JP4413035B2 - パターン形成体およびパターン形成方法 - Google Patents
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Description
光触媒含有層に蛍光物質が添加されている前記のパターン形成体である。
パターン形成体が印刷版原版である前記のパターン形成体である。
CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH3)3
CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3
CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)3
CF3(CF2)9CH2CH2Si(OCH3)3
(CF3)2CF(CF2)4CH2CH2Si(OCH3)3
(CF3)2CF(CF2)6CH2CH2Si(OCH3)3
(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2Si(OCH3)3
CF3(C6H4)C2H4Si(OCH3)3
CF3(CF2)3(C6H4)C2H4Si(OCH3)3
CF3(CF2)5(C6H4)C2H4Si(OCH3)3
CF3(CF2)7(C6H4)C2H4Si(OCH3)3
CF3(CF2)3CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)5CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)7CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)9CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)4CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)6CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(C6H4)C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)3(C6H4)C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)5(C6H4)C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)7(C6H4)C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)9CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)7SO2N(C2H5)CH2CH2CH2Si(OCH3)3
更に良好なインキおよび機能性層組成物との反撥性を提供するためには、反応性の線状シリコーン、好ましくはジメチルポリシロキサンを低架橋密度で架橋することにより得られるシリコーンが好ましい。代表的には、以下に示す繰り返し単位を有するものを用いて、架橋反応させたものが好ましい。
グラスカHPC7002(日本合成ゴム)30g、アルキルアルコキシシランであるグラスカHPC402H(日本合成ゴム)10gを混合し、撹拌装置によって5分間撹拌した。この溶液をスピンコーティング法により、面積が7.5cm2のガラスからなる基材に塗布し、150℃の温度で10分間乾燥し、厚さ2μmのナトリウムイオンブロック層を形成した。
厚さ0.15mmの脱脂したアルミニウム板上に、プライマー層形成用組成物(関西ペイント製 カンコート90T−25−3094)の20重量%ジメチルホルムアミド溶液を塗布し、200℃において1分間乾燥し、3μmのプライマー層を得た。このプライマー層上に実施例1記載の光触媒含有層を形成し、水なし印刷版原版を得た。
シリカゾルであるグラスカHPC7002(日本合成ゴム)3g、アルキルアルコキシシランであるHPC402H(日本合成ゴム)1gを混合し、5分間攪拌した。この溶液をスピンコーティング法により面積が7.5cm2のガラス製の基材に塗布し、膜厚2μmのナトリウムイオンブロック層を形成した。
実施例3と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を作製し、次にイソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)0.4g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.15g、酸化チタン(石原産業製 酸化チタン塗布用液 ST−K01:固形分濃度10重量%)を2g添加混合した。得られた分散液を20分間、100℃に保ちながら攪拌した。この分散液をスピンコーティング法によりナトリウムイオンブロック層を形成した基材上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ3μmの光触媒含有層を形成することができた。得られた光触媒含有層の表面の平均粗さを、実施例3と同様に、触針法により測定したところ、Ra=2nmであった。また、光触媒含有層上に格子状のマスクを介して高圧水銀灯を70mw/cm2の照度で2分間紫外線照射を行い、水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定した結果を表4に示す。
ポリカーボネート基材上に、実施例4に記載と同様にスピンコートによって厚さ0.3μmの光触媒含有層を形成し、光触媒含有層上に、50lp/mmの解像度のチャートマスクを介して高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で2分間紫外線照射を行った。
シリカゾルであるグラスカHPC7002(日本合成ゴム)3g、アルキルアルコキシシランであるHPC402H(日本合成ゴム)1gを混合し、5分間攪拌した。この溶液をスピンコーティング法により厚さ0.15mmの脱脂したアルミニウム板上に塗布し、膜厚2μmのプライマー層を得た。
実施例3と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を作製し、次にイソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)2.2g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.15g、酸化チタン粉末(石原産業製 ST−21 平均粒径20nm)0.2gを混合した。得られた分散液を20分間、100℃に保ちながら攪拌した。この分散液をスピンコーティング法によりナトリウムイオンブロック層を形成した基材上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ3μmの光触媒含有層を形成することができた。得られた光触媒含有層の表面の平均粗さを、触針法により測定したところ、Ra=4nmであった。また、光触媒含有層上に格子状のマスクを介して、高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で5分間紫外線照射を行い、水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定した結果を表4に示す。
実施例7に記載の方法で作製した厚さ0.3μmの光触媒含有層に、大きさが150×300μmの遮光層が30μm間隔で配置されたマスクを介して高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で5分間紫外線照射を行った。
実施例3と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を作製し、次にイソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)2.2g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.15g、酸化チタン粉末(石原産業製 ST−21 平均粒径20nm)0.2gを混合した。得られた分散液を20分間、100℃に保ちながら撹拌した。この分散液をスピンコーティング法によりナトリウムイオンブロック層を形成した基体上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ3μmの光触媒含有層を形成することができた。得られた光触媒含有層の表面の平均粗さを、実施例1と同様に、触針法により測定したところ、Ra=4nmであった。また、光触媒含有層上に格子状のマスクを介して、高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で5分間紫外線照射を行い、水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定した結果を表4に示す。
実施例3と同様の方法でガラス基材上にナトリウムイオンブロック層を形成した。次いで、実施例9と同様の方法で光触媒含有層を形成し、実施例9と同様の方法で露光を行った。
実施例3と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を作製し、次にイソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)0.4g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.75g、酸化チタン(石原産業製 酸化チタン塗布用液 ST−K01:固形分濃度10重量%)2gを混合した。得られた分散液を60分間、100℃に保ちながら攪拌した。この分散液をスピンコーティング法によりナトリウムイオンブロック層を形成した基体上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ3μmの光触媒含有層を形成することができた。また、光触媒含有層上に格子状のマスクを介して高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で10分間紫外線照射を行い、水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定した結果を表4に示す。
実施例4と同様の方法で、厚さ0.3μmの光触媒含有層を形成した。100μmのピッチの遮光層を有するマスクを介して、高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で2分間紫外線照射を行った。カラーフィルターの着色画素形成用の感光性樹脂組成物をディスペンサー(EFD社製 1500XL)によって滴下すると露光部に濡れ広がり、画素を形成することができた。
イソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)0.3g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.45g、酸化チタン(石原産業製 酸化チタン塗布用液 ST−K01:固形分濃度10重量%)2gを混合した。得られた分散液を20分間、100℃に保ちながら攪拌した。この分散液をスピンコーティング法により厚さ0.3mmのアルミニウム基材上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ0.5μmの光触媒含有層を形成した。
実施例3と同様の方法で、縦10cm、横10cmの石英ガラス上に、光触媒含有層を形成した。光透過部の大きさが150μm×300μmで、30μmの間隔に配置されたネガ型のフォトマスクを、パターン形成体上に、密着および100μmの間隙を設けて配置して高圧水銀灯で、320nm〜390nmの紫外光を70mW/cm2の照度で2分間照射した後に、水に対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定し、結果を表3に示す。
実施例14と同様に100μmの間隙を設けるとともに、パターン形成体の露光面上に空気を吹き付けた状態で同様に露光すると、露光部は70秒間で、水の接触角が5°以下となった。
縦10cm、横10cm、厚さ0.1cmのガラス基材上に、実施例10と同様に、プライマー層、光触媒含有層を形成した。縦、横が100μmの遮光部を20μmの間隔で形成したフォトマスクを介して、高圧水銀灯から、320nm〜390nmの紫外光を70mW/cm2の照度で7分間照射した。
カーボンブラック(三菱化学工業製 #25) :20重量部
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル製):10重量部
カルナバワックス :10重量部
パラフィンワックス(日本精蝋製 HNP−11) :60重量部
からなる熱溶融性インキ組成物層を形成したインキリボンをパターン露光した光触媒含有層上に密着させて、90℃に加熱した後に、150mm/秒の速度で、70度の角度でインキリボンを引き剥がした。
縦10cm、横10cm、厚さ0.1cmのガラス基材上に、実施例10と同様に、プライマー層、光触媒含有層を形成したパターン形成体を作製した。得られたパターン形成体に5μmの幅の線を線幅と同じ間隔を設けて形成したフォトマスクを介して、高圧水銀灯から、320〜390nmの紫外光を70mW/cm2の照度で7分間照射した。
縦10cm、横10cm、厚さ0.1cmの石英ガラス基材上に、実施例4と同様の組成物をスピンコートして膜厚0.4μmの光触媒層を形成した。次いで、開口部が23μm×12μmの長方形のパターンを形成したフォトマスクを介して水銀ランプにより70mW/cm2の照度で90秒間露光し、光触媒含有層上に表面エネルギーの高い長方形のパターンが形成された透明基材を得た。
厚さ100μmのポリイミドフィルム上に、実施例4と同様の組成物をスピンコートして膜厚0.4μmの光触媒含有層を形成した。これに、幅50μmで描画された回路パターンを有するネガ型フォトマスクを介して、水銀ランプにより70mW/cm2の照度で90秒間露光し、光触媒含有層上に表面エネルギーの高い部分が形成された透明基材を得た。
石英ガラス上に、実施例4と同様の組成物をスピンコートして膜厚0.3μmの光触媒含有層を形成した。光触媒含有層上に開口部直径5mmのマスクを介して、水銀ランプにより70mW/cm2の照度で2分間紫外線照射を行った。
市販のオフセット印刷用原版でサーマルプレートPearl dry(Presstek製)を用いて実施例3と同様に特性を評価をし、その結果を表4に示す。
市販のオフセット印刷用原版で水なしオフセット版 HGII(東レ製)を用いて実施例3と同様に特性を評価をし、その結果を表4に示す。
フルオロアルキルシランを用いなかった点を除き実施例4と同様の方法で光触媒含有層を形成し、実施例4と同様にして光触媒含有層の特性を評価し、その結果を表4に示す。
実施例3と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を作製し、次にイソプロピルアルコール3g、オルガノシラン(東芝シリコーン製TSL8113)2.2g、フルオロアルコキシシラン(トーケムプロダクツ製 MF−160E:N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドのイソプロピルエーテル50重量%溶液)0.15g、酸化チタン粉末(石原産業製 ST−41 平均粒径50nm)0.2gを混合した。得られた分散液を20分間、100℃に保ちながら攪拌した。この分散液をスピンコーティング法によりナトリウムイオンブロック層を形成した基体上に塗布した。これを150℃の温度で10分間乾燥させることにより加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定化された厚さ3μmの光触媒含有層を形成することができた。得られた光触媒含有層の表面の平均粗さを、実施例1と同様に、触針法により測定したところ、Ra=30mであった。また、光触媒含有層上に格子状のマスクを介して高圧水銀灯を70mW/cm2の照度で5分間紫外線照射を行い、水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製 CA−Z型)により測定した結果を表4に示す。
厚さ0.15mmの脱脂したアルミニウム板上に、プライマー層形成用組成物(関西ペイント製 カンコート90T−25−3094)の20重量%ジメチルホルムアミド溶液を塗布し、200℃において1分間乾燥し、3μmのプライマー層を得た。
テトラエトキシシランSi(OC2H5)4の2.7g、エタノール38.7g、2N塩酸4.5gを混合し、10分間撹拌した。この溶液をスピンコーティング法により、基材に塗布し、80℃の温度で30分間乾燥し、厚さ0.2μmのナトリウムイオンブロック層を形成した。
両末端水酸基ポリジメチルシロキサン(重合度700)94.99重量%、メチルトリアセトキシシラン5重量%、ジブチル錫ジラウリルレート0.01重量%をアイソパーE(エクソン社製)に溶解した5重量%の濃度の溶液をスピンコーティング法により実施例22に記載の試料1上に膜厚0.2μmとなるように塗布し、100℃の温度で10分間乾燥し膜形成した。
縦10cm、横10cm、厚さ0.1cmのソーダライムガラス基材上に、実施例22と同様のナトリウムブロック層を形成した。得られた層上に、テトラエトキシチタン(Ti(OC2H5)4)1g、エタノール9g、塩酸0.1gを混合した溶液をスピンコーティングによって塗布した。
実施例1と同様の方法でナトリウムイオンブロック層を有するガラス基材を作製した。次に、界面活性剤(日本サーファクタント工業製 BL−2)0.14g、テトラエトキシシランSi(OC2H5)4 0.62g、チタニアゾル(日産化学製 TA−15)0.96g、エタノール26.89g、水0.32gを混合し、10分間攪拌した。この分散液をスピンコーティング法により、厚さ0.2μmのナトリウムイオンブロック層を有する基材上に塗布した。
シリカゾルであるグラスカHPC7002(日本合成ゴム)3g、アルキルアルコキシシランであるHPC402H(日本合成ゴム)1gを混合し、5分間攪拌した。この溶液をスピンコーティング法により厚さ0.15mmのアルミニウム製の基材に塗布し、膜厚2μmプライマー層を形成した。
石英ガラス製の透明基材上に、実施例4と同様の組成物をスピンコーティングによって膜厚0.4μmの光触媒含有層を形成した。次いで、開口部直径9mmの円形パターンを有するマスクを介して水銀灯により70mW/cm2の照度で90秒間露光し、表面に濡れ性の高い円形パターンが施された透明基材を得た。
石英ガラス製の透明基材上に、実施例4と同様の組成物をスピンコーティングによって膜厚0.4μmの光触媒含有層を形成した。次いで、開口部直径1mmの円形パターンを有するマスクを介して水銀灯により70mW/cm2の照度で90秒間露光し、表面に濡れ性の高い円形パターンが施された透明基材を得た。
厚さ0.23mmの脱脂したアルミニウム板をプライマー(関西ペイント製 金属用プライマー塗料 カンコート90T−25−3094)20重量%ジメチルホルムアミド溶液を塗布し、200℃で1分間乾燥し、3μmのプライマー層を形成した。
実施例29で作製した印刷版をオフセット印刷機(小森スプリント4色機)に取りつけ、印刷インキ(大日本インキ化学工業製ドライオカラー藍インキ)を用いてコート紙に印刷を行ったところ良好な印刷物が得られた。
実施例29と同様の方法で、厚さ0.23mmのアルミニウム基板上に、プライマー層を形成し、次いで、このプライマー層の上に、両末端OH変性ポリジメチルシロキサン(信越化学製 X−22−160AS)8g、ポリジメチルシロキサン(信越化学製 KF96)1g、架橋剤(ポリイソシアネート 日本ポリウレタン製 コロネートL)1g、ジラウリン酸ジブチル錫0.05g、酸化チタン粉末(石原産業 ST−01 粒径7nm)1g、トルエン5g、イソプロパノール5gからなる組成物を塗布し、150℃で2分間乾燥し、厚さ1μmの光触媒含有層を形成し、印刷版原版を得た。
シリカゾル(日本合成ゴム製 グラスカHPC7002)3g、アルキルアルコキシシラン(日本合成ゴム製 HPC402H)1gを混合し、5分間撹拌した。この溶液をスピンコーティング法により面積が7.5cm2のガラス製の基材に塗布し、膜厚2μmのナトリウムイオンブロック層を形成した。
実施例29と同様の方法で、厚さ0.23mmのアルミニウム基板上に、プライマー層を形成し、このプライマー層の上に、エマルジョン型の付加反応型ポリジメチルシロキサン(信越化学製 KM−768 有効成分30%)0.76g、水1.34g、酸化チタンゾル(石原産業 STS−01 粒径7nm)1g、付加反応型用触媒(PM−6A)0.008g、付加反応型用触媒(PM−6B)0.012gを混合して、塗布後160℃で1分間乾燥し、厚さ1μmの光触媒含有層を得た。
厚さ0.23mmの脱脂したアルミニウム板上にプライマー(関西ペイント製金属用プライマー塗料 カンコート90T−25−3094)20重量%ジメチルホルムアミド溶液を塗布し、200℃で1分間乾燥し、3μmのプライマー層を形成した。
実施例34と同様の方法で作製したパターン形成体に、355nmのYAGレーザーを200mJ/cm2の強度でパターン状に照射して光触媒反応を行った。 光照射部の水およびn−オクタンに対する接触角を接触角測定器(協和界面科学製CA−Z型)により測定した結果を表7に示す。
光触媒含有層に用いたジメトキシジメチルシラン(東芝シリコーン製 TSL8112)の量を0.03gとして、ジメチルシロキサン単位を10%とした点を除き実施例31と同様にしてパターン形成体を作製し、実施例31と同様に評価をし、その結果を表7に示す。
厚さ0.23mmの脱脂したアルミニウム板上にプライマー(関西ペイント製 金属用プライマー塗料 カンコート90T−25−3094)20重量%ジメチルホルムアミド溶液を塗布し、200℃で1分間乾燥し、3μmのプライマー層を形成した。
基材をプライマーによって処理しなかった点を除き、実施例29と同様に刷版済みの印刷版を作製し、実施例30と同様に印刷機に取り付けたところアルミ基材から部分的に光触媒含有層が剥がれ落ち密着性が不十分であった。また、カッターによってクロスカットをしたメンディングテープ(住友スリーエム社製スコッチメンディングテープ)によって剥離試験をおこなったところプライマー層があるものは剥離を起こさないが、プライマー層がないものは剥離を起こした。
市販のオフセット印刷用原版でサーマルプレートPearl dry(Presstek製)を用いて実施例29と同様に特性を評価をし、その結果を表7に示す。
市販のオフセット印刷用原版で水なしオフセット版 HGII(東レ製)を用いて実施例29と同様に特性を評価をし、その結果を表7に示す。
光触媒含有層に用いたジメトキシジメチルシラン(東芝シリコーン製 TSL8112)の量を0.2gとして、ジメチルシロキサン単位を50%とした点を除き実施例34と同様にしてパターン形成体を作製し、光触媒含有層の表面の膜面を触針法によって測定したところ表面粗さRaは500nmであり、光触媒含有層の表面が乱れ、印刷用の版面を作製することができなかった。
光触媒含有層に用いたジメトキシジメチルシラン(東芝シリコーン製 TSL8112)の量を0.01gとして、ジメチルシロキサン単位を5%とした点を除き実施例31と同様にしてパターン形成体を作製し、実施例31と同様に評価をし、その結果を表7に示す。また、触針法によって測定した表面粗さRaは、50nmであった。
Claims (14)
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に、光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層は、ケイ素原子に結合したオルガノ基としてビニル基を含有したシリコーンを結着剤であり、かつ光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に、光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層は、ケイ素原子に結合したオルガノ基としてアミノ基を含有したシリコーンを結着剤であり、かつ光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に、光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層は、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリt−ブトキシシランからなる群から選択される1種もしくは2種以上を含む化合物の加水分解縮合物または共加水分解縮合物であるシリコーンを結着剤であり、かつ光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に、光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層は、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシランからなる群から選択される1種もしくは2種以上を含む化合物の加水分解縮合物または共加水分解縮合物であるシリコーンを結着剤であり、かつ光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、ケイ素原子に結合したオルガノ基としてビニル基を含有したシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、ケイ素原子に結合したオルガノ基としてアミノ基を含有したシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、ケイ素原子に結合したオルガノ基としてエポキシ基を含有したシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、フェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−ブトキシシラン;ジメトキシジエトキシシラン;ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン;ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン;フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、およびフェニルメチルジエトキシシランからなる群から選択される1種もしくは2種以上を含む化合物の加水分解縮合物または共加水分解縮合物であるシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリt−ブトキシシランからなる群から選択される1種もしくは2種以上を含む化合物の加水分解縮合物または共加水分解縮合物であるシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシランからなる群から選択される1種もしくは2種以上を含む化合物の加水分解縮合物または共加水分解縮合物であるシリコーンを光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する含有層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 光学的にパターンを形成するパターン形成体において、基材上に光触媒含有層を有し、前記光触媒含有層上に、シランカップリング剤、クロロシラン、およびアルコキシシランから選ばれる少なくとも1種のシラン化合物を、光触媒の作用により濡れ性が変化する物質として含有する層を有することを特徴とするパターン形成体。
- 前記光触媒含有層が可視およびその他の波長に感受性を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれかの請求項に記載のパターン形成体。
- 前記光触媒含有層に蛍光物質が添加されていることを特徴とする請求項12記載のパターン形成体。
- パターン形成体が印刷版原版であることを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれかの請求項に記載のパターン形成体。
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