JP4412967B2 - 屋根材 - Google Patents

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本発明は、屋根材に関する。
屋根に降った雨水は、屋根勾配により屋根材表面を軒先側に向かって流下し、樋を通って雨水経路に排出されるようになっているが、雨上がり時、どうしても屋根材の軒先側の端部に、表面張力により雨水が水滴となって残ってしまう。
しかし、このように屋根材表面の軒先側部分に残った雨水は、屋根材表面の塗装の劣化を早める原因となったり、水分の蒸発後、滞留した雨水中に含まれる砂塵などが、屋根材表面に局所的に残留してしまい外観上見栄えが悪くなったりするという弊害をもたらす。
そこで、上述した問題を解決するための屋根材として、平板形状の屋根材の軒先側縁を凹凸形状とするとともに、この凹凸形状をした凸部の側面部分を凸部の幅方向に30°以上の角度で切り欠いて傾斜させた屋根材や、屋根材の軒先側端縁を全体に渡って細かいピッチで凹凸形状とした屋根材が提案されている(特許文献1および特許文献2)。
ところで、上述した屋根材は、軒先側縁をピッチの細かい凹凸形状に加工する作業が困難であり、屋根材が断面波型などの形状をしている場合、更に、軒先側縁を凹凸形状に加工すること事態が困難となってしまう。
また、軒先側縁を凹凸形状に加工したとしても、その凹凸のピッチが大きい場合、水分の滞留防止効果を充分に期待することができず、完全に水分を排出させることが困難となってしまう。
さらに、波瓦などのように雨水を流下させる溝部を備えた屋根材のように複雑な形状をした屋根材では、上述したような軒先側縁を凹凸形状に加工することが特に困難となってしまう。
そこで、本出願人は、山部と谷部を有する波瓦などの屋根材において、谷部の底の軒先側端部表面が急勾配となるように切り欠部を形成して軒先先端部における水分の滞留を確実に防止することができる屋根材を提案した(特許文献3。)。
特開平11−81558号公報(図1および図2) 特開平11−217908号公報 特開2003−113660号公報(図1および図2)
しかしながら、特許文献3に記載された屋根材は、屋根材の軒先側縁が複雑な形状とならないが、軒先側縁を急勾配となるように切り欠き形状に加工することが困難であり、また、軒先側縁に急勾配となる切り欠き部が形成されると、薄肉となりその部分から破損し易いという問題がある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、屋根材の軒先側縁を急勾配となるように切り欠き部を形成しなくても、高い強度を維持したまま軒先先端部における水分の滞留を確実に防止することができる屋根材を提供することを目的としてなされた。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明にかかる屋根材(以下、「本発明の屋根材」と記す。)は、山部と谷部を有する波形状を備えた屋根材において、前記谷部の底の軒先側端部に、前記屋根材の軒先側端面と対向する垂片部と、該垂片部の上端に屈曲して形成され屋根材の上面に当接する上片部と、垂片部の下端に屈曲して形成され屋根材の下面に当接する下片部とからなる断面コ字状に屈曲形成されたクリップ材が、前記垂片部と前記屋根材の軒先側端面との間および前記上片部と前記屋根材の上面との間に隙間が形成されるように、挟着されていることを特徴とした。
上記構成において、谷部の形状は、葺設状態で周囲から雨水がその底に向かって流れ込み、底の傾斜によって流下し、軒先側から排出するようになっていれば、特に限定されないが、谷部の横断面が、略U字形状または略V字形状をしている形状が一般的である。
上記横断面が、略U字形状または略V字形状をしているとは、谷部の底が平坦となっていないことを意味するが、たとえば、横断面が略V字形状をした谷部の場合、この谷部の底面が屋根材の表面を流れる水分の流路となるのであれば、少しくらい底面が平坦となっていても構わない。
また、屋根材の形状としては、特に限定されないが、たとえば、波瓦などのような断面波型形状や、厚い肉厚部分と薄い肉厚部分とを備え、薄い肉厚部分が谷部となっている偏肉構造をした山部と谷部を有する瓦の形状などが挙げられる。
また、軒先側に挟着されるクリップの形状としては、特に限定されないが、たとえば、断面略コ字状形状を有し、屋根材の上面に当接される上片部は屋根材の下面に当接される下片部よりも短くなっている。上片部の先端形状は方形あるいは台形の形状、または挟み込む際に屋根材の表面を傷つけないように半円弧の形状を有しており、下片部は屋根材の先端に挟着した後で外れないように鋭角に折り曲げるか、先端部に折り返しを設けるかあるいは挟着の隙間を狭める突起を屈曲して形成してもよい。
クリップの材質としては、特に限定されないが屋外使用に耐えうる鋼材、プラスチック材料であればよい。
また、屋根材の軒先側にクリップを挟着したときに先端部との間に3mm程度の隙間が形成されるように、コ字状形状の垂片部に縦リブを設けるか、あるいは点状の凸部を設けるかしてもよい。このように隙間を設けると屋根材の先端部との間に水が浸入して流下し易くなり、谷部の底の軒先側端部に水が溜まりにくくなる。
本発明の屋根材は、山部と谷部を有する波形状を備えた屋根材の谷部の底の軒先側端部に、前記屋根材の軒先側端面と対向する垂片部と、該垂直片の上端に屈曲して形成され屋根材の上面に当接する上片部と、垂直片の下端に屈曲して形成され屋根材の下面に当接する下片部とからなる断面コ字状に屈曲形成されたクリップ材が、前記垂片部と前記屋根材の軒先側端面との間および前記上片部と前記屋根材の上面との間に隙間が形成されるように、挟着されているので、屋根材の表面を流下する雨水は、上片部と屋根材の上面との隙間および垂片部と屋根材の軒先側端面との隙間を通じて、水の表面張力によりクリップ材に沿って水が誘導されて屋根材の先端に水が残ることなく排水できるようになる。
したがって、屋根材を複雑な形状としたり、強度的に弱くしたりすることなく、屋根材の軒先側端部における水分の滞留を確実に防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の屋根材の実施形態の一例を示した斜視図である。
図1に示したように、屋根材1は、略波形状をしているとともに、横断面略U字形状をした谷部10と山部11を備えている。
また、谷部10の底の軒先側端部12には縦断面コ字状に屈曲形成されたクリップ材2が挟着されている。
クリップ材2は、屋根材の木口と間に隙間を形成する垂片部21と、この垂片部21の上端に水平に屈曲して形成され屋根材の上面に当接する上片部22と、垂片部21の下端にやや鋭角に屈曲して形成され屋根材の下面に当接する下片部23とからなり、図3に示したように、上方から見たとき、上片部22の形状は先端が巾狭となる台形の形状となっており、下片部23は上片部22より長くなっている。
以上のような構成をしている屋根材1は、勾配2寸の屋根に葺き重ねた状態で使用したとき、降雨により周囲から流れ込む雨水が谷部10の底に向かって流れ込み、谷部10の底の傾斜によって流下し、この流下する雨水は、図5および図6に示すように、上片部22と屋根材1の上面との隙間、および垂片部21と屋根材1の軒先側端面との隙間を通じて、水の表面張力によりクリップ材2に沿って誘導され、垂片部21の下端が葺き重ねられる下側の屋根材1の上面に当接しているため、さらに下側の屋根材に誘導されて屋根材の先端に雨水が残ることなく排出されるため、長期間、軒先側端部12に雨水が滞留してしまうということがなくなる。
したがって、屋根材1は、雨水が滞留してしまうことを原因とする塗装の劣化の早まりを抑えることができ、また、滞留した雨水の蒸発により砂塵が局所的に付着してしまうことも抑えることができる。
なお、本発明の屋根材は、上記実施の形態に限定されない。
以下に、本発明の具体的な実施例をより詳しく説明する。
(実施例1)
図1に示したように、波型形状をしているとともに、図2に示したクリップ材2が軒先側端部12に設けられてなる屋根材1を、実際の建物の屋根面(勾配2寸)に葺き上げて1ヶ月放置し、屋根材1の谷部10の軒先側先端における砂塵付着状況を調べた。その結果、谷部先端には砂塵の付着が目視で確認できなかった。
(比較例1)
図2に示したようなクリップ材2が設けられていないことを除いて、図1と同じ形状をしている屋根材を用いたことを除いて、実施例1と同様の操作を行った。
比較例1における屋根材を用いたときの谷部軒先側における砂塵付着状況を実施例1と同じようにして調べた。その結果、谷部先端には半月状の砂塵の付着痕が目視で確認できた。
上述したように、谷部10における軒先側端部12に、クリップ材2が形成されている屋根材1では、砂塵の付着が目視で確認できない程度であったのに対して、比較例1の屋根材では、砂塵の付着痕が目視で確認することができたということが分かる。
したがって、屋根材1では、軒先側端部12部分に雨水が滞留せず速やかに排水されたということがいえる。
このように、雨水が速やかに排水されると、上述したように、砂塵の付着などを防止することができるのに加えて、水が滞留することにより、この滞留した水と温度・紫外線などの物理的要因とが結びついて屋根材の塗膜の早期劣化などを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な形態はこの実施の形態に限られものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、クリップ2の上片部22を台形の形状としたが、図7(a) に示したように半円弧状の上片部22aとしてもよい。
また、クリップ2の垂片部21に縦リブ21bを後側方に突出して設けるか(図7(b) を参照)、あるいは、図7(c) に示したように点状の凸部21cを後側方に突出して設けるかしてもよい。このように垂片部21に縦リブ21bや凸部21cを設けることにより、屋根材1の軒先側にクリップ2を挟着して先端部12との間に3mm程度の隙間を簡単に形成することができる。
更にまた、前記実施例において下片部23が屋根材の先端に挟着した後でも外れないようするために、下片部23が垂片部21の下端で鋭角に折り曲げられたものであるが、図8(a) に示したように、先端部に折り返し部23aを設けるか、あるいは図8(b) に示したように隙間を狭めるために突起23bを屈曲形成してもよい。
本発明の屋根材の実施形態の一例を示した斜視図である。 図1に示した屋根材の要部拡大断面図である。 本発明の屋根材のクリップ材の斜視図である。 同上のクリップ材の側面図である。 本発明の屋根材の使用態様を説明する要部切り欠き断面図である。 本発明の屋根材の使用態様を説明する要部切り欠き平面図である。 本発明の屋根材で使用するクリップ材の別の態様を示す斜視図である。 本発明の屋根材で使用するクリップ材の別の態様を示す側面図である。
1 屋根材
10 谷部
11 山部
12 軒先側端部
2 クリップ材
21 垂片部
22 上片部
23 下片部

Claims (1)

  1. 山部と谷部を有する波形状を備えた屋根材において、前記谷部の底の軒先側端部に、前記屋根材の軒先側端面と対向する垂片部と、該垂片部の上端に屈曲して形成され屋根材の上面に当接する上片部と、垂片部の下端に屈曲して形成され屋根材の下面に当接する下片部とからなる断面コ字状に屈曲形成されたクリップ材が、前記垂片部と前記屋根材の軒先側端面との間および前記上片部と前記屋根材の上面との間に隙間が形成されるように、挟着されていることを特徴とする屋根材。
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