JP4412786B2 - 低騒音型鋼鉄履帯 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、一対のクローラホイールの間に掛け渡され、一方のクローラホイールを回転駆動することによりこれらクローラホイールの間で回転駆動される無端リング状の履帯(クローラベルト)に関する。なお、これら一対のクローラホイールはともにスプロケット歯を有したスプロケットホイールから構成されて一方のクローラホイールを駆動する構成のものや、一方がスプロケットホイールで他方がスプロケットのない円筒状のアイドラホイールから構成されてスプロケットホイールを駆動する構成のものがあるが、これらスプロケットホイールおよびアイドラホイールを総称してクローラホイールと称する。
【0002】
【従来の技術】
このような履帯は、一般的にクローラ車両と称される車両に用いられ、その接地圧が低いため、タイヤ車輪を有した車両では走行できないような条件の悪い場所での走行が可能であり、建設機械等、種々の用途に供されている。従来の履帯としては、金属製のシューを連結してリング状に構成された鋼鉄製の履帯や、スチールワイヤなどにより補強されたゴム製の履帯が知られている。ゴム製の履帯は走行路面を傷つけることが少なく、走行騒音が小さいため、一般道を走行することがある車両等に良く用いられる。しかしながら、鋼鉄製のシューを連結して構成される履帯に比べて、強度、耐久性が劣るという問題や、履帯の一部(特に走行面側)が損傷した場合でも履帯全体を交換する必要があるという問題があり、鋼鉄製の履帯の装着を要求されることも多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、鋼鉄製の履帯は、強度、耐久性に優れ、各シューを個々に交換修理可能であるという利点があるが、走行時の履帯からの騒音が大きいという問題がある。特に、走行速度が速くなるにつれて騒音が加速度的に大きくなる。この騒音は、各シューを連結するリンクがクローラホイールに衝突して発生する音や、履帯が駆動側クローラホイールに巻き込まれるときに履帯が内側に引き込まれてスプロケットホイールからなるクローラホイールのスプロケット歯に勢い良く衝突して連続的に発生する音が原因となっている。
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、鋼鉄製の履帯が有する強度、耐久性の利点や、修理の容易性を維持したまま、走行時の騒音を低減できるような構成の低騒音型鋼鉄製履帯を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明においては、一対のクローラホイール間に掛け渡されて少なくともいずれかのクローラホイールを回転駆動することによりこれら一対のクローラホイール間で回転駆動される無端リング状の履帯が、多数の鋼鉄製の内側シュー部材と、これら内側シュー部材のそれぞれに対向して配設される多数の鋼鉄製の外側シュー部材と、それぞれ対向配設された内側シュー部材と外側シュー部材との間に挟持されるゴム製の無端リング状のベルト部材と、このベルト部材内に長手方向に延びて埋め込まれた鋼製の無端リング状のワイヤ部材とから構成される。そして、内側シュー部材をベルト部材の内周側に沿って並んで配設するとともに外側シュー部材をベルト部材の外周側に沿って並んで配設し、内側シュー部材間に長手方向に並ぶとともに内周側に開口して形成された多数の凹部にクローラホイールのスプロケット歯を受容してクローラホイールに巻き掛けられる。
【0006】
このような構成の履帯の場合には、クローラホイールは鋼鉄製の内側シュー部材と当接して履帯と係合されるため、クローラホイールとの当接部の強度を確保して履帯の強度、耐久性を高めることができる。さらに、外周側に取り付けられた鋼鉄製の外側シュー部材が路面と接触するため、この部分の強度、耐久性も高くすることができるとともに、これが摩耗、損傷などしたときにそれぞれ独立して交換可能であり、修理が簡単且つ低コストである。その上で、内側および外側シュー部材の間にゴム製のベルト部材を挟持するようにしてこれら内側および外側シュー部材が長手方向に並んで取り付けられているため、内側シュー部材とクローラホイールとの衝突による騒音がゴム製のベルト部材により吸収されて、走行騒音が低減される。また、ベルト部材内に埋め込まれたワイヤ部材が履帯を一周するようにしてリング状に形成されているため、履帯が駆動側のクローラホイールに巻き込まれるときに内側に引き込まれることをワイヤ部材の引っ張り力により抑制し、内側シュー部材がクローラホイールと衝突する勢いを弱めて走行騒音が低減する。
【0007】
本発明ではさらに、内側シュー部材を、その内面側におけるクローラホイールと当接する部分と外面側における外側シュー部材と結合される部分を露出させてベルト部材内に埋め込んでベルト部材に一体に取り付け、外側シュー部材を、内側シュー部材の外面側露出部において内側シュー部材にボルト結合するように構成している。これにより、内側シュー部材を内面側に並んで配設した状態でベルト部材により無端リング状に繋げ、このとき内側シュー部材の外面側に露出する部分に外側シュー部材をそれぞれボルト結合することにより履帯を作ることができる。このため、各外側シューのみを独立して簡単に着脱することが可能であり、走行時に路面と接触する外側シューが摩耗、損傷したときには、その部分の外側シューのみを簡単に交換することができる。
本発明ではさらに、内側シュー部材の左右端部がベルト部材の内部に埋め込まれて、内側シュー部材の外面側は中央部を残して左右両側がベルト部材により覆われており、内側シュー部材の外面側中間部が外面側に露出して外側シュー部材とのボルト結合用のネジが形成されており、内側シュー部材と外側シュー部材との金属同士の衝突部が少なくて、騒音発生を効果的に抑制できる。
なお、内側シュー部材はベルト部材の幅方向に細長く延びて平面視において矩形状に形成され、内側シュー部材の内面側中間部がベルト部材の内周面側に露出するとともにこの露出面に内側に突出して設けられて前記スプロケットホイールを受容してガイドする左右一対のガイド突起が形成される構成であることが好ましい。
さらに、内側シュー部材の中央部は長手方向の寸法が小さくなってくびれを有しており、隣接する内側シュー部材のくびれの間にスプロケット歯を受容する凹部が形成され、凹部内をベルト部材を構成するゴムで囲んでスプロケット歯と内側シュー部材との衝突による騒音を低減するように構成されても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。本発明に係る低騒音型鋼鉄履帯を有したクローラ型パワーショベル車1を図2に示している。このパワーショベル車1は、左右一対の履帯20を有して構成された走行装置2を備えた走行台車4と、この走行台車4の後部に上下に揺動自在に設けられたブレード9と、走行台車4の上に旋回可能に設けられた旋回台11と、旋回台11の前部に枢支されたパワーショベル機構13と、旋回台11の上に設けられたオペレータキャビン15とを有している。
【0009】
走行装置2は、略H型をなす走行台車4と、この走行台車4の左右に設けられた走行機構3とからなる。走行機構3は、走行台車4の左右の前部に設けられた駆動用スプロケットホイール5(クローラホイール)と、後部に設けられたアイドラホイール6(クローラホイール)と、これら両ホイール5,6に掛け回されて駆動される履帯20とからなる。
【0010】
この履帯20が本発明に係る低騒音型鋼鉄履帯であり、その構造を以下に説明する。この履帯20の幅方向断面を図1に示し、この図に対する平面視および矢印V−Vに沿った断面を図4および図5に示している。履帯20は、鋼鉄製の多数の内側シュー21をゴム製のベルト部材26によりリング状に並べた状態で一体成形されて無端リング状に作られている。このとき同時に、ベルト部材26内には鋼鉄製の複数のリング状のワイヤ27を埋め込んで成形しており、ベルト部材26に十分な引っ張り強度を与えている。
【0011】
内側シュー21は幅方向(左右方向)に細長く延びて平面視において矩形状の部材であり、内面側中間部がベルト部材26の内周面側に露出しており、この露出面に内側に突出する一対のガイド突起22が形成されている。また、左右端部25がベルト部材26内に埋め込まれている。内側シュー21の外面側は中央部を残して左右両側がベルト部材26により覆われており、この部分におけるベルト部材26内に左右対称に位置して複数のリング状ワイヤ27が埋め込まれている。また、内側シュー21における外面側に露出した部分にはそれぞれ4カ所にネジ24が形成されている。
【0012】
図4から良く分かるように、内側シュー21の中央部は長手方向(前後方向)の寸法が小さくなってくびれ23を有しており、隣接する内側シュー21のくびれ23の間に凹部28が形成されている。なお、この凹部28は外面側に貫通してもよい。この凹部28は履帯20がスプロケットホイールに掛けられたときにスプロケット歯を受容する。このとき、内側シュー21の左右突起22の間にスプロケットホイールが位置して左右突起22によりガイドされる。ここで、凹部28内をベルト部材26を構成するゴムで囲んでおり、スプロケット歯と内側シュー21との衝突による騒音が低減される。但し、くびれ23を凹部28の内面に露出させてスプロケット歯がくびれ23において内側シュー21に直接当接するようにして強度、耐久性を向上させるようにしても良い。
【0013】
以上のようにして無端リング状のベルト部材26の内周側に多数の内側シュー21を等間隔で一体に配設してなるリング状部材が構成されるが、このリング状部材の外周面側に多数の外側シュー30を取り付けて履帯20が構成される。外側シュー30は、図1および図3からよく分かるように、内側シュー21のネジ24に螺合する4本のボルト38により各内側シュー21に結合されてベルト部材26の外周側に長手方向に並んで取り付けられる。外側シュー30は矩形平板状のプレート部31とプレート部31の外面側に形成された複数の爪部(クロー)33a,33bとからなり、ボルト38によりプレート部31の中央において内側シュー21に結合される。このとき、プレート部31の内面は内側シュー21との間にベルト部材26を挟持する。なお、図3から分かるように、プレート部31の前後には外ガイド31aと内ガイド31bが形成されており、隣り合う外側シュー31の内ガイド31bの上に外ガイド31aが覆ってベルト部材26の外周面前面が外側シュー30により覆い、ベルト部材26が外周面側に露出しないようにしている。
【0014】
以上のように構成された履帯20は、凹部28内にスプロケット歯を受容し、内側シュー21の左右突起22の間にスプロケットホイールを位置させてガイドするようにして駆動スプロケットホイール5と遊動アイドラホイール6とに掛けられる。このような履帯20の場合には、外側シュー30が地面と接触するとともに内側シュー21がホイール5,6と接触するが、これらシュー21,30はいずれも鋼鉄製であり、強度および耐摩耗性が高く、高い耐久性が得られる。また、外側シュー30は地面と接触して最も摩耗もしくは損傷を受けやすいが、摩耗もしくは損傷した場合には外側シュー30を個別に着脱交換することができるため、履帯全体としての耐久性がさらに向上する。
【0015】
さらに、この履帯20においては内側シュー21と外側シュー30との間にゴム製のベルト部材26を挟持しているため、内側シュー21とホイール5,6との衝突音や外側シュー30と地面との接触音をベルト部材26が吸収し、走行時の履帯20からの騒音を大きく低減させることができる。特に、対向する内側シュー21と外側シュー30とはボルト38により一体結合されているが、隣接するシュー同士はベルト部材26を介して繋がっており、隣接するシューへの音、振動の伝達がベルト部材26により大きく抑制されるため、騒音低減効果が大きい。なお、ベルト部材26はワイヤ27により強化されているため、履帯20が駆動スプロケットホイール5に巻き込まれるときに履帯20が内側(スプロケット側)に引き込まれる力にワイヤ27の引っ張り力が対抗する。これにより、履帯20が内側に引き込まれてスプロケットホイールに衝突する勢いが小さくなり、この衝突音の発生が抑制される。
【0016】
次に、本発明に係る履帯の異なる実施形態について、図6および図7を参照して説明する。この履帯50は、鋼鉄製の多数の内側シュー51をゴム製のベルト部材58によりリング状に並べて一体成形されて無端リング状に作られ、ベルト部材58内には複数のリング状ワイヤ59を埋め込んで成形してベルト部材58に十分な引っ張り強度を与えている。
【0017】
内側シュー51は左右に細長く延びた矩形上の部材であり、内面側中間部がベルト部材58の内周面側に露出しており、この露出面に内側に突出する一対のガイド突起52が形成されている。内側シュー51の左右中間部55はベルト部材58内に埋め込まれているが左右端部56においてベルト部材58の内外周面に露出し、これら左右端部56に内外に貫通するボルト挿入孔が形成されている。なお、リング状ワイヤ59は内側シュー51の外面側においてベルト部材58内に埋め込まれている。このようにベルト部材58に内側シュー51が埋め込まれて一体成形された状態で、図1〜図5に示した履帯20と同様に、内側シュー51の中央にくびれが形成されるとともに隣接する内側シュー51のくびれの間にスプロケット歯を受容するための凹部が形成されている。
【0018】
以上のようにして無端リング状のベルト部材58の内周側に多数の内側シュー51を等間隔で一体に配設してなるリング状部材が構成され、このリング状部材の外周面側に多数の外側シュー60を取り付けて履帯50が構成される。外側シュー50は、内側シュー51の左右端部56のボルト挿入孔に挿入されたボルト68とこれに螺合するナット69とにより各内側シュー51に結合されてベルト部材58の外周側に長手方向に並んで取り付けられる。外側シュー60は矩形平板状のプレート部61とプレート部61の外面側に形成された複数の爪部(クロー)63a,63bとからなり、ボルト68およびナット69によりプレート部61の左右端部において内側シュー51に結合される。このとき、プレート部61の内面は内側シュー51との間にベルト部材58を挟持する。なお、プレート部61の前後には外ガイド61aと内ガイド61bが形成されており、隣り合う外側シュー61の内ガイド61bの上に外ガイド61aが覆ってベルト部材58が外周面側に露出しないようにしている。
【0019】
以上のように構成された履帯50は、凹部内にスプロケット歯を受容し、内側シュー51の左右突起52の間にホイールを位置させてガイドするようにして駆動スプロケットホイール5と遊動アイドラホイール6とに掛けられる。この履帯50の場合にも、内側および外側シュー51,60はいずれも鋼鉄製であり、強度および耐摩耗性が高く、高い耐久性が得られる。また、外側シュー60は個別に着脱交換することができる。さらに、内側および外側シュー51,60の間にゴム性のベルト部材58を挟持しているため、内側シュー51とスプロケットホイールとの衝突音や外側シュー60と地面との接触音をベルト部材58が吸収し、走行時の履帯20からの騒音を大きく低減させることができる。
【0020】
なお、上記の実施形態においてはゴム製のベルト部材内に埋め込まれて一体に結合された内側シューに外側シューをボルト等を用いて着脱自在に一体結合しているが、これを図8のように構成することもできる。この履帯70は、ワイヤ73を埋め込んで強化されたベルト部材72の内周側に内側シュー71を一体成形して構成され、さらに、ベルト部材72の外周側にシュー保持部材74を埋め込んでいる。そして、外側シュー75はこのシュー保持部材74にボルトなどにより結合される。なお、外側シュー75とシュー保持部材74を一体に形成して、全体をベルト部材72内に埋め込んで成形することも可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、内側シュー部材をベルト部材の内周側に沿って並んで配設するとともに外側シュー部材をベルト部材の外周側に沿って並んで配設し、内側シュー部材間に長手方向に並ぶとともに内周側に開口して形成された多数の凹部にスプロケット歯を受容してクローラホイール(スプロケットホイール)に巻き掛けられるように構成されており、クローラホイールは鋼鉄製の内側シュー部材と当接して履帯と係合されるため、クローラホイールとの当接部の強度を確保して履帯の強度、耐久性を高めることができる。さらに、外周側に取り付けられた鋼鉄製の外側シュー部材が路面と接触するため、この部分の強度、耐久性も高くすることができるとともに、これが摩耗、損傷などしたときにそれぞれ独立して交換可能であり、修理が簡単且つ低コストである。その上で、内側および外側シュー部材の間にゴム製のベルト部材を挟持するようにしてこれら内側および外側シュー部材が長手方向に並んで取り付けられているため、内側シュー部材とクローラホイールとの衝突による騒音がゴム製のベルト部材により吸収されて、走行騒音が低減される。また、ベルト部材内に埋め込まれたワイヤ部材が履帯を一周するようにしてリング状に形成されているため、履帯が駆動側クローラホイールに巻き込まれるときに内側に引き込まれることをワイヤ部材の引っ張り力により抑制し、内側シュー部材がクローラホイールと衝突する勢いを弱めて走行騒音が低減する。
【0022】
なお、内側シュー部材を、その内面側におけるクローラホイールと当接する部分と外面側における外側シュー部材と結合される部分を露出させてベルト部材内に埋め込んでベルト部材に一体に取り付け、外側シュー部材を、内側シュー部材の外面側露出部において内側シュー部材にボルト結合するように構成するのが好ましい。これにより、内側シュー部材を内面側に並んで配設した状態でベルト部材により無端リング状に繋げ、このとき内側シュー部材の外面側に露出する部分に外側シュー部材をそれぞれボルト結合することにより履帯を作ることができる。このため、各外側シューのみを独立して簡単に着脱することが可能であり、走行時に路面と接触する外側シューが摩耗、損傷したときには、その部分の外側シューのみを簡単に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履帯の構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る履帯を有したパワーショベル車を示す斜視図である。
【図3】上記履帯を構成する外側シューを図1の矢印IIIに沿って示す底面図である。
【図4】上記履帯の平面図である。
【図5】上記履帯を矢印V−Vに沿って示す断面図である。
【図6】本発明の異なる実施形態に係る履帯の構造を示す断面図である。
【図7】上記履帯を構成する外側シューを図6の矢印VIIに沿って示す底面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る履帯の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2 走行装置
3 走行機構
5 駆動スプロケットホイール(クローラホイール)
6 遊動スプロケット(クローラホイール)
20,50,70 履帯
21,51,71 内側シュー
26,58,72 ベルト部材
27,59,73 ワイヤ
30,60,75 外側シュー
Claims (3)
- 少なくとも一方がスプロケットホイールからなる一対のクローラホイールの間に掛け渡され、前記クローラホイールを回転駆動することにより前記一対のクローラホイールの間で回転駆動される無端リング状の履帯において、
多数の鋼鉄製の内側シュー部材と、前記内側シュー部材のそれぞれに対向して配設される多数の鋼鉄製の外側シュー部材と、それぞれ対向する前記内側シュー部材と前記外側シュー部材との間に挟持されるゴム製の無端リング状のベルト部材と、前記ベルト部材内に長手方向に延びて埋め込まれた鋼鉄製の無端リング状のワイヤ部材とからなり、
前記内側シュー部材を前記ベルト部材の内周側に沿って並んで配設するとともに前記外側シュー部材を前記ベルト部材の外周側に沿って並んで配設し、前記内側シュー部材間に長手方向に並ぶとともに内周側に開口して形成された多数の凹部に前記クローラホイールのスプロケット歯を受容して前記クローラホイールに巻き掛けられるように構成され、
前記内側シュー部材が、内周側における前記クローラホイールと当接する部分と外面側における前記外側シュー部材に結合される部分とを露出させた状態で前記ベルト部材内に埋め込まれて前記ベルト部材に一体に取り付けられ、
前記外側シュー部材が、前記内側シュー部材の外面側露出部において前記内側シュー部材にボルト結合されて取り付けられ、
前記内側シュー部材の左右端部が前記ベルト部材の内部に埋め込まれて、前記内側シュー部材の外面側は中央部を残して左右両側が前記ベルト部材により覆われており、
前記内側シュー部材の外面側中間部が外面側に露出して前記外側シュー部材とのボルト結合用のネジが形成されていることを特徴とする低騒音型鋼鉄履帯。 - 前記内側シュー部材は前記ベルト部材の幅方向に細長く延びて平面視において矩形状に形成され、前記内側シュー部材の内面側中間部が前記ベルト部材の内周面側に露出するとともにこの露出面に内側に突出して設けられて前記スプロケットホイールを受容してガイドする左右一対のガイド突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の低騒音型鋼鉄履帯。
- 前記内側シュー部材の中央部は長手方向の寸法が小さくなってくびれを有しており、隣接する前記内側シュー部材の前記くびれの間に前記凹部が形成され、前記凹部内を前記ベルト部材を構成するゴムで囲んで前記スプロケット歯と前記内側シュー部材との衝突による騒音を低減するように構成されたことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の低騒音型鋼鉄履帯。
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