JP4410859B2 - 水処理施設における運転監視制御の表示システム - Google Patents

水処理施設における運転監視制御の表示システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は上水(浄水)場又は下水処理場等の水処現場における現場施設の監視又は制御装置側のデータを取り込み表示する水処理施設における運転監視制御の表示システム。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
一般的に所定の管理者(市役所等)によって管理されている上又は下水処理場等の水処現場には、現場施設として作動用現場機器(ポンプ,モータ等)や計測用の計装機器(センサ等)が設置されており、これらの現場施設が所定の制御装置によって運転、又は制御装置側に作動データ等を送るように動作させられて水処理が行われている。
【0003】
そして本発明者は上記現場機施設を特開平9−24361号公報の明細書及び図面に示されるような処理場端末監視制御装置によって監視制御し、特開平5−302345号及び特開平9−24361号公報の明細書及び図面に示されるようなシステムで管理(水処現場の動作等の監視)する発明を既に提案している。
【0004】
このとき処理場端末監視制御装置はディスプレイ上に水処理現場の動作等を監視するための表示(動作状態の表示等を含む)を行うことができる構成になっており、また処理場端末監視制御装置側と公衆回線(NTT等)等で接続される水処現場の監視用のホストコンピュータ(中央監視装置)やサブホストコンピュータも処理場端末監視制御装置側からデータを得て監視表示を行うことができるように設定されている。
【0005】
しかし上記各監視用の装置は概ね専用設計であり、一般的なノートパソコンやデスクトップ型のパソコン等で上記監視表示を行わせることが困難であった。このため水処理現場の監視表示は、特定の場所(処理場端末監視制御装置,ホストコンピュータ,サブホストコンピュータ等が設置されている場所)以外では見ることができず、直接の受益者(市民等)が水処理現場の状態等を容易に確認することが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明は、第1に複数の水処理現場にポンプやモータ等の作動用現場機器1aやセンサ等の計測用の計装機器1b等が設置された水処理用の現場施設1を各々設け、制御コンピュータ27を各現場施設1に対応させて設け、通信回線8を介して前記制御コンピュータ27と接続されるホストコンピュータ4及び表示コンピュータ34を設け、制御コンピュータ27が、ディスプレイ26を備えるとともに、前記作動用現場機器1aの運転を制御することにより前記現場施設1の運転を制御するにあたって該作動用現場機器1aの駆動・停止を行うドライバ21をシーケンサ24によって制御する運転制御機能と、前記計装機器1bを介して上記運転制御及び監視のための現場施設1側からのデータの取り込みと該データの処理保存を行うにあたって前記計装機器1bから信号変換器22を介して収集したデータを認識・判別・整理して日報・月報・年報データの作成・収集や運転時間集計や運行履歴の加工を行うデータ処理管理機能と、モデム又はネットワークアダプタ等の通信装置を使用した通信回線8を介する通信をサポートする通信機能と、水処理現場の監視用に上記データをグラフィック的にディスプレイ表示する表示処理機能とを有し、ホストコンピュータ4が警告表示部42を備え上記データ処理管理機能及び通信機能を有して前記制御コンピュータ27側をコントロールできる構成とするとともに、制御コンピュータ27側のコントロールによって前記現場施設1の異常が計装機器1bを介して検出された際には警告表示部42を作動させることによ現場施設1の監視を行い、表示コンピュータ34が、ディスプレイ31を備え上記表示処理機能、データ処理管理機能及び通信機能を有するとともに、制御コンピュータ27側からのデータを収集してディスプレイ31に表示させ、また、上記表示コンピュータ34と、制御コンピュータ27と、ホストコンピュータ4とにそれぞれ、上記運転制御機能、データ処理管理機能、表示処理機能及び通信機能と、上記各機能の一部又は全部が機能しないように制限する規制機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体46を内蔵せしめ、上記規制機能によりホストコンピュータ4及び表示コンピュータ34のそれぞれに対して所定の動作の規制を行い、該各コンピュータ4,34に応じた動作を実現させるにあたり、少なくとも、ホストコンピュータ4がシーケンサ24を介した作動用現場機器1aの制御を行わないようにホストコンピュータ4の運転制御機能を規制することを特徴としている。
【0007】
第2に、表示コンピュータ34に、プロジェクタ47とスクリーン48によって構成される外部表示装置49を接続し、上記監視用のグラフィック的表示を該外部表示装置49上に表示させることを特徴としている。
【0008】
第3に、表示コンピュータ34が、各現場施設1の設置場所を総括的に地図上に表示する管理地図画面53の表示が可能に構成されたことを特徴としている。
【0009】
第4に、水処理現場に該現場近傍の状態を撮影する映像施設36を制御コンピュータ27側に設置し、表示コンピュータ34が上記映像施設36からのデータを映像表示可能であることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下発明の実施形態につき詳述する。図1は本発明の水処理施設における運転監視制御の表示装置の全体構成図であり、所定の管理者(本実施形態では市の水道局)が管理する上又は下水処理場等の複数の各水処理現場a〜hには、現場施設1としてポンプやモータ等の作動用現場機器1a,センサ等の計測用の計装機器1b等が設置されており、この各現場施設1に対して該現場施設1の制御を行うための端末監視制御装置2が付設されている。
【0011】
つまり1つの現場施設1と該現場施設1に対応する端末監視制御装置2とによって1つの上又は下水道施設3が形成されており、複数の上又は下水道施設3(各端末監視制御装置2)が、端末監視制御装置2側からデータ(情報)を得て各水処理現場a〜hにおける水道施設3の作動状態を監視制御するホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7等に通信回線(NTT公衆回線)8又は専用回線9等を介してLAN接続されて水処理施設(複数の上又は下水道施設3)における運転監視制御機構が構築されている。
【0012】
なお図1に示されるように監視端末7は上記水処理施設の管理者である市の水道局が設置されている市庁舎11内に配置されており、またホストコンピュータ4はメーカ,施工業者等の水処理施設の監視や制御等を集約的に行う集中監視センタ12に、サブホストコンピュータ6は設備メーカの出先機関や管理サービス業者等の施設の維持管理を必要に応じて行う維持管理業者13や、例えば水処理や電気のハード及びソフト、機械設備等に詳しい高いレベルの技術者等を配した水処理全般にわたる指導部門(水管理相談センタ14等)に設置されている。
【0013】
そして上記運転監視制御機構のLAN接続は、所定の水処理現場(本実施形態では下水処理現場a〜c)が公衆回線8を介してホストコンピュータ4及びサブホストコンピュータ6に接続されているとともに、他の水処理現場(本実施形態では上水処理現場d〜h)が専用回線9(LANケーブル)を介して監視端末7に接続され、且つ該監視端末7が公衆回線8を介してホストコンピュータ4及びサブホストコンピュータ6に接続された構成となっている。
【0014】
つまりホストコンピュータ4及びサブホストコンピュータ6は、下水処理現場a〜cからのデータを各下水処理現場a〜cに対応する端末監視制御装置2から、上水処理現場d〜hからのデータを監視端末7からそれぞれ公衆回線8を介して得ることができ、一方監視端末7は前述の上水処理現場d〜h(各上水処理現場d〜hに対応する端末監視制御装置2)からのデータを専用回線9を介して得ることができる。なお市庁舎11内には上記下水処理現場a〜cからのデータを各下水処理現場a〜cに対応する端末監視制御装置2から公衆回線8を介して得ることができる下水サブホストコンピュータ18が設置されている。
【0015】
そして各水処理現場a〜hにおける上又は下水道施設3の作動状態を、集中監視センタ12,維持管理業者13,水処理相談センタ14においては、ホストコンピュータ4又はサブホストコンピュータ6による上記公衆回線8を介して得られたデータに基づいた監視用グラフィック表示のディスプレイ表示によって監視制御することができ、市庁舎11内においては下水処理現場a〜cの作動状態を下水サブホストコンピュータ18による公衆回線8を介して得たデータに基づいた監視用グラフィック表示のディスプレイ表示によって、上水処理現場a〜hの作動状態を監視端末7による専用回線9を介して得たデータに基づいた監視用グラフィック表示のディスプレイ表示によって監視制御することができる。
【0016】
このとき監視端末7等の専用回線9を介してデータを得る構造のものは、データが常に最新のものとなり、換言すると常にリアルタイムのデータで監視制御を行うことができるが、ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,下水サブホストコンピュータ18等のデータを公衆回線8を介して収集する構造のものは、公衆回線8を常に接続してデータの収集を行う以外は基本的に常にリアルタイムのデータで監視制御を行うことはできず、通常は過去データで監視制御を行い、必要に応じてリアルタイムのデータを取り込み監視制御を行う形態となっている。
【0017】
なおホストコンピュータ4には大型スクリーン16が接続されており、本実施形態において集中監視センタ12ではホストコンピュータ4と大型スクリーン16とによって形成される中央監視装置17により監視制御(ディスプレイ表示)が行われる。また監視端末7を、下水処理現場a〜cからの情報(データ)を公衆回線8を介して得ることができる構成としても良い。
【0018】
ここで上記端末監視制御装置2の構造と機能について簡単に説明する。上記端末監視制御装置2は、図2に示されるように現場施設1における作動用現場機器1aの駆動,停止等の運転を行うドライバ21と計装機器1bからのデータをフォローする信号変換器22とを備えた制御装置23と、該ドライバ21を制御するシーケンサ24と、運転制御及び監視のための現場施設1側からのデータの取り込みを行い、該データを処理するとともに上記シーケンサ24を制御する制御コンピュータ27とを備えた構造で、特開平9−24361号公報に示されるものと同様の機能を有したものとなっており、CRT等のディスプレイ26を備えるとともに、公衆回線8又は専用回線9を介する通信が通信装置であるモデム28又はネットワーク(LAN)アダプタ29等によって可能となっている。
【0019】
このとき上記制御コンピュータ27には、現場施設1の運転を制御する運転制御機能,該運転制御及び監視のための現場施設1側からのデータの取り込みと該データを所定形式に処理して保存するデータ処理管理機能,監視用に処理されたデータをグラフィック的にディスプレイ表示可能に処理するグラフィック処理機能を備えた表示処理機能,モデム又はネットワークアダプタ等の通信装置を使用した公衆回線8又は専用回線9を介する通信をサポートする通信機能,上記各機能の一部又は全部が機能しないように制限する規制機能を実現させるためのプログラム(メインプログラム)を記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体が内蔵、つまり上記メインプログラムがインストールされている。
【0020】
これにより制御コンピュータ27からの指示によってシーケンサ24が作動させられドライバ21を介して作動用現場機器1aの運転がなされて各水処理現場a〜hで水処理が行われるが、制御コンピュータ27は計装機器1bからのデータを信号変換器22を介して受け取り、現場施設1の運転状況に応じたシーケンサ制御の補正,運転状況の良否の判断,オペレータの操作に応じて表示処理機能により設定される監視用グラフィック表示のディスプレイ26上への表示等を行い、またディスプレイ26上にタッチパネル操作画面も表示させる。
【0021】
そしてデータ処理管理機能によって所定形式に処理保存されたデータや監視用に処理されたデータ等を通信機能によって公衆回線8や専用回線9を介して前述のホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7等に送り(転送し)、これによってホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7等は前述のように各水処理現場a〜hの作動状態を監視制御することができる。なお上記制御コンピュータ27の作動は上記メインプログラムによって実現されており、該メインプログラムによって表示可能な監視用グラフィック表示は後述するように従来のものより、水処理現場a〜hの作動状態をよりグラフィカルに表示することができるように構成されている。
【0022】
そして本発明は上記水処理施設の運転監視制御機構を構築しているLANに、図3に示されるようにCPUボード,FD(フロッピーディスク)ドライブ,ハードディスク,各種インターフェースボード等を備え、CRT31等のディスプレイ,モデム32,キーボード,マウス,ネットワーク(LAN)アダプタ33等が接続された一般的なデスクトップ又はノート型パソコンに前述のメインプログラム(制御コンピュータ27にインストールされているプログラム)がインストールされた構成の表示コンピュータ34を、公衆回線8から又はオンライン(LANケーブル等の専用回線50)で接続して、上記メインプログラムの機能により図4に示されるように端末監視制御装置2側からのデータを収集し、該データに基づいた監視用グラフィック表示等をディスプレイ(CRT31)に表示させる構成となっている。
【0023】
なおメインプログラムの通信機能はモデム又はネットワークアダプタ等の通信装置を使用した公衆回線8又は専用回線9(LANケーブル)を介する通信をサポートするため、表示コンピュータ34をモデム32又はLANアダプタ33を介して公衆回線8又はオンライン(LANケーブル)で上記LANに接続することで、表示コンピュータ34と上記LAN側との通信のサポートを行う。
【0024】
このとき図1に示されるように所定の水処理現場には、周辺又は現場施設1近傍の映像を映して端末監視制御装置2(制御コンピュータ27)側に電送するカメラ等の映像施設36が設置されており、この映像施設36からの映像データはメインプログラムの表示処理機能等によって端末監視制御装置2側で映像として見ることができる他、上記運転監視制御機構のLAN上を伝送されておりホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,表示コンピュータ34等でも見ることができる。つまり表示処理機能は映像施設36からのデータを映像表示可能に処理する映像処理機能を有している。
【0025】
なお上記監視端末7は図5に示されるように、CPUボード,CRT等のディスプレイ26,FDドライブ,ハードディスク,各種インターフェースボード等を備え、モデム28,プリンタ,キーボード,マウス,LANアダプタ29等が接続された一般的なデスクトップパソコンに、サインポール39やブザー41等の警報装置42が接続されているとともに前述のメインプログラムがインストールされた構造となっており、図5,図6に示されるように、上水処理現場d〜hの端末監視制御装置2側から専用回線9(LANケーブル)を介して送られるデータを通信機能によってLANアダプタ29を介して受け取り、データ処理管理機能や表示処理機能によりデータの保存や監視用グラフィック表示等をディスプレイ26上に表示することが可能となっている。
【0026】
このとき監視端末7は上水処理現場d〜hの各端末監視制御装置2が専用回線9(LANケーブル)を介して集中的に接続された監視ネットワーク43にネットワークアダプタ29を介してLANケーブル等で接続されることでデータの受け取りが可能となっている。そして監視端末7は、監視端末7側で処理されたデータや上記上水処理現場d〜hの制御コンピュータ27側から送られたデータ等を通信機能によってモデム28から公衆回線9を介して前述のホストコンピュータ4等に送ることができる。
【0027】
また前述のホストコンピュータ4及びサブホストコンピュータ6も図7に示されるように、上記監視端末7と同様な(LANアダプタは省略されている)モデム28を備えたデスクトップパソコンに、サインポール39やブザー41等の警報装置42が接続されているとともに上記メインプログラムがインストールされた構造となっており、図8に示されるように上水処理現場d〜hの各端末監視制御装置2(制御コンピュータ27)や監視端末7から公衆回線8を介して送られるデータを通信機能によってモデム28から受け取り、データ処理管理機能や表示処理機能によりデータの保存や監視用グラフィック表示をディスプレイ26上に表示すること等が可能となっている。
【0028】
なおホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7はシーケンサ24の制御を行わないため、運転制御機能の出力データが通信機能を介して制御コンピュータ27側に出力されないように前述の規制機能によりソフトウエア的又はハードウエア的に規制されている。さらに前記ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,端末監視制御装置2はいずれも通信機能により、巡回監視又はメンテナンス等を行う巡回者のポケットベル46や携帯電話47等の通信手段等に公衆回線8を介して接続可能となっている。
【0029】
これにより各上又は下水処理現場a〜hの異常発見時にはホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,端末監視制御装置2のいずれかより自動的に巡回者が呼び出され、巡回者は各異常部の施設側やホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6のオペレータ等に電話コンタクトできるようになっている。また少なくともホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7は上記各上又は下水処理現場a〜hの異常時に上記サインポール39やブザー41等の警報表示部42を作動させる構造となっている。
【0030】
この他本実施形態ではLAN接続された制御コンピュータ27,ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,表示コンピュータ34間で後述するメインプログラムのプロセスにより電子メールの送受信が可能に構成されており、各コンピュータのオペレータ間の情報交換を容易に行うことができるようになっている。
【0031】
そしてホストコンピュータ4及びサブホストコンピュータ6は図9に、監視端末7は図10に、表示コンピュータ34は図11に示されるようなプロセスを有してメインプログラムによって作動させられているが、メインプログラムは前述の規制機能により各コンピュータ4,6,7,34に対して所定の動作の規制を行い、上記に示す各コンピュータ4,6,7,34に応じた動作を実現している。
【0032】
すなわち各コンピュータ4,6,7,34は、プログラムの起動・終了を司るプロセスであるプロセス管理プロセスによって、システム立ち上げ時の各プロセスの起動、再起動処理が必要な場合の再起動処理が行われ、ネットワーク(専用回線9)で通信を行うBUS管理プロセスにより、従来公知の前述の監視等に用いられるアナログ計測値、パルス積算値、運転・停止信号、警報信号等を収集する。なおホストコンピュータ7及びサブホストコンピュータ9は前述のようにネットワークでの通信が行われないためBUS管理プロセスが規制されている。
【0033】
そして公衆回線8を通じて他のユニット(ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,制御コンピュータ27等の監視制御機構側)との通信を行うプロセスであるユニット間通信プロセスによって、メインプロセスからの指示に対して、通信制御(回線制御・プロトコル制御)が行われ、警報情報、日報情報等の転送が行われ、外部からの通信要求に対して通信制御が行われる。このときデータ受信要求の場合、監視用データ・電子メール等の判別が行われてデータ受信処理が行われ、データ送信要求の場合、監視用データ・電子メール等の判別が行われ送信処理が行われる。またサインポール制御信号等の警報装置42の制御信号を司る外部入出力プロセスがホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7に設けられており、該外部入出力プロセスによって警報装置42が制御されている。
【0034】
なおホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7を通信を介して制御コンピュータ27側をコントロール(リモートメンテナンス)することができる構成とし、上記各プロセスにリモートメンテナンスの制御を加えても良く、この場合は例えばメインプロセスの指示により、アナログ上下限設定値・サインポール制御信号・メンテナンス中信号などのネットワーク制御信号をネットワーク側に送出し、システムが正常動作しているか否かのモニター信号をネットワークに出力する(ネットワーク内部でパソコンの正常動作をモニターしている)構造とすることができる。
【0035】
そしてメインプロセスによってBUS管理プロセス、ユニット間の通信プロセスから受け取ったデータの整理・集計・蓄積処理、ユーザーインタフェース処理、印刷処理を司る構成となっているが、該メインプロセスは以下に示すGUI管理モジュール,データフロー管理モジュール,ファイル管理モジュールを備えたものとなっている。
【0036】
すなわちメインプロセスは、オペレータとのユーザーインタフェースを司り、ディスプレイ(CRT)・プロジェクタ・プリンタへの画面及び帳票出力、キーボード・マウス・タッチパネル入力等の外部入出力機器の制御を行うGUI管理モジュールと、ネットワークから収集したアナログ値・パルス積算値・運転信号・警報信号などのデータを認識・判別・整理し、GUI処理モジュール、ファイル管理モジュールが処理を行いやすい形に加工し、日報・月報・年報データ作成・集計、運転時間集計、警報履歴、運行履歴などの蓄積用データの加工を行うデータフロー管理モジュールと、ファイル入出力を行うファイル管理モジュールとを備えているのである。なお提示収集データの蓄積は、ハードディスクの負担を軽減させるために10分間蓄積した後ハードディスクへの書き出しを行っている。
【0037】
次に表示コンピュータ34によるデータの表示動作について説明する。表示コンピュータ34は前述のように運転監視制御機構のLANに、表示コンピュータ34を上記LAN側に接続するための通信装置であるモデム32又はLANアダプタ33を介して、公衆回線8又はLANケーブル等の専用回線50より接続して各又は所定の端末監視制御装置2側からのデータを収集することで、該データによる監視用グラフィック表示のディスプレイ(CRT31)上への表示が可能な構成となっている。
【0038】
このため一旦LANに接続して所定期間のデータを収集した後LANへの接続を切断する等によって以降のデータ収集を中止し、表示コンピュータ34内に所定のデータ(つまり過去データとなる)を蓄積し、該蓄積されたデータを利用して上記監視用グラフィック表示を行う場合と、LAN接続を常に継続してリアルタイムのデータ(つまり最新データとなる)を収集し、該収集されたデータを利用して上記監視用グラフィック表示を行う場合とがある。
【0039】
まず過去データによる監視用グラフィック表示を行う場合について説明する。図12に示すように、制御コンピュータ27,ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7の具備するLAN・FD(フロッピーディスク)インタフェースを用いて(公衆回線8,LANアダプタ33,フロッピーディスク45を介して)表示コンピュータ34に、前述の現場施設1の監視用グラフィック表示を実現させるためのデータ(従来公知の日報・月報・年報,警報履歴,運行履歴のファイル等)を転送した後、表示コンピュータ34をスタンドアローン状態とする。
【0040】
このとき表示コンピュータ34には、前述のメインプログラムが記録されたコンピュータ読みとり可能な記録媒体(フロッピーディスク,CDロム,ハードディスク等)46を介してこのメインプログラムがインストールされており、表示コンピュータ34を任意の場所に移動させて、このプログラムを立ち上げ、転送されたデータ(日報月報年報,警報履歴,運行履歴のファイル等)をメインプログラムの機能により加工することでCRT31上に上記データに基づいた監視用グラフィック表示を行わせることができる。
【0041】
一方表示コンピュータ34を公衆回線8又はLANケーブル等の専用回線50で上記LANに接続して、LANへの接続状態を保ったまま(表示コンピュータ34をネットワーク状態として)データを収集する構成とすると、メインプログラムの機能によってLAN側との通信中リアルタイムにデータの取り込み(転送)が行われてデータが蓄積され、表示コンピュータ34によってこのリアルタイムで転送されるデータに基づいた前述と同様の監視用グラフィック表示をCRT31上に表示することができる。
【0042】
なお表示コンピュータ34は上記のようにメインプログラムの機能によって収集したデータをCRT31(ディスプレイ)上に監視用グラフィック表示として表示する構造となっているため、収集したデータを監視端末7等での扱いと同様に取り扱う事が可能であり、CRT31上の監視用グラフィック表示の表示も監視端末7,ホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,端末監視制御装置2等のディスプレイ上の表示(監視用グラフィック表示)と同等の動きとなり、LANに継続的に接続可能な場所(リアルタイムなデータが収集可能な場合)においては、より現実に即した監視用グラフィック表示を行うことができる。ただし過去データを収集した場合は、リアルタイムのデータを扱わない部分のみが監視端末7等と同等の動きとなる。
【0043】
以上に示されるように本発明では特開平9−24361号公報に示される効果以外に、制御コンピュータ27を作動せしめるメインプログラムが記録媒体に記録されており、一般的なノートパソコンやデスクトップ型のパソコンにこの記録媒体25を内蔵せしめる(メインプログラムをインストールする)ことで、これらのパソコンが容易に表示コンピュータ34として構成されるため、比較的簡単により多くの人が表示コンピュータ34を有することができると共に、公衆回線8又は専用回線50を介して通信機能によって表示コンピュータ34側に収集されたデータが、実際に水処理現場a〜hで使用されるものとほぼ同一の監視用グラフィック表示としてCRT31に表示させることができるという利点がある。
【0044】
つまり表示コンピュータ34は水処理現場a〜hの生データを直感的で理解しやすい状態(グラフィック)で表示することができ、前述のLANへの接続が可能な状態で表示コンピュータ34を備えることによって直接の受益者(市民等)や現場の維持管理等を行う業者等の比較的多くの人間が水処理現場a〜hの状態等を容易に確認することができ、特にデータの収集をリアルタイムで行うことができる場合にはより現実に即した水処理現場a〜hの状態を確認することができる。
【0045】
このため例えば会議場等において現場の維持管理等を行う業者等の受講者に現場の生のデータを直感的で理解しやすい状態で示して講習(コンサルティング)を行うことができ、特にデータの収集をリアルタイムで行うことができる場合にはより現実に即したコンサルティングを容易に行うことができる。
【0046】
なお図12に示すように表示コンピュータ34に、スクリーン48上にCRT31同様の表示を行わせしめるプロジェクタ47を接続し、該プロジェクタ47にXGA形式等の信号を出力することで上記スクリーン48上に監視用グラフィック表示(画面表示)を行わせる構造としてもよい。つまり表示コンピュータ34にプロジェクタ47とスクリーン48によって構成される比較的大型の外部表示装置49をディスプレイとして接続し、監視用グラフィック表示を該外部表示装置49上に表示させる構造としても良い。
【0047】
この場合はスクリーン48を見ることができる比較的多くの人に容易に監視用グラフィック表示を提示することができ、表示コンピュータ34の収集したデータをそのまま広報用として使用することも容易であり、また表示コンピュータ34を持ち運び自在なノート型等のモビルティングコンピュータとして上記のようにデータを収集した後スタンドアローン状態で役場・学校・議会・大会議場等のプロジェクタに接続することで、水処理施設等の説明・広報活動を効果的に行うことができる。またノート又はサブノートパソコン(表示コンピュータ34)とポータブルなプロジェクタ等を利用することでプロジェクタ等を有さない場所においても簡単に広報活動等を行うことができる。
【0048】
なお表示コンピュータ34のネットワーク状態を保つことができる場所においてはリアルタイムなデータを基に水処理施設等の説明・広報活動に活用することもでき、特に監視端末7が設けられた市庁舎においては、表示コンピュータ34を上記監視ネットワーク43にLANケーブル等の専用回線50でオンライン接続することで、容易に上水処理施設d〜hの情報をリアルタイムで収集することができるため、専用回線9で庁舎に集約された現場施設のデータ等をリアルタイムで表示し、直接会議等で使用すること等も可能である。
【0049】
さらに前述の水管理相談センタ14では、表示コンピュータ34を上記LANに接続し、水管理相談センタ14内で表示コンピュータ34によって監視用グラフィック表示を行うことで、各地の様々な処理方式の施設の施設情報、処理方法、現場の実際のデータを集積しデータベース化し、管理装置に必要なデータをデータベース中から取り込み、教材として使用することにより、これから上下水道設備を導入予定の自治体担当者、維持管理業者に対して実践に即した教育を行うこともできる。なお上記データを集積してデータベース化するデータベース機能は、メインプログラムのデータ処理管理機能が前述のファイル管理モジュールに示されるように有していても、また他のデータベースソフトに持たせても良い。
【0050】
また維持管理業者13においては、表示コンピュータ34を上記LANに継続的に接続することで、現場のデータをリアルタイムでグラフィック化して見ることができ、比較的理解が容易なグラフィック画面を利用してより容易に維持管理業務を行うことができる。なお前述の構造によりサブホストコンピュータ6は表示コンピュータ34と同様の監視用グラフィック表示を行うことができるため、維持管理業者13や水管理相談センタ14においてはサブホストコンピュータ6が表示コンピュータ34を兼ねるような構成としても良い。
【0051】
次に表示コンピュータ34等(メインプログラムのグラフィック処理機能を備えた表示処理機能)によって表示可能な監視用グラフィック表示について図面を参照して説明する。なお本実施形態の監視用グラフィック表示は、特開平9−24361合公報に示されるものに以下に説明する画面が追加されたものであり、特開平9−24361合公報に示されるものについての説明は割愛する。
【0052】
図13は監視用グラフィック表示の指示を出した際のメインメニュー画面51を示し、この画面を中心にして各項目をクリックすることで、リアルタイムに取り込まれた最新データや予め取り込まれた過去データに基づいた監視用グラフィック表示を行うことができる。
【0053】
例えば管理地図スイッチ(画面上のスイッチ)52をクリックすることによって図14に示されるような水道施設監視システムの管理地図画面53が表示され、所定の地域、例えば八雲村内部で建設されている上又は下水道施設3の名称と位置が示される。このとき監視されている(LAN接続されている)施設3については所定の色(黄色等)の文字で表示されており、何らかの警報が発生した場合、監視している施設を示す表示77が所定の色(赤・白等)で点滅するように構成されている。
【0054】
また管理地図画面53で詳細地図スイッチ(画面上のスイッチ)54を押すと画面が詳細地図モード(いずれの水処理施設3の詳細地図を選択するかの選択画面であって画面構成は図14と同一)に変わり、ここで所定の施設系統名称75をクリックすると、その施設近辺の地図,写真,その施設の概要情報を表示する前述の映像施設等から送られる映像等が表示された図15に示されるような詳細地図画面55が表示される。この場合水処理施設3に応じて複数枚(本実施形態の場合最大16枚程度)の写真情報,その説明を含めた地図,写真情報,映像情報,メモ情報等が表示される。
【0055】
そしてこの詳細地図画面55を利用することにより問題(警報)の発生した水処理現場3の位置情報を含めたより詳細な管理情報を即座に得ることができ、該水処理現場3への移動やメンテナンスの対策を容易にたてることができる。また印刷機能を備えているため、画面55上の印刷スイッチをクリックすることにより画面上で見ている情報をそのまま印刷して、該印刷物を持って現場へ向かうことにより、現場の位置をよく知らない担当者等であっても、警報発生から必要最小限の時間で現場へ急行することができる。
【0056】
この他図13のメインメニュー51より、フローシート履歴スイッチ(画面上のスイッチ)56をクリックすることによって図16に示されるような、現場施設1の機能構成をフロー図にて表し、機器運転状態(運転、停止、故障)、槽状態(水位レベル、異常水位)、計測器測定値(瞬時値、積算値)、使用電力量(積算値)等の内容を示すフローシートの過去の運転・警報・計測値・積算値の状態を時間をさかのぼって表示するフローシート履歴の画面57が表示される。
【0057】
この場合現場施設1の状況を表示するフローシートをある時間から順次、あるいはさかのぼって表示することによって現場施設1の機器1a,1bの故障が発生した直前直後の他の機器1a,1bの動作、水位変動、計測値、積算値の変化を確認することができるため、リアルタイムデータ又は過去データによってこのフローシート履歴を表示せしめることができる。
【0058】
また各機器1a,1bは制御シーケンスに従って機能しており、時系列に機器動作を確認することによって、機器制御が正常に行われているか、警報の発生前後に異常な動きをしていないか確認することができる。なお再生表示させる間隔の時間は自由に設定できる。さらに自動再生機能を持ち、自動再生モードに切り替えると、自動再生・自動逆再生ができる。
【0059】
他に、メインメニュー51より計測値表示スイッチ(画面上のスイッチ)58をクリックすることによって図17に示されるような流量・水位等のアナログ計測値について、指示計のイメージとディジタル値(数値)の両方で表示してオペレータが確認することができる計測値表示画面59が表示される。この表示によりリアルタイムのデータを表示コンピュータ34が取り込んでいる場合、現場施設1(計装機器1b)のアナログ計測内容を表示コンピュータ34上で指示計のイメージのまま、リアルタイムに見る(表示させる)ことができる他、ディジタル値での表示も合わせて行うため値を正確に知ることができる。なお異常値の場合は赤色等に変化し、過去データにおいてはデモを行うことができる。
【0060】
さらにメインメニュー51で運行履歴スイッチ(画面上のスイッチ)61をクリックすることによって図18に示されるような全水処理現場3、全機器1a,1bの1日の起動時刻、停止時刻、起動から停止までの運転時間及び各警報の発生時刻、解除時刻を時系列で集計した運行履歴画面62が表示されるが、上記クリックによって図19に示される日付指定画面63が呼び出されるので、日付指定の完了によって指定された日付に対応した運行履歴が表示される。
【0061】
このとき表示する水処理現場3の現場施設1を指定したい場合には、施設選択をクリックして施設名称をクリックするとその現場施設1の機器1a,1bの運行履歴を表示させることができ、選択した施設1の1つの機器のみを選択したい場合には施設選択画面の機器選択画面上でその機器名称をクリックすることで画面上に選択した機器のみの運行履歴が表示される。上記構造により容易に所定の日付の所定の水処理施設3の運行履歴を表示させることができる。
【0062】
またメインメニュー51で計測値トレンドスイッチ(画面上のスイッチ)64をクリックすることによって図20,図21に示されるような選択された16量のアナログ計測値をグラフ化して表示する計測値トレンド画面66が表示される。これは1グラフ表示部当たり8量分表示し、1画面当たり16量まで表示でき、さらにあらかじめトレンド条件設定機能を使用して、最大160量の中で16パターンにグループ化しておく事もできる。そしてグループ毎にページ名称と呼ばれる名称をもち、ページ切替ボタン(画面上のボタンスイッチ)67で各ページを切り替えて表示することができる。
【0063】
またグラフではスケーラと呼ばれる詳細表示機能により正確な値を読み取ることができ、画面上のスケーラボタン68を押して(クリックして)縦軸71と横軸72の数値を示す表示部69を表示させ、マウスでグラフ上を左クリックするかあるいはマウスの左ボタンを押しながら左右に移動させると、スケーラの縦線71がその動きに追従して動き、その時のグラフの値を読み取ってスケーラの縦軸71の表示部69に表示する。どのグラフの値をスケーラで読み出すかは凡例の部分で選択する。そして計測値をサンプリングする周期が1分であれば、1分毎の収集データの値を正確に表示できる。
【0064】
この画面を使用することで、数値の遷移を他の計測値と比較しながら見る必要のあるデータにおいて、傾向の比較をしながら同じ画面で重要な部分の正確なデータを読み取ることができ、サンプル表示以外に汚水処理で必要な、DO,pH,MLSS,ORPなど相互に関連性の深いデータをお互いの相関関係を確かめながら施設管理ができ、現場施設1の機器運行パターンを決定する際の参考とすることができる。
【0065】
そしてトレンド条件設定機能を使って、各計測値をグラフ化する際の最大値・最小値が指定できるので、計測値の変動幅に合わせて調整することで、常に最適なグラフを見ることができる。またこのグラフはX軸のレンジを、24時間と48時間とに切り替えることが可能(図20が24時間の場合を、図21が48時間の場合を示す)で、これにより2日にまたがって数値の傾向を見る機能があり、日にちの境目の部分の計測値の状況や、下水処理で重要となる微生物の反応状況の変化など長い時間かけて監視しなければならない物についても対応する。なお現在表示している前の日・次の日のデータは前日・次日ボタンで表示するので、日付指定を行う必要がない。そして表示されたグラフは印刷機能により印刷ボタンをクリックすることで印刷が可能となっている。
【0066】
更に上記以外にメインメニュー51で計測値一覧表示スイッチ(画面上のスイッチ)72をクリックすることによって図22に示されるような現在収集しているアナログ計測値をリアルタイムで表示する計測値一覧表示画面73が表示される。これはリアルタイムデータを収集している際に効果的(場合によってはリアルタイムデータの収集時にのみ有効)な項目であり、計測値の上下限値が設定されている場合、上限を上回るか、または下限を下回るかするとその計測値表示部分が赤等に色変化する。そして1画面に最大60量分のアナログ計測値を表示でき、これを上回る場合にはページ切替で確認できる。この画面を使用すれば、各施設3にまたがる大量のアナログ計測値の全体の概要を1画面で確認できる。
【0067】
また前述の管理地図画面53(図14)から施設系統名称75のいずれかをクリックすると、図23に示されるような管理系統毎に全体像を把握する施設系統図画面74が表示され、警報が発生する又は過去に発生した場合は該当する部分の色が反転・点滅する。またこの施設系統図画面74から所定の現場施設をクリックすると図24に示されるような該当する現場施設1のフローシート画面76を表示する。これにより警報の発生している施設とその施設に関連する施設のつながりが一目で把握でき、警報が発生した場合に影響を与える範囲が明確になる。
【0068】
つまり上記メインプログラムの表示処理機能はホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,制御コンピュータ27,表示コンピュータ34側のデータを以上に例示したような監視用グラフィク表示が可能なように加工(処理)する機能を有しており、表示コンピュータ34はこの監視用グラフィク表示をスクリーン48やCRT31等に表示させるのである。なおホストコンピュータ4,サブホストコンピュータ6,監視端末7,制御コンピュータ27も上記監視用グラフィック表示をオペレータの任意にディスプレイ表示させることができる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明によれば、制御コンピュータ及びホストコンピュータを作動せしめるプログラムがコンピュータ読みとり可能な記録媒体に記録されているため、一般的なノートパソコンやデスクトップ型のパソコンに上記記録媒体を内蔵せしめることで、これらのパソコンを容易に表示コンピュータとすることができ、水処理施設の監視制御装置におけるLANに該表示コンピュータを接続し、該LANより水処理現場側からのデータを表示コンピュータ側に収集することで、該データによって実際に水処理現場で使用される制御コンピュータやホストコンピュータ等とほぼ同一の監視用の表示を表示コンピュータのCRT等のディスプレイで表示せしめることができるという効果がある。
【0070】
このため比較的簡単により多くの人(市民等の直接の受益者等)が表示コンピュータを有して水処理現場の状態等を容易に確認(監視)することができるが、監視用のデータがグラフィック的にディスプレイ表示される構造とすることで、表示コンピュータ等による水処理現場の監視等をより容易に行うことができ、また例えば上記グラフィック表示により現場の維持管理等を行う業者等の受講者に現場の生のデータを直感的で理解しやすい状態で示して講習(コンサルティング)等を行うこともできる。
【0071】
つまり表示コンピュータによる上記グラフィック表示等の監視表示によって水処理現場の監視と会議場等における水処理施設の講習や広報活動等を容易に行うことができるが、表示コンピュータにプロジェクタとスクリーン等の外部表示装置を接続することで、上記監視,講習,広報活動等をより容易に行うことができる。特に表示コンピュータが、通信装置を通じて通信回線又は専用回線を介して上記LAN側に接続可能である場合は、表示コンピュータのLAN接続が容易であり、表示コンピュータを比較的自由な場所に設置することができ、上記監視,講習,広報活動等の場所の制限が少なくなる。
【0072】
さらに専用回線等によってデータの収集をリアルタイムで行うことができる場合にはより現実に即した水処理現場の状態等を表示コンピュータで表示することができる。なお規制機能によって表示コンピュータ側の操作がLAN側に反映されない構造とすることができ、この場合表示コンピュータによる水処理施設の監視制御装置側への悪影響を防止することができる。
【0073】
一方監視用グラフィック表示として管理地図画面が表示され、特に該現場近傍の状態を撮影する映像施設による映像を表示することが可能な場合は、この情報を利用することにより警報等が発生した水処理現場の位置情報を含めたより詳細な管理情報を即座に得ることができ、該水処理現場への移動やメンテナンスの対策を容易にたてることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水処理施設における運転監視制御の表示装置の全体構成図である。
【図2】 端末監視制御装置の構成図である。
【図3】 表示コンピュータの構成図である。
【図4】 表示コンピュータの機能説明図である。
【図5】 監視端末の構成図である。
【図6】 監視端末の機能説明図である。
【図7】 ホスト及びサブホストコンピュータの構成図である。
【図8】 ホスト及びサブホストコンピュータの機能説明図である。
【図9】 ホスト及びサブホストコンピュータの作動プロセスの説明図である。
【図10】 監視端末の作動プロセスの説明図である。
【図11】 表示コンピュータの作動プロセスの説明図である。
【図12】 表示コンピュータのデータ表示時の作動説明図である。
【図13】 メインメニュー画面を示す。
【図14】 管理地図画面を示す。
【図15】 施設の概要情報を表示する詳細地図画面を示す。
【図16】 フローシート履歴の画面を示す。
【図17】 計測値表示画面を示す。
【図18】 運行履歴画面を示す。
【図19】 運行履歴表示時の日付指定画面を示す。
【図20】 24時間レンジの計測値トレンド画面を示す。
【図21】 48時間レンジの計測値トレンド画面を示す。
【図22】 計測値一覧表示画面を示す。
【図23】 施設系統図画面を示す。
【図24】 フローシート図画面を示す。
【符号の説明】
1 現場施設
1a 作動用現場機器
1b 計装機器
4 ホストコンピュータ
8 公衆回線(通信回線)
21 ドライバ
22 信号変換器
24 シーケンサ
26 ディスプレイ
27 制御コンピュータ
31 CRT(ディスプレイ)
32 モデム(通信装置)
33 LANアダプタ(通信装置)
34 表示コンピュータ
36 映像施設
46 記録媒体
47 プロジェクタ
48 スクリーン
49 外部表示装置
50 専用回線
53 管理地図画面

Claims (4)

  1. 複数の水処理現場にポンプやモータ等の作動用現場機器(1a)やセンサ等の計測用の計装機器(1b)等が設置された水処理用の現場施設(1)を各々設け、制御コンピュータ(27)を各現場施設(1)に対応させて設け、通信回線(8)を介して前記制御コンピュータ(27)と接続されるホストコンピュータ(4)及び表示コンピュータ(34)を設け、制御コンピュータ(27)が、ディスプレイ(26)を備えるとともに、前記作動用現場機器(1a)の運転を制御することにより前記現場施設(1)の運転を制御するにあたって該作動用現場機器(1a)の駆動・停止を行うドライバ(21)をシーケンサ(24)によって制御する運転制御機能と、前記計装機器(1b)を介して上記運転制御及び監視のための現場施設(1)側からのデータの取り込みと該データの処理保存を行うにあたって前記計装機器(1b)から信号変換器(22)を介して収集したデータを認識・判別・整理して日報・月報・年報データの作成・収集や運転時間集計や運行履歴の加工を行うデータ処理管理機能と、モデム又はネットワークアダプタ等の通信装置を使用した通信回線(8)を介する通信をサポートする通信機能と、水処理現場の監視用に上記データをグラフィック的にディスプレイ表示する表示処理機能とを有し、ホストコンピュータ(4)が警告表示部(42)を備え上記データ処理管理機能及び通信機能を有して前記制御コンピュータ(27)側をコントロールできる構成とするとともに、制御コンピュータ(27)側のコントロールによって前記現場施設(1)の異常が計装機器(1b)を介して検出された際には警告表示部(42)を作動させることによ現場施設(1)の監視を行い、表示コンピュータ(34)が、ディスプレイ(31)を備え上記表示処理機能、データ処理管理機能及び通信機能を有するとともに、制御コンピュータ(27)側からのデータを収集してディスプレイ(31)に表示させ、また、上記表示コンピュータ(34)と、制御コンピュータ(27)と、ホストコンピュータ(4)とにそれぞれ、上記運転制御機能、データ処理管理機能、表示処理機能及び通信機能と、上記各機能の一部又は全部が機能しないように制限する規制機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体(46)を内蔵せしめ、上記規制機能によりホストコンピュータ(4)及び表示コンピュータ(34)のそれぞれに対して所定の動作の規制を行い、該各コンピュータ(4),(34)に応じた動作を実現させるにあたり、少なくとも、ホストコンピュータ(4)がシーケンサ(24)を介した作動用現場機器(1a)の制御を行わないようにホストコンピュータ(4)の運転制御機能を規制する水処理施設における運転監視制御の表示システム。
  2. 表示コンピュータ(34)に、プロジェクタ(47)とスクリーン(48)によって構成される外部表示装置(49)を接続し、上記監視用のグラフィック的表示を該外部表示装置(49)上に表示させる請求項1の水処理施設における運転監視制御の表示システム。
  3. 表示コンピュータ(34)が、各現場施設(1)の設置場所を総括的に地図上に表示する管理地図画面(53)の表示が可能に構成された請求項1又は2の水処理施設における運転監視制御の表示システム。
  4. 水処理現場に該現場近傍の状態を撮影する映像施設(36)を制御コンピュータ(27)側に設置し、表示コンピュータ(34)が上記映像施設(36)からのデータを映像表示可能である請求項1,2又は3の水処理施設における運転監視制御の表示システム。
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