JP4410725B2 - 上下免震ユニットおよびこれを用いた免震装置 - Google Patents
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Description
これらの免震装置は、水平方向の免震が大半であり、上下方向の免震装置はごく限られた用途に使用されるだけである。
これは、上下免震を行う場合は、水平免震と違って、重力の影響を考慮し、免震対象構造物を全て支えた状態で長周期の揺れを実現する必要があるからである。
すなわち、機械式バネで免震する場合、鉛直変位が大きいため、例えば圧縮バネで実現しようとすると、バネの座屈が問題となり、また引張バネで実現しようとすると、設置スペースが問題となる。そのため、実用化されている例はほとんどないのが実情である。
また、免震性能等の調整が難しく、搭載荷重が変化した場合、例えば、搭載物の設置高さ、免震挙動等が変化するので、搭載荷重に対する性能確保が十分とは言えなかった。
すなわち、本発明にかかる上下免震ユニットは、下部プレートと、該下部プレートの上方に間隔を空けて設けられた上部プレートと、前記下部プレートおよび前記上部プレートを略平行に位置させた状態で接近離間可能に連結する水平リンク機構と、一端部が前記水平リンク機構の水平移動部に取り付けられ、他端部が前記上部プレートあるいは前記下部プレートに設けられた第一取付部に取り付けられた復元手段と、一端部が前記水平リンク機構の水平移動部に取り付けられ、他端部が前記上部プレートあるいは前記下部プレートに設けられた第二取付部に取り付けられた減衰手段と、が備えられていることを特徴とする。
そして、この水平リンク機構の移動には水平方向の成分があり、水平移動部がある。
この水平移動部と上部プレートあるいは下部プレートに設けられた第一取付部との間に介装された復元手段が、水平移動部の往復周期を長周期化して上部プレートと下部プレートとの接近離間周期、すなわち、上下振動周期を長周期化して免震効果を得ることができる。
また、水平移動部と上部プレートあるいは下部プレートに設けられた第二取付部との間に介装された減衰手段が、水平移動部の振動エネルギーを吸収して振動を抑制するので、一層十分な免震効果を得ることができる。
このように、復元手段および減衰手段は、略水平方向に延在されて配置されるので、これらを配置するスペースを大きく採ることができる。このため、例えば、復元手段のバネ定数を十分小さくすることができるので、免震性能を向上させることができる。
また、下部プレートおよび上部プレートの間の間隔は、復元手段および減衰手段の幅方向大きさで制約されるだけであるので、小さくすることができる。このため、上下免震ユニットを小型化することができる。
復元手段の傾斜角度が変更されると、水平部材の移動方向に対するバネ定数が変化するので、例えば、上部プレート上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した免震性能を確保することができる。
復元手段の傾斜角度が変更されると、水平部材の移動方向に対するバネ定数が変化するので、例えば、上部プレート上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した免震性能を確保することができる。
減衰手段の傾斜角度が変更されると、水平部材の移動方向に対する減衰係数が変化するので、例えば、上部プレート上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した減衰性能を確保することができる。
減衰手段の傾斜角度が変更されると、水平部材の移動方向に対する減衰係数が変化するので、例えば、上部プレート上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した減衰性能を確保することができる。
本発明によれば、復元手段および/または減衰手段は、その軸線方向が水平移動部の移動方向に沿う配置において最大許容搭載荷重に対する性能を発揮するように構成されているので、第一取付部および/または第二取付部を水平面内で移動させることによって搭載荷重が少なくなった場合に対応することができる。
前記水平移動部に支持され、その水平方向の移動によって前記円盤を回転させる運動変換機構と、が備えられたことを特徴とする。
また、円盤は下部プレートおよび上部プレートの間に、軸線方向が水平方向に沿うように設けられているので、運動変換機構を配置するスペースを大きく採ることができる。このため、下部プレートおよび上部プレートの間の間隔は円盤の直径で制約されるだけであるので、小さくすることができる。このため、上下免震ユニットを小型化することができる。
なお、上下免震ユニットと水平免震ユニットとは上下に配置されることになるが、どちらが上になってもよい。また、両者は相互に固定されていてもよいし、ただいずれか一方を他方の上に載置させるだけでもよい。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態にかかる免震装置1について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる免震装置1を設置した、例えばサーバラックとされた免震対象物3に適用した全体概略構成を示す断面図である。
免震対象物としては、サーバラック等のコンピュータ関連機器、文化財、医療設備、建物等の構造物等がある。
上下免震ユニット11の上に免震対象物3が載置されている。なお、水平免震ユニット9と上下免震ユニット11との間および/または免震対象物3と上下免震ユニット11との間には、必要に応じて防振材を介装してもよい。防振材としては、各種のゴムやポリウレタンエラストマー等の樹脂系、アスファルト系、金属系等を用いることができる。
なお、転がり支承17は、上下方向の振動については水平上部プレート15に伝達することになる。
また、転がり支承17が大きく滑るようであれば、摩擦ダンパ等の減衰機構を設けて水平振動を減衰させるようにしてもよい。
復元部材19は、水平上部プレート15と水平下部プレート13との間に相対的な水平方向の変位が発生すると、この力の釣り合いが破れ、コイルバネによる総合的な力がこの変位を元に戻す方向に作用する。
これにより、振動の振幅が小さくなり、一方振動の周期が長くなる。そして、振動が収まった場合には、転がり支承17は、各コイルバネの引張力が安定した変位前の位置に戻されることになる。
2台の水平免震ユニット9は結合部材7によって結合され、一体的に動作するように構成されている。
図2は図1のX−X断面図で、上下免震ユニット11の全体概略構成の平面視を示す。図3は上下免震ユニット11の正面図である。図4は図2のY−Y断面図である。図5は図2のZ−Z断面図である。図6は図2のA視図である。
上下免震ユニット11には、下部プレート21と、下部プレート21の上方に間隔を空けて配置された上部プレート23と、下部プレート21および上部プレート23を略平行に位置させた状態で接近離間可能に連結する水平リンク機構25と、復元機構27と、減衰機構29と、が備えられている。
下部プレート21は、鋼製の略長方形をした板である。上部プレート23は、鋼製の略長方形をした板である。
第一長リンク機構31および第二長リンク機構32は、上下免震ユニット11の長手方向に対して線対称な関係にあるので、図2および図3によって第一長リンク機構31について説明し、第二長リンク機構32については”,”の後に符号(偶数)を付して説明に代えることとする。
また、長水平節35,36の他端(後端)はそれぞれ、長辺に略直交して略水平に延在して設けられた後支持軸(水平移動部)47の両端部に、回動可能に取付けられている。
前支持軸45の両端部には、前上変換節37,38および前下変換節39,40の一端が枢支されている。
前上変換節37,38の他端は、上部プレート23に固定されたブラケット49,50に、前下変換節39,40の他端は、下部プレート21に固定されたブラケット51,53に、それぞれ枢支されている。
前上変換節37,38、前下変換節39,40、後上変換節41,42および後下変換節43,44によって長水平節35,36、前支持軸45および後支持軸47は略水平に支持されている。すなわち、第一長リンク機構31および第二長リンク機構32は、前支持軸45および後支持軸47によって連動して動作されるように構成されている。
すなわち、第一長リンク機構31および第二長リンク機構32は、上下振動によって上部プレート23と下部プレート21との間隔が変動すると、前上変換節37,38、前下変換節39,40、後上変換節41,42および後下変換節43,44の傾斜する角度が変化し、これによって長水平節35,36、前支持軸45および後支持軸47は長辺に沿って前後に移動させられるように構成されている。
第一短リンク機構33および第二短リンク機構34には、水平に延在して短辺に沿って配置される短水平節57,58が備えられている。短水平節57,58の一端には、前上短変換節59,60および前下変換節61,62の一端が枢支されている。
前上短変換節37,38の他端は、上部プレート23に固定されたブラケット63,64に、前下短変換節61,62の他端は、下部プレート21に固定されたブラケット65,66に、それぞれ枢支されている。
前上変換節37,38、前下変換節39,40、後上変換節41,42および後下変換節43,44によって長水平節35,36、前支持軸45および後支持軸47は略水平に支持されている。すなわち、第一短リンク機構33および第二短リンク機構34は、前支持軸45および後支持軸47によって連動して動作されるように構成されている。
すなわち、第一短リンク機構33および第二短リンク機構34は、上下振動によって上部プレート23と下部プレート21との間隔が変動すると、前上短変換節59,60、前下変換節61,62、後上短変換節67,68および後下短変換節69,70の傾斜する角度が変化し、これによって短水平節57,58は短辺に沿って前後に移動させられるように構成されている。
第一レール75は、略矩形形状をし、その長手方向が外側に向かうに連れて前(前支持軸45)側になるように傾斜して配置されている。
第一移動部材77は、略矩形形状をし、長手方向下部に設けられた溝部が第一レール75の上面に係合し、第一レール75の長手方向に摺動するように構成されている。
なお、コイルバネは、復元力を有するものであればコイルバネ以外のもの、例えばゴムや空気バネを用いても良い。
第一移動手段81には、一端が第一移動部材77の外側面に回動自在に取り付けられ、第一レール75に沿って延在された第一ネジ83と、第一ネジ83の他端に取り付けられた第一ハンドル85と、第一ネジ83と螺合し、第一ネジを支持する第一ナット部材87とが備えられている。(図6参照)
第一ナット部材87は、ダブルナットとされ、必要に応じて第一ネジ83が移動しないように保持することができる。
第二レール89は、略矩形形状をし、その長手方向が外側に向かうに連れて前(前支持軸45)側になるように傾斜して配置されている。
第二移動部材91は、略矩形形状をし、長手方向下部に設けられた溝部が第二レール89の上面に係合し、第二レール89の長手方向に摺動するように構成されている。
なお、オイルダンパ93は、例えば、空気、磁性流体、電機粘性流体を用いたものでも良く、また、弾塑性材の変形を活用する履歴ダンパ、ゴム等の粘弾性を活用する粘弾性ダンパ、摩擦抵抗を活用する摩擦ダンパ等の種々のダンパを用いても。
第二移動手段82には、一端が第二移動部材91の外側面に回動自在に取り付けられ、第二レール89に沿って延在された第二ネジ84と、第二ネジ84の他端に取り付けられた第二ハンドル86と、第二ネジ84と螺合し、第二ネジ84を支持する第二ナット部材88とが備えられている。
第二ナット部材88は、ダブルナットとされ、必要に応じて第二ネジ84が移動しないように保持することができる。
例えば、地震によって床5が振動した場合、その水平方向成分は、水平下部プレート13と転がり支承17との間で滑りを発生させ、コイルバネ19で長周期化された水平上部プレート15と、水平下部プレート13との間で水平方向に相対変位を生じさせる。
この相対変位は、水平下部プレート13の動きに対し、長周期化した水平上部プレート15が追随できないために生じるもので、地震動と同じ速い動きの水平下部プレート13に対して水平上部プレート15はあたかも止まっているような免震効果が発揮される。
水平上部プレート15と水平下部プレート13との間に相対的な水平方向の変位が発生すると、各コイルバネ19による総合的な力が変位を元に戻す方向に作用し、振動の振幅が小さくなり、一方振動の周期が長くなる。そして、振動が収まった場合には、転がり支承17は各コイルバネ19の引張力が安定した変位前の位置に戻されることになる。
伝達された振動の上下方向成分によって、下部プレート21と上部プレート23との間に上下方向の相対変位が発生する。すなわち、下部プレート21と上部プレート23との間隔が変動する。
この間隔の変動によって、第一長リンク機構31および第二長リンク機構32の前上変換節37,38、前下変換節39,40、後上変換節41,42および後下変換節43,44の傾斜が変動し、長水平節35,36をその軸線方向(長辺に沿う方向)に移動させる。
この時、コイルバネ79は前支持軸45の変位を元に戻す方向に作用し、往復動の周期を長くするので、上下振動を免震することができる。
同時に、オイルダンパ93は、前支持軸45の往復動にかかるエネルギーを吸収して、振動を減衰させる。
そして、振動が収まった場合には、平行リンク機構25はコイルバネ79の引張力が安定した変位前の位置に戻されることになる。
これについて、図2に実線で示されるようにコイルバネ79およびオイルダンパ93の軸線が長辺に沿う方向となっている状態から一点鎖線で示されるように角度(傾斜角度)θ傾斜した状態となった場合について説明する。
図7は、説明の便宜のため前支持軸45が固定位置で、第一移動部材77が長辺に沿う方向に移動した状態を示している。
図7において、(a)は中立位置における状態が示され、(b)は間隔がXだけ拡大した状態が示され、(c)は間隔がXだけ狭くなった状態が示されている。
となる。すなわち、移動方向に対して角度θ傾斜したコイルバネ79の移動方向(長辺に沿う方向)での等価バネ定数KθはK・(cosθ)2となる。
したがって、等価バネ定数Kθは角度θが0度の時最大となり、角度θが大きくなるに連れてより小さくなる。
したがって、等価減衰係数Cθは角度θが0度の時最大となり、角度θが大きくなるに連れてより小さくなる。
本実施形態にかかる上下免震ユニット11では、角度θが0度、すなわち、軸線方向が前支持軸45の移動方向に沿う配置において搭載する最大重量(最大許容搭載荷重)の免震対象物3に対して所定の免震性能を発揮するように設計されている。
このようにして免震対象物3の荷重低下に見合うように角度θを調整すると、その荷重に応じたバネ定数に設定できるので、設計した所定の免震性能を維持することができる。
このようにして免震対象物3の荷重低下に見合うように角度θを調整すると、その荷重に応じた減衰係数に設定できるので、設計した所定の減衰性能を維持することができる。
本実施形態の上下免震ユニット11によれば、上下振動に伴い、例えば下部プレート21が上下動すると、この動きによって水平リンク機構25の第一長リンク機構31および第二長リンク機構32の前上変換節37,38、前下変換節39,40、後上変換節41,42および後下変換節43,44の傾斜が変動し、長水平節35,36をその軸線方向(長辺に沿う方向)に移動させる。この水平リンク機構25の運動によって上部プレート23の姿勢を略水平に保持させた状態で上部プレート23と下部プレート21とは接近離間させられる。
また、前支持軸45と下部プレートに設けられた第二移動部材91との間に介装されたオイルダンパ93が、前支持軸45を往復動させるエネルギーの一部を吸収して振動を抑制するので、一層十分な免震効果を得ることができる。
そして、下部プレート21および上部プレート23の間の間隔は、コイルバネ79およびオイルダンパ93の幅方向大きさで制約されるだけであるので、小さくすることができる。このため、上下免震ユニットを小型化することができる。
このようにすると、前支持軸45の移動方向に対するコイルバネ79のバネ定数が変化するので、例えば、上部プレート23上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した免震性能を確保することができる。
オイルダンパ93の傾斜角度が変更されると、前支持部軸45の移動方向に対する減衰係数が変化するので、例えば、上部プレート23上に搭載する物の重量が変化してもそれに対応した減衰性能を確保することができる。
なお、上下免震ユニット11と水平免震ユニット9とは上下に配置されることになるが、どちらが上になってもよい。また、両者は相互に固定されていてもよいし、ただいずれか一方を他方の上に載置させるだけでもよい。
次に、本発明の第二実施形態について、図8および図9を用いて説明する。
本実施形態では、第一実施形態とは、基本的に同一構成であり、ただ慣性質量を増加させる構造を付加した点が異なっている。よって、本実施形態においては、この相違点について説明し、その他の部分については重複した説明を省略する。
なお、第一実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8は、図2と同様な断面を示し、上下免震ユニット11の全体概略構成の平面視を示す。図9は、図8のW−W断面図である。
慣性付加機構101には、軸線方向が略水平方向に沿うように設けられ、所定の質量を有する円盤103と、水平方向の移動によって前記円盤を回転させる運動変換機構105と、が備えられている。
運動変換機構105には、ナット支持体107と、ボールネジナット109と、ボールネジ軸111と、軸受113と、ブラケット115とが備えられている。
ブラケット115は長辺に沿う方向に面するように下部プレート21の上面に固定されている。ボールネジナット109は、ナット支持体107の前端に取り付けられている。
ボールネジ軸111は、長辺に沿う方向へ略水平に延在して配置され、その後端部分はボールネジナット109に螺合され、前端部はブラケット115に固定された軸受113によって回動自在に保持されている。
ボールネジ軸111には、それを軸線中心とするように円盤103が固定されている。
基本的な免震動作は、前述した第一実施形態と同じであるので、ここでは重複した説明を省略する。
上下免震ユニット11に伝達された振動の上下方向成分による下部プレート21と上部プレート23との間の周期的な間隔変動が、長水平節35,36の軸線方向への往復動となり、前支持軸45および後支持軸47が軸線に直交する方向(長辺に沿う方向)に往復動することになる。
この動きが、後支持軸57を経由し、ボールネジナット109に伝えられる。
ボールネジナット109が軸線方向に水平に移動すると、ボールネジ軸111が回転させられるので、円盤103が回転し、回転慣性モーメントが発生する。
その結果、これらの慣性質量の増加によって、上部プレート23および免震対象物3の略上下振動の固有周期の長周期化が達成されて、一層十分な上下免震効果が現れる。
また、円盤29は下部プレート21および上部プレート23の間に、軸線方向が水平方向に沿うように設けられているので、運動変換機構105を含む慣性付加機構101を配置するスペースを大きく採ることができる。
このため、下部プレート21および上部プレート23の間の間隔は円盤29の直径で制約されるだけであるので、小さくすることができる。このため、慣性付加機構101を付加しても上下免震ユニット11の小型化を抑制することがないので、上下免震ユニット11を小型化することができる。
9 水平免震ユニット
11 垂直免震ユニット
21 下部プレート
23 上部プレート
25 水平リンク機構
45 前支持軸
47 後支持軸
75 第一レール
77 第一移動部材
79 コイルバネ
89 第二レール
91 第二移動部材
93 オイルダンパ
103 円盤
105 運動変換機構
Claims (8)
- 下部プレートと、
該下部プレートの上方に間隔を空けて設けられた上部プレートと、
前記下部プレートおよび前記上部プレートを略平行に位置させた状態で接近離間可能に連結する水平リンク機構と、
一端部が前記水平リンク機構の水平移動部に取り付けられ、他端部が前記上部プレートあるいは前記下部プレートに設けられた第一取付部に取り付けられた復元手段と、
一端部が前記水平リンク機構の水平移動部に取り付けられ、他端部が前記上部プレートあるいは前記下部プレートに設けられた第二取付部に取り付けられた減衰手段と、が備えられていることを特徴とする上下免震ユニット。 - 前記第一取付部は、水平面内で取付位置が変更可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の上下免震ユニット。
- 前記第一取付部は、前記上部プレートあるいは前記下部プレートに取り付けられた第一レールに、該第一レールの延在方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の上下免震ユニット。
- 前記第二取付部は、水平面内で位置が変更可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の上下免震ユニット。
- 前記第二取付部は、前記上部プレートあるいは前記下部プレートに取り付けられた第二レールに、該第二レールの延在方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の上下免震ユニット。
- 前記復元手段および/または前記減衰手段は、その軸線方向が前記水平移動部の移動方向に沿う配置において、バネ定数および/または減衰係数が最大許容搭載荷重に対して所定の免震性能を発揮する大きさとされていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の上下免震ユニット。
- 前記下部プレートおよび前記上部プレートの間に、軸線方向が略水平方向に沿うように設けられ、所定の質量を有する円盤と、
前記水平移動部に支持され、その水平方向の移動によって前記円盤を回転させる運動変換機構と、が備えられたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の上下免震ユニット。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の上下免震ユニットと、水平免震ユニットと、がいずれか一方の上に他方が配置されるように上下に組み合わされてなることを特徴とする免震装置。
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