JP4410626B2 - 端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
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「合金化溶融亜鉛めっき鋼板または亜鉛−ニッケル電気合金めっき鋼板の表面にクロメート処理液を塗布し、水洗することなく乾燥して、皮膜を形成する。上記クロメート処理液は、6価クロムイオン、3価クロムイオン及びリン酸イオンを含有し、更にシリカまたは有機高分子樹脂の少なくとも一方を含有する組成とするのが好ましい。またその塗布量は、全クロム重量換算で2〜500mg/m2 程度が適当である。その後上記皮膜上に、必要により下塗り塗料を塗布、焼付けした後、ポリエステル系、アクリル系等の塗料を塗布して焼付ける。これにより加工性、密着性等の他の性能を落さずに、端面耐食性の優れためっき塗装鋼板を得る。」というもの。
両面に亜鉛系めっきを施しためっき鋼板1の一方の面に、塗装下地処理としてリン酸亜鉛被膜2を0.2〜2.0g/m2 形成し、このリン酸亜鉛被膜2の上にストロンチウムクロメートを20〜50重量%含む防錆性を有するプライマー被膜3を形成し、さらにこのプライマー被膜3の上に上塗り塗膜4を形成するとともに、他方の面にCr換算付着量で20mg/m2 以上のクロメート被膜層5を形成してなるもの。
「5酸化リン、オルトリン酸、縮合リン酸、金属リン酸塩、金属縮合リン酸塩、リン酸のヘテロ縮合体及びそれらの混合物から選ばれるリン化合物(A)と、バナジル化合物、5酸化バナジウム、バナジン酸塩、バナジン酸の焼成縮合物、バナジン酸のヘテロ縮合体及びそれらの混合物から選ばれるバナジウム化合物(B)とを、A成分中のP2 O5 /B成分中のV2 O5 のモル比が0.3〜100となるように混合する。これにより、1gを水に分散させた分散液のpHが5〜9を示すバナジウム/リン酸塩系防錆顔料を製造する。次いでクロメート系防錆顔料とこのバナジウム/リン酸塩系防錆顔料とを、前者/後者の重量比が97/3〜40/60となるように混合し、塗料組成物を製造する。」というもの。
「鋼板の板厚t(mm)と、片面当たりのめっき付着量w(g/m2 )がt≦1.6,w≦130,w/t≧60を共に満たす亜鉛系めっき鋼板の両面に、防錆顔料を塗膜中に25%以上含有する塗膜を形成する。これにより、端面耐食性とともに加工部の外観及び耐食性の両立した良好な塗装鋼板が得られ、高温多湿の厳しい屋外環境でも長期間使用可能である。」というもの。
「リン酸塩系防錆顔料(A)とカルシウムイオン交換シリカ系防錆顔料(B)とを95:5〜20:80の重量比で配合した混合物を、塗膜中に5〜40(wt)%、好ましくは、10〜30%含まれるように、含有させる。成分Aとしては、トリポリリン酸二水素アルミニウム、メタリン酸アルミニウム等を酸化亜鉛あるいは酸化マグネシウムと湿式混合して変性したものが好ましい。成分Bとしては、カルシウム含有量2〜15%のものがよい。また、目的の組成物を構成する塗料用樹脂としては、ビスフエノールAとエピクロルヒドリンとを原料とする、平均分子量330〜3750、エポキシ当量180〜3300のビスフエノールA系エポキシ樹脂等が好ましい。」というもの。
亜鉛系鋼板を化成処理し、ついで下塗り塗料を塗装し、その後上塗り塗料を塗装して塗装鋼板を得ることよりなる亜鉛系鋼板の塗装方法において、上記下塗り塗料が、樹脂100重量部に対して、マグネシウム酸化物を1〜100重量部含有するものである亜鉛系鋼板の塗装方法。
「切断端面の形状を、式:t2 /(M・RS )≦0.2を満足するようにする。式中、tは板厚(mm)、Mは片面当たりのZn目付量(g/m2 )、RS は剪断面比率(=剪断面厚み/板厚)である。或いは、亜鉛メッキを施した表面処理鋼板の製造に当たり、上下一対の工具で切断するときのその切断端面に占める剪断面の比率、鋼板の板厚及びZn目付量の関係が前記式を満足するように亜鉛メッキ処理し、切断を行う。これにより、主に端面の分離様式が破断面である、Znメッキが存在しない位置から発生する切断面の錆を、普遍的に抑制できる。なお、剪断面比率0.5〜0.9、片面当たりのZn目付量5g/m2 以上が好ましい。」というもの。
「化成処理を施した亜鉛系めっき鋼板もしくはアルミめっき鋼板の表裏両面に、下層のプライマー層と上層のトツプ層からなる塗膜を有するプレコート鋼板において、表裏両面のプライマー層が、塗膜乾燥重量に対して25〜50重量%の防錆顔料を含有し、かつ、表面のトツプ層が、塗膜乾燥重量に対して5〜20重量%のメラミン樹脂を硬化剤として含有し、残部が数平均分子量が15000〜25000のポリエステル樹脂からなり、さらに、表面のトツプ層のガラス転移温度が5〜20℃である。」というもの。
「鋼切板に関するもので、この鋼切板は、酸化物が高い絶縁抵抗を示すバルブメタルの酸化物又は水酸化物とフツ化物が共存する化成処理皮膜が下地鋼の表面に直接形成されている。下地鋼としてめつき鋼板を使用することもできる。この場合、めつき層がなく下地鋼が露出している切断端面に化成処理皮膜が直接形成される。バルブメタルには、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W等があり、単独又は2種以上が複合して使用される。フツ化物による自己修復作用を効果的にする上では、化成処理皮膜に含まれるO及びFの濃度比F/Oが原子比率で1/100以上となるように調整することが好ましい。」というもの。
「表面に、質量%で、Mg:0.1〜10%、Al:0.2〜80%を含有し、残部がZnおよび不可避不純物からなるめつき層を有し、端面に0.001〜10g/m2 の有機系腐食抑制剤を有する。めつき層が、質量%で、Si:0.01〜10%を、さらに含有すること、また、有機系
腐食抑制剤が、不飽和アルコール類、飽和直鎖第一アミン類、飽和直鎖第二アミン類、飽和直鎖第三アミン類、チオ尿素類、ホスホン酸類、モルホリン類、イミダゾリン類の1種または2種以上であることが好ましい。」というもの。
(1)亜鉛めっき鋼板表面に、塩化亜鉛(10wt%)溶液中(20℃)のアルカリ土類金属イオン濃度:5000ppm以上、且つ蒸留水中(20℃)のアルカリ土類金属イオン濃度:8ppm以下のアルカリ土類金属酸化物あるいは/及びアルカリ土類金属水酸化物を含むとともに、このアルカリ土類金属酸化物あるいはアルカリ土類金属水酸化物の粒径(μm)/BET比表面積(m 2 /g)の比が1以下である被膜が形成されていることを特徴とする端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
(2)前記被膜中に含まれるアルカリ土類金属酸化物あるいは/及びアルカリ土類金属水酸化物が重量%で3%超え50%未満であることを特徴とする上記(1)に記載の端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
(3)前記アルカリ土類金属酸化物あるいはアルカリ土類金属水酸化物が、酸化マグネシウムあるいは水酸化マグネシウムであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
[実施例]
(実験手順)
(1)板厚0.6mm,片面当りめっき付着量60g/m2にの溶融Znめっき層が形成された溶融めっき鋼板を脱脂後、下地処理剤(日本パーカライジング製CTE−220)を塗布し熱風乾燥炉で乾燥させ、付着量を75mg/m2にとした。乾燥時の到達板温は100℃とした。
(2)下塗り塗装:体質顔料とメラミン硬化剤を予め配合したポリエステル系樹脂に表1に記載の添加剤(緩衝材)を塗膜全体に対して25重量%加えてバーコーターで塗布し、熱風乾燥炉で最高到達板温が230℃となる条件で焼き付けて両面とも膜厚を7μmになるように調整した。
(3)上塗り塗装:日本ファインコーティングス製SRF34をバーコーターで塗布し、熱風乾燥炉で到達板温が210℃となる条件で焼き付けて膜厚を表面18μm、裏面10μmに調整した。
(4)このようにして作製した表面処理亜鉛めっき鋼板を試験材として、端面耐食性試験JIS−K−5400、7.8に規定する塩水噴霧試験(温度35℃、5%NaCl溶液)を480時間実施し、端面ふくれ幅:3.5mm未満を○、3.5mm以上4.5mm未満を△、4.5mm以上を×の基準で評価した。この結果も含めて表1に示す。
Claims (3)
- 亜鉛めっき鋼板表面に、塩化亜鉛(10wt%)溶液中(20℃)のアルカリ土類金属イオン濃度:5000ppm以上、且つ蒸留水中(20℃)のアルカリ土類金属イオン濃度:8ppm以下のアルカリ土類金属酸化物あるいは/及びアルカリ土類金属水酸化物を含むとともに、このアルカリ土類金属酸化物あるいはアルカリ土類金属水酸化物の粒径(μm)/BET比表面積(m 2 /g)の比が1以下である被膜が形成されていることを特徴とする端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
- 前記被膜中に含まれるアルカリ土類金属酸化物あるいは/及びアルカリ土類金属水酸化物が重量%で3%超え50%未満であることを特徴とする請求項1に記載の端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
- 前記アルカリ土類金属酸化物あるいはアルカリ土類金属水酸化物が、酸化マグネシウムあるいは水酸化マグネシウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端面耐食性に優れた表面処理亜鉛めっき鋼板。
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