JP4410513B2 - プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4410513B2 JP4410513B2 JP2003293144A JP2003293144A JP4410513B2 JP 4410513 B2 JP4410513 B2 JP 4410513B2 JP 2003293144 A JP2003293144 A JP 2003293144A JP 2003293144 A JP2003293144 A JP 2003293144A JP 4410513 B2 JP4410513 B2 JP 4410513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- ink
- electrode
- electrode pattern
- conductive metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Description
粘度とインキ転移性との関係について種々検討した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本発明は以下のPDP電極パターンの印刷方法である。
(6−0.02×V)≦η10≦(30−0.1×V) (1)
[ただし、0<V<300であり、η10は平行板粘度計により測定されたインキの粘度(Pa・s)である。]を満足するように印刷することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法。
3≦η1/η10≦10 (2)
(式中、η1/η10はチキソ値を意味し、η1、η10はそれぞれ、測定時のせん断速度以外は同条件で、平行板粘度計により測定されたインキの粘度(Pa・s)であって、η1はせん断速度1sec−1での粘度を、η10はせん断速度1sec−10での粘度それぞれを表す。)であるとき、印刷形状がより向上する。
PDP電極パターン形成用インキは、導電性や黒色性付与などの目的とする機能を発揮するための成分を含有し、その粘度η10が前記式(1)の範囲にあるように調製される。例えば、転移速度V(mm/sec)を100mm/secに設定しようとすれば、そのときのインキ粘度η10は前記(1)式に従って、4(Pa・s)≦η10≦20(Pa・s)の範囲にあるように調製される。逆に、予めある粘度をもって調製されたインキについては、前記(1)式の関係を満足するように転移速度Vを選択して、オフセット印刷が行われる。この場合、前記(1)式を満足する範囲から、なるべく速い転移速度Vを選択するようにすれば、印刷速度を高めて生産性が向上する。例えば、目的とする機能を有するインキを調製するうえにおいて、成分の種類や配合割合が制限されており、従って粘度の範囲も制限されてくる場合はその制限のなかで、印刷精度が良く担保された状態で、最も速い転移速度を容易に決定することができる。
本発明により電極パターンを印刷するに際して、精度良く連続印刷するためには、ブランケットからインキパターンを透明基板に転写した後に、ブランケットの表面を加熱乾燥する工程と冷却する工程を設けることが好ましい。
インキパターンを凹版オフセット印刷法によって形成する場合に用いられる印刷用ブランケットについては、インキパターンを高い精度でもって形成する目的上、前述のように、表面ゴム層がシリコーンゴムで構成される印刷用ブランケットが用いられる。このシリコーンゴムは、硬さ(JIS A硬度)が20〜80°、表面粗さ(十点平均粗さRz)が0.01〜3μmであるものが好ましい。
凹版は、表面の平滑性が高いものが用いられる。表面の平滑性が悪いとインキをドクタリングする際に、凹版表面にインキの掻き残りが起こり、非画線部分の汚れ(地汚れ)が発生する。平滑性の良好な凹版は、例えばガラス基板をエッチングすることによって得られ、しかも安価である。ガラスとしては、ソーダライムガラスやノンアルカリガラスがいずれも使用可能であるが、高度な寸法精度が要求されるときは高価ではあるがノンアルカリガラスを用いる方が好ましい。凹版の深さは目的のインキ膜厚み応じて設計されるが、通常は1〜50μm程度が多い。本発明によると、凹版に充填されたインキはほぼ100%、シリコーンブランケット上に転移することができる。凹版パターンは、所望のプラズマディスプレイパネル用前面電極パターンに応じたものが用いられる。
PDP電極における前面板として用いられる透明基板は、透明性および耐熱性が高いことのほかには特に限定されるものではないが、例えばソーダライムガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等のガラス基板が好適に用いられる。透明基板の材質は、上記例示のガラス基板等の中から、その耐熱性、耐薬品性、透過性等の各種特性に応じて適宜選択される。
本発明の凹版オフセット印刷法により、PDP電極パターンを印刷形成した後、焼成工程に付することにより、PDP用電極が製造される。インキパターンを焼成する際の条件は、従来の方法に準じて、導電性金属インキおよび黒色インキに使用する樹脂の種類(熱分解温度)、導電性金属粉末、ガラスフリットの種類(溶融点)等に応じて適宜設定されるものであるが、バス電極の導電性を優れたものにするという観点から、通常、焼成温度を500〜700℃の範囲で設定するのが好ましい。
PDP用前面板の作製において、バス電極を形成するための黒色インキおよび導電性金属粉末、ならびにバス電極の基盤となる透明基板については前述のとおりであるが、その他の部材(例えば、透明電極、透明誘電体層、保護層等)や、その材料、形成方法等については本発明において特に限定されるものではなく、従来公知のPDP用前面板に準じて適宜設定、選択すればよい。
PDP前面基板用の透明基板(対角42インチのガラス基板)に導電性金属インキを用いて電極パターンを印刷形成した。
アクリル樹脂100重量部、平均粒径1μmの銀粉末1600重量部、平均粒径3μmの酸化ビスマス系ガラスフリット50重量部、および溶剤(酢酸ブチルカルビトール60重量部と炭素数15の高級アルコール120重量部の混合溶剤)を、3本ロールを用いて混合・分散させて、導電性金属インキ(PDP前面板電極を構成するバス主電極形成用インキ)を作製した。
上記の導電性金属インキの粘度を、平行板粘度計(レオロジー社製、ソリキッドメーターMR−500)を用いて、温度23℃、相対湿度55%において、せん断速度1sec−1および10sec−1で粘度を測定したところ、それぞれ40Pa・s(η1)および8Pa・s(η10)であった。従って、このインキのη1/η10で表されるチキソ値は5である。
凹版オフセット印刷方式により、凹版に充填した導電性金属インキを印刷用ブランケットに転移し、次いでブランケットから、前記の透明基板に転写する、工程により電極パターンを印刷形成した。
実施例1の導電性金属インキ調製において、溶剤として酢酸ブチルカルビトール30重量部と炭素数15の高級アルコール150重量部の混合溶剤を用いること以外は同様にしてインキを調製した。このインキは、せん断速度1sec−1および10sec−1での粘度は、それぞれ40Pa・s(η1)および22Pa・s(η10)であった。このインキを用いて実施例1と同じようにして、転移速度Vを50mm/secおよび100mm/secで凹版オフセット印刷したところ、転移速度Vを50mm/secでは良好な印刷ができたが、転移速度100mm/secではピンホールや断線が目立ち良好な印刷ができなかった。
11 バス電極
11a 黒色電極
11b バス主電極
12 透明電極(ITO)
13 誘電体層
15 透明基板
Claims (5)
- シリコーンゴムを表面ゴム層とする印刷用ブランケットを用いる凹版オフセット印刷によって、導電性金属インキまたは黒色インキよりなる電極形成用インキを用いてプラズマディスプレイパネル用電極パターンを基板上に形成するに際し、前記電極形成用インキを凹版から印刷用ブランケットに転移する工程と、当該ブランケットから基板に転写する工程とを備えており、前記転移工程における転移速度V(mm/sec)が0<V<300の範囲であり、かつ平行板粘度計を用いてせん断速度10sec -1 で測定したときの前記電極形成用インキの粘度をη10(Pa・s)とするとき、Vとη10との関係が下式(1):
(6−0.02V)≦η10≦(30−0.1V) (1)
を満足するように印刷することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法。 - 前記ブランケットの表面ゴム層が、JIS−Aで表される硬度が20〜80°であり、十点平均粗さ(Rz)で表される表面粗さが0.01〜3.0μmであるシリコーンゴムで構成されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル用電極パタ−ンの印刷方法。
- 前記電極形成用インキが導電性金属粉末、黒色金属類粉末、ガラスフリットおよび焼成除去可能な有機成分を少なくとも含有する黒色インキであることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法。
- 前記電極形成用インキが導電性金属粉末、ガラスフリットおよび焼成除去可能な有機成分を少なくとも含有する導電性金属インキであることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法。
- 前記導電性金属粉末が銀粉末であることを特徴とする請求項3または4記載のプラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003293144A JP4410513B2 (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003293144A JP4410513B2 (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005063843A JP2005063843A (ja) | 2005-03-10 |
JP4410513B2 true JP4410513B2 (ja) | 2010-02-03 |
Family
ID=34370234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003293144A Expired - Fee Related JP4410513B2 (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4410513B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5374811B2 (ja) * | 2005-09-26 | 2013-12-25 | 三菱マテリアル株式会社 | 印刷用インキ及び該インキを用いた塗膜の製造方法 |
JP4984716B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2012-07-25 | 三菱マテリアル株式会社 | 印刷用インキ及び該インキを用いた塗膜の製造方法 |
JP5088063B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2012-12-05 | 三菱マテリアル株式会社 | 電極パターンの形成方法 |
JP2008166115A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Mitsubishi Materials Corp | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2008189897A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Mitsubishi Materials Corp | 黒色ペースト組成物及び該組成物を用いた黒色膜の製造方法 |
JP5236307B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2013-07-17 | 三菱マテリアル株式会社 | 凹版オフセット印刷法を用いた塗膜の製造方法 |
JP2011037999A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Dic Corp | 導電性インキ及び導電性パターン形成方法 |
-
2003
- 2003-08-13 JP JP2003293144A patent/JP4410513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005063843A (ja) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4828269B2 (ja) | 導電パターンの製造方法 | |
US6995031B2 (en) | Electrode substrate of plasma display panel and method for making the same | |
JP4410513B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 | |
JP4327975B2 (ja) | 導体インキ | |
JP2005290153A (ja) | プラズマディスプレイパネルの電極形成用インキおよびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの電極基板の製造方法 | |
JP4373133B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル用前面板の製造方法 | |
JP5403717B2 (ja) | 印刷ペースト組成物及びそれにより形成された電極 | |
JP2010113912A (ja) | 高温焼成型銀ペーストとそれを用いた電磁波シールド | |
JP2005149987A (ja) | プラズマディスプレイパネル用前面電極およびその製造方法 | |
JP2004335226A (ja) | プラズマディスプレイパネル用前面電極およびその製造方法 | |
JP2009245844A (ja) | 導電性ペースト | |
JP2010159350A (ja) | インキ組成物およびそれを用いた凹版オフセット印刷法 | |
JP4443150B2 (ja) | オフセット印刷装置およびそれを用いるプラズマディスプレイ用電極パターンの印刷方法 | |
JP4354730B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル用前面電極の形成方法 | |
JP2005158295A (ja) | プラズマディスプレイパネルの電極形成用インキおよびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの電極基板の製造方法 | |
JP2002245931A (ja) | プラズマディスプレイパネル用電極基板の製造方法 | |
JP2005263859A (ja) | 導電性インキペースト | |
JP2005011546A (ja) | プラズマディスプレイパネル用電極パターンの印刷方法 | |
JP2005190969A (ja) | プラズマディスプレイパネル用電極基板の製造方法およびそれに用いる印刷用ブランケット | |
JP4909179B2 (ja) | 凹版オフセット印刷用導電ペーストとそれを用いた電極基板の製造方法 | |
JP2005015608A (ja) | 透明導電性酸化すず膜形成用インクジェットインク | |
JP5137459B2 (ja) | 黒色導電性ペーストおよびプラズマディスプレイパネル | |
JP2005103754A (ja) | オフセット印刷用ブランケット | |
JP4971104B2 (ja) | 導電性ペーストとそれを用いた透光性電磁波シールド板の製造方法 | |
JP2010198771A (ja) | 導電性ペースト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091022 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |