JP4409730B2 - 画像取込装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送路上を搬送される伝票、紙幣、証券類等の対象物の画像情報を取り込む画像取込装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像取込装置は、搬送路上を搬送される伝票等を撮像する撮像部を有し、この撮像部から出力される画像データは、A/DコンバータでA/D変換されて画像処理される。そして、その処理結果を基にして伝票等の真偽判定や種別判定が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような画像取込装置においては、撮像部から出力される画像データのDCレベルが伝票等の搬送速度によって変動することがある。このような画像データのDCレベル変動に対処する方法としては、画像データをメモリに記憶してシェーディング補正を行うことが考えられる。しかし、DCレベルの変動範囲は、実際に取り込む画像データが破壊されない範囲である必要があるため、伝票等の搬送速度が制限される等、解決策としては満足できるものではなかった。
【0004】
本発明の目的は、画像データの出力レベルの安定化を図ることが可能な画像取込装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、搬送路上を搬送される対象物の画像を取り込む画像取込装置において、対象物を撮像し、その画像データを出力する撮像手段と、画像データの空送りデータ部のレベルをクランプするクランプ手段と、対象物の搬送速度に応じて撮像手段より画像データを出力させるための画像出力タイミング信号を生成する第1のタイミング信号発生手段と、画像出力タイミング信号が出てから画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内に、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせると共に、有効画像データ部が出力されてから次の画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する第2のタイミング信号発生手段とを備え、第2のタイミング信号発生手段は、第2の期間において、所定時間毎にクランプタイミング信号を発生させることを特徴とするものである。
【0006】
このような画像取込装置において、対象物の搬送速度を変えて画像の取り込みを行う場合、実際の取り込むべき画像データ量が同じであれば、搬送速度が低くなるほど、画像データの中で空送りデータ部の期間が長くなる。このように空送りデータ部の期間が長くなると、例えばクランプ手段を構成する電気回路の動作に起因して、画像データのDCレベルが変動することがある。本発明では、上述したように、画像出力タイミング信号が出てから画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内だけでなく、有効画像データ部が出力されてから次の画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する。これにより、第1の期間内および第2の期間内のいずれにおいても、クランプ手段によって空送りデータ部のレベルが所定の電圧にクランプされる。従って、例えば対象物の搬送速度が低速になることで、画像データの空送りデータ部の期間が長くなっても、画像データのDCレベルの変動が抑えられ、結果として画像データの出力レベルの安定化が図られる。また、第2のタイミング信号発生手段は、第2の期間において、所定時間毎にクランプタイミング信号を発生させることにより、第2のタイミング信号発生手段を簡単な電気回路で構成しつつ、画像データの出力レベルを安定させることができる。
【0007】
また、本発明は、搬送路上を搬送される対象物の画像を取り込む画像取込装置において、対象物を撮像し、その画像データを出力する撮像手段と、画像データの空送りデータ部のレベルをクランプするクランプ手段と、対象物の搬送速度に応じて撮像手段より画像データを出力させるための画像出力タイミング信号を生成する第1のタイミング信号発生手段と、画像出力タイミング信号が出てから画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内に、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせると共に、有効画像データ部が出力されてから次の画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する第2のタイミング信号発生手段とを備え、第2のタイミング信号発生手段は、第2の期間において、空送りデータ部のレベルを基準値と比較し、空送りデータ部のレベルが基準値よりも低くなると、クランプタイミング信号を発生させることを特徴とするものである。
【0008】
このような画像取込装置において、対象物の搬送速度を変えて画像の取り込みを行う場合、実際の取り込むべき画像データ量が同じであれば、搬送速度が低くなるほど、画像データの中で空送りデータ部の期間が長くなる。このように空送りデータ部の期間が長くなると、例えばクランプ手段を構成する電気回路の動作に起因して、画像データのDCレベルが変動することがある。本発明では、上述したように、画像出力タイミング信号が出てから画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内だけでなく、有効画像データ部が出力されてから次の画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する。これにより、第1の期間内および第2の期間内のいずれにおいても、クランプ手段によって空送りデータ部のレベルが所定の電圧にクランプされる。従って、例えば対象物の搬送速度が低速になることで、画像データの空送りデータ部の期間が長くなっても、画像データのDCレベルの変動が抑えられ、結果として画像データの出力レベルの安定化が図られる。また、第2のタイミング信号発生手段は、第2の期間において、空送りデータ部のレベルを基準値と比較し、空送りデータ部のレベルが基準値よりも低くなると、クランプタイミング信号を発生させることにより、空送りデータ部のレベルは常に基準値以上となるため、画像データの出力レベルをより安定させることができる。
【0009】
また、好ましくは、撮像手段は、対象物に光を照射する光源と、光源から照射された光を受光し、対象物の画像データを出力するラインイメージセンサとを有し、第1のタイミング信号発生手段は、画像出力タイミング信号をラインイメージセンサに送出する。これにより、対象物の搬送速度に応じてラインイメージセンサを動作させることができると共に、ラインイメージセンサから出力される画像データの出力レベルが安定化するようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像取込装置の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
まず、本発明に係る画像取込装置の第1の実施形態を図1〜図7により説明する。図1は、本実施形態の画像取込装置を備えた伝票読取装置の構成を示す図である。
【0012】
同図において、伝票読取装置1は、伝票の文字や図柄パターン等を読み取り、その採取データから伝票の真偽判定や種別判定を行う装置である。伝票読取装置1は、伝票Aを直線的に搬送する搬送部2を有し、この搬送部2には、エンコーダ付モータ3により回転駆動する搬送ローラ4が設けられている。伝票Aの搬送速度は、モータ3の回転速度を変えることで変更可能である。また、搬送ローラ4の上流側および下流側には、複数の搬送ローラ5が配置されている。
【0013】
このような搬送部2を有する伝票読取装置1には、画像取込装置6が備えられている。画像取込装置6は、搬送部2により搬送される伝票Aを撮像し、その画像データを出力する撮像部7を有している。撮像部7は筐体8を有し、この筐体内8には、伝票Aに向けて光を出射する複数のLED等の光源9が収容されている。筐体8における搬送ローラ4と対向する部位には窓ガラス10が設けられ、光源9からの光が窓ガラス10を通って伝票Aに照射される。
【0014】
また、筐体8内には、伝票Aへの光の照射によって伝票Aで反射された光を受光するラインイメージセンサ11が収容されている。このラインイメージセンサ11は、例えばCCDセンサ、CMOSセンサ、受光素子アレイ等で構成され、伝票Aの画像データを電気信号として出力する。ラインイメージセンサ11は、図示しない受光部、電極部、転送部を有し、光が入射されると受光部で電荷が発生し、この電荷が電極部に蓄積され、転送部に転送される。
【0015】
また、筐体8内には、伝票Aからの反射光を反射させてラインイメージセンサ11に向かわせる反射ミラー12a,12bと、反射ミラー12bで反射した光を集光してラインイメージセンサ11に導く集光レンズ13とが収容されている。なお、集光レンズ13の代わりに回折格子やピンホールを設けることにより、反射ミラー12bで反射した光を集光させてもよい。
【0016】
このような撮像部7で生成された伝票Aの画像データは、画像読取り部14に送られる。ここで、1ライン分の画像データは、図2に示すように、まず所定クロック(画素)分の空送りデータ部Daからなり、この空送りデータ部Daの後に光学的黒マスクされた黒レベルデータ部Dbが所定クロック分だけ続き、この黒レベルデータ部Dbの後に、本来の取り込むべき画像データとなる有効画像データ部Dが続くようになっている。そして、有効画像データ部Dの後に、再び空送りデータ部Daが連続的に続く。
【0017】
画像読取り部14は、タイミング信号発生器15と、黒レベルクランプ回路16と、サンプルホールド回路17と、アンプ18と、空送りクランプ回路19と、A/Dコンバータ20とを有している。
【0018】
タイミング信号発生器15は、エンコーダ付モータ3からの信号に基づき、ラインイメージセンサ11を動作させるためのタイミング信号を発生させると共に、黒レベルクランプ回路16、サンプルホールド回路17、空送りクランプ回路19、A/Dコンバータ20を動作させるための各タイミング信号をも発生させる。
【0019】
黒レベルクランプ回路16は、タイミング信号発生器15からのタイミング信号に応じて、ラインイメージセンサ11から出力される画像データの黒レベルデータ部Dbのレベルをホールドしてクランプする。このように黒レベルデータ部Dbのレベルをクランプするのは、光源9の明るさによって黒データのレベルが異なっても、黒データを常に一定の基準DCレベルに保持するためである。
【0020】
サンプルホールド回路17は、タイミング信号発生器15からのタイミング信号に応じて、ラインイメージセンサ11から出力される有効画像データ部Dを、図3(b)に示すような断続的データから連続的データに変換する。このようにサンプルホールドされた有効画像データ部Dは、アンプ18で増幅される。これにより、図3(c)に示すような有効画像データ部Dが得られる。
【0021】
空送りクランプ回路19は、タイミング信号発生器15からのタイミング信号に応じて、アンプ18から出力される画像データの空送りデータ部Daのレベルをホールドしてクランプする。
【0022】
A/Dコンバータ20は、タイミング信号発生器15からのタイミング信号(クロック信号)に応じて、空送りクランプ回路19から出力されるアナログの画像データをデジタル信号に変換する。このデジタル信号は識別計数部21に送られ、この識別計数部21において伝票の識別処理や計数処理等が行われる。
【0023】
このような画像読取り部14におけるタイミング信号発生器15の詳細を図4に示す。同図において、タイミング信号発生器15は、センサ用信号発生回路(第1のタイミング信号発生手段)22と、黒レベルクランプ用信号発生回路23と、空送りクランプ用信号発生回路(第2のタイミング信号発生手段)24とを有している。
【0024】
センサ用信号発生回路22は、エンコーダ付モータ3のエンコーダからの検出信号を入力し、伝票Aの搬送速度に対応した周期をもったパルス状の画像出力タイミング信号(SH信号)を生成し(図2(a)、図5(a)参照)、このSH信号をラインイメージセンサ11に送出する。このSH信号は、ラインイメージセンサ11の受光部で受光した光を転送部に転送するタイミング信号である。また、センサ用信号発生回路22は、図示はしないが、ラインイメージセンサ11の転送部を駆動するタイミング信号や、ラインイメージセンサ11の出力バッファでのリセット及びクランプを行うタイミング信号も生成する。
【0025】
黒レベルクランプ用信号発生回路23は、センサ用信号発生回路22で生成したSH信号に応じてオンするパルス状の黒レベルクランプタイミング信号(CLP1信号)を生成し(図5(b)参照)、このCLP1信号を黒レベルクランプ回路16に送出する。このCLP1信号は、SH信号によって撮像部7から画像データが出力されたときに、黒レベルクランプ回路16において黒レベルデータ部Dbを捉えるためのタイミング信号である。黒レベルクランプ回路16は、CLP1信号を入力すると、黒レベルデータ部Dbをクランプして所定の電圧に保持する(図5(e)参照)。
【0026】
空送りクランプ用信号発生回路24は、センサ用信号発生回路22で生成したSH信号に基づいて、パルス状の空送りクランプタイミング信号(CLP2信号)を生成し(図5(c)参照)、このCLP2信号を空送りクランプ回路19に送出する。このCLP2信号は、SH信号によって撮像部7から画像データが出力されたときに、空送りクランプ回路19において空送りデータ部Daを捉えるためのタイミング信号である。空送りクランプ回路19は、CLP2信号を入力すると、空送りデータ部Daをクランプして所定の電圧に保持する(図5(e)参照)。この空送りクランプ用信号発生回路24の詳細を図6に示す。
【0027】
同図において、空送りクランプ用信号発生回路24は、前クランプ信号生成回路25と、非発生タイミング生成回路26と、後クランプ信号生成回路27とを有している。前クランプ信号生成回路25は、センサ用信号発生回路22で生成したSH信号に応じてオンするCLP2信号(図5(c)のパルスPa)を生成する。
【0028】
非発生タイミング生成回路26は、SH信号の立下りエッジが出てから画像データの有効画像データ部Dの出力が終了するまでの期間中オフし、有効画像データ部Dの出力が終了してから次のSH信号の立下りエッジが出るまでの期間中オンする出力規制信号を生成する(図5(d)参照)。
【0029】
後クランプ信号生成回路27は、タイマを有し、非発生タイミング生成回路26で生成した出力規制信号がオンの間、所定時間毎にCLP2信号(図5(c)のパルスPb)を生成する。ここでは、前クランプ信号生成回路25によりパルスPaを発生させてから時間T毎にパルスPbを発生させるものとする。
【0030】
前クランプ信号生成回路25で生成したCLP2信号(パルスPa)及び後クランプ信号生成回路27で生成したCLP2信号(パルスPb)は、共にOR回路28を介して、空送りクランプ回路19に送出される。
【0031】
以上のように構成した画像取込装置6において、搬送中の伝票Aの画像データを取り込む場合、まず撮像部7によって伝票Aを撮像し、その画像データを生成して出力する。この撮像部7から出力される画像データの有効画像データ部Dは、サンプルホールド回路17によって断続的データから連続的データに変換され、更にアンプ18で増幅されA/Dコンバータ20に送られる。このとき、撮像部7からの画像データは、黒レベルクランプ回路16によって黒レベルデータ部のレベルがシフトされると共に、空送りクランプ回路19によって空送りデータ部のレベルがシフトされた状態で、A/Dコンバータ20に送られA/D変換される。
【0032】
ここで、撮像部7より画像データの有効画像データ部が出力されてから最初のSH信号が発生するまでの間に、図7に示すようにCLP2信号を発生させない場合には、以下の不具合が生じる。
【0033】
すなわち、伝票Aの搬送速度を比較的低速とした場合には、これに伴ってSH信号のパルス間隔が長くなるので、有効画像データ部Dと次の有効画像データ部Dとの間の空送りデータ部Daが長くなる。このため、撮像部7より画像データの有効画像データ部Dが出力されてから最初のSH信号が発生するまでの間に、図7(c)に示すようにCLP2信号を空送りクランプ回路19に送出しないと、次にSH信号が発生するまで空送りデータ部Daのレベルがクランプされないことになる。これにより、空送りクランプ回路19の一部を構成するコンデンサの作用によって、図7(d)に示すように空送りデータ部DaのDCレベルが徐々に下がっていく。この場合には、次のCLP2信号によって黒レベルデータ部Db直前の空送りデータ部Daのレベルをクランプしても、図7(d)に示すように画像データのDCレベルは十分に上がらず、有効画像データ部Dの電圧範囲が、A/Dコンバータ20の設定電圧範囲内を外れてしまう可能性がある。その結果、データ抜け等が生じ、識別計数部21において正確な判別処理が行われなくなる虞がある。
【0034】
これに対し本実施形態にあっては、図5に示すように、タイミング信号発生器15よりSH信号が出力されてから撮像部7より有効画像データ部Dが出力されるまでの期間内のみならず、撮像部7より有効画像データ部Dが出力されてからタイミング信号発生器15より次のSH信号が出力されるまでの期間内にも、CLP2信号を空送りクランプ回路19に送出し、空送りデータ部Daのレベルをクランプするようにした。これにより、有効画像データ部Dと次の有効画像データ部Dとの間の空送りデータ部Daが長くなっても、画像データのDCレベルが必要以上に下がることは無い。従って、有効画像データ部Dの電圧範囲は、A/Dコンバータの設定電圧範囲内に確実に入るようになり、これにより識別計数部21において正確な判別処理が行える。
【0035】
このように伝票Aの搬送速度にかかわらず、画像データのDCレベルが安定するので、伝票Aの搬送速度の可変範囲を広くし、画像データ量に合わせて伝票Aの搬送速度を変えることが可能となる。
【0036】
本発明に係る画像取込装置の第2の実施形態を図8及び図9により説明する。本実施形態は、タイミング信号発生器の空送りクランプ用信号発生回路の構成が第1の実施形態と異なっている。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
図8において、本実施形態の画像取込装置はタイミング信号発生器を有し、このタイミング信号発生器の空送りクランプ用信号発生回路31はD/Aコンバータ32を有している。このD/Aコンバータ32は、A/Dコンバータ20からのデジタル信号を再びアナログ信号に変換する。これにより、空送りクランプ回路19の出力データと同一の画像データが再生されることになる。
【0038】
D/Aコンバータ32の出力データ(再生画像データ)はコンパレータ33に送られる。このコンパレータ33は、再生画像データのレベルと基準電圧生成回路34で設定した基準レベルとを比較し、再生画像データのレベルが基準レベルよりも高い時はオン信号を出力し、再生画像データのレベルが基準レベルよりも低い時はオフ信号を出力する。ここで、基準レベルは、画像データの空送りデータ部Daの下限レベル(図9(e)の点線)であり、画像データの有効画像データ部Dの電圧範囲をA/Dコンバータ20の設定電圧範囲内に入れることができる最低限のレベルに設定されている。コンパレータ33の出力データは、シュミットトリガタイプのインバータ35で反転されて、後クランプ信号生成回路36に送られる。
【0039】
また、空送りクランプ用信号発生回路31は、第1の実施形態における空送りクランプ用信号発生回路24のものと同じ前クランプ信号生成回路25、非発生タイミング生成回路26を有している。そして、後クランプ信号生成回路36は、非発生タイミング生成回路26で生成した出力規制信号がオンの間に、インバータ35の出力値がオンになると、CLP2信号(図9(c)のパルスPb)を発生させる。つまり、出力規制信号がオンの間に、再生画像データのレベルが基準レベルよりも低くなると、パルス信号Pbが出力される。
【0040】
前クランプ信号生成回路25で生成したCLP2信号(パルスPa)及び後クランプ信号生成回路36で生成したCLP2信号(パルスPb)は、共にOR回路37を介して、空送りクランプ回路19に送出される。
【0041】
以上のような本実施形態においては、非発生タイミング生成回路26から出力される出力規制信号がオンの期間中、つまり撮像部7より有効画像データ部Dが出力されてから最初のSH信号が出るまでの期間中、画像データの空送りデータ部DbのDCレベルが基準値以下になる毎に、空送りクランプ用信号発生回路31から空送りクランプ回路19にCLP2信号が送出される(図9(e)参照)。そして、空送りクランプ回路19は、そのCLP2信号に応じて空送りデータ部Dbのレベルをホールドしてクランプする。
【0042】
従って、有効画像データ部Dと次の有効画像データ部Dとの間の空送りデータ部Dbが長くなっても、画像データのDCレベルが基準電圧値よりも下がることはなく安定化するようになる。
【0043】
なお、本発明に係る画像取込装置は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態は、撮像部7より有効画像データ部Dが出力されてから最初のSH信号が出るまでの間、空送りデータ部Dbのレベルを一定周期でクランプしたり、空送りデータ部Dbのレベルが基準電圧以下になった時にクランプするものであるが、特にこれらに限定されない。要は、タイミング信号発生器15よりSH信号が出力されてから撮像部7より有効画像データ部Dが出力されるまでの期間内のみならず、撮像部7より有効画像データ部Dが出力されてからタイミング信号発生器15より次のSH信号が出力されるまでの間にも、少なくとも1回空送りデータ部Dbのレベルをクランプすればよい。
【0044】
また、上記実施形態では、対象物を伝票としているが、本発明は、紙幣や証券類等の画像取込みにも適用できる。
【0045】
さらに、上記実施形態では、画像データとして、有効画像データ部Dの前に黒レベルデータ部Dbが形成されたものを用いているが、本発明は、そのような黒レベルデータ部の無い画像データの画像取込みにも適用できる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、画像出力タイミング信号が出てから画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内に、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせると共に、有効画像データ部が出力されてから次の画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、クランプ手段に空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成するようにしたので、対象物の搬送速度にかかわらず、画像データの出力レベルの安定化を図ることができる。これにより、対象物の搬送速度の可変範囲を広くし、画像データ量に合わせて対象物の搬送速度を変えることができ、各種の読取り対象物に対処可能となる。例えば、情報量の少ない対象物については、処理スピードを上げることで、処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像取込装置を備えた伝票読取装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す撮像部から出力される画像データを示した波形図である。
【図3】図2に示す画像データの有効画像データ部を示した拡大波形図である。
【図4】図1に示すタイミング信号発生器の詳細を示す構成図である。
【図5】図1に示す画像取込装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】図2に示す空送りクランプ用信号発生回路の詳細を示す構成図である。
【図7】画像データにおける黒レベルデータ部の直前の空送りデータ部のみをクランプする場合の画像取込装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態による画像取込装置におけるタイミング信号発生器の空送りクランプ用信号発生回路の詳細を示す構成図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による画像取込装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2…搬送部、6…画像取込装置、7…撮像部(撮像手段)、9…光源、11…ラインイメージセンサ、15…タイミング信号発生器、19…空送りクランプ回路(クランプ手段)、22…センサ用信号発生回路(第1のタイミング信号発生手段)、24…空送りクランプ用信号発生回路(第2のタイミング信号発生手段)、31…空送りクランプ用信号発生回路(第2のタイミング信号発生手段)、A…伝票(対象物)、D…有効画像データ部、Da…空送り画像データ部。
Claims (3)
- 搬送路上を搬送される対象物の画像を取り込む画像取込装置において、
前記対象物を撮像し、その画像データを出力する撮像手段と、
前記画像データの空送りデータ部のレベルをクランプするクランプ手段と、
前記対象物の搬送速度に応じて前記撮像手段より前記画像データを出力させるための画像出力タイミング信号を生成する第1のタイミング信号発生手段と、
前記画像出力タイミング信号が出てから前記画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内に、前記クランプ手段に前記空送りデータ部のレベルをクランプさせると共に、前記有効画像データ部が出力されてから次の前記画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、前記クランプ手段に前記空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する第2のタイミング信号発生手段とを備え、
前記第2のタイミング信号発生手段は、前記第2の期間において、所定時間毎に前記クランプタイミング信号を発生させることを特徴とする画像取込装置。 - 搬送路上を搬送される対象物の画像を取り込む画像取込装置において、
前記対象物を撮像し、その画像データを出力する撮像手段と、
前記画像データの空送りデータ部のレベルをクランプするクランプ手段と、
前記対象物の搬送速度に応じて前記撮像手段より前記画像データを出力させるための画像出力タイミング信号を生成する第1のタイミング信号発生手段と、
前記画像出力タイミング信号が出てから前記画像データの有効画像データ部が出力されるまでの第1の期間内に、前記クランプ手段に前記空送りデータ部のレベルをクランプさせると共に、前記有効画像データ部が出力されてから次の前記画像出力タイミング信号が出るまでの第2の期間内にも、前記クランプ手段に前記空送りデータ部のレベルをクランプさせるためのクランプタイミング信号を生成する第2のタイミング信号発生手段とを備え、
前記第2のタイミング信号発生手段は、前記第2の期間において、前記空送りデータ部のレベルを基準値と比較し、前記空送りデータ部のレベルが前記基準値よりも低くなると、前記クランプタイミング信号を発生させることを特徴とする画像取込装置。 - 前記撮像手段は、前記対象物に光を照射する光源と、前記光源から照射された光を受光し、前記対象物の画像データを出力するラインイメージセンサとを有し、
前記第1のタイミング信号発生手段は、前記画像出力タイミング信号を前記ラインイメージセンサに送出することを特徴とする請求項1または2記載の画像取込装置。
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