JP4409543B2 - 自動車のトランクフロントトリム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のトランクフロントトリム構造に関するものである。
図1で示すように、自動車のトランクルーム1の前方にはトランクルーム1内の見栄えを良くするためのトランクフロントトリム4が設けられている。このトランクフロントトリム4の上端部の左右両側にはトランクリッド2の開閉時に上下動するトランクリッドヒンジアーム3が出入りする切欠部5が形成され、この切欠部5には図6で示すように、トランクフロントトリム4の前側が見えないようにする目隠しとしてのゴムの弾性シート6が設けられている。この弾性シート6にはトランクリッドヒンジアーム3の上下動を許容する縦スリット7と横スリット9とが形成されていて図7で示すように、トランクリッド2の閉時には下降したトランクリッドヒンジアーム3により弾性シート6は左右に押し広げられて曲がった状態となる。
前記弾性シート6はトランクリッド2の開閉の繰り返し等により弾性復元力が減少し、トランクリッド2の閉時で下降したトランクリッドヒンジアーム3により左右に押し広げられて曲がった状態から常態に弾性復元しなくなる。その結果、図6で示すトランクリッド2の開時において上昇したトランクリッドヒンジアーム3の周辺Aからトランクフロントトリム4前側が見えて見栄えを悪くしており、トランクフロントトリム4の前側が見えないようにするため目隠しとしての弾性シート6を存在させた意味を欠如している問題があった。
特開平11−240390公報
本発明は、簡単な構造により、目隠しとしての弾性シートの役目を確保し、トランクリッドの開時におけるトランクリッドヒンジアームの周辺の見栄えを向上した自動車のトランクフロントトリム構造を提供することを目的とする。
本発明は、この目的を達成するために、請求項1に記載の通り、ランクルームの前方を覆うトランクフロントトリムの上端部に、トランクリッドの開閉時に上下動するトランクリッドヒンジアームが出入りする切欠部が形成され、前記切欠部に弾性シートを設けた自動車のトランクフロントトリム構造において、前記トランクリッドヒンジアームにトランクリッドの開時に前記弾性シートを裏面側より押し付けるプレートを取り付け、該プレートによる押し付けにより弾性シートの曲がりくせを矯正するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の通り、トランクリッドヒンジアームに取り付けられるプレートには前記トランクリッドヒンジアームへの取り付け穴が設けられており、この穴の上部にはスリットを、穴の周囲には前記トランクリッドヒンジアームに固定するための接着代を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、トランクリッドヒンジアームが上昇したトランクリッドの開時において、トランクリッドヒンジアームに取り付けたプレートによって弾性シートを裏面側より押し付け、トランクリッドヒンジアームが下降したトランクリッドの閉時における弾性シートの曲がりくせを矯正し、前記プレートと共に目隠しとしての弾性シートの役目を確保してトランクリッドの開時におけるトランクリッドヒンジアームの周辺の見栄えを向上した効果を有している。
以下本発明を実施するための最良の形態について図面に基づいて説明する。図2において、4はトランクフロントトリムであり、その上端部の左右両側にはトランクリッド2の開閉時に上下動するトランクリッドヒンジアーム3が出入りする切欠部5が形成され、さらに、この切欠部5にはトランクフロントトリム4の前側が見えないようにする目隠しとしてのゴムの弾性シート6が設けられている。また、弾性シート6にはトランクリッド2の開閉にトランクリッドヒンジアーム3の上下動を許容する縦スリット7、横スリット9等が形成されている。
本発明は上記の構成において、前記トランクリッドヒンジアーム3にトランクリッド2の開時に前記弾性シート6を裏面側より押し付けるプレート8を取り付けたものである。
前記プレート8をトランクリッドヒンジアーム3へ取り付ける手段としての一例は、図5で示すように、プレート8にトランクリッドヒンジアーム3への取り付け穴8cが設けられており、この穴8cの上部にはスリット8aを、また、穴8cの周囲には前記トランクリッドヒンジアーム3に固定するための接着代8b(フランジ)を設けた構造である。この構造により、プレート8を取り付けるには、スリット8aからトランクリッドヒンジアーム3へ差し込み、所定の位置で前記接着代をトランクリッドヒンジアーム3の周囲に固定する。この固定手段はビス止め、接着剤、両面接着テープ等の何れでもよい。
本発明は上記の通りの構造であるから、前記トランクリッドヒンジアーム3に取り付けたプレート8は、トランクリッドヒンジアーム3が上昇位置したトランクリッド2の開時において、弾性シート6を裏面側より押し付け、トランクリッドヒンジアーム3が下降したトランクリッドの閉時における弾性シート6の曲がりくせを矯正する。
従って、トランクリッド2の開時において、トランクリッドヒンジアーム3に取り付けたプレート8は、弾性シート6の曲がりくせを矯正してトランクフロントトリム4の前側が見えないようにする目隠しとしての弾性シート6の役目を果たすべく常に平板形状を確保すると同時に上昇位置のトランクリッドヒンジアーム3の周辺の見栄えを向上する。
このように、本発明は、トランクリッドヒンジアーム3にプレート8を嵌挿して装着するだけであるから、既存の車両に改造等を加えることなく直ちに実現できる利点を有している。
自動車のトランクルームを示す斜視図 本発明の要部を示す正面図 本発明の要部示す斜視図 本発明においてトランクリッドヒンジアームが上昇したトランクリッドの開時を示す正面図 プレートの斜視図 従来構造の要部示す正面図 従来構造におけるトランクリッドヒンジアームが下降したトランクリッドの閉時を示す図5のB−B断面図
符号の説明
1 トランクルーム
2 トランクリッド
3 トランクリッドヒンジアーム
4 トランクフロントトリム
5 切欠部
6 弾性シート
7 縦スリット
8 プレート
8a スリット
8b 接着代(フランジ)
8c 穴
9 横スリット

Claims (2)

  1. トランクルームの前方を覆うトランクフロントトリムの上端部に、トランクリッドの開閉時に上下動するトランクリッドヒンジアームが出入りする切欠部が形成され、前記切欠部に弾性シートを設けた自動車のトランクフロントトリム構造において、前記トランクリッドヒンジアームにトランクリッドの開時に前記弾性シートを裏面側より押し付けるプレートを取り付け、該プレートによる押し付けにより弾性シートの曲がりくせを矯正するようにしたことを特徴とする自動車のトランクフロントトリム構造。
  2. トランクリッドヒンジアームに取り付けられるプレートには前記トランクリッドヒンジアームへの取り付け穴が設けられており、この穴の上部にはスリットを、穴の周囲には前記トランクリッドヒンジアームに固定するための接着代を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のトランクフロントトリム構造。
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