JP4407119B2 - 命令コード作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テキストデータを表示させる際に、そのリーディング速度を指定して表示させるための命令コード作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽,画像,テキストなどを同時並行して再生する技術としては、例えばMPEG-3により情報圧縮された音声ファイルのフレーム毎に、当該各フレームに設けられた付加データエリアに対して、音声ファイルに同期再生すべきテキストファイルや画像ファイルの同期情報を埋め込んでおくことにより、例えばカラオケの場合では、カラオケ音声とそのイメージ画像および歌詞のテキストを同期再生するものがある。
【0003】
また、音声に対する文字の時間的な対応情報が予め用意されていることを前提に、当該音声信号の特徴量を抽出し対応する文字と関連付けて表示する装置も考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特公平06−025905号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように従来行われているMPEGファイルの付加データエリアを利用した音声や動画等とテキストの同期再生技術では、同期情報の埋め込みが主たるMP3音声ファイルやMPEG動画ファイルの各フレーム毎の付加データエリアに規定されるため、当該MP3音声ファイルやMPEG動画ファイルを再生させない限り同期情報を取り出すことが出来ず、MP3ファイルやMPEG動画ファイルの再生を軸としてしかテキストの同期再生を行うことが出来ない。
【0006】
このため、例えばMP3音声ファイルにテキストファイルの同期情報を埋め込んだ場合に、音声ファイルの再生を行わない期間にあっても無音声ファイルとして音声再生処理を継続的に行っていないと同期対象ファイルの再生を行うことが出来ない問題がある。
【0007】
従って、従来この複数種類ファイルの同期再生処理は、MP3ファイルの再生処理をベースとして行われるため、再生装置のCPUにおける処理の負荷が重くなる問題がある。
【0008】
一方、前記特許文献1に記載の装置は、MPEGファイルの付加データエリアを利用するものではなく、音声信号の変化を抽出して該音声信号の変化に対応する文字をメモリ上で関連付けて記憶しておくことで、当該音声の出力に伴い対応する文字を表示できるようにしたものであるが、このような音声/文字の関連付け情報は音声信号の時系列情報に対応付けて個々の文字を入力指定して行くことで生成されるので、当該音声/文字の関連付け情報を生成するのが非常に面倒で手間の掛かる問題がある。
【0009】
そして、このような従来の複数種類ファイルの同期再生技術では、MP3ファイルの再生処理をベースとして、その再生音声にテキストファイルの同期表示を行ったり、音声信号の変化に対応付けた文字の関連付け表示を行ったりするものであるため、例えば英会話テキストといった読み上げ練習すべきテキストのリーディング速度を任意に指定し、この任意に指定したリーディング速度に応じて容易にテキストの同期表示を行わせるものは考えられていない問題がある。
【0010】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、任意に指定したリーディング速度に応じてテキストを同期再生するための関連付け情報を容易に生成することが可能になる命令コード作成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る命令コード作成装置は、テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、前記リーディング速度設定手段は、所定時間における読み上げ単語数を指定する単語数指定手段と、前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を設定する待ち時間設定手段とを有し、前記単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、前記テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る命令コード作成装置は、テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、前記リーディング速度設定手段は、所定時間における読み上げ字数を指定する字数指定手段と、前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を設定する待ち時間設定手段とを有し、前記字数指定手段により指定された所定時間における読み上げ字数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、前記テキストデータの各字毎および各字と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る命令コード作成装置は、テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、前記リーディング速度設定手段は、前記テキストデータの全体の読み上げ時間を設定する時間設定手段と、前記テキストデータの全単語数を計数する計数手段と、前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を単語数に換算して設定する待ち時間設定手段とを有し、前記時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および前記計数手段により計数されたテキストデータの全単語数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の換算単語数に応じて、前記テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る命令コード作成装置は、テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、前記リーディング速度設定手段は、所定時間における読み上げ単語数を指定する単語数指定手段と、前記テキストデータに含まれる強調すべき単語の他の単語に対する読み上げ倍率を設定する倍率設定手段とを有し、前記単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および前記倍率設定手段により設定された強調すべき単語の読み上げ倍率に応じて、前記テキストデータの各強調単語毎および他の単語毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る命令コード作成装置は、邦文テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、前記邦文テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、前記リーディング速度設定手段は、前記テキストデータの全体の読み上げ時間を設定する時間設定手段と、前記テキストデータの仮名読みでの全字数を計数する計数手段とを有し、前記時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および前記計数手段により計数されたテキストデータの全仮名読み字数に応じて、前記テキストデータの各漢字毎および各平仮名毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
(第1実施形態)
図1は本発明の電子機器(命令コード作成装置)の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0033】
この携帯機器(PDA:personal digital assistants)10は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、通信伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
【0034】
CPU11は、メモリ12内のROM12Aに予め記憶されたPDA(携帯機器)制御プログラム12a、あるいはROMカードなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラム12a、あるいはインターネットなどの通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)から電送制御部15を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラム12aに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ12に記憶されたPDA制御プログラム12aは、スイッチやキーからなる入力部17aおよびマウスやタブレットからなる座標入力装置17bからのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは電送制御部15に受信される通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)からの通信信号、あるいはBluetooth(R)による近距離無線接続や有線接続による通信部16を介して受信される外部の通信機器(PC:personal computer)20からの通信信号に応じて起動される。
【0035】
前記CPU11には、前記メモリ12、記録媒体読取部14、電送制御部15、通信部16、入力部17a、座標入力装置17bが接続される他に、LCDからなる表示部18、マイクを備え音声を入力する音声入力部19a、スピーカを備え音声を出力する音声出力部19bなどが接続される。
【0036】
また、CPU11には、処理時間計時用のタイマが内蔵される。
【0037】
この携帯機器10のメモリ12は、ROM12A、FLASHメモリ(EEP-ROM)12B、RAM12Cを備えて構成される。
【0038】
ROM12Aには、当該携帯機器10のPDA制御プログラム12aとして、その全体の動作を司るシステムプログラムや電送制御部15を介して通信ネットワークN上の各コンピュータ端末(30)とデータ通信するためのネット通信プログラム、通信部16を介して外部の通信機器(PC)20とデータ通信するための外部機器通信プログラムが記憶される他に、スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラム、そして音声・テキスト・画像などの各種のファイルを同期再生するための再生用ファイル(CASファイル)12c(12b)を作成する同期コンテンツ作成処理プログラム12a1、これにより作成された再生用ファイル(CASファイル)12c(12b)に従い音声・テキスト・画像などの各種のファイルを同期再生するための同期コンテンツ再生処理プログラム12a2など、種々のPDA制御プログラム12anが記憶される。
【0039】
FLASHメモリ(EEP-ROM)12Bには、前記同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従い作成され、また前記同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に従い再生処理の対象となる暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bが記憶される他に、前記スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラムに基づき管理されるユーザのスケジュール及び友人・知人のアドレスなどが記憶される。
【0040】
ここで、前記FLASHメモリ(EEP-ROM)12B内に記憶される暗号化再生用ファイル12bは、例えば英会話の練習やカラオケをテキスト・音声・画像の同期再生により行ったり、英語テキストの読み上げ練習に際しテキストデータをそのリーディング速度を指定して同期再生表示させるためのファイルであり、所定のアルゴリズムにより圧縮・暗号化されている。
【0041】
この作成された暗号化再生用ファイル12bは、例えばCD−ROMに記録して配布したり、電送制御部15を介して通信ネットワーク(インターネット)N上のファイル配信サーバ30へ転送配布したり、あるいは通信部16を介して外部の通信機器(PC)20へ転送配布したりするもので、この暗号化再生用ファイル12bは、例えば英会話練習用のファイルとして本携帯機器(PDA)10により作成され、英会話練習者の各端末である外部通信機器(PC)20や該各端末からアクセス可能なファイル配信サーバ30へ転送格納される。
【0042】
RAM12Cには、前記暗号化された再生用ファイル12bを伸張・復号化した解読された再生用ファイル(CASファイル)12cが記憶されると共に、この解読再生ファイル12cの中の画像ファイルが展開されて記憶される画像展開バッファ12eが備えられる。解読されたCASファイル12cは、再生命令の処理単位時間(12c1a)を記憶するヘッダ情報(12c1)、および後述するファイルシーケンステーブル(12c2)、タイムコードファイル(12c3)、コンテンツ内容データ(12c4)で構成される。
【0043】
そしてまた、RAM12Cには、指定されたリーディング速度に応じてテキストを同期再生するための再生用ファイル12b(12c)を前記同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従い作成処理する過程において生成される、時間とテキストを同期付けた時間・テキスト対応付データ12dが記憶される。
【0044】
さらに、RAM12Cには、その他各種の処理に応じてCPU11に入出力される種々のデータを一時記憶するためワークエリアが用意される。
【0045】
図2は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図である。
【0046】
図3は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図である。
【0047】
図4は前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図である。
【0048】
この携帯機器10の再生対象ファイルとなる再生用ファイル12b(12c)は、図2〜図4で示すように、前記同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従い作成(作成処理については後述する)されるタイムコードファイル12c3とファイルシーケンステーブル12c2とコンテンツ内容データ12c4との組み合わせにより構成される。
【0049】
図2で示すタイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に予め設定される一定時間間隔(例えば25ms)で各種ファイル同期再生のコマンド処理を行うためのタイムコードが記述配列されるもので、この各タイムコードは、命令を指示するコマンドコードと、当該コマンドに関わるファイル内容(図4参照)を対応付けするためのファイルシーケンステーブル12c2(図3)の参照番号や指定数値からなるパラメータデータとの組み合わせにより構成される。
【0050】
なお、このタイムコードに従い順次コマンド処理を行うための一定時間間隔は、当該タイムコードファイル12c3のヘッダ情報12c1に処理単位時間12c1aとして記述設定される。
【0051】
図3で示すファイルシーケンステーブル12c2は、複数種類のファイル(HTML/画像/テキスト/音声)の各種類毎に、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に記述される各コマンドのパラメータデータと実際のファイル内容の格納先(ID)番号とを対応付けたテーブルである。
【0052】
図4で示すコンテンツ内容データ12c4は、前記ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)により前記各コマンドコードと対応付けされる実際の音声,画像,テキストなどのファイルデータが、そのそれぞれのID番号を対応付けて記憶される。
【0053】
図5は前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図である。
【0054】
タイムコードファイル12c3に使用されるコマンドとしては、標準コマンドと拡張コマンドがあり、標準コマンドには、LT(i番目テキストロード).VD(i番目テキスト文節表示).BL(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定).HN(ハイライト無し・文字カウンタカウントアップ).HL(i番目文字までハイライト・文字カウント).LS(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ).DH(i番目HTMLファイル表示).DI(i番目イメージファイル表示).PS(i番目サウンドファイルプレイ).CS(クリアオールファイル).PP(基本タイムi秒間停止).FN(処理終了).NP(無効)の各コマンドがある。
【0055】
すなわち、この携帯機器(PDA)10のROM12Aに記憶されている同期コンテンツ再生処理プログラム12a2を起動させて、FLASHメモリ12Bから解読されRAM12Cに記憶された解読再生用ファイル12cが、例えば図2乃至図4で示したファイル内容であり、一定時間毎のコマンド処理に伴い3番目のコマンドコード“DI”およびパラメータデータ“02”が読み込まれた場合には、このコマンド“DI”はi番目のイメージファイル表示命令であるため、パラメータデータi=02からファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)にリンク付けられる画像ファイルのID番号=7に従い、コンテンツ内容データ12c4(図4参照)の画像Bが読み出されて表示される。
【0056】
また、例えば同一定時間毎のコマンド処理に伴い6番目のコマンドコード“VD”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“VD”はi番目のテキスト文節表示命令であるため、パラメータデータi=00に従い、テキストの0番目の文節が表示される。
【0057】
さらに、例えば同一定時間毎のコマンド処理に伴い8番目のコマンドコード“NP”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“NP”は無効命令であるため、現状のファイル出力状態が維持される。
【0058】
なお、この複数種類のコンテンツを同期再生するための図2で示したタイムコードファイル12c3の作成動作、および図2乃至図4で示したファイル内容の再生用ファイル12b(12c)についての詳細な再生動作は、後述にて改めて説明する。
【0059】
図6は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従いメモリ12に記憶される第1の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【0060】
この第1の時間・テキスト対応付データ12dは、任意指定されるリーディング速度に応じてテキストを同期再生するための再生用ファイル12b(12c)の作成に伴う時間・テキスト対応付処理(図9参照)において、単語単位あるいは文字単位で指定されたリーディング速度に応じて同期再生すべきテキストデータを単語単位あるいは文字単位で区切って対応付けて行くことで、当該テキスト内容の各単語No.(あるいは文字No.)毎にその再生表示時間が対応付けされて生成される。
【0061】
次に、前記構成の第1実施形態の携帯機器10により各種ファイルの同期再生を図る再生用ファイル(CASファイル)12c(12b)を作成するための同期コンテンツ作成機能について説明する。
【0062】
図7は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理を示すフローチャートである。
【0063】
図8は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う各コンテンツ取得保存処置を示すフローチャートである。
【0064】
図9は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第1(2)の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャートである。
【0065】
図10は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第1(2)の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定および単語切出状態を示す図であり、同図(A)は所定時間内に何単語読むかのリーディング速度設定画面G1を示す図、同図(B)は単語間のスペースコードを含むテキストデータの読み出し状態を示す図、同図(C)はテキストデータの単語単位での切り出し状態を示す図である。
【0066】
図11は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴うタイムコードファイル作成処置を示すフローチャートである。
【0067】
例えば英語の読み取りの勉強が任意のリーディング速度を指定してテキストと画像で行える英語教材再生ファイル12b(12c)を作成するために、同期コンテンツ作成処理プログラム12a1を起動させると、まず、各コンテンツ取得保存処置(図8参照)が実行される(ステップAB)。
【0068】
この各コンテンツ取得保存処置では、同期コンテンツとして利用するためのテキスト,音声,画像の各データを入力して保存するもので、まず、入力部17aにおけるキー入力操作あるいは電送制御部15を介したWebサーバ30からのダウンロード、あるいは通信部16を介した外部通信機器(PC)20からのダウンロードにより、例えば英語教材のテキストデータが入力される(ステップB1)。
【0069】
入力されたテキストデータは、再生用ファイル12b(12c)におけるコンテンツ内容データ12c4(図4参照)としてID番号を対応付けて保存され(ステップB2)、シーケンシャルファイルテーブル12c2(図3参照)のテキスト指定情報として追加記憶される(ステップB3)。
【0070】
また、音声入力部19aによる音声入力あるいは電送制御部15を介したWebサーバ30からのダウンロード、あるいは通信部16を介した外部通信機器(PC)20からのダウンロードにより、同英語教材のテキストに対応した音声データが入力される(ステップB4)。
【0071】
入力された音声データは、再生用ファイル12b(12c)におけるコンテンツ内容データ12c4(図4参照)としてID番号を対応付けて保存され(ステップB5)、シーケンシャルファイルテーブル12c2(図3参照)の音声指定情報として追加記憶される(ステップB6)。
【0072】
さらに、デジタルカメラによる各撮影画像を記録したCD−Rなどの記録媒体13を記録媒体読取部14を介して読み取るか、あるいは電送制御部15を介したWebサーバ30からのダウンロード、あるいは通信部16を介した外部通信機器(PC)20からのダウンロードにより、同英語教材のテキスト・音声に対応した画像データが入力される(ステップB7)。
【0073】
入力された画像データは、再生用ファイル12b(12c)におけるコンテンツ内容データ12c4(図4参照)としてID番号を対応付けて保存され(ステップB8)、シーケンシャルファイルテーブル12c2(図3参照)の画像指定情報として追加記憶される(ステップB9)。
【0074】
このような、各コンテンツ取得保存処置(ステップAB)により、同期再生の対象となる種々のコンテンツが順次入力され、コンテンツ内容データ12c4(図4参照)としてID番号を対応付けて保存されると共に、シーケンシャルファイルテーブル12c2(図3参照)のコンテンツ指定情報として追加記憶されると、この記憶された各コンテンツの中で今回作成すべき英語教材再生ファイル12b(12c)によって同期再生を図るテキストと画像が順次指定される(ステップA1,A2)。
【0075】
すると、図9における第1(2)の時間・テキスト対応付処理(ステップAC)に移行される。
【0076】
この第1(2)の時間・テキスト対応付処理(ステップAC)では、図10(A)に示すように、例えば1分間に何単語読むかの単語数を設定するためのリーディング速度設定画面G1が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G1において、例えば[60]word/min、つまり1word/1secと設定されると(ステップC1)、図10(B)に示すように、英語教材再生ファイル12b(12c)として指定されたテキストデータが各単語間のスペースを含んで読み出される(ステップC2)。
【0077】
すると、図10(C)に示すように、テキストデータのスペースを区切りとして単語単位での切り出しが行われ(ステップC3)、前記ステップC1にて設定されたリーディング速度([60]word/min)に応じて、図6に示すように、各単語毎にその読み進みの時間が対応付けされた時間・テキスト対応付データ12dが作成記憶される(ステップC4)。
【0078】
こうして、前記時間・テキスト対応付処理(ステップAC)が終了すると、これにより生成された時間・テキスト対応付データ12dがRAM12C内に保存され(ステップA3)、図11におけるタイムコードファイル作成処置に移行される(ステップAD)。
【0079】
このタイムコードファイル作成処置が起動されると、まず、これから作成すべきタイムコードファイル12c3(図2参照)の処理単位時間12c1aがユーザ操作により基準時間(25ms/50ms/100ms/…)の中から選択され(ステップD1)、当該タイムコードファイル12c3のヘッダ情報12c1として書き込まれる(ステップD2)。
【0080】
すると、1番目の命令としてクリアスクリーン(全ファイルクリア)の命令が、コマンドコード“CS”およびパラメータデータ“00”として書き込まれ(ステップD3)、また、指定画像の表示命令が、2番目の表示エリア設定命令[コマンドコード“DH”・パラメータデータ“02”]、3番目の画像2表示命令[コマンドコード“DI”・パラメータデータ“02”]として書き込まれる(ステップD4)。
【0081】
また、指定テキストの0番目文節の表示命令が、5番目のテキスト指定命令[コマンドコード“LT”・パラメータデータ“02”]、6番目のテキスト文節表示命令[コマンドコード“VD”・パラメータデータ“00”]として書き込まれる(ステップD5)。
【0082】
さらに、7番目の命令として文節中の文字カウンタリセット命令が、コマンドコード“BL”およびパラメータデータ“00”として書き込まれる(ステップD6)。
【0083】
こうして、タイムコードファイル12c3の7番目の命令までに、全ファイルクリア、表示エリア設定、指定画像“2”の表示、指定テキスト“2”の表示、文字カウンタリセットの各コマンドコードおよびそのパラメータデータがセットされると、RAM12Cに保存された時間・テキスト対応付データ12dが読み出されると共に(ステップD7)、指定のテキスト“2”がコンテンツ内容データ12c4から読み出され(ステップD8)、当該テキスト上の単語番号が“1”に指定される(ステップD9)。
【0084】
すると、当該指定の単語番号“1”に対応する単語「What」までの文字数が“4”としてカウントされると共に(ステップD10)、この指定の単語番号“1”に対応付けられたリーディング時間Tn(n=1)(この場合「…10:00」)が読み出される(ステップD11)。
【0085】
そして、前記指定の単語番号のリーディング時間Tnを前記ステップD1にて選択された処理単位時間(基準時間)12c1aで割り算してタイムコードファイルの命令コード番号が求められ(ステップD12)、このコード番号は未使用か否か判断される(ステップD13)。
【0086】
ここで、ステップD12にて求められた命令コード番号が既に使用されている場合には、その次のコード番号が指定される(ステップD14)。
【0087】
すなわち、タイムコードファイル12c3による同期コンテンツの再生処理開始から何番目の命令コードの位置に指定の単語番号に対応するリーディング時間が到達しているか判断され、当該指定の単語までをハイライト(識別)表示させるタイミングの命令コード番号が求められるもので、この求められたコード番号が既に使用されていて次のコード番号が指定された場合に、その命令コード番号のタイミング遅れは、当該タイムコードファイル12c3自体の処理単位時間(基準時間)12c1aが例えば[25ms]と極めて短いことから許容値として無視される。
【0088】
すると、前記ステップD11〜D14において求められた命令コード番号の位置に、前記ステップD10にてカウントされた指定の単語の文字数までをハイライト表示させるための命令が書き込まれる(ステップD15)。例えば指定の単語番号“1”である場合に当該単語「What」までの文字数(4文字)をハイライト表示する命令が、コード番号“400”の命令として、コマンドコード“HL”およびパラメータデータ“04”として書き込まれる。
【0089】
すると、指定されているテキスト上の単語番号が(+1)されて“2”に指定され(ステップD16)、これに対応する単語「high」のデータ有りと判断されて(ステップD17)、ステップD10に戻り、当該単語番号“2”の単語「high」までの総文字数(9文字:含スペース)がカウントされる。
【0090】
この後、前記ステップD10〜D17の処理が繰り返し実行されると、指定の単語番号“2”である場合に当該単語「high」までの文字数(9文字)をハイライト表示する命令が、コード番号“440”の命令として、コマンドコード“HL”およびパラメータデータ“09”として書き込まれる。
【0091】
また、指定の単語番号“3”である場合には当該単語「school」までの文字数(16文字)をハイライト表示する命令が、コード番号“480”の命令として、コマンドコード“HL”およびパラメータデータ“16”として書き込まれる。
【0092】
さらに、指定の単語番号“4”である場合には当該単語「do」までの文字数(19文字)をハイライト表示する命令が、コード番号“520”の命令として、コマンドコード“HL”およびパラメータデータ“19”として書き込まれる。
【0093】
なお、前記時間・テキスト対応付データ12dに基づいた当該テキスト中の各単語毎のハイライト表示命令“HL”が書き込まれた命令コード番号以外のコード番号の位置には、何れも無効命令としてのマンドコード“NP”およびパラメータデータ“00”が書き込まれる。
【0094】
この後、前記ステップD17において、指定の単語番号に対応する単語のデータ無しと判断されると、次のコード番号の命令として処理終了の命令が、コマンドコード“FN”およびパラメータデータ“00”として書き込まれる(ステップD18)。
【0095】
こうして、前記タイムコードファイル作成処置(ステップAD)により、前記時間・テキスト対応付データ12dに基づいたタイムコードファイル12c3が作成されると、このタイムコードファイル12c3はRAM12C内に保存される(ステップA4)。
【0096】
こうして、指定のテキスト・画像の各コンテンツを任意指定されたリーディング速度に同期付けて再生するための再生用ファイル(CASファイル)12cが、前記同期コンテンツ作成処理に従い、ヘッダ情報12c1,ファイルシーケンステーブル12c2,タイムコードファイル12c3,コンテンツ内容データ12c4の組み合わせにより容易に作成されてRAM12Cに保存される。
【0097】
このメモリ12に保存された同期コンテンツ再生用ファイル(CASファイル)12b(12c)は、同期コンテンツ再生処理プログラム12a2と共に、CD−Rなどの外部記録媒体13に記録して配布したり、電送制御部15からネットワークNを介してWebサーバ30…に配信したり、通信部16を介して外部通信機器(PC)20…に配信したりすることで、当該再生用ファイル(CASファイル)12b(12c)を作成した携帯機器10自身だけでなく、その他の各コンピュータ端末においても同様にその再生処理を実行することができる。
【0098】
次に、前記構成の携帯機器10により各種ファイルの同期再生を図る再生用ファイル(CASファイル)12c(12b)を再生するための同期コンテンツ再生機能について説明する。
【0099】
図12は前記携帯機器10の同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に従った同期コンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
【0100】
前記同期コンテンツ作成処理により作成された再生用ファイル(CASファイル)12bがFLASHメモリ12Bに格納された状態において、入力部17aの操作によりこの再生用ファイル12bの再生が指示されると、RAM12C内の各ワークエリアのクリア処理やフラグリセット処理などのイニシャライズ処理が行われる(ステップS1)。
【0101】
そして、FLASHメモリ12Bに格納された再生用ファイル(CASファイル)12bが読み込まれ(ステップS2)、当該再生用ファイル(CASファイル)12bは暗号化ファイルであるか否か判断される(ステップS3)。
【0102】
ここで、暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bであると判断された場合には、当該CASファイル12bは解読復号化され(ステップS3→S4)、RAM12Cに転送されて格納される(ステップS5)。
【0103】
すると、このRAM12Cに格納された解読済の再生用ファイル(CASファイル)12c(図2参照)のヘッダ情報12c1に記述された処理単位時間12c1a(例えば25ms)が、CPU11による当該解読済再生用ファイル(CASファイル)12cの一定時間間隔の読み出し時間として設定される(ステップS6)。
【0104】
そして、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cの先頭に読み出しポインタがセットされ(ステップS7)、当該再生用ファイル12cの再生処理タイミングを計時するためのタイマがスタートされる(ステップS8)。
【0105】
ここで、先読み処理が当該再生処理に並行して起動される(ステップS9)。
【0106】
この先読み処理では、再生用ファイル12cのタイムコードファイル12c3(図2参照)に従った現在の読み出しポインタの位置のコマンド処理よりも後に画像ファイル表示の“DI”コマンドがある場合は、予め当該“DI”コマンドのパラメータデータにより指示される画像ファイルを先読みして画像展開バッファ12eに展開しておくことで、前記読み出しポインタが実際に後の“DI”コマンドの位置まで移動した場合に、処理に遅れなく指定の画像ファイルを直ちに出力表示できるようにする。
【0107】
前記ステップS8において、処理タイマがスタートされると、前記ステップS6にて設定された今回の再生対象ファイル12cに応じた処理単位時間(25ms)毎に、前記ステップS7にて設定された読み出しポインタの位置の当該再生用ファイル12cを構成するタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータが読み出される(ステップS10)。
【0108】
そして、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”か否か判断され(ステップS11)、“FN”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の停止処理が指示実行される(ステップS11→S12)。
【0109】
一方、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”ではないと判断された場合には、当該コマンドコードが、“PP”か否か判断され(ステップS11→S13)、“PP”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の一時停止処理(処理タイマストップ)が指示実行される(ステップS13→S14)。この停止処理は、ユーザのマニュアル操作に応じてi秒間の停止及び停止解除が行われる。
【0110】
ここで、入力部17aにおけるユーザ操作に基づき一時停止解除の入力が為された場合には、再び処理タイマによる計時動作が開始され、当該タイマによる計時時間が次の処理単位時間12c1aに到達したか否か判断される(ステップS15→S16)。
【0111】
一方、前記ステップS13において、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“PP”ではないと判断された場合には、他のコマンド処理へ移行されて各コマンド内容(図5参照)に対応する処理が実行される(ステップSE)。
【0112】
そして、ステップS16において、前記タイマによる計時時間が次の処理単位時間12c1aに到達したと判断された場合には、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cに対する読み出しポインタが次の位置に更新セットされ(ステップS16→S17)、前記ステップS10における当該読み出しポインタの位置のタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータ読み出しからの処理が繰り返される(ステップS17→S10〜S16)。
【0113】
すなわち、携帯機器10のCPU11は、ROM12Aに記憶された同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に従って、再生用ファイル12b(12c)に予め設定記述されているコマンド処理の単位時間毎に、タイムコードファイル12c3(図2参照)に配列されたコマンドコードおよびそのパラメータデータを読み出し、そのコマンドに対応する処理を指示するだけで、当該タイムコードファイル12c3に記述された各コマンドに応じた各種ファイルの同期再生処理が実行される。
【0114】
ここで、前記同期コンテンツ作成処理プログラム12a1によって作成された図2で示す英語教材再生ファイル12cに基づいた、前記同期コンテンツ再生処理プログラム12a2によるテキストファイルの同期再生動作について詳細に説明する。
【0115】
この英語教材再生ファイル(12c)は、そのヘッダ情報(12c1)に記述設定された処理単位時間(25ms)12c1a毎にコマンド処理が実行されるもので、まず、タイムコードファイル12c3(図2参照)の第1コマンドコード“CS”(クリアオールファイル)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、全ファイルの出力をクリアする指示が行われ、テキスト・画像・音声ファイルの出力がクリアされる。
【0116】
第2コマンドコード“DH”(i番目HTMLファイル表示)およびそのパラメータデータ“02”が読み出されると、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i=2)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からHTML番号2のID番号=3が読み出される。
【0117】
そして、このID番号=3に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるHTMLデータに応じて、表示部18に対するテキスト表示エリアや画像表示フレームが設定される。
【0118】
第3コマンドコード“DI”(i番目イメージファイル表示)およびそのパラメータデータ“02”が読み出されると、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i=2)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から画像番号2のID番号=7が読み出される。
【0119】
そして、このID番号=7に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されて画像展開バッファ12eに展開された画像データが、前記HTMLファイルで設定された画像表示フレーY内に表示される。
【0120】
第4コマンドコード“NP”が読み出されると、現在のデータ出力状態がそのまま維持される。
【0121】
第5コマンドコード“LT”(i番目テキストロード)およびそのパラメータデータ“02”が読み出されると、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータ(i=2)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号2のID番号=21が読み出される。
【0122】
そして、このID番号=21に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された英会話テキストデータ▲2▼がRAM12Cのワークエリアにロードされる。
【0123】
第6コマンドコード“VD”(i番目テキスト文節表示)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、当該コマンドコードVDと共に読み出されたパラメータデータ(i=0)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号0のID番号=19が読み出され、これに対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)にて指定された英会話タイトル文字の文節が、前記RAM12Cにロードされた英会話テキストデータ▲2▼の中から呼び出されて表示画面上のテキスト表示フレーム内に表示される。
【0124】
第7コマンドコード“BL”(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、前記表示中の英会話文節の文字カウンタがリセットされ、0番目の文節ブロックが指定される。
【0125】
この後、再生処理の開始から10秒が経過して命令コード番号“400”の実行タイミングとなることで、第400コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“04”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=4)に応じて、テキストデータの4番目の文字「What」までハイライト表示(強調表示)される。
【0126】
そして、文字カウンタが4番目の文字までカウントアップされる。
【0127】
第401コマンドコード“NP”が読み出されると、現在の画像および英会話テキストデータの同期表示画面の同期出力状態が維持される。
【0128】
続いて、再生処理の開始から11秒が経過して第440コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“09”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=9)に応じて、テキストデータの9番目の文字「high」までハイライト表示(強調表示)される。
【0129】
また、再生処理の開始から12秒が経過して第480コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“16”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=16)に応じて、テキストデータの16番目の文字「school」までハイライト表示(強調表示)される。
【0130】
さらに、再生処理の開始から13秒が経過して第520コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“19”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=19)に応じて、テキストデータの19番目の文字「do」までハイライト表示(強調表示)される。
【0131】
このように、前記同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従い作成された英会話教材再生ファイル(12c)におけるタイムコードファイル12c3(図2参照)・ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)・コンテンツ内容データ12c4(図5参照)に基づき、当該再生ファイルに予め設定された処理単位時間(25ms)毎のコマンド処理を、同期コンテンツ再生処理プログラム12a2によって行うことで、表示画面上に英会話テキストデータが表示されると共に、ユーザにより任意設定されたリーディング速度に応じて、当該英会話テキストの読み上げ文節が各文字(単語)毎に順次同期ハイライト(強調)表示されるようになる。
【0132】
これにより、携帯機器10のCPU11は、設定されたリーディング速度に応じて再生ファイル12b(12c)に生成記述されたコマンド処理の単位時間毎に、当該コマンドコードおよびそのパラメータデータに従った各種コマンド処理を指示するだけで、英会話テキストファイル、英会話画像ファイルの設定リーディング速度に応じた同期再生処理を行うことができる。
【0133】
よって、設定リーディング速度に応じたテキストファイルの同期再生命令を容易に生成できるばかりでなく、その命令実行に際しては、CPUのメイン処理の負担が軽くなり、処理能力の比較的小さいCPUでも容易にテキスト・画像を含む同期再生処理が行える。
【0134】
したがって、前記構成の第1実施形態の携帯機器10による同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータのリーディング速度を、リーディング速度設定画面G1において、例えば60[word/min]として設定すると、再生対象のテキストデータがスペースを区切り位置として単語単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト単語毎に前記設定リーディング速度に応じた読み進み時間Tnを設定した第1の時間・テキスト対応付データ12d(図6参照)が生成される。そして、予め設定したコマンド処理単位時間毎に、テキスト文節の表示コマンドVDを始めとし、前記第1の時間・テキスト対応付データ12dに基づいて、設定リーディング速度に合わせたテキスト単語毎のハイライト表示コマンドHLを書き込んだタイムコードファイル12c3を作成でき、このタイムコードファイル12c3による各コマンド処理の単位時間毎に該コマンドに従った各種処理を指示するだけで、例えば1分間に何単語という設定リーディング速度に応じた英会話テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0135】
よって、ユーザは英会話テキストに対する所定時間内に何単語という任意のリーディング速度を設定するだけで、そのテキスト単語(文字)と読み進み時間を対応付けた時間・テキスト対応付データ12dを生成することができ、この時間・テキスト対応付データ12dを基にタイムコードファイル12c3を簡単に作成してその同期再生用ファイル(CASファイル)12cを得ることができる。
【0136】
なお、前記第1実施形態におけるリーディング速度設定画面G1では、1分間にテキストデータの何単語を読み進むかを設定し、この設定リーディング速度に応じて第1の時間・テキスト対応付データ12dを生成し、タイムコードファイル12c3を作成する構成としたが、時間単位[word/hour]あるいは秒単位[word/sec]の設定としてもよい。また、テスト単語の切り出し位置をスペースの位置としているが、カンマやピリオド、その他の記号位置を切り出し位置として利用してもよい。
【0137】
また、前記第1実施形態では、再生(表示)対象のテキストデータを単語(word)単位で区切って読み進み時間を設定する構成としたが、次の第2実施形態において説明するように、同テキストデータを文字(letter)単位で区切って読み進み時間を設定する構成としてもよい。
【0138】
(第2実施形態)
図13は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第2の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定および文字切出状態を示す図であり、同図(A)は所定時間内に何文字読むかのリーディング速度設定画面G2を示す図、同図(B)は単語間のスペースを1文字とするテキストデータの読み出し状態を示す図、同図(C)はテキストデータの文字単位での切り出し状態を示す図である。
【0139】
図14は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従いメモリ12に記憶される第2の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【0140】
この第2の時間・テキスト対応付データ12dは、任意指定されるリーディング速度に応じてテキストを同期再生するための再生用ファイル12b(12c)の作成に伴う時間・テキスト対応付処理(図9参照)において、文字単位で指定されたリーディング速度に応じて同期再生すべきテキストデータを文字単位で区切って対応付けて行くことで、当該テキスト内容の各文字No.毎にその再生表示時間が対応付けされて生成される。
【0141】
このような第2実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータのリーディング速度を、リーディング速度設定画面G2において、例えば600[letter/min]として設定すると、再生対象のテキストデータがスペースを含み文字単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト文字毎に前記設定リーディング速度に応じた読み進み時間Tnを設定した第2の時間・テキスト対応付データ12d(図14参照)が生成される。そして、予め設定したコマンド処理単位時間毎に、テキスト文節の表示コマンドVDを始めとし、前記第2の時間・テキスト対応付データ12dに基づいて、設定リーディング速度に合わせたテキスト文字毎のハイライト表示コマンドHLを書き込んだタイムコードファイル12c3を作成でき、このタイムコードファイル12c3による各コマンド処理の単位時間毎に該コマンドに従った各種処理を指示するだけで、例えば1分間に何文字という設定リーディング速度に応じた英会話テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0142】
なお、前記第2実施形態におけるリーディング速度設定画面G2では、1分間にテキストデータの何文字を読み進むかを設定し、この設定リーディング速度に応じて第2の時間・テキスト対応付データ12dを生成し、タイムコードファイル12c3を作成する構成としたが、時間単位[letter/hour]あるいは秒単位[letter/sec]の設定としてもよい。
【0143】
また、前記第1、第2実施形態では、再生(表示)対象のテキストデータを単語(word)、文字(letter)単位で区切って読み進み時間を設定する構成としたが、次の第3実施形態において説明するように、同テキストデータの全文に対応する読み進み時間を設定する構成としてもよい。
【0144】
(第3実施形態)
図15は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第3の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャートである。
【0145】
図16は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第3の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)はテキスト全文を何分で読むかのリーディング速度設定画面G3を示す図、同図(B)はテキストデータの読み出し状態を示す図である。
【0146】
この第3の時間・テキスト対応付処理(ステップAC)では、図15(A)に示すように、例えばテキスト全文を何分で読むかの時間を設定するためのリーディング速度設定画面G3が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G3において、例えば[0.5]min/sentence、つまり1文章/30秒と設定されると(ステップC11)、英語教材再生ファイル12b(12c)として指定されたテキストデータの全文の総単語数がカウントされ(ステップC12)、1分当たりに換算した読み進みワード(単語)数が計算される(ステップC13)。
【0147】
すると、同テキストデータが読み出されると共に(ステップC14)、そのテキストデータのスペースを区切りとして単語単位での切り出しが行われ(ステップC15)、前記ステップC13にて計算された1分当たりに換算した読み進みワード(単語)数に応じて、例えば前記図6で示したように、各単語毎にその読み進みの時間が対応付けされた第3の時間・テキスト対応付データ12dが作成記憶される(ステップC16)。
【0148】
こうして、生成された第3の時間・テキスト対応付データ12dがRAM12C内に保存され(ステップA3)、前記第1実施形態同様に、図11におけるタイムコードファイル作成処置(ステップAD)に移行されることで、テキスト全文を何分で読むかのリーディング速度を設定した場合のタイムコードファイル12c3が作成される。
【0149】
このような第3実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータのリーディング速度を、リーディング速度設定画面G3において、例えば0.5[min/sentence]として設定すると、再生対象のテキストデータの単語数がカウントされると共に、1分当たりに換算した読み進みワード(単語)数が計算される。そして、テキストデータが単語単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト単語毎に前記設定リーディング速度に応じて換算された単語単位の読み進み時間Tnを設定した第3の時間・テキスト対応付データ12d(図6参照)が生成される。そして、予め設定したコマンド処理単位時間毎に、テキスト文節の表示コマンドVDを始めとし、前記第3の時間・テキスト対応付データ12dに基づいて、設定リーディング速度に合わせたテキスト単語毎のハイライト表示コマンドHLを書き込んだタイムコードファイル12c3を作成でき、このタイムコードファイル12c3による各コマンド処理の単位時間毎に該コマンドに従った各種処理を指示するだけで、例えば1文章30秒という設定リーディング速度に応じた英会話テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0150】
また、前記第1〜第3実施形態では、再生(表示)対象のテキストデータについて、単語(word)単位、あるいは文字(letter)単位でのみ読み進み時間が設定される構成としたが、次の第4実施形態において説明するように、単語単位または文字単位での読み進み時間の設定を基本に、句読点や文末,改行などに伴う視線の移動や読み進みリズムの待ち時間も考慮して、前記単語単位または文字単位での読み進み時間を調整設定する構成としてもよい。
【0151】
(第4実施形態)
図17は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第4の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャートである。
【0152】
図18は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第4の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)はカンマ・ピリオド・改行を何単語分として読むかのリーディング速度設定画面G4を示す図、同図(B)はテキストデータのカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位での切り出し状態を示す図、同図(C)はカンマ・ピリオド・改行を考慮して生成された第4の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【0153】
この第4の時間・テキスト対応付処理(ステップAC)では、例えば前記図10(A)で示したように、1分間に何単語読むかの単語数を設定するためのリーディング速度設定画面G1が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G1において、例えば[60]word/min、つまり1word/1secと基本設定される(ステップC21)。
【0154】
また、前記リーディング速度設定画面G1にて設定された1分間の読み進み単語数([60]word/min)を基本として、さらに図18(A)に示すように、カンマ・ピリオド・改行を何単語分として読むかを設定するためのリーディング速度設定画面G4が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G4において、例えばカンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]wordとして、その視線移動や読み上げタイミングに応じた待ち時間が設定される(ステップC22)。
【0155】
つまり、この第4実施形態の場合には、例えば前記1分間に何単語読むかの基本設定([60]word/min)により、単語毎の読み進み速度が1word/1secとして設定されたので、カンマは1秒、ピリオドは2秒、改行は3秒の待ち時間に設定される。
【0156】
すると、図18(B)に示すように、英語教材再生ファイル12b(12c)として指定されたテキストデータが読み出されると共に(ステップC23)、当該テキストデータのカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位での切り出しが行われる(ステップC24)。
【0157】
そして、前記ステップC21,C22にて設定されたリーディング速度([60]word/min)(カンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]word)に応じて、図18(C)に示すように、各単語毎に付随のカンマ・ピリオド・改行の待ち時間を考慮した読み進みの時間が対応付けされた第4の時間・テキスト対応付データ12dが作成記憶される(ステップC25)。
【0158】
こうして、生成された第4の時間・テキスト対応付データ12dがRAM12C内に保存され(ステップA3)、前記第1実施形態同様に、図11におけるタイムコードファイル作成処置(ステップAD)に移行されることで、所定時間内に何単語(何文字)読むかを基本とし、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を単語数(文字数)に換算してリーディング速度を設定した場合のタイムコードファイル12c3が作成される。
【0159】
このような第4実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータのリーディング速度を、第1のリーディング速度設定画面G1において、例えば60[word/min]として設定すると共に、第4のリーディング速度設定画面G4において、例えばカンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]wordすると、再生対象のテキストデータがカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト単語およびカンマ・ピリオド・改行毎に前記設定リーディング速度に応じた読み進み時間Tnを設定した第4の時間・テキスト対応付データ12d(図18(C)参照)が生成される。そして、予め設定したコマンド処理単位時間毎に、テキスト文節の表示コマンドVDを始めとし、前記第4の時間・テキスト対応付データ12dに基づいて、設定リーディング速度に合わせたテキスト単語およびカンマ・ピリオド・改行毎のハイライト表示コマンドHLを書き込んだタイムコードファイル12c3を作成でき、このタイムコードファイル12c3による各コマンド処理の単位時間毎に該コマンドに従った各種処理を指示するだけで、カンマ・ピリオド・改行を考慮し且つ所定時間に何単語という設定リーディング速度に応じた英会話テキストの同期再生処理を行うことができる。
【0160】
なお、この第4実施形態では、所定時間当たり何単語(何文字)読み進むかを設定することにより、各単語(各文字)毎の読み上げ時間が得られると共に、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を単語数に換算して設定することで、見かけ上の単語数(文字数)が増え、その分テキスト全体の読み上げ時間が加算される構成としたが、次の第5実施形態において説明するように、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を考慮した場合でも、全体の読み上げ時間には影響がでない設定とする構成としてもよい。
【0161】
(第5実施形態)
図19は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第5の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャートである。
【0162】
この第5の時間・テキスト対応付処理(ステップAC)では、例えば前記図15(A)で示したように、例えばテキスト全文を何分で読むかの時間を設定するためのリーディング速度設定画面G3が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G3において、例えば[0.5]min/sentence、つまり1文章/30秒と設定されると(ステップC31)、次に、前記図18(A)で示したように、カンマ・ピリオド・改行を何単語分として読むかを設定するためのリーディング速度設定画面G4が表示部18に表示され、このリーディング速度設定画面G4において、例えばカンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]wordとして、その視線移動や読み上げタイミングに応じた待ち時間が設定される(ステップC32)。
【0163】
すると、前記図18(B)で示したように、英語教材再生ファイル12b(12c)として指定されたテキストデータが読み出されると共に(ステップC33)、当該テキストデータのカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位での切り出しが行われる(ステップC34)。
【0164】
そして、前記ステップC31,C32にて設定されたリーディング速度([0.5]min/sentence)(カンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]word)に応じて、当該テキスト全体に設定されたリーディング速度を、カンマ・ピリオド・改行に各対応する換算単語(word)数を加えた見かけ上の全単語数で割った1単語当たりの読み上げ速度が計算され、全体の設定リーディング速度が一致するように、各単語毎および各カンマ・ピリオド・改行毎の読み進みの時間が対応付けされた第5の時間・テキスト対応付データ12dが作成記憶される(ステップC35)。
【0165】
こうして、生成された第5の時間・テキスト対応付データ12dがRAM12C内に保存され(ステップA3)、前記第1実施形態同様に、図11におけるタイムコードファイル作成処置(ステップAD)に移行されることで、テキスト全文の読み進み時間の設定を基本とし、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を単語数に換算して見かけ上の全単語数からリーディング速度を設定した場合のタイムコードファイル12c3が作成される。
【0166】
このような第5実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータの全体のリーディング速度を、第3のリーディング速度設定画面G3において、例えば0.5[min/sentence]として設定すると共に、第4のリーディング速度設定画面G4において、例えばカンマ[1]word、ピリオド[2]word、改行[3]wordすると、再生対象のテキストデータがカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト単語およびカンマ・ピリオド・改行毎に、前記全体の設定リーディング速度が合うように読み進み時間Tnを設定した第5の時間・テキスト対応付データ12dが生成される。そして、予め設定したコマンド処理単位時間毎に、テキスト文節の表示コマンドVDを始めとし、前記第5の時間・テキスト対応付データ12dに基づいて、設定リーディング速度に合わせたテキスト単語およびカンマ・ピリオド・改行毎のハイライト表示コマンドHLを書き込んだタイムコードファイル12c3を作成でき、このタイムコードファイル12c3による各コマンド処理の単位時間毎に該コマンドに従った各種処理を指示するだけで、カンマ・ピリオド・改行を考慮し且つ1文章何分(秒)という設定リーディング速度に応じた英会話テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0167】
なお、この第5実施形態では、テキスト全体に設定したリーディング速度を、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を単語数に換算したテキスト全体の見かけ上の単語数で割り、この1単語当たりの読み進み時間を各単語およびカンマ・ピリオド・改行に対応付けして第5の時間・テキスト対応付データ12dを生成する構成としたが、テキスト全体に設定したリーディング速度を、カンマ・ピリオド・改行の待ち時間を文字数に換算したテキスト全体の見かけ上の全文字数で割り、この1文字当たりの読み進み時間を各文字およびカンマ・ピリオド・改行に対応付けして時間・テキスト対応付データ12dを生成する構成としてもよい。
【0168】
これによれば、文字数の多い単語はゆっくりと再生表示されるよう調整することができ、より自然なリズムでの読み上げが行えるようテキストデータの再生表示を行うことができる。
【0169】
また、次の第6実施形態において説明するように、テキスト上で強調したい単語の読み上げ時間を他の単語の読み上げ時間よりも長く設定して再生表示させる構成としてもよい。
【0170】
(第6実施形態)
図20は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第6の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)は強調単語を通常単語の何倍の時間として読むかのリーディング速度設定画面G5を示す図、同図(B)はテキストデータの強調語を考慮した単語単位での切り出し状態を示す図、同図(C)は強調語を考慮して生成された第6の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【0171】
すなわち、このような第6実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、同期再生コンテンツとして指定された英会話テキストデータの全体のリーディング速度を、第3のリーディング速度設定画面G3において設定すると共に、第5のリーディング速度設定画面G5において、当該テキスト中で予め任意に設定した強調単語を他の単語の何倍の読み上げ時間とするかを設定すると、再生対象のテキストデータが単語単位で切り出されると共に、その切り出された各テキスト単語毎に、強調単語は他の単語よりも設定倍率分長い読み進み時間Tnを設定した第6の時間・テキスト対応付データ12dが生成される。これにより、強調単語を考慮した時間配分の設定リーディング速度に応じて、より自然なリズムでの英会話テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0172】
なお、前記英会話テキスト中の強調単語の設定については、予めユーザ選択により設定してもよいし、構文解析により自動設定する構成としてもよい。
【0173】
また、前記各実施形態では、英文テキストに対するリーディング速度の設定および当該設定リーディング速度に応じたテキスト同期再生表示処理について説明したが、次の第7実施形態において説明するように、邦文テキストに対しても前記同様のリーディング速度の設定を行い、当該設定リーディング速度に応じた邦文テキストの同期表示処理を行う構成としてもよい。
【0174】
(第7実施形態)
図21は前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第7の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)は再生対象の邦文テキスト原稿を示す図、同図(B)は邦文テキストデータの仮名読み原稿を示す図、同図(C)は邦文テキストデータに対して生成された第7の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【0175】
すなわち、このような第7実施形態の同期コンテンツ作成機能によれば、図21(A)に示すように、同期再生コンテンツとして指定された邦文テキストデータの全体のリーディング速度を設定すると、図21(B)に示すように、再生対象の邦文テキストデータが仮名読みの文字単位で切り出されると共に、その仮名読みの総文字数で前記全体設定のリーディング速度を割った1仮名読み当たりの読み上げ時間が計算され、これに応じて、図21(C)に示すように、対象テキスト原稿の各漢字や平仮名の読み進み時間Tnを設定した第7の時間・テキスト対応付データ12dが生成される。これにより、邦文テキストを対象とした場合でも、その仮名読みでの長さに対応した時間配分の設定リーディング速度に応じて、より自然なリズムでの邦文テキストの同期表示処理を行うことができる。
【0176】
なお、前記各実施形態において記載した携帯機器10による各処理の手法、すなわち、図7のフローチャートに示す同期コンテンツ作成処理、図8のフローチャートに示す前記同期コンテンツ作成処理に伴う各コンテンツ取得保存処置、図9のフローチャートに示す前記同期コンテンツ作成処理に伴う第1(2)の時間・テキスト対応付処理、図11のフローチャートに示す前記同期コンテンツ作成処理に伴うタイムコードファイル作成処置、図12のフローチャートに示す同期コンテンツ再生処理、図15のフローチャートに示す第3の時間・テキスト対応付処理、図17のフローチャートに示す第4の時間・テキスト対応付処理、そして、図19のフローチャートに示す第5の時間・テキスト対応付処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体13に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク(インターネット)Nとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体13に記憶されたプログラムを記録媒体読取部14によってメモリ12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した同期コンテンツ作成機能やその再生機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0177】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末から前記のプログラムデータを取り込み、前述した同期コンテンツ作成機能やその再生機能を実現することもできる。
【0178】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施形態ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0183】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る命令コード作成装置によれば、単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度が設定されるので、所定時間の読み上げ単語数および各種区切り記号毎の待ち時間に応じて各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎に設定されたリーディング速度に同期させて、テキストデータのリーディング位置を表示するための命令を容易に作成できる。
【0184】
本発明の請求項2に係る命令コード作成装置によれば、字数指定手段により指定された所定時間における読み上げ字数および待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、テキストデータの各字毎および各字と区切り記号の組み毎にリーディング速度が設定されるので、所定時間の読み上げ字数および各種区切り記号毎の待ち時間に応じて各文字毎および各文字と区切り記号の組み毎に設定されたリーディング速度に同期させて、テキストデータのリーディング位置を表示するための命令を容易に作成できる。
【0185】
本発明の請求項3に係る命令コード作成装置によれば、時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および計数手段により計数されたテキストデータの全単語数および待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の換算単語数に応じて、テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度が設定されるので、テキストデータ全体の読み上げ設定時間の中で、該テキストデータの全単語数および各種区切り記号毎の換算単語数に応じて各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎に設定されたリーディング速度に同期させて、テキストデータのリーディング位置を表示するための命令を容易に作成できる。
【0186】
本発明の請求項4に係る命令コード作成装置によれば、単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および倍率設定手段により設定された強調すべき単語の読み上げ倍率に応じて、テキストデータの各強調単語毎および他の単語毎にリーディング速度が設定されるので、所定時間の読み上げ単語数およびそのうちの強調単語の読み上げ倍率に応じて各強調単語毎および他の単語毎に設定されたリーディング速度に同期させて、テキストデータのリーディング位置を表示するための命令を容易に作成できる。
【0187】
本発明の請求項5に係る命令コード作成装置によれば、時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および計数手段により計数されたテキストデータの全仮名読み字数に応じて、テキストデータの各漢字毎および各平仮名毎にリーディング速度が設定されるので、邦文テキストデータ全体の読み上げ設定時間の中で、該テキストデータの全仮名読み字数に応じて各漢字毎および各平仮名毎に設定されたリーディング速度に同期させて、テキストデータのリーディング位置を表示するための命令を容易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器(命令コード作成装置)の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図。
【図3】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図。
【図4】前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図。
【図5】前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図。
【図6】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従いメモリ12に記憶される第1の時間・テキスト対応付データ12dを示す図である。
【図7】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理を示すフローチャート。
【図8】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う各コンテンツ取得保存処置を示すフローチャート。
【図9】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第1(2)の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャート。
【図10】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第1(2)の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定および単語切出状態を示す図であり、同図(A)は所定時間内に何単語読むかのリーディング速度設定画面G1を示す図、同図(B)は単語間のスペースコードを含むテキストデータの読み出し状態を示す図、同図(C)はテキストデータの単語単位での切り出し状態を示す図。
【図11】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴うタイムコードファイル作成処置を示すフローチャート。
【図12】前記携帯機器10の同期コンテンツ再生処理プログラム12a2に従った同期コンテンツ再生処理を示すフローチャート。
【図13】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第2の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定および文字切出状態を示す図であり、同図(A)は所定時間内に何文字読むかのリーディング速度設定画面G2を示す図、同図(B)は単語間のスペースを1文字とするテキストデータの読み出し状態を示す図、同図(C)はテキストデータの文字単位での切り出し状態を示す図。
【図14】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従いメモリ12に記憶される第2の時間・テキスト対応付データ12dを示す図。
【図15】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第3の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャート。
【図16】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第3の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)はテキスト全文を何分で読むかのリーディング速度設定画面G3を示す図、同図(B)はテキストデータの読み出し状態を示す図。
【図17】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第4の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャート。
【図18】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第4の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)はカンマ・ピリオド・改行を何単語分として読むかのリーディング速度設定画面G4を示す図、同図(B)はテキストデータのカンマ・ピリオド・改行を考慮した単語単位での切り出し状態を示す図、同図(C)はカンマ・ピリオド・改行を考慮して生成された第4の時間・テキスト対応付データ12dを示す図。
【図19】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理プログラム12a1に従った同期コンテンツ作成処理に伴う第5の時間・テキスト対応付処理を示すフローチャート。
【図20】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第6の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)は強調単語を通常単語の何倍の時間として読むかのリーディング速度設定画面G5を示す図、同図(B)はテキストデータの強調語を考慮した単語単位での切り出し状態を示す図、同図(C)は強調語を考慮して生成された第6の時間・テキスト対応付データ12dを示す図。
【図21】前記携帯機器10の同期コンテンツ作成処理による第7の時間・テキスト対応付処理に伴うリーディング速度の設定およびテキスト読み出し状態を示す図であり、同図(A)は再生対象の邦文テキスト原稿を示す図、同図(B)は邦文テキストデータの仮名読み原稿を示す図、同図(C)は邦文テキストデータに対して生成された第7の時間・テキスト対応付データ12dを示す図。
【符号の説明】
10 …携帯機器
11 …CPU
12 …メモリ
12A…ROM
12B…FLASHメモリ
12C…RAM
12c1…ヘッダ情報
12c1a…処理単位時間
12c2…ファイルシーケンステーブル
12c3…タイムコードファイル
12c4…コンテンツ内容データ
12a…携帯機器(PDA)制御プログラム
12a1…同期コンテンツ作成処理プログラム
12a2…同期コンテンツ再生処理プログラム
12b…暗号化された再生用ファイル(CASファイル)
12c…解読された再生用ファイル(CASファイル)
12d…時間・テキスト対応付データ
12e…画像展開バッファ
13 …外部記録媒体
14 …記録媒体読取部
15 …電送制御部
16 …通信部
17a…入力部
17b…座標入力部(マウス/タブレット)
18 …表示部
19a…音声入力部
19b…音声出力部
20 …外部通信機器(PC)
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
Claims (5)
- テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、
前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、
このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、
前記リーディング速度設定手段は、
所定時間における読み上げ単語数を指定する単語数指定手段と、
前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を設定する待ち時間設定手段とを有し、
前記単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、前記テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする命令コード作成装置。 - テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、
前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、
このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、
前記リーディング速度設定手段は、
所定時間における読み上げ字数を指定する字数指定手段と、
前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を設定する待ち時間設定手段とを有し、
前記字数指定手段により指定された所定時間における読み上げ字数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の待ち時間に応じて、前記テキストデータの各字毎および各字と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする命令コード作成装置。 - テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、
前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、
このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、
前記リーディング速度設定手段は、
前記テキストデータの全体の読み上げ時間を設定する時間設定手段と、
前記テキストデータの全単語数を計数する計数手段と、
前記テキストデータに含まれる各種の区切り記号毎の待ち時間を単語数に換算して設定する待ち時間設定手段とを有し、
前記時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および前記計数手段により計数されたテキストデータの全単語数および前記待ち時間設定手段により設定された各種の区切り記号毎の換算単語数に応じて、前記テキストデータの各単語毎および各単語と区切り記号の組み毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする命令コード作成装置。 - テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、
前記テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、
このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、
前記リーディング速度設定手段は、
所定時間における読み上げ単語数を指定する単語数指定手段と、
前記テキストデータに含まれる強調すべき単語の他の単語に対する読み上げ倍率を設定する倍率設定手段とを有し、
前記単語数指定手段により指定された所定時間における読み上げ単語数および前記倍率設定手段により設定された強調すべき単語の読み上げ倍率に応じて、前記テキストデータの各強調単語毎および他の単語毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする命令コード作成装置。 - 邦文テキストデータの表示に伴いそのリーディング位置を表示させる命令を、設定された実行タイミング毎に記憶する命令コード作成装置であって、
前記邦文テキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記テキストデータのリーディング速度を設定するリーディング速度設定手段と、
このリーディング速度設定手段により設定されたリーディング速度に応じて、前記テキスト記憶手段により記憶されたテキストデータのリーディング位置を表示させる命令を作成する命令作成手段と、を備え、
前記リーディング速度設定手段は、
前記テキストデータの全体の読み上げ時間を設定する時間設定手段と、
前記テキストデータの仮名読みでの全字数を計数する計数手段とを有し、
前記時間設定手段により設定されたテキストデータ全体の読み上げ時間および前記計数手段により計数されたテキストデータの全仮名読み字数に応じて、前記テキストデータの各漢字毎および各平仮名毎にリーディング速度を設定する、ことを特徴とする命令コード作成装置。
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