JP3846416B2 - 再生制御装置および再生制御処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声,画像,テキストなどのファイルを再生するための再生制御装置および再生制御処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽,画像,テキストなどを同時並行して再生する技術としては、例えばMPEG-3により情報圧縮された音声ファイルのフレーム毎に、当該各フレームに設けられた付加データエリアに対して、音声ファイルに同期再生すべきテキストファイルや画像ファイルの同期情報を埋め込んでおくことにより、例えばカラオケの場合では、カラオケ音声とそのイメージ画像および歌詞のテキストを同期再生するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように従来行われているMPEGファイルの付加データエリアを利用した音声や動画等とテキストの同期再生技術では、同期情報の埋め込みが主たるMP3音声ファイルやMPEG動画ファイルの各フレーム毎の付加データエリアに規定されるため、当該MP3音声ファイルやMPEG動画ファイルを再生させない限り同期情報を取り出すことが出来ず、MP3ファイルやMPEG動画ファイルの再生を軸としてしかテキストの同期再生を行うことが出来ない。
【0004】
このため、例えばMP3音声ファイルの処理ごとに、各フレーム毎の付加データエリアから付加データを読み出し、その付加データの同期情報に応じたテキストの同期処理を行う必要があり、処理の負荷が重いMP3音声ファイルの処理に関連してさらに同期処理を行う必要がある。
【0005】
従って、従来この音声・動画等とテキストとの同期再生処理は、MP3ファイルやMPEG動画ファイルの再生処理をベースとして行われるため、再生装置のCPUにおける処理の負荷が重くなり、高性能なCPUを備える必要がある。
【0006】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、音声や画像データとテキストデータとの同期再生を、小さな処理能力の再生装置で実現することが可能になる再生制御装置および再生制御処理プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項1に係る再生制御装置では、音声データおよび該音声データに同期付けされるテキストデータを記憶するデータ記憶手段と、前記音声データの制御命令と前記音声データと前記テキストデータとが同期再生されるように予め経過時間を設定して配列されたテキストデータの制御命令とを記憶する命令記憶手段と、前記データ記憶手段により記憶された音声データを出力する音声出力手段とを有し、前記命令記憶手段により記憶された音声データの制御命令に応じて前記音声出力手段に対して前記データ記憶手段により記憶された音声データの出力を開始させ、テキストデータの制御命令に応じて前記音声データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理が行われる。そして、データID記憶手段により記憶されたID番号に対応する再生対象データがデータ記憶手段により記憶された複数種類のデータの中から読み出されて、指定されたデータの再生処理が行われる。
【0008】
これによれば、命令記憶手段に予め、音声データと同期再生されるように配列されたテキストデータの制御命令を記憶しているので、音声出力手段に対して音声データの出力を開始させて、テキストデータの制御命令に応じて処理をおこなうだけで、音声データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理が行われるようになり、簡単な処理で、音声データとテキストデータの同期再生が行われる。
【0009】
また、前記音声出力手段に対しては音声データの出力の開始の命令だけで、適切に音声データとテキストデータの同期再生が行われる。従って、音声出力手段では開始の命令に応答して音声データの出力を行っていくだけでよく、複雑な同期処理をおこなわなくても、音声データとテキストデータの同期再生が適切に行われる。この際、ID番号に従って適切かつ迅速に指定のデータを読み出して各データ間の同期再生を行わせることができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る再生制御装置では、前記請求項1に係る再生制御装置にあって、音声出力手段を、データ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出すデータ取り出し手段と、このデータ取り出し手段により順次取り出された音声データを伸張処理する音声データ伸張処理手段として構成する。
【0011】
これによれば、音声出力手段に対する音声データの出力開始の指示が成された後は、単にデータ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出して伸張処理するだけで音声データの出力が行え、制御に負担無くテキストデータの同期表示を行わせることができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に係る再生制御装置では、前記請求項2に係る再生制御装置にあって、音声データ伸張処理手段を、回路手段として構成する。
【0013】
これによれば、音声出力手段に対する音声データの出力開始の指示が成された後は、単にデータ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出して伸張処理の回路手段に転送するだけで音声データの出力が行え、より制御に負担無くテキストデータの同期表示を行わせることができる。
【0014】
また、本発明の請求項4に係る再生制御装置では、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項に係る再生制御装置にあって、再生制御手段では、命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令を、当該設定経過時間毎に順に処理することで、音声データの制御命令に応じた当該音声データの出力の開始、テキストデータの制御命令に応じた当該テキストデータの表示処理が行われる。
【0015】
これによれば、単純な経過時間に応じた制御命令の実行指示を順次行うだけで、音声出力手段により出力される音声データに同期させたテキストデータの表示を行わせることができる。
【0016】
また、本発明の請求項5に係る再生制御装置では、前記請求項4に係る再生制御装置にあって、さらに、時間を計時する計時手段が備えられ、この計時手段により計時された時間に基づき、命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令が当該設定経過時間毎に順に処理される。
【0017】
これによれば、計時に基づく単純な経過時間に応じた制御命令の実行指示を順次行うだけで、音声出力手段により出力される音声データに同期させたテキストデータの表示を行わせることができる。
【0018】
また、本発明の請求項6に係る再生制御装置では、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分だけを表示させる命令が含まれる。
【0019】
これによれば、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータを、その同期付けられた文字列部分のみ表示させることができる。
【0020】
また、本発明の請求項7に係る再生制御装置では、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分を他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令が含まれる。
【0021】
これによれば、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータの文字列部分を、他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させることができる。
【0022】
また、本発明の請求項8に係る再生制御装置では、前記請求項7に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令が含まれる。
【0023】
これによれば、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータの文字列部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを容易に他の文字列分と異なる形態で表示させることができる。
【0024】
また、本発明の請求項9に係る再生制御装置では、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列をスクロール表示させる命令が含まれる。
【0025】
これによれば、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータを容易にスクロール表示させることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0056】
図1は本発明の再生制御装置の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0057】
この携帯機器(PDA:personal digital assistants)10は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、通信伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
【0058】
CPU11は、メモリ12内のROM12Aに予め記憶されたPDA制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラム、あるいはインターネットなどの通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)から電送制御部15を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ12に記憶されたPDA制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは電送制御部15に受信される通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)からの通信信号、あるいはBluetooth(R)による近距離無線接続や有線接続による通信部16を介して受信される外部の通信機器(PC:personal computer)20からの通信信号に応じて起動される。
【0059】
前記CPU11には、前記メモリ12、記録媒体読取部14、電送制御部15、通信部16、入力部17が接続される他に、LCDからなる表示部18、DSP(digital signal processor),スピーカを備え音声を出力する音声出力部19(図8参照)などが接続される。
【0060】
また、CPU11には、処理時間計時用のタイマが内蔵される。
【0061】
この携帯機器10のメモリ12は、ROM12A、FLASHメモリ(EEP-ROM)12B、RAM12Cを備えて構成される。
【0062】
ROM12Aには、当該携帯機器10の全体の動作を司るシステムプログラムや電送制御部15を介して通信ネットワークN上の各コンピュータ端末(30)とデータ通信するためのネット通信プログラム、通信部16を介して外部の通信機器(PC)20とデータ通信するための外部機器通信プログラムが記憶される他に、スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラム、そして音声・テキスト・画像などの各種ファイルのデータを同期再生するための再生処理プログラム12aなど、種々のPDA制御プログラムが記憶される。
【0063】
FLASHメモリ(EEP-ROM)12Bには、前記再生処理プログラム12aに基づき再生処理の対象となる暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bが記憶される他に、前記スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラムに基づき管理されるユーザのスケジュール及び友人・知人のアドレスなどが記憶される。
【0064】
ここで、前記FLASHメモリ(EEP-ROM)12B内に記憶される暗号化再生用ファイル12bは、例えば英会話の練習やカラオケをテキスト・音声・画像の同期再生により行うためのファイルであり、所定のアルゴリズムにより圧縮・暗号化されている。
【0065】
この暗号化再生用ファイル12bは、例えばCD−ROMに記録されて配布されたり、通信ネットワーク(インターネット)N上のファイル配信サーバ30から配信配布されたりするもので、前記CD−ROMあるいはネットサーバ(30)により配布された暗号化再生用ファイル12bは、例えばユーザ自宅PCとしての通信機器(PC)20に読み込まれた後、携帯機器(PDA)10の通信部16を介してFLASHメモリ(EEP-ROM)12Bに転送格納される。
【0066】
RAM12Cには、前記暗号化された再生用ファイル12bを伸張・復号化した解読された再生用ファイル(CASファイル)12cが記憶されると共に、この解読再生ファイル12cの中の画像ファイルが展開されて記憶される画像展開バッファ12eが備えられる。解読されたCASファイル12cは、再生命令の処理単位時間(12c1a)を記憶するヘッダ情報(12c1)、および後述するファイルシーケンステーブル(12c2)、タイムコードファイル(12c3)、コンテンツ内容データ(12c4)で構成される。そして、RAM12Cには、この画像展開バッファ12eに展開されて記憶された画像ファイルそれぞれの展開済の画像番号を示す画像展開済フラグ12dが記憶される。
【0067】
さらに、RAM12Cには、その他各種の処理に応じてCPU11に入出力される種々のデータを一時記憶するためワークエリアが用意される。
【0068】
図2は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図である。
【0069】
図3は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図である。
【0070】
図4は前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図である。
【0071】
この携帯機器10の再生対象ファイルとなる再生用ファイル12b(12c)は、図2〜図4で示すように、タイムコードファイル12c3とファイルシーケンステーブル12c2とコンテンツ内容データ12c4との組み合わせにより構成される。
【0072】
図2で示すタイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に予め設定される一定時間間隔(例えば25ms)で各種ファイル同期再生のコマンド処理を行うためのタイムコードが記述配列されるもので、この各タイムコードは、命令を指示するコマンドコードと、当該コマンドに関わるファイル内容(図4参照)を対応付けするためのファイルシーケンステーブル12c2(図3)の参照番号や指定数値からなるパラメータデータとの組み合わせにより構成される。
【0073】
なお、このタイムコードに従い順次コマンド処理を行うための一定時間間隔は、当該タイムコードファイル12c3のヘッダ情報12c1に処理単位時間12c1aとして記述設定される。
【0074】
図3で示すファイルシーケンステーブル12c2は、複数種類のファイル(HTML/画像/テキスト/音声)の各種類毎に、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に記述される各コマンドのパラメータデータと実際のファイル内容の格納先(ID)番号とを対応付けたテーブルである。
【0075】
図4で示すコンテンツ内容データ12c4は、前記ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)により前記各コマンドコードと対応付けされる実際の音声,画像,テキストなどのファイルデータが、そのそれぞれのID番号を対応付けて記憶される。
【0076】
図5は前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび再生処理プログラム12aに基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図である。
【0077】
タイムコードファイル12c3に使用されるコマンドとしては、標準コマンドと拡張コマンドがあり、標準コマンドには、LT(i番目テキストロード).VD(i番目テキスト文節表示).BL(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定).HN(ハイライト無し・文字カウンタカウントアップ).HL(i番目文字までハイライト・文字カウント).LS(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ).DH(i番目HTMLファイル表示).DI(i番目イメージファイル表示).PS(i番目サウンドファイルプレイ).CS(クリアオールファイル).PP(基本タイムi秒間停止).FN(処理終了).NP(無効)の各コマンドがあり、拡張コマンドには、MI(i番目位置にイメージファイル移動).SI(i番目サイズにイメージファイル拡大).BS(サウンドファイル音量i).SS(サウンドファイルスピードi)の各コマンドがある。
【0078】
図6は前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される拡張コマンドに伴うイメージファイルの位置移動形態およびサイズ変更形態を示す図であり、同図(A)は拡張コマンドMIに伴うイメージファイルの移動位置を規定する図、同図(B)は拡張コマンドSIに伴うイメージファイルの変更サイズを規定する図である。
【0079】
例えば拡張コマンドMIのパラメータデータ(i=1)である場合には、イメージファイルは画像表示エリアの左上に移動表示され、パラメータデータ(i=9)である場合には右下に移動表示される。
【0080】
また、例えば拡張コマンドSIのパラメータデータ(i=1)である場合には、イメージファイルは標準サイズで表示され、パラメータデータ(i=2)である場合には2倍サイズで、(i=3)である場合には3倍サイズでサイズ変更表示される。
【0081】
すなわち、この携帯機器(PDA)10のROM12Aに記憶されている再生処理プログラム12aを起動させて、FLASHメモリ12Bから解読されRAM12cに記憶された解読再生用ファイル12cが、例えば図2乃至図4で示したファイル内容であり、一定時間毎のコマンド処理に伴い3番目のコマンドコード“DI”およびパラメータデータ“01”が読み込まれた場合には、このコマンド“DI”はi番目のイメージファイル表示命令であるため、パラメータデータi=01からファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)にリンク付けられる画像ファイルのID番号=6に従い、コンテンツ内容データ12c4(図4参照)の画像Aが読み出されて表示される。
【0082】
また、例えば同一定時間毎のコマンド処理に伴い6番目のコマンドコード“VD”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“VD”はi番目のテキスト文節表示命令であるため、パラメータデータi=00に従い、テキストの0番目の文節が表示される。
【0083】
さらに、例えば同一定時間毎のコマンド処理に伴い9番目のコマンドコード“NP”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“NP”は無効命令であるため、現状のファイル出力状態が維持される。
【0084】
なお、この図2乃至図4で示したファイル内容の再生用ファイル12b(12c)についての詳細な再生動作は、後述にて改めて説明する。
【0085】
図7は前記携帯機器10のFLASHメモリ12Bに格納される暗号化再生用ファイル12bの各種ファイル格納状態を示す図である。
【0086】
暗号化再生用ファイル12bには、HTMLファイル、Image(画像)ファイル、Text(テキスト)ファイル、Sound(音声)ファイルの各種のファイルが纏めて格納され、この暗号化再生用ファイル12bが伸張・復号化されて解読された再生用ファイル12cとしてRAM12Cに格納され出力され、前記再生処理プログラム12aによるタイムコードファイル12c3(図2参照)の読み込み・コマンド解析に従って、当該各種ファイルの同期再生処理が実行される。
【0087】
そして、この暗号化再生用ファイル12bは、第1のファイル12b1(12b1h,12b1i,12b1t,12b1s)に属する第2のファイル12b2(12b2h,12b2i,12b2t,12b2s)との並列的な組み合わせによりさらに多様なファイルの同期再生処理も実行可能である。
【0088】
図8は前記携帯機器10における音声出力部19の構成を示すブロック図である。
【0089】
この携帯機器10の音声出力部19は、DSP(digital signal processor)19a、D/A変換部19b、アンプ19c、スピーカ19dを備えて音声を出力する。
【0090】
図9は前記携帯機器10のコンテンツ内容データ12c4として記憶されるMPEG3形式で圧縮された音声ファイルのデータ構成を示す図である。
【0091】
DSP(digital signal processor)19aは、CPU11によりフレーム単位で転送されたMPEG3形式の圧縮ディジタル音声データを一次バッファリングすると共に、伸張して元のディジタル音声データに変換し、D/A変換部19bに出力する。
【0092】
このD/A変換部19bは、DSP19aから入力されたディジタル音声データをアナログ音声信号に変換して出力するもので、このD/A変換部19bから出力されたアナログ音声信号はアンプ19cを介して増幅され、スピーカ19dにより音声出力される。
【0093】
すなわち、再生用ファイル12cが、例えば図2乃至図4で示したファイル内容であり、タイムコードファイル12c3における一定時間毎のコマンド処理に伴い4番目のコマンドコード“PS”およびパラメータデータ“01”が読み込まれた場合には、このコマンド“PS”はi番目のサウンドファイル再生命令であるため、パラメータデータi=01からファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)にリンク付けられる画像ファイルのID番号=31に従い、コンテンツ内容データ12c4(図4参照)の英会話音声データ(1)が読み出されて再生される。
【0094】
この際、CPU11における音声再生処理プログラムでは、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に基づく音声再生命令(PS)に従い、RAM12C内のコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から指定の音声データを所定フレーム分ずつ読み出して音声出力部19のDSP19aに順次転送するだけで、後は当該DPS19aによる音声出力処理に応じてD/A変換部19bからアンプ19cを介しスピーカ19dから音声出力される。
【0095】
なお、DSP19a自身がDATA・CARD13に記憶されている指定の音声データを所定フレーム分ずつ読み出してD/A変換部19bからアンプ19cを介しスピーカ19dから音声出力させてもよい。
【0096】
そして、前記タイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に予め設定される一定時間間隔(例えば25ms)に従い各種のファイルを同期再生するようにしたコマンド処理のタイムコードが記述配列されているので、前記音声出力部19により出力される音声データは、DSP19aの処理による単なる音声再生処理を繰り返し行っているだけで、その後の画像表示命令(DI)、テキスト表示命令(VD)、テキストハイライト表示命令(HL)などと特に同期付けのタイミング合わせ制御を行わなくとも、必然的に同期制御されて再生されることになる。
【0097】
次に、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能について説明する。
【0098】
図10は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理を示すフローチャートである。
【0099】
例えば英語の勉強が音声とテキストと画像で行える英語教材再生ファイルやカラオケが音声とテキストと画像で行えるカラオケファイルなどを、CD−ROMや通信ネットワーク(インターネット)N上のサーバ30から自宅PCである通信機器(PC)20に取り込み、携帯機器(PDA)10の通信部16を介して当該再生用ファイル(CASファイル)12bがFLASHメモリ12Bに格納された状態において、入力部17の操作によりこの再生用ファイル12bの再生が指示されると、RAM12C内の各ワークエリアのクリア処理やフラグリセット処理などのイニシャライズ処理が行われる(ステップS1)。
【0100】
そして、前記FLASHメモリ12Bに格納された再生用ファイル(CASファイル)12bが読み込まれ(ステップS2)、当該再生用ファイル(CASファイル)12bは暗号化ファイルであるか否か判断される(ステップS3)。
【0101】
ここで、暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bであると判断された場合には、当該CASファイル12bは解読復号化され(ステップS3→S4)、RAM12Cに転送されて格納される(ステップS5)。
【0102】
すると、このRAM12Cに格納された解読済の再生用ファイル(CASファイル)12cのヘッダ情報12c1に記述された処理単位時間12c1a(例えば25ms/50ms/…)が、CPU11による当該解読済再生用ファイル(CASファイル)12cの一定時間間隔の読み出し時間として設定される(ステップS6)。
【0103】
そして、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cの先頭に読み出しポインタがセットされ(ステップS7)、当該再生用ファイル12cの再生処理タイミングを計時するためのタイマがスタートされる(ステップS8)。
【0104】
ここで、図11における先読み処理が当該再生処理に並行して起動される(ステップS9)。この先読み処理については後述にてその詳細処理を説明する。
【0105】
前記ステップS8において、処理タイマがスタートされると、前記ステップS6にて設定された今回の再生対象ファイル12cに応じた処理単位時間毎に、前記ステップS7にて設定された読み出しポインタの位置の当該再生用ファイル12cを構成するタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータが読み出される(ステップS10)。
【0106】
そして、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”か否か判断され(ステップS11)、“FN”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の停止処理が指示実行される(ステップS11→S12)。
【0107】
一方、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”ではないと判断された場合には、当該コマンドコードが、“PP”か否か判断され(ステップS11→S13)、“PP”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の一時停止処理(処理タイマストップ)が指示実行される(ステップS13→S14)。この停止処理は、ユーザのマニュアル操作に応じてi秒間の停止及び停止解除が行われる。
【0108】
ここで、入力部17におけるユーザ操作に基づき一時停止解除の入力が為された場合には、再び処理タイマによる計時動作が開始され、当該タイマによる計時時間が次の処理単位時間12c1aに到達したか否か判断される(ステップS15→S16)。
【0109】
一方、前記ステップS13において、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“PP”ではないと判断された場合には、図12における他のコマンド処理へ移行される(ステップSA)。この他のコマンド処理については後述にてその詳細処理を説明する。
【0110】
そして、ステップS16において、前記タイマによる計時時間が次の処理単位時間12c1aに到達したと判断された場合には、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cに対する読み出しポインタが次の位置に更新セットされ(ステップS16→S17)、前記ステップS10における当該読み出しポインタの位置のタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータ読み出しからの処理が繰り返される(ステップS17→S10〜S16)。
【0111】
すなわち、携帯機器10のCPU11は、ROM12Aに記憶された再生処理プログラムに従って、再生用ファイル12b(12c)に予め設定記述されているコマンド処理の単位時間毎に、タイムコードファイル12c3(図2参照)に配列されたコマンドコードおよびそのパラメータデータを読み出し、そのコマンドに対応する処理を指示するだけで、当該タイムコードファイル12c3に記述された各コマンドに応じた各種ファイルの同期再生処理が実行される。
【0112】
図11は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴い並列起動される先読み処理を示すフローチャートである。
【0113】
前記再生用ファイル12cの再生処理に伴いこの先読み処理が並列起動されると、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cのタイムコードファイル12c3(図2参照)に対する読み出しポインタの現在位置が確認され(ステップR1)、この現在のポインタ位置より後にあるコマンドコード“DI”(画像ファイル表示命令)がサーチされる(ステップR2)。
【0114】
そして、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)における現在の読み出しポインタのセット位置よりも後に“DI”コマンドがサーチされた場合には(ステップR3)、当該“DI”コマンドのパラメータデータに基づき指定されている画像ID番号の画像ファイルが、画像展開バッファ12eに対して展開済であるか否か、つまり直ちに表示出力可能な状態に設定されているか否かが、該当画像ID番号の画像展開済フラグ12dの有無に基づき判断される(ステップR4)。
【0115】
そして、タイムコードファイル12c3(図2参照)における現在の読み出しポインタの位置よりも後のコマンドコードして、“DI”コマンドがサーチされ、しかも当該“DI”コマンドのパラメータデータに基づき指定されている画像ID番号の画像ファイルが、画像展開バッファ12eに対して展開済みでないと判断された場合には、該指定の画像ID番号の画像ファイルがコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出され、画像展開バッファ12eに対して予め展開される(ステップR3→R4→R5)。
【0116】
つまり、再生用ファイル12cのタイムコードファイル12c3(図2参照)に従った現在の読み出しポインタの位置のコマンド処理よりも後に画像ファイル表示の“DI”コマンドがある場合は、予め当該“DI”コマンドのパラメータデータにより指示される画像ファイルを先読みして展開しておくことで、前記読み出しポインタが実際に後の“DI”コマンドの位置まで移動した場合に、処理に遅れなく指定の画像ファイルを直ちに出力表示できるようになる。
【0117】
図12は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理を示すフローチャートである。
【0118】
図13は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャートである。
【0119】
この他のコマンド処理において、前記再生用ファイル12cにおける読み出しポインタに従いタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが“NP”と判断された場合には、無効処理が指定され現状のファイル出力状態がそのまま維持される(ステップA1→END(S16))。
【0120】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“LT”と判断された場合には、図13(A)におけるLT処理に移行される(ステップA2→AB)。
【0121】
このLT処理(i番目テキストロード)では、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータをテキスト番号iとして、解読された再生用ファイル12cのシーケンスファイルテーブル(図3参照)から該テキスト番号iのID番号が読み出される(ステップB1)。
【0122】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるテキストデータのRAM12Cのワークエリアに対するロードが指示される(ステップB2)。
【0123】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“VD”と判断された場合には、図13(B)におけるVD処理に移行される(ステップA3→AC)。
【0124】
このVD処理(i番目テキスト文節表示)では、前記RAM12Cのワークエリアにロードされたi番目のテキストデータを、HTMLファイルで設定したテキストフレーム内に表示する指示が行われる(ステップC1)。
【0125】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“BL”と判断された場合には、図13(C)におけるBL処理に移行される(ステップA4→AD)。
【0126】
このBL処理(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定)では、まず前記RAM12Cのワークエリアにロードされたテキストデータに対する文字カウンタがリセットされる(ステップD1)。
【0127】
そして、当該コマンドコードBLと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、テキストデータのi番目の文節ブロックが指定される(ステップD2)。
【0128】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“HN”と判断された場合には、図13(D)におけるHN処理に移行される(ステップA5→AE)。
【0129】
このHN処理(ハイライト無し・文字カウンタカウントアップ)では、テキストデータに対する文字カウンタを1カウントアップする指示が行われる(ステップE1)。
【0130】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“HL”と判断された場合には、図13(E)におけるHL処理に移行される(ステップA6→ステップAF)。
【0131】
このHL処理(i番目文字までハイライト・文字カウント)では、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、テキストデータのi番目の文字までハイライト表示する指示が行われる(ステップF1)。
【0132】
そして、文字カウンタをi番目の文字までカウントアップする指示が行われる(ステップF2)。
【0133】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“LS”と判断された場合には、図13(F)におけるLS処理に移行される(ステップA7→ステップAG)。
【0134】
このLS処理(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)では、表示中のテキストデータに対する1行スクロールの指示が行われると共に(ステップG1)、文字カウンタを1カウントアップする指示が行われる(ステップG2)。
【0135】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“DH”と判断された場合には、図13(G)におけるDH処理に移行される(ステップA8→ステップAH)。
【0136】
このDH処理(i番目HTMLファイル表示)では、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からHTML番号iのID番号が読み出される(ステップH1)。
【0137】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるHTMLデータの表示部に対する画像表示フレームやテキスト表示フレームの設定が指示される(ステップH2)。
【0138】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“DI”と判断された場合には、図13(H)におけるDI処理に移行される(ステップA9→ステップAI)。
【0139】
このDI処理(i番目イメージファイル表示)では、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から画像番号iのID番号が読み出される(ステップI1)。
【0140】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されて画像展開バッファ12eに展開された画像データを前記HTMLファイルで設定された画像表示フレーム内に表示する指示が行われる(ステップI2)。
【0141】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“PS”と判断された場合には、図13(I)におけるPS処理に移行される(ステップA10→ステップAJ)。
【0142】
このPS処理(i番目サウンドファイルプレイ)では、当該コマンドコードPSと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から音声番号iのID番号が読み出される(ステップJ1)。
【0143】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された音声データを音声出力部19から出力する指示が行われる(ステップJ2)。
【0144】
図14は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従ったCPU11でのPS処理の指示に伴う音声再生処理を示すフローチャートである。
【0145】
すなわち、DATA・CARD13あるいはFLASH・ROM12Bに暗号化された再生用ファイル12bとして管理されているファイルシーケンステーブル12c2,タイムコードファイル12c3,音声ファイルを含むコンテンツ内容データ12c4が、解読された再生用ファイル12cとしてRAM12Cに転送格納された状態で(ステップT1)、前記再生処理プログラム12aのPS処理(ステップAJ)に伴い音声再生すべき指定の音声データの出力の指示が行われると(ステップT2)、当該RAM12Cに転送されたコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から指定のMP3音声データが所定フレーム分ずつ読み出され、音声出力部19のDSP19aに転送される。すると、DPS19a自身の音声出力処理に応じて、前記CPU11により転送された指定のMP3音声データが伸張処理された後、D/A変換部19bにてアナログ音声データに変換され、アンプ19cを介しスピーカ19dから音声出力される(ステップT3)。
【0146】
このCPU11における指定の音声データのDSP19aへの所定フレームずつの転送処理は、当該DSP19aからの次フレームの転送要求に従い繰り返し行われ、順次音声出力されるもので(ステップT5→T3)、この音声再生処理に伴い、前記タイムコードファイル12c3に従ったPPコマンド(ステップS13)によりポーズ処理の指示が行われると(ステップS14)、音声出力部19における音声再生の動作全体が一時停止される(ステップT6→T7)。
【0147】
そして、ポーズ解除の指示が行われると(ステップS15)、前記音声出力部19における音声再生の動作が再開される(ステップT7→T3)。
【0148】
これにより、CPU11における音声再生処理では、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に基づく音声再生命令(PS)に従い、RAM12C内のコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から指定の音声データを所定フレーム分ずつ読み出して音声出力部19のDSP19aに順次転送するだけで、後は当該DPS19aによる音声出力処理に応じた音声出力が成されるもので、この後、コンテンツ内容データ12c4から読み出された最終フレームのディジタル音声データがDSP19aに転送されて音声出力されると、当該指定の音声データの出力処理が終了となる(ステップT4→END)。
【0149】
この際、前記タイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に、予め設定される一定時間間隔(例えば25ms)に従い、予め各種のファイルを同期再生するようにしたコマンド処理のタイムコードが記述配列されているので、前記音声出力部19により出力される音声データは、DSP19aの処理による単なる音声再生処理を繰り返し行っているだけで、その他の、例えば画像表示命令(DI)、テキスト表示命令(VD)、テキストハイライト表示命令(HL)などと特に同期付けの具体的なタイミング合わせ制御処理を行わなくとも、必然的に同期制御されて再生されることになる。
【0150】
一方、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“CS”と判断された場合には、図13(J)におけるCS処理に移行される(ステップA11→AK)。
【0151】
このCS処理(クリアオールファイル)では、出力中の全ファイルをクリアする指示が行われる(ステップK1)。
【0152】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“MI”“SI”“BS”“SS”あるいはその他のコマンドのいずれかであると判断された場合には、図15における拡張コマンド処理に移行される(ステップA11→AL)。
【0153】
図15は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う拡張コマンド処理を示すフローチャートである。
【0154】
図16は前記携帯機器10の再生処理プログラムに従った再生処理に伴う拡張コマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャートである。
【0155】
タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“MI”と判断された場合には、図16(A)におけるMI処理に移行される(ステップL1→LM)。
【0156】
このMI処理(i番目位置にイメージファイル移動)では、当該コマンドコードMIと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、画像表示フレーム上のi番目の位置(図6(A)参照)にイメージファイルを移動表示する指示が行われる(ステップM1)。
【0157】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“SI”と判断された場合には、図16(B)におけるSI処理に移行される(ステップL2→LN)。
【0158】
このSI処理(i番目サイズにイメージファイル拡大)では、当該コマンドコードSIと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、画像表示フレーム上のイメージファイルをi番目のサイズ(図6(B)参照)に変更して表示する指示が行われる(ステップN1)。
【0159】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“BS”と判断された場合には、図16(C)におけるBS処理に移行される(ステップL3→LO)。
【0160】
このBS処理(サウンドファイル音量i)では、当該コマンドコードBSと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、音声出力部19におけるサウンドファイルの出力音量をiに変更する指示が行われる(ステップO1)。
【0161】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“SS”と判断された場合には、図16(D)におけるSS処理に移行される(ステップL4→LP)。
【0162】
このSS処理(サウンドファイルスピードi)では、当該コマンドコードSSと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、音声出力部19におけるサウンドファイルの出力スピードをiに変更する指示が行われる(ステップP1)。
【0163】
さらに、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードがその他の拡張コマンドコードと判断された場合には、当該拡張コマンドに応じた他の処理へ移行される(ステップL4→LQ)。
【0164】
図17は前記図2乃至図4における英語教材再生ファイルに基づいた英語テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図である。
【0165】
この英語教材ファイル(12c)は、そのヘッダ情報(12c1)に記述設定された処理単位時間(50ms)(図18;12c1a)毎にコマンド処理が実行されるもので、まず、タイムコードファイル12c3(図2参照)の第1コマンドコード“CS”(クリアオールファイル)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、全ファイルの出力をクリアする指示が行われ(ステップK1)、テキスト・画像・音声ファイルの出力がクリアされる。
【0166】
第2コマンドコード“DH”(i番目HTMLファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からHTML番号1のID番号=2が読み出される(ステップH1)。
【0167】
そして、このID番号=2に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるHTMLデータの英会話テキスト・画像フレームデータに応じて、図17(A)に示すように、表示部18に対するテキスト表示フレームXや画像表示フレームYが設定される(ステップH2)。
【0168】
第3コマンドコード“DI”(i番目イメージファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から画像番号1のID番号=6が読み出される(ステップI1)。
【0169】
そして、このID番号=6に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されて画像展開バッファ12eに展開された画像データ(画像A)が、前記HTMLファイルで設定された画像表示フレームY内に表示される(ステップI2)。
【0170】
第4コマンドコード“PS”(i番目サウンドファイルプレイ)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードPSと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から音声番号1のID番号=31が読み出される(ステップJ1)。
【0171】
そして、このID番号=31に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された英会話音声データ(1)が音声出力部19から出力される(ステップJ2)。この際、英会話音声データ(1)は、CPU11における音声再生処理(図14参照)に伴い、音声出力部19のDSP19aへ所定フレームずつ転送されるだけで、順次音声出力される。
【0172】
第5コマンドコード“LT”(i番目テキストロード)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号1のID番号=20が読み出される(ステップB1)。
【0173】
そして、このID番号=20に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された英会話テキストデータ(1)がRAM12Cのワークエリアにロードされる(ステップB2)。
【0174】
第6コマンドコード“VD”(i番目テキスト文節表示)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、当該コマンドコードVDと共に読み出されたパラメータデータ(i=0)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号0のID番号=19が読み出され、これに対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)にて指定された英会話タイトル文字の文節が、前記RAM12Cにロードされた英会話テキストデータ(1)の中から呼び出されて表示画面上のテキスト表示フレームX内に表示される(ステップC1)。
【0175】
第7コマンドコード“BL”(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、前記テキスト表示フレームXで表示中の英会話文節の文字カウンタがリセットされ、0番目のブロックが指定される(ステップD1,D2)。
【0176】
第8コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“04”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=4)に応じて、テキストデータの4番目の文字までハイライト表示(強調表示)される(ステップF1)。
【0177】
そして、文字カウンタが4番目の文字までカウントアップされる(ステップF2)。
【0178】
第9コマンドコード“NP”が読み出されると、現在の画像および英会話テキストデータの同期表示画面および英会話音声データの同期出力状態が維持される。
【0179】
このように、前記英会話教材再生ファイル(12c)におけるタイムコードファイル12c3(図2参照)・ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)・コンテンツ内容データ12c4(図5参照)に従って、当該再生ファイルに予め設定された処理単位時間(25ms)毎のコマンド処理を行うことで、図17(A)〜(D)に示すように、表示画面上のテキスト表示フレームX内に英会話テキストデータが表示されると共に、画像表示フレームY内にその対応画像データが同期表示され、さらに、音声出力部19から表示中の英会話テキストを読み上げる英会話音声データが同期出力されると共に、当該英会話テキストの読み上げ文節が各文字毎に順次同期ハイライト(強調)表示されるようになる。
【0180】
これにより、携帯機器10のCPU11は、再生ファイル12b(12c)に予め記述されたコマンド処理の単位時間毎に、当該コマンドコードおよびそのパラメータデータに従った各種コマンド処理を指示するだけで、英会話テキストファイル、英会話画像ファイル、英会話音声ファイルの同期再生処理を行うことができる。
【0181】
すなわち、前記タイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に、予め設定される一定時間間隔(例えば25ms)に従い、予め各種のファイルを同期再生するようにしたコマンド処理のタイムコードが記述配列されているので、例えば音声出力部19により出力される英会話音声データは、DSP19aの処理による単なる音声再生処理を繰り返し行っているだけで、その他の、例えば英会話画像の表示命令(DI)、英会話テキストの表示命令(VD)、当該英会話テキストのハイライト表示命令(HL)などと特に同期付けの具体的なタイミング合わせ制御処理を行わなくとも、必然的に同期制御されて再生される。
【0182】
従って、CPUのメイン処理の負担が軽くなり、処理能力の比較的小さいCPUでも容易にテキスト画像音声を含む同期再生処理が行えるので、高性能なCPUを用いない簡単な再生装置でも実現できるようになる。
【0183】
次に、前記実施形態同様の複数種類ファイルの同期再生処理として、次の図18乃至図21で示すような、楽曲ファイルの再生処理について説明する。
【0184】
図18は前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図である。
【0185】
図19は前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図である。
【0186】
図20は前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図である。
【0187】
図21は前記図18乃至図20における楽曲再生用ファイルに基づいた楽曲テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図である。
【0188】
この楽曲再生用ファイル(12c)は、そのヘッダ情報(12c1)に記述設定された処理単位時間(50ms)(12c1a)毎にコマンド処理が実行されるもので、まず、タイムコードファイル12c3(図18参照)の第1コマンドコード“CS”(クリアオールファイル)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、全ファイルの出力をクリアする指示が行われ(ステップK1)、テキスト・画像・音声ファイルの出力がクリアされる。
【0189】
第2コマンドコード“DH”(i番目HTMLファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図19参照)からHTML番号1のID番号=2が読み出される(ステップH1)。
【0190】
そして、このID番号=2に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図20参照)から読み出されるHTMLデータの標準テキストフレームデータや音楽画像フレームデータに応じて、図21(A)に示すように、表示部18に対するテキスト表示フレームXや画像表示フレームYが設定される(ステップH2)。
【0191】
第3コマンドコード“PS”(i番目サウンドファイルプレイ)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードPSと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図19参照)から音声番号1のID番号=31が読み出される(ステップJ1)。
【0192】
そして、このID番号=31に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図20参照)から読み出された音楽音声データ(1)が音声出力部19から出力される(ステップJ2)。この際、音楽音声データ(1)は、CPU11における音声再生処理(図14参照)に伴い、音声出力部19のDSP19aへ所定フレームずつ転送されるだけで、順次音声出力される。この際の出力音量はデフォルト値i=5として設定される。
【0193】
第4コマンドコード“LT”(i番目テキストロード)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図19参照)からテキスト番号1のID番号=20が読み出される(ステップB1)。
【0194】
そして、このID番号=20に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図20参照)から読み出された音楽歌詞データ(1)がRAM12Cのワークエリアにロードされる(ステップB2)。
【0195】
第5コマンドコード“VD”(i番目テキスト文節表示)およびそのパラメータデータ“06”が読み出されると、当該コマンドコードVDと共に読み出されたパラメータデータ(i=6)に応じて、前記RAM12Cにロードされた音楽歌詞データ(1)のテキストの中から6番目の文節までが呼び出されて表示画面上のテキスト表示フレームX内に表示される(ステップC1)。
【0196】
第6コマンドコード“DI”(i番目イメージファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図19参照)から画像番号1のID番号=6が読み出される(ステップI1)。
【0197】
そして、このID番号=6に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図20参照)から読み出されて画像展開バッファ12eに展開された画像データ(画像A)が、前記HTMLファイルで設定された画像表示フレームY内に表示される(ステップI2)。この際の表示位置はデフォルト位置i=5(中央)として設定される。
【0198】
第7コマンドコード“LS”(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、表示中のテキストデータ(音楽歌詞データ(1))が1行スクロールされて表示されると共に(ステップG1)、文字カウンタが1カウントアップされる(ステップG2)。
【0199】
第8コマンドコード“NP”が読み出されると、現在の画像および音楽歌詞テキストデータの同期表示画面および音楽音声データの同期出力状態が維持される。
【0200】
またこの後、第81コマンドコード“LS”(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、図21(B)で示すように、表示中のテキストデータ(音楽歌詞データ(1))がさらに1行スクロールされて表示されると共に(ステップG1)、文字カウンタが1カウントアップされる(ステップG2)。
【0201】
そして、第82コマンドコード“MI”(i番目位置にイメージファイル移動)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードMIと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、画像表示フレームY上の1番目の位置(左上:図6(A)参照)にイメージファイル(画像A)が移動表示される(ステップM1)。
【0202】
そして、第83コマンドコード“BS”(サウンドファイル音量i)およびそのパラメータデータ“07”が読み出されると、当該コマンドコードBSと共に読み出されたパラメータデータ(i=7)に応じて、音声出力部19におけるサウンドファイル(音楽音声データ(1))の出力音量が“7”に変更される(ステップO1)。
【0203】
さらにこの後、第161コマンドコード“LS”(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、図21(C)で示すように、表示中のテキストデータ(音楽歌詞データ(1))がさらに1行スクロールされて表示されると共に(ステップG1)、文字カウンタが1カウントアップされる(ステップG2)。
【0204】
そして、第162コマンドコード“MI”(i番目位置にイメージファイル移動)およびそのパラメータデータ“09”が読み出されると、当該コマンドコードMIと共に読み出されたパラメータデータ(i=9)に応じて、画像表示フレームY上の9番目の位置(右下:図6(A)参照)にイメージファイル(画像A)が移動表示される(ステップM1)。
【0205】
そして、第163コマンドコード“BS”(サウンドファイル音量i)およびそのパラメータデータ“05”が読み出されると、当該コマンドコードBSと共に読み出されたパラメータデータ(i=5)に応じて、音声出力部19におけるサウンドファイル(音楽音声データ(1))の出力音量が“5”に変更される(ステップO1)。
【0206】
さらにこの後、第241コマンドコード“LS”(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、図21(D)で示すように、表示中のテキストデータ(音楽歌詞データ(1))がさらに1行スクロールされて表示されると共に(ステップG1)、文字カウンタが1カウントアップされる(ステップG2)。
【0207】
そして、第242コマンドコード“SI”(i番目サイズにイメージファイル拡大)およびそのパラメータデータ“03”が読み出されると、当該コマンドコードSIと共に読み出されたパラメータデータ(i=3)に応じて、画像表示フレーム上のイメージファイル(画像A)が3番目のサイズ(縦最大サイズ:図6(B)参照)に変更されて表示される(ステップN1)。
【0208】
そして、第243コマンドコード“BS”(サウンドファイル音量i)およびそのパラメータデータ“08”が読み出されると、当該コマンドコードBSと共に読み出されたパラメータデータ(i=8)に応じて、音声出力部19におけるサウンドファイル(音楽音声データ(1))の出力音量が“8”に変更される(ステップO1)。
【0209】
このように、前記楽曲再生ファイル(12c)におけるタイムコードファイル12c3(図18参照)・ファイルシーケンステーブル12c2(図19参照)・コンテンツ内容データ12c4(図20参照)に従って、当該再生ファイルに予め設定された処理単位時間(50ms)毎のコマンド処理を行うことで、図21(A)〜(D)に示すように、表示画面上のテキスト表示フレームX内に音楽歌詞テキストデータが表示されると共に、画像表示フレームY内にその対応画像データが同期表示され、さらに、音声出力部19から表示中の音楽歌詞テキストの楽曲音声データが同期出力されると共に、画像ファイルの位置・サイズ変更や音声ファイルの出力音量変更なども順次同期制御されるようになる。
【0210】
これにより、携帯機器10のCPU11は、再生ファイル12b(12c)に、当該コマンドコードおよびそのパラメータデータに従った各種コマンド処理を、予め記述されたコマンド処理の単位時間毎に順次指示するだけで、楽曲テキストファイル、楽曲画像ファイル、楽曲音声ファイルの同期再生処理を行うことができる。
【0211】
すなわち、前記タイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に、予め設定される一定時間間隔(例えば50ms)に従い、予め各種のファイルを同期再生するようにしたコマンド処理のタイムコードが記述配列されているので、例えば音声出力部19により出力される楽曲音声データは、DSP19aの処理による単なる音声再生処理を繰り返し行っているだけで、その他の、例えば楽曲に合わせた画像の表示命令(DI)、音楽歌詞テキストの表示命令(VD)、当該歌詞テキストのスクロール表示命令(LS)などと特に同期付けの具体的なタイミング合わせ制御処理を行わなくとも、必然的に同期制御されて再生される。
【0212】
従って、CPUのメイン処理の負担が軽くなり、処理能力の比較的小さいCPUでも容易にテキスト画像音声を含む同期再生処理が行えるので、高性能なCPUを用いない簡単な再生装置でも実現できるようになる。
【0213】
なお、前記各実施形態におけるテキストファイル・画像ファイル・音声ファイルなどの同期再生処理では、そのテキストファイルの表示において、音声ファイルの出力に合わせた文節ハイライト(強調)表示を行う構成としたが、音声ファイルの出力に合わせたテキスト部分(例えば単語部分)のみの出力表示、あるいは次の図22に示すように、文字色変更表示や文字サイズ変更表示、文字透明表示、フォント変更表示などによりファイルの再生状況に合わせたテキスト変更表示を行う構成としてもよい。
【0214】
また、前記各実施形態におけるテキストファイル・画像ファイル・音声ファイルなどの同期再生処理では、その画像ファイルの表示において、各ファイルの再生状況に合わせたの位置変更表示やサイズ変更表示を行う構成としたが、当該再生状況に合わせた画像ファイルの入れ替え表示を行う構成としてもよい。
【0215】
さらに、図22に示すように、ファイルの再生状況に合わせてHTMLファイルの入れ替えを行う構成としてもよい。
【0216】
図22は前記携帯機器10のファイル再生処理に伴うファイルの再生状況に合わせた各種変更再生状態を示す図である。
【0217】
すなわち、例えば図22(A)に示すように、HTMLファイル1のテキスト表示フレームX1において、ボキャブラリー特訓の音声ファイル出力に合わせてそのテキストデータを青色指定して色変化表示Mさせたり、さらに、テキスト表示フレームX2において、前記色変化表示Mの部分に対応する言語の意味内容の表示を、透明文字による出現表示Nやフォント変更表示などにより同期して示したりする構成としてもよい。
【0218】
さらに、図22(B)に示すように、前記各表示フレームX1,X2共に、ファイルの再生進行状況に合わせてHTMLファイルの入れ替えを行う構成としてもよい。
【0219】
また、前記各実施形態における音声ファイルの再生処理では、音声出力部19にDSP19aを備え、CPU11内部の音声再生処理では、コンテンツ内容データ12c4から読み出されたMP3ディジタル音声データを所定フレーム分ずつ当該音声出力部19のDSP19aに順次転送するだけで、このDSP19aによりMP3音声データを伸張処理し、D/A変換部19bからアンプ19cを介して音声出力する構成としたが、次の図23および図24において説明するように、音声出力部19にはDSP19aを備えず、MP3音声データの伸張および音声出力部19への転送処理を、CPU11内部の音声再生処理にて行う構成としてもよい。
【0220】
図23は前記携帯機器10における音声出力部19の他の実施構成を示すブロック図である。
【0221】
すなわち、音声出力部19にはDSP19aを備えず、MP3音声データの伸張および音声出力部19への転送処理は、CPU11内部の音声再生処理にて行われる。
【0222】
図24は前記携帯機器10の音声出力部19が他の実施構成である場合のCPU11でのPS処理の指示に伴う音声再生処理を示すフローチャートである。
【0223】
つまり、前記再生処理プログラム12aのPS処理(ステップAJ)に伴い音声再生すべき指定の音声データの出力の指示が行われると(ステップT2)、RAM12C内のコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から指定のMP3音声データが所定フレーム分ずつ読み出されてCPU11に転送される。そして、当該CPU11内部の音声出力タスクにて、前記転送された指定のMP3音声データが伸張処理されて音声出力部19のD/A変換部19bに出力され、これによりアナログ音声データに変換されて、アンプ19cを介しスピーカ19dから音声出力される(ステップT3′)。
【0224】
このCPU11における指定のMP3音声データの音声出力タスクによる伸張・転送処理は、当該音声出力タスクによる次フレームの音声データ要求に従い繰り返し行われ、順次音声出力されるもので(ステップT5′→T3′)、この音声再生処理に伴い、前記タイムコードファイル12c3に従ったPPコマンド(ステップS13)によりポーズ処理の指示が行われると(ステップS14)、当該音声再生処理の動作全体が一時停止される(ステップT6→T7)。
【0225】
そして、ポーズ解除の指示が行われると(ステップS15)、当該音声再生処理の動作が再開される(ステップT7→T3′)。
【0226】
この場合でも、CPU11における音声再生処理(音声出力タスク)では、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に基づく音声再生命令(PS)に従い、RAM12C内のコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から指定のMP3音声データを所定フレーム分ずつ読み出して伸張処理し音声出力部19に順次転送するだけで音声出力が成されるもので、この後、コンテンツ内容データ12c4から読み出された最終フレームのMP3音声データが伸張転送されて音声出力されると、当該指定の音声データの出力処理が終了となる(ステップT4→END)。
【0227】
また、前記各実施形態において説明した複数種類のファイルの同期再生機能を適用することにより、次のような処理も容易に実施することができる。
【0228】
すなわち、例えば近年DVD(digital versatile disk)によって再生される映画などにおいては、動画表示や音声出力に対して字幕表示は適当な一文節ずつ入れ替え表示されるだけで、単語単位あるいは文字単位での同期表示は行われないのが通常である。
【0229】
そこで、DVD自体の記録データは再構成することなく、その字幕などのテキストデータのみを動画表示や音声出力に合わせるように記述したタイムコードファイル12c3を予め生成することで、前記各実施形態と同様のファイル再生機能により、高性能なCPUを用いない簡単な再生装置で、DVD再生による動画表示と音声出力に合わせた字幕などテキストデータの単語単位あるいは文字単位での同期再生処理を実現することができる。
【0230】
つまり、具体的な実施の構成としては、DVDに記録された動画表示タイミングや音声出力タイミングと合うように、そのテキストデータのみの表示(VD),ハイライト表示(HL),スクロール表示(LS)などを命令するためのコマンドコードおよびパラメータデータからなるタイムコードファイル12c3を予め生成すると共に、当該テキストデータを指定するファイルシーケンステーブル12c2、当該テキストデータを記憶するコンテンツ内容データ12c4を用意する。そして、DVD再生装置による動画,音声の再生開始と共に、前記実施形態と同様の再生処理プログラム12aによって、タイムコードファイル12c3に従い、DVD再生装置に動画,音声の再生開始を指示し、DVD再生装置による動画,音声の再生と同期再生させるようにテキストデータの再生制御をおこなう。これにより、DVD再生による動画表示と音声出力に合わせた字幕などテキストデータの単語単位あるいは文字単位での同期再生処理を実現できる。
【0231】
したがって、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、再生用ファイル12b(12c)に予め、音声データと同期再生されるように配列されたテキストデータの制御命令であるコマンドコードおよびそのパラメータデータを記憶しているので、コマンドに対応して音声ドライバに指示するだけで音声ドライバはDSPによる音声データの出力を開始させ、またこのコマンドコードおよびそのパラメータデータを順次読み出し、コマンドに対応するテキストデータの表示処理を行うだけで、音声とテキストとの再生処理が必然的に同期実行される。よって、CPU11の負荷を非常に小さくして、高性能なCPUを用いない簡単な再生装置でも音声とテキストとの同期再生を実現することができる。
【0232】
また、音声ドライバとDSP側では、音声データの出力の開始の命令に応じて音声データの出力を行うだけで、テキストデータの同期再生が行われる。
【0233】
また、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、テキスト・画像・音声ファイルなどの単なる同期再生処理だけでなく、このファイル再生状況に伴い、テキストの強調表示やスクロール表示、画像の位置変更表示やサイズ変更表示などの各種ファイルの再生効果を組み合わせて行う構成としたので、各種ファイルのより効果的な同期再生を行うことができる。
【0234】
さらに、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、再生用ファイル12cのタイムコードファイル12c3に従った現在のコマンド処理位置よりも後に画像ファィル表示のコマンドがある場合には、その画像ファィルを先読みして展開しておく構成としたので、実際の画像表示時点で処理に遅れなく指定の画像ファイルを直ちに表示できるようになる。
【0235】
なお、前記実施形態において記載した携帯機器10による各処理の手法、すなわち、図10のフローチャートに示すファイル再生処理、図11のフローチャートに示す前記ファイル再生処理と並列起動されるファイル先読み処理、図12のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う他のコマンド処理、図13のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理、図14のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に従ったCPU11でのPS処理の指示に伴う音声再生処理、図15のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う拡張コマンド処理、図16のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う拡張コマンド処理それぞれの処理、図24のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に従ったCPU11でのPS処理の指示に伴う他の音声再生処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード、DATA・CARD等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体13に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク(インターネット)Nとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体13に記憶されたプログラムを記録媒体読取部14によってメモリ12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した複数ファイルの同期再生機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0236】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末から前記のプログラムデータを取り込み、前述した複数ファイルの同期再生機能を実現することもできる。
【0237】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0238】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る再生制御装置によれば、音声データおよび該音声データに同期付けされるテキストデータを記憶するデータ記憶手段と、前記音声データの制御命令と前記音声データと前記テキストデータとが同期再生されるように予め経過時間を設定して配列されたテキストデータの制御命令とを記憶する命令記憶手段と、前記データ記憶手段により記憶された音声データを出力する音声出力手段とを有し、前記命令記憶手段により記憶された音声データの制御命令に応じて前記音声出力手段に対して前記データ記憶手段により記憶された音声データの出力を開始させ、テキストデータの制御命令に応じて前記音声データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理が行われる。そして、データID記憶手段により記憶されたID番号に対応する再生対象データがデータ記憶手段により記憶された複数種類のデータの中から読み出されて、指定されたデータの再生処理が行われる。
【0239】
これによれば、命令記憶手段に予め、音声データと同期再生されるように配列されたテキストデータの制御命令を記憶しているので、音声出力手段に対して音声データの出力を開始させて、テキストデータの制御命令に応じて処理をおこなうだけで、音声データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理が行われるようになり、簡単な処理で、音声データとテキストデータの同期再生が行われる。また、前記音声出力手段に対しては音声データの出力の開始の命令だけで、適切に音声データとテキストデータの同期再生が行われる。従って、音声出力手段では開始の命令に応答して音声データの出力を行っていくだけでよく、複雑な同期処理をおこなわなくても、音声データとテキストデータの同期再生が適切に行われる。この際、ID番号に従って適切かつ迅速に指定のデータを読み出して各データ間の同期再生を行わせることができる。
【0240】
また、本発明の請求項2に係る再生制御装置によれば、前記請求項1に係る再生制御装置にあって、音声出力手段を、データ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出すデータ取り出し手段と、このデータ取り出し手段により順次取り出された音声データを伸張処理する音声データ伸張処理手段として構成するので、音声出力手段に対する音声データの出力開始の指示が成された後は、単にデータ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出して伸張処理するだけで音声データの出力が行え、制御に負担無くテキストデータの同期表示を行わせることができる。
【0241】
また、本発明の請求項3に係る再生制御装置によれば、前記請求項2に係る再生制御装置にあって、音声データ伸張処理手段を、回路手段として構成するので、音声出力手段に対する音声データの出力開始の指示が成された後は、単にデータ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出して伸張処理の回路手段に転送するだけで音声データの出力が行え、より制御に負担無くテキストデータの同期表示を行わせることができる。
【0242】
また、本発明の請求項4に係る再生制御装置によれば、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項に係る再生制御装置にあって、再生制御手段では、命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令を、当該設定経過時間毎に順に処理することで、音声データの制御命令に応じた当該音声データの出力の開始、テキストデータの制御命令に応じた当該テキストデータの表示処理が行われるので、単純な経過時間に応じた制御命令の実行指示を順次行うだけで、音声出力手段により出力される音声データに同期させたテキストデータの表示を行わせることができる。
【0243】
また、本発明の請求項5に係る再生制御装置によれば、前記請求項4に係る再生制御装置にあって、さらに、時間を計時する計時手段が備えられ、この計時手段により計時された時間に基づき、命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令が当該設定経過時間毎に順に処理されるので、計時に基づく単純な経過時間に応じた制御命令の実行指示を順次行うだけで、音声出力手段により出力される音声データに同期させたテキストデータの表示を行わせることができる。
【0244】
また、本発明の請求項6に係る再生制御装置によれば、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分だけを表示させる命令が含まれるので、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータを、その同期付けられた文字列部分のみ表示させることができる。
【0245】
また、本発明の請求項7に係る再生制御装置によれば、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分を他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令が含まれるので、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータの文字列部分を、他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させることができる。
【0246】
また、本発明の請求項8に係る再生制御装置によれば、前記請求項7に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、音声データとの同期付けのために命令で指定された部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令が含まれるので、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータの文字列部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを容易に他の文字列分と異なる形態で表示させることができる。
【0247】
また、本発明の請求項9に係る再生制御装置によれば、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に係る再生制御装置にあって、テキストデータの制御命令には、表示対象のテキストデータに含まれる文字列をスクロール表示させる命令が含まれるので、音声出力手段により出力される音声データに必然同期表示されるテキストデータを容易にスクロール表示させることができる。
【0265】
よって、本発明によれば、音声や画像データとテキストデータとの同期再生を、小さな処理能力の再生装置で実現することが可能になる再生制御装置および再生制御処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再生制御装置の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図。
【図3】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図。
【図4】前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図。
【図5】前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび再生処理プログラム12aに基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図。
【図6】前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される拡張コマンドに伴うイメージファイルの位置移動形態およびサイズ変更形態を示す図であり、同図(A)は拡張コマンドMIに伴うイメージファイルの移動位置を規定する図、同図(B)は拡張コマンドSIに伴うイメージファイルの変更サイズを規定する図。
【図7】前記携帯機器10のFLASHメモリ12Bに格納される暗号化再生用ファイル12bの各種ファイル格納状態を示す図。
【図8】前記携帯機器10における音声出力部19の構成を示すブロック図。
【図9】前記携帯機器10のコンテンツ内容データ12c4として記憶されるMPEG3形式で圧縮された音声ファイルのデータ構成を示す図。
【図10】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理を示すフローチャート。
【図11】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴い並列起動される先読み処理を示すフローチャート。
【図12】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理を示すフローチャート。
【図13】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャート。
【図14】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従ったCPU11でのPS処理の指示に伴う音声再生処理を示すフローチャート。
【図15】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う拡張コマンド処理を示すフローチャート。
【図16】前記携帯機器10の再生処理プログラムに従った再生処理に伴う拡張コマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャート。
【図17】前記図2乃至図4における英語教材再生ファイルに基づいた英語テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図。
【図18】前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図。
【図19】前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図。
【図20】前記携帯機器10のメモリ12に格納された楽曲再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図。
【図21】前記図18乃至図20における楽曲再生用ファイルに基づいた楽曲テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図。
【図22】前記携帯機器10のファイル再生処理に伴うファイルの再生状況に合わせた各種変更再生状態を示す図。
【図23】前記携帯機器10における音声出力部19の他の実施構成を示すブロック図。
【図24】前記携帯機器10の音声出力部19が他の実施構成である場合のCPU11でのPS処理の指示に伴う音声再生処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 …携帯機器
11 …CPU
12 …メモリ
12A…ROM
12B…FLASHメモリ
12C…RAM
12c1…ヘッダ情報
12c1a…処理単位時間
12c2…ファイルシーケンステーブル
12c3…タイムコードファイル
12c4…コンテンツ内容データ
12a…再生処理プログラム
12b…暗号化された再生用ファイル(CASファイル)
12c…解読された再生用ファイル(CASファイル)
12d…画像展開済みフラグ
12e…画像展開バッファ
13 …外部記録媒体
14 …記録媒体読取部
15 …電送制御部
16 …通信部
17 …入力部
18 …表示部
19 …音声出力部
19a…DSP
19b…D/A変換部
19c…アンプ
19d…スピーカ
20 …通信機器(自宅PC)
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
X …テキスト表示フレーム
Y …画像表示フレーム
Claims (13)
- 音声データおよび該音声データに同期付けされるテキストデータを記憶するデータ記憶手段と、
前記音声データの制御命令と、前記音声データと前記テキストデータとが同期再生されるように予め経過時間を設定して配列されたテキストデータの制御命令とを記憶する命令記憶手段と、
前記データ記憶手段により記憶された音声データを出力する音声出力手段と、
前記命令記憶手段により記憶された音声データの制御命令に応じて、前記音声出力手段に対して前記データ記憶手段により記憶された音声データの出力を開始させ、前記テキストデータの制御命令に応じて、前記音声データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理を行わせる再生制御手段と、
を備え、
前記命令記憶手段により記憶された制御命令は、その再生対象データの種類と該種類におけるデータの指定情報を含み、
前記データ記憶手段により記憶された複数種類のデータは、それぞれ対応するID番号に対応付けられて記憶され、
さらに、前記データ記憶手段により記憶されたデータの種類別に、個々のデータの指定情報とそのID番号とを対応付けて記憶するデータID記憶手段を備え、
前記再生制御手段は前記命令記憶手段により記憶された再生対象データの制御命令とその指定情報に応じて、前記データID記憶手段により記憶されたID番号に対応する再生対象データを前記データ記憶手段により記憶された複数種類のデータの中から読み出し、指定されたデータの再生処理を行わせるようにしたことを特徴とする再生制御装置。 - 前記音声出力手段は、
前記データ記憶手段により記憶された音声データを順次取り出すデータ取り出し手段と、
このデータ取り出し手段により順次取り出された音声データを伸張処理する音声データ伸張処理手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の再生制御装置。 - 前記音声データ伸張処理手段は、回路手段であることを特徴とする請求項2に記載の再生制御装置。
- 前記再生制御手段は、前記命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令を当該設定経過時間毎に順に処理することで、音声データの制御命令に応じた当該音声データの出力の開始、テキストデータの制御命令に応じた当該テキストデータの表示処理を行わせる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の再生制御装置。 - さらに、
時間を計時する計時手段を備え、
前記再生制御手段は、前記計時手段により計時された時間に基づき、前記命令記憶手段により記憶された予め経過時間を設定して配列されている各制御命令を当該設定経過時間毎に順に処理する、
ことを特徴とする請求項4に記載の再生制御装置。 - 前記テキストデータの制御命令は、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、前記音声データとの同期付けのため命令で指定された部分だけを表示させる命令を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 前記テキストデータの制御命令は、表示対象のテキストデータに含まれる文字列のうち、前記音声データとの同期付けのため命令で指定された部分を他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 前記他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令は、文字色または文字サイズまたは文字フォントを他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させる命令であることを特徴とする請求項7に記載の再生制御装置。
- 前記テキストデータの制御命令は、表示対象のテキストデータに含まれる文字列をスクロール表示させる命令を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 前記制御命令は、当該再生対象データが音声データである場合には、その音声データの再生を指定された時間停止させる命令を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 前記制御命令に予め設定した経過時間は、複数種類の時間間隔のうちの1つの基準時間間隔に基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 前記命令記憶手段により記憶される制御命令および前記データ記憶手段により記憶される複数種類のデータを1つの再生用ファイルとしてまとめたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の再生制御装置。
- 再生装置のコンピュータを制御するための再生制御処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
再生対象データおよび該再生対象データに同期付けされるテキストデータを記憶するデータ記憶手段、
前記再生対象データの制御命令と、前記再生対象データと前記テキストデータとが同期再生されるように予め経過時間を設定して配列されたテキストデータの制御命令とを記憶する命令記憶手段、
前記データ記憶手段により記憶された再生対象データを出力するデータ出力手段、
前記命令記憶手段により記憶された再生対象データの制御命令に応じて、前記データ出力手段に対して前記データ記憶手段により記憶された再生対象データの出力を開始させ、前記テキストデータの制御命令に応じて、前記再生対象データの出力と同期再生させるようにテキストデータの表示処理を行わせる再生制御手段、
として機能させ、
前記命令記憶手段により記憶された制御命令は、その再生対象データの種類と該種類におけるデータの指定情報を含み、
前記データ記憶手段により記憶された複数種類のデータは、それぞれ対応するID番号に対応付けられて記憶されるようにし、
さらに、前記データ記憶手段により記憶されたデータの種類別に、個々のデータの指定情報とそのID番号とを対応付けて記憶するデータID記憶手段として機能させ、
前記再生制御手段は前記命令記憶手段により記憶された再生対象データの制御命令とその指定情報に応じて、前記データID記憶手段により記憶されたID番号に対応する再生対象データを前記データ記憶手段により記憶された複数種類のデータの中から読み出し、指定されたデータの再生処理を行わせるようにしたことを特徴とする
コンピュータ読み込み可能な再生制御処理プログラム。
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