JP3818235B2 - 情報再生装置および情報再生処理プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声,画像,テキストなどのファイルを再生するための情報再生装置および情報再生処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽,画像,テキストなどのファイルを同時並行して再生する技術としては、例えばMPEG-3により情報圧縮された音声ファイルのフレーム毎に、当該各フレームに設けられた付加データエリアに対して、音声ファイルに同期再生すべきテキストファイルや画像ファイルの同期情報を埋め込んでおくことにより、例えばカラオケの場合では、カラオケ音声とそのイメージ画像および歌詞のテキストを同期再生するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように従来行われているMPEGファイルの付加データエリアを利用した複数種類のファイルの同期再生技術では、同期情報の埋め込みが主たるMP3音声ファイルの各フレーム毎の付加データエリアに規定されるため、当該MP3音声ファイルを再生させない限り同期情報を取り出すことが出来ず、MP3ファイルの再生を軸としてしか他の種類のファイルの同期再生を行うことが出来ない。
【0004】
このため、例えばMP3音声ファイルにテキストファイルの同期情報を埋め込んだ場合に、音声ファイルの再生を行わない期間にあっても無音声ファイルとして音声再生処理を継続的に行っていないと同期対象ファイルの再生を行うことが出来ない問題がある。
【0005】
しかも、このようなMP3ファイルの再生処理をベースとした複数種類ファイルの同期再生処理では、ファイルの再生速度が当該MP3ファイルの再生タイミングに規定されており、これをユーザのファイル利用状況に応じて適宜変更できるようにはなっていない問題がある。
【0006】
従って、従来この複数種類ファイルの同期再生処理は、MP3ファイルの再生処理をベースとして行われるため、再生装置のCPUにおける処理の負荷が重く、しかもその再生速度を容易に変更できない問題がある。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、複数種類のファイルの同期再生を少ないCPUの負荷で行い、しかもその再生速度を容易に変更することが可能になる情報再生装置および情報再生処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る情報再生装置は、テキストファイル、画像ファイルを含む複数種類のファイルを記憶するファイル記憶手段と、前記複数種類のファイルの再生命令と無効命令とを含む一連の命令が順に配列され、当該一連の命令が先頭から順に予め定められた基準時間間隔毎に実行された際に、各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶されている再生情報記憶手段と、時間を計時する計時手段と、この計時手段により計時された時間に基づき、前記再生情報記憶手段に記憶されている一連の命令を先頭から順に前記基準時間間隔毎に実行することにより、前記再生情報記憶手段に記憶されている前記複数種類のファイルの各再生命令を、当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行させる第1の再生制御手段と、ファイルの再生速度を設定する再生速度設定手段と、この再生速度設定手段により設定された再生速度で、前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように、前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔を変更してファイルの再生処理を順次この変更された基準時間間隔毎に行わせる第2の再生制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
このような、本発明に係る情報再生装置では、テキストファイル、画像ファイルを含む複数種類のファイルの再生命令と無効命令とを含む一連の命令が順に配列され、当該一連の命令が先頭から順に一定時間間隔で実行された際に、各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶されている再生情報記憶手段とを有し、計時手段により計時された時間に基づいて、第1の再生制御手段により前記再生情報記憶手段に記憶されている一連の命令を先頭から順に前記基準時間間隔毎に実行することにより複数種類のファイルの同期再生処理が行われる。さらに、再生速度設定手段によりファイルの再生速度を設定すると、第2の再生制御手段によって、前記設定再生速度で、前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように、前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔が変更され、ファイルの再生処理が順次この変更された基準時間間隔毎に行われる。
【0010】
これにより、一連の命令が先頭から順に一定時間間隔で実行された際に、テキストファイル、画像ファイルを含む各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に同期して実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶しておけば、第1の再生制御手段によりテキストと画像等の各ファイルの再生が同期するように計時された基準時間間隔毎に再生することができると共に、ファイルの再生速度を設定すると、第2の再生制御手段によって、このファイル再生速度で前記ファイルが再生されるように再生命令の基準時間間隔を変更して順次この変更された基準時間間隔毎にファイルの再生処理を行わせることができることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は本発明の情報再生装置の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0013】
この携帯機器(PDA:personal digital assistants)10は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、通信伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
【0014】
CPU11は、メモリ12内のROM12Aに予め記憶されたPDA制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラム、あるいはインターネットなどの通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)から電送制御部15を介して前記メモリ12に読み込まれたPDA制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ12に記憶されたPDA制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは電送制御部15に受信される通信ネットワークN上の他のコンピュータ端末(30)からの通信信号、あるいはBluetooth(R)による近距離無線接続や有線接続による通信部16を介して受信される外部の通信機器(PC:personal computer)20からの通信信号に応じて起動される。
【0015】
前記CPU11には、前記メモリ12、記録媒体読取部14、電送制御部15、通信部16、入力部17が接続される他に、LCDからなる表示部18、スピーカを備え音声を出力する音声出力部19などが接続される。
【0016】
また、CPU11には、処理時間計時用のタイマが内蔵される。
【0017】
この携帯機器10のメモリ12は、ROM12A、FLASHメモリ(EEP-ROM)12B、RAM12Cを備えて構成される。
【0018】
ROM12Aには、当該携帯機器10の全体の動作を司るシステムプログラムや電送制御部15を介して通信ネットワークN上の各コンピュータ端末(30)とデータ通信するためのネット通信プログラム、通信部16を介して外部の通信機器(PC)20とデータ通信するための外部機器通信プログラムが記憶される他に、スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラム、そして音声・テキスト・画像などの各種のファイルを同期再生するための再生処理プログラム12aなど、種々のPDA制御プログラムが記憶される。
【0019】
FLASHメモリ(EEP-ROM)12Bには、前記再生処理プログラム12aに基づき再生処理の対象となる暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bが記憶される他に、前記スケジュール管理プログラムやアドレス管理プログラムに基づき管理されるユーザのスケジュール及び友人・知人のアドレスなどが記憶される。
【0020】
ここで、前記FLASHメモリ(EEP-ROM)12B内に記憶される暗号化再生用ファイル12bは、例えば英語や歌の練習をテキスト・音声・画像の同期再生により行うためのファイルであり、所定のアルゴリズムにより圧縮・暗号化されている。
【0021】
この暗号化再生用ファイル12bは、例えばCD−ROMに記録されて配布されたり、通信ネットワーク(インターネット)N上のファイル配信サーバ30から配信配布されたりするもので、前記CD−ROMあるいはネットサーバ(30)により配布された暗号化再生用ファイル12bは、例えばユーザ自宅PCとしての通信機器(PC)20に読み込まれた後、携帯機器(PDA)10の通信部16を介してFLASHメモリ(EEP-ROM)12Bに転送格納される。
【0022】
RAM12Cには、前記暗号化された再生用ファイル12bを伸張・復号化した解読された再生用ファイル(CASファイル)12cが記憶されると共に、この解読再生ファイル12cの中の画像ファイルが展開されて記憶される画像展開バッファ12nが備えられる。解読されたCASファイル12cは、再生命令の処理単位時間(12c1a)を記憶するヘッダ情報(12c1)、および後述するファイルシーケンステーブル(12c2)、タイムコードファイル(12c3)、コンテンツ内容データ(12c4)で構成される。そして、RAM12Cには、この画像展開バッファ12nに展開されて記憶された画像ファイルそれぞれの展開済の画像番号を示す画像展開済フラグ12mが記憶される。
【0023】
また、RAM12Cには、再生用ファイル12b(12c)の選択コンテンツに対して任意に設定されるファイル再生の目標速度(word/分)12d、選択コンテンツにおける指定テキスト番号12e、指定テキスト中の単語(word)数12f、そして選択コンテンツにおいて予め設定されたファイル再生時間である元の再生時間12g、この元の再生時間12gで選択コンテンツを再生させるための再生用ファイル12b(12c)のコマンドに対して予め設定された元の(基準)処理単位時間12h、前記目標速度12dに従ったファイル(コンテンツ)再生時間である目標時間12i、この目標時間12iで再生用ファイル12b(12c)を再生させるための当該再生用ファイル12b(12c)のコマンドに対して変更設定された新処理単位時間12j、前記再生用ファイル12b(12c)内の同期再生ファイルとして含まれる画像ファイルの同期再生する/しないを設定するための画像(オン/オフ)フラグ12k、前記再生用ファイル12b(12c)内の同期再生ファイルとして含まれる音声ファイルの同期再生する/しないを設定するための音声(オン/オフ)フラグ12lが記憶される。
【0024】
さらに、RAM12Cには、その他各種の処理に応じてCPU11に入出力される種々のデータを一時記憶するためワークエリアが用意される。
【0025】
図2は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図である。
【0026】
図3は前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図である。
【0027】
図4は前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図である。
【0028】
この携帯機器10の再生対象ファイルとなる再生用ファイル12b(12c)は、図2〜図4で示すように、タイムコードファイル12c3とファイルシーケンステーブル12c2とコンテンツ内容データ12c4との組み合わせにより構成される。
【0029】
図2で示すタイムコードファイル12c3には、個々のファイル毎に予め設定される一定時間間隔の元の(基準)処理単位時間(例えば25ms)で各種ファイル同期再生のコマンド処理を行うためのタイムコードが記述配列されるもので、この各タイムコードは、命令を指示するコマンドコードと、当該コマンドに関わるファイル内容(図4参照)を対応付けするためのファイルシーケンステーブル12c2(図3)の参照番号や指定数値からなるパラメータデータとの組み合わせにより構成される。
【0030】
なお、このタイムコードに従い順次コマンド処理を行うための一定時間間隔の元の(基準)処理単位時間12c1aは、当該タイムコードファイル12c3のヘッダ情報12c1に記述設定される。
【0031】
例えば図2で示すタイムコードファイル12c3からなる再生用ファイル12b(12c)のファイル再生時間は、予め設定された元の(基準)処理単位時間が25msである場合、1200ステップのタイムコードからなる再生処理を経て30秒間となる。
【0032】
図3で示すファイルシーケンステーブル12c2は、複数種類のファイル(HTML/画像/テキスト/音声)の各種類毎に、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)に記述される各コマンドのパラメータデータと実際のファイル内容の格納先(ID)番号とを対応付けたテーブルである。
【0033】
図4で示すコンテンツ内容データ12c4は、前記ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)により前記各コマンドコードと対応付けされる実際の音声,画像,テキストなどのファイルデータが、そのそれぞれのID番号を対応付けて記憶される。
【0034】
図5は前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび再生処理プログラム12aに基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図である。
【0035】
タイムコードファイル12c3に使用されるコマンドとしては、標準コマンドと拡張コマンド(図示せず)があり、標準コマンドには、LT(i番目テキストロード).VD(i番目テキスト文節表示).BL(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定).HN(ハイライト無し・文字カウンタカウントアップ).HL(i番目文字までハイライト・文字カウント).LS(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ).DH(i番目HTMLファイル表示).DI(i番目イメージファイル表示).PS(i番目サウンドファイルプレイ).CS(クリアオールファイル).PP(基本タイムi秒間停止).FN(処理終了).NP(無効)の各コマンドがある。
【0036】
すなわち、この携帯機器(PDA)10のROM12Aに記憶されている再生処理プログラム12aを起動させて、FLASHメモリ12Bから解読されRAM12cに記憶された解読再生用ファイル12cが、例えば図2乃至図4で示したファイル内容であり、設定処理単位時間毎のコマンド処理に伴い3番目のコマンドコード“DI”およびパラメータデータ“01”が読み込まれた場合には、このコマンド“DI”はi番目のイメージファイル表示命令であるため、パラメータデータi=01からファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)にリンク付けられる画像ファイルのID番号=6に従い、コンテンツ内容データ12c4(図4参照)の画像Aが読み出されて表示される。
【0037】
また、例えば設定処理単位時間毎のコマンド処理に伴い6番目のコマンドコード“VD”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“VD”はi番目のテキスト文節表示命令であるため、パラメータデータi=00に従い、テキストの0番目の文節が表示される。
【0038】
さらに、例えば設定処理単位時間毎のコマンド処理に伴い9番目のコマンドコード“NP”およびパラメータデータ“00”が読み込まれた場合には、このコマンド“NP”は無効命令であるため、現状のファイル出力状態が維持される。
【0039】
なお、この図2乃至図4で示したファイル内容の再生用ファイル12b(12c)についての詳細な再生動作は、後述にて改めて説明する。
【0040】
次に、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能について説明する。
【0041】
図6は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生用ファイル12b(12c)に対する処理時間設定処理を示すフローチャートである。
【0042】
例えば英語の勉強がテキストと画像と音声で行える英語教材再生ファイルを、CD−ROMや通信ネットワーク(インターネット)N上のサーバ30から自宅PCである通信機器(PC)20に取り込み、携帯機器(PDA)10の通信部16を介して当該再生用ファイル(CASファイル)12bがFLASHメモリ12Bに、あるいは解読された再生用ファイル12cとしてRAM12Cに格納された状態において、入力部17の操作によりこの再生用ファイル12b(12c)の再生が指示されると、まず、リーディング練習かヒアリング練習の何れかをユーザ選択させるためのリーディング/ヒアリングモード選択画面が表示部18に表示される(ステップX1)。
【0043】
このリーディング/ヒアリングモード選択画面にあって、リーディングまたはヒアリングの何れかが選択されると(ステップX2)、その何れのモードが選択された場合でも、まず、リーディングまたはヒアリング対象の英文コンテンツが選択され、この選択コンテンツのテキスト番号が指定テキスト番号12eとしてRAM12Cに記憶される(ステップX3r/X3h)。
【0044】
また、入力部17によるユーザ操作によって当該英文コンテンツのリーディング目標速度(word/分)の入力(ステップX4r)(図11参照)またはヒアリング目標速度(word/分)の入力(ステップX4h)が行われて、RAM12C内に目標速度12dとして記憶される。
【0045】
すると、リーディング選択の場合には音声(オン/オフ)フラグ12lが“オフ”にセットされ(ステップX5r)、また、ヒアリング選択の場合には音声(オン/オフ)フラグ12lが“オン”にセットされる(ステップX5h)。
【0046】
そして、入力部17によるユーザ操作によって画像ファイルを同期表示するか否かの画像のオン/オフが選択されると、これに応じて画像(オン/オフ)フラグ12kが“オン”または“オフ”にセットされる(ステップX6)。
【0047】
すると、指定の英文コンテンツである再生用ファイル12b(12c)のヘッダ情報12c1(図2参照)に予め設定記述された処理単位時間(例えば25ms)が読み出されてRAM12C内の元の処理単位時間12hとして記憶される(ステップX7)と共に、当該元の処理単位時間12hに基づいた英文コンテンツ再生用ファイル12b(12c)のタイムコードファイル12c3(図2参照)に従いそのファイル再生時間(例えば30秒)が読み出され、RAM12C内の元の再生時間12gとして記憶される(ステップX8)。
【0048】
すると、前記指定の英文コンテンツのテキストデータが読み出され、当該テキストデータのワード数(例えば73word)がカウントされ単語数12fとしてRAM12Cに記憶される(ステップX9)。
【0049】
すると、前記ステップX9にてカウント記憶されたテキストデータの単語数(ワード数)12fと前記ステップX4rまたはX4hにて入力記憶されたファイル再生目標速度(word/分)12dに基づいてファイル再生の目標時間12iが計算されRAM12Cに記憶される(ステップX10)。
【0050】
例えばテキストデータのワード数(単語数)12fが“73word”で目標速度12dが“120word/minute”である場合には、ファイル再生の目標時間12iは、
73word/120word×60=36.5秒
となる。
【0051】
また、前記ステップX7にて記憶された再生用ファイル12b(12c)の元の処理単位時間12hと前記ステップX8にて記憶された当該再生用ファイル12b(12c)の元の再生時間12g、さらに前記ファイル再生の目標時間12iに基づき、当該再生用ファイル12b(12c)の新処理単位時間12jが計算される(ステップX10)。
【0052】
例えば再生対象ファイルの元の処理単位時間12hが“25ms”、元の再生時間12gが“30秒”、前記目標速度“120word/minute”とテキストワード数“73word”から得られたファイル再生の目標時間12iが“36.5秒”である場合には、当該ファイルの新処理単位時間12jは、
25ms×30秒/36.5秒=20.5ms
となる。
【0053】
そして、ステップX10にて計算された再生対象ファイルの新処理単位時間12j(=20.5ms)がRAM12Cに記憶され、再生用ファイル12b(12c)のタイムコードファイル12c3(図2参照)に従い順次コマンド処理を行うための新たな処理単位時間として設定される(ステップX11)。
【0054】
ここで、ヒアリング選択であるか否か判断され(ステップX12)、ヒアリング選択であると判断された場合には、前記再生用ファイル12b(12c)のタイムコードファイル12c3(図2参照)に従ったコマンド処理に伴い同期再生される音声ファイルの再生速度が、(元の処理単位時間/新処理単位時間)倍に変更設定される(ステップX12h)。
【0055】
すると、RAM12Cに記憶されている再生対象ファイル(コンテンツ)の目標速度12d(“120words/minute”)、単語数12f(“73word”)および再生の目標時間12i(“36.5秒”)が表示部18に表示されて(ステップX13)、図7における再生処理へ移行される(ステップXS)。
【0056】
そして、この処理時間設定処理は、現在の再生対象ファイル(コンテンツ)の再生が終了する毎に、さらにファイルの再生を続ける場合に繰り返し実行される(ステップX14→X2〜XS)。
【0057】
図7は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理を示すフローチャートである。
【0058】
すなわち、例えば英語の勉強がテキストと画像と音声で行える英語教材再生ファイルの再生に伴い、前記処理時間設定処理によって再生用ファイル12b(12c)に対する目標再生速度12dに従った新処理単位時間12jが設定された状態で、図7における再生処理へ移行されると、まず、RAM12C内の各ワークエリアのクリア処理などのイニシャライズ処理が行われる(ステップS1)。
【0059】
そして、前記FLASHメモリ12Bに格納された再生用ファイル(CASファイル)12bが読み込まれ(ステップS2)、当該再生用ファイル(CASファイル)12bは暗号化ファイルであるか否か判断される(ステップS3)。
【0060】
ここで、暗号化された再生用ファイル(CASファイル)12bであると判断された場合には、当該CASファイル12bは解読復号化され(ステップS3→S4)、RAM12Cに転送されて格納される(ステップS5)。
【0061】
すると、このRAM12Cに記憶された新処理単位時間12jが、CPU11による再生用ファイル(CASファイル)12cの一定時間間隔の読み出し時間として設定される(ステップS6)。
【0062】
そして、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cの先頭に読み出しポインタがセットされ(ステップS7)、当該再生用ファイル12cの再生処理タイミングを計時するためのタイマがスタートされる(ステップS8)。
【0063】
ここで、図8における先読み処理が当該再生処理に並行して起動される(ステップS9)。この先読み処理については後述にてその詳細処理を説明する。
【0064】
前記ステップS8において、処理タイマがスタートされると、前記ステップS6にて設定された今回の再生対象ファイル12cに対する再生目標速度12dに応じた新処理単位時間12j毎に、前記ステップS7にて設定された読み出しポインタの位置の当該再生用ファイル12cを構成するタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータが読み出される(ステップS10)。
【0065】
そして、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”か否か判断され(ステップS11)、“FN”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の停止処理が指示実行される(ステップS11→S12)。
【0066】
一方、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“FN”ではないと判断された場合には、当該コマンドコードが、“PP”か否か判断され(ステップS11→S13)、“PP”と判断された場合には、その時点で当該ファイル再生処理の一時停止処理(処理タイマストップ)が指示実行される(ステップS13→S14)。この停止処理は、ユーザのマニュアル操作に応じてi秒間の停止及び停止解除が行われる。
【0067】
ここで、入力部17におけるユーザ操作に基づき一時停止解除の入力が為された場合には、再び処理タイマによる計時動作が開始され、当該タイマによる計時時間が次の処理単位時間に到達したか否か判断される(ステップS15→S16)。
【0068】
一方、前記ステップS13において、前記再生用ファイル12cにおけるタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが、“PP”ではないと判断された場合には、図9における他のコマンド処理へ移行される(ステップSA)。この他のコマンド処理については後述にてその詳細処理を説明する。
【0069】
そして、ステップS16において、前記タイマによる計時時間が前記新処理単位時間12jで設定された次の処理単位時間に到達したと判断された場合には、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cに対する読み出しポインタが次の位置に更新セットされ(ステップS16→S17)、前記ステップS10における当該読み出しポインタの位置のタイムコードファイル12c3(図2参照)のコマンドコードおよびそのパラメータデータ読み出しからの処理が繰り返される(ステップS17→S10〜S16)。
【0070】
すなわち、携帯機器10のCPU11は、ROM12Aに記憶された再生処理プログラムに従って、再生用ファイル12b(12c)に予め設定記述されているコマンド処理の単位時間毎またはRAM12Cに記憶された新処理単位時間12j毎に、タイムコードファイル12c3(図2参照)に配列されたコマンドコードおよびそのパラメータデータを読み出し、そのコマンドに対応する処理を指示するだけで、当該タイムコードファイル12c3に記述された各コマンドに応じた各種ファイルの同期再生処理が実行され、しかも、ユーザが所望の再生速度を入力設定した場合には、当該所望の再生速度でファイルの再生処理が実行される。
【0071】
図8は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴い並列起動される先読み処理を示すフローチャートである。
【0072】
前記再生用ファイル12cの再生処理に伴いこの先読み処理が並列起動されると、RAM12Cに格納された解読済再生用ファイル(CASファイル)12cのタイムコードファイル12c3(図2参照)に対する読み出しポインタの現在位置が確認され(ステップR1)、この現在のポインタ位置より後にあるコマンドコード“DI”(画像ファイル表示命令)がサーチされる(ステップR2)。
【0073】
そして、前記タイムコードファイル12c3(図2参照)における現在の読み出しポインタのセット位置よりも後に“DI”コマンドがサーチされた場合には(ステップR3)、当該“DI”コマンドのパラメータデータに基づき指定されている画像ID番号の画像ファイルが、画像展開バッファ12nに対して展開済であるか否か、つまり直ちに表示出力可能な状態に設定されているか否かが、該当画像ID番号の画像展開済フラグ12mの有無に基づき判断される(ステップR4)。
【0074】
そして、タイムコードファイル12c3(図2参照)における現在の読み出しポインタの位置よりも後のコマンドコードして、“DI”コマンドがサーチされ、しかも当該“DI”コマンドのパラメータデータに基づき指定されている画像ID番号の画像ファイルが、画像展開バッファ12nに対して展開済みでないと判断された場合には、該指定の画像ID番号の画像ファイルがコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出され、画像展開バッファ12nに対して予め展開される(ステップR3→R4→R5)。
【0075】
つまり、再生用ファイル12cのタイムコードファイル12c3(図2参照)に従った現在の読み出しポインタの位置のコマンド処理よりも後に画像ファイル表示の“DI”コマンドがある場合は、予め当該“DI”コマンドのパラメータデータにより指示される画像ファイルを先読みして展開しておくことで、前記読み出しポインタが実際に後の“DI”コマンドの位置まで移動した場合に、処理に遅れなく指定の画像ファイルを直ちに出力表示でるようになる。
【0076】
図9は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理を示すフローチャートである。
【0077】
図10は前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャートである。
【0078】
この他のコマンド処理において、前記再生用ファイル12cにおける読み出しポインタに従いタイムコードファイル12c3(図2参照)から読み出されたコマンドコードが“NP”と判断された場合には、無効処理が指定され現状のファイル出力状態がそのまま維持される(ステップA1→END(S16))。
【0079】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“LT”と判断された場合には、図10(A)におけるLT処理に移行される(ステップA2→AB)。
【0080】
このLT処理(i番目テキストロード)では、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータをテキスト番号iとして、解読された再生用ファイル12cのシーケンスファイルテーブル(図3参照)から該テキスト番号iのID番号が読み出される(ステップB1)。
【0081】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるテキストデータのRAM12Cのワークエリアに対するロードが指示される(ステップB2)。
【0082】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“VD”と判断された場合には、図10(B)におけるVD処理に移行される(ステップA3→AC)。
【0083】
このVD処理(i番目テキスト文節表示)では、前記RAM12Cのワークエリアにロードされたi番目のテキストデータを、HTMLファイルで設定したテキストフレーム内に表示する指示が行われる(ステップC1)。
【0084】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“BL”と判断された場合には、図10(C)におけるBL処理に移行される(ステップA4→AD)。
【0085】
このBL処理(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定)では、まず前記RAM12Cのワークエリアにロードされたテキストデータに対する文字カウンタがリセットされる(ステップD1)。
【0086】
そして、当該コマンドコードBLと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、テキストデータのi番目の文節ブロックが指定される(ステップD2)。
【0087】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“HN”と判断された場合には、図10(D)におけるHN処理に移行される(ステップA5→AE)。
【0088】
このHN処理(ハイライト無し・文字カウンタカウントアップ)では、テキストデータに対する文字カウンタを1カウントアップする指示が行われる(ステップE1)。
【0089】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“HL”と判断された場合には、図10(E)におけるHL処理に移行される(ステップA6→ステップAF)。
【0090】
このHL処理(i番目文字までハイライト・文字カウント)では、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、テキストデータのi番目の文字までハイライト表示する指示が行われる(ステップF1)。
【0091】
そして、文字カウンタをi番目の文字までカウントアップする指示が行われる(ステップF2)。
【0092】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“LS”と判断された場合には、図10(F)におけるLS処理に移行される(ステップA7→ステップAG)。
【0093】
このLS処理(1行スクロール・文字カウンタカウントアップ)では、表示中のテキストデータに対する1行スクロールの指示が行われると共に(ステップG1)、文字カウンタを1カウントアップする指示が行われる(ステップG2)。
【0094】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“DH”と判断された場合には、図10(G)におけるDH処理に移行される(ステップA8→ステップAH)。
【0095】
このDH処理(i番目HTMLファイル表示)では、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からHTML番号iのID番号が読み出される(ステップH1)。
【0096】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるHTMLデータの表示部に対する画像表示フレームやテキスト表示フレームの設定が指示される(ステップH2)。
【0097】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“DI”と判断された場合には、まず、RAM12C内に設定された画像(オン/オフ)フラグ12kによって画像オフモードに設定されているか否か判断され、“画像オフ”に設定されていると判断された場合には、これ以降のDI処理に進まず、画像ファイルの表示は行われない(ステップA9→A9′→END(S16))。
【0098】
一方、“画像オン”に設定されていると判断された場合には、図10(H)におけるDI処理に移行される(ステップA9→A9′→ステップAI)。
【0099】
このDI処理(i番目イメージファイル表示)では、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から画像番号iのID番号が読み出される(ステップI1)。
【0100】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されて画像展開バッファ12nに展開された画像データを前記HTMLファイルで設定された画像表示フレーム内に表示する指示が行われる(ステップI2)。
【0101】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“PS”と判断された場合には、まず、RAM12C内に設定された音声(オン/オフ)フラグ12lによって音声オフモードに設定されているか否か判断され、“音声オフ”に設定されていると判断された場合には、これ以降のPS処理に進まず、音声ファイルの出力は行われない(ステップA10→A10′→END(S16))。
【0102】
一方、“音声オン”に設定されていると判断された場合には、図10(I)におけるPS処理に移行される(ステップA10→A10′→ステップAJ)。
【0103】
このPS処理(i番目サウンドファイルプレイ)では、当該コマンドコードPSと共に読み出されたパラメータデータ(i)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から音声番号iのID番号が読み出される(ステップJ1)。
【0104】
そして、このID番号に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された音声データを音声出力部19から出力する指示が行われる(ステップJ2)。
【0105】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“CS”と判断された場合には、図10(J)におけるCS処理に移行される(ステップA11→AK)。
【0106】
このCS処理(クリアオールファイル)では、出力中の全ファイルをクリアする指示が行われる(ステップK1)。
【0107】
また、タイムコードファイル12c3から読み出されたコマンドコードが“MI”“SI”“BS”“SS”あるいはその他のコマンドのいずれかであると判断された場合には、拡張コマンド処理に移行される(ステップA11→AL)。
【0108】
図11は前記図2乃至図4における英語教材再生ファイルに基づいた英語テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図である。
【0109】
この英語教材ファイル(12c)は、そのヘッダに予め記述設定された(基準)処理単位時間(例えば25ms)12hまたはユーザ入力に応じて設定された新処理単位時間12j毎にコマンド処理が実行されるもので、まず、タイムコードファイル12c3(図2参照)の第1コマンドコード“CS”(クリアオールファイル)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、全ファイルの出力をクリアする指示が行われ(ステップK1)、テキスト・画像・音声ファイルの出力がクリアされる。
【0110】
第2コマンドコード“DH”(i番目HTMLファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDHと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からHTML番号1のID番号=2が読み出される(ステップH1)。
【0111】
そして、このID番号=2に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されるHTMLデータの英会話テキスト・画像フレームデータに応じて、図11(A)に示すように、表示部18に対するテキスト表示フレームXや画像表示フレームYが設定される(ステップH2)。
【0112】
第3コマンドコード“DI”(i番目イメージファイル表示)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードDIと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から画像番号1のID番号=6が読み出される(ステップI1)。
【0113】
そして、このID番号=6に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出されて画像展開バッファ12nに展開された画像データ(画像A)が、前記HTMLファイルで設定された画像表示フレームY内に表示される(ステップI2)。
【0114】
第4コマンドコード“PS”(i番目サウンドファイルプレイ)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードPSと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)から音声番号1のID番号=31が読み出される(ステップJ1)。
【0115】
そして、このID番号=31に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された英会話音声データが音声出力部19から出力される(ステップJ2)。
【0116】
第5コマンドコード“LT”(i番目テキストロード)およびそのパラメータデータ“01”が読み出されると、当該コマンドコードLTと共に読み出されたパラメータデータ(i=1)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号1のID番号=20が読み出される(ステップB1)。
【0117】
そして、このID番号=20に対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)から読み出された英会話テキストデータがRAM12Cのワークエリアにロードされる(ステップB2)。
【0118】
第6コマンドコード“VD”(i番目テキスト文節表示)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、当該コマンドコードVDと共に読み出されたパラメータデータ(i=0)に応じて、ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)からテキスト番号0のID番号=19が読み出され、これに対応付けられてコンテンツ内容データ12c4(図4参照)にて指定された英会話タイトル文字の文節が、前記RAM12Cにロードされた英会話テキストデータの中から呼び出されて表示画面上のテキスト表示フレームX内に表示される(ステップC1)。
【0119】
第7コマンドコード“BL”(文字カウンタリセット・i番目文節ブロック指定)およびそのパラメータデータ“00”が読み出されると、前記テキスト表示フレームXで表示中の英会話文節の文字カウンタがリセットされ、0番目のブロックが指定される(ステップD1,D2)。
【0120】
第8コマンドコード“HL”(i番目文字までハイライト・文字カウント)およびそのパラメータデータ“04”が読み出されると、当該コマンドコードHLと共に読み出されたパラメータデータ(i=4)に応じて、テキストデータの4番目の文字までハイライト表示(強調表示)される(ステップF1)。
【0121】
そして、文字カウンタが4番目の文字までカウントアップされる(ステップF2)。
【0122】
第9コマンドコード“NP”が読み出されると、現在の画像および英会話テキストデータの同期表示画面および英会話音声データの同期出力状態が維持される。
【0123】
このように、前記英会話教材再生ファイル(12c)におけるタイムコードファイル12c3(図2参照)・ファイルシーケンステーブル12c2(図3参照)・コンテンツ内容データ12c4(図4参照)に従って、当該再生ファイルに予め設定された(基準)処理単位時間(例えば25ms)12hまたはユーザ入力に応じて設定された新処理単位時間12j毎のコマンド処理を行うことで、図11(A)〜(D)に示すように、表示画面上のテキスト表示フレームX内に英会話テキストデータが表示されると共に、画像表示フレームY内にその対応画像データが同期表示され、さらに、音声出力部19から表示中の英会話テキストを読み上げる英会話音声データが同期出力されると共に、当該英会話テキストの読み上げ文節が各文字毎に順次同期ハイライト(強調)表示されるようになる。
【0124】
これにより、携帯機器10のCPU11は、再生ファイル12b(12c)に設定されたコマンド処理の単位時間毎に、当該コマンドコードおよびそのパラメータデータに従った各種コマンド処理を指示するだけで、英会話テキストファイル、英会話画像ファイル、英会話音声ファイルの同期再生処理を行うことができる。
【0125】
図12は前記携帯機器10により英語教材再生ファイルを再生する際の処理時間設定処理(図6参照)に伴い表示される目標リーディング速度入力画面Gsを示す図である。
【0126】
すなわち、前記図6における処理時間設定処理でのファイル再生目標速度(word/分)の入力処理ステップ(X4r)では、図12に示すように、目標リーディング速度入力画面Gsが表示部18に表示されて目標速度(word/分)のユーザ入力が促される。
【0127】
この目標リーディング速度入力画面Gsにおいて、ユーザ所望のファイル再生目標速度(word/分)12dを入力することで、前述の図6における処理時間設定処理に従って、再生対象ファイル12b(12c)のテキスト量(word数)12fに応じた目標(再生)時間12iおよび新処理単位時間12jが設定されて、前述の図7における再生処理に従ったファイル再生処理が開始される。
【0128】
図13は前記携帯機器10における処理時間設定処理および再生処理に従った英語テキストファイルのリーディング再生状態を示す図である。
【0129】
すなわち、前記図11に従い説明した英語教材再生ファイルを再生対象ファイルとする処理時間設定処理(図6参照)において、“リーディングモード”を選択すると共に、ユーザ所望のファイル再生目標速度(word/分)12dを入力して当該英語教材再生ファイルのテキスト量(word数)12fに応じた目標(再生)時間12iおよび新処理単位時間12jを設定させ、音声オフモード、画像オフモードに設定してファイル再生処理を開始させることで、図13(A)に示すような英文テキストリーディング画面Gpが表示され、そのテキスト表示フレームXに表示された英文テキストが、ユーザ所望のリーディング速度(120word/minute)で強調表示Mされながら再生されるようになる。
【0130】
これにより、英会話テキストファイル、英会話画像ファイル、英会話音声ファイルの同期再生処理をCPU11の処理負担少なく実行できるばかりでなく、容易に希望の再生スピードに設定してファイル出力できるようになる。
【0131】
図13(B)は他の英文テキストのリーディング再生に伴う再生開始前の英文テキストリーディング画面Gpを示す図である。
【0132】
したがって、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、ROM12Aに予め記憶された再生処理プログラム12aに従って、再生用ファイル12b(12c)に予め設定記述されているコマンド処理の基準(元の)単位時間(25ms/50ms)またはユーザ所望の再生速度(word/分)に応じ当該ファイルのデータ量(word数)と全体再生時間に基づき設定された新たな処理単位時間毎に、タイムコードファイル12c3に配列されたコマンドコードおよびそのパラメータデータを読み出し、そのコマンドに対応する処理を指示するだけで、当該タイムコードファイル12c3に記述された各コマンドに応じたテキスト・画像・音声ファイルなどの同期再生処理が実行されるので、CPU11の負荷を非常に小さくして各種ファイルの同期再生を行うことができ、しかもその再生速度を容易に希望の速度に設定できるようになる。
【0133】
また、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、テキスト・画像・音声ファイルなどの単なる同期再生処理だけでなく、このファイル再生状況に伴い、テキストの強調表示やスクロール表示などの各種ファイルの再生効果を組み合わせて行う構成としたので、希望の再生速度で各種ファイルのより効果的な同期再生を行うことができる。
【0134】
さらに、前記構成の携帯機器10によるファイル再生機能によれば、英語教材再生ファイルなどの再生に際してリーディングモードまたはヒアリングモードを選択設定した場合には、これに伴い音声ファイルの出力モードが“音声オフ”または“音声オン”に設定されるので、希望のリーディング速度または希望のヒアリング速度で最適な英文テキストの再生処理を実行できるようになる。
【0135】
なお、前記実施形態において記載した携帯機器10による各処理の手法、すなわち、図6のフローチャートに示すファイル再生の処理時間設定処理、図7のフローチャートに示すファイル再生処理、図8のフローチャートに示す前記ファイル再生処理と並列起動されるファイル先読み処理、図9のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う他のコマンド処理、図10のフローチャートに示す前記ファイル再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体13に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク(インターネット)Nとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体13に記憶されたプログラムを記録媒体読取部14によってメモリ12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したファイル再生速度任意設定可能な複数ファイル同期再生機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0136】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末から前記のプログラムデータを取り込み、前述したファイル再生速度任意設定可能な複数ファイル同期再生機能を実現することもできる。
【0137】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0138】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の再生制御装置によれば、テキストファイル、画像ファイルを含む複数種類のファイルの再生命令と無効命令とを含む一連の命令が順に配列され、当該一連の命令が先頭から順に一定時間間隔で実行された際に、各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶されている再生情報記憶手段とを有し、計時手段により計時された時間に基づいて、第1の再生制御手段により前記再生情報記憶手段に記憶されている一連の命令を先頭から順に前記基準時間間隔毎に実行することにより複数種類のファイルの同期再生処理を行わせることができる。さらに、再生速度設定手段によりファイルの再生速度を設定すると、第2の再生制御手段によって、前記設定再生速度で、前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように、前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔が変更され、ファイルの再生処理が順次この変更された基準時間間隔毎に行わせることができる。
【0139】
これにより、一連の命令が先頭から順に一定時間間隔で実行された際に、テキストファイル、画像ファイルを含む各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に同期して実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶しておけば、第1の再生制御手段によりテキストと画像等の各ファイルの再生が同期するように計時された基準時間間隔毎に再生することができると共に、ファイルの再生速度を設定すると、第2の再生制御手段によって、このファイル再生速度で前記ファイルが再生されるように再生命令の基準時間間隔を変更して順次この変更された基準時間間隔毎にファイルの再生処理を行わせることができるようになる。
【0140】
また、本発明の請求項2に係る情報再生装置によれば、再生速度設定手段によりファイルの再生速度を設定すると、データ量取得手段により前記ファイル記憶手段にて記憶されたファイルのデータ量が取得されると共に、再生時間取得手段により前記再生情報記憶手段にて基準時間間隔毎に配列されて記憶されたファイルの再生命令の再生時間が取得される。すると、第2の再生制御手段により、前記データ量取得手段により取得されたファイルのデータ量と再生速度設定手段により設定されたファイルの再生速度とに基づきファイルの目標再生時間が取得され、この目標再生時間と前記再生時間取得手段により取得されたファイルの再生時間とに基づいて前記設定された再生速度で前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔が変更されてファイルの再生処理が行われる。
【0141】
これにより、ファイルの再生速度を設定すると、該ファイルのデータ量と設定再生速度に基づき当該ファイルの目標再生時間を取得でき、このファイルの目標再生時間とファイル再生命令の再生時間とに基づき、設定再生速度でファイルが再生されるように、再生命令の基準時間間隔を変更して順次この変更された基準時間間隔毎にファイルの再生処理を行わせることができるようになる。
【0142】
また、本発明の請求項3に係る情報再生装置によれば、テキストファイルをテキストデータ、データ量を該テキストデータに含まれる単語数とし、ファイル再生速度を一定時間あたりの単語表示速度としたので、一定時間あたりの再生表示単語数を設定でき、所望の再生速度でテキストファイルの再生出力を行うことができる。
【0143】
また、本発明の請求項4に係る情報再生装置によれば、ファイル再生命令は、各ファイルにおける再生形態を指示する再生形態命令を含み、ファイルがテキストファイルである場合は、当該テキストファイルに含まれる文字列のうち命令で指定された部分を他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させるように命令で指示して再生処理を行わせることができるようになる。
【0144】
また、本発明の請求項5に係る情報再生装置によれば、テキストファイルに含まれる文字列のうち命令で指定された部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを他の文字列の部分と異なる形態で表示させるように再生形態命令で指示して再生処理を行わせることができるようになる。
【0145】
また、本発明の請求項6に係る情報再生装置によれば、テキストデータの再生処理に伴い、設定された単語表示速度および目標再生時間を共に表示させることができるようになる。
【0146】
また、本発明の請求項7に係る情報再生装置によれば、ファイルに含まれる音声データの再生の有無をオン/オフ選択して再生を行わせることができる。
【0147】
また、本発明の請求項8に係る情報再生装置によれば、画像ファイルに含まれる画像データの再生の有無をオン/オフ選択して再生を行わせることができる。
【0148】
よって、本発明によれば、複数種類のファイルの同期再生を少ないCPUの負荷で行い、しかもその再生速度を容易に変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生装置の実施形態に係る携帯機器10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するタイムコードファイル12c3を示す図。
【図3】前記携帯機器10のメモリ12に格納された再生用ファイル12b(12c)を構成するファイルシーケンステーブル12c2を示す図。
【図4】前記携帯機器10のメモリ12に格納される再生用ファイル12b(12c)を構成するコンテンツ内容データ12c4を示す図。
【図5】前記携帯機器10のタイムコードファイル12c3(図2参照)にて記述される各種コマンドのコマンドコードとそのパラメータデータおよび再生処理プログラム12aに基づき解析処理される命令内容を対応付けて示す図。
【図6】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生用ファイル12b(12c)に対する処理時間設定処理を示すフローチャート。
【図7】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理を示すフローチャート。
【図8】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴い並列起動される先読み処理を示すフローチャート。
【図9】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理を示すフローチャート。
【図10】前記携帯機器10の再生処理プログラム12aに従った再生処理に伴う他のコマンド処理それぞれの処理内容を示すフローチャート。
【図11】前記図2乃至図4における英語教材再生ファイルに基づいた英語テキスト・画像・音声ファイルの同期再生状態を示す図。
【図12】前記携帯機器10により英語教材再生ファイルを再生する際の処理時間設定処理(図6参照)に伴い表示される目標リーディング速度入力画面Gsを示す図。
【図13】前記携帯機器10における処理時間設定処理および再生処理に従った英語テキストファイルのリーディング再生状態を示す図。
【符号の説明】
10 …携帯機器
11 …CPU
12 …メモリ
12A…ROM
12B…FLASHメモリ
12C…RAM
12c1…ヘッダ情報
12c1a…処理単位時間
12c2…ファイルシーケンステーブル
12c3…タイムコードファイル
12c4…コンテンツ内容データ
12a…再生処理プログラム
12b…暗号化された再生用ファイル(CASファイル)
12c…解読された再生用ファイル(CASファイル)
12d…目標(再生)速度
12e…指定テキスト番号
12f…単語数(word数)
12g…元の再生時間
12h…元の(基準)処理単位時間
12i…目標(再生)時間
12j…新処理単位時間
12k…画像(オン/オフ)フラグ
12l…音声(オン/オフ)フラグ
12m…画像展開済みフラグ
12n…画像展開バッファ
13 …外部記録媒体
14 …記録媒体読取部
15 …電送制御部
16 …通信部
17 …入力部
18 …表示部
19 …音声出力部
20 …通信機器(自宅PC)
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク(インターネット)
X …テキスト表示フレーム
Y …画像表示フレーム
M テキスト再生強調表示

Claims (9)

  1. テキストファイル、画像ファイルを含む複数種類のファイルを記憶するファイル記憶手段と、
    前記複数種類のファイルの再生命令と無効命令とを含む一連の命令が順に配列され、当該一連の命令が先頭から順に予め定められた基準時間間隔毎に実行された際に、各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶されている再生情報記憶手段と、
    時間を計時する計時手段と、
    この計時手段により計時された時間に基づき、前記再生情報記憶手段に記憶されている一連の命令を先頭から順に前記基準時間間隔毎に実行することにより、前記再生情報記憶手段に記憶されている前記複数種類のファイルの各再生命令を、当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行させる第1の再生制御手段と、
    ファイルの再生速度を設定する再生速度設定手段と、
    この再生速度設定手段により設定された再生速度で、前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように、前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔を変更してファイルの再生処理を順次この変更された基準時間間隔毎に行わせる第2の再生制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. さらに、
    前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルのデータ量を取得するデータ量取得手段と、
    前記再生情報記憶手段により基準時間間隔毎に配列されて記憶されたファイルの再生命令の再生時間を取得する再生時間取得手段とを備え、
    前記第2の再生制御手段は、
    前記データ量取得手段により取得されたファイルのデータ量と前記再生速度設定手段により設定されたファイルの再生速度とに基づきファイルの目標再生時間を取得し、この目標再生時間と前記再生時間取得手段により取得されたファイルの再生時間とに基づき前記設定された再生速度で前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔を変更し順次ファイルの再生処理をこの変更された基準時間間隔毎に行わせる手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  3. 前記テキストファイルはテキストデータを含み、前記データ量はテキストデータに含まれる単語数であり、前記再生速度は一定時間あたりの単語表示速度であることを特徴とする請求項2に記載の情報再生装置。
  4. 前記複数種類のファイルの再生命令は、そのそれぞれのファイルにおける再生形態を指示する再生形態命令を含み、この再生形態は、当該再生対象ファイルがテキストファイルである場合には、当該テキストファイルに含まれる文字列のうち命令で指定された部分を他の文字列の部分と異なる表示形態で表示させることを特徴とする請求項3に記載の情報再生装置。
  5. 前記再生形態命令は、前記テキストファイルに含まれる文字列のうち命令で指定された部分の文字色または文字サイズまたは文字フォントを他の文字列の部分と異なる形態で表示させる命令を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の情報再生装置。
  6. さらに、
    前記第2の再生制御手段によるテキストデータの再生処理に伴い、設定された単語表示速度および目標再生時間を共に表示する再生速度時間表示手段を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載の情報再生装置。
  7. 前記ファイルは音声データを含み、この音声データの再生の有無を選択する音声オン/オフ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載の情報再生装置。
  8. 前記画像ファイルは画像データを含み、この画像データの再生の有無を選択する画像オン/オフ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項7の何れか1項に記載の情報再生装置。
  9. 情報再生装置のコンピュータを制御するための情報再生処理プログラムであって、
    前記コンピュータを
    テキストファイル、画像ファイルを含む複数種類のファイルを記憶するファイル記憶手段、
    前記複数種類のファイルの再生命令と無効命令とを含む一連の命令が順に配列され、当該一連の命令が先頭から順に予め定められた基準時間間隔毎に実行された際に、各ファイルの再生命令が当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行されるように無効命令の間に予め配列して記憶されている再生情報記憶手段、
    時間を計時する計時手段、
    この計時手段により計時された時間に基づき、前記再生情報記憶手段に記憶されている一連の命令を先頭から順に前記基準時間間隔毎に実行することにより、前記再生情報記憶手段に記憶されている前記複数種類のファイルの各再生命令を、当該各再生命令の配列位置に対応する時間に実行させる第1の再生制御手段、
    ファイルの再生速度を設定する再生速度設定手段、
    この再生速度設定手段により設定された再生速度で、前記ファイル記憶手段により記憶されたファイルが再生されるように、前記再生情報記憶手段により記憶されたファイルの再生命令の基準時間間隔を変更してファイルの再生処理を順次この変更された基準時間間隔毎に行わせる第2の再生制御手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な情報再生処理プログラム。
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