JP4406717B2 - アルミン酸塩蛍光体の製造方法 - Google Patents
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前記溶液へ、前記金属の陽イオンを沈殿させる二種以上の沈殿剤を添加し、沈殿物を生成させる工程と、
前記沈殿物を分離、乾燥してアルミン酸塩蛍光体前駆体を製造する工程と、
前記アルミン酸塩蛍光体前駆体を焼成してアルミン酸塩蛍光体を製造する工程とを、有することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記溶液へ、前記金属の陽イオンを沈殿させる二種以上の沈殿剤を添加し、沈殿物を生成させる工程において、前記二種以上の沈殿剤を、同時に、前記溶液へ添加することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記溶液へ、前記金属の陽イオンを沈殿させる二種以上の沈殿剤を添加し、沈殿物を生成させる工程において、前記二種以上の沈殿剤を当該沈殿剤の種類毎に、二回以上に分けて、前記溶液へ添加することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記沈殿剤は、炭酸イオンまたはシュウ酸イオンを提供するものであり、
前記沈殿剤添加後の前記溶液のpH値が9〜11となるように前記沈殿剤の添加量を調整することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記所望のアルミン酸塩蛍光体を構成する全ての金属とは、Ba、Mg、Al、および、EuとMnとから選択される少なくとも一種、であることを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記所望のアルミン酸塩蛍光体を構成する全ての金属の陽イオンを含む溶液が、水、または水とアルコールとを含んだ溶液であることを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
前記アルミン酸塩蛍光体前駆体中において、付活剤原子が形成する凝集相は、その大きさが2μm以下であり、且つ前記アルミン酸塩蛍光体前駆体中の全体に均一に分散していることを特徴とするアルミン酸塩蛍光体前駆体である。
本実施形態のアルミン酸塩蛍光体の製造方法は、アルミン酸塩蛍光体を構成する全ての金属イオンを含む溶液へ、二種以上の沈殿剤を混合することにより上記の金属イオンを沈殿させ、生成した沈殿物を分離、乾燥することによりアルミン酸塩蛍光体前駆体を作製し、このアルミン酸塩蛍光体前駆体を焼成してアルミン酸塩蛍光体を製造するものである。尚、アルミン酸塩蛍光体を構成する全ての金属イオンを含む溶液の溶媒としては、水、または、水へアルコール等の溶剤を添加したものが好個に用いられる。そこで以下の説明において、これら、水または水とアルコールとを含んだ溶液を溶媒として用いた場合を例として説明することとし、当該水または水とアルコールとを含んだ溶媒を水溶液と記載する。
(実施例1)
硝酸バリウム4.70g、硝酸マグネシウム六水和物5.13g、硝酸アルミニウム九水和物75.03g、及び硝酸ユウロピウム六水和物0.89gを487.06gの水に溶解し、得られた水溶液をN2ガスで置換した反応容器内において30℃に保持した。
そして、この水溶液を撹拌しながら、原料中の金属陽イオンに対して1.0等量に相当する炭酸アンモニウム32.77g、原料中の金属陽イオンに対して1.5等量に相当する25%アンモニア水163.68g、及び水149.26gを混合して製造した沈殿剤溶液を、上記反応容器内に添加して混合し、この反応溶液を30分間撹拌・保持した後、反応を終了して沈殿物を得た。撹拌・保持前の反応溶液のpH値は2.49、後のpH値は9.76であった。
図1は、実施例1で製造された青色アルミン酸塩蛍光体BaMgAl10O17:Euの前駆体におけるEuの分布を、EPMAにより分析した写真であり、図1中の符号αは、5μmの長さを表す指標である。
図1に示すように、付活剤であるEu原子が形成する凝集相は、約2μm以下の範囲内に収まっており、当該Eu凝集相が前駆体全体に渡って均一に分散している様子が確認された。
硝酸バリウム4.70g、硝酸マグネシウム六水和物5.13g、硝酸アルミニウム九水和物75.03g、及び硝酸ユウロピウム六水和物0.89gを、487.06gの水に溶解し、得られた水溶液をN2ガスで置換した反応容器内において30℃に保持した。そして、この水溶液を撹拌しながら、原料中の金属陽イオンに対して1.5等量に相当する、沈殿剤としての25%アンモニア水163.68gを反応容器内に添加して混合し、この反応溶液を30分間撹拌・保持した。その後、当該反応溶液に、原料中の金属陽イオンに対して1.0等量に相当する炭酸アンモニウム32.77g及び水149.26gを混合して製造した沈殿剤溶液を反応容器内に添加して混合し、この反応溶液を30分間撹拌・保持した後、反応を終了して沈殿物を得た。反応前のpH値は2.50、アンモニア水添加後のpH値は9.91、炭酸アンモニウム添加後の反応溶液のpH値は9.70であった。
炭酸バリウム6.60g、酸化ユウロピウム0.65g、塩基性炭酸マグネシウム3.61g、γ−アルミナ18.94g、弗化アルミニウム0.28gをボールミルにて混合して、青色アルミン酸塩蛍光体前駆体を製造した。
この前駆体中のEu分布を、EPMA分析により確認した結果を図2に示す。図2は、図1と同様のEPMA分析写真である。
図2に示すように、付活剤であるEu原子が形成する凝集相は、その大きさが約5μmのものが存在し、且つ前駆体において部分的に局在している様子が確認された。この青色アルミン酸塩蛍光体前駆体をアルミナるつぼ容器に充填し、N2雰囲気中で1600℃、3時間の焼成を実施することにより、青色アルミン酸塩蛍光体BaMgAl10O17:Euを製造した。この蛍光体の発光強度を100%とした。
Claims (4)
- アルミン酸塩蛍光体を構成するBa、Mg、Al、および、EuとMnとから選択される少なくとも一種、の金属の陽イオンを含む溶液を製造する工程と、
前記溶液へ、水酸イオンを提供する少なくとも1種類以上の沈澱剤と、
炭酸イオンを提供する少なくとも1種類以上の沈澱剤とを、
前記沈殿剤添加後の前記溶液のpH値が9.5〜10.5となるように前記沈殿剤の添加量を調整して添加し、沈殿物を生成させる工程と、
前記沈殿物を分離、乾燥して、アルミン酸塩蛍光体前駆体を製造する工程と、
前記アルミン酸塩蛍光体前駆体を焼成してアルミン酸塩蛍光体を製造する工程とを、有することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法。 - 請求項1に記載のアルミン酸塩蛍光体の製造方法であって、
前記溶液へ、前記金属の陽イオンを沈殿させる二種以上の沈殿剤を添加し、沈殿物を生成させる工程において、前記二種以上の沈殿剤を、同時に、前記溶液へ添加することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法。 - 請求項1に記載のアルミン酸塩蛍光体の製造方法であって、
前記溶液へ、前記金属の陽イオンを沈殿させる二種以上の沈殿剤を添加し、沈殿物を生成させる工程において、前記二種以上の沈殿剤を当該沈殿剤の種類毎に、二回以上に分けて、前記溶液へ添加することを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載のアルミン酸塩蛍光体の製造方法であって、
前記所望のアルミン酸塩蛍光体を構成する全ての金属の陽イオンを含む溶液が、水、または水とアルコールとを含んだ溶液であることを特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法。
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