JP4405111B2 - 燃料噴射弁保持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,エンジンの吸気路構成体の装着孔に燃料出口側端部を装着した燃料噴射弁を保持するための燃料噴射弁保持装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料噴射弁保持装置では,例えば特開平4−350356号公報に開示されているように,エンジンの吸気路構成体の装着孔に燃料出口側端部を装着した燃料噴射弁の燃料入口側端部に,燃料レールの燃料分配口を嵌合すると共に,該レールの支持ブラケットをエンジンの吸気路構成体にボルトで固着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこうした燃料噴射弁保持装置では,ボルトのねじ込みに手間が掛かり,組立性が良好とは言い難い。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,ボルトのような固着部材を用いずに,簡単な操作で燃料噴射弁を保持し得るようにした燃料噴射弁保持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,エンジンの吸気路構成体の装着孔に燃料出口側端部を装着した燃料噴射弁を保持するための燃料噴射弁保持装置において,前記吸気路構成体に連設されて前記燃料噴射弁の燃料入口側端部の周囲に配置される環状の固定ホルダの内周に,燃料噴射弁の燃料入口側端部外周に嵌合して外部の燃料導管及び燃料噴射弁間を接続するジョイントキャップを嵌合し,このジョイントキャップの外周に周方向間隔を置いて半径方向外方に突出する複数のバヨネット腕を形成する一方,このジョイントキャップの固定ホルダ内への嵌合と,その嵌合後のジョイントキャップの所定角度の回転とに応じて,前記各バヨネット腕が順次係合する縦溝及び横溝からなる複数のバヨネット溝を固定ホルダに形成し,前記バヨネット腕の前記横溝との係合状態を保持する回り止め手段をジョイントキャップ及び固定ホルダ間に設けたことを第1の特徴とする。
【0006】
この第1の特徴によれば,ジョイントキャップを,固定ホルダへの嵌合後,捩じるという極めて簡単な操作により,ジョイントキャップを固定ホルダに連結して燃料噴射弁を保持することができる。したがって従来のねじ止めに比べて短時間で能率よく燃料噴射弁の保持を行うことができる。特に,燃料噴射弁の保持に,該弁に燃料を導入するジョイントキャップを利用するものであるから,部品点数の削減を果たし,コストの低減に寄与し得る。
【0007】
また本発明は,第1に特徴に加えて,前記回り止め手段を,固定ホルダの内周面に形成された固定係止部と,前記バヨネット腕が前記横溝に係合したとき,該固定係止部に弾性的に係合するよう前記ジョイントキャップに形成された可動係止部とで構成したことを第2の特徴とする。
【0008】
この第2の特徴によれば,バヨネット腕が横溝に係合したとき,可動係止部及び固定係止部が相互に自動的に係合して,ジョイントキャップの戻り回転を確実に防ぐことができる。しかも可動係止部及び固定係止部はジョイントキャップ及び固定ホルダにそれぞれ一体に形成されるので,これらによって部品点数が増加することもなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0009】
さらにまた本発明は,第1〜第2の特徴の何れかに加えて,前記バヨネット腕を,ジョイントキャップの外周面に一体に突設され,外部から燃料を取り入れる燃料導入管で兼用したことを第3の特徴とする。
【0010】
この第3の特徴によれば,バヨネット腕として燃料導入管が利用されるので,その分,専用のバヨネット腕の本数を減らし,構造の簡素化を図ることができる。
【0011】
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記複数のバヨネット腕の,ジョイントキャップの軸方向に沿う厚みを互いに相違させたことを第4の特徴とする。
【0012】
この第4の特徴によれば,対応し合うバヨネット腕及びバヨネット溝を誤りなく確実に係合させ,燃料導入管を常に一定の方向に向けることができる。
【0013】
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記複数のバヨネット腕の,ジョイントキャップの軸方向に沿う位置を互いに相違させたことを第5の特徴とする。
【0014】
この第5の特徴によっても,対応し合うバヨネット腕及びバヨネット溝を誤りなく確実に係合させ,燃料導入管を常に一定の方向に向けることができる。
【0015】
さらにまた本発明は,第1〜第5の何れかにに加えて,固定ホルダを前記吸気構成体と一体成形したことを第6の特徴とする。
【0016】
この第6の特徴によれば,吸気構成体と一体化された固定ホルダは部品点数を増加させることもなく,燃料噴射弁保持装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0017】
さらにまた本発明は,第2〜第6の何れかにに加えて,ジョイントキャップを合成樹脂製としたことを第7の特徴とする。
【0018】
この第7特徴によれば,バヨネット腕,並びに可動係止部によって部品点数が増加されることもなく,構造の簡素化を図ることができるのみならず,可動係止部に,固定係止突起と係合するための半径方向の弾性を容易に付与することができる。
【0019】
尚,前記吸気路構成体は,後述する本発明の実施例中の吸気管4に対応し,また可動係止部及び固定係止部は可動係止爪30及び固定係止部31にそれぞれ対応する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0021】
図1は本発明に係る燃料噴射弁保持装置の斜視図,図2は同燃料噴射弁保持装置の縦断側面図,図3は図2の3矢視図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図3の5矢視図,図6は図3の6矢視図,図7(A)は同燃料噴射弁保持装置の固定ホルダの平面図,図7(B)は図7(A)のB−B線断面図,図8(A)は同燃料噴射弁保持装置のジョイントキャップの側面図,図8(B)は図8(A)のB−B線断面図,図9同燃料噴射弁保持装置の組立要領説明図である。
【0022】
先ず,図1及び図2において,エンジンEのシリンダヘッド1には,図示しない吸気弁により開閉される吸気ポート2が形成されるており,この吸気ポート2に連通する吸気路3を有する吸気管4がシリンダヘッド1の一側面に接合される。この吸気管4には,吸気路3を開閉するスロットルバルブ5が軸支される。また,このスロットルバルブ5より下流側の吸気路3に開口する燃料導入口6と,それに同軸で連なる装着孔7とが吸気管4に設けられ,この装着孔7に電磁式燃料噴射弁Iの燃料出口側端部Ibがシール部材8を介して嵌装される。この燃料噴射弁Iは,本発明の燃料噴射弁保持装置Hによって保持される。
【0023】
燃料噴射弁保持装置Hは,吸気管4の外面から起立するブラケット10の上端に一体に形成された固定ホルダ11と,燃料噴射弁Iの燃料入口側端部Ia外周に嵌合して外部の燃料導管12及び燃料噴射弁I間を接続するジョイントキャップ13とを構成要素とする。上記ブラケット10及び固定ホルダ11は吸気管4と一体成形される。尚,図中,符号Icは燃料噴射弁Iのカプラを示す。
【0024】
図3,図4,図6及び図7に示すように,固定ホルダ11は環状をなしており,その周壁には,軸方向に延びる縦溝14a,15a及び周方向に延びる横溝14b,15bからなる複数条のバヨネット溝14,15が周方向等間隔置きに形成される。バヨネット溝は,図示例では2条あり,その一方を第1バヨネット溝14,他方を第2バヨネット溝15と呼ぶことにする。
【0025】
また図3,図4,図5及び図8に示すように,ジョイントキャップ13の下端面には,燃料噴射弁Iの燃料入口側端部Iaが回転可能に嵌合される連結孔16が設けられ,この連結孔16と燃料噴射弁Iの燃料入口側端部Iaとの間には,両者の対向面に密接するシール部材8が介裝される。またジョイントキャップ13の上端部には,半径方向に突出する燃料導入管20が一体に突設され,これに高圧燃料ポンプの吐出口に連なる燃料導管12が接続される。燃料導入管20内を通る燃料通路19は上記連結孔16の中心部に開口して,燃料噴射弁Iの燃料入口に連通するようになっている。
【0026】
ジョイントキャップ13の外周面は,固定ホルダ11の内周面に回転可能に嵌合し得るように形成されており,その外周面に,前記第1及び第2バヨネット溝14,15に対応して半径方向外方に突出する複数本のバヨネット腕20,21が形成される。複数本のバヨネット腕20,21は図示例では2本であり,前記第1バヨネット溝14に対応するものを第1バヨネット腕20,前記第2バヨネット溝15に対応するものを第2バヨネット腕21と呼ぶことにする。その第1バヨネット腕20は前記燃料導入管20で兼用されるもので,その長さは第2バヨネット腕21の長さより充分に長くなっている。
【0027】
而して,ジョイントキャップ13の連結孔16を燃料噴射弁Iの燃料入口側端部Iaに嵌合するとき,第1及び第2バヨネット腕20,21は第1及び第2バヨネット溝14,15の縦溝14a,15aを通過可能であり,その嵌合後,ジョイントキャップ13を一定方向へ所定角度の回転,即ち捩じることにより,第1及び第2バヨネット腕20,21を第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bに係合させることができる。特に,第1バヨネット溝14の横溝14bの入口側半部が広くなっていて,第1バヨネット腕20を受け入れ易くなっており,また該横溝14bの終端側半部は狭くなっていて,第1バヨネット腕20がガタ無く嵌合し得るようになっている。
【0028】
第1バヨネット腕20及び第2バヨネット腕21は,ジョイントキャップ13の軸方向に沿う厚さがt>t′と互いに相違するように,もしくはジョイントキャップ13の軸方向に沿う位置がh>h′と互いに相違するように形成され,それに対応して第1及び第2バヨネット溝14,15も形成される。こうすることにより,第1バヨネット溝14に対しては第1バヨネット腕20を,第2バヨネット溝15に対しては第2バヨネット腕21をそれぞれ間違いなく係合させ,燃料導入管20を常に一定方向へ向けることが可能となる。
【0029】
固定ホルダ11及びジョイントキャップ13間には,第1及び第2バヨネット腕20,21を第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bの終端まで係合した状態に保持する回り止め手段25が設けられる。この回り止め手段25は,ジョイントキャップ13の上端面に一体に形成されて周方向等間隔に並ぶ複数個(図示例では2個)の可動係止爪30,30と,これらに対応して固定ホルダ11の内周面に形成された複数の固定係止爪31,31とから構成される。各可動係止爪30は,ジョイントキャップ13の上面に突設される支柱32に基端を結合して,ジョイントキャップ13の周方向に延びる弓形をなしている。このような可動係止爪30を一対備えるジョイントキャップ13は,合成樹脂を素材として一体成形され,これによって各可動係止爪30には,特に半径方向の弾性が付与される。
【0030】
一方,固定係止爪31は,固定ホルダ11の周方向の沿う一方の面31aが斜面に,他方の面31bが絶壁面になっており,第1及び第2バヨネット腕20,21を第1及び第2バヨネット溝14,15の縦溝14a,15aに挿入したとき,上記絶壁面31bに対向してジョイントキャップ13の回転方向を規制する規制突起33が各可動係止爪30,30の外側面に形成される。
【0031】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0032】
吸気管4の装着孔7に燃料出口側端部Ibを嵌合した燃料噴射弁Iの保持に当たっては,先ず,図9に示すように,第1及び第2バヨネット腕20,21を第1及び第2バヨネット溝14,15の縦溝14a,15aに整合してジョイントキャップ13を固定ホルダ11内に嵌合しながら,ジョイントキャップ13の連結孔16を燃料噴射弁Iの燃料入口側端部Iaの外周に嵌合すると共に,その両者7,Ia間にOリング17を介裝する。
【0033】
第1及び第2バヨネット腕20,21が第1及び第2バヨネット溝14,15の縦溝14a,15aの底部まで挿入されると,各固定係止爪31,31の絶壁面31bに各可動係止爪30,30の規制突起33が対向するので,ジョイントキャップ13は第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bの方向Aにしか回転ができない。そこで,長く突出した第1バヨネット腕20即ち燃料導入管20を撮んでジョイントキャップ13を上記A方向に捩じることにより,第1及び第2バヨネット腕20,21を第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bの終端まで係止させる。特に,図6に明示するように,第1バヨネット溝15の終端側では溝幅が狭くなっていて,第1バヨネット腕20がガタ無く係合するので,その係合によりジョイントキャップ13及び燃料噴射弁Iの軸方向位置を確定することができる。
【0034】
第1及び第2バヨネット腕20,21が第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bの終端まで係止すると,回り止め手段25が自動的に機能して,ジョイントキャップ13の戻り回転を阻止する。即ち,第1及び第2バヨネット腕20,21が第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bの終端まで進入する間に,各可動係止爪30が,その先端を各固定係止爪31の斜面31aに滑らせながら半径方向内方に撓み,そして斜面31aを登りきると,各可動係止爪30は,それ自体の弾性力をもって半径方向外方に復元して,斜面31aと反対側の絶壁面31bに対峙することになる。その結果,各可動係止爪30の先端が固定係止爪31の絶壁面31bに当接することにより,ジョイントキャップ13の戻り回転が阻止される。
【0035】
かくして,ジョイントキャップ13は,回り止め手段25により,第1及び第2バヨネット腕20,21と第1及び第2バヨネット溝14,15の横溝14b,15bとの係合状態に保持され,振動等を受けても,固定ホルダ11から離脱することがないから,燃料噴射弁Iを確定した軸方向位置に確実に保持し続けることができる。
【0036】
また燃料噴射弁I及びジョイントキャップ13は相対回転が可能であるので,ジョイントキャップ13の取り付け後でも,燃料噴射弁Iを適当角度回転してカプラIcの向きを調整することができる。
【0037】
このように,ジョイントキャップ13を,固定ホルダ11への嵌合後,捩じるという極めて簡単な操作により,ジョイントキャップ13を固定ホルダ11に連結して燃料噴射弁Iを保持することができるので,従来のねじ止めに比べて能率よく,燃料噴射弁Iの保持を行うことができる。特に,燃料噴射弁Iの保持に,該弁Iに燃料を導入するジョイントキャップ13を利用するものであるから,部品点数の削減を果たし,コストの低減に寄与し得る。
【0038】
また第1バヨネット腕20として,燃料導入管20が利用されるので,その分,専用のバヨネット腕15の本数を減らし,構造の簡素化を図ることができる。
【0039】
また回り止め手段25は,ジョイントキャップ13の可動係止爪30を固定ホルダ11内周面の固定係止爪31の絶壁面31bに対峙させて構成されるので,ジョイントキャップ13の戻り回転を確実に防ぎ,燃料噴射弁Iを定位置に安定よく保持することができる。
【0040】
また固定ホルダ11は吸気管4と一体に成形されるので,固定ホルダ11が部品点数を増加させることはなく,燃料噴射弁保持装置Hの構成の簡素化を図ることができる。
【0041】
さらに第1及び第2バヨネット腕20,21,並びに可動係止爪30,30を備えたジョイントキャップ13は,合成樹脂を素材として一体成形されるので,第1及び第2バヨネット腕20,21,並びに可動係止爪30,30によって部品点数が増加されることもなく,構造の簡素化を図ることができるのみならず,可動係止爪30,30に,固定係止爪31と係合するための半径方向の弾性を容易に付与することができる。
【0042】
メンテナンス等のため,燃料噴射弁Iを取り出す際には,第1及び第2バヨネット溝14,15の縦溝14a,15aに臨む第1及び第2可動係止爪30,30の外側面,例えば規制突起33を半径方向内方へ押圧して,各可動係止爪30,30を固定係止爪31,31から離脱させ,その状態で先刻と反対の要領でジョイントキャップ13を操作すれば,ジョイントキャップ13を固定ホルダ11から外し,燃料噴射弁Iを取り出すことができる。
【0043】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,エンジンの吸気路構成体の装着孔に燃料出口側端部を装着した燃料噴射弁を保持するための燃料噴射弁保持装置において,前記吸気路構成体に連設されて前記燃料噴射弁の燃料入口側端部の周囲に配置される環状の固定ホルダの内周に,燃料噴射弁の燃料入口側端部外周に嵌合して外部の燃料導管及び燃料噴射弁間を接続するジョイントキャップを嵌合し,このジョイントキャップの外周に周方向間隔を置いて半径方向外方に突出する複数のバヨネット腕を形成する一方,このジョイントキャップの固定ホルダ内への嵌合と,その嵌合後のジョイントキャップの所定角度の回転とに応じて,前記各バヨネット腕が順次係合する縦溝及び横溝からなる複数のバヨネット溝を固定ホルダに形成し,前記バヨネット腕の前記横溝との係合状態を保持する回り止め手段をジョイントキャップ及び固定ホルダ間に設けたので,ジョイントキャップを,固定ホルダへの嵌合後,捩じるという極めて簡単な操作により,ジョイントキャップを固定ホルダに連結して燃料噴射弁を保持することができ,したがって短時間で能率よく燃料噴射弁の保持を行うことができる。特に,燃料噴射弁の保持に,該弁に燃料を導入するジョイントキャップを利用するものであるから,部品点数の削減を果たし,コストの低減に寄与し得る。
【0045】
さらに本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記回り止め手段を,固定ホルダの内周面に形成された固定係止部と,前記バヨネット腕が前記横溝に係合したとき,該固定係止部に弾性的に係合するよう前記ジョイントキャップに形成された可動係止部とで構成したので,バヨネット腕が横溝に係合したとき,可動係止部及び固定係止部が相互に自動的に係合して,ジョイントキャップの戻り回転を確実に防ぐことができる。しかも可動係止部及び固定係止部はジョイントキャップ及び固定ホルダにそれぞれ一体に形成されるので,これらによって部品点数が増加することもなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0046】
さらにまた本発明の第3の特徴によれば,第1又は第2の特徴の何れかに加えて,前記バヨネット腕を,ジョイントキャップの外周面に一体に突設され,外部から燃料を取り入れる燃料導入管で兼用したので,バヨネット腕として燃料導入管が利用されるので,その分,専用のバヨネット腕の本数を減らし,構造の簡素化を図ることができる。
【0047】
さらにまた本発明の第4の特徴によれば,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記複数のバヨネット腕の,ジョイントキャップの軸方向に沿う厚みを互いに相違させたので,対応し合うバヨネット腕及びバヨネット溝を誤りなく確実に係合させ,燃料導入管を常に一定の方向に向けることができる。
【0048】
さらにまた本発明の第4の特徴によれば,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記複数のバヨネット腕の,ジョイントキャップの軸方向に沿う位置を互いに相違させたので,対応し合うバヨネット腕及びバヨネット溝を誤りなく確実に係合させ,燃料導入管を常に一定の方向に向けることができる。
【0049】
さらにまた本発明の第5の特徴によれば,第1〜第5の何れかにに加えて,固定ホルダを前記吸気構成体と一体成形したので,吸気構成体と一体化された固定ホルダは部品点数を増加させることもなく,燃料噴射弁保持装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0050】
さらにまた本発明の第6の特徴によれば,第1〜第5の何れかにに加えて,固定ホルダを吸気構成体と一体成形したので,吸気構成体と一体化された固定ホルダは部品点数を増加させることもなく,燃料噴射弁保持装置の構成の簡素化を図ることができる。
【0051】
さらにまた本発明の第7の特徴によれば,第2〜第6の何れかに加えて,ジョイントキャップを合成樹脂製としたので,バヨネット腕,並びに可動係止部によって部品点数が増加されることもなく,構造の簡素化を図ることができる,のみならず,可動係止部には,固定係止部に係合するための半径方向の弾性を容易に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料噴射弁保持装置の斜視図。
【図2】同燃料噴射弁保持装置の縦断側面図。
【図3】図2の3矢視図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図3の5矢視図。
【図6】図3の6矢視図。
【図7】(A)は同燃料噴射弁保持装置の固定ホルダの平面図,(B)は(A)のB−B線断面図。
【図8】(A)は同燃料噴射弁保持装置のジョイントキャップの側面図,(B)は(A)のB−B線断面図。
【図9】同燃料噴射弁保持装置の組立要領説明図。
【符号の説明】
H・・・・・燃料噴射弁保持装置
I・・・・・燃料噴射弁
Ia・・・・燃料入口側端部
Ib・・・・燃料出口側端部
4・・・・・吸気路構成体(吸気管)
7・・・・・装着孔
11・・・・固定ホルダ
12・・・・燃料導管
13・・・・ジョイントキャップ
14・・・・バヨネット溝
14a・・・縦溝
14b・・・横溝
15・・・・バヨネット溝
15a・・・縦溝
15b・・・横溝
20・・・・燃料導入管兼用のバヨネット腕
21・・・・バヨネット腕
25・・・・回り止め手段
30・・・・可動係止部(可動係止爪)
31・・・・固定係止部(固定係止爪)

Claims (7)

  1. エンジンの吸気路構成体(4)の装着孔(7)に燃料出口側端部(Ib)を装着した燃料噴射弁(I)を保持するための燃料噴射弁保持装置において,
    前記吸気路構成体(4)に連設されて前記燃料噴射弁(I)の燃料入口側端部(Ia)の周囲に配置される環状の固定ホルダ(11)の内周に,燃料噴射弁(I)の燃料入口側端部(Ia)外周に嵌合して外部の燃料導管(12)及び燃料噴射弁(I)間を接続するジョイントキャップ(13)を嵌合し,このジョイントキャップ(13)の外周に周方向間隔を置いて半径方向外方に突出する複数のバヨネット腕(20,21)を形成する一方,このジョイントキャップ(13)の固定ホルダ(11)内への嵌合と,その嵌合後のジョイントキャップ(13)の所定角度の回転とに応じて,前記各バヨネット腕(20,21)が順次係合する縦溝(14a,15a)及び横溝(14b,15b)からなる複数のバヨネット溝(14,15)を固定ホルダ(11)に形成し,前記バヨネット腕(20,21)の前記横溝(14b,15b)との係合状態を保持する回り止め手段(25)をジョイントキャップ(13)及び固定ホルダ(11)間に設けたことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  2. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記回り止め手段(25)を,固定ホルダ(11)の内周面に形成された固定係止部(31)と,前記バヨネット腕(20,21)が前記横溝(14b,15b)に係合したとき,該固定係止部(31)に弾性的に係合するよう前記ジョイントキャップ(13)に形成された可動係止部(30)とで構成したことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  3. 請求項1又は2記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記バヨネット腕を,ジョイントキャップ(13)の外周面に一体に突設され,前記燃料導管(12)が接続される燃料導入管(20)で兼用したことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記複数のバヨネット腕(20,21)の,ジョイントキャップ(13)の軸方向に沿う厚み(t,t′)を互いに相違させたことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記複数のバヨネット腕(20,21)の,ジョイントキャップ(13)の軸方向に沿う位置(h,h′)を互いに相違させたことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    固定ホルダ(11)を前記吸気構成体(4)と一体成形したことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
  7. 請求項2〜6の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    ジョイントキャップ(13)を合成樹脂製としたことを特徴とする燃料噴射弁保持装置。
JP2001237965A 2001-08-06 2001-08-06 燃料噴射弁保持装置 Expired - Fee Related JP4405111B2 (ja)

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