JP4404960B2 - 放送設備遠隔監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送局内に設置されている放送設備をスタジオから離間した位置にある監視センターで監視する放送設備遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
放送局内に設置されている放送設備が故障すると放送に重大な支障を来たすので、故障に発展する前にその兆候を発見して原因を除去するとともに、万一故障が発生した際には素早く修理対応をしなければならない。そのためには、放送設備を常時監視して不具合が発生する兆候を早期に発見して、その原因を除去する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、放送設備を監視するためには、監視者が常時現場に詰めていなければならない。そのため、負担が大きかった。
【0004】
本発明は、複数のスタジオにおける放送設備の運用状況を離間した位置にある監視センターで受信し、放送設備の問題の有無を判断し、問題があるときには外部の作業員などに対して送信することにより、複数のスタジオを一括して管理するとともに、局内においても放送設備の異常状態や運用状況を表示する放送設備遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
本発明の放送設備遠隔監視システムは、放送局の複数のスタジオ内に配設された自己検査機能を備えている放送設備と;放送設備と接続して放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を収集し、所定条件が満たされたときに外部に運用状況を伝達する複数のスタジオコントロールサーバと;放送局の複数のスタジオから離間した位置にある監視センターに配設され、放送設備の運用状況を前記スタジオコントロールサーバから受信し、スタジオコントロールサーバから放送設備の異常を示す緊急連絡が受信された場合又はスタジオコントロールサーバからの放送設備の運用状況を解析することによって放送設備の問題の有無を判断し、異常時には緊急連絡を外部に送信する監視サーバと;放送設備の稼動状況を放送局内で監視するために設けられるものであり、監視サーバで送信される放送設備の異常を示す緊急連絡を受信することで得られる放送設備の異常状態や放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を表示することができる表示することができる局内監視センター用コンピュータと;を具備していることを特徴としている。
【0006】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0007】
<放送設備について>
「放送設備」とは、放送局のスタジオ内に設置される放送に使用される各種の設備を意味し、たとえば照明装置、映像装置および音声装置などであるが、これらの一部または全部を本発明における放送設備として遠隔監視の対象にすることができる。「照明装置」とは、照明器具および調光装置を含む。なお、「照明器具」とは、照明器具本体およびその位置・姿勢制御装置を含む。また、「調光装置」とは、調光盤および調光操作卓を含む。「映像装置」とは、ビデオ記録・再生装置、カメラおよび映像操作卓を含む。「音声装置」とは、マイクロフォンおよび音声操作卓を含む。なお、調光装置、映像装置および音声装置のそれぞれの一部または全部を本発明における放送設備として遠隔監視の対象にすることができる。
【0008】
遠隔監視対象の放送設備は、自己検査機能を備えていて、稼動状況および不具合状況を検出することができる。なお、自己検査機能は、稼動状況および不具合状況を検出することが可能であれば、本来の目的の如何に関係ない。また、遠隔監視対象の放送設備は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク機能により後述するスタジオコントロールサーバと接続する。
【0009】
ところで、放送局は、テレビジョン放送を行なう機能を有していて、その内部または外部に自営または他営のスタジオを用いて制作を行なう。一般的には同一建物内に複数のスタジオを設けているが、本発明においてはその数を問題にしない。また、放送局単位で、そのスタジオの放送設備が遠隔監視の対象になっているだけでなく、単一の放送設備遠隔監視システムにおいて複数の放送局をその監視対象にすることもできる。
【0010】
<スタジオコントロールサーバについて>
スタジオコントロールサーバは、各スタジオに対して1対1で配設され、少なくともスタジオ内の放送設備と接続して放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を収集する。そして、所定の条件が満たされたとき、外部に運用状況を伝達する。
【0011】
本発明において、上記所定条件が満たされたときとは、以下の条件が満たされたときの少なくともいずれか一または複数をいう。
(1)スタジオ内の放送設備の稼動状況および不具合状況を収集したデータに基づいて所定時間間隔で、たとえば1時間ごとに運用状況を通信・ネットワークを介して外部に伝達する。
(2)運用状況を蓄積して、所定期間ごとに、たとえば1月ごとに運用状況を内容とするたとえば定期監視情報として編集して運用状況を通信・ネットワークを介して外部に伝達する。
(3)現在の稼動状況のデータを解析して、放送設備に不具合発生の兆候があると判断した異常時に緊急情報を解析して通信・ネットワークを介して外部に伝達する。
(4)放送設備に故障などの緊急状況が実際に発生してしまった場合に緊急情報を解析して通信・ネットワークを介して外部に伝達する。
【0012】
また、スタジオコントロールサーバとの接続は、ネットワーク機能により行うことができる。そして、スタジオ内の放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を収集する。しかし、要すれば、上記に加えて放送設備の制御をも行なうように構成することができる。
【0013】
さらに、スタジオコントロールサーバは、運用状況を内容とするメールを、後述する局内監視用コンピュータに伝達して表示することができる。また加えて、インターネット上のメールサーバおよびその他局内の監視センターなどにある事務所内コンピュータなどに対して伝達することが許容される。また、スタジオコントロールサーバは、現在の稼動状況のデータを解析して、放送設備に不具合発生の兆候があると判断した異常に緊急メールを作成して、局内またはインターネット上のメールサーバを経由して監視センターおよびその他の必要な個所に対して伝達するように構成することが許容され。なお、不具合発生の兆候を判断するために、予め基準を設定しておき、放送設備から収集したデータと比較して、収集したデータが基準を超えたときに不具合発生の兆候があると判断するように構成することができる。また、不具合発生の兆候段階で措置をとることができないで、放送設備に故障などの緊急状況が実際に発生してしまった場合にも、緊急メールを作成するように構成することができる。監視センターに対する運用状況を内容とするメールの伝達は、インターネットを経由してなされる。
【0014】
さらにまた、スタジオコントロールサーバは、自ら運用状況を内容とするメールを直接作成するように構成することができる。しかし、要すれば、局内またはインターネット上のメールサーバを介して間接的に監視サーバに対する運用状況を内容とするメールたとえば定期監視情報を作成するように構成することもできる。後者の場合、局内またはインターネット上のメールサーバを利用して、監視サーバに対して報告する運用状況を内容とするメールを作成して、上記メールサーバに伝達する。
【0015】
<監視サーバについて>
監視サーバは、放送局の複数のスタジオから離間した位置にある監視センターに配設され、放送局のスタジオ内の放送設備を遠隔監視する。そして、放送設備の問題の有無を判断し、異常時には緊急連絡を外部に送信する。そのために、監視サーバは、スタジオコントロールサーバから局内またはインターネット上のメールサーバを経由して受信した運用状況を内容とするメールを解析して、放送設備に不具合発生の兆候があると判断したとき、すなわち異常時には、作業員などに対して緊急連絡を行なう。なお、実際に不具合が発生した場合にも、緊急連絡を行なうように構成することができる。作業員は、予め登録されたサービスマンなどである。緊急連絡は、メール、ポケットベル(登録商標)または自動応答電話などの手段を用いて行なう。
【0016】
また、監視サーバは、スタジオコントロールサーバから直接または間接的にインターネットを経由して伝達された運用状況を示すメールの内容を運用データとして相対的に長期間蓄積する。そして、スタジオコントロールサーバから受信した運用状況を内容とするメールの内容について統計処理を行ない、適当な分類にしたがって稼動状況のグラフデータを作成する。統計処理としては、たとえば放送局、スタジオおよび放送設備別に区分して、日別、月別、年別、部品別などの分類で統計グラフを作成することができる。統計情報は、放送局など必要な個所へ閲覧のために伝達することができる。
【0017】
監視センターは、放送局から離間して設置され組織的の放送局とは別にして、メンテナンスを担当する業者により運営されると都合がよい。
【0018】
<局内監視センター用コンピュータについて>
複数スタジオの放送設備の稼動状況を放送局内で監視するために、局内監視センター用コンピュータを設けて、異常状態や放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を表示することができる。異常状態の表示は、監視サーバで異常状態と判断されたことを監視サーバからの受信に基づいて行う。放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況の表示は、局内LANを介して局内監視センター用コンピュータである事務所内コンピュータをスタジオコントロールサーバに接続して、HTTP送信機能または専用プログラムなどを用いることにより可能になる。
【0019】
<その他の構成について>
本発明の必須構成要件ではないが、以下に示す構成を選択的に付加することにより、本発明の放送設備遠隔監視システムの性能が向上したり、機能が追加されたりする。
【0020】
1.(局内またはインターネット上のメールサーバについて)
局内またはインターネット上のメールサーバは、前述したように、スタジオコントロールサーバから伝達された運用状況メールをそのまま運用状況を示すメールとして監視サーバに対して実質的に転送するように構成してもよいし、運用状況メールを受信して少なくとも所定期間たとえば1月間蓄積し、蓄積された運用状況メールをまとめて、運用状況を内容とするメールたとえば定期監視情報を作成し、この定期監視情報を監視サーバに対してインターネットを経由して伝達するように構成することができる。なお、いずれの場合においても、メールサーバは、局内のメールサーバおよびインターネット上のメールサーバのいずれを利用してもよい。いずれにしても、スタジオコントロールサーバの外部からの不法な侵入に対する防御のために、ファイヤウォールをスタジオコントロールサーバの前段に配設するのがよい。また、局内LANが介在する場合には、局内LANの前段にもファイアウォールを配設するのがよい。
【0021】
.(監視センター内コンピュータについて
監視センター内において放送設備の運用状況メール、緊急メールおよび統計情報を表示するために、監視センター内コンピュータにこれらを表示することができる。
【0022】
.(情報提供サーバについて
情報提供サーバは、放送局の複数のスタジオから離間した位置にある監視センターに配設され、監視サーバが保存する放送設備の運用データのうち、所定の運用データを局内監視センターコンピュータまたはインターネット上のコンピュータから閲覧可能とする。すなわち、情報提供サーバは、監視サーバが作成した運用データのうち放送局など外部に提供する統計処理の結果を蓄積する。これにより、外部から監視サーバを直接アクセスして重要なデータが閲覧されたり、破壊されたりするのを防止することができる。この場合、HTTP送信機能専用プログラムにより、さらに要すればSSLなどのセキュリティ通信を用いて情報提供サーバから放送局の事務所内コンピュータに情報を提供することができる。放送局の事務所内コンピュータだけでなく、インターネット上のコンピュータから情報提供コンピュータにアクセス可能にすることもできる。
【0023】
<本発明の作用について>
本発明においては、以下の作用を奏する。
【0024】
放送局の複数のスタジオ内の放送設備をスタジオから離間した位置にある監視センター内に配設した複数のスタジオに対して共通の監視サーバおいて、無人で、しかも、自動的に一括して監視することができる。
【0025】
監視センターにおいては、監視サーバがスタジオコントロールサーバから伝達された運用状況を解析し、問題の有無を判断して、問題がある異常時緊急時には緊急連絡を外部に送信する
【0026】
放送設備の不具合が発生する前に、その兆候を監視サーバが自動的に判断することによって、異常時であることを判断するように構成することにより、不具合が発生する前に外部(作業などに対して緊急連絡を行なうことができる。そのため、不具合が現実に発生する以前に、不具合発生の兆候の見られる放送設備の問題の部位を交換するなどの対応を実施することができる。したがって、不具合が発生する以前に問題を解消させることが可能になる。
【0027】
作業員は、監視サーバから送信された緊急連絡を受信したら、速やかにスタジオに赴いて対応することができる。
【0028】
比較的長期間にわたる放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を統計処理して統計情報を作成することができる。
【0029】
6.局内監視センター用コンピュータを配設していることにより、監視サーバで判断された放送設備の異常状態や放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を表示させることができるので、放送局内でも上記情報を得ることができる。
【0030】
7.監視サーバと別に情報提供サーバを配設することにより、監視サーバが外部から直接アクセスして閲覧されたり、破壊されたりするのを防止することができる。
【0031】
発明の放送設備遠隔監視システムの第1の態様は、放送局のスタジオ内に配設された自己検査機能を備えている放送設備と;ネットワーク機能を介して放送設備と接続して放送設備の稼動状況および不具合状況のデータを収集し、データの内容を解析して、異常データの有無を判断し、正常時に運用状況メールを通常監視情報用として、また異常時に緊急メールを緊急連絡用として、それぞれ作成して、後記放送局内またはインターネット上のメールサーバに伝達するスタジオコントロールサーバと;スタジオコントロールサーバから運用状況メールを通常監視情報として受信して蓄積し、所定期間の通常監視情報をまとめて定期監視情報を作成して、インターネットを経由して後記監視サーバに伝達する局内またはインターネット上のメールサーバと;放送局から離間した位置にある監視センターに配設され、放送局内のメールサーバまたはインターネット上のメールサーバを経由して伝達されたメールの電文を解析し、その結果を運用データとして保存するとともに、問題の有無を判断して、緊急時には作業員に緊急連絡を行なう監視サーバと;を具備している。
【0032】
態様は、運用状況メールを定期監視情報として定期的に監視サーバに対して伝達するとともに、異常時に緊急連絡を行なうように構成している。また、定期監視情報は、局内またはインターネット上のメールサーバで作成するように構成している。なお、「定期的に」とは、任意の期間であることを許容し、たとえば月1回程度の間隔で伝達するように構成することができる。
【0033】
これを実現するために、スタジオコントロールサーバは、通常監視情報としてたとえば1時間ごとに運用メールを作成して、局内またはインターネット上のメールサーバに伝達する。なお、スタジオコントロールサーバにおいては、通常監視情報をメールにして報告した後、保存していた稼動状況および不具合状況のデータを次の期間のために削除するように構成することができる。
【0034】
局内またはインターネット上のメールサーバは、伝達された通常監視情報を蓄積して定期的に運用状況メールを編集して定期監視情報を作成して、監視サーバに伝達する。
【0035】
態様は、定期監視情報および緊急連絡の伝達に加えて、監視サーバからスタジオコントロールサーバに対して随時要求する非定期監視処理をも行なうように構成されている。すなわち、監視センターにおいて、たとえば監視センター内コンピュータを操作するなどにより、監視サーバからスタジオコントロールサーバに対して非定期監視情報の伝達を要求する。
【0036】
これに対して、スタジオコントロールサーバは、自らあるいは局内またはインターネット上のメールサーバにより前回の定期監視情報の伝達以降で、非定期監視情報の伝達要求時点までに収集して蓄積した稼動状況および不具合状況に基づいて非定期監視情報を作成して、インターネットを経由して監視サーバに伝達する。しかし、要すれば、要求時点における稼動状況および不具合状況のみを非定期監視情報として伝達するようにしてもよい。なお、監視サーバは、非定期監視情報についてもメールの内容を解析して、問題の有無を判断する。
【0037】
その結果、監視センターにおいて、要求元の監視サーバに伝達された非定期監視情報を監視センター内コンピュータなどで閲覧することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0039】
図1ないし図7は、本発明の放送設備遠隔監視システムの1実施形態を示し、図1はシステム配置図、図2は情報の流れを表した配置図、図3は各機器間におけるデータ処理の流れ図、図4はスタジオコントロールサーバにおける通常監視作業のデータ処理の流れ図、図5は監視サーバにおける通常運用時および非定期監視処理時のデータ処理の流れ図、図6は監視サーバにおける緊急メール受信処理の流れ図、図7はスタジオコントロールサーバにおける非定期作業指示対応のデータ処理の流れ図である。各図中、○で囲んだ数字は、それぞれの機器を示すが、明細書中では簡単のために数字のみを示して○で囲まない。
【0040】
<システム配置について>
まず、図1を参照して、本実施形態におけるシステム配置について説明する。すなわち、本実施形態の放送設備遠隔監視システムは、基本的にスタジオ、インターネットおよび監視センターによって構成されている。
【0041】
(放送局について)
放送局は、A放送局およびB放送局が本実施形態における遠隔監視の対象であるが、そのうちA放送局について以下システム配置を説明する。すなわち、A放送局は、スタジオA、B、Cがあり、それぞれ放送設備として照明装置X、映像装置Y、および音声装置Zが遠隔監視される。これらの放送設備は、Aスタジオ専用のスタジオLANに接続している。照明装置Xは、負荷(照明器具)、調光盤、調光操作卓、ワイヤレス操作卓および無線LANにより構成されている。なお、ワイヤレス操作卓は、無線LANを経由して照明器具の位置および姿勢を制御する手段である。映像装置Yは、映像操作卓3、ビデオ装置およびカメラから構成されている。音声装置Zは、音声操作卓3およびマイクから構成されている。
【0042】
また、スタジオごとにスタジオコントロールサーバ5が配設されていて、各放送設備と同様にスタジオLANに接続している。各スタジオA、B、Cのコントロールサーバ5は、テレビ局の局内LANに接続している。なお、局内LANとそれぞれのスタジオコントロールサーバ5との間には、ファイヤウォールが設けられている。また、局内LANには、上記の他にTV局内メールサーバ6、局内監視センター用コンピュータとしての事務所内コンピュータ12が接続している。また、局内LANは、ファイヤウォール7を介してインターネットに接続している。
【0043】
(監視センターについて)
監視センターは、放送局から離間した位置に所在し、インターネットを経由して放送局と接続している。そして、監視サーバ8、情報提供サーバ9および監視センター内コンピュータ10にて構成されている。
【0044】
また、監視センターの監視サーバ8は、サービスマン(作業員)と緊急連絡網で接続している。
【0045】
<データ処理の流れについて>
次に、図2ないし図7を参照して、本実施形態におけるデータ処理の流れについて説明する。
【0046】
定期監視報告は、図2ないし図5に示すように、定期的にスタジオ設備の監視情報を提供するための手段であり、スタジオコントロールサーバ5から監視サーバ8に対して局内メールサーバ6を経由してたとえば1月ごとになされる。そのために、スタジオコントロールサーバ5は、通常監視作業として1時間間隔で放送設備X、Y、Zの稼動状況および不具合状況について通常監視としての定期データ収集を行なう。そして、放送設備X、Y、Zに不具合発生の兆候がないかをデータ異常の有無を判定し、正常であれば、1次記憶のうえ運用データを記録し、メールによる定期送信データを作成して、TV局内メールサーバ6に通常監視情報として伝達する。TV局内メールサーバ6は、スタジオコントロールサーバ5からの通常監視情報を蓄積して、1月ごとにその前1月間のメールを定期監視情報としてインターネットを経由して監視センター8に対して伝達する。監視サーバ8は、伝達された定期監視情報のメールを運用データとして保存する。そして、ドキュメントを作成し、作業員が放送局内の監視センターに対してドキュメントを提出して定期報告作業を行なう。なお、データ異常の場合には、後述する緊急連絡を行なう。
【0047】
一方、監視サーバ8においては、図5に示すように、定期監視報告の受信時は、通常運用時のメール受信処理として以下のとおり動作する。すなわち、スタジオコントロールサーバ5からメールを受信すると、その電文を解析して、その結果を運用記録として保存するとともに、問題の有無を判断する。その結果、問題がない正常時には、定期監視報告を運用記録として監視センター内コンピュータ10に通常表示する。
【0048】
通常監視情報のメールは、たとえば以下の例に示す。
【0049】
<メール文例1>(スタジオコントロールサーバ5⇒監視サーバ8)
ヘッダ情報 ・・・ 注 釈
TO:kansi@aaa.co.jp ・・・監視システムサーバのメールアドレス
FROM:asta@japantv.co.jp ・・・スタジオコントロールサーバのメールアドレス
SUBJECT:[REGULAR]japanTV
Astadio(01111201)・・・定期監視報告/TV局/スタジオ
番号/シリアルナンバー
メール本文
[DATE] ・・・発信日時
011112 ・・・2001年11月12日
[TIME] ・・・発信時刻
1020 ・・・10時20分
[TV] ・・・放送局名
JAPAN
[STADIO] ・・・スタジオ名
A
[CLASS] ・・・分類
regular ・・・定期監視報告
[COUNT] ・・・報告情報数
4
[1] ・・・報告内容1
[2] ・・・報告内容2
[3] ・・・報告内容3
[4] ・・・報告内容4
[END] ・・・終了フラグ
(緊急連絡について)
緊急連絡は、図2ないし図5に示すように、スタジオコントロールサーバ5が発信する場合と、監視サーバ8が発信する場合とがある。前者は、スタジオコントロールサーバ5が放送設備X、Y、Zからの稼動状況および不具合状況を収集した際に、データ異常の有無を解析して、その結果不具合が発生する兆候があると判断した異常時に、データ異常と判定し、局内メールサーバ6およびインターネットを経由して監視サーバ8に対して緊急メールで緊急連絡を発信する。これに対して、後者は、監視サーバ8が定期監視報告のメールの電文を解析して、問題の有無を判断し、その結果不具合が発生する兆候があると判断した異常に作成する。たとえば、CUPエラーが基準である週間限界値(X回)を超えた場合をもって問題ありと判断する。いずれの場合の緊急連絡においても、その際に、監視サーバ8は、サービスマン(作業員)に対して緊急作業指示を内容とする緊急メールを作成して自動的に緊急連絡網を通じて送信して緊急連絡を行なうとともに、緊急メールは運用データとして保存される。また、同時に監視センター内コンピュータ10に緊急表示を行なうとともに、監視サーバ8からインターネットおよび局内メールサーバを経由して、局内監視センター内コンピュータ12に緊急事態発生メールを送信する。そして、緊急事態発生メールは、監視センター内コンピュータ12に表示される。
【0050】
緊急連絡のメールは、たとえば以下の例に示す。
【0051】
<メール文例2>(スタジオコントロールサーバ5⇒監視サーバ8)
ヘッダ情報 ・・・ 注 釈
TO:kansi@aaa.co.jp ・・・監視システムサーバのメールアドレス
FROM:asta@japantv.co.jp ・・・スタジオコントロールサーバのメールアドレス
SUBJECT:[EMERGENCY]japanTV
Astadio(01111202)・・・緊急連絡/TV局/スタジオ
番号/シリアルナンバー
メール本文
[DATE] ・・・発信日時
011112 ・・・2001年11月12日
[TIME] ・・・発信時刻
1030 ・・・10時30分
[TV] ・・・放送局名
JAPAN
[STADIO] ・・・スタジオ名
A
[CLASS] ・・・分類
emergency ・・・緊急連絡
[COUNT] ・・・報告情報数
4
[1] ・・・報告内容1
[2] ・・・報告内容2
[3] ・・・報告内容3
[4] ・・・報告内容4
[END] ・・・終了フラグ
(非定期監視報告について)
非定期監視報告は、図2、図3、図5および図7に示すように、監視サーバ8から局内メールサーバ6を経由したスタジオコントロールサーバ5に対する要求に基づいてスタジオコントロールサーバ5が非定期監視作業を行ない、非定期監視情報を局内メールサーバ6に伝達する。局内メールサーバ6は、非定期監視情報メールを作成して、インターネットを経由して監視サーバ8に伝達する。監視サーバ8は、非定期監視情報メールを受信して、監視端末である監視センター内コンピュータ10に表示する。なお、非定期監視情報メールは、必要に応じて運用データとして保存される。また、監視サーバ8は、非定期監視情報に対しても、都度電文を解析して、前述のように放送設備の問題の有無を判定する。
【0052】
非定期監視指示のメールは、たとえば以下の例に示す。
【0053】
<メール文例3>(監視サーバ8⇒スタジオコントロールサーバ5)
ヘッダ情報 ・・・ 注 釈
TO:asta@japantv.co.jp ・・・スタジオコントロールサーバのメールアドレス
FROM:kansi@aaa.co.jp ・・・監視システムサーバのメールアドレス
SUBJECT:[NON-REGULAR]japanTV
Astadio(01111203)・・・非定期監視報告/TV局/
スタジオ番号/シリアルナンバー
メール本文
[DATE] ・・・発信日時(オプション)
011112 ・・・2001年11月12日
[TIME] ・・・発信時刻(オプション)
1030 ・・・10時40分
[TV] ・・・放送局名
JAPAN
[STADIO] ・・・スタジオ名
A
[CLASS] ・・・分類
non-regular ・・・非定期監視報告
[COUNT] ・・・報告情報数
4
[1] ・・・報告内容1
[2] ・・・報告内容2
[3] ・・・報告内容3
[4] ・・・報告内容4
[END] ・・・終了フラグ
非定期監視報告のメールは、たとえば以下の例に示す。
【0054】
<メール文例4>(スタジオコントロールサーバ5⇒監視サーバ8)
ヘッダ情報 ・・・ 注 釈
TO:kansi@aaa.co.jp ・・・監視システムサーバのメールアドレス
FROM:asta@japantv.co.jp ・・・スタジオコントロールサーバのメールアドレス
SUBJECT:[NON-REGULAR]japanTV
Astadio(01111204)・・・定期監視報告/TV局/
スタジオ番号/シリアルナンバー
メール本文
[DATE] ・・・発信日時
011112 ・・・2001年11月12日
[TIME] ・・・発信時刻
1020 ・・・10時20分
[TV] ・・・放送局名
JAPAN
[STADIO] ・・・スタジオ名
A
[CLASS] ・・・分類
regular ・・・定期監視報告
[COUNT] ・・・報告情報数
4
[1] ・・・報告内容1
[2] ・・・報告内容2
[3] ・・・報告内容3
[4] ・・・報告内容4
[END] ・・・終了フラグ
(統計情報処理について)
統計情報処理は、図2および図3に示すように、監視サーバ8が自己に保存されている運用データに基づいて定期的たとえば1日1回行ない、その結果を情報提供サーバ9に送信する。情報提供サーバ9は、統計データを保存し、HTTP通信などの機能を用いて利用者に統計データを表示する。また、情報提供サーバ9は、SSLなどのセキリュティ通信を用いて利用者とのセキュリティを保持する。さらに、情報提供サーバ9は、ユーザ認証(ログイン/パスワード)などを用いて利用者とのセキュリティを保持する。
【0055】
【発明の効果】
発明によれば、自己検査機能を備えている放送設備と、ネットワーク機能を介して放送設備と接続したスタジオコントロールサーバと、スタジオコントロールサーバに接続した監視サーバと、局内監視センター用コンピュータと、を具備し、複数のスタジオにおける放送設備の運用状況を、各スタジオのスタジオコントロールサーバを経由して複数のスタジオから離間した位置にある監視センターに配設された監視サーバが受信し、放送設備の問題の有無を判断し、問題があるときには外部の作業員などに対して送信することにより、複数のスタジオを一括して管理することができるとともに、放送局内においても放送設備の異常状態や放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を局内監視センター用コンピュータに表示する放送設備遠隔監視システムを提供することができる。
【0056】
また、上記に加えてスタジオから離間した位置にある監視センターが情報提供サーバを具備することにより、外部から直接アクセスして監視サーバが閲覧されたり、破壊されたりするのを防止する放送設備遠隔監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の放送設備遠隔監視システムの一実施形態を示すシステム配置図
【図2】 同じく情報の流れを表した配置図
【図3】 同じく各機器間におけるデータ処理の流れ図
【図4】 同じくスタジオコントロールサーバにおける通常監視作業のデータ処理の流れ図
【図5】 同じく監視サーバにおける通常運用時および非定期監視処理時のデータ処理の流れ図
【図6】 同じくは監視サーバにおける緊急メール受信処理の流れ図
【図7】 同じくスタジオコントロールサーバにおける非定期作業指示対応のデータ処理の流れ図
【符号の説明】
5…スタジオコントロールサーバ
6…局内のメールサーバ
8…監視サーバ
11…サービスマン(作業者)
X…照明装置
Y…映像装置
Z…音声装置

Claims (2)

  1. 放送局の複数のスタジオ内に配設された自己検査機能を備えている放送設備と;
    放送設備と接続して放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を収集し、所定条件が満たされたときに外部に運用状況を伝達する複数のスタジオコントロールサーバと;
    放送局の複数のスタジオから離間した位置にある監視センターに配設され、放送設備の運用状況を前記スタジオコントロールサーバから受信し、スタジオコントロールサーバから放送設備の異常を示す緊急連絡が受信された場合又はスタジオコントロールサーバからの放送設備の運用状況を解析することによって放送設備の問題の有無を判断し、異常時には緊急連絡を外部に送信する監視サーバと;
    放送設備の稼動状況を放送局内で監視するために設けられるものであり、監視サーバで送信された緊急連絡を受信することで得られる放送設備の異常状態や放送設備の稼動状況および不具合状況の運用状況を表示することができる局内監視センター用コンピュータと;
    を具備していることを特徴とする放送設備遠隔監視システム。
  2. 放送局の複数のスタジオから離間した位置にある監視センターは、その監視サーバが放送設備の運用データを保存するとともに、前記運用保存データのうち、所定の運用データを局内監視センター用コンピュータまたはインターネット上のコンピュータから閲覧可能とする情報提供サーバを具備することを特徴とする請求項1記載の放送設備遠隔監視システム。
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