JP4403822B2 - 給水処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボイラ又は蒸気発生プラントにおいて、給水又は補給水を脱炭酸処理する給水処理方法に関する。
ボイラ及び蒸気発生プラントにおいて、補給水や給水に炭酸塩、炭酸水素塩が含まれているとボイラ及び蒸気発生器内で熱分解して二酸化水素が発生する。例えば、補給水として軟化水が使用される場合には軟化水中に含まれている炭酸水素ナトリウムが下記の反応式で分解する。
2NaHCO→NaCO+CO+HO …(1)
NaCO+HO→2NaOH+CO …(2)
この二酸化炭素は、蒸気と共に蒸気復水系に移行し、蒸気が凝縮する際に凝縮水中に溶解し、蒸気凝縮水のpHを低下させ、鋼材及び銅材を腐食させる。この腐食を低減するために、軟化水中の炭酸成分を除去する方法として下記の2方法がある。
A:酸、アルカリ添加法
給水に、硫酸、塩酸等の酸を添加してpHを酸性にして二酸化炭素を遊離させ、この二酸化炭素を脱気装置で除去し(例えば、特開2001−129305号)、そこに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤を添加して、ボイラ、蒸気発生器の給水として適正なpHに調整する方法。
B:強酸性イオン交換樹脂、アルカリ添加法
給水を、一部、強酸性イオン交換樹脂によりイオン交換し、残りの給水と混合することで、pHを酸性にして二酸化炭素を遊離させ、この二酸化炭素を脱気装置で除去し、そこに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤を添加して、ボイラ、蒸気発生器の給水として適正なpHに調整する方法。
通常はハンドリングや制御の容易さからAの方法が実施されている。
特開2001−129305号公報
上記Aには以下の課題がある。
酸、アルカリを管理、使用する必要がある。
酸、アルカリを添加することで、給水中の塩類濃度が上昇し、ボイラ及び蒸気発生器の濃縮倍数がそれによって制限されることがある。
酸として硫酸や塩酸を用いると、給水中の塩化物イオン、硫酸イオン濃度が上昇する。これらのイオンは、腐食性アニオンと呼ばれ、溶存酸素の共存下において、給水配管や、ボイラ及び蒸気発生器の缶内における腐食を助長、加速する恐れがある。
上記Bには以下の課題がある。
強酸性イオン交換樹脂の再生に、高濃度の塩酸等を管理、使用する必要がある。
強酸性の再生廃液が多量に発生するため、これを適正に処理する必要が生じる。
本発明は、上記従来技術の課題を解決し、薬剤を添加せずにボイラ補給水を電解することにより酸性水を得てそれを脱気することにより効率よく脱気することができる給水処理方法を提供することを目的とする。
本発明の給水処理方法は、ボイラ又は蒸気発生プラントの炭酸塩及び/又は炭酸水素塩を含有する給水又は補給水を脱炭酸処理する給水処理方法であって、該給水又は補給水を電解装置に通水することにより、酸性水とアルカリ水とに電解し、該酸性水を脱気装置に導入して脱炭酸処理を行うことにより脱炭酸処理した酸性水を得、該脱炭酸処理した酸性水に該アルカリ水の一部又は全量を混合することによりpHを中性ないしアルカリ性とし、次いで、脱酸素装置に導入して脱酸素処理を行うことを特徴とするものである。
上記の電解装置において、水は以下のように電解される。
陽極:4OH→2HO+O+4e
4HO→4H+4OH
陰極:4H+4e→2H
4HO→4H+4OH
この反応により陽極側ではOHが不足して酸性になり、陰極側ではHが不足してアルカリ性となる。この陽極側の酸性水中では、溶存炭酸塩、炭酸水素塩が前記式(1),(2)に従って分解する。この酸性水からCOガスが分離され、脱炭酸処理が行われる。
従って、本発明によると、薬品としての酸添加を行うことなく脱炭酸処理することができる。
脱炭酸効率を高めるために、上記の酸性水を脱気処理することが好ましい。
この酸性水のpHは3.0〜6.5程度が好適である。
この脱炭酸処理した酸性水に、電解装置で生じたアルカリ水の一部又は全量を添加し、処理水のpHを中性ないしアルカリ性とすることにより、配管や各機器等の腐食を防止することができる。このpH調整のためのアルカリ水は、電解装置で生じたものであるから、薬品としてのアルカリを保管する必要はない。
以下、図面を参照して本発明の給水処理方法について説明する。図1は実施の形態に係る給水処理方法に用いる電解装置の概略的な縦断面図、図2は図1のII−II線断面図である。
この電解装置1は、内部が隔膜6によって陽極室2と陰極室3とに区画されており、陽極室2内に陽極4が設置され、陰極室3内に陰極5が設置されている。
給水又は補給水が配管1aを介して陽極室2に導入され、配管1bを介して陽極室2から流出する。
陰極室3には流出用配管1c及びブロー用配管1eが設けられている。配管1b及び配管1cにはそれぞれ陽極室用バルブ7と陰極室用バルブ8とが設けられており、配管1eにはブローバルブ9が設けられている。これらのバルブ7,8,9は制御装置12によって制御される。なお、配管1b,1cにpH測定器13が設けられ、その検出値がバルブ制御装置12に入力されている。
陽極4及び陰極5には、電源10から電流制御装置11を介して電圧が印加される。
このように構成された電解装置1の該陽極室2にボイラ、蒸気発生プラントの給水又は補給水が通水される。バルブ7,8,9の開度を制御することにより、陽極室2及び陰極室3の通水量及びブローアウト水量を制御する。
陽極室2を通過した水は、pHが酸性(好ましくはpH3.0〜6.5特に約5.5)になっている。この酸性水を脱気装置20に導入し、脱気処理することによりCOがガスとして分離される。脱炭酸処理された水は、配管21、ポンプ22を経て脱炭酸処理済みの処理水としてボイラ等へ給水される。
この配管21内を流れる水は酸性水であるので、この実施の形態では、前記配管1cからのアルカリ水の一部又は全量を配管1cに連なる配管23を介して配管21内の酸性水に合流させている。なお、必要に応じ、余剰のアルカリ水は、配管23から分岐したバルブ24付き配管25を介して流出させる。そして、本実施形態においてはさらに酸素脱気装置20Aに導入してOをガスとして分離する。
このようにして、pHが中性ないしアルカリ性の脱炭酸処理水がボイラ等へ供給される。
上記の脱気装置20としては、脱炭酸塔、膜式脱気装置、窒素置換式脱気装置など各種のものを用いることができる。
上記電解装置1の電極としては、電解時に溶出しない材質のものが好ましく、また、この構造は、反応効率が高いメッシュ状、多孔質のものが好適であるが、これに限定されない。
陽極室2と陰極室3の容積比は特に限定されないが、酸性水の生成量が多いほうが望ましいことから、陽極室:陰極室の比が50:50〜100:1であることが好ましい。同様に陽極室と陰極室への流量比は陽極流量が大きい方が望ましく、50:50〜100:1例えば約20:1であることが好ましい。
電解の電流密度は0.0001〜10A/dm程度が好ましく、電極への印加電圧は40V以下が好ましい。
隔膜6としては、耐酸性及び耐アルカリ性に優れた材料よりなるものが好ましい。隔膜6の孔径は、10μm以下では電気泳動が阻害されるところから、10μm以上特に0.1〜2mm程度が好ましい。
実施例1
図1に示す給水処理装置により補給水を処理した。電解装置の陽極室、陰極室の容積はそれぞれ0.3m,0.1mとした。隔膜としては孔径20μmのポリエチレン多孔質膜を用いた。補給水は水温30℃、溶存酸素濃度8mg−O/L、Mアルカリ度50mgCaCO/L、硫酸イオン25mg/Lの軟化水を用いた。
この被処理水を1m/hの速度で供給した。この水を24V、電流密度0.3A/dmの電解条件にて電解した。このとき酸性水とアルカリ水の生成比は20:1となるように設定した。これによりpH5.5の酸性水を0.95m/h得ることができた。この酸性溶液を窒素吹込み式膜脱気塔の上部に0.95m/hの速度で供給した。脱気処理された水は脱気塔出口で電解アルカリ水と混合され、pHは中性に近い値となった。
このとき得られた処理水中の溶存酸素濃度は0.1mg−O/L、Mアルカリ度は10mgCaCO/Lであり、従来の酸、アルカリ添加法とほぼ同等の高水質処理水を得ることができた。
比較例1
前述の軟化水に酸として40mg/L as HSOを添加してpHを5.5に調整しこれを窒素吹込み式膜脱気塔に1m/hで供給した。脱気処理された水に水酸化ナトリウムを3mg/L添加しpHを中性に調整した。このとき得られた処理水の溶存酸素濃度は0.1mg/L、Mアルカリ度は10mgCaCO/Lとなり、硫酸イオンは64mg/Lに上昇した。
以上の実施例及び比較例からも明らかな通り、本発明例によると、薬品を使用せずに従来の酸、アルカリ添加法と同等の脱炭酸・脱酸素効果を得ることができる。また、薬品を使用しないため、コストが削減されると共に、中和処理等などの煩雑な操作が不要となった。
本発明の給水処理方法に用いる給水処理装置の一例を示す系統図である。 図1のII−II線断面図である。
1 電解装置
2 陽極室
3 陰極室
4 陽極
5 陰極
6 隔膜
20 脱気装置

Claims (3)

  1. ボイラ又は蒸気発生プラントの炭酸塩及び/又は炭酸水素塩を含有する給水又は補給水を脱炭酸処理する給水処理方法であって、
    該給水又は補給水を電解装置に通水することにより、酸性水とアルカリ水とに電解し、
    該酸性水を脱気装置に導入して脱炭酸処理を行うことにより脱炭酸処理した酸性水を得、
    該脱炭酸処理した酸性水に該アルカリ水の一部又は全量を混合することによりpHを中性ないしアルカリ性とし、次いで、脱酸素装置に導入して脱酸素処理を行うことを特徴とする給水処理方法
  2. 請求項1において、酸性水のpHを3.0〜6.5とすることを特徴とする給水処理方法
  3. 請求項1又は2において、酸性水とアルカリ水の生成比率を容積比にて酸性水:アルカリ水=50:50〜100:1とすることを特徴とする給水処理方法
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