JP2001192875A - 過酸化水素の製造方法及び装置 - Google Patents

過酸化水素の製造方法及び装置

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cathode
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Nobuhiro Oda
信博 織田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解法によりアルカリ含有率の低い過酸化水
素水を著しく安価に製造する。 【解決手段】 NaSO含有液が電解槽1の陽極室
3へ供給され、水が陰極室4へ供給される。電解後の陰
極室流出液をカチオン交換樹脂塔8に通水してイオン交
換してアルカリを吸着、除去することでアルカリ分の少
ない過酸化水素水を得る。陰極室流出液のイオン交換に
よりNa形となったカチオン交換樹脂塔8に陽極室流出
液を通水して陽極室流出液中のHSOをNaSO
に再生すると共にアルカリを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解槽を用いた過
酸化水素の製造方法及び装置に係り、特にアルカリ含有
率の低い過酸化水素水を安価に製造する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素は、化学パルプの漂白、冷却
水系でのスライムコントロール、発電所等での海水冷却
水の貝付着防止、下水処理場での脱臭などに使用されて
いる。
【0003】過酸化水素の製造方法の一つとして電解槽
を用いた方法があり、酸素含有ガスをガス拡散電極、あ
るいは陰極へ吹き込み、酸素を電解還元してアルカリ性
の過酸化水素を製造する方法が提案されている。
【0004】例えば、特公昭59−15990号公報に
は陽極/アルカリ水溶液/イオン交換膜/アルカリ水溶
液/ガス拡散陰極/酸素含有ガスが開示されている。ま
た、須藤らによってJ.Chem.Eng.Japan
18巻 409P(1985)にも同様の技術が開示
されている。米国特許3,592,749号には過酸化
水素製造のための電解装置、米国特許4,384,93
1号にはイオン交換膜を用いるアルカリ性過酸化水素溶
液の製造方法が記載されている。
【0005】アルカリ/過酸化水素モル比を少なくする
方法として特開平6−88273号公報、同6−200
389号公報、同10−121281号公報などがある
が、紙パルプ漂白用であり、アルカリ/過酸化水素のモ
ル比は0.7〜1.7と、スライムコントロール用途に
はまだアルカリ比が大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術には
以下の欠点があった。 過酸化水素水中のアルカリ濃度が高い 電解による従来の過酸化水素製造方法では、アルカリ/
過酸化水素のモル比が2程度となり、紙パルプ漂白用に
適したモル比1.7にするには酸による中和が必要であ
る。また、冷却水系向けのスライムコントロール用では
循環水のpH、塩類濃度上昇などの問題があるため、で
きるだけアルカリ/過酸化水素のモル比を少なくする必
要がある。 アルカリ使用量が多い 電解後の陽極室流出液を陽極液として再利用するには多
くのアルカリ添加が必要となるため、アルカリ補充費が
大きい。
【0007】なお、中性の過酸化水素水を製造する方法
が特開平8−296076号公報に記載されているが、
海水を電解液としており、海水が容易に入手できない場
所では適用できない;スライムコントロール用には冷却
水系の塩類上昇の問題があり適用できない;などの問題
がある。
【0008】本発明は、酸素を陰極で電解還元して過酸
化水素水を製造するにあたって、生成する過酸化水素水
のアルカリ含有率が低く(例えばアルカリ/過酸化水素
のモル比が0.2以下)、広範な用途に使用可能な過酸
化水素の製造を可能とすることを目的とする。また、本
発明は、陽極室から持ち出されるアルカリ金属イオンを
回収することによりアルカリの消費量を低減し、過酸化
水素の製造コストを低減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の過酸化水素の製
造方法は、陽極を有する陽極室と、陰極を有する陰極室
とを備えた電解槽内において酸素を陰極で還元して過酸
化水素を生成させる過酸化水素の製造方法において、該
陽極室内の陽極液として中性塩の水溶液を用い、該陰極
室流出液をカチオン交換樹脂と接触させて該陰極室流出
液中のアルカリ金属イオンを吸着、除去することを特徴
とするものである。
【0010】本発明の過酸化水素の製造装置は、陽極室
及び陰極室を有する電解槽と、該電解槽の陰極室流出液
が導入されるカチオン交換樹脂塔とを備えてなることを
特徴とするものである。
【0011】本発明では、陽極液に中性塩を用いるとこ
ろから、陽極室中のナトリウムイオン等のアルカリ金属
イオンは陰極室へ移動し、陰極室では過酸化水素とNa
OH等のアルカリ金属水酸化物が生成する。この結果、
陽極室流出液は酸性、陰極室流出液はアルカリ性を示
す。この陰極室流出液をカチオン交換樹脂と接触させる
ことにより、陰極室流出液中のアルカリ金属イオンが吸
着除去されるため、アルカリ含有量の少ない過酸化水素
水が得られる。
【0012】また、このアルカリ金属イオンを吸着した
カチオン交換樹脂に、陽極室流出液を接触させることに
より、電解により生成した酸が中性塩に再生されるた
め、陽極液として再利用可能となる。同時にアルカリの
回収が図れる。
【0013】陰極室流出液は一旦貯留し、間欠的にカチ
オン交換樹脂と接触させ、陽極室流出液と陰極室流出液
とを交互にカチオン交換樹脂に接触させることが好まし
い。
【0014】また、カチオン交換樹脂としては以下の理
由から、弱酸性カチオン交換樹脂が好ましい。即ち、例
えば、陽極液として硫酸ナトリウム(NaSO)水
溶液を用いた場合、電解により、この陽極液中のNaイ
オンが陰極へ移動し、陽極室流出液はNaSOと硫
酸(HSO)との混合水溶液となり、一方、陰極室
流出液は陽極側から移動してくるNaイオンのためにH
とNaOHとの混合水溶液となる。この陰極室流
出液を接触した後のNa形カチオン交換樹脂に、Na
SOとHSOとの混合水溶液である陽極室流出液
を接触させる場合、Na形カチオン交換樹脂はHSO
によってH形に置換されてゆくが、カチオン交換樹脂
が強酸性カチオン交換樹脂であると、強酸性カチオン交
換樹脂には中性塩分解能があるため、NaSOとの
平衡状態から一部のカチオン交換樹脂はNa形のままと
なる。この一部Na形が残った状態で次にNaOHを含
む陰極室流出液と接触させると、大部分のNaイオンは
カチオン交換樹脂に吸着されるものの、Na形が残って
いるためにその分全体のイオン交換容量が低下し、アル
カリ(NaOH)の除去が不完全になる。これに対し
て、弱酸性カチオン交換樹脂であれば、強酸性カチオン
交換樹脂のような中性塩分解能がないために、上述のよ
うな問題はなく、陰極室流出液中のアルカリを効率的に
除去することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係る過酸化水
素の製造装置の構成を示す系統図である。
【0016】電解槽1はカチオン交換膜2によって陽極
室3と陰極室4とに区画され、陽極室3内には陽極(図
示せず)が設置され、陰極室4には陰極(図示せず)が
設置されている。陽極及び陰極には電圧印加装置(図示
せず)により直流電圧が印加される。
【0017】カチオン交換膜2としてはオレフィン系、
フルオロオレフィン系のもの等が使用できるが、フルオ
ロオレフィン系のものが望ましい。また、イオン交換基
はスルホン基またはカルボキシル基が適している。
【0018】また、陽極としては、貴金属系等の耐酸性
不溶性電極を用いるのが好ましい。即ち、陽極室3から
はアルカリ金属イオンが除去され、水素イオンが生成す
るため、陽極室3内は酸性となる。この酸性液と接触し
た陽極物質が陽イオンとして溶出すると、陰極側へ引き
つけられ、カチオン交換膜の陰極側で析出し、電流が流
れにくくなるなどの問題があるため、陽極としては不溶
性電極を用いるのが好ましい。
【0019】陽極としては、例えば、チタンに白金をコ
ーティングした電極が例示される。
【0020】この陽極室3へは後述の陽極液槽7から好
ましくはNaSOを主体とする塩の水溶液が導入さ
れる。
【0021】なお、陽極液に用いる中性塩としては、硫
酸ナトリウムが好適であるが、その他、硫酸、塩酸、硝
酸、リン酸などの鉱酸のアルカリ金属塩が適している。
ハロゲン化物たとえば塩化ナトリウムを使用する場合
は、塩素ガスが発生しない様な酸素発生電位の低い電極
材料(例えば窒化チタン)を選ぶ必要があるので、アニ
オンがハロゲンでない中性塩を使用するのが望ましい。
【0022】この陽極液中の中性塩の濃度は1〜2モル
/L程度であることが望ましい。また、この陽極液のp
Hは3〜10であることが望ましい。
【0023】以下においては、陽極液として主にNa
SO水溶液を用いた場合を例示して説明するが、陽極
液は何らこれに限定されるものではない。
【0024】陰極室4へは水が導入される。この水とし
ては硬度成分を除いた軟水や純水に対し、電気抵抗を小
さくするためにNaClやNaOHなどの電解質を添加
した水が好ましい。図1の装置では、水道水を貯槽5に
受け、軟化器6で処理した水が導入される。
【0025】8はカチオン交換樹脂塔であり、陰極室流
出液が陰極室流出液受槽9を経て導入可能とされてい
る。また、陽極室流出液が直接導入可能とされている。
【0026】このカチオン交換樹脂塔8に充填されるカ
チオン交換樹脂としては、強酸性カチオン交換樹脂であ
っても弱酸性カチオン交換樹脂であっても良いが、前述
の理由から弱酸性カチオン交換樹脂を用いるのが好まし
い。弱酸性カチオン交換樹脂としては、交換基が酢酸
系、リン酸系、アミノリン酸系、アミノ酢酸系のものを
使用することができる。
【0027】7は陽極液槽であり、カチオン交換樹脂塔
8の流出液が導入可能とされている。
【0028】V〜Vは開閉バルブ、P,Pはポ
ンプである。
【0029】このような過酸化水素の製造装置で過酸化
水素を製造するには、まず、電解槽1の陰極室4に軟化
器6からの軟水又は純水を導入すると共に、陽極液槽7
内の陽極液を陽極室3に導入して電気分解する。
【0030】これにより、陰極室4内の陰極液はNaO
HとHとを含む液となり、陽極室3内の陽極液は
NaSOとHSOを含む液となる。
【0031】NaOHとHを含む陰極室流出液は
カチオン交換樹脂塔8に通水され、Naイオンが吸着、
除去される。この際、Hは陰イオンであるためカ
チオン交換樹脂にイオン交換されることはない。このカ
チオン交換樹脂によるイオン交換でアルカリ分が低減さ
れた陰極室流出液、即ち過酸化水素水は、ユースポイン
トへ送給される。
【0032】次いで、このように陰極室流出液のイオン
交換でNa形となったカチオン交換樹脂塔8にNa
とNSOを含む陽極室流出液を通水する。これ
により、陽極室流出液中のHイオンとNa形カチオン
交換樹脂のNaイオンとのイオン交換でアルカリ成分
が回収され、同時にカチオン交換樹脂もNa形からH形
に再生される。
【0033】カチオン交換樹脂塔8でイオン交換され、
NaSO濃度が高められた陽極室流出液は陽極液槽
7に貯留され、陽極室3に循環使用される。
【0034】この陽極室流出液がカチオン交換樹脂塔8
に通水されている間の陰極室流出液は陰極室流出液受槽
9に貯留される。
【0035】このように、カチオン交換樹脂塔8に陰極
室流出液と陽極室流出液とを交互に通水することによ
り、陰極室流出液中のアルカリ分の除去と、陽極室流出
液中へのアルカリ分の回収が行われる。
【0036】この場合、陰極室流出液はカチオン交換樹
脂塔8のカチオン交換樹脂の殆どがH形に再生された
際、例えば,Na形比率が10%程度になった時点でカ
チオン交換樹脂塔8に導入してイオン交換すれば良い。
【0037】この陰極室流出液のイオン交換処理の間
は、電解を中断しても良く、また継続しても良い。電解
を継続する場合は、陽極室流出液をカチオン交換樹脂塔
8へ導入する配管にカチオン交換樹脂塔8を迂回するバ
イパス配管を分岐して設ければ良い。
【0038】なお、カチオン交換樹脂は、陰極室流出液
及び陽極室流出液のイオン交換を交互に行うことで、N
a形交換基の比率が10〜80%、特に30〜60%の
範囲で用いることが、過酸化水素水中へのNaOH残留
が少ない、NaSO水溶液のpHが3〜10の範囲
に入るなどの面で好ましい。
【0039】本発明では、このようなカチオン交換樹脂
によるイオン交換による陰極室流出液中のアルカリ成分
の除去で、通常の場合、アルカリ/過酸化水素モル比
0.01〜0.2程度のほぼ中性の過酸化水素水を得る
ことができる。
【0040】また、陽極室流出液については、カチオン
交換樹脂によりアルカリ分が回収されるが、アルカリ分
を100%回収することは困難であり、なお不足するア
ルカリ分を苛性ソーダ、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウ
ム等のナトリウム塩を添加して補充する必要がある。こ
の場合、カチオン交換樹脂塔8で処理した後の陽極室流
出液のpHを測定し、強い酸性を示さなくなるまで、好
ましくは前述の如くpH3〜10の範囲となるように、
苛性ソーダや炭酸ナトリウムなどのナトリウム塩を添加
するのが好ましい。即ち、陽極液が強い酸性となると、
イオンが陰極室へ移動し、pHを下げて陰極を腐食
させる、過酸化水素生成の電流効率を低下させるなどの
恐れがある。また、逆にアルカリ性が強すぎると、陽極
を劣化させる原因にもなるので、過剰のアルカリ注入は
避ける必要がある。
【0041】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
をより具体的に説明する。
【0042】実施例1 図1に示す装置の仕様を次の通りとした。 〔過酸化水素製造用電解槽〕 陽極 :耐酸性DSE電極(Dimensionaly Stable Electrode)(ペルメレッ ク電極(株)製) 電極面積:1.25dm 陽イオン交換膜:ナフイオン117(デュポン社製) 膜圧 0.3mm 陰極 :平均径7μmの黒鉛粉末(TGP−7 東洋カーボン(株)製)と ポリテトラフルオロエチレンディスパージョン30(三井フロロケミカル(株) 製)を重量比が2:1になるように混合し、室温で溶媒を揮発させた後、この混 合物をシート状に加工、350℃で10分間焼成したものをガス拡散極とし、こ れにSUS316製のプレートよりなる給電極板を重ね合わせて陰極とした。
【0043】なお、電解槽は菊水工業社製の整流器で通
電制御した。 〔電解槽運転条件〕 陽極液:1モル/L硫酸ナトリウム水溶液 流量 16ml/min 陰極液:純水 流量 16ml/min 電流 :2.5A 電圧 :3V 〔カチオン交換樹脂塔〕 弱酸性陽イオン交換樹脂:レバチットCNP80(バイエル社製) 樹脂量 :7L 流量 : 陽極室流出液は 電解槽と同じ 陰極室流出液は 1L/min なお、陰極室流出液は24時間に30分間の周期で間欠
的にカチオン交換樹脂塔に通水し、その間電解は中断し
た。また、陽極室流出液は、陰極室流出液の非通水時
(23時間30分/24時間)に通水した。
【0044】その結果、陽極室流出液をNa形カチオン
交換樹脂で処理して得られた後の平均酸濃度は0.1N
であり、中和に必要な苛性ソーダ量は過酸化水素1kg
当たり0.1kgであった。また、陰極室流出液をカチ
オン交換樹脂で処理して得られた液のアルカリ/過酸化
水素のモル比は0.1であった。
【0045】比較例1カチオン交換樹脂塔を設けず、陽
極液を使い捨てにしたこと以外は上記と同様にして過酸
化水素製造電解槽を上記条件で運転した。その結果、陽
極室に供給される1モル/L硫酸ソーダ水溶液のための
硫酸ソーダ補給量は、過酸化水素1kg当たり硫酸ソー
ダとして4.2kgであった。また、この場合、硫酸ソ
ーダを再利用するため陽極室流出液を苛性ソーダで中和
して再利用しようとした場合、必要な苛性ソーダ量は過
酸化水素1kg当たり約2.4kgである。
【0046】上記実施例及び比較例の結果から明らかな
ように、実施例1で得られる過酸化水素水は、従来の過
酸化水素製造方法に比べアルカリ/過酸化水素のモル比
が0.1と約20分の1程度となり、スライムコントロ
ール剤として冷却水系に添加してもpH、塩類濃度の上
昇が少なく使用しやすい。また、実施例1では、比較例
1に比べてアルカリや塩の消費量が著しく少なく、過酸
化水素を安価に製造できる。
【0047】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、電解法に
よりアルカリ含有率の低い過酸化水素水を著しく安価に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る過酸化水素の製造装置の系統
図である。
【符号の説明】
1 電解槽 2 カチオン交換膜 3 陽極室 4 陰極室 6 軟化器 7 陽極液槽 8 カチオン交換樹脂塔 9 陰極室流出液受槽

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極を有する陽極室と、陰極を有する陰
    極室とを備えた電解槽内において酸素を陰極で還元して
    過酸化水素を生成させる過酸化水素の製造方法におい
    て、 該陽極室内の陽極液として中性塩の水溶液を用い、該陰
    極室流出液をカチオン交換樹脂と接触させて該陰極室流
    出液中のアルカリ金属イオンを吸着、除去することを特
    徴とする過酸化水素の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該陽極室流出液を、
    該陰極室流出液と接触後のカチオン交換樹脂と接触させ
    ることを特徴とする過酸化水素の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、カチオン交換樹脂と
    接触後の陽極室流出液を、陽極液として前記陽極室に循
    環させることを特徴とする過酸化水素の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、該陰極室流出液は貯留された後間欠的にカチオン交
    換樹脂と接触させられることを特徴とする過酸化水素の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、該カチオン交換樹脂は弱酸性カチオン交換樹脂であ
    ることを特徴とする過酸化水素の製造方法。
  6. 【請求項6】 陽極室及び陰極室を有する電解槽と、該
    電解槽の陰極室流出液が導入されるカチオン交換樹脂塔
    とを備えてなることを特徴とする過酸化水素の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、該電解槽の陽極室流
    出液を該カチオン交換樹脂塔に導入する手段と、該カチ
    オン交換樹脂への陽極室流出液の導入と陰極室流出液の
    導入とを切り換える手段とを備えてなることを特徴とす
    る過酸化水素の製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、該カチオン交換樹脂
    塔に通水した後の陽極室流出液を該電解槽の陽極室に返
    送する手段を備えてなることを特徴とする過酸化水素の
    製造装置。
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