ところで、このような多段変速機においては、(a) 全体の変速比幅が十分に広く、(b) 各変速比のステップが等比乃至はそれに近い形で並び、(c) 係合要素(クラッチやブレーキ)の数ができるだけ少なく、(d) それ等の係合要素の変速時の掴み替えが容易で、(e) 遊星歯車装置の数ができるだけ少なく、(f) コンパクトに構成する上で遊星歯車装置のギヤ比ρ(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)は例えば0.3〜0.6程度の範囲内が望ましいが、これらの要求を総て満たすことは難しく、必ずしも十分に満足できるものではなかった。例えば、前記特許文献1に記載の多段変速機は、変速段の切換えに際して最大4つの係合要素を掴み替える必要があり、複雑で高精度の変速制御が必要であるとともに変速ショックを生じる可能性がある一方、遊星歯車装置のギヤ比ρは0.273〜0.778でコンパクトに構成することが難しいなどの問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、変速比ステップや全体の変速比幅などの変速比特性、変速制御性、コンパクト性などの要求を高いレベルで満足させることができる前進7段以上の変速が可能な多段変速機を提供することにある。
第1発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) 第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤの一部が互いに連結されることによって5つの回転要素が構成されているとともに、その5つの回転要素の一部はクラッチを介して前記第1中間出力経路、前記第2中間出力経路、或いは相互に選択的に連結される一方、ブレーキを介して選択的に回転停止させられる第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第2発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) 第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤの一部が互いに連結されることによって5つの回転要素が構成されるとともに、その5つの回転要素の回転速度を直線で表すことができる共線図上においてその5つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素、第4回転要素、および第5回転要素とした時、第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第3発明は、第2発明の多段変速機において、前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより少なくとも前進7段の変速段が成立させられることを特徴とする。
第4発明は、前進8段の変速が可能な多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) 第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤの一部が互いに連結されることによって5つの回転要素が構成されるとともに、その5つの回転要素の回転速度を直線で表すことができる共線図上においてその5つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素、第4回転要素、および第5回転要素とした時、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を備えている一方、(c) 前記第1クラッチおよび前記第3ブレーキが係合させられることによって最も大きい変速比の第1変速段が成立させられ、(d) 前記第1クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第1変速段よりも変速比が小さい第2変速段が成立させられ、(e) 前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって前記第2変速段よりも変速比が小さい第3変速段が成立させられ、(f) 前記第1クラッチおよび前記第2クラッチが係合させられることによって前記第3変速段よりも変速比が小さい第4変速段が成立させられ、(g) 前記第1クラッチおよび前記第3クラッチが係合させられることによって前記第4変速段よりも変速比が小さい第5変速段が成立させられ、(h) 前記第3クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第5変速段よりも変速比が小さい第6変速段が成立させられ、(i) 前記第2クラッチおよび前記第3クラッチが係合させられることによって前記第6変速段よりも変速比が小さい第7変速段が成立させられ、(j) 前記第3クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって前記第7変速段よりも変速比が小さい第8変速段が成立させられるものであり、(k) その第1変速段〜その第8変速段のうちの7つ以上の変速段を用いて変速が行われることを特徴とする。
第5発明は、第2発明〜第4発明の何れかの多段変速機において、前記第4クラッチは、前記第1回転要素、前記第3回転要素、および前記第5回転要素の何れか1つを前記第1中間出力経路に選択的に連結するものであることを特徴とする。
第6発明は、第2発明〜第4発明の何れかの多段変速機において、前記第4クラッチは、前記5つの回転要素のうちの何れか2つを選択的に連結するものであることを特徴とする。
ここで、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。また、上記第2遊星歯車装置および上記第3遊星歯車装置のキャリアおよびサンギヤはそれぞれ共通の部材にて構成されているとともに、そのキャリアには小径部および大径部を有する段付ピニオンが回転可能に配設されており、その小径部は第2遊星歯車装置のリングギヤと噛み合わされ、その大径部は共通のサンギヤおよび第3遊星歯車装置の第2ピニオンと噛み合わされていることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第5回転要素は前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のキャリアであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のキャリアで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のリングギヤ、および前記第4遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はダブルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第2遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリア、前記第3遊星歯車装置のキャリア、および前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第3遊星歯車装置のサンギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はダブルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のキャリアで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のリングギヤおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
また、好適には、第1発明〜第6発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第3遊星歯車装置はシングルピニオン型で、前記第4遊星歯車装置はシングルピニオン型であり、(b) 前記第1回転要素は前記第4遊星歯車装置のサンギヤで、前記第2回転要素は前記第2遊星歯車装置のリングギヤで、前記第3回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のキャリアおよび前記第3遊星歯車装置のリングギヤで、前記第4回転要素は互いに連結された前記第3遊星歯車装置のキャリアおよび前記第4遊星歯車装置のキャリアで、前記第5回転要素は互いに連結された前記第2遊星歯車装置のサンギヤ、前記第3遊星歯車装置のサンギヤ、および前記第4遊星歯車装置のリングギヤであることを特徴とする。
第7発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のキャリアおよび第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、第3遊星歯車装置のリングギヤおよび第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のサンギヤ、第3遊星歯車装置のサンギヤ、および第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第8発明は、第7発明の多段変速機において、前記第2遊星歯車装置および前記第3遊星歯車装置のキャリアおよびサンギヤはそれぞれ共通の部材にて構成されているとともに、そのキャリアには小径部および大径部を有する段付ピニオンが回転可能に配設されており、その小径部は第2遊星歯車装置のリングギヤと噛み合わされ、その大径部はその共通のサンギヤおよび第3遊星歯車装置の第2ピニオンと噛み合わされていることを特徴とする。
第9発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のキャリアおよび第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、第3遊星歯車装置のリングギヤおよび第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のサンギヤ、第3遊星歯車装置のキャリア、および第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第10発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、第3遊星歯車装置のサンギヤおよび第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のキャリアおよび第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、第4遊星歯車装置のキャリアによって第4回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のサンギヤ、第3遊星歯車装置のキャリア、および第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第11発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、第2遊星歯車装置のサンギヤ、第3遊星歯車装置のキャリア、および第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のキャリアおよび第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、第2遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、第4遊星歯車装置のキャリアによって第4回転要素が構成され、第3遊星歯車装置のサンギヤおよび第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、第3クラッチと共に係合させられることにより5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第12発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第13発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第14発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第15発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第16発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第17発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第18発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第19発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第20発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第21発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第22発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第23発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第24発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第25発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第26発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第27発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第28発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第29発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤよって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第30発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第31発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第32発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第33発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第34発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第35発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第36発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第37発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第38発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第39発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第40発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第41発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第3遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第42発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第43発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のキャリアによって第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第44発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第45発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第46発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のサンギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第47発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のリングギヤによって第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のリングギヤ、およびその第4遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第48発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第2遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第2回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリア、その第3遊星歯車装置のキャリア、およびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤおよびその第3遊星歯車装置のサンギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第49発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のリングギヤおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第50発明は、多段変速機であって、(a) 入力部材の回転を予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路と、その第1中間出力経路よりも大きい変速比で前記入力部材の回転を減速して出力する第2中間出力経路とを備えている第1変速部と、(b) シングルピニオン型の第2遊星歯車装置、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置を有し、その第4遊星歯車装置のサンギヤによって第1回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のリングギヤによって第2回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のキャリアおよびその第3遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第3回転要素が構成され、その第3遊星歯車装置のキャリアおよびその第4遊星歯車装置のキャリアが互いに連結されて第4回転要素が構成され、その第2遊星歯車装置のサンギヤ、その第3遊星歯車装置のサンギヤ、およびその第4遊星歯車装置のリングギヤが互いに連結されて第5回転要素が構成されているとともに、その第1回転要素は第1ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第2回転要素は第2ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第3回転要素は第3ブレーキによって選択的に回転停止させられ、その第5回転要素は第1クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第1回転要素は第2クラッチを介して前記第2中間出力経路に選択的に連結され、その第2回転要素は第3クラッチを介して前記第1中間出力経路に選択的に連結されるとともに、その第3クラッチと共に係合させられることによりその5つの回転要素を前記第1中間出力経路と一体回転させる第4クラッチを有し、その第4回転要素が出力部材に連結されて回転を出力する第2変速部と、を有し、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする。
第51発明は、第7発明〜第50発明の何れかの多段変速機において、前記第4クラッチは、前記第1回転要素、前記第3回転要素、および前記第5回転要素の何れか1つを前記第1中間出力経路に選択的に連結するものであることを特徴とする。
第52発明は、第7発明〜第50発明の何れかの多段変速機において、前記第4クラッチは、前記5つの回転要素のうちの何れか2つを選択的に連結するものであることを特徴とする。
第53発明は、第7発明〜第52発明の何れかの多段変速機において、前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を切り換えることにより少なくとも前進7段の変速段が成立させられることを特徴とする。
第54発明は、第7発明〜第53発明の何れかの多段変速機において、(a) 前記第1クラッチおよび前記第3ブレーキが係合させられることによって最も大きい変速比の第1変速段が成立させられ、(b) 前記第1クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第1変速段よりも変速比が小さい第2変速段が成立させられ、(c) 前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって前記第2変速段よりも変速比が小さい第3変速段が成立させられ、(d) 前記第1クラッチおよび前記第2クラッチが係合させられることによって前記第3変速段よりも変速比が小さい第4変速段が成立させられ、(e) 前記第1クラッチおよび前記第3クラッチが係合させられることによって前記第4変速段よりも変速比が小さい第5変速段が成立させられ、(f) 前記第3クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第5変速段よりも変速比が小さい第6変速段が成立させられ、(g) 前記第2クラッチおよび前記第3クラッチが係合させられることによって前記第6変速段よりも変速比が小さい第7変速段が成立させられ、(h) 前記第3クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって前記第7変速段よりも変速比が小さい第8変速段が成立させられるものであり、(i) その第1変速段〜その第8変速段のうちの7つ以上の変速段を用いて変速が行われることを特徴とする。
第55発明は、第1発明〜第54発明の何れかの多段変速機において、前記第1変速部は、3つの回転要素の何れか1つが前記入力部材と前記第1中間出力経路とに連結され、他の1つが回転不能に固定され、残りの1つが第2中間出力経路に連結される第1遊星歯車装置を備えることを特徴とする。
本発明の多段変速機は、前進7段以上の多段変速が、変速比が異なる2つの中間出力経路を有する第1変速部および3組の遊星歯車装置を有する第2変速部と、4つのクラッチおよび3つのブレーキによって得られるため、軽量で且つコンパクトに構成できるとともに、2つの係合要素(クラッチまたはブレーキ)の掴み替えで変速を行うことができるため、変速制御が容易で変速ショックの発生が抑制される。
第1回転要素〜第5回転要素について具体的に定められている第7発明〜第54発明では、4つの遊星歯車装置のギヤ比ρを例えば0.3〜0.6程度の範囲内で適当に定めることにより、それ等の遊星歯車装置として比較的小型(小径)のものを使用しつつ、前進7段以上の変速段の変速比を等比に近い形で設定することができるとともに、トータルで例えば6〜8程度の大きな変速比幅を確保できる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1の(a) は、第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例である多段変速機としての車両用自動変速機10−1の骨子図で、(b) は複数の変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表である。この車両用自動変速機10−1はFF車両やRR車両などの横置き用のもので、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成されている第1変速部14と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置16、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置18、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置20を主体として構成されている第2変速部22−1とを有し、入力軸24の回転を変速して出力歯車26から出力する。入力軸24は入力部材に相当するもので、トルクコンバータ28のタービン軸であり、走行用駆動源としての内燃機関のクランク軸30からトルクコンバータ28を介して回転が入力される一方、出力歯車26は出力部材に相当するもので、差動歯車装置などを介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、この車両用自動変速機10−1は中心線に対して略対称的に構成されており、図1(a) では中心線の下半分が省略されている。以下の各実施例についても同様である。
上記第1変速部14を構成している第1遊星歯車装置12のキャリアCA1は入力軸24に連結されて回転駆動され、サンギヤS1は回転不能にケース32に一体的に固定され、リングギヤR1は中間出力部材として入力軸24に対して減速回転させられて第2変速部22−1へ出力する。本実施例では、入力軸24の回転をキャリアCA1からそのまま第2変速部22へ出力する経路が、予め定められた一定の変速比で出力する第1中間出力経路PA1で、入力軸24からキャリアCA1、そのキャリアCA1に配設されたピニオンギヤ、および中間出力部材としてのリングギヤR1を経て第2変速部22−1へ出力する経路が、第1中間出力経路PA1よりも大きい変速比で入力軸24の回転を減速して出力する第2中間出力経路PA2である。
また、第2変速部22−1を構成している第2遊星歯車装置16、第3遊星歯車装置18、および第4遊星歯車装置20は、一部が互いに連結されることによって5つの回転要素RM1〜RM5が構成されており、具体的には、第4遊星歯車装置20のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置16のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置16のキャリアCA2および第3遊星歯車装置18のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置18のリングギヤR3および第4遊星歯車装置20のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置16のサンギヤS2、第3遊星歯車装置18のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置20のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。本実施例では、第2遊星歯車装置16、第3遊星歯車装置18のキャリアCA2およびCA3、サンギヤS2およびS3はそれぞれ共通の部材にて構成されているとともに、共通のキャリアCA2、CA3には小径部および大径部を有する段付ピニオンSPが回転可能に配設されており、その小径部は第2遊星歯車装置16のリングギヤR2と噛み合わされ、大径部は共通のサンギヤS2、S3および第3遊星歯車装置18の第2ピニオン、すなわちリングギヤR3と噛み合っている外側のピニオンと噛み合わされている。
そして、第1回転要素RM1(サンギヤS4)は第1ブレーキB1によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2)は第2ブレーキB2によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は第3ブレーキB3によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)は第1クラッチC1を介して中間出力部材である前記第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2に選択的に連結され、第1回転要素RM1(サンギヤS4)は第2クラッチC2を介して同じくリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2に選択的に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2)は第3クラッチC3を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結され、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結され、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)は前記出力歯車26に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。第1ブレーキB1〜第3ブレーキB3、第1クラッチC1〜第4クラッチC4は、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の油圧式摩擦係合装置である。
図2は、上記第1変速部14および第2変速部22−1の各回転要素の回転速度を直線で表すことができる共線図であり、下の横線が回転速度「0」で、上の横線が回転速度「1.0」すなわち入力軸24と同じ回転速度である。また、第1変速部14の各縦線は、左側から順番にサンギヤS1、リングギヤR1、キャリアCA1を表しており、それ等の間隔は第1遊星歯車装置12のギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1に応じて定められる。図は、ギヤ比ρ1=0.427の場合である。第2変速部22−1の5本の縦線は、左側から順番に第1回転要素RM1(サンギヤS4)、第2回転要素RM2(リングギヤR2)、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)、第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)を表しており、それ等の間隔は第2遊星歯車装置16のギヤ比ρ2、第3遊星歯車装置18のギヤ比ρ3、および第4遊星歯車装置20のギヤ比ρ4に応じて定められる。図は、ギヤ比ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301の場合である。なお、第2変速部22−1の丸付き数字「1」〜「5」はそれぞれ第1回転要素RM1〜第5回転要素RM5を表している。以下の各実施例も同様である。
そして、この共線図から明らかなように、第1クラッチC1および第3ブレーキB3が係合させられて、第5回転要素RM5が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられると、出力歯車26に連結された第4回転要素RM4は「1st」で示す回転速度で回転させられ、最も大きい変速比(=入力軸24の回転速度/出力歯車26の回転速度)の第1変速段「1st」が成立させられる。第1クラッチC1および第2ブレーキB2が係合させられて、第5回転要素RM5が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第2回転要素RM2が回転停止させられると、第4回転要素RM4は「2nd」で示す回転速度で回転させられ、第1変速段「1st」よりも変速比が小さい第2変速段「2nd」が成立させられる。第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合させられて、第5回転要素RM5が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第1回転要素RM1が回転停止させられると、第4回転要素RM4は「3rd」で示す回転速度で回転させられ、第2変速段「2nd」よりも変速比が小さい第3変速段「3rd」が成立させられる。第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合させられて、第2変速部22−1が第1変速部14を介して一体的に減速回転させられると、第4回転要素RM4は「4th」で示す回転速度すなわち第1変速部14のリングギヤR1と同じ回転速度で回転させられ、第3変速段「3rd」よりも変速比が小さい第4変速段「4th」が成立させられる。第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合させられて、第5回転要素RM5が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第2回転要素RM2が入力軸24と一体回転させられると、第4回転要素RM4は「5th」で示す回転速度で回転させられ、第4変速段「4th」よりも変速比が小さい第5変速段「5th」が成立させられる。第3クラッチC3および第4クラッチC4が係合させられて、第2変速部22−1が入力軸24と一体回転させられると、第4回転要素RM4は「6th」で示す回転速度すなわち入力軸24と同じ回転速度で回転させられ、第5変速段「5th」よりも変速比が小さい第6変速段「6th」が成立させられる。この第6変速段「6th」の変速比は1である。第2クラッチC2および第3クラッチC3が係合させられて、第1回転要素RM1が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第2回転要素RM2が入力軸24と一体回転させられると、第4回転要素RM4は「7th」で示す回転速度で回転させられ、第6変速段「6th」よりも変速比が小さい第7変速段「7th」が成立させられる。第3クラッチC3および第1ブレーキB1が係合させられて、第2回転要素RM2が入力軸24と一体回転させられるとともに第1回転要素RM1が回転停止させられると、第4回転要素RM4は「8th」で示す回転速度で回転させられ、第7変速段「7th」よりも変速比が小さい第8変速段「8th」が成立させられる。なお、図2に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1を第1変速部14を介して減速回転させるとともに第3回転要素RM3を入力軸24と一体回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることも可能である。
また、第2クラッチC2および第2ブレーキB2が係合させられると、第1回転要素RM1が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第2回転要素RM2が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev1」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」が成立させられる。
図1の(b) の作動表は、上記各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3の作動状態との関係をまとめたもので、「○」は係合を表しており、空欄は解放である。各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置16、第3遊星歯車装置18、第4遊星歯車装置20の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.427、ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301とすれば、図1(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.169/0.602)も6.921程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。
このように本実施例の車両用自動変速機10−1によれば、前進8段の多段変速が計4組の遊星歯車装置12、16、18、20と4つのクラッチC1〜C4および3つのブレーキB1〜B3によって得られるため、軽量で且つコンパクトに構成され、車両への搭載性が向上する。しかも、図1(b) から明らかなように、クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B3の何れか2つを掴み替えるだけで各変速段の変速を行うことができるため、変速制御が容易で変速ショックの発生が抑制される。
また、4つの遊星歯車装置12、16、18、20のギヤ比ρ1〜ρ4を0.3〜0.6の範囲内として、それ等の遊星歯車装置12、16、18、20を比較的小型(小径)に維持しつつ、図1(b) に示すように第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の変速比を等比に近い形で設定することができるとともに、トータルで7程度の大きな変速比幅を確保でき、且つ第1後進変速段「Rev1」の変速比も大きく、全体として適切な変速比特性が得られる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図3および図4は第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図3は前記図1に相当する図で、図4は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機10−2は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第2変速部22−2の第1回転要素RM1(サンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図3(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図4に示すように前記図2と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機10−2は、図3(b) および図4に示すように第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図5および図6は第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図5は前記図1に相当する図で、図6は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機10−3は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第2変速部22−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図5(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図6に示すように前記図2と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図7および図8は第1発明〜第4発明、第6発明〜第8発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図7は前記図1に相当する図で、図8は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機10−4は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第2変速部22−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図7(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図8に示すように前記図2と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図9および図10は第1発明〜第5発明、第9発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図9は前記図1に相当する図で、図10は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機40−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第2変速部42−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部42−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置44、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置46、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置48を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置48のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置44のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置44のキャリアCA2および第3遊星歯車装置46のサンギヤS3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置46のリングギヤR3および第4遊星歯車装置48のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置44のサンギヤS2、第3遊星歯車装置46のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置48のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力歯車26との連結関係は、前記図1、図2の実施例と同じである。
この場合も、図9(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図10に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1を第1変速部14を介して減速回転させるとともに第3回転要素RM3を入力軸24と一体回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置44、第3遊星歯車装置46、第4遊星歯車装置48の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.427、ρ2=0.349、ρ3=0.581、ρ4=0.301とすれば、図10のように前記図2と同じ共線図になって、図9(b) に示すように前記図1(b) と同じ変速比が得られ、図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図11および図12は第1発明〜第5発明、第9発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図11は前記図1に相当する図で、図12は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機40−2は、前記図9および図10の車両用自動変速機40−1に比較して、第2変速部42−2の第1回転要素RM1(サンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図11(b) に示すように前記図9(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図12に示すように前記図10と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機40−2は、図11(b) および図12に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図13および図14は第1発明〜第5発明、第9発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図13は前記図1に相当する図で、図14は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機40−3は、前記図9および図10の車両用自動変速機40−1に比較して、第2変速部42−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図13(b) に示すように前記図9(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図14に示すように前記図10と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図15および図16は第1発明〜第4発明、第6発明、第9発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図15は前記図1に相当する図で、図16は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機40−4は、前記図9および図10の車両用自動変速機40−1に比較して、第2変速部42−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびサンギヤS3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図15(b) に示すように前記図9(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図16に示すように前記図10と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図17および図18は第1発明〜第5発明、第10発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図17は前記図1に相当する図で、図18は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機50−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第2変速部52−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部52−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置54、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置56、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置58を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置56のサンギヤS3および第4遊星歯車装置58のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置54のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置54のキャリアCA2および第3遊星歯車装置56のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置58のキャリアCA4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置54のサンギヤS2、第3遊星歯車装置56のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置58のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力歯車26との連結関係は、前記図1、図2の実施例と同じである。
この場合も、図17(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図18に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1を第1変速部14を介して減速回転させるとともに第3回転要素RM3を入力軸24と一体回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置54、第3遊星歯車装置56、第4遊星歯車装置58の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.427、ρ2=0.349、ρ3=0.398、ρ4=0.301とすれば、図18のように前記図2と同じ共線図になって、図17(b) に示すように前記図1(b) と同じ変速比が得られ、図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図19および図20は第1発明〜第5発明、第10発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図19は前記図1に相当する図で、図20は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機50−2は、前記図17および図18の車両用自動変速機50−1に比較して、第2変速部52−2の第1回転要素RM1(サンギヤS3、S4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図19(b) に示すように前記図17(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図20に示すように前記図18と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機50−2は、図19(b) および図20に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図21および図22は第1発明〜第5発明、第10発明、第51発明、第53発明〜第55発明であり、図21は前記図1に相当する図で、図22は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機50−3は、前記図17および図18の車両用自動変速機50−1に比較して、第2変速部52−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図21(b) に示すように前記図17(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図22に示すように前記図18と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図23および図24は第1発明〜第4発明、第6発明、第10発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図23は前記図1に相当する図で、図24は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機50−4は、前記図17および図18の車両用自動変速機50−1に比較して、第2変速部52−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびリングギヤR3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図23(b) に示すように前記図17(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図24に示すように前記図18と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図25および図26は第1発明〜第5発明、第11発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図25は前記図1に相当する図で、図26は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機60−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して第2変速部62−1の構成が相違しており、FR車両などの縦置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部62−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置64、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置66、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置68を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置64のサンギヤS2、第3遊星歯車装置66のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置68のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置64のキャリアCA2および第3遊星歯車装置66のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置64のリングギヤR2によって第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置68のキャリアCA4によって第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置66のサンギヤS3および第4遊星歯車装置68のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力歯車26に替えて出力軸27が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA4)は出力軸27に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図1、図2の実施例と同じである。
この場合も、図25(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図26に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1を第1変速部14を介して減速回転させるとともに第3回転要素RM3を入力軸24と一体回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置64、第3遊星歯車装置66、第4遊星歯車装置68の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.427、ρ2=0.300、ρ3=0.463、ρ4=0.301とすれば、図26のように前記図2と同じ共線図になって、図25(b) に示すように前記図1(b) と同じ変速比が得られ、図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図27および図28は第1発明〜第5発明、第11発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図27は前記図1に相当する図で、図28は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機60−2は、前記図25および図26の車両用自動変速機60−1に比較して、第2変速部62−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図27(b) に示すように前記図25(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図28に示すように前記図26と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機60−2は、図27(b) および図28に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図29および図30は第1発明〜第5発明、第11発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図29は前記図1に相当する図で、図30は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機60−3は、前記図25および図26の車両用自動変速機60−1に比較して、第2変速部62−3の第5回転要素RM5(サンギヤS3およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図29(b) に示すように前記図25(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図30に示すように前記図26と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図31および図32は第1発明〜第4発明、第6発明、第11発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図31は前記図1に相当する図で、図32は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機60−4は、前記図25および図26の車両用自動変速機60−1に比較して、第2変速部62−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図31(b) に示すように前記図25(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図32に示すように前記図26と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図33および図34は第1発明〜第5発明、第12発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図33は前記図1に相当する図で、図34は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機70−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して第2変速部72−1の構成が相違しており、FR車両などの縦置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部72−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置74、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置76、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置78を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置74のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第3遊星歯車装置76のリングギヤR3および第4遊星歯車装置78のキャリアCA4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置74のキャリアCA2、第3遊星歯車装置76のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置78のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置74のリングギヤR2および第4遊星歯車装置78のサンギヤS4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置76のサンギヤS3によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力歯車26に替えて出力軸27が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR2およびサンギヤS4)は出力軸27に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図1、図2の実施例と同じである。但し、図34の共線図に示すように第1変速部14の各縦線および第2変速部72−1の5本の縦線のそれぞれの間隔が図2の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図2と同様に第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置74、第3遊星歯車装置76、第4遊星歯車装置78の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって定められ、図34はρ1=0.430、ρ2=0.314、ρ3=0.312、ρ4=0.431の場合である。
この場合も、図33(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図34に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1を第1変速部14を介して減速回転させるとともに第3回転要素RM3を入力軸24と一体回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置74、第3遊星歯車装置76、第4遊星歯車装置78の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.314、ρ3=0.312、ρ4=0.431とすれば、図33(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.261/0.580)も7.343程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図1、図2の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図35および図36は第1発明〜第5発明、第12発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図35は前記図1に相当する図で、図36は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機70−2は、前記図33および図34の車両用自動変速機70−1に比較して、第2変速部72−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図35(b) に示すように前記図33(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図36に示すように前記図34と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機70−2は、図35(b) および図36に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図37および図38は第1発明〜第5発明、第12発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図37は前記図1に相当する図で、図38は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機70−3は、前記図33および図34の車両用自動変速機70−1に比較して、第2変速部72−3の第5回転要素RM5(サンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図37(b) に示すように前記図33(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図38に示すように前記図34と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図39および図40は第1発明〜第4発明、第6発明、第12発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図39は前記図1に相当する図で、図40は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機70−4は、前記図33および図34の車両用自動変速機70−1に比較して、第2変速部72−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2)および第3回転要素RM3(キャリアCA2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図39(b) に示すように前記図33(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図40に示すように前記図34と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図41および図42は第1発明〜第5発明、第13発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図41は前記図1に相当する図で、図42は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機80−1は、前記図33および図34の車両用自動変速機70−1に比較して第2変速部82−1の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部82−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置84、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置86、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置88を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置86のキャリアCA3および第4遊星歯車装置88のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置84のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置84のキャリアCA2、第3遊星歯車装置86のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置88のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置88のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置84のサンギヤS2および第3遊星歯車装置86のサンギヤS3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図33、図34の実施例と同じである。
この場合も、図41(b) に示すように前記図33(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置84、第3遊星歯車装置86、第4遊星歯車装置88の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.312、ρ3=0.567、ρ4=0.314とすれば、図42のように前記図34と同じ共線図になって、図41(b) に示すように前記図33(b) と同じ変速比が得られ、図33、図34の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図43および図44は第1発明〜第5発明、第13発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図43は前記図1に相当する図で、図44は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機80−2は、前記図41および図42の車両用自動変速機80−1に比較して、第2変速部82−2の第1回転要素RM1(キャリアCA3およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図43(b) に示すように前記図41(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図44に示すように前記図42と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機80−2は、図43(b) および図44に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図45および図46は第1発明〜第5発明、第13発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図45は前記図1に相当する図で、図46は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機80−3は、前記図41および図42の車両用自動変速機80−1に比較して、第2変速部82−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図45(b) に示すように前記図41(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図46に示すように前記図42と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図47および図48は第1発明〜第4発明、第6発明、第13発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図47は前記図1に相当する図で、図48は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機80−4は、前記図41および図42の車両用自動変速機80−1に比較して、第2変速部82−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2、リングギヤR3、およびキャリアCA4)および第5回転要素RM5(サンギヤS2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図47(b) に示すように前記図41(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図48に示すように前記図42と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図49および図50は第1発明〜第5発明、第14発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図49は前記図1に相当する図で、図50は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機90−1は、前記図33および図34の車両用自動変速機70−1に比較して第2変速部92−1の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部92−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置94、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置96、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置98を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置96のサンギヤS3および第4遊星歯車装置98のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置94のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置94のキャリアCA2、第3遊星歯車装置96のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置98のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置98のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置94のサンギヤS2および第3遊星歯車装置96のキャリアCA3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図33、図34の実施例と同じである。
この場合も、図49(b) に示すように前記図33(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置94、第3遊星歯車装置96、第4遊星歯車装置98の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.312、ρ3=0.433、ρ4=0.314とすれば、図50のように前記図34と同じ共線図になって、図49(b) に示すように前記図33(b) と同じ変速比が得られ、図33、図34の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図51および図52は第1発明〜第5発明、第14発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図51は前記図1に相当する図で、図52は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機90−2は、前記図49および図50の車両用自動変速機90−1に比較して、第2変速部92−2の第1回転要素RM1(サンギヤS3およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図51(b) に示すように前記図49(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図52に示すように前記図50と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機90−2は、図51(b) および図52に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図53および図54は第1発明〜第5発明、第14発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図53は前記図1に相当する図で、図54は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機90−3は、前記図49および図50の車両用自動変速機90−1に比較して、第2変速部92−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2およびキャリアCA3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図53(b) に示すように前記図49(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図54に示すように前記図50と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図55および図56は第1発明〜第4発明、第6発明、第14発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図55は前記図1に相当する図で、図56は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機90−4は、前記図49および図50の車両用自動変速機90−1に比較して、第2変速部92−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2、リングギヤR3、およびキャリアCA4)および第5回転要素RM5(サンギヤS2およびキャリアCA3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図55(b) に示すように前記図49(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図56に示すように前記図50と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図57および図58は第1発明〜第5発明、第15発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図57は前記図1に相当する図で、図58は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機100−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部102−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部102−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置104、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置106、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置108を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置104のサンギヤS2および第4遊星歯車装置108のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置104のリングギヤR2および第3遊星歯車装置106のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置106のキャリアCA3および第4遊星歯車装置108のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置108のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置104のキャリアCA2および第3遊星歯車装置106のサンギヤS3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図57(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置104、第3遊星歯車装置106、第4遊星歯車装置108の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.567、ρ3=0.312、ρ4=0.314とすれば、図58のように前記図36と同じ共線図になって、図57(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機100−2は、図57(b) および図58に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図59および図60は第1発明〜第5発明、第15発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図59は前記図1に相当する図で、図60は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機100−3は、前記図57および図58の車両用自動変速機100−2に比較して、第2変速部102−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図59(b) に示すように前記図57(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図60に示すように前記図58と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図61および図62は第1発明〜第4発明、第6発明、第15発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図61は前記図1に相当する図で、図62は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機100−4は、前記図57および図58の車両用自動変速機100−2に比較して、第2変速部102−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS4)および第5回転要素RM5(キャリアCA2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図61(b) に示すように前記図57(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図62に示すように前記図58と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図63および図64は第1発明〜第5発明、第16発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図63は前記図1に相当する図で、図64は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機110−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部112−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部112−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置114、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置116、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置118を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置116のサンギヤS3および第4遊星歯車装置118のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置114のサンギヤS2によって第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置118のキャリアCA4によって第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置114のリングギヤR2、第3遊星歯車装置116のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置118のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置114のキャリアCA2および第3遊星歯車装置116のリングギヤR3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図63(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置114、第3遊星歯車装置116、第4遊星歯車装置118の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.448、ρ3=0.341、ρ4=0.314とすれば、図64のように前記図36と同じ共線図になって、図63(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機110−2は、図63(b) および図64に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図65および図66は第1発明〜第5発明、第16発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図65は前記図1に相当する図で、図66は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機110−3は、前記図63および図64の車両用自動変速機110−2に比較して、第2変速部112−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図65(b) に示すように前記図63(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図66に示すように前記図64と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図67および図68は第1発明〜第4発明、第6発明、第16発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図67は前記図1に相当する図で、図68は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機110−4は、前記図63および図64の車両用自動変速機110−2に比較して、第2変速部112−4の第2回転要素RM2(サンギヤS2)および第5回転要素RM5(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図67(b) に示すように前記図63(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図68に示すように前記図64と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図69および図70は第1発明〜第5発明、第17発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図69は前記図1に相当する図で、図70は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機120−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部122−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部122−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置124、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置126、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置128を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置124のサンギヤS2、第3遊星歯車装置126のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置128のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置124のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置128のキャリアCA4によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置126のキャリアCA3および第4遊星歯車装置128のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置124のキャリアCA2および第3遊星歯車装置126のリングギヤR3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA3およびリングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図69(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置124、第3遊星歯車装置126、第4遊星歯車装置128の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.567、ρ3=0.341、ρ4=0.314とすれば、図70のように前記図36と同じ共線図になって、図69(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機120−2は、図69(b) および図70に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図71および図72は第1発明〜第5発明、第17発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図71は前記図1に相当する図で、図72は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機120−3は、前記図69および図70の車両用自動変速機120−2に比較して、第2変速部122−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図71(b) に示すように前記図69(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図72に示すように前記図70と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図73および図74は第1発明〜第4発明、第6発明、第17発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図73は前記図1に相当する図で、図74は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機120−4は、前記図69および図70の車両用自動変速機120−2に比較して、第2変速部122−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第5回転要素RM5(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図73(b) に示すように前記図69(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図74に示すように前記図70と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図75および図76は第1発明〜第5発明、第18発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図75は前記図1に相当する図で、図76は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機130−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部132−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部132−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置134、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置136、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置138を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置136のサンギヤS3および第4遊星歯車装置138のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置134のキャリアCA2および第3遊星歯車装置136のキャリアCA3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置136のリングギヤR3および第4遊星歯車装置138のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置134のリングギヤR2および第4遊星歯車装置138のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置134のサンギヤS2によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR2およびリングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図75(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置134、第3遊星歯車装置136、第4遊星歯車装置138の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.552、ρ3=0.312、ρ4=0.314とすれば、図76のように前記図36と同じ共線図になって、図75(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機130−2は、図75(b) および図76に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図77および図78は第1発明〜第5発明、第18発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図77は前記図1に相当する図で、図78は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機130−3は、前記図75および図76の車両用自動変速機130−2に比較して、第2変速部132−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図77(b) に示すように前記図75(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図78に示すように前記図76と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図79および図80は第1発明〜第4発明、第6発明、第18発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図79は前記図1に相当する図で、図80は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機130−4は、前記図75および図76の車両用自動変速機130−2に比較して、第2変速部132−4の第2回転要素RM2(キャリアCA2およびキャリアCA3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図79(b) に示すように前記図75(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図80に示すように前記図76と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図81および図82は第1発明〜第5発明、第19発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図81は前記図1に相当する図で、図82は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機140−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部142−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部142−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置144、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置146、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置148を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置144のサンギヤS2、第3遊星歯車装置146のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置148のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置144のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置144のリングギヤR2、第3遊星歯車装置146のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置148のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置148のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置146のサンギヤS3によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図81(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置144、第3遊星歯車装置146、第4遊星歯車装置148の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.312、ρ3=0.567、ρ4=0.314とすれば、図82のように前記図36と同じ共線図になって、図81(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機140−2は、図81(b) および図82に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図83および図84は第1発明〜第5発明、第19発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図83は前記図1に相当する図で、図84は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機140−3は、前記図81および図82の車両用自動変速機140−2に比較して、第2変速部142−3の第5回転要素RM5(サンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図83(b) に示すように前記図81(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図84に示すように前記図82と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図85および図86は第1発明〜第4発明、第6発明、第19発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図85は前記図1に相当する図で、図86は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機140−4は、前記図81および図82の車両用自動変速機140−2に比較して、第2変速部142−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図85(b) に示すように前記図81(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図86に示すように前記図82と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図87および図88は第1発明〜第5発明、第20発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図87は前記図1に相当する図で、図88は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機150−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部152−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部152−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置154、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置156、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置158を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置154のサンギヤS2、第3遊星歯車装置156のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置158のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置154のキャリアCA2および第3遊星歯車装置156のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置154のリングギヤR2および第4遊星歯車装置158のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置158のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置156のサンギヤS3によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図87(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置154、第3遊星歯車装置156、第4遊星歯車装置158の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.312、ρ3=0.433、ρ4=0.314とすれば、図88のように前記図36と同じ共線図になって、図87(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機150−2は、図87(b) および図88に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図89および図90は第1発明〜第5発明、第20発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図89は前記図1に相当する図で、図90は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機150−3は、前記図87および図88の車両用自動変速機150−2に比較して、第2変速部152−3の第5回転要素RM5(サンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図89(b) に示すように前記図87(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図90に示すように前記図88と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図91および図92は第1発明〜第4発明、第6発明、第20発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図91は前記図1に相当する図で、図92は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機150−4は、前記図87および図88の車両用自動変速機150−2に比較して、第2変速部152−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図91(b) に示すように前記図87(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図92に示すように前記図88と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図93および図94は第1発明〜第5発明、第21発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図93は前記図1に相当する図で、図94は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機160−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部162−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部162−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置164、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置166、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置168を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置164のサンギヤS2、第3遊星歯車装置166のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置168のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置164のリングギヤR2および第3遊星歯車装置166のキャリアCA3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置166のリングギヤR3および第4遊星歯車装置168のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置168のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置164のキャリアCA2によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図93(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置164、第3遊星歯車装置166、第4遊星歯車装置168の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.567、ρ3=0.312、ρ4=0.314とすれば、図94のように前記図36と同じ共線図になって、図93(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機160−2は、図93(b) および図94に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図95および図96は第1発明〜第5発明、第21発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図95は前記図1に相当する図で、図96は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機160−3は、前記図93および図94の車両用自動変速機160−2に比較して、第2変速部162−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図95(b) に示すように前記図93(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図96に示すように前記図94と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図97および図98は第1発明〜第4発明、第6発明、第21発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図97は前記図1に相当する図で、図98は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機160−4は、前記図93および図94の車両用自動変速機160−2に比較して、第2変速部162−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第5回転要素RM5(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図97(b) に示すように前記図93(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図98に示すように前記図94と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図99および図100は第1発明〜第5発明、第22発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図99は前記図1に相当する図で、図100は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機170−2は、前記図35および図36の車両用自動変速機70−2に比較して第2変速部172−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用好適に用いられる。すなわち、この第2変速部172−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置174、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置176、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置178を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置174のサンギヤS2、第3遊星歯車装置176のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置178のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第3遊星歯車装置176のリングギヤR3によって第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置178のキャリアCA4によって第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置174のキャリアCA2、第3遊星歯車装置176のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置178のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置174のリングギヤR2によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図35、図36の実施例と同じである。
この場合も、図99(b) に示すように前記図35(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置174、第3遊星歯車装置176、第4遊星歯車装置178の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.430、ρ2=0.341、ρ3=0.420、ρ4=0.314とすれば、図100のように前記図36と同じ共線図になって、図99(b) に示すように前記図35(b) と同じ変速比が得られ、図35、図36の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機170−2は、図99(b) および図100に示すように図35(b) および図36と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図101および図102は第1発明〜第5発明、第22発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図101は前記図1に相当する図で、図102は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機170−3は、前記図99および図100の車両用自動変速機170−2に比較して、第2変速部172−3の第5回転要素RM5(リングギヤR2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図101(b) に示すように前記図99(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図102に示すように前記図100と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図103および図104は第1発明〜第4発明、第6発明、第22発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図103は前記図1に相当する図で、図104は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機170−4は、前記図99および図100の車両用自動変速機170−2に比較して、第2変速部172−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図103(b) に示すように前記図99(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図104に示すように前記図100と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図105〜図107は第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例である。図105は車両用自動変速機180−1の骨子図で、図106は複数の変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表であり、図107は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この車両用自動変速機180−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第1変速部181の構成が相違している。すなわち、本実施例では図1、図2の実施例に対して第1変速部14を第1変速部181に換えたことが主な相違点である。以下に、その相違する部分について説明する。
図105において、車両用自動変速機180−1は車体に取り付けられるケース32内において、そのケース32に回転可能に固定され且つ互いに平行に配置される第1軸33および第2軸34と2組の動力伝達部材としての第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2である2組のカウンタギヤ対を主体として構成されている第1変速部181と第2遊星歯車装置184、第3遊星歯車装置186、および第4遊星歯車装置188の3組の遊星歯車装置を主体として構成されている第2変速部182−1とを備え、上記第1軸33の回転中心である第1軸心33cには流体伝動装置としてのロックアップクラッチ付のトルクコンバータ28、このトルクコンバータ28に連結された入力軸24、その入力軸24に連結された第1軸33に固定された上記第1カウンタギヤ対CG1の一方であるドライブギヤCG1A、および上記第2カウンタギヤ対CG2の一方であるドライブギヤCG2Aが同心に配設され、上記第2軸34の回転中心である第2軸心34cには第2軸34まわりに回転可能に備えられた上記第1カウンタギヤ対CG1の他方であるドリブンギヤCG1B、上記第2カウンタギヤ対CG2の他方であるドリブンギヤCG2B、上記第2遊星歯車装置184、上記第3遊星歯車装置186、上記第4遊星歯車装置188、および出力歯車26が同心に配設されている。この車両用自動変速機180−1は、車両において特に横置きされるFF用或いはRR用自動変速機として好適に用いられるものであり、駆動力源たとえばエンジン8と図示しない駆動輪との間に設けられ、エンジン8の出力を駆動輪に伝達する。本実施例では、上記入力軸24および出力歯車26が入力部材および出力部材に対応し、上記ケース32が非回転部材に対応している。また、入力軸24と入力軸24に連結される第1軸33とは実質的には同一のものであり、第1軸33の回転は入力部材である入力軸24の回転であるともいえる。また、上記トルクコンバータ28はエンジン8のクランク軸30に作動的に連結され、エンジン8の動力を入力軸24へ出力する。すなわちトルクコンバータ28の出力側回転部材であるタービン軸に連結される入力軸24はエンジン8により第1軸心33cまわりに回転駆動されることになり、このトルクコンバータ28のタービン軸も入力部材に相当することになる。また、上記出力歯車26はたとえば差動歯車装置36の大径歯車とかみ合わせられていてその差動歯車装置36等を介して左右の駆動輪を回転駆動する。
ここで、図105を参照して車両用自動変速機180−1を構成する各装置の配置(レイアウト)を詳しく説明する。第1変速部181は第1カウンタギヤ対CG1と第2カウンタギヤ対CG2とが可及的に隣接するように並列に、且つ第1軸心33cおよび第2軸心34c上において第2遊星歯車装置184、第3遊星歯車装置186および第4遊星歯車装置188よりもエンジン8に遠い位置に配置される。すなわち前記トルクコンバータ28、入力軸24および第2変速部182−1は第1軸心33c或いは第2軸心34上において第1変速部181よりもエンジン8側となる位置に配置される。また、たとえば入力軸24と第1軸33とを合わせた軸長が第2軸34の軸長程度とされている。また、この第1変速部181を構成する第1カウンタギヤ対CG1は第2カウンタギヤ対CG2よりエンジン8側に配置され、第2変速部182−1においては第2軸心34c上に第1変速部181からエンジン8側へ順次第2遊星歯車装置184、第3遊星歯車装置186、第4遊星歯車装置188さらに出力歯車26となるように配置されている。この第2変速部182−1の配置は車両用自動変速機10−1の第2変速部22−1の配置に対して、図に向かって左右反転させた位置関係となっている。すなわち、第2遊星歯車装置184と第2遊星歯車装置16とが、第3遊星歯車装置186と第3遊星歯車装置18とが、第4遊星歯車装置188と第4遊星歯車装置20とがそれぞれ対応している。また、クラッチC1乃至クラッチC4の各係合装置が第2変速部182−1と第1カウンタギヤ対CG1或いは第2カウンタギヤ対CG2との間に配置されている。このようにすると、一軸心上に4つの遊星歯車装置を用いる場合に比較して車両用自動変速機180−1の軸方向の寸法が短くなりFF車両或いはRR車両の横置きでの搭載が有利になる。また、本実施例ではクラッチC1乃至クラッチC4およびブレーキB1、B2が第2軸心34cの軸端或いはケース12の外側に集中しているので油圧経路の取り回しが容易になる。特に、クラッチC1乃至クラッチC4と第1変速部181との連結が容易になる。また、第1変速部181とトルクコンバータ28との間の第1軸心33c上の空き空間にオイルポンプや油圧式摩擦係合装置の油圧制御回路の弁本体等を配置することができて、車両用自動変速機180−1の油路の連結が容易になり、またたとえばエンジン8によって回転駆動される機械式オイルポンプがエンジン8の近くに配置されることになるので、その機械式オイルポンプの作動が有利になる(効率がよくなる)。
上記第1変速部181を構成している第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は、よく知られた平行軸式変速機のカウンタギヤと同様に第1軸33上に第1ドライブギヤCG1Aおよび第2ドライブギヤCG2A、第2軸心34c上に第1ドリブンギヤCG1Bおよび第2ドリブンギヤCG2Bを備え、第1ドライブギヤCG1Aと第1ドリブンギヤCG1Bとが、および第2ドライブギヤCG2Aと第2ドリブンギヤCG2Bとが常時噛み合わされたギヤ対から構成されている。そしてこれら2組のカウンタギヤ対は第1軸33に入力された入力部材の回転を第2軸心34c上の第2変速部182−1へ伝達する2組の動力伝達部材として機能するものであり、第1カウンタギヤ対CG1によってドライブ−ドリブン経路である第1中間出力経路M1、および第2カウンタギヤ対CG2によって同じくドライブ−ドリブン経路である第2中間出力経路M2が構成され、第1変速部181はその2つの出力経路である第1中間出力経路M1および第2中間出力経路M2を介して互いに異なる2つの回転を第2変速部182−1へ伝達するものである。これら第1ドライブギヤCG1Aおよび第2ドライブギヤCG2Aはそれぞれ第1中間出力経路M1を第1軸33側で構成する第1ドライブ部材および前記第2中間出力経路M2を第1軸33側で構成する第2ドライブ部材であり、第1ドリブンギヤCG1Bおよび第2ドリブンギヤCG2Bはそれぞれ第1中間出力経路M1を第2軸心34c側で構成する第1ドリブン部材および第2中間出力経路M2を第2軸心34c側で構成する第2ドリブン部材である。たとえば、第1カウンタギヤ対CG1の減速比(=ドライブギヤCG1Aの回転速度/ドリブンギヤCG1Bの回転速度)を「1.000」程度、第2カウンタギヤ対CG2の減速比(=ドライブギヤCG2Aの回転速度/ドリブンギヤCG2Bの回転速度)を「1.745」程度とすれば、第1変速部181は入力軸24すなわち第1軸33の回転を上記第1中間出力経路M1とその第1中間出力経路に対して減速回転となる上記第2中間出力経路M2とで第2変速部182−1へ伝達(出力)することになる。本実施例では、第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」程度として第1中間出力経路M1は入力軸24の回転速度とされたが、この第1中間出力経路M1は必ずしも入力軸24の回転速度とされる必要はない。これら第1中間出力経路M1および第2中間出力経路M2はそれぞれ前記図1、図2の車両用自動変速機10−1の第1中間出力経路PA1および第2中間出力経路PA2に相当するものである。
一方、上記第2変速部182−1はシングルピニオン型の第2遊星歯車装置184、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置186、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置188を主体として構成されている。この第2変速部182−1は実質的に前記図1、図2の第2変速部22−1と同じ構成で、第4遊星歯車装置188のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置184のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置184のキャリアCA2および第3遊星歯車装置186のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置186のリングギヤR3および第4遊星歯車装置188のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置184のサンギヤS2、第3遊星歯車装置186のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置188のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。本実施例でも前記図1、図2の第2変速部22−1同様に、第2遊星歯車装置184、第3遊星歯車装置186のキャリアCA2およびCA3、サンギヤS2およびS3はそれぞれ共通の部材にて構成されているとともに、共通のキャリアCA2、CA3には小径部および大径部を有する段付ピニオンP3(P2)が回転可能に配設されており、その小径部は第2遊星歯車装置184のリングギヤR2と噛み合わされ、大径部は共通のサンギヤS2、S3および第3遊星歯車装置186の第2ピニオン、すなわちリングギヤR3と噛み合っている外側のピニオンと噛み合わされている。
そして、第1回転要素RM1(サンギヤS4)は第1ブレーキB1によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2)は第2ブレーキB2によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は第3ブレーキB3によってケース32に選択的に連結されて回転停止させられ、第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)は第1クラッチC1を介して第2中間出力経路M2である第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2Bに選択的に連結され、第1回転要素RM1(サンギヤS4)は第2クラッチC2を介して同じくドリブンギヤCG2Bに選択的に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2)は第3クラッチC3を介して第1中間出力経路M1である第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結され、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は第4クラッチC4を介して同じくドリブンギヤCG1B1に選択的に連結され、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)は前記出力歯車26に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。
図107は、上記第2変速部182−1の各回転要素RM1〜RM5の回転速度を直線で表すことができる共線図であり、下の横線XZが回転速度「0」で、上の横線X1が第1中間出力経路M1の第2変速部182−1側での回転速度「1/第1カウンタギヤ対CG2の減速比」すなわち本実施例では「1.0」で入力軸24と同じ回転速度であり、それらの間の横線X2が第2中間出力経路M2の第2変速部182−1側での回転速度「1/第2カウンタギヤ対CG2の減速比」である。また、第2変速部182−1の5本の縦線は、左側から順番に第1回転要素RM1(サンギヤS4)、第2回転要素RM2(リングギヤR2)、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)、第5回転要素RM5(サンギヤS2、S3およびリングギヤR4)を表しており、それ等の間隔は第2遊星歯車装置184のギヤ比ρ2、第3遊星歯車装置186のギヤ比ρ3、および第4遊星歯車装置188のギヤ比ρ4に応じて定められる。図は、ギヤ比ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301の場合で、第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」とすれば図2と同じ共線図になる。
したがって、本実施例においても図106に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従ってクラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B3の係合、解放状態が切り換えられることにより、第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図107一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置184、第3遊星歯車装置186、第4遊星歯車装置188の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301とすれば、図106に示すように前記図1(b) と同じ変速比が得られ、図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
また、本実施例では第2軸34上に配置される遊星歯車装置は3組であるので、たとえば1軸上に4つの遊星歯車装置を用いる場合に比較して全長すなわち軸方向の寸法を短縮できてFF車両やRR車両の横置きに好適に用いることができる前進多段が可能な多段変速機が得られる。
図108〜図110は第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図108は前記図105に相当する図で、図109は前記図106に相当する図で、図110は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機180−5は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1軸心32c上における第1変速部181とトルクコンバータ28との相対的な位置関係(レイアウト)および差動歯車装置36の配置が相違するが、図109に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図110に示すように前記図107と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
一方、本実施例の車両用自動変速機180−5では、図108に示すように入力軸24の軸長が図105に示す車両用自動変速機180−1の場合に比較して十分短く、たとえば入力軸24の軸長が第2軸34よりも大幅に短くされて第1軸心32cのトルクコンバータ14側の延長線上に空き空間ができる。この空間は車両用自動変速機180−5の他の装置たとえばエンジン8等の搭載空間とすることができ、車両用自動変速機180−5の車両搭載上有利になる。また、本実施例の差動歯車装置36は第2変速部182−5を挟んで第1変速部181と反対側すなわちエンジン8と同じ側に、その第2変速部182−5に隣接して配設されている。また、前記出力歯車26に替えて出力軸27が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)は出力軸27に一体的に連結されている。このようにすれば、差動歯車装置36から図示しない駆動輪へ動力伝達する車軸の軸心と第2軸心34cとが共通となり、車両用自動変速機180−5が一層コンパクトに構成されて車両搭載上有利になる。
図111〜図113は第1発明〜第5発明、第7発明、第8発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図111は前記図105に相当する図で、図112は前記図106に相当する図で、図113は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機180−3は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部182−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1である第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図112に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図113に示すように前記図107と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図114〜図116は第1発明〜第4発明、第6発明〜第8発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図114は前記図105に相当する図で、図115は前記図106に相当する図で、図116は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機180−4は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部182−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびキャリアCA3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図115に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図116に示すように前記図107と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図117〜図119は第1発明〜第5発明、第9発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図117は前記図105に相当する図で、図118は前記図106に相当する図で、図119は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機190−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部192−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部192−1は、図9および図10の実施例の第2変速部42−1と実質的に同じ構成で、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置194、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置196、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置419を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置198のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置194のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置194のキャリアCA2および第3遊星歯車装置196のサンギヤS3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置196のリングギヤR3および第4遊星歯車装置198のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置194のサンギヤS2、第3遊星歯車装置196のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置198のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
この場合も、図118に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図119に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置194、第3遊星歯車装置196、第4遊星歯車装置198の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.349、ρ3=0.581、ρ4=0.301とすれば、図119のように前記図107と同じ共線図になって、図118に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図120〜図122は第1発明〜第5発明、第9発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図120は前記図105に相当する図で、図121は前記図106に相当する図で、図122は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機190−3は、前記図117〜図119の車両用自動変速機190−1に比較して、第2変速部192−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図121に示すように前記図118と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図122に示すように前記図119と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図123〜図125は第1発明〜第4発明、第6発明、第9発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図123は前記図105に相当する図で、図124は前記図106に相当する図で、図125は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機190−4は、前記図117〜図119の車両用自動変速機190−1に比較して、第2変速部192−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびサンギヤS3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図124に示すように前記図118と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図125に示すように前記図119と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図126〜図128は第1発明〜第5発明、第10発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図126は前記図105に相当する図で、図127は前記図106に相当する図で、図128は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機200−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部202−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部202−1は、図17および図18の実施例の第2変速部52−1と実質的に同じ構成で、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置204、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置206、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置208を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置206のサンギヤS3および第4遊星歯車装置208のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置204のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置204のキャリアCA2および第3遊星歯車装置206のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置208のキャリアCA4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置204のサンギヤS2、第3遊星歯車装置206のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置208のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
この場合も、図127に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図119に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置204、第3遊星歯車装置206、第4遊星歯車装置208の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.349、ρ3=0.398、ρ4=0.301とすれば、図128のように前記図107と同じ共線図になって、図127に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図129〜図131は第1発明〜第5発明、第10発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図129は前記図105に相当する図で、図130は前記図106に相当する図で、図131は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機200−3は、前記図126〜図128の車両用自動変速機200−1に比較して、第2変速部202−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図130に示すように前記図127と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図131に示すように前記図128と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図132〜図134は第1発明〜第4発明、第6発明、第10発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図132は前記図105に相当する図で、図133は前記図106に相当する図で、図134は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機200−4は、前記図126〜図128の車両用自動変速機200−1に比較して、第2変速部202−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびリングギヤR3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図133に示すように前記図127と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図134に示すように前記図128と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図135〜図137は第1発明〜第5発明、第11発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図135は前記図105に相当する図で、図136は前記図106に相当する図で、図137は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機210−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部212−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部212−1は、図25および図26の実施例の第2変速部62−1と実質的に同じ構成で、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置214、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置216、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置218を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置214のサンギヤS2、第3遊星歯車装置216のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置218のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置214のキャリアCA2および第3遊星歯車装置216のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置214のリングギヤR2によって第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置218のキャリアCA4によって第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置216のサンギヤS3および第4遊星歯車装置218のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
この場合も、図136に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置214、第3遊星歯車装置216、第4遊星歯車装置218の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.300、ρ3=0.463、ρ4=0.301とすれば、図137のように前記図107と同じ共線図になって、図136に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図138〜図140は第1発明〜第5発明、第11発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図138は前記図105に相当する図で、図139は前記図106に相当する図で、図140は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機210−2は、前記図135〜図137の車両用自動変速機210−1に比較して、第2変速部212−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図139に示すように前記図136と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図140に示すように前記図137と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機210−2は、図139および図140に示すように第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1がドリブンギヤCG1Bに連結されて回転速度「1.0」で回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図141〜図143は第1発明〜第4発明、第6発明、第11発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図141は前記図105に相当する図で、図142は前記図106に相当する図で、図143は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機210−4は、前記図135〜図137の車両用自動変速機210−1に比較して、第2変速部212−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、キャリアCA3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図142に示すように前記図136と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図143に示すように前記図137と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図144〜図146は第1発明〜第5発明、第23発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図144は前記図105に相当する図で、図145は前記図106に相当する図で、図146は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機220−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部221を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部222−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部221において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置224および第3遊星歯車装置226を挟むように配置される。また、この第2変速部222−1は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置224、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置226、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置228を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置226のサンギヤS3および第4遊星歯車装置228のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置224のキャリアCA2および第3遊星歯車装置226のキャリアCA3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置224のリングギヤR2および第3遊星歯車装置226のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置224のサンギヤS2および第4遊星歯車装置228のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置228のリングギヤR4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
また、上記第2遊星歯車装置224および第3遊星歯車装置226は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成され、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第2遊星歯車P2のいずれか1つを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされてもよい。また、上記第3遊星歯車P3は第2遊星歯車装置224側と第3遊星歯車装置226側とで異なる径(歯数)であってもよい。
この場合も、図145に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図146に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置224、第3遊星歯車装置226、第4遊星歯車装置228の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.455、ρ3=0.300、ρ4=0.301とすれば、図146のように前記図107と同じ共線図になって、図145に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図147〜図149は第1発明〜第4発明、第6発明、第23発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図147は前記図105に相当する図で、図148は前記図106に相当する図で、図149は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機220−4は、前記図144〜図146の車両用自動変速機220−1に比較して、第2変速部222−4の第2回転要素RM2(キャリアCA2およびキャリアCA3)および第4回転要素RM4(サンギヤS2およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図148に示すように前記図145と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図149に示すように前記図146と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図150〜図152は第1発明〜第5発明、第24発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図150は前記図105に相当する図で、図151は前記図106に相当する図で、図152は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機230−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部231を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部232−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部231において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置234、第3遊星歯車装置236、および第4遊星歯車装置238を挟むように配置される。また、この第2変速部232−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置234、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置236、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置238を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置234のサンギヤS2、第3遊星歯車装置236のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置238のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置234のキャリアCA2および第3遊星歯車装置236のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置234のリングギヤR2によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置236のキャリアCA3および第4遊星歯車装置238のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置238のリングギヤR4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
この場合も、図151に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図152に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置234、第3遊星歯車装置236、第4遊星歯車装置238の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.300、ρ3=0.398、ρ4=0.301とすれば、図152のように前記図107と同じ共線図になって、図151に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図153〜図155は第1発明〜第5発明、第24発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図153は前記図105に相当する図で、図154は前記図106に相当する図で、図155は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機230−2は、前記図150〜図152の車両用自動変速機230−1に比較して、第2変速部232−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図154に示すように前記図151と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図155に示すように前記図152と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機230−2は、図154および図155に示すように第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1がドリブンギヤCG1Bに連結されて回転速度「1.0」で回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図156〜図158は第1発明〜第4発明、第6発明、第24発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図156は前記図105に相当する図で、図157は前記図106に相当する図で、図158は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機230−4は、前記図150〜図152の車両用自動変速機230−1に比較して、第2変速部232−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図157に示すように前記図151と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図158に示すように前記図152と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図159〜図161は第1発明〜第5発明、第25発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図159は前記図105に相当する図で、図160は前記図106に相当する図で、図161は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機240−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第2変速部242−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部242−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置244、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置246、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置248を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置246のサンギヤS3および第4遊星歯車装置248のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置244のリングギヤR2および第4遊星歯車装置248のリングギヤR4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置244のキャリアCA2によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置246のキャリアCA3および第4遊星歯車装置248のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置244のサンギヤS2および第3遊星歯車装置246のリングギヤR3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
また、上記第3遊星歯車装置246および第4遊星歯車装置248は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成され、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第4遊星歯車P4のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされてもよい。また、上記第3遊星歯車P3は第4遊星歯車装置248側と第3遊星歯車装置246側とで異なる径(歯数)であってもよい。
この場合も、図160に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図161に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置244、第3遊星歯車装置246、第4遊星歯車装置248の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.349、ρ3=0.301、ρ4=0.398とすれば、図161のように前記図107と同じ共線図になって、図160に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図162〜図164は第1発明〜第4発明、第6発明、第25発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図162は前記図105に相当する図で、図163は前記図106に相当する図で、図164は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機240−4は、前記図159〜図161の車両用自動変速機240−1に比較して、第2変速部242−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2)および第5回転要素RM5(サンギヤS2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図163に示すように前記図160と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図164に示すように前記図161と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図165〜図167は第1発明〜第5発明、第26発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図165は前記図105に相当する図で、図166は前記図106に相当する図で、図167は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機250−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部251を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部252−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部251において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置254、第3遊星歯車装置256、および第4遊星歯車装置258を挟むように配置される。また、この第2変速部252−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置254、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置256、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置258を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置254のサンギヤS2および第4遊星歯車装置258のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置254のキャリアCA2および第3遊星歯車装置256のキャリアCA3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置254のリングギヤR2および第3遊星歯車装置256のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置256のサンギヤS3および第4遊星歯車装置258のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置258のリングギヤR4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
また、上記第2遊星歯車装置254および第3遊星歯車装置256は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成され、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされてもよい。また、上記第2遊星歯車P2は第2遊星歯車装置254側と第3遊星歯車装置256側とで異なる径(歯数)であってもよい。
この場合も、図166に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図167に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置254、第3遊星歯車装置256、第4遊星歯車装置258の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.300、ρ3=0.455、ρ4=0.301とすれば、図167のように前記図107と同じ共線図になって、図166に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図168〜図170は第1発明〜第5発明、第26発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図168は前記図105に相当する図で、図169は前記図106に相当する図で、図170は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機250−2は、前記図165〜図167の車両用自動変速機250−1に比較して、第2変速部252−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1Bに選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図169に示すように前記図166と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図170に示すように前記図167と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機250−2は、図169および図170に示すように第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1がドリブンギヤCG1Bに連結されて回転速度「1.0」で回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図171〜図173は第1発明〜第4発明、第6発明、第26発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図171は前記図105に相当する図で、図172は前記図106に相当する図で、図173は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機250−4は、前記図165〜図167の車両用自動変速機250−1に比較して、第2変速部252−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびキャリアCA3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図172に示すように前記図166と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図173に示すように前記図167と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図174〜図176は第1発明〜第5発明、第27発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図174は前記図105に相当する図で、図175は前記図106に相当する図で、図176は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機260−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部261を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部262−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部261において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置264、第3遊星歯車装置266、および第4遊星歯車装置268を挟むように配置される。また、この第2変速部262−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置264、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置266、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置268を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置264のサンギヤS2および第4遊星歯車装置268のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置264のキャリアCA2および第3遊星歯車装置266のサンギヤS3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置264のリングギヤR2および第3遊星歯車装置266のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置266のキャリアCA3および第4遊星歯車装置268のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置268のリングギヤR4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
この場合も、図175に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図176に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置264、第3遊星歯車装置266、第4遊星歯車装置268の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.300、ρ3=0.545、ρ4=0.301とすれば、図176のように前記図107と同じ共線図になって、図175に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図177〜図179は第1発明〜第4発明、第6発明、第27発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図177は前記図105に相当する図で、図178は前記図106に相当する図で、図179は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機260−4は、前記図174〜図176の車両用自動変速機260−1に比較して、第2変速部262−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図178に示すように前記図175と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図179に示すように前記図176と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図180〜図182は第1発明〜第5発明、第28発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図180は前記図105に相当する図で、図181は前記図106に相当する図で、図182は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機270−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部271を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部272−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部271において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置274、第3遊星歯車装置276、および第4遊星歯車装置278を挟むように配置される。また、この第2変速部272−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置274、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置276、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置278を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置274のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置274のキャリアCA2および第3遊星歯車装置276のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置274のリングギヤR2、第3遊星歯車装置276のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置278のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置278のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置276のサンギヤS3および第4遊星歯車装置278のサンギヤS4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
また、上記第3遊星歯車装置276および第4遊星歯車装置278は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成され、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第4遊星歯車P4のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされてもよい。また、上記第3遊星歯車P3は第4遊星歯車装置278側と第3遊星歯車装置276側とで異なる径(歯数)であってもよい。
この場合も、図181に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図182に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置274、第3遊星歯車装置276、第4遊星歯車装置278の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.300、ρ3=0.349、ρ4=0.419とすれば、図182のように前記図107と同じ共線図になって、図181に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図183〜図185は第1発明〜第4発明、第6発明、第28発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図183は前記図105に相当する図で、図184は前記図106に相当する図で、図185は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機270−4は、前記図180〜図182の車両用自動変速機270−1に比較して、第2変速部272−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2)および第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図184に示すように前記図181と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図185に示すように前記図182と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図186〜図188は第1発明〜第5発明、第29発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図186は前記図105に相当する図で、図187は前記図106に相当する図で、図188は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機280−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部281を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部282−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部281において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置284、第3遊星歯車装置286、および第4遊星歯車装置288を挟むように配置される。また、この第2変速部282−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置284、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置286、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置288を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置286のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置284のリングギヤR2、第3遊星歯車装置286のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置288のキャリアCA4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置284のキャリアCA2、第3遊星歯車装置286のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置288のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置288のサンギヤS4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置284のサンギヤS2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。
また、上記第3遊星歯車装置286および第4遊星歯車装置288は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4が共通の部品にて構成され、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第4遊星歯車P4のいずれか1つを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされてもよい。また、上記第3遊星歯車P3は第4遊星歯車装置288側と第3遊星歯車装置286側とで異なる径(歯数)であってもよい。
この場合も、図187に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。図188に一点鎖線で示すように第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させて、第1回転要素RM1をドリブンギヤCG2Bに連結させて減速回転させるとともに第3回転要素RM3をドリブンギヤCG1Bに連結させて回転速度「1.0」で回転させることにより、第6変速段「6th」と第7変速段「7th」との間の中間の変速段を設け、計9段変速とすることもできる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置284、第3遊星歯車装置286、第4遊星歯車装置288の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.349、ρ3=0.300、ρ4=0.455とすれば、図188のように前記図107と同じ共線図になって、図187に示すように前記図106と同じ変速比が得られ、図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図189〜図191は第1発明〜第4発明、第6発明、第29発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図189は前記図105に相当する図で、図190は前記図106に相当する図で、図191は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機280−4は、前記図186〜図188の車両用自動変速機280−1に比較して、第2変速部282−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2、リングギヤR3、およびリングギヤR4)および第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図190に示すように前記図187と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図191に示すように前記図188と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図192〜図194は第1発明〜第5発明、第30発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図192は前記図105に相当する図で、図193は前記図106に相当する図で、図194は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機290−1は、前記図105〜図107の車両用自動変速機180−1に比較して、第1変速部291を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部292−1の構成が相違している。すなわち、第1変速部291において第1カウンタギヤ対CG1は第2カウンタギヤ対CG2よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置294、第3遊星歯車装置296、および第4遊星歯車装置298を挟むように配置される。また、この第2変速部292−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置294、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置296、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置298を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置294のサンギヤS2および第3遊星歯車装置296のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第4遊星歯車装置298のキャリアCA4によって第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置296のキャリアCA3および第4遊星歯車装置298のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置294のキャリアCA2、第3遊星歯車装置296のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置298のサンギヤS4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置294のリングギヤR2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図105〜図107の実施例と同じである。但し、図194の共線図に示すように第2変速部292−1の5本の縦線のそれぞれの間隔が図107の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図107と同様に第2遊星歯車装置294、第3遊星歯車装置296、第4遊星歯車装置298の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって定められ、図194はρ2=0.341、ρ3=0.314、ρ4=0.431の場合である。
この場合も、図193に示すように前記図106と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置294、第3遊星歯車装置296、第4遊星歯車装置298の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.341、ρ3=0.314、ρ4=0.431とすれば、図193に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.261/0.580)も7.343程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図105〜図107の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図195〜図197は第1発明〜第4発明、第6発明、第30発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図195は前記図105に相当する図で、図196は前記図106に相当する図で、図197は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機290−4は、前記図192〜図194の車両用自動変速機290−1に比較して、第2変速部292−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第4回転要素RM4(キャリアCA2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図196に示すように前記図193と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図197に示すように前記図194と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図198〜図200は第1発明〜第5発明、第31発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図198は前記図105に相当する図で、図199は前記図106に相当する図で、図200は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機300−1は、前記図192〜図194の車両用自動変速機290−1に比較して、第1変速部301については同じ構成であるが、第2変速部302−1の構成が相違している。すなわち、この第2変速部302−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置304、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置306、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置308を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置304のサンギヤS2および第3遊星歯車装置306のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第4遊星歯車装置308のサンギヤS4によって第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置306のキャリアCA3および第4遊星歯車装置308のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置304のキャリアCA2、第3遊星歯車装置306のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置308のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置304のリングギヤR2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図192〜図194の実施例と同じである。
この場合も、図199に示すように前記図193と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置304、第3遊星歯車装置306、第4遊星歯車装置308の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.341、ρ3=0.314、ρ4=0.569とすれば、図200のように前記図194と同じ共線図になって、図199に示すように前記図193と同じ変速比が得られ、図192〜図194の実施例と同様の作用効果が得られる。
図201〜図203は第1発明〜第4発明、第6発明、第31発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図201は前記図105に相当する図で、図202は前記図106に相当する図で、図203は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機300−4は、前記図198〜図200の車両用自動変速機300−1に比較して、第2変速部302−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第4回転要素RM4(キャリアCA2、リングギヤR3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図202に示すように前記図199と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図203に示すように前記図200と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図204〜図206は第1発明〜第5発明、第32発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図204は前記図105に相当する図で、図205は前記図106に相当する図で、図206は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機310−1は、前記図168〜図170の車両用自動変速機250−2に比較して、第1変速部311については同じ構成であるが、第2変速部312−2の構成が相違している。すなわち、この第2変速部312−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置314、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置316、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置318を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置314のサンギヤS2および第3遊星歯車装置316のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置314のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置314のリングギヤR2、第3遊星歯車装置316のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置318のサンギヤS4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置316のリングギヤR3および第4遊星歯車装置318のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置318のキャリアCA4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図168〜図170の実施例と同じである。但し、図206の共線図に示すように第2変速部312−2の5本の縦線のそれぞれの間隔が図170の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図170と同様に第2遊星歯車装置314、第3遊星歯車装置316、第4遊星歯車装置318の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって定められ、図206はρ2=0.312、ρ3=0.314、ρ4=0.588の場合である。
この場合も、図205に示すように前記図169と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置314、第3遊星歯車装置316、第4遊星歯車装置318の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.312、ρ3=0.314、ρ4=0.588とすれば、図205に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.261/0.580)も7.343程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図168〜図170の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図168〜図170の実施例と同様の作用効果すなわち図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機310−2は、図205および図206に示すように図169および図170と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図207〜図209は第1発明〜第4発明、第6発明、第32発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図207は前記図105に相当する図で、図208は前記図106に相当する図で、図209は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機310−4は、前記図204〜図206の車両用自動変速機310−2に比較して、第2変速部312−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第2回転要素RM2(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図208に示すように前記図205と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図209に示すように前記図206と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図210〜図212は第1発明〜第5発明、第33発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図210は前記図105に相当する図で、図211は前記図106に相当する図で、図212は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機320−2は、前記図204〜図206の車両用自動変速機310−2に比較して、第1変速部321を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部322−2の構成が相違している。すなわち、第1変速部321において第1カウンタギヤ対CG1は第2カウンタギヤ対CG2よりエンジン8側に配置される。また、この第2変速部322−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置324、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置326、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置328を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置324のサンギヤS2、第3遊星歯車装置326のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置328のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第4遊星歯車装置328のキャリアCA4によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置324のリングギヤR2、第3遊星歯車装置326のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置328のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置326のリングギヤR3によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置324のキャリアCA2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図204〜図206の実施例と同じである。
この場合も、図211に示すように前記図205と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置324、第3遊星歯車装置326、第4遊星歯車装置328の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.312、ρ3=0.314、ρ4=0.433とすれば、図212のように前記図206と同じ共線図になって、図211に示すように前記図205と同じ変速比が得られ、図204〜図206の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機320−2は、図211および図212に示すように図205および図206と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図213〜図215は第1発明〜第4発明、第6発明、第33発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図213は前記図105に相当する図で、図214は前記図106に相当する図で、図215は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機320−4は、前記図210〜図212の車両用自動変速機320−2に比較して、第2変速部322−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第5回転要素RM5(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図214に示すように前記図211と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図215に示すように前記図212と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図216〜図218は第1発明〜第5発明、第34発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図216は前記図105に相当する図で、図217は前記図106に相当する図で、図218は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機330−2は、前記図204〜図206の車両用自動変速機310−2に比較して、第1変速部331については同じ構成であるが、第2変速部332−2の構成が相違している。すなわち、この第2変速部332−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置334、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置336、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置338を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置334のサンギヤS2および第3遊星歯車装置336のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置334のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置334のリングギヤR2、第3遊星歯車装置336のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置338のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置336のリングギヤR3および第4遊星歯車装置338のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置338のサンギヤS4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図204〜図206の実施例と同じである。
この場合も、図217に示すように前記図205と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置334、第3遊星歯車装置336、第4遊星歯車装置338の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.312、ρ3=0.314、ρ4=0.412とすれば、図218のように前記図206と同じ共線図になって、図217に示すように前記図205と同じ変速比が得られ、図204〜図206の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機330−2は、図217および図218に示すように図205および図206と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図219〜図221は第1発明〜第4発明、第6発明、第34発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図219は前記図105に相当する図で、図220は前記図106に相当する図で、図221は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機330−4は、前記図216〜図218の車両用自動変速機330−2に比較して、第2変速部332−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第2回転要素RM2(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図220に示すように前記図217と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図221に示すように前記図218と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図222〜図224は第1発明〜第5発明、第35発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図222は前記図105に相当する図で、図223は前記図106に相当する図で、図224は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機340−2は、前記図204〜図206の車両用自動変速機310−2に比較して、第1変速部341については同じ構成であるが、第2変速部342−2の構成が相違している。すなわち、この第2変速部342−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置344、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置346、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置348を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置344のサンギヤS2、第3遊星歯車装置346のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置348のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置344のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置344のリングギヤR2および第3遊星歯車装置346のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置346のリングギヤR3および第4遊星歯車装置348のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置348のリングギヤR4によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図204〜図206の実施例と同じである。
この場合も、図223に示すように前記図205と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置344、第3遊星歯車装置346、第4遊星歯車装置348の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.312、ρ3=0.314、ρ4=0.341とすれば、図224のように前記図206と同じ共線図になって、図223に示すように前記図205と同じ変速比が得られ、図204〜図206の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機340−2は、図223および図224に示すように図205および図206と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図225〜図227は第1発明〜第4発明、第6発明、第35発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図225は前記図105に相当する図で、図226は前記図106に相当する図で、図227は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機340−4は、前記図222〜図224の車両用自動変速機340−2に比較して、第2変速部342−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図226に示すように前記図223と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図227に示すように前記図224と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図228〜図230は第1発明〜第5発明、第36発明、第51発明、第53発明、第54発明の一実施例であり、図228は前記図105に相当する図で、図229は前記図106に相当する図で、図230は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機350−3は、前記図111〜図113の車両用自動変速機180−3に比較して、第1変速部351を構成する第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2の配置、および第2変速部352−3の構成が相違している。すなわち、第1変速部351において第2カウンタギヤ対CG2は第1カウンタギヤ対CG1よりエンジン8側に配置され、且つ第1カウンタギヤ対CG1および第2カウンタギヤ対CG2は第2遊星歯車装置354、第3遊星歯車装置356、および第4遊星歯車装置358を挟むように配置される。また、この第2変速部352−3は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置354、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置356、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置358を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置358のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置354のキャリアCA2および第3遊星歯車装置356のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置356のキャリアCA3および第4遊星歯車装置358のキャリアCA4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置354のリングギヤR2および第4遊星歯車装置358のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置354のサンギヤS2および第3遊星歯車装置356のサンギヤS3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、第1中間出力経路M1として機能するドリブンギヤCG1B、第2中間出力経路M2として機能するドリブンギヤCG2B、出力歯車26との連結関係は、前記図111〜図113の実施例と同じである。但し、図230の共線図に示すように第2変速部352−3の5本の縦線のそれぞれの間隔が図113の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図113と同様に第2遊星歯車装置354、第3遊星歯車装置356、第4遊星歯車装置358の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって定められ、図230はρ2=0.552、ρ3=0.312、ρ4=0.314の場合である。
この場合も、図129に示すように前記図112と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1カウンタギヤ対CG1の減速比、第2カウンタギヤ対CG2の減速比、および第2遊星歯車装置354、第3遊星歯車装置356、第4遊星歯車装置358の各ギヤ比ρ2〜ρ4によって適宜定められ、例えば第1カウンタギヤ対CG1の減速比を「1.000」、第2カウンタギヤ対CG2の減速比を「1.745」、ρ2=0.552、ρ3=0.312、ρ4=0.314とすれば、図229に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.261/0.580)も7.343程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図111〜図113の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図111〜図113の実施例と同様の作用効果すなわち図105〜図107の実施例と同様の作用効果が得られる。
図231〜図233は第1発明〜第4発明、第6発明、第36発明、第52発明〜第54発明の一実施例であり、図231は前記図105に相当する図で、図232は前記図106に相当する図で、図233は前記図107に相当する図である。この車両用自動変速機350−4は、前記図228〜図230の車両用自動変速機350−3に比較して、第2変速部352−4の第2回転要素RM2(キャリアCA2およびリングギヤR3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図232に示すように前記図229と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図233に示すように前記図230と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図234〜図236は、第1発明〜第4発明、第53発明〜第55発明の一実施例である。図234は車両用自動変速機360の骨子図で、図235は複数の変速段を成立させる際の係合要素および変速比を説明する作動表であり、図236は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。この車両用自動変速機360は、図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して、第1変速部は同じであるが、第2変速部362に新たに第5遊星歯車装置369を備え、第6回転要素RM6が構成される一方で、第4クラッチはその第6回転要素RM6を第1中間出力経路PA1に選択的に連結するように構成されている点が相違する。本実施例では、第2遊星歯車装置364、第3遊星歯車装置366のキャリアCA2およびCA3、サンギヤS2およびS3はそれぞれ共通の部材にて構成されているとともに、共通のキャリアCA2、CA3には小径部および大径部を有する第2遊星歯車装置364の段付ピニオンP2が回転可能に配設されており、その小径部は第2遊星歯車装置364のサンギヤS2およびリングギヤR2と噛み合わされ、大径部である歯車部367が第5遊星歯車装置369のリングギヤR5と噛み合わされ、その第2遊星歯車装置364の段付ピニオンP2は互いに噛み合う一対の第3遊星歯車装置366の遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている。そして、図236に示すようにこの第5遊星歯車装置369のリングギヤR5によって第6回転要素RM6が第2回転要素RM2と第3回転要素RM3との間に構成されている。これ等の間隔は第2遊星歯車装置364のギヤ比ρ2、第3遊星歯車装置366のギヤ比ρ3、第4遊星歯車装置368のギヤ比ρ4、および第5遊星歯車装置369のギヤ比ρ5に応じて定められる。図は、ギヤ比ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301、ρ5=0.262の場合である。
この場合も、図235に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置364、第3遊星歯車装置366、第4遊星歯車装置368、第5遊星歯車装置369の各ギヤ比ρ1〜ρ5によって適宜定められ、例えばρ1=0.427、ρ2=0.349、ρ3=0.419、ρ4=0.301、ρ5=0.262とすれば、図235に示すように前記図1(b) と同じ変速比が得られ、図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
一方、複数の変速段のうちの任意の変速段たとえば入力軸14の回転速度よりも車両用自動変速機360の出力部材すなわち出力歯車26が高回転となるの増速側の変速段、すなわち変速比が1.0よりも小さくなる変速段である第7変速段「7th」および第8変速段「8th」は、第3クラッチC3を係合させる代わりに第4クラッチC4を係合させ、第6回転要素RM6を第1中間出力経路PA1に連結させて回転速度「1」とすることによっても成立させることができる。これ等の変速段の変速比は、第3クラッチC3を係合させる場合に比較して変化するが、図236における第6回転要素RM6(リングギヤR5)の位置すなわち第5遊星歯車装置369のギヤ比ρ5に応じて適宜定められ、このギヤ比ρ5を適当に設定することにより、第3クラッチC3の係合によって成立する第7変速段「7th」および第8変速段「8th」の替わりに用いることができる。すなわち、車両用自動変速機360は第3クラッチC3を係合させる替わりに第4クラッチC4を係合させることで増速側のギヤ比列(変速比の組み合わせ)を切り換えて結果として複数種類のギヤ比列が選択可能となる。
図237の係合作動表および図238の共線図は、それぞれ図235および図236の実施例に対して第3クラッチC3を係合させる替わりに第4クラッチC4を係合させることで第6回転要素RM6が第1中間出力経路M1に連結されて増速側のギヤ比列すなわち第7変速段「7th」および第8変速段「8th」を切り換える場合の実施例である。なお、第3クラッチC3および第4クラッチC4以外のクラッチおよびブレーキの係合、解放状態は図235および図236と同じである。図237および図238に示す通り第2クラッチC2および第4クラッチC4の係合により、変速比γ7がたとえば「0.811」程度である第7変速段が成立させられ、第4クラッチC4および第1ブレーキB1の係合により、変速比γ8がたとえば「0.648」程度である第8変速段が成立させられてそれぞれ図235の場合に比較して大きな値とされている。また、トータルの変速比幅が「6.433」とされて図235および図236の場合に比較して小さな値とされている。すなわち、図235および図236の実施例の場合をノーマルのギヤレシオとすると図237および図238の実施例は図235および図236に比較して変速比が接近している(ギヤ比ステップが小さい)所謂クロスギヤレシオとなっている。特に、この図237および図238の実施例の場合には増速側でクロスギヤレシオとなっているので高速走行時に駆動力が必要な場合たとえば高速走行時の登坂路や追い越し等の走行性能に優れている。
このように、本実施例の車両用自動変速機360は増速側の各変速段の変速比すなわち増速側のギヤ比列を切り換えてたとえばノーマルギヤレシオとクロスギヤレシオとの2種類のギヤ比列が選択可能となる。これら2種類のギヤ比列は運転状態或いは運転者の選択などでその都度切り換えられるようにするなどの態様が可能である。
次に、上記車両用自動変速機360を用いて複数のギヤ比列を選択可能な別の実施例を以下に説明する。
図239および図240の実施例は上述した図235および図236の実施例と同様に図234の車両用自動変速機360におけるたとえばノーマルギヤレシオとしての実施例であり、図241および図242はワイドギヤレシオとしての実施例である。この図239〜図242の実施例での車両用自動変速機360は第5遊星歯車装置369がたとえば「0.390」程度の所定のギヤ比ρ5を有していることが相違するだけでありそれ以外の部分は図235〜図238の実施例での車両用自動変速機360と同一である。この図239の係合作動表は各変速を成立させるためのクラッチおよびブレーキの係合状態、および各変速段の変速比等は図235の係合作動表と同じである。また、図240の共線図は第2変速部362において第6回転要素RM6を示す縦線の位置が第5遊星歯車置369のギヤ比ρ5が変更になったことに応じて第1回転要素RM1と第2回転要素RM2との間に位置していることが相違するだけでありそれ以外の部分は図236の共線図と同じである。
図241の係合作動表および図242の共線図は、それぞれ図239および図240の実施例に対して第3クラッチC3を係合させる替わりに第4クラッチC4を係合させることで第6回転要素RM6が第1中間出力経路M1に連結されて増速側のギヤ比列を切り換える場合の実施例である。なお、第3クラッチC3および第4クラッチC4以外のクラッチおよびブレーキの係合、解放状態は図239および図240と同じである。図241および図242に示す通り第2クラッチC2および第4クラッチC4の係合により、たとえば「0.765」程度である第7変速段が成立させられ、第4クラッチC4および第1ブレーキB1の係合により、たとえば「0.581」程度である第8変速段段が成立させられてそれぞれ図239および図240の場合に比較して小さな値とされている。また、トータルの変速比幅が「7.175」とされて図239および図240の場合に比較して大きな値とされている。すなわち、図239および図240の実施例の場合をノーマルのギヤレシオとすると図241および図242の実施例は図239および図240に比較して変速比が離れている(ギヤ比ステップが大きい)所謂ワイドギヤレシオとなっている。特に、この図241および図242の実施例の場合には増速側でワイドギヤレシオとなっているので高速走行時の定常走行や燃費を重視するような走行性能に優れている。
このように、本実施例の車両用自動変速機360は増速側の各変速段の変速比すなわち増速側のギヤ比列を切り換えてたとえばノーマルギヤレシオとワイドギヤレシオとの2種類のギヤ比列が選択可能となる。これら2種類のギヤ比列は運転状態或いは運転者の選択などでその都度切り換えられるようにするなどの態様が可能である。
図243および図244は、第5発明、第51発明のうちで前記第4クラッチC4が前記第3回転要素RM3を前記第1中間出力経路(PA1或いはM1)に選択的に連結するように構成された場合において、第4発明および第54発明で示した前進8段の変速段を成立させるための前記第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1〜第3ブレーキB3の係合作動に替えて、他の前進8段の変速段を成立させるためのクラッチ或いはブレーキの係合作動の組み合わせの一実施例である。図243(a) 示した車両用自動変速機370は前記図25(a) の示した車両用自動変速機60−1と同じものであり、図243(b) および図244に示すように第4クラッチC4が第3回転要素RM3(リングギヤR2)を第1中間出力経路PA1に選択的に連結するように構成された場合の実施例である。これら図243(b) および図244には図25(b) および図26に比較して、第7変速段「7th−1」(図25(b) および図26における第7変速段「7th」と同じ)の他の例として第7変速段「7th−2」、第8変速段「8th−1」(図25(b) および図26における第8変速段「8th」と同じ)の他の例として第8変速段「8th−2」、および第5変速段「5th」と第6変速段「6th」との間となる変速段たとえば第5−6変速段「5.5th」が新たに示されている。
上記図244の共線図から明らかなように、第1クラッチC1および第4クラッチC4が係合させられて、第5回転要素RM5が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第3回転要素RM3が入力軸24と一体回転させられると、第4回転要素RM4は「5.5th」で示す回転速度で回転させられ、第5変速段「5th」と第6変速段「6th」との間の変速比となる第5−6変速段「5.5th」が成立させられる。第2クラッチC2および第4クラッチC4が係合させられて、第1回転要素RM1が第1変速部14を介して減速回転させられるとともに第3回転要素RM3が入力軸24と一体回転させられると、第4回転要素RM4は「7th−2」で示す回転速度で回転させられ、第6変速段「6th」よりも変速比が小さい第7変速段「7th−2」が成立させられる。第4クラッチC4および第1ブレーキB1が係合させられて、第3回転要素RM3が入力軸24と一体回転させられるとともに第1回転要素RM1が回転停止させられると、第4回転要素RM4は「8th−2」で示す回転速度で回転させられ、第7変速段「7th−2」よりも変速比が小さい第8変速段「8th−2」が成立させられる。
図243(b) の作動表は、上記各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3の作動状態との関係をまとめたものである。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置374、第3遊星歯車装置376、第4遊星歯車装置378の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、図25(b) と同じ例えばρ1=0.427、ρ2=0.300、ρ3=0.463、ρ4=0.301とすれば、図243(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=4.169/0.602)も6.921程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。
このように、本実施例の車両用自動変速機370は新たに第7変速段「7th−2」、第8変速段「8th−2」、および第5−6変速段「5.5th」が成立させられるが、これら第7変速段「7th−2」、第8変速段「8th−2」、および第5−6変速段「5.5th」はそれぞれ第7変速段「7th−1」、第8変速段「8th−1」、および第5変速段「5th」或いは第6変速段「6th」に替えて用いられてもよいし、図25(b) および図26に示す前進8段の変速段「1st」〜「8th」に加えて用いられるようにしてもよい。また、運転状態或いは運転者の選択などでその都度切り換えられるようにするなどの態様が可能である。
図245および図246は第1発明〜第5発明、第37発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図245は前記図1に相当する図で、図246は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機380−2は、前記図3および図4の車両用自動変速機10−2に比較して第2変速部382−2の構成が相違しており、FR車両などの縦置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部382−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置384、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置386、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置388を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置384のサンギヤS2および第3遊星歯車装置386のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置384のキャリアCA2、第3遊星歯車装置386のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置388のキャリアCA4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置384のリングギヤR2によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置386のリングギヤR3および第4遊星歯車装置388のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第4遊星歯車装置388のサンギヤS4によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力歯車26に替えて出力軸27が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびリングギヤR4)は出力軸27に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図3、図4の実施例と同じである。但し、図246の共線図に示すように第1変速部14の各縦線および第2変速部382−2の5本の縦線のそれぞれの間隔が図4の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図4と同様に第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置384、第3遊星歯車装置386、第4遊星歯車装置388の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって定められ、図246はρ1=0.435、ρ2=0.324、ρ3=0.600、ρ4=0.526の場合である。
この場合も、図245(b) に示すように前記図3(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置384、第3遊星歯車装置386、第4遊星歯車装置388の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.324、ρ3=0.600、ρ4=0.526とすれば、図245(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=5.238/0.625)も8.381程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図3、図4の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図3、図4の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機380−2は、図245(b) および図246に示すように図3(b) および図4と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図247および図248は第1発明〜第5発明、第37発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図247は前記図1に相当する図で、図248は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機380−3は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して、第2変速部382−3の第5回転要素RM5(サンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図247(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図248に示すように前記図246と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図249および図250は第1発明〜第4発明、第6発明、第37発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図249は前記図1に相当する図で、図250は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機380−4は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して、第2変速部382−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第2回転要素RM2(キャリアCA2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図249(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図250に示すように前記図246と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図251および図252は第1発明〜第5発明、第38発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図251は前記図1に相当する図で、図252は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機390−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部392−2の構成が相違しており、FR車両などの縦置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部392−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置394、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置396、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置398を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置394のキャリアCA2および第3遊星歯車装置396のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置394のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置398のリングギヤR4によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置396のキャリアCA3および第4遊星歯車装置398のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置394のサンギヤS2、第3遊星歯車装置396のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置398のサンギヤS4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力軸27との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図251(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置394、第3遊星歯車装置396、第4遊星歯車装置398の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.467、ρ3=0.338、ρ4=0.510とすれば、図252のように前記図246と同じ共線図になって、図251(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機390−2は、図251(b) および図252に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図253および図254は第1発明〜第5発明、第38発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図253は前記図1に相当する図で、図254は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機390−3は、前記図251および図252の車両用自動変速機390−2に比較して、第2変速部392−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図253(b) に示すように前記図251(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図254に示すように前記図252と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図255および図256は第1発明〜第4発明、第6発明、第38発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図255は前記図1に相当する図で、図256は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機390−4は、前記図251および図252の車両用自動変速機390−2に比較して、第2変速部392−4の第1回転要素RM1(キャリアCA2およびサンギヤS3)および第2回転要素RM2(リングギヤR2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図255(b) に示すように前記図251(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図256に示すように前記図252と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図257および図258は第1発明〜第5発明、第39発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図257は前記図1に相当する図で、図258は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機400−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部402−2の構成が相違しており、FR車両などの縦置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部402−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置404、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置406、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置408を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置404のキャリアCA2、第3遊星歯車装置406のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置408のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置404のリングギヤR2、第3遊星歯車装置406のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置408のキャリアCA4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置406のリングギヤR3によって第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置408のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置404のサンギヤS2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力軸27との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図257(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置404、第3遊星歯車装置406、第4遊星歯車装置408の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.467、ρ3=0.324、ρ4=0.600とすれば、図258のように前記図246と同じ共線図になって、図257(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機400−2は、図257(b) および図258に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図259および図260は第1発明〜第5発明、第39発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図259は前記図1に相当する図で、図260は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機400−3は、前記図257および図258の車両用自動変速機400−2に比較して、第2変速部402−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図259(b) に示すように前記図257(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図260に示すように前記図258と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図261および図262は第1発明〜第4発明、第6発明、第39発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図261は前記図1に相当する図で、図262は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機400−4は、前記図257および図258の車両用自動変速機400−2に比較して、第2変速部402−4の第1回転要素RM1(キャリアCA2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第2回転要素RM2(リングギヤR2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図261(b) に示すように前記図257(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図262に示すように前記図258と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図263および図264は第1発明〜第5発明、第40発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図263は前記図1に相当する図で、図264は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機410−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部412−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部412−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置414、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置416、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置418を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置414のサンギヤS2および第3遊星歯車装置416のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置414のリングギヤR2および第4遊星歯車装置418のリングギヤR4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置418のキャリアCA4によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置416のキャリアCA3によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置414のキャリアCA2、第3遊星歯車装置416のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置418のサンギヤS4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA3)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図263(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置414、第3遊星歯車装置416、第4遊星歯車装置418の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.533、ρ3=0.338、ρ4=0.397とすれば、図264のように前記図246と同じ共線図になって、図263(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機410−2は、図263(b) および図264に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図265および図266は第1発明〜第5発明、第40発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図265は前記図1に相当する図で、図266は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機410−3は、前記図263および図264の車両用自動変速機410−2に比較して、第2変速部412−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図265(b) に示すように前記図263(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図266に示すように前記図264と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図267および図268は第1発明〜第4発明、第6発明、第40発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図267は前記図1に相当する図で、図268は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機410−4は、前記図263および図264の車両用自動変速機410−2に比較して、第2変速部412−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第5回転要素RM5(キャリアCA2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図267(b) に示すように前記図263(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図268に示すように前記図264と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図269および図270は第1発明〜第5発明、第41発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図269は前記図1に相当する図で、図270は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機420−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部422−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部422−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置424、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置426、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置428を主体として構成されているとともに、第3遊星歯車装置426のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置424のリングギヤR2、第3遊星歯車装置426のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置428のサンギヤS4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置424のキャリアCA2および第4遊星歯車装置428のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置426のリングギヤR3および第4遊星歯車装置428のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置424のサンギヤS2によって第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR3およびキャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図269(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置424、第3遊星歯車装置426、第4遊星歯車装置428の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.397、ρ3=0.600、ρ4=0.459とすれば、図270のように前記図246と同じ共線図になって、図269(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機420−2は、図269(b) および図270に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図271および図272は第1発明〜第5発明、第41発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図271は前記図1に相当する図で、図272は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機420−3は、前記図269および図270の車両用自動変速機420−2に比較して、第2変速部422−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図271(b) に示すように前記図269(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図272に示すように前記図270と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図273および図274は第1発明〜第4発明、第6発明、第41発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図273は前記図1に相当する図で、図274は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機420−4は、前記図269および図270の車両用自動変速機420−2に比較して、第2変速部422−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびリングギヤR4)および第5回転要素RM5(サンギヤS2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図273(b) に示すように前記図269(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図274に示すように前記図270と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図275および図276は第1発明〜第5発明、第42発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図275は前記図1に相当する図で、図276は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機430−1は、前記図1および図2の車両用自動変速機10−1に比較して第2変速部432−1の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部432−1は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置434、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置436、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置438を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置434のサンギヤS2、第3遊星歯車装置436のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置438のサンギヤS4が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置434のリングギヤR2、第3遊星歯車装置436のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置438のキャリアCA4が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置436のリングギヤR3によって第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置438のリングギヤR4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置434のキャリアCA2によって第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力歯車26との連結関係は、前記図1、図2の実施例と同じである。但し、図276の共線図に示すように第1変速部14の各縦線および第2変速部432−1の5本の縦線のそれぞれの間隔が図2の実施例と相違している。これら各縦線の間隔は図2と同様に第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置434、第3遊星歯車装置436、第4遊星歯車装置438の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって定められ、図276はρ1=0.435、ρ2=0.533、ρ3=0.324、ρ4=0.600の場合である。
この場合も、図275(b) に示すように前記図1(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置434、第3遊星歯車装置436、第4遊星歯車装置438の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.533、ρ3=0.324、ρ4=0.600とすれば、図275(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=5.238/0.625)も8.381程度と大きく、後進変速段「Rev1」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。従って、図1、図2の実施例での変速比特性と略同一と見ることができ図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図277および図278は第1発明〜第5発明、第42発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図277は前記図1に相当する図で、図278は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機430−2は、前記図275および図276の車両用自動変速機430−1に比較して、第2変速部432−2の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図277(b) に示すように前記図275(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図278に示すように前記図276と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機430−2は、図277(b) および図278に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図279および図280は第1発明〜第5発明、第42発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図279は前記図1に相当する図で、図280は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機430−3は、前記図275および図276の車両用自動変速機430−1に比較して、第2変速部432−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図279(b) に示すように前記図275(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図280に示すように前記図276と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図281および図282は第1発明〜第4発明、第6発明、第42発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図281は前記図1に相当する図で、図282は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機430−4は、前記図275および図276の車両用自動変速機430−1に比較して、第2変速部432−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)および第5回転要素RM5(キャリアCA2)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図281(b) に示すように前記図275(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図282に示すように前記図276と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図283および図284は第1発明〜第5発明、第43発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図283は前記図1に相当する図で、図284は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機440−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部442−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部442−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置444、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置446、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置448を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置444のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置444のリングギヤR2および第3遊星歯車装置446のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置446のキャリアCA3および第4遊星歯車装置448のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第4遊星歯車装置448のキャリアCA4によって第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置444のキャリアCA2、第3遊星歯車装置446のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置448のサンギヤS4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図283(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置444、第3遊星歯車装置446、第4遊星歯車装置448の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.533、ρ3=0.397、ρ4=0.510とすれば、図284のように前記図246と同じ共線図になって、図283(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機440−2は、図283(b) および図284に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図285および図286は第1発明〜第5発明、第43発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図285は前記図1に相当する図で、図286は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機440−3は、前記図283および図284の車両用自動変速機440−2に比較して、第2変速部442−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図285(b) に示すように前記図283(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図286に示すように前記図284と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図287および図288は第1発明〜第4発明、第6発明、第43発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図287は前記図1に相当する図で、図288は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機440−4は、前記図283および図284の車両用自動変速機440−2に比較して、第2変速部442−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2)および第5回転要素RM5(キャリアCA2、サンギヤS3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図287(b) に示すように前記図283(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図288に示すように前記図284と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図289および図290は第1発明〜第5発明、第44発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図289は前記図1に相当する図で、図290は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機450−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部452−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部452−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置454、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置456、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置458を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置458のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置454のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置456のリングギヤR3によって第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置454のリングギヤR2、第3遊星歯車装置456のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置458のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置454のサンギヤS2、第3遊星歯車装置456のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置458のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(リングギヤR2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図289(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置454、第3遊星歯車装置456、第4遊星歯車装置458の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.526、ρ3=0.510、ρ4=0.338とすれば、図290のように前記図246と同じ共線図になって、図289(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機450−2は、図289(b) および図290に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図291および図292は第1発明〜第5発明、第44発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図291は前記図1に相当する図で、図292は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機450−3は、前記図289および図290の車両用自動変速機450−2に比較して、第2変速部452−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図291(b) に示すように前記図289(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図292に示すように前記図290と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図293および図294は第1発明〜第4発明、第6発明、第44発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図293は前記図1に相当する図で、図294は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機450−4は、前記図289および図290の車両用自動変速機450−2に比較して、第2変速部452−4の第2回転要素RM2(キャリアCA2)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図293(b) に示すように前記図289(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図294に示すように前記図290と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図295および図296は第1発明〜第5発明、第45発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図295は前記図1に相当する図で、図296は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機460−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部462−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部462−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置464、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置466、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置468を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置464のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第4遊星歯車装置468のサンギヤS4によって第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置466のリングギヤR3によって第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置464のキャリアCA2、第3遊星歯車装置466のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置468のリングギヤR4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置464のリングギヤR2、第3遊星歯車装置466のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置468のキャリアCA4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図295(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置464、第3遊星歯車装置466、第4遊星歯車装置468の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.338、ρ3=0.510、ρ4=0.474とすれば、図296のように前記図246と同じ共線図になって、図295(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機460−2は、図295(b) および図296に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図297および図298は第1発明〜第5発明、第45発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図297は前記図1に相当する図で、図298は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機460−3は、前記図295および図296の車両用自動変速機460−2に比較して、第2変速部462−3の第5回転要素RM5(リングギヤR2、サンギヤS3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図297(b) に示すように前記図295(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図298に示すように前記図296と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図299および図300は第1発明〜第4発明、第6発明、第45発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図299は前記図1に相当する図で、図300は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機460−4は、前記図295および図296の車両用自動変速機460−2に比較して、第2変速部462−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2)および第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図299(b) に示すように前記図295(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図300に示すように前記図296と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図301および図302は第1発明〜第5発明、第46発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図301は前記図1に相当する図で、図302は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機470−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部472−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部472−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置474、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置476、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置478を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置478のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置474のキャリアCA2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置474のリングギヤR2および第3遊星歯車装置476のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置474のサンギヤS2、第3遊星歯車装置476のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置478のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第3遊星歯車装置476のサンギヤS3および第4遊星歯車装置478のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(サンギヤS2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図301(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置474、第3遊星歯車装置476、第4遊星歯車装置478の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.541、ρ3=0.510、ρ4=0.338とすれば、図302のように前記図246と同じ共線図になって、図301(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機470−2は、図301(b) および図302に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図303および図304は第1発明〜第5発明、第46発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図303は前記図1に相当する図で、図304は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機470−3は、前記図301および図302の車両用自動変速機470−2に比較して、第2変速部472−3の第5回転要素RM5(サンギヤS3およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図303(b) に示すように前記図301(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図304に示すように前記図302と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図305および図306は第1発明〜第4発明、第6発明、第46発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図305は前記図1に相当する図で、図306は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機470−4は、前記図301および図302の車両用自動変速機470−2に比較して、第2変速部472−4の第2回転要素RM2(キャリアCA2)および第4回転要素RM4(サンギヤS2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図305(b) に示すように前記図301(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図306に示すように前記図302と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図307および図308は第1発明〜第5発明、第47発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図307は前記図1に相当する図で、図308は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機480−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部482−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部482−2は、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置484、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置486、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置488を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置484のサンギヤS2および第3遊星歯車装置486のサンギヤS3が互いに連結されて第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置484のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第4遊星歯車装置488のリングギヤR4によって第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置486のキャリアCA3および第4遊星歯車装置488のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置484のキャリアCA2、第3遊星歯車装置486のリングギヤR3、および第4遊星歯車装置488のサンギヤS4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA3およびキャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図307(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置484、第3遊星歯車装置486、第4遊星歯車装置488の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.533、ρ3=0.338、ρ4=0.510とすれば、図308のように前記図246と同じ共線図になって、図307(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機480−2は、図307(b) および図308に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図309および図310は第1発明〜第5発明、第47発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図309は前記図1に相当する図で、図310は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機480−3は、前記図307および図308の車両用自動変速機480−2に比較して、第2変速部482−3の第5回転要素RM5(キャリアCA2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図309(b) に示すように前記図307(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図310に示すように前記図308と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図311および図312は第1発明〜第4発明、第6発明、第47発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図311は前記図1に相当する図で、図312は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機480−4は、前記図307および図308の車両用自動変速機480−2に比較して、第2変速部482−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2およびサンギヤS3)および第5回転要素RM5(キャリアCA2、リングギヤR3、およびサンギヤS4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図311(b) に示すように前記図307(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図312に示すように前記図308と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図313および図314は第1発明〜第5発明、第48発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図313は前記図1に相当する図で、図314は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機490−2は、前記図245および図246の車両用自動変速機380−2に比較して第2変速部492−2の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部492−2は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置494、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置496、およびダブルピニオン型の第4遊星歯車装置498を主体として構成されているとともに、第2遊星歯車装置494のサンギヤS2によって第1回転要素RM1が構成され、第4遊星歯車装置498のサンギヤS4によって第2回転要素RM2が構成され、第3遊星歯車装置496のリングギヤR3および第4遊星歯車装置498のリングギヤR4が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置494のキャリアCA2、第3遊星歯車装置496のキャリアCA3、および第4遊星歯車装置498のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置494のリングギヤR2および第3遊星歯車装置496のサンギヤS3が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。また、前記出力軸27に替えて出力歯車26が設けられ、第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)は出力歯車26に一体的に連結されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2との連結関係は、前記図245、図246の実施例と同じである。
この場合も、図313(b) に示すように前記図245(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置494、第3遊星歯車装置496、第4遊星歯車装置498の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.338、ρ3=0.510、ρ4=0.459とすれば、図314のように前記図246と同じ共線図になって、図313(b) に示すように前記図245(b) と同じ変速比が得られ、図245、図246の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機490−2は、図313(b) および図314に示すように図245(b) および図246と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図315および図316は第1発明〜第5発明、第48発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図315は前記図1に相当する図で、図316は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機490−3は、前記図313および図314の車両用自動変速機490−2に比較して、第2変速部492−3の第5回転要素RM5(リングギヤR2およびサンギヤS3)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図315(b) に示すように前記図313(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図316に示すように前記図314と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図317および図318は第1発明〜第4発明、第6発明、第48発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図317は前記図1に相当する図で、図318は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機490−4は、前記図313および図314の車両用自動変速機490−2に比較して、第2変速部492−4の第1回転要素RM1(サンギヤS2)および第4回転要素RM4(キャリアCA2、キャリアCA3、およびキャリアCA4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図317(b) に示すように前記図313(b) と同じ作動表(第2後進変速段「Rev2」は除く)に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図318に示すように前記図314と同じ共線図(第2後進変速段「Rev2」は除く)が得られ、同様の作用効果が得られる。
図319および図320は第1発明〜第5発明、第49発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図319は前記図1に相当する図で、図320は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機500−1は、前記図275および図276の車両用自動変速機430−1に比較して第2変速部502−1の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部502−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置504、ダブルピニオン型の第3遊星歯車装置506、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置508を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置508のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置504のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置504のキャリアCA2および第3遊星歯車装置506のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置506のリングギヤR3および第4遊星歯車装置508のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置504のサンギヤS2、第3遊星歯車装置506のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置508のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力歯車26との連結関係は、前記図275、図276の実施例と同じである。
この場合も、図319(b) に示すように前記図275(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置504、第3遊星歯車装置506、第4遊星歯車装置508の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.397、ρ3=0.338、ρ4=0.338とすれば、図320のように前記図276と同じ共線図になって、図319(b) に示すように前記図275(b) と同じ変速比が得られ、図275、図276の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図321および図322は第1発明〜第5発明、第49発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図321は前記図1に相当する図で、図322は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機500−2は、前記図319および図320の車両用自動変速機500−1に比較して、第2変速部502−2の第1回転要素RM1(サンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図321(b) に示すように前記図319(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図322に示すように前記図320と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機500−2は、図321(b) および図322に示すように図277(b) および図278と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図323および図324は第1発明〜第5発明、第49発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図323は前記図1に相当する図で、図324は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機500−3は、前記図319および図320の車両用自動変速機500−1に比較して、第2変速部502−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図323(b) に示すように前記図319(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図324に示すように前記図320と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図325および図326は第1発明〜第4発明、第6発明、第49発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図325は前記図1に相当する図で、図326は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機500−4は、前記図319および図320の車両用自動変速機500−1に比較して、第2変速部502−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびキャリアCA3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図325(b) に示すように前記図319(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図326に示すように前記図320と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図327および図328は第1発明〜第5発明、第50発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図327は前記図1に相当する図で、図328は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機510−1は、前記図275および図276の車両用自動変速機430−1に比較して第2変速部512−1の構成が相違しており、FF車両或いはRR車両などの横置き用に好適に用いられる。すなわち、この第2変速部512−1は、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置514、シングルピニオン型の第3遊星歯車装置516、およびシングルピニオン型の第4遊星歯車装置518を主体として構成されているとともに、第4遊星歯車装置518のサンギヤS4によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置514のリングギヤR2によって第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置514のキャリアCA2および第3遊星歯車装置516のリングギヤR3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第3遊星歯車装置516のキャリアCA3および第4遊星歯車装置518のキャリアCA4が互いに連結されて第4回転要素RM4が構成され、第2遊星歯車装置514のサンギヤS2、第3遊星歯車装置516のサンギヤS3、および第4遊星歯車装置518のリングギヤR4が互いに連結されて第5回転要素RM5が構成されている。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B3による各回転要素RM1〜RM5相互の連結関係やケース32、入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1、第1遊星歯車装置12のリングギヤR1すなわち第2中間出力経路PA2、出力歯車26との連結関係は、前記図275、図276の実施例と同じである。
この場合も、図327(b) に示すように前記図275(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置514、第3遊星歯車装置516、第4遊星歯車装置518の各ギヤ比ρ1〜ρ4によって適宜定められ、例えばρ1=0.435、ρ2=0.397、ρ3=0.510、ρ4=0.338とすれば、図328のように前記図276と同じ共線図になって、図327(b) に示すように前記図275(b) と同じ変速比が得られ、図275、図276の実施例と同様の作用効果すなわち図1、図2の実施例と同様の作用効果が得られる。
図329および図330は第1発明〜第5発明、第50発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図329は前記図1に相当する図で、図330は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機510−2は、前記図327および図328の車両用自動変速機510−1に比較して、第2変速部512−2の第1回転要素RM1(サンギヤS4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図329(b) に示すように前記図327(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図330に示すように前記図328と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。また、この車両用自動変速機510−2は、図329(b) および図330に示すように図277(b) および図278と同様に第4クラッチC4および第3ブレーキB3が係合させられて、第1回転要素RM1が入力軸24と一体回転させられるとともに第3回転要素RM3が回転停止させられることにより、第4回転要素RM4は「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられ、第1後進変速段「Rev1」に加えて第2後進変速段「Rev2」が成立させられるようにしてもよい。
図331および図332は第1発明〜第5発明、第50発明、第51発明、第53発明〜第55発明の一実施例であり、図331は前記図1に相当する図で、図332は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機510−3は、前記図327および図328の車両用自動変速機510−1に比較して、第2変速部512−3の第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して入力軸24すなわち第1中間出力経路PA1に選択的に連結されるようになっている点が相違するが、図331(b) に示すように前記図327(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図332に示すように前記図328と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
図333および図334は第1発明〜第4発明、第6発明、第50発明、第52発明〜第55発明の一実施例であり、図333は前記図1に相当する図で、図334は前記図2に相当する図である。この車両用自動変速機510−4は、前記図327および図328の車両用自動変速機510−1に比較して、第2変速部512−4の第3回転要素RM3(キャリアCA2およびリングギヤR3)および第5回転要素RM5(サンギヤS2、サンギヤS3、およびリングギヤR4)が第4クラッチC4を介して選択的に互いに一体的に連結されるようになっている点が相違するが、図333(b) に示すように前記図327(b) と同じ作動表に従って第1変速段「1st」〜第8変速段「8th」の前進8段および後進変速段「Rev1」が成立させられるとともに、図334に示すように前記図328と同じ共線図が得られ、同様の作用効果が得られる。
なお、前述の実施例では何れも前進8段変速の場合について説明したが、例えば第1変速段「1st」〜第7変速段「7th」、第2変速段「2nd」〜第8変速段「8th」、或いは第1変速段「1st」〜第6変速段「6th」+第8変速段「8th」などの前進7段で変速を行うことも可能である。
また、図234に示した車両用自動変速機360は図1の車両用自動変速機10−1に新たに第5遊星歯車装置369を備え、第6回転要素RM6が構成される一方で、第4クラッチC4がその第6回転要素RM6を第1中間出力経路PA1に選択的に連結するように構成されて、増速側の変速段を切り換えるものであったが、この構成は車両用自動変速機として示した他の前記実施例においても適用され得る。
また、図243および図244の実施例で示した以外の前記第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1〜第3ブレーキB3の係合作動の組み合わせによって変速段が成立させられてもよい。また、図243および図244の実施例で示した係合作動は、前記第4クラッチC4が前記第3回転要素RM3を前記第1中間出力経路(PA1或いはM1)に選択的に連結するように構成される他の前述した実施例においても適用され得る。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
10−1、10−2、10−3、10−4、40−1、40−2、40−3、40−4、50−1、50−2、50−3、50−4、60−1、60−2、60−3、60−4、70−1、70−2、70−3、70−4、80−1、80−2、80−3、80−4、90−1、90−2、90−3、90−4、100−2、100−3、100−4、110−2、110−3、110−4、120−2、120−3、120−4、130−2、130−3、130−4、140−2、140−3、140−4、150−2、150−3、150−4、160−2、160−3、160−4、170−2、170−3、170−4、180−1、180−3、180−4、180−5、190−1、190−3、190−4、200−1、200−3、200−4、210−1、210−2、210−4、220−1、220−4、230−1、230−2、230−4、240−1、240−4、250−1、250−2、250−4、260−1、260−4、270−1、270−4、280−1、280−4、290−1、290−4、300−1、300−4、310−2、310−4、320−2、320−4、330−2、330−4、340−2、340−4、350−3、350−4、360、370、380−2、380−3、380−4、390−2、390−3、390−4、400−2、400−3、400−4、410−2、410−3、410−4、420−2、420−3、420−4、430−1、430−2、430−3、430−4、440−2、440−3、440−4、450−2、450−3、450−4、460−2、460−3、460−4、470−2、470−3、470−4、480−2、480−3、480−4、490−2、490−3、490−4、500−1、500−2、500−3、500−4、510−1、510−2、510−3、510−4:車両用自動変速機(多段変速機)
12:第1遊星歯車装置
14、181、221、231、251、261、271、281、291、301、311、321、331、341、351:第1変速部
16、44、54、64、74、84、94、104、114、124、134、144、154、164、174、184、194、204、214、224、234、244、254、264、274、284、294、304、314、324、334、344、354、364、374、384、394、404、414、424、434、444、454、464、474、484、494、504、514:第2遊星歯車装置
18、46、56、66、76、86、96、106、116、126、136、146、156、166、176、186、196、206、216、226、236、246、256、266、276、286、296、306、316、326、336、346、356、366、376、386、396、406、416、426、436、446、456、466、476、486、496、506、516:第3遊星歯車装置
20、48、58、68、78、88、98、108、118、128、138、148、158、168、178、188、198、208、218、228、238、248、258、268、278、288、298、308、318、328、338、348、358、368、378、388、398、408、418、428、438、448、458、468、478、488、498、508、518:第4遊星歯車装置
22−1、22−2、22−3、22−4、42−1、42−2、42−3、42−4、52−1、52−2、52−3、52−4、62−1、62−2、62−3、62−4、72−1、72−2、72−3、72−4、82−1、82−2、82−3、82−4、92−1、92−2、92−3、92−4、102−2、102−3、102−4、112−2、112−3、112−4、122−2、122−3、122−4、132−2、132−3、132−4、142−2、142−3、142−4、152−2、152−3、152−4、162−2、162−3、162−4、172−2、172−3、172−4、182−1、182−3、182−4、182−5、192−1、192−3、192−4、202−1、202−3、202−4、212−1、212−2、212−4、222−1、222−4、232−1、232−2、232−4、242−1、242−4、252−1、252−2、252−4、262−1、262−4、272−1、272−4、282−1、282−4、292−1、292−4、302−1、302−4、312−2、312−4、322−2、322−4、332−2、332−4、342−2、342−4、352−3、352−4、362、372、382−2、382−3、382−4、392−2、392−3、392−4、402−2、402−3、402−4、412−2、412−3、412−4、422−2、422−3、422−4、432−1、432−2、432−3、432−4、442−2、442−3、442−4、452−2、452−3、452−4、462−2、462−3、462−4、472−2、472−3、472−4、482−2、482−3、482−4、492−2、492−3、492−4、502−1、502−2、502−3、502−4、512−1、512−2、512−3、512−4:第2変速部
24:入力軸(入力部材)
26:出力歯車(出力部材)
27:出力軸(出力部材)
PA1、M1:第1中間出力経路
PA2、M2:第2中間出力経路
RM1:第1回転要素
RM2:第2回転要素
RM3:第3回転要素
RM4:第4回転要素
RM5:第5回転要素
C1:第1クラッチ
C2:第2クラッチ
C3:第3クラッチ
C4:第4クラッチ
B1:第1ブレーキ
B2:第2ブレーキ
B3:第3ブレーキ