JP4400982B2 - 非接触icカード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触で外部との通信を行うことができる非接触ICカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICカードは、接続端子を介してデータ通信を行う接触ICカードと、アンテナコイルを通じて電磁誘導により通信を行う非接触ICカードに分類され、接触ICカードは、主に決済用途に用いられ、非接触ICカードは、主に交通システム等のゲートアクセス管理に用いられている。
【0003】
図7は、非接触ICカード100の内部構成を示す図である。非接触ICカード100は、カード基材108に少なくとも1つのアンテナコイル101と、アンテナコイル101に接続されたICチップ102とが設けられており、アンテナコイル101を通じて、図示しない外部装置であるリーダライタから送出される交流電磁波の受信を行い、電力供給及び信号送受信を行うことによりカードとリーダライタとの間の通信が行われている。
また、近年、接触ICカードの機能と非接触ICカードの機能を1つのICチップで併せ持つ接触/非接触共用ICカードが開発されている。
【0004】
非接触ICカード及び接触/非接触共用ICカードには、ICチップをアンテナコイルと一体化した後に、シートを被せて、熱及び圧力を加えて製造したものがあった。
しかし、このようにして製造したICカードは、製造時にICチップに熱及び高い圧力が長時間かかり、ICチップが破損してしまうことがあり、歩留まりが悪かった上に、製造工程に時間がかかり、量産性が悪かった。また、カードに特殊印刷等の付加機能を付けることができなかった。
【0005】
このようにして製造された、非接触ICカード及び接触/非接触共用ICカードの他に、カード基材にICチップを埋設して一体化したICカードがあった。
図8は、カード基材にICチップを埋設して一体化した接触/非接触共用ICカードの概略を説明する図である。従来の接触/非接触共用ICカード110は、アンテナコイル111を有するカード基材118に設けられた穴部118aに、表面に複数の接触端子112aを設けたICチップ112を配置して1枚のカードの形態をなしている。
【0006】
図9は、従来の接触/非接触共用ICカード110におけるICチップ112部分の断面図である。図9(a)は、製造過程を示す図であり、図9(b)は、完成品を示す図である。ICチップ112は、Chip On Tape(COT)等の実装方法により製造され、ICチップ112の裏面には、アンテナコイル111に設けられたアンテナ端子部111aと電気的に接続をするICチップ端子部112bが設けられている。ICチップ112の裏面であって、ICチップ端子部112bがない部分に接着シート113が貼り付けらた後、ICチップ端子部112bの上に導電接着剤114を塗布し、これを穴部118aに挿入後、加熱及び加圧を短時間行い、ICチップ112をカード基材118に接着固定して一体化している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の接触/非接触共用ICカード110は、図9(b)に示すように、アンテナ端子部111aとICチップ端子部112bとの間にあるべき導電接着剤114が、本来接着シート113により接着されるべき部分の上にも広がってしまったり、接着剤が混合してしまったりして、接着シート113によるICチップ112の接着強度が低下することが多かった。そのため、従来の接触/非接触共用ICカード110は、アンテナ端子部111aの曲げ負荷に対して特に弱かった。
【0008】
本発明の課題は、ICチップに負担がかからずに、強度も高く、量産性に優れた非接触ICカードを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。尚、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、カード基材(18)と、前記カード基材内にあって、外部と通信を行うアンテナコイル(11)と、少なくとも前記アンテナコイルを介して外部と通信を行う機能を有し、基板と、前記基板の裏面に設けられるICチップ本体部(12c)と、前記基板の裏面に設けられるICチップ端子部(12b)とを備え、前記カード基材に設けられた穴部に配置されるICチップ(12)と、前記アンテナコイルに設けられたアンテナ端子部(11a)と、前記ICチップ端子部と前記アンテナ端子部との間の電気的接続を行う導電手段(14)と、前記ICチップを前記カード基材の接着部(18c)に接着固定する接着手段(13)とを備える非接触ICカードにおいて、前記穴部(18a)は、底面が前記接着部であり、前記接着手段(13)を介して前記基板の裏面と接着され、前記カード基材の厚み方向における前記ICチップの位置決めをする第一凹部(18c)と、前記第一凹部の内側を窪ませて設けられ、前記ICチップ本体部との間に間隙を有して前記ICチップ本体部を収容する第二凹部(18d)と、前記第二凹部の周縁部であって前記第一凹部及び前記第二凹部の間の部分に段状に形成され、前記アンテナ端子部がその底面に露出し、前記導電手段が充填される空間を形成する第三凹部(18e)と、前記第一凹部の外側を窪ませて設けられた外周溝(18f)と、を備え、前記ICチップ本体部及び第二凹部との前記間隙は、前記第三凹部に充填された前記導電手段の余剰部材が前記穴部内側の方向へ逃げる第一空間を形成し、前記外周溝は、前記第一凹部の前記接着部と前記基板の裏面とを接着する前記接着手段の余剰部材が前記穴部周縁側の方向へ逃げる第二空間を形成していること、を特徴とする非接触ICカードである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の非接触ICカードにおいて、前記第三凹部(18e)及び前記第一凹部(18c)によって形成される段差(18c,18e)は、前記アンテナ端子部(11c)よりも前記接着部(18c)が前記穴部(18a)の深さ方向において浅い位置となるように前記アンテナ端子部と前記接着部とを仕切る区画手段であること、を特徴とする非接触ICカードである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の非接触ICカードにおいて、前記ICチップ(12)が前記接着手段(14)によって前記接着部(18c)に接着された状態のとき、前記ICチップ端子部(12b)は、前記第一凹部(18c)及び前記接着手段より前記穴部(18a)の内側に位置すること、を特徴とする非接触ICカードである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の非接触ICカードにおいて、前記第三凹部(18e)と前記外周溝(18f)とによって、前記第一凹部の前記接着部(18c)が凸形状となるように形成され、前記凸形状は、前記第一空間と前記第二空間とを仕切ること、を特徴とする非接触ICカードである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の非接触ICカードにおいて、前記接着部(38c)と前記アンテナ端子部(38e)との境界部に凸状に設けられたガイド部(38g)を設けたことを特徴とする非接触ICカードである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による接触/非接触共用ICカードの第1実施形態の全体を示す図である。
尚、前述した従来例と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
接触/非接触共用ICカード10は、カード基材18に設けられた穴部18aに、ICチップ12を埋設することにより、カードの形態をなしている。
【0014】
ICチップ12は、ガラスーエポキシ製の基板上にICがChip On Tape(COT)等の実装方法により製造された接触/非接触共用のICチップである。ICチップ12の表面には、複数の接続端子12aが設けられており、接触方式により通信を行うことができる。ICチップ12の裏面には、アンテナコイル11に設けられたアンテナ端子部11aと電気的に接続をするICチップ端子部12bが設けられている。
【0015】
図2は、穴部18aを拡大して示した図であり、図2(a)は、一部を透視(破線)して示した斜視図であり、図2(b)は、断面図である。
穴部18aは、第一凹部18c,第二凹部18d,第三凹部18e(=11a),外周溝18fからなる13×12mmの非貫通穴である。
【0016】
第一凹部18cは、ICチップ12を接着する面(接着部)であり、カード基材表面18bからの深さが200μmである。
第二凹部18dは、ICチップ12のIC本体12cが埋設される部分であり、IC本体12cが干渉しないように、IC本体12cよりも、わずかに大きく、8×8mmのサイズであり、深さは、600μmである。
第三凹部18e(=11a)は、アンテナコイル11のアンテナ端子部11aが露出する部分であり、半径1mmの半円形状であり、深さ420μmであり、アンテナコイル11の両端に接続するために2ヶ所設けられている。第一凹部18cは、第三凹部18eよりも浅い位置にあるので、段差(区画手段)が第一凹部18cと第三凹部18eとの間に形成されている。
外周溝18fは、穴部18aの最外周に設けられた深さ350μm,幅0.5mmの溝である。この溝は、ICカードが不用意に曲げられた場合であっても、ICチップ12にかかる応力を少なくする役割と、接着シート13の接着剤の逃げスペースの役割を果たす。
【0017】
図3は、本実施形態におけるカード基材18を更に詳しく説明する断面図であり、図3(a)は、ICチップ12を埋設する直前の状態を示し、図3(b)は、埋設後の状態を示している。
カード基材18は、ポリ塩化ビニル(PVC)を素材とするコアを積層して作製した。カード基材18は、PVC単層で作製することもできるが、本実施形態では、オーバーシート18−1,印刷用コア18−2,アンテナ付きコア18−3,厚み調整コア18−4,印刷用コア18−5,オーバーシート18−6を積層した複層構成とした。
【0018】
オーバーシート18−1,18−6は、印刷を保護するためにカードの最表面に設けられる50μmの透明なシートである。また、オーバーシート18−1は、磁気ストライプを有している。
【0019】
印刷用コア18−2,18−5は、表面側に文字、図形等を印刷した層であり、層厚180μmである。これらの層は、従来の磁気カードと同様に塩化ビニルを材料とすることにより、色彩可変インクを使用して、見る角度により色が変わる特殊印刷、蓄光作用を有し、暗所で発光するインクを使用した特殊印刷、一定の角度からの光を反射する特殊な透明インクを使用した特殊印刷等を施すこともできる。
【0020】
アンテナ付きコア18−3は、アンテナコイル11をエッチングにより形成した層であり、層厚180μmである。
【0021】
厚み調整コア18−4は、アンテナ付きコア18−3とICチップ12の位置を合わせるために、厚みを調整する層であり、層厚180μmである。
【0022】
ここで、接触/非接触共用ICカード10の製造過程を説明する。
まず、上記各層を所定の順番に重ね合わせる。このときに、位置合わせの目安になるように、各コアには、位置合わせ用の見当を予め印刷しておいてもよい。これらを重ね合わせた状態で熱圧して融着し、総厚820μmのプレスシートを作製する。尚、隠蔽印刷、全面に透過型ホログラムを設けた特殊印刷等を行う場合には、それらが印刷された材料を転写する。
【0023】
次に、積層されたプレスシートを、カード形状に打ち抜き、カード基材18を得る。本実施形態では、JIS:X6301等に規定されているサイズとした。
カード基材18に、切削により第一凹部18c,第二凹部18d,第三凹部18e,外周溝18fの形状のザグリを行い、穴部18aを形成する。このとき、第三凹部18eは、アンテナ端子部11aまで確実に達するように加工する。
【0024】
最後に、ICチップの接着及び端子の接続を行う。まず、アンテナ端子部11aに導電手段として、半田ペーストである導電接着剤14を充填する。次に、ICチップ12の裏面にあるICチップ端子部12b以外の部分に、加熱すると溶融する接着手段として、(ホットメルト)接着シート13を付ける。これを位置合わせして穴部18aに挿入し、熱によるラミネートシール(条件の一例:150℃、0.5〜0.6MPa、5秒)を行い、図3(b)の接触/非接触共用ICカード10が完成する。
【0025】
このとき、導電接着剤14は、第一凹部18cよりも深い位置にある第三凹部18e(=アンテナ端子部11a)に充填されるので、導電接着剤14が第一凹部18cに広がったり、接着剤が混合したりして、接着シート13の接着強度を低下させることはない。また、導電接着剤14が多すぎた場合にも、余分な接着剤は、第二凹部18d側に逃げるので、接着の妨げになることがない。
【0026】
本実施形態によれば、ICチップに負担をかけることなく、導電接着剤14がICモジュールの接着の障害にならずに、安定して接着強度の高い接着ができ、曲げに対する物理的強度を高くすることができる。
【0027】
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態を説明する図であり、図4(a)は、穴部28aを拡大し一部を透視(破線)して示した斜視図であり、図4(b)は、断面図である。
第2実施形態は、第1実施形態における穴部18aの形状のみを変更したものであるので、ここでは、変更した穴部28aについてのみ説明する。
【0028】
穴部28aは、第1実施形態の穴部18aと比較すると、第三凹部28eの形状が異なる点と、外周溝18fがない点が異なり、第一凹部28c,第二凹部28dについては、第1実施形態と同様である。
第三凹部28eは、第二凹部28d側に解放されておらず、第三凹部28eだけで一つの穴を形成している。このようにすることで、粘度が低い導電接着剤を使用しても、不要な部分に導電接着剤が広がるのを防ぐことができる。また、ICチップ12にかかる応力が問題にならない場合には、本実施形態のように、外周溝18fを省略して、製造行程を簡単にすることができる。
【0029】
本実施形態によれば、第1実施形態による効果に加えて、粘度が低い導電接着剤を使用することも可能となり、導電接着剤の充填に要する時間を短縮することができる。
【0030】
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態を説明する図であり、図5(a)は、穴部38aを拡大し一部を透視(破線)して示した斜視図であり、図5(b)は、断面図である。
第3実施形態は、第1実施形態における穴部18a付近の形状と、外周溝18fがない点のみが異なるので、ここでは、変更した部分についてのみ説明する。
【0031】
穴部38aは、第1実施形態の穴部18aと比較すると、第三凹部38e及びその周辺の形状が異なるが、第一凹部38c,第二凹部38dについては、第1実施形態と同様である。
第三凹部38eは、第1実施形態における第三凹部18eの形状が、半円形状であったのに対して、これに直線部分を追加して、更に面積が広くなっている。
図6は、第三凹部38eの周辺を拡大した図である。第三凹部38eと第一凹部38cとの境界部には、凸状にガイド部38gが設けられている。このガイド部38gは、導電性接着剤が第一凹部38cへ広がるのを防止する堤防の役割を果たす。
【0032】
本実施形態によれば、ガイド部38gが堤防の役割を果たすので、第1実施形態に示した効果がより確実になる。また、導電接着剤により電気的接続を行う部分の面積が広いので、導電率の低い導電接着剤であっても、抵抗値の低い接続をすることができる。
【0033】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施形態において、カード基材は、PVC製のコアを使用して作製した例を示したが、これに限らず、例えば、PET-G、ポリカーボネイト、ABS、PET等を使用してもよい。
【0034】
(2)各実施形態において、導電接着剤は、半田ペーストを使用した例を示したが、これに限らず、例えば、銀、銅、カーボンを含有する導電ペーストであってもよいし、半田、導電シート接着剤、異方性導電フィルム等を使用してもよい。
【0035】
(3)各実施形態において、ICチップとカード基材の接着には、ホットメルトタイプの接着シートを使用した例を示したが、これに限らず、例えば、粘着シート、コールドグルー等を使用してもよい。
【0036】
(4)各実施形態において、印刷を印刷用コアに施した例を示したが、これに限らず、例えば、一般のカードで対応可能な付加機能(書き換え表示、印字、ホログラム、サインパネル)を付加してもよい。
【0037】
(5)各実施形態において、複数のコアを積層してカード基材を形成し、これを切削した例を示したが、これに限らず、例えば、アンテナコイルをインサートして、射出成形により穴部まで一体成形してもよい。
【0038】
(6)各実施形態において、接触/非接触共用チップを搭載したCOTを埋設した例を示したが、これに限らず、例えば、非接触チップを搭載したCOT、COB(Chip On Board)を埋設してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、カード基材に設けられたアンテナ端子部と接着部とを仕切る区画手段を設けたので、導電手段が接着部に広がったり、混合したりすることがなく、接着強度を高くすることができる。特に、区画手段を段差としたので、単純な構成によって、導電手段が接着部に広がることを防止することができる。
また、接着部をアンテナ端子部よりも浅い位置にし、接着部とアンテナ端子部との境界部に凸状に設けられたガイド部を設けたので、更に導電手段が接着部に広がることがなくなり、より安定して接着強度を高くすることができる。
更に、シーリングが完全に行えるので、水分や油分等に対する耐性が向上し、耐環境性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による接触/非接触共用ICカードの第1実施形態の全体を示す図である。
【図2】穴部18aを拡大して示した図である。
【図3】本実施形態におけるカード基材18を更に詳しく説明する断面図である。
【図4】第2実施形態を説明する図である。
【図5】第3実施形態を説明する図である。
【図6】第三凹部38eの周辺を拡大した図である。
【図7】非接触ICカード100の内部構成を示す図である。
【図8】カード基材にICチップを埋設して一体化した従来の接触/非接触共用ICカードの概略を説明する図である。
【図9】従来の接触/非接触共用ICカード110におけるICチップ112部分の断面図である。
【符号の説明】
10 接触/非接触共用ICカード
11 アンテナコイル
11a アンテナ端子部
12 ICチップ
12b ICチップ端子部
13 接着シート
14 導電接着剤
18 カード基材
18c,28c,38c 第一凹部
18d,28d,38d 第二凹部
18e,28e,38e 第三凹部
18f 外周溝
38g ガイド部
Claims (5)
- カード基材と、
前記カード基材内にあって、外部と通信を行うアンテナコイルと、
少なくとも前記アンテナコイルを介して外部と通信を行う機能を有し、基板と、前記基板の裏面に設けられるICチップ本体部と、前記基板の裏面に設けられるICチップ端子部とを備え、前記カード基材に設けられた穴部に配置されるICチップと、
前記アンテナコイルに設けられたアンテナ端子部と、
前記ICチップ端子部と前記アンテナ端子部との間の電気的接続を行う導電手段と、
前記ICチップを前記カード基材の接着部に接着固定する接着手段と、
を備える非接触ICカードにおいて、
前記穴部は、
底面が前記接着部であり、前記接着手段を介して前記基板の裏面と接着され、前記カード基材の厚み方向における前記ICチップの位置決めをする第一凹部と、
前記第一凹部の内側を窪ませて設けられ、前記ICチップ本体部との間に間隙を有して前記ICチップ本体部を収容する第二凹部と、
前記第二凹部の周縁部であって前記第一凹部及び前記第二凹部の間の部分に段状に形成され、前記アンテナ端子部がその底面に露出し、前記導電手段が充填される空間を形成する第三凹部と、
前記第一凹部の外側を窪ませて設けられた外周溝と、
を備え、
前記ICチップ本体部及び第二凹部との前記間隙は、前記第三凹部に充填された前記導電手段の余剰部材が前記穴部内側の方向へ逃げる第一空間を形成し、
前記外周溝は、前記第一凹部の前記接着部と前記基板の裏面とを接着する前記接着手段の余剰部材が前記穴部周縁側の方向へ逃げる第二空間を形成していること、
を特徴とする非接触ICカード。 - 請求項1に記載の非接触ICカードにおいて、
前記第三凹部及び前記第一凹部によって形成される段差は、前記アンテナ端子部よりも前記接着部が前記穴部の深さ方向において浅い位置となるように前記アンテナ端子部と前記接着部とを仕切る区画手段であること、
を特徴とする非接触ICカード。 - 請求項1又は請求項2に記載の非接触ICカードにおいて、
前記ICチップが前記接着手段によって前記接着部に接着された状態のとき、前記ICチップ端子部は、前記第一凹部及び前記接着手段より前記穴部の内側に位置すること、
を特徴とする非接触ICカード。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の非接触ICカードにおいて、
前記第三凹部と前記外周溝とによって、前記第一凹部の前記接着部が凸形状となるように形成され、
前記凸形状は、前記第一空間と前記第二空間とを仕切ること、
を特徴とする非接触ICカード。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の非接触ICカードにおいて、
前記接着部と前記アンテナ端子部との境界部に凸状に設けられたガイド部を設けたこと、
を特徴とする非接触ICカード。
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