JP4400574B2 - チューブポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、チューブを弾性変形させることにより流体を輸送するチューブポンプに関するものである。
チューブを弾性変形させることにより流体を輸送するチューブポンプの一例として、内壁面の一部が円弧面に形成されるケーシングと、ケーシングの円弧面に沿って設けられる弾性チューブと、ケーシング内に円弧面に沿った円軌道をもって旋回可能に設けられるとともに、円弧面に対応する円軌道上において円弧面との間で弾性チューブを押圧しつつ弾性チューブ内の流体を圧送するローラとを備えたものが知られている(例えば、特開平8−28453号公報参照)。
しかし、このような構成のチューブポンプにあっては、ローラによって弾性チューブを押し潰す際に大きなエネルギーを必要とする。
また、チューブポンプの他の例として、ケース本体に対して開閉自在に取り付けられた扉部材の内面にチューブを直線状に配置し、このチューブを長さ方向に沿って3つの部分で押圧手段により順次押し潰すことにより、流体を輸送するように構成したものが知られている(例えば、特開平8−170590号公報参照)。
しかし、このような構成のチューブポンプにあっても、チューブを押し潰す際に大きなエネルギーを必要とする。
さらに、チューブポンプの他の例として、支持体にモータの回転軸と支持体側結合手段の中心軸が一致するようにモータおよび支持体側結合手段を設け、この支持体側結合手段にチューブの一端を結合し、モータの回転軸に取り付けられたモータ側結合手段にチューブの他端を結合し、モータを正逆回転させることにより、チューブにねじり、ほどきを与えてチューブ内の流体を圧送するように構成したものが知られている(例えば、特開2002−70748号公報参照)。
しかし、このような構成のチューブポンプにあっては、回転軸を正逆回転させる必要があるため、回転運動の方向を変える度に慣性を打ち消す必要が有り、エネルギーロスが生じてしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、大きなエネルギーを必要とすることなく、小さなエネルギーで流体を効率良く輸送することができ、これによりランニングコストを低減させることができるとともに、エネルギーロスを生じることなく効率良く流体を輸送することができるチューブポンプを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、流体を輸送するチューブポンプに向けられる。
発明の一実施形態では、チューブポンプは、
その内部に前記流体を輸送する流路を画定し、前記流路を開閉する離間した2箇所にある2つの開閉部を有する弾性変形可能なチューブと、
前記チューブの前記離間した2箇所において、前記チューブの対応する前記開閉部を折り曲げることにより前記流路を閉止し、前記開閉部の折り曲げを解除することにより前記流路を開放させる、前記2つの開閉部にそれぞれ対応する2つの開閉機構とを備え、
前記2つの開閉部の一方を、他方の前記開閉部を折り曲げている状態で、前記対応する開閉機構を作動して、前記チューブの対応する部分で流路を閉止した後、前記他方の開閉部の折り曲げ量よりも大きな折り曲げ量となるまでさらに折り曲げることにより、前記開閉部のさらなる折り曲げにより前記2つの開閉部間のチューブの内圧を高、前記チューブポンプは、このチューブ内の高まった内圧を利用して前記流体を輸送することを特徴とする。
この発明によれば、流体を輸送する際に、開閉機構による各開閉部の折り曲げと、折り曲げの解除とを行なうだけで足りるので、小さなエネルギーで効率良く流体を輸送することができ、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを低減させることができる。
本発明のチューブポンプでは、前記チューブが2箇所の離間した湾曲部を有し、前記各開閉部は、前記各2箇所の湾曲部の一部に設けられ、
前記対応する開閉機構で前記各2箇所の湾曲部の前記一部を押圧することにより、前記各2つの開閉部を折り曲げるよう構成されるのが好ましい。
この発明によれば、流体を輸送する際に、開閉機構による各湾曲部の押圧と、押圧の解除とを行なうだけで足りるので、小さなエネルギーで効率良く流体を輸送することができ、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを低減させることができる。
本発明のチューブポンプでは、前記各開閉機構は、前記対応する湾曲部に対向する部分に回転可能に設けられるカムを含み、前記対応する湾曲部を押敦あるいは前記カムにより該押圧状態を解除するように、前記対応するカムを回転駆動することにより、前記各2つの開閉部が折り曲げられ、あるいは折り曲げが解除されるのが好ましい。
この発明によれば、カムが回転駆動し、カムの回転駆動に追従してチューブの各湾曲部の一部が押圧されて各開閉部が折り曲げられ、各開閉部に対応する流路の部分が閉止され、または押圧が解除されて各開閉部が折り曲げられた状態から元の形状に復元し、各開閉部に対応する流路の部分が開放されることになる。
従って、流体を輸送する際に、カムによる各湾曲部の押圧と、押圧の解除とを行なうだけで足りるので、小さなエネルギーで流体を効率良く輸送することができ、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを大幅に低減させることができる。また、カムを一方向のみに回転駆動させればよいので、カムの回転駆動時にエネルギーロスが生じるようなことはなく、効率良く流体を輸送することができる。
本発明のチューブポンプでは、前記2つのカムの大きさを互いに異ならせることにより、前記一方の開閉部における折り曲げ量を前記他方の開閉部のそれと異ならせるのが好ましい。
この発明によれば、各カムの大きさは互いに異なっているので、カムの回転駆動によって各開閉部を折り曲げる際に、確実に、各開閉部の折り曲げ量に大小の差を生じさせることができる。
また、流体を輸送する際に、大小のカムによる各湾曲部の押圧と、押圧の解除とを行なうだけで足りるので、小さなエネルギーで流体を効率良く輸送することができ、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを大幅に低減させることができる。また、大小のカムを一方向のみに回転駆動させればよいので、カムの回転駆動時にエネルギーロスが生じるようなことはなく、効率良く流体を輸送することができる。
本発明のチューブポンプでは、前記各2つのカムは、略半円板状をなすものであるのが好ましい。
また、本発明のチューブポンプでは、前記各開閉機構は、前記対応する湾曲部の一部を押圧し、あるいは該一部の押圧状態を解除するように、その内部に設けられた前記カムを回転駆動することにより往復動可能に設けられる保護枠をさらに含み、
前記各2つのカムの回転駆動中、前記各カムの回転駆動時に、前記保護枠のチューブの方向への移動によって前記湾曲部の一部を押圧することにより前記対応する開閉部が折り曲げられ、前記保護枠の反対方向への移動によって前記保護枠による押圧状態が解除されたときに、前記チューブ自体の弾性力によって元の形状に復元するように構成されるのが好ましい。
この発明によれば、各カムの回転駆動時に保護枠がチューブの方向に前進して各湾曲部の一部を押圧することにより、各開閉部が折り曲げられ、または押圧が解除されることにより、各開閉部がそれ自体の弾性力によって折り曲げられた状態から元の形状に復元し、それに追従して保護枠がチューブから離れる方向に後退することになる。
従って、カムの動力を伝達ロスが生じることなく各湾曲部に伝達させることができるので、各湾曲部の各開閉部の折り曲げ、復元を効率良く行なうことができる。
本発明のチューブポンプでは、前記各開閉機構は、前記各保護枠を前記各開閉部に連結するための連結具をさらに含むのが好ましい。
この発明によれば、保護枠と各開閉部との間は連結具によって連結されているので、両者間に滑りが生じて各開閉部が摩耗するようなことはなく、長期的に安定した性能が得られることになる。
本発明のチューブポンプでは、前記各2箇所の湾曲部を弾性変形可能に前記チューブに支持するとともに、前記各2つの保護枠をその内部で往復動可能に支持するベースをさらに備えるのが好ましい。
この発明によれば、チューブおよび保護枠はベースに支持されているので、常に所定の位置を押圧して折り曲げることができるので、常に所定量の流体を輸送することができ、輸送効率を高めることができる。
本発明のチューブポンプでは、前記各開閉機構は、前記保護枠と前記ベースとの間に、前記保護枠を前記反対方向に付勢する付勢手段をさらに含み、前記保護枠による前記各湾曲部の押圧状態を解除したときに、前記開閉部の復元力と前記付勢手段の付勢力との協働によって、前記保護枠が前記反対方向に移動するのが好ましい。
この発明によれば、チューブの弾性力が経時的に低下した場合であっても、付勢手段の付勢力によってチューブの折り曲げられた部分を強制的に元の形状に復元させることができるので、安定した性能が長期的に得られることになる。
本発明のチューブポンプでは、前記チューブの所定部を前記ベースに固定する固定冶具をさらに備え、
前記ベースに対する前記固定冶具の取り付け位置を調整することにより、前記各開閉部の折り曲げ量を調整するように構成されるのが好ましい。
この発明によれば、調整手段によってチューブの各湾曲部の開閉部の折り曲げ量を調整することができるので、チューブポンプの駆動速度を変更することなく、流体の流量(輸送量)を調整することができることになり、汎用性を高めることができる。
本発明のチューブポンプは、前記各開閉部の折り曲げ量を調整する調整手段をさらに備えるのが好ましい。
また、本発明のチューブポンプでは、常に、少なくとも1箇所の前記開閉部において流路が閉止されるのが好ましい。
本発明のもう一つの実施形態では、流体を輸送するチューブポンプは、
その内部に前記流体を輸送する流路を画定し、所定の間隔を隔てて対向するように離間した2箇所に設けられ、前記流路を開閉する2つの開閉部を有する弾性変形可能なチューブと、
前記各2つの開閉部に対応する部分において、前記チューブの対応する前記開閉部を折り曲げることにより前記流路を閉止し、前記開閉部の折り曲げを解除することにより前記流路を開放させる、前記2つの開閉部間の前記間隔に設けられた開閉機構とを備え、
前記2つの開閉部の一方を、他方の前記開閉部を折り曲げている状態で、前記対応する開閉機構を作動して、前記チューブの対応する部分で流路を閉止した後、前記他方の開閉部の折り曲げ量よりも大きな折り曲げ量となるまでさらに折り曲げることにより、前記開閉部のさらなる折り曲げにより前記2つの開閉部間のチューブの内圧を高、前記チューブポンプは、このチューブ内の高まった内圧を利用して前記流体を輸送することを特徴とする。
この発明によれば、流体を輸送する際に、開閉機構による各開閉部の折り曲げと、折り曲げの解除とを行なうだけで足りるので、小さなエネルギーで効率良く流体を輸送することができ、省エネルギー化を図ることができ、ランニングコストを低減させることができる。
また、開閉部間に1つの開閉機構を設ければ足りるので、全体を小型化、軽量化することができ、小型化、軽量化が要求されるような箇所に有効に利用することができる。
本発明のチューブポンプでは、前記チューブは、2箇所の離間した湾曲部を有し、前記各2つの開閉部は、前記各2箇所の湾曲部の一部に設けられ、
前記チューブポンプは、前記開閉機構で前記各2箇所の湾曲部の前記一部を押圧することにより前記各2つの開閉部を折り曲げるように構成されるのが好ましい。
この発明によれば、チューブの2箇所の湾曲部間に1つの開閉機構を設ければよいので、全体を小型化、軽量化することができ、小型化、軽量化が要求されるような箇所に有効に利用することができる。
本発明のチューブポンプでは、前記開閉機構は、大きさの異なる2つのカム部が回転可能なように段状に設けられる段付きカムと、アクチュエータと、2つのアームとを備え、前記2つのカム部は、外周面にカム面をそれぞれ有し、
前記チューブポンプは、前記2つの開閉部が前記2つのアームを介して前記段付きカムの各カム面に当接され、前記段付きカムの回転駆動時に前記各アームを介して前記各開閉部が折り曲げられ、または折り曲げが解除されるように構成されるのが好ましい。
この発明によれば、1つのカムに大きさの異なる2つのカム部が段状に設けられ、各カム部のカム面にアームを介して各開閉部が当接しているので、全体を小型化、軽量化することができ、小型化、軽量化が要求されるような箇所に有効に利用することができる。
本発明のチューブポンプでは、前記段付きカムの前記各2つのカム部は、略半円板状をなすものであるのが好ましい。
また、本発明のチューブポンプでは、前記開閉機構は、前記開閉部の折り曲げを解除する方向に、前記各アームを付勢する付勢手段をさらに含むのが好ましい。
この発明によれば、チューブの弾性力が経時的に低下した場合であっても、付勢手段の付勢力によってチューブの折り曲げられた部分を強制的に元の形状に復元させることができるので、安定した性能が長期的に得られることになる。
本発明のチューブポンプでは、前記各開閉部の折り曲げ量を調整する調整手段をさらに備えるのが好ましい。
この発明によれば、調整手段によってチューブの各開閉部の折り曲げ量を調整することができるので、チューブポンプの駆動速度を変更することなく、流体の流量(輸送量)を調整することができることになり、汎用性を高めることができる。
本発明のチューブポンプでは、常に、少なくとも1箇所の前記開閉部において流路が閉止されるのが好ましい。
本発明の上述の及び他の目的、特徴及び利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適実施形態の以下の詳細な記述から容易により明らかになるであろう。
以下、本発明のチューブポンプを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるチューブポンプの第1実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示すチューブポンプの正面図である。
これらの図に示すように、チューブポンプ1は、内部に流体(各種の気体、各種の液体等)を流通させる流路(図示せず)を有する弾性体からなる(弾性変形可能な)チューブ2と、チューブ2の一部を折り曲げることにより流路の一部を閉止(封止)させ、または折り曲げを解除することにより流路の一部を開放させる開閉機構11と、チューブ2および開閉機構11を支持するベース31とを備えている。
チューブ2は、長手方向と略直交する方向から外力(荷重)を受けることにより容易に折り曲げられ、外力(荷重)を解除することにより折り曲げられた状態から元の形状に復元する特性を有し、このチューブ2の折り曲げ、復元動作により流路の一部が閉止(封止)、開放される。
チューブ2を構成する弾性体の素材としては、特に制限されるものではなく、種々のものが挙げられ、例えば、シリコーンゴム等の各種のゴム材、各種の熱可塑性エラストマー、各種の合成樹脂材等が有効である。
チューブ2は、直線状の管状部材を湾曲させて、2箇所(本実施形態では両端部)に、U形状(略U形状)の湾曲部3、6をそれぞれ形成し、全体が略M形状をなすように形成したものであって、各湾曲部3、6が弾性変形(折り曲げ・復元(折り曲げの解除))可能となるように、後述するベース31に全体が支持されている。
チューブ2の各湾曲部3、6には流路を開閉する開閉部4、7がそれぞれ1箇所に設けられている。各開閉部4、7は、各湾曲部3、6の一部を後述する開閉機構11によって押圧する(外力を加える)ことにより所定の角度に(所定の折り曲げ量になるように)折り曲げられ、押圧(外力)を解除することによりチューブ2の弾性力(復元力)によって折り曲げられた状態から元のU形状に復元する。
各開閉部4、7は、折り曲げられることにより各開閉部4、7に対応する流路の部分を閉止して流体の流通を阻止し、折り曲げられた状態から元の形状に復元することにより各開閉部4、7に対応する流路の部分を開放して流体の流通を許容する。
なお、この実施形態においては、チューブ2の両端部にそれぞれ湾曲部3、6を設けて、各湾曲部3、6の1箇所にそれぞれ開閉部4、7を設けているが、図示はしないが、チューブ2の3箇所以上に湾曲部を設けて、各湾曲部にそれぞれ開閉部を設けるようにしてもよい。
ベース31は、長方形板状をなすものであって、チューブ2を係合させる一連の係合溝32がベース31の表面側に設けられる。この係合溝32内にチューブ2の両端部を除く全体を係合させることにより、チューブ2がそれ自体の弾性力と係合溝32との間の摩擦力との協働によりベース31に支持される。ベース31の素材は特に限定されるものではないが、軽量化を図るためには各種の合成樹脂材が好ましい。
係合溝32のチューブ2の各湾曲部3、6に対応する部分は各湾曲部3、6の外形寸法よりも大きい四角形状の湾曲部用凹部33、34に形成され、この湾曲部用凹部33、34内にチューブ2の各湾曲部3、6を位置させることにより、各湾曲部3、6の開閉部4、7が折り曲げ可能となるとともに、折り曲げられた状態から元の形状へ復元可能となる。
チューブ2の一端部9は係合溝32の一端からベース31の外方に突出し、チューブ2の他端部10は係合溝32の他端からベース31の外方に突出している。そして、これらの突出しているチューブ2の一端部9および他端部10のそれぞれに流体の供給側(図示せず)または排出側(図示せず)がそれぞれ接続される。
チューブ2は、上述したように、それ自体の弾性力とベース31の係合溝32との間の摩擦力との協働によってベース31の係合溝32内に固定されているが、図3に示すような調整手段37を係合溝32から突出しているチューブ2の一端部9および他端部10にそれぞれ、または、いずれか一方(一方の調整手段37だけの場合は、一端部9側に設けるのが好ましい)に設け、この調整手段37によりチューブ2をベース31に固定してもよい。ここで、図3は、第1実施形態の変形例を示す部分拡大説明図である。
調整手段37は、一端にフランジ部39を有する筒状の固定治具38と、固定治具38のフランジ部39に貫通した状態で設けられる固定冶具側雌ネジ部40と、固定冶具側雌ネジ部40に対応するベース31側の部分に設けられるベース側雌ネジ部41と、両雌ネジ部40、41間に螺着される調整ネジ42とを備えている。固定治具38の中心部にチューブ2の一端部9または他端部10を嵌合させることにより、チューブ2の一端部9および他端部10をベース31に固定している。
この場合、調整手段37の調整ネジ42を回動することにより、固定治具38のフランジ部39とベース31との間の距離を調整することができる。そして、調整ネジ42を締めて固定治具38の筒状部と一体にチューブ2の一端部9または他端部10を係合溝32内に押し込むことにより、あるいは調整ネジ42を緩めて係合溝32内から引き出すことにより、チューブ2の各湾曲部3、6の開閉部4、7の折り曲げ量(折り曲げ角度)を調整することができる。
これにより、チューブポンプ1の駆動速度を変更することなく、流体の流量(輸送量)を調整することができ、チューブポンプ1の汎用性が高くなる。
なお、調整手段37は、上記の構成のものに限らず、例えば、チューブ2をベース31に固定できるとともに、チューブ2の各湾曲部3、6の開閉部4、7の折り曲げ量を調整できるものであれば、あらゆる構成のものを用いてもよい。
ベース31の各湾曲部用凹部33、34の角部(内側上部)に対応する部分には、角部から斜め上方に延出する長方形状の案内溝35、36がそれぞれ設けられ、この案内溝35、36内に後述する開閉機構11がそれぞれ設けられている。
案内溝35、36は、後述する保護枠12、12の先端部がチューブ2の各湾曲部3、6にチューブ2の長手方向と直交する方向から当接するように設けられる。本実施形態においては、各湾曲部用凹部33、34の対角線上に中心線が位置するように設けられている。
開閉機構11は、各案内溝35、36内を長手方向に湾曲部3、6の対応する部分を押圧するように往復動可能に設けられる保護枠12、12と、保護枠12、12内に位置するとともに、ベース31に軸受等(図示せず)を介して回転可能に支持されるカム16、23と、2つのアクチュエータ21、28と、アクチュエータ21、28の動力をカム16、23にそれぞれ伝達させる動力伝達部材22、29とを備えている。
各保護枠12は、チューブ2側に位置する前枠部13と、前枠部13の後方に所定の間隔をおいて位置する後枠部14と、前枠部13と後枠部14の端部間を連結する2つの側枠部15、15とからなる角環状をなすものである。保護枠12、12は、前枠部13の外面側がチューブ2の各湾曲部3、6の外面側に当接するように構成されている。
各保護枠12の前枠部13とチューブ2の各湾曲部3、6とは、例えばバンド等の連結具30によってそれぞれ連結され、各保護枠12の往復動時に各保護枠12の前枠部13とチューブ2の各湾曲部3、6との間に相対的な滑りが生じて(すなわち、各保護枠12の前枠部13とチューブ2の各湾曲部3、6が凹部(係合溝)33または34内で互いに滑り)、各湾曲部3、6が摩擦するのを防止している。なお、各保護枠12の前枠部13とチューブ2の各湾曲部3、6との間に相対的な滑りが生じない場合には、チューブポンプ1に連結具30を設ける必要はない。
各カム16、23は、略半円板状をなす平面カムであって、カム16、23の外周面がそれぞれカム面17、24に形成されている。各カム面17、24は、各カム16、23の回転中心20、27を中心とする半円弧状の曲面部18、25と、曲面部18、25の端部間を連結する直線状の平面部19、26とからなり、曲面部18、25と平面部19、26との境界部は所定の曲率(曲面部18、25よりも小さい曲率)の曲面として形成されている。各カム16、23の素材としては、特に限定されるものではないが、軽量化を図るためには各種の合成樹脂材が好ましい。
アクチュエータ21、28は、例えばモータであって、ベース31の裏面側に取り付けられている。モータ21、28の駆動軸(図示せず)と各カム16、23との間には動力伝達部材22、29が設けられ、この動力伝達部材22、29によってモータ21、28の駆動力が各カム16、23に伝達されて各カム16、23が回転駆動する。モータ21、28としては、減速機付きモータが有効である。減速機付きモータは、各カム16、23を低速で回転させることができるので、「高トルクが得られる」、「減速機構を設ける必要がなくなる」、「チューブ2の湾曲部3、6が元の形状に復帰する際に十分に追従することができる」等の効果が得られる。なお、アクチュエータ21、28は、モータに限らず、電磁力を利用したもの、流体圧を利用したもの等であってもよい。
動力伝達部材22、29は、モータ21、28の駆動力を各カム16、23に伝達させるとともに、両カム16、23を同期させて回転させ、両カム16、23のカム面17、24の平面部19、26がチューブ2側に位置する位相が180°ずれるように調整する機能を有している。動力伝達部材22、29としては、ギア、ベルト、クランク等が挙げられる。なお、モータ21、28にステッピングモータ、エンコーダ付きモータ等を用いて、両カム16、23を同期させて回転させてもよい。また、モータを一つとし、動力伝達部材22、29で両カム16、23を同期させて回転させてもよい。
チューブ2の各湾曲部3、6と各カム16、23と各保護枠12との位置関係は、チューブ2の各湾曲部3、6の開閉部4、7が折り曲げられていない状態(すなわち、開閉部4、7がU形状の状態(初期状態))で、各カム16、23のカム面17、24(平面部19、26)が各保護枠12の前枠部13に当接するように設定される。
このような位置関係に設定することにより、各カム16、23の回転駆動によりチューブ2の各湾曲部3、6の開閉部4、7は折り曲げ、復元を交互に繰り返し、各開閉部4、7に対応する流路の部分の閉止、開放を交互に繰り返すことになる。
すなわち、カム面17、24の曲面部18、25が各保護枠12の前枠部13に位置したときには、各保護枠12が各案内溝35、36内をチューブ2の方向に移動して各保護枠12の前枠部13によってチューブ2の各湾曲部3、6が内方に押圧され、各湾曲部3、6の開閉部4、7がV形状(略V形状)に折り曲げられ、開閉部4、7に対応する流路の部分が閉止される。また、カム面17、24の平面部19、26が各保護枠12の前枠部13に位置したときには、各保護枠12による各湾曲部3、6の押圧状態が解除され、各湾曲部3、6の開閉部4、7がそれ自体の弾性力によってV形状から元のU形状に復元し、各保護枠12が各湾曲部3、6の復元に追従して各案内溝35、36内をチューブ2から離れる方向に移動し、開閉部4、7に対応する流路の部分が開放される。この場合、常に、開閉部4、7のいずれか一方(少なくとも一方)において流路が閉止されるようになっている。
両カム16、23は、互いに大きさ(半径)が異なるように形成されており、それによって、一方のカム(大)16の回転駆動により一方の湾曲部3を押圧したときの一方の湾曲部3の開閉部4の折り曲げ量(折り曲がり量)と、他方のカム(小)23の回転駆動により他方の湾曲部6を押圧しときの他方の湾曲部6の開閉部7の折り曲げ量とに差が生じるようになっている。両開閉部4、7における折り曲げ量に差を生じさせることにより、両開閉部4、7が折り曲げられて流路が閉止されたときに、両折り曲げ部5、8の両側に位置している開閉機構11によって押し潰される部分の体積に差を生じさせることができる。すなわち、カム(大)16の回転駆動により湾曲部3が押圧されたときの開閉部4の折り曲がり量は、カム(小)23の回転駆動により湾曲部6が押圧されたときの開閉部7の折り曲がり量より大きく、このため、開閉部4が折り曲げられて流路が閉止されたときの折り曲げ部5の両側に位置している開閉機構11によって押し潰される部分の体積は、開閉部7が折り曲げられて流路が閉止されたときの折り曲げ部8の両側に位置している開閉機構11によって押し潰される部分の体積より大きい。
ベース31の表面側にはベース31と同一形状、同一大きさのカバー(図示せず)が取り付けられ、このカバーによって係合溝32および各案内溝35、36内からチューブ2および開閉機構11の構成部品が脱落するのを防止している。
そして、上記のように構成したこの実施形態によるチューブポンプ1のチューブ2の一端部9を流体の供給側(図示せず)に接続し、他端部10を流体の排出側(図示せず)に接続し、モータ21、28を作動させて各カム16、23を回転駆動させると、以下の[1]〜[4]に示す動作が順次繰り返される。
[1]まず、初期状態では、一方のカム(大)16のカム面17の平面部19が保護枠12の前枠部13側に位置し、他方のカム(小)23のカム面24の曲面部25が保護枠12の前枠部13側に位置し、チューブ2の一方の湾曲部3は非押圧状態でU形状を保ち、一方の湾曲部3の開閉部4に対応する流路の部分は開放された状態にあり、他方の湾曲部6は押圧されて開閉部7がV形状に折り曲げられ、開閉部7に対応する流路の部分が閉止された状態にある。
この場合、他方の湾曲部6の開閉部7は折り曲げられた状態にあるので、折り曲げ部8の両側の体積(容積)は折り曲げ前の体積よりも減少している。
[2]次に、[1]の初期状態から一方のカム(大)16および他方のカム(小)23がそれぞれ90°回転し、一方のカム16のカム面17の曲面部18が保護枠12の前枠部13側に位置する。この状態では、一方の湾曲部3は押圧されて開閉部4がV形状に折り曲げられ、開閉部4に対応する流路の部分が閉止される。この場合、他方のカム(小)23は[1]の状態(閉止状態)を保っている。
また、一方の湾曲部3の開閉部4および他方の湾曲部6の開閉部7は折り曲げられた状態にあるので、各折り曲げ部5、8の両側の体積は折り曲げ前の体積よりも減少している。このため、折り曲げ部5、8間の圧力は、開閉部4の折り曲げ前より上昇し、折り曲げ部8の図2中右側の圧力より高くなる。
[3]次に、[2]の状態から一方のカム(大)16および他方のカム(小)23がそれぞれ90°回転し、他方のカム23のカム面24の平面部26が保護枠12の前枠部13側に位置する。この状態では、他方の湾曲部6の押圧状態が解除され、開閉部7はチューブ2の弾性力によってV形状から元のU形状に復元し、他方の湾曲部6の開閉部7に対応する流路の部分が開放される。この場合、一方のカム16は[2]の状態(閉止状態)を保っている。
また、一方の湾曲部3の開閉部4は折り曲げられた状態にあるので、折り曲げ部5の両側の体積は折り曲げ前の体積よりも減少している。
[4]次に、[3]の状態から一方のカム(大)16および他方のカム(小)23がそれぞれ90°回転し、他方のカム23のカム面24の曲面部25が保護枠12の前枠部13に位置する。この状態では、他方の湾曲部6は押圧されてV形状に折り曲げられ、開閉部7に対応する流路の部分が閉止される。この場合、一方のカム(大)16は[2]の状態(閉止状態)を保っている。
また、一方の湾曲部3の開閉部4および他方の湾曲部6の開閉部7は折り曲げられた状態にあるので、各折り曲げ部5、8の両側の体積は折り曲げ前の体積よりも減少している。このため、折り曲げ部5、8間の圧力は、開閉部7の折り曲げ前より上昇し、折り曲げ部8の図2中左側の圧力より高くなる。
次に、[4]の状態から一方のカム(大)16および他方のカム(小)23がそれぞれ90°回転すると、[1]の初期状態に戻り、1サイクル(1回転)が終了する。
ここで、[2]の状態では、折り曲げ部5、8間の圧力は、折り曲げ部8の図2中右側の圧力より高いので、[3]の状態になり、湾曲部6の開閉部7に対応する流路の部分が開放されると、流体は、図2中右側に向かって流れる。
また、[4]の状態では、折り曲げ部5、8間の圧力は、折り曲げ部8の図2中左側の圧力より高いので、[1]の状態になり、湾曲部3の開閉部4に対応する流路の部分が開放されると、流体は、図2中左側に向かって流れる。
この場合、開閉部4の折り曲げ部5の折り曲げ量は、開閉部7の折り曲げ部8の折り曲げ量より大きいので、湾曲部6の開閉部7に対応する流路の部分が開放される直前の折り曲げ部5、8間の圧力は、湾曲部3の開閉部4に対応する流路の部分が開放される直前の折り曲げ部5、8間の圧力より大きい。このため、1サイクルにおいて、図2中右側に向かって流れる流体の流量は、図2中左側に向かって流れる流体の流量より多く、これにより、流体は、チューブ2の一端(図2中左側)から他端(図2中右側)に向かって輸送される。
上記のような[1]〜[4]の動作を繰り返して、一方の湾曲部3の開閉部4の開閉、他方の湾曲部6の開閉部7の開閉を繰り返すことにより、チューブ2の一端(図2中左側)から他端(図2中右側)に向かって流体が連続して(次々と)輸送される。
次に、図4及び図5の表を参照して、本実施形態におけるチューブポンプ1の動作を説明する。
<前提条件>
[a]チューブ2の中のおよびチューブ2の外の初期状態における圧力は大気圧(1気圧)と同じである。
[b]チューブ2の左端には水(図4中の斜線の部分)が充填され、それにより、この左端は水によって封止されている。左端の水の左側と右端は大気開放されている。
[c]チューブ2は開閉部4、7(折り曲げ部5、8)を折り曲げていくことで、まず折り曲げ部5、8の左右が閉止(封止)状態になり、さらに折り曲げ続けることによりチューブ2の中の体積(容積)がさらに減少する。
[d]カム(大)16による折り曲げ部5はカム(小)23よりも多くの容積を減少させる。
[e]仮に左右の折り曲げ部5、8が封止状態だが、それ以上は体積を変化させない点での折り曲げ部5、8間のチューブ2の内容積(折り曲げ部5、8間でチューブ2が封止された瞬間の内容積)を体積cとする。なお、図4では、開放状態から封止された瞬間の状態までにおけるチューブ2の体積変化を無視している。したがって、両折り曲げ部5、8でチューブ2が封止された瞬間におけるその部分に対応するチューブ2は、図4において円筒状(円柱状)で示されている。
[f]カム(大)16がチューブ2を素通し状態(開放状態)から折り曲げてまず封止状態にした後、そこからさらにチューブ2を折り曲げることにより、封止状態から最終的な状態(さらなる折り曲げ状態)までの間で減少するチューブ2内の容積を2×aとする。封止部分の両側でほぼ同じ体積aが減少する。
[g]同様に、カム(小)23がチューブ2を折り曲げて封止状態にした後、そこからさらにチューブ2を折り曲げることにより減少するチューブ2内の容積を2×bとする。封止部分の両側でほぼ同じ体積bが減少する。
[h]水とカム(大)16が封止状態のみの状態での内容積を体積dとする。
[i]圧力は理想的に体積に反比例するものとする(PV=一定の等温圧縮)。
なお、下記(1)〜(9´)は、それぞれ、図5に示す表中の(1)〜(9´)に対応する。
(1)初期状態では、カム(大)16の折り曲げ部5が開放された状態にあり、両カム16、23の折り曲げ部5、8間の体積(内容積)はc−bとなり、水とカム(大)16の折り曲げ部5、8間の体積は前提条件通りにdとする。内部の圧力は初期値1気圧とする。
(2)まず、カム(大)16の折り曲げ部5が閉塞された状態となる。両カム16、23の折り曲げ部5、8間の体積はa減少することにより、c−a−bとなる。この部分の圧力は1気圧から体積がaだけ減少したことにより、変化前の体積を変化後の体積で割った(c−a)/(c−a−b)となる。分母が分子より小さいので、圧力は1気圧以上となる。また、水とカム(大)16の折り曲げ部5間の体積はd−aとなる。同部分の圧力は一旦d/(d−a)となり、こちらも圧力は1気圧以上となる。
(2´)両カム16、23の折り曲げ部5、8間は、両端が封止されているために変化はないが、水とカム(大)16の折り曲げ部5間の圧力は水の左右で圧力の不均衡が生じ、一旦、水は図中で左側に押しやられる。水の表面張力等を無視し、内部の圧力が外気と同じ1気圧まで水を押すとすると、体積は再びdになる。
(3)カム(小)23の折り曲げ部8が開放状態になり、両カム16、23の折り曲げ部5、8間の体積はc−aとなる。大気に向かって開放状態になるので、圧力は1気圧に戻る。
(4)再びカム(小)23の折り曲げ部8が閉止状態になる。両カム16、23の折り曲げ部5、8間の体積は再びc−a−bになり、圧力は変化前の体積を変化後の体積で割った(c−a)/(c−a−b)となる。
(5)再び、カム(大)16の折り曲げ部5が開放された状態になる。両カム16、23の折り曲げ部5、8間と、水とカム(大)16の折り曲げ部5間は接続されたことになり、圧力は共通となる(両部間の圧力は同一になる)。体積は折り曲げ部5の両側でaずつ増える。変化後の圧力は変化前の(4)のそれぞれの圧力×体積の合計を変化後の体積で割った値になる。計算式を以下に示す。
(変化前圧力1)×(変化前体積1)+(変化前圧力2)×(変化前体積2)=(変化後圧力)×(変化後体積)
変化後圧力={(変化前圧力1)×(変化前体積1)+(変化前圧力2)×(変化前体積2)}/(変化後体積)
P={(c−a−b)×(c−a)/(c−a−b)+d×1}/{(c−b)+(d+a)}=(c−a+d)/(c−b+d+a)
変化後の圧力は分母が分子より大きいので、1気圧以下になる。
(5´)上記の(2´)と同様に水の両端で圧力差が発生し、今度は水の右側の圧力が左側の大気圧1気圧よりも小さいために水が右に押しやられ、内部の気圧は1気圧に戻る。変化後の体積の計算式を以下に示す。
(変化前圧力)×(変化前体積)=(変化後圧力)×(変化後体積)
変化後体積=(変化前圧力)×(変化前体積)/変化後圧力
V=(c−a+d)/(c−b+d+a)×(c−b+d+a)/1=c−a+d
変化後の体積から折り曲げ部5、8間の体積(こちらは一定)を引いた体積は、
(c−a+d)−(c−b)=(d−a+b)=d−(a−b)
となる。
(6)以降の動作は、前記(1)〜(5´)と同様に動作を続けた場合を示している。
ここで、同じ位相である(1)と(5´)、(9´)とを比較すると、水とカム(大)16の間の体積が1サイクル(1回転)でa−bだけ減っていくことが分かる。つまり、左右の折り曲げ部5、8の体積変化の差分だけ、折り曲げ部5、8間の体積変化の小さい方に1サイクルで送られているポンプとなる。
なお、実際の圧縮状態は前提条件に使用した等温圧縮ではなく、ポリトロープ圧縮PV=一定になると考えられるが、動作原理は上述したものと変わらない。また、上記の説明では、チューブ2内が空気、気体の前提で説明しているが、液体の場合にも動作原理は同様であり、気体のように圧縮されるのではなく、チューブ2自体の弾性力でチューブ2が膨らむ、チューブ2の弾性、復元力で吸い込まれる点が異なるだけである。
上記のように構成したこの実施形態によるチューブポンプ1にあっては、一方のカム(大)16および他方のカム(小)23の回転駆動によって各保護枠12を介してチューブ2の一方の湾曲部3および他方の湾曲部6を押圧し、各湾曲部3、6の開閉部4、7を折り曲げることにより、開閉部4、7に対応する流路の部分を閉止(封止)することができるとともに、各保護枠12を介しての押圧状態を解除することにより、開閉部4、7をそれ自体の弾性力によって元の形状に復元させて、開閉部4、7に対応する流路の部分を開放させることができる。このため、開閉部4、7の開閉に大きなエネルギーを必要とすることなく、省エネルギー化を図ることができ、チューブポンプ1のランニングコストを低減させることができる。
また、チューブポンプ1では各カム16、23を同一方向に回転させればよいので、正逆回転する場合のようにエネルギーロスが生じることはなく、高効率のチューブポンプを提供することができる。
なお、本発明では、下流側の開閉部7側について、開閉部7を折り曲げることにより流路を閉止し、その折り曲げを解除することにより流路を開放する機構(構成)に換えて、例えば、開閉部7側に弁を設け、その弁で流路を開閉するように構成してもよい。
次に、チューブポンプの第2実施形態について説明する。
第2実施形態のチューブポンプ1については、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6は、本発明によるチューブポンプの第2実施形態を示す平面図である。第2実施形態のチューブポンプ1には、各保護枠12の後枠部14とそれに対向する各案内溝35、36の内面との間に、各保護枠12をチューブ2から離れる方向に付勢する(各開閉部4、7の折り曲げを解除する方向にチューブ2を付勢する)付勢手段45がそれぞれ設けられている。チューブポンプ1のその他の構成は前述の第1実施形態に示すものと同様である。各カム16、23による押圧状態が解除されると、付勢手段45の付勢力によって各保護枠12は強制的にチューブ2から離れる方向(すなわち、各保護枠12の長手方向に垂直な方向)に移動する。
付勢手段45としては、例えば、伸張状態のバネ(引張りバネ)、油圧、空圧シリンダ等が挙げられる。なお、例えば、収縮状態のバネを用いる場合には、そのバネの設置位置を変更すればよい。
この実施形態に示すチューブポンプ1にあっても、前記第1実施形態に示すものと同様に、一方のカム(大)16および他方のカム(小)23の回転駆動によって各保護枠12を介してチューブ2の一方の湾曲部3および他方の湾曲部6を押圧し、各湾曲部3、6の開閉部4、7を折り曲げることにより、開閉部4、7に対応する流路の部分を閉止(封止)することができるとともに、各保護枠12を介しての押圧状態を解除することにより、開閉部4、7をそれ自体の弾性力によって元の形状に復元させて、開閉部4、7に対応する流路の部分を開放させることができる。このため、開閉部4、7の開閉に大きなエネルギーを必要とすることなく、省エネ化を図ることができ、ランニングコストを低減させることができる。
また、チューブポンプ1では各カム16、23を同一方向に回転させればよいので、正逆回転する場合のようにエネルギーロスが生じることはなく、高効率のチューブポンプを提供することができる。
さらに、この実施形態においては、付勢手段45の付勢力によって各保護枠12を強制的にチューブ2から離れる方向(すなわち、各保護枠12の長手方向に垂直な方向)に移動させているので、チューブ2の弾性力が経時的変化によって低下した場合であっても、チューブ2の各湾曲部3、6の開閉部4、7の折り曲げ、復元を安定して繰り返すことができ、所定の性能が長期的に得られることになる。なお、連結具30は、チューブ2の弾性力が経時的変化によって低下した場合、開閉部4、7を各保護枠12の動作に連結させ、付勢手段45によってチューブ2を閉止から開放になるようにする機能を有する。
次に、チューブポンプの第3実施形態について説明する。
第3実施形態のチューブポンプ1については、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7は、本発明によるチューブポンプの第3実施形態を示す平面図であり、図8は、第3実施形態のチューブポンプのカムを示す斜視図であり、図9は、第3実施形態のチューブポンプのアームを示す斜視図である。これらの図に示すように、このチューブポンプ1は、チューブ2の両端部の湾曲部3、6(開閉部4、7)を、所定の間隔を隔てて対向させて設けるとともに、両湾曲部3、6間にカム50を回転可能に設け、カム50と各湾曲部3、6との間にカム50の回転運動を直線運動に変換するアーム59、61をそれぞれ設け、カム50の回転駆動によって各アーム59、61を介して各湾曲部3、6の開閉部4、7を直接折り曲げ、または折り曲げた状態からチューブ2の弾性力によって元のU形状に復元させるように構成したものである。その他の構成は上述の第1実施形態に示すものと同様である。
図8に示すように、カム50は、大きさ(半径)の異なる大カム部51と小カム部55とを2段に設けた段付きカムであって、大カム部51の外周面のカム面52に一方のアーム59の先端面が当接し、小カム部55の外周面のカム面56に他方のアーム61の先端面が当接するように構成されている。また、各アーム59、61の先端部には軸線と直交する方向に貫通する貫通孔60、62がそれぞれ設けられ、この貫通孔60、62内にチューブ2の各湾曲部3、6を挿通させている。さらに、各アーム59、61は、ベース65に設けられている各案内溝66、67内に係合されて、水平方向に往復動可能となっている。
そして、上記のように構成したこの実施形態によるチューブポンプ1にあっても、前記第1実施形態に示すものと同様に、カム50の回転駆動によって各アーム59、61を介してチューブ2の一方の湾曲部3および他方の湾曲部6を押圧し、各湾曲部3、6の開閉部4、7を折り曲げることにより、開閉部4、7に対応する流路の部分を閉止(封止)することができるとともに、各アーム59、61を介しての押圧状態を解除することにより、開閉部4、7をそれ自体の弾性力によって元の形状に復元させて、開閉部4、7に対応する流路の部分を開放させることができる。このため、開閉部4、7の開閉に大きなエネルギーを必要とすることなく、省エネルギー化を図ることができ、チューブポンプ1のランニングコストを低減させることができる。
また、チューブポンプ1はカム50を同一方向に回転させればよいので、正逆回転する場合のようにエネルギーロスが生じることはなく、高効率のチューブポンプを提供することができる。
さらに、この実施形態においては、1つのカム50で両湾曲部3、6の開閉部4、7の折り曲げ、復元を行なうことができるので、省スペース化を図ることができ、全体を小型化、軽量化することができる。したがって、小型化、軽量化したチューブポンプ1が要求されるような箇所でさえチューブポンプ1を有効に利用することができる。
なお、本実施形態においても、上述の第2実施形態のように、付勢手段45を設けてもよい。
以上、本発明を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、開閉部が3箇所以上に設けられていてもよい。
本出願は、2003年8月25日に出願された日本国特許出願第2003−300038号の優先権の利益を主張する。この先の出願は、参照により全体的としてここに組み込まれる。
本発明によるチューブポンプの第1実施形態を示す斜視図。 図1に示すチューブポンプの正面図。 第1実施形態の変形例を示す部分拡大説明図。 本発明によるチューブポンプの動作を示す模式図。 本発明によるチューブポンプの2つの折り曲げ部間の内部圧力を示す説明図。 本発明によるチューブポンプの第2実施形態を示す平面図。 本発明によるチューブポンプの第3実施形態を示す平面図。 第3実施形態のチューブポンプのカムを示す斜視図。 第3実施形態のチューブポンプのアームを示す斜視図。
符号の説明
1 チューブポンプ、2 チューブ、3 、6 湾曲部、4、7 開閉部、5、8 折り曲げ部、9 一端部、10 他端部、11 開閉機構、12 保護枠、13 前枠部、14 後枠部、15 側枠部、16、23、50 カム、17、24、52、56 カム面 18、25 曲面部、19、26 平面部、20、27 回転中心、21、28 アクチュエータ(モータ)、22、29 動力伝達部材、30 連結具、31、65 ベース、32 係合溝、33、34 湾曲部用凹部、35、36、66、67 案内溝、37 調整手段、38 固定冶具、39 フランジ部、40 固定冶具側雌ネジ部、41 ベース側雌ネジ部、42 調整ネジ、45 付勢手段、51 大カム部、55 小カム部、59、61 アーム、60、62 貫通孔

Claims (17)

  1. 流体を輸送するチューブポンプであって、
    その内部に前記流体を輸送する流路を画定し、前記流路を開閉する離間した2箇所にある2つの開閉部を有する弾性変形可能なチューブと、
    前記チューブの前記離間した2箇所において、前記チューブの対応する前記開閉部を折り曲げることにより前記流路を閉止し、前記開閉部の折り曲げを解除することにより前記流路を開放させる、前記2つの開閉部にそれぞれ対応する2つの開閉機構とを備え、
    前記2つの開閉部の一方を、他方の前記開閉部を折り曲げている状態で、前記対応する開閉機構を作動して、前記チューブの対応する部分で流路を閉止した後、前記他方の開閉部の折り曲げ量よりも大きな折り曲げ量となるまでさらに折り曲げることにより、前記開閉部のさらなる折り曲げにより前記2つの開閉部間のチューブの内圧を高、前記チューブポンプは、このチューブ内の高まった内圧を利用して前記流体を輸送することを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記チューブが2箇所の離間した湾曲部を有し、前記各開閉部は、前記各2箇所の湾曲部の一部に設けられ、
    前記対応する開閉機構で前記各2箇所の湾曲部の前記一部を押圧することにより、前記各2つの開閉部を折り曲げるよう構成される請求項に記載のチューブポンプ。
  3. 前記各開閉機構は、前記対応する湾曲部に対向する部分に回転可能に設けられるカムを含み、前記対応する湾曲部を押圧あるいは前記カムにより該押圧状態を解除するように、前記対応するカムを回転駆動することにより、前記各2つの開閉部が折り曲げられ、あるいは折り曲げが解除される請求項に記載のチューブポンプ。
  4. 前記2つのカムの大きさを互いに異ならせることにより、前記一方の開閉部における折り曲げ量を前記他方の開閉部のそれと異ならせる請求項に記載のチューブポンプ。
  5. 前記各2つのカムは、略半円板状をなすものである請求項に記載のチューブポンプ。
  6. 前記各開閉機構は、前記対応する湾曲部の一部を押圧し、あるいは該一部の押圧状態を解除するように、その内部に設けられた前記カムを回転駆動することにより往復動可能に設けられる保護枠をさらに含み、
    前記各2つのカムの回転駆動中、前記各カムの回転駆動時に、前記保護枠のチューブの方向への移動によって前記湾曲部の一部を押圧することにより前記対応する開閉部が折り曲げられ、前記保護枠の反対方向への移動によって前記保護枠による押圧状態が解除されたときに、前記チューブ自体の弾性力によって元の形状に復元するように構成される請求項に記載のチューブポンプ。
  7. 前記各開閉機構は、前記各保護枠を前記各開閉部に連結するための連結具をさらに含む請求項に記載のチューブポンプ。
  8. 前記各2箇所の湾曲部を弾性変形可能に前記チューブに支持するとともに、前記各2つの保護枠をその内部で往復動可能に支持するベースをさらに備える請求項に記載のチューブポンプ。
  9. 前記各開閉機構は、前記保護枠と前記ベースとの間に、前記保護枠を前記反対方向に付勢する付勢手段をさらに含み、前記保護枠による前記各湾曲部の押圧状態を解除したときに、前記開閉部の復元力と前記付勢手段の付勢力との協働によって、前記保護枠が前記反対方向に移動する請求項に記載のチューブポンプ。
  10. 前記チューブの所定部を前記ベースに固定する固定冶具をさらに備え、
    前記ベースに対する前記固定冶具の取り付け位置を調整することにより、前記各開閉部の折り曲げ量を調整するように構成される請求項に記載のチューブポンプ。
  11. 流体を輸送するチューブポンプであって、
    その内部に前記流体を輸送する流路を画定し、所定の間隔を隔てて対向するように離間した2箇所に設けられ、前記流路を開閉する2つの開閉部を有する弾性変形可能なチューブと、
    前記各2つの開閉部に対応する部分において、前記チューブの対応する前記開閉部を折り曲げることにより前記流路を閉止し、前記開閉部の折り曲げを解除することにより前記流路を開放させる、前記2つの開閉部間の前記間隔に設けられた開閉機構とを備え、
    前記2つの開閉部の一方を、他方の前記開閉部を折り曲げている状態で、前記対応する開閉機構を作動して、前記チューブの対応する部分で流路を閉止した後、前記他方の開閉部の折り曲げ量よりも大きな折り曲げ量となるまでさらに折り曲げることにより、前記開閉部のさらなる折り曲げにより前記2つの開閉部間のチューブの内圧を高、前記チューブポンプは、このチューブ内の高まった内圧を利用して前記流体を輸送することを特徴とするチューブポンプ。
  12. 前記チューブは、2箇所の離間した湾曲部を有し、前記各2つの開閉部は、前記各2箇所の湾曲部の一部に設けられ、
    前記チューブポンプは、前記開閉機構で前記各2箇所の湾曲部の前記一部を押圧することにより前記各2つの開閉部を折り曲げるように構成される請求項11に記載のチューブポンプ。
  13. 前記開閉機構は、大きさの異なる2つのカム部が回転可能なように段状に設けられる段付きカムと、アクチュエータと、2つのアームとを備え、前記2つのカム部は、外周面にカム面をそれぞれ有し、
    前記チューブポンプは、前記2つの開閉部が前記2つのアームを介して前記段付きカムの各カム面に当接され、前記段付きカムの回転駆動時に前記各アームを介して前記各開閉部が折り曲げられ、または折り曲げが解除されるように構成される請求項11に記載のチューブポンプ。
  14. 前記段付きカムの前記各2つのカム部は、略半円板状をなすものである請求項13に記載のチューブポンプ。
  15. 前記開閉機構は、前記開閉部の折り曲げを解除する方向に、前記各アームを付勢する付勢手段をさらに含む請求項11に記載のチューブポンプ。
  16. 前記各開閉部の折り曲げ量を調整する調整手段をさらに備える請求項1または11に記載のチューブポンプ。
  17. 常に、少なくとも1箇所の前記開閉部において流路が閉止される請求項1または11に記載のチューブポンプ。
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