JP4400080B2 - コードレス電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通信チャンネルの中から選択された一つの通信チャンネルを介して互いに無線通信可能な親機と子機を備えたコードレス電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電話回線網に接続された親機と、この親機との間で無線回線を介して接続される子機とからなるコードレス親子電話機が知られている。こうしたコードレス親子電話機において、現在わが国では、1チャンネル〜89チャンネルの周波数帯域からなる89個のチャンネルの使用が、親機−子機間通信において認められており、規格となっているMCA(Multi−Channel Access)方式では、親機から子機へ発信する場合には、380MHz帯において各チャンネルの周波数間隔が12.5kHzである89個のチャンネルが指定され、子機から親機へ発信する場合には、280MHz帯において各チャンネルの周波数間隔が12.5kHzである89個のチャンネルが指定されている。つまり、1つのチャンネルは、親機から子機へ発信するための380MHz帯の1チャンネルと、子機から親機へ発信するための280MHz帯の1チャンネルとで構成されている。
【0003】
このうち、46チャンネルと89チャンネルは、親機と子機との間のコマンドの送受信に使用する制御チャンネルとし、残りの1チャンネル〜45チャンネル及び47チャンネル〜88チャンネルの中で空いているチャンネルを利用して親機と子機との間の無線通信を行うように定められている。
【0004】
従来のコードレス親子電話機では、親機側で87個の通信チャンネルの空き状況を順番にチェックし、空きチャンネルバッファに例えば3個の空きチャンネル番号を常時記憶していた。
そして、親機が子機との通信を開始する際には、空きチャンネルバッファに記憶していた空きチャンネル番号の1つを制御チャンネルを使って子機に通知し、子機がそのチャンネルの空き状況をチェックする。そして、子機がそのチャンネルを空きチャンネルと判定すると、空きチャンネルである旨を制御チャンネルを使って通知し、その通知を受信した親機は、そのチャンネルを利用して親機と子機との間の無線回線を接続する。一方、子機がそのチャンネルを空きチャンネルでないと判定すると、空きチャンネルでない旨を制御チャンネルを使って通知し、その通知を受信した親機は、空きチャンネルバッファに記憶している別の空きチャンネル番号の1つを子機に通知するといった処理を行っていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−41285号公報 (第4−6頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近では携帯電話やパーソナルコンピュータ関連機器等といった妨害電波を発する機器が多く室内に置かれることが増えている。このため、親機が通知した空きチャンネルを子機が空きチャンネルでないと判定し、さらに親機が別の空きチャンネルを子機に通知するという処理の頻度が多くなり、親機―子機間の無線通信接続に時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、親機―子機間の無線通信接続にかかる時間を短縮できるコードレス親子電話装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記問題を解決するため請求項1に記載のコードレス電話装置は、無線通信用に予め設定された複数の通信チャンネルの中から選択された一つの通信チャンネルを介して互いに無線通信可能な第1通信端末及び第2通信端末を備え、該二つの通信端末の内の一方が電話回線網に接続されたコードレス電話装置であって、前記第1通信端末を複数備え、前記第1通信端末は、前記各通信チャンネル毎に、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第1チャンネルリストを生成する第1リスト生成手段と、該第1リスト生成手段にて生成された第1チャンネルリストを、前記第2通信端末に送信する第1リスト送信手段と、前記第2通信端末から通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を受信すると、該指定チャンネル情報に基づき、その後前記第2通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを設定する通信チャンネル設定手段と、を備え、前記第2通信端末は、前記各通信チャンネル毎に、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第2チャンネルリストを生成する第2リスト生成手段と、前記第1通信端末から第1チャンネルリストを受信すると、該第1チャンネルリストと前記第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストとに基づき、両通信端末で使用可能な通信チャンネルの一つを選択し、該選択した通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を前記第1通信端末に送信すると共に、該選択した通信チャンネルを、その後前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定する通信チャンネル選択手段とを備え、前記第2通信端末側の前記通信チャンネル選択手段は、前記各第1通信端末から送信されてきた複数の第1チャンネルリストと前記第2チャンネルリストを用いて、複数の前記第1通信端末と前記第2通信端末との間の通信で共通して使用する通信チャンネルを選択する、ことを特徴とする。
【0009】
このように構成されたコードレス電話装置によれば、第1通信端末は、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第1チャンネルリストを生成する。また、第2通信端末は、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第2チャンネルリストを生成し、さらに第1通信端末から受信した第1チャンネルリストと、第1チャンネルリストに基づき、両通信端末で使用可能な通信チャンネルの一つを選択する。
【0010】
このため、第2通信端末は、第2通信端末周囲の搬送波の状況だけでなく、第1通信端末周囲の搬送波の状況に基づいて、第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するので、第2通信端末が選択した通信チャンネルが第1通信端末において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。即ち、両通信端末間での無線通信接続にかかる時間を短縮できる。
また、第2通信端末は、複数の第1チャンネルリストと第2チャンネルリストを用いて、複数の第1通信端末と第2通信端末との間の通信で共通して使用する通信チャンネルを選択するため、第2通信端末が選択した通信チャンネルが、複数の第1通信端末のうちの1台或いは数台において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。即ち、第2通信端末と全第1通信端末との間での無線通信接続にかかる時間を短縮できる。
【0011】
なお、請求項1に記載のコードレス電話装置において、第1チャンネルリストと第2チャンネルリストは搬送波のレベルを表すように構成されているが、特に請求項2に記載のように、前記第1リスト生成手段及び前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリスト及び前記第2チャンネルリストをそれぞれ生成し、前記通信チャンネル選択手段は、前記第1チャンネルリスト及び前記第2チャンネルリストの両方で使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択する、ようにしてもよい。
【0012】
このように構成されたコードレス電話装置によれば、第1チャンネルリストおよび第2チャンネルリストにおいて、通信チャンネルは使用可能チャンネルか使用禁止チャンネルかに分類されるため、第2通信端末は両通信端末で使用可能な通信チャンネルを簡便に選択することができる。
【0013】
また、請求項1に記載のコードレス電話装置においては、請求項2のように、両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、第1チャンネルリストと第2チャンネルリストの両方を用いて通信チャンネルを選択するようにしてもよいが、請求項3に記載のように、前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストとに基づき、該第1チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、前記通信チャンネル選択手段は、前記第2チャンネルリストで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するか、或いは、請求項4に記載のように、前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、前記第2通信端末は、該第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストを、前記第1通信端末に送信する第2リスト送信手段を備え、前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第2通信端末から送信されてきた第2チャンネルリストとに基づき、該第2チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、前記通信チャンネル選択手段は、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択する、ようにしてもよい。
【0014】
つまり、このようにすれば、第2通信端末が両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、第1チャンネルリストのみ、或いは第2チャンネルリストのみを用いて通信チャンネルを選択できるので、通信チャンネルを簡便に選択することができる。
【0015】
なお、請求項1に記載のコードレス電話装置においては、請求項2〜請求項4のように、通信チャンネルを使用可能チャンネルと使用禁止チャンネルに分類してもよいが、請求項5に記載のように、前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストとに基づき、該第1チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波の当該端末周囲におけるレベルを測定して、該測定結果を前記第2チャンネルリストとして生成し、前記通信チャンネル選択手段は、前記第2チャンネルリスト内のレベルに基づき、前記レベルが低い通信チャンネルを優先的に一つ選択するか、或いは、請求項6に記載のように、前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、前記第2通信端末は、前記第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストを、前記第1通信端末に送信する第2リスト送信手段を備え、前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第2通信端末から送信されてきた第2チャンネルリストとに基づき、該第2チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波の当該端末周囲におけるレベルを測定して、該測定結果を前記第1チャンネルリストとして生成し、前記通信チャンネル選択手段は、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリスト内のレベルに基づき、前記レベルが低い通信チャンネルを優先的に一つ選択する、ようにしてもよい。
【0016】
つまり、このようにすれば、第2通信端末が両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、使用可能チャンネルの中でも特に搬送波レベルが低い通信チャンネルが選択されるので、第2通信端末が選択した通信チャンネルが第1通信端末において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況をさらに減らすことができる。
【0017】
なお、請求項1〜請求項6何れかに記載のコードレス電話装置においては、第1リスト生成手段および第2リスト生成手段が所定時間毎(例えば10秒毎)にチャンネルリストをそれぞれ作成するようにしてもよいが、更に請求項7に記載のように、前記第1リスト生成手段は、前記第1通信端末が前記第2通信端末と無線通信していないときに、繰り返し前記第1チャンネルリストを生成するか、或いは、請求項8に記載のように、前記第2リスト生成手段は、前記第2通信端末が前記第1通信端末と無線通信していないときに、繰り返し前記第2チャンネルリストを生成する、ようにしてもよい。
【0018】
このように構成されたコードレス電話装置によれば、無線通信していないときは、第1チャンネルリスト或いは第2チャンネルリストが繰り返し更新されるため、第2通信端末が両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、その時の搬送波の状態を反映したチャンネルリストにより通信チャンネルを選択できるので、第2通信端末が選択した通信チャンネルが第1通信端末において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。
【0019】
なお、請求項7及び請求項8に記載の技術は、それぞれ単独で実施してもよいが、これらの技術を組み合わせて、無線通信していないときは第1チャンネルリストおよび第2チャンネルリストが繰り返し更新されるようにすれば、一方のチャンネルリストのみを繰り返し更新する場合よりも、第2通信端末が選択した通信チャンネルが第1通信端末において使用できないという状況を減らすことができる。
【0020】
また、請求項1〜請求項8何れかに記載のコードレス電話装置においては、第2通信端末は所定時間毎(例えば10秒毎)に両通信端末で使用可能な通信チャンネルの一つを選択するようにしてもよい。しかし、実際に両通信端末で通信を開始する際には、周囲の搬送波の状態が変化し、選択した通信チャンネルを使用できなくなっていたということもある。
【0021】
そこで、請求項1〜請求項8何れかに記載のコードレス電話装置においては、更に請求項9に記載のように、前記第1通信端末は、前記電話回線網に接続されるとともに、前記電話回線網から着信を受信すると、着信がある旨を表す着信信号を前記第2通信端末に送信する着信信号送信手段を備え、前記第2通信端末は、操作者の操作によって、前記電話回線網に接続して相手側電話装置との間で通話を行うための第2通話開始指令を入力するための第2通話開始指令入力手段を備え、前記通信チャンネル選択手段は、前記第2通話開始指令入力手段から前記第2通話開始指令が入力されるか、前記着信信号送信手段から前記着信信号が送信されてきたときに、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するか、或いは、請求項10に記載のように、前記第2通信端末は、前記電話回線網に接続され、前記第1通信端末は、操作者の操作によって、前記電話回線網に接続して前記第1通信端末と相手側電話装置との間で通話を行うための第1通話開始指令を入力するための第1通話開始指令入力手段と、前記第1通話開始指令入力手段から前記第1通話開始指令が入力されると、通話を開始する旨を表す通話開始信号を前記第2通信端末に送信する通話開始信号送信手段とを備え、前記通信チャンネル選択手段は、前記電話回線網から着信を受信するか、前記通話開始信号送信手段から前記通話開始信号が送信されてきたときに、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択する、ようにしてもよい。
【0022】
つまり、このようにすれば、コードレス電話装置において、着信があった時か通話開始指令が入力された時に、両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択するので、両通信端末で通信を開始する時に周囲の搬送波の状態が変化し、第2通信端末で選択した通信チャンネルが使用できないということを低減することができる。
【0023】
また、請求項1〜請求項10何れかに記載のコードレス電話装置においては、第2通信端末が、両通信端末で使用可能な通信チャンネルを選択し、選択した通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を第1通信端末に送信すると共に、選択した通信チャンネルを、その後第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定し、さらに第1通信端末は、第2通信端末から指定チャンネル情報を受信すると、指定チャンネル情報に基づき、その後第2通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを設定するようにしてもよい。しかし、第2通信端末から第1通信端末へ指定チャンネル情報を送信した時点で、第1通信端末周囲の搬送波の状態が変化し、選択した通信チャンネルが第1通信端末で使用できないということもある。
【0024】
そこで、請求項1〜請求項10何れかに記載のコードレス電話装置においては、更に請求項11に記載のように、前記通信チャンネル設定手段は、前記第2通信端末から前記指定チャンネル情報を受信すると、該指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルで使用される搬送波を検出して、該指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、該判定結果をチャンネル判定情報として前記第2通信端末へ送信すると共に、前記判定により前記搬送波が存在しないと判断された場合には、前記指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルを前記第2通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定し、前記通信チャンネル選択手段は、前記指定チャンネル情報を前記第1通信端末に送信すると、その後前記第1通信端末から送信されてくる前記チャンネル判定情報に基づき、前記第1通信端末周囲に前回選択した通信チャンネルに対応した搬送波が存在するか否かを判定し、該搬送波が存在しない場合には、前回選択した通信チャンネルを、その後前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定し、前記搬送波が存在する場合には、前回選択した通信チャンネルとは異なる通信チャンネルを再度選択して、該選択した通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を、前記第1通信端末に送信する、ようにしてもよい。
【0025】
このように構成されたコードレス電話装置によれば、両通信端末で使用可能な通信チャンネルを第2通信端末において選択した後に、選択された通信チャンネルに対応した搬送波が第1通信端末周囲に存在するか否かを第1通信端末において判定するため、第1通信端末で使用できない通信チャンネルが、両通信端末間で通信に使用する通信チャンネルとして設定されることがなくなる。
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
次に本発明の実施の形態1について図面をもとに説明する。
コードレス親子電話機1は、図1に示すように、電話回線網100に接続された親機10と、無線回線で親機10と通信を行う子機50から構成されている。
【0029】
親機10は、親機10全体の動作を制御する制御部11,ROM12,RAM13,E2PROM14,ユーザインターフェース部(以降、ユーザI/Fとする)15,親機10本体から取り外した状態で使用する送受話器であるハンドセット16,音声入出力部17,無線通信用の無線通信部18,電話回線網100経由で伝送される音声信号を入出力するNCU(network control unit)19,親機10内部における音声信号の伝送経路を切り換える経路切換部20などを備えている。
【0030】
これらのうち、ROM12には、制御部11が通話の処理などを実行するのに必要な種々の制御プログラムが記憶されている。
RAM13は、各種制御を行う際に必要なワークメモリや、後述する親機使用許可チャンネルリスト13a,子機使用許可チャンネルリスト13b,子機50と通信を行うために指定された通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cの記憶領域が確保されている。
【0031】
E2PROM14は、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能な不揮発性メモリであり、利用者が任意に変更する各種設定データや、後述するデフォルト使用許可チャンネルリスト14aの記憶領域が確保されている。
また、ユーザI/F15は、利用者により操作可能な複数の操作キー15aおよび各種情報を表示する表示パネル15bからなる。
【0032】
音声入出力部17は、スピーカ17a、マイク17bおよびこれらを駆動する駆動回路17cで構成され、スピーカ17aから音声信号に基づく音声を出力する以外に、スピーカ17aおよびマイク17bを送受話器として、いわゆるハンズフリー通話を行うために使用することもできる。
【0033】
また、無線通信部18は、子機50との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する。
また、経路切換部20は、通話を開始するための操作が行われた場合に、親機10外部との音声信号の入出力に利用する伝送経路をハンドセット16,音声入出力部17,無線通信部18のいずれかに切り換える。具体的には、ハンドセット16が親機10本体から取り外された場合は、伝送経路をハンドセット16に切り換え、ユーザI/F15の操作キー15aによりハンズフリー通話を開始するための操作が行われた場合は、伝送経路を音声入出力部17に切り換え、子機50により通話を開始するための操作(後述の操作キー56aによる)が行われた場合には、伝送経路を無線通信部18に切り換える。
【0034】
また、子機50は、子機50全体の動作を制御する制御部51,ROM52,RAM53,E2PROM54,スピーカとマイクおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部55、数字キーを含む複数の操作キー56aと各種情報を表示する表示パネル56bからなるユーザI/F56、あらかじめ記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部57、再生部57により再生された音声を出力するスピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部58、親機10(の無線通信部18)との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線通信部59などを備えている。
【0035】
これらのうち、ROM52には、制御部51が通話の処理などを実行するのに必要な種々の制御プログラムが記憶されている。
RAM53は、各種制御を行う際に必要なワークメモリや、後述する親機使用許可チャンネルリスト53a,子機使用許可チャンネルリスト53b,親機10と通信を行うために指定された通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報53cの記憶領域が確保されている。
【0036】
E2PROM54は、利用者が任意に変更する各種設定データや、後述するデフォルト使用許可チャンネルリスト54aの記憶領域が確保されている。
また、この子機50の備える再生部57は、着信を受けた際に利用される呼出音、音声通話を保留する際に利用される保留音などの音声信号が記憶されている。
【0037】
次に、コードレス親子電話機1の着信時の動作を図2に基づいて説明する。
コードレス親子電話機1において通話が行われていない状態(待機状態)では、子機50と親機10は夫々子機通信チャンネル判定(S201)と親機通信チャンネル判定(S202)を行っている。
【0038】
子機通信チャンネル判定(S201)は、子機50において87個の通信チャンネルの空き状況を順番にチェックする処理で、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出して、各通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判定する。具体的には、E2PROM54に記憶されているデフォルト使用許可チャンネルリスト54aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0039】
デフォルト使用許可チャンネルリスト54aは、工場出荷時にE2PROM54に書き込まれるもので、コードレス親子電話機1の本体から発生するノイズなどにより使用できない通信チャンネルを、予め使用禁止チャンネルとして設定している。
【0040】
つまり、デフォルト使用許可チャンネルリスト54aは、図13(a)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)かが設定されている。
【0041】
そして、子機通信チャンネル判定(S201)では、デフォルト使用許可チャンネルリスト54aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行い、搬送波がないと判定された通信チャンネルについては使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された通信チャンネルについては使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを生成する。
【0042】
子機使用許可チャンネルリスト53bは、図13(b)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)かあるいは判定を行っていないか(リスト中では「−」によって表示)が記憶されている。
【0043】
親機通信チャンネル判定(S202)は、親機10において87個の通信チャンネルの空き状況を順番にチェックする処理で、無線通信部18において親機10の周囲の電波を検出して、各通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判定する。具体的には、RAM13に格納されている子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0044】
子機使用許可チャンネルリスト13bは、子機50から無線通信部18を介して受信した子機使用許可チャンネルリスト53bと同一のものであり、子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納されている。
そして、親機通信チャンネル判定(S202)では、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行い、搬送波がないと判定された通信チャンネルについては使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された通信チャンネルについては使用禁止チャンネルであるとして、RAM13に格納されている親機使用許可チャンネルリスト13aを生成する。
【0045】
親機使用許可チャンネルリスト13aは、図13(c)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)か、あるいは判定を行っていない(リスト中では「−」によって表示)かが記憶されている。
【0046】
そして、親機10において相手側電話装置からの着信を受信したら(S203)、親機10は、親機使用許可チャンネルリスト13aにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信する(S204)。
【0047】
指定通信チャンネル情報13cを受信した子機50は、指定通信チャンネル情報13cによって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かによって判定する(S205)。図2では、S205における判定の結果、使用禁止チャンネルであったとして説明を行う。
【0048】
S205における判定の結果、使用禁止チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用禁止チャンネルであることを示す指定通信チャンネルNG応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S206)。
【0049】
指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、親機使用許可チャンネルリスト13aにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルの中で前回指定した通信チャンネル以外のものを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信する(S207)。
【0050】
指定通信チャンネル情報13cを受信した子機50は、S205と同様に、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判定する(S208)。図2では、S208における判定の結果、使用可能チャンネルであったとして説明を行う。
【0051】
S208における判定の結果、使用可能チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用可能チャンネルであることを示す指定通信チャンネルOK応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S209)。
【0052】
指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、通信チャンネル決定通知を子機50へ送信する(S210)。
【0053】
そして、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると、子機50は通話が可能になる。ここでいう通話可能とは、親機10と子機50が指定した通信チャンネルでの通信を確立したことをいい、実際には、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると子機50が鳴動して着信があることを報知し、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどのオフフック操作をした後に、相手先電話装置との間で外線通話が可能となる。
【0054】
その後、子機50の利用者が子機50の操作キー56aを操作して、通話終了操作を行う(S211)と、子機50は親機10へ通話終了指令を送信する(S212)。そして、通話終了指令を受信した親機10は相手先電話装置との外線通話を終了する(S213)。
【0055】
次に、コードレス親子電話機1の子機50からの発信時の動作を図3に基づいて説明する。
コードレス親子電話機1において通話が行われていない状態(待機状態)においては、子機50と親機10は夫々、子機通信チャンネル判定(S301)と親機通信チャンネル判定(S302)を行っている。S301とS302の処理はそれぞれS201とS202と同じものであるので説明は省略する。
【0056】
そして、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどの発呼操作をして通話開始操作を行う(S303)と、子機50は親機10へ発呼信号を送信する(S304)。
発呼信号を受信した親機10は、親機使用許可チャンネルリスト13aにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信する(S305)。
【0057】
指定通信チャンネル情報を受信した子機50は、親機使用許可チャンネルリスト13aを親機使用許可チャンネルリスト53aとしてRAM53に格納し、さらに指定通信チャンネル情報13cによって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出し、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かによって判定する(S306)。図3では、S306における判定の結果、使用可能チャンネルであったとして説明を行う。
【0058】
S306における判定の結果、使用可能チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用可能チャンネルであることを示す指定通信チャンネルOK応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S307)。
【0059】
指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、通信チャンネル決定通知を子機50へ送信する(S308)。
【0060】
そして、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると、子機50は通話が可能になる。ここでいう通話可能とは、親機10と子機50が指定した通信チャンネルでの通信を確立したことをいい、実際には、この後に子機50において利用者がダイヤル操作をすることにより親機10が電話回線網にダイヤル信号を送出して、相手先電話装置が応答することにより相手先電話装置との間で外線通話が可能となる。
【0061】
その後、子機50の利用者が子機50の操作キー56aを操作して、通話終了操作を行う(S309)と、子機50は親機10へ通話終了指令を送信する(S310)。そして、通話終了指令を受信した親機10は相手先電話装置との外線通話を終了する(S311)。
【0062】
次に、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される処理を図4〜図6を用いて説明する。まず図4を用いて、通信チャンネル判定処理を説明する。この通信チャンネル判定処理は、図2と図3における親機通信チャンネル判定(S202,S302)と子機通信チャンネル判定(S201,S301)に対応する。
【0063】
図4(a)は親機10の制御部11が実行する親機通信チャンネル判定処理を表すフローチャート、図4(b)は子機50の制御部51が実行する子機通信チャンネル判定処理を表すフローチャートである。
この親機通信チャンネル判定処理において、制御部11は、まずS01にて、デフォルト使用許可チャンネルリスト14aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルを番号順に1つずつ選択し、S02において、選択された使用可能チャンネルが、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして設定されているものであるか否か判断する。ここで、使用可能チャンネルとして設定されているものでないと判断すると(S02:NO)、S03に移行し、選択された使用可能チャンネルは判定しない通信チャンネルとして、親機使用許可チャンネルリスト13aを更新する。
【0064】
一方、使用可能チャンネルとして設定されているものであると判断すると(S02:YES)、S04に移行し、選択された使用可能チャンネルについて搬送波の判定を行う。
そして、S05に移行し、搬送波がないと判定された場合には、選択された通信チャンネルを使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された場合には使用禁止チャンネルであるとして、親機使用許可チャンネルリスト13aを更新して、当該親機通信チャンネル判定処理を終了する。
【0065】
また、子機通信チャンネル判定処理において、制御部51は、まずS11にて、デフォルト使用許可チャンネルリスト54aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルを番号順に1つずつ選択し、S12において、選択された使用可能チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0066】
そして、S13に移行し、搬送波がないと判定された場合には、選択された通信チャンネルを使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された場合には使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、当該子機通信チャンネル判定処理を終了する。
【0067】
次に図5を用いて、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される着信処理を説明する。この着信処理は、図2で説明したコードレス親子電話機1の着信時の動作に対応する処理である。
図5(a)は親機10の制御部11が実行する親機着信処理を表すフローチャート、図5(b)は子機50の制御部51が実行する子機着信処理を表すフローチャートである。
【0068】
この親機着信処理において、制御部11は、まずS21にて、外線からの着信があるか否かを判断する。ここで、外線からの着信があると判断すると(S21:YES)、S22に処理を移す。一方、外線からの着信がないと判断すると(S21:NO)、S21の処理を繰り返す。
【0069】
S22では、親機使用許可チャンネルリスト13aにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信する。
そして、S23に移行して、子機50からの指定通信チャンネルOK応答か指定通信チャンネルNG応答を受信するのを待ち、指定通信チャンネルOK応答を受信した場合には(S23:OK)、S24に移行し、指定通信チャンネルNG応答を受信した場合には(S23:NG)、S22に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0070】
そして、S24に移行すると通信チャンネル決定通知を子機50へ送信し、S25において、指定通信チャンネル情報13cをRAM13に格納する。そして、S26において、RAM13に格納された指定通信チャンネル情報13cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、子機50と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該親機着信処理は終了する。
【0071】
また、子機着信処理において、制御部51は、まずS31にて、指定通信チャンネル情報13cを受信したか否かを判断する。ここで、指定通信チャンネル情報13cを受信したと判断すると(S31:YES)、S32に処理を移す。一方、指定通信チャンネル情報13cを受信してないと判断すると(S31:NO)、S31の処理を繰り返す。
【0072】
S32では、無線通信部59により子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネル情報13cにしめされた番号に対応する通信チャンネルおいて使用される周波数の搬送波があるか否かを判断する。そして、搬送波があると判断した場合には(S32:NG)、S35に移行して、指定通信チャンネルは使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、さらにS36にて指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信した後に、S31に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0073】
一方、搬送波がないと判断した場合には(S32:OK)、S33に移行して指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信し、S34において、受信した指定通信チャンネル情報13cを指定通信チャンネル情報53cとしてRAM53に格納する。そして、S37に移行する。
【0074】
S37では、通信チャンネル決定通知を受信したか否かを判断する。ここで、通信チャンネル決定通知を受信してないと判断すると(S37:NO)、S37の処理を繰り返す。一方、通信チャンネル決定通知を受信したと判断すると(S37:YES)、S38に処理を移し、RAM53に格納された指定通信チャンネル情報53cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、親機10と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該子機着信処理は終了する。
【0075】
次に図6を用いて、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される発信処理を説明する。この発信処理は、図3で説明したコードレス親子電話機1の発信時の動作に対応する処理である。
図6(a)は親機10の制御部11が実行する親機発信処理を表すフローチャート、図6(b)は子機50の制御部51が実行する子機発信処理を表すフローチャートである。
【0076】
この親機発信処理において、制御部11は、まずS41にて、子機50からの発呼信号を受信したか否かを判断する。ここで、発呼信号を受信したと判断すると(S41:YES)、S42に処理を移す。一方、発呼信号を受信していないと判断すると(S41:NO)、S41の処理を繰り返す。
【0077】
S42では、親機使用許可チャンネルリスト13aにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信する。
そして、S43に移行して、子機50からの指定通信チャンネルOK応答か指定通信チャンネルNG応答を受信するのを待ち、指定通信チャンネルOK応答を受信した場合にはS44に移行し、指定通信チャンネルNG応答を受信した場合にはS42に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0078】
そして、S44に移行すると通信チャンネル決定通知を子機50へ送信し、S45において、指定通信チャンネル情報13cをRAM13に格納する。そして、S46において、RAM13に格納された指定通信チャンネル情報13cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、子機50と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該親機発信処理は終了する。
【0079】
また、子機発信処理において、制御部51は、まずS51にて、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどの発呼操作をしたか否かを判断する。ここで、発呼操作をしていないと判断すると(S51:NO)、S51の処理を繰り返す。一方、発呼信号を受信したと判断すると(S51:YES)、S52に移行し、親機10へ発呼信号を送信する。その後に53に処理を移す。
【0080】
S53では、指定通信チャンネル情報13cを受信したか否かを判断する。ここで、指定通信チャンネル情報を受信したと判断すると(S53:YES)、S54に処理を移す。一方、指定通信チャンネル情報13cを受信してないと判断すると(S53:NO)、S53の処理を繰り返す。
【0081】
S54では、無線通信部59により子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネル情報13cに示された番号に対応する通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判断する。そして、搬送波があると判断した場合には(S54:NG)、S57に移行して、指定通信チャンネルは使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、さらにS58にて指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信した後に、S53に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0082】
一方、搬送波がないと判断した場合には(S54:OK)、S55に移行して指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信し、S56において、受信した指定通信チャンネル情報13cをRAM53に指定通信チャンネル情報53cとして格納する。そして、S59に移行する。
【0083】
S59では、通信チャンネル決定通知を受信したか否かを判断する。ここで、通信チャンネル決定通知を受信してないと判断すると(S59:NO)、S59の処理を繰り返す。一方、通信チャンネル決定通知を受信したと判断すると(S59:YES)、S60に処理を移し、RAM53に格納された指定通信チャンネル情報53cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、親機10と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該子機発信処理は終了する。
【0084】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態1において、図4(b)の子機通信チャンネル判定処理は本発明における第1リスト生成手段、図5(b)のS33の処理および図6(b)のS55の処理は本発明における第1リスト送信手段、図5(b)のS34の処理および図6(b)のS56の処理は本発明における通信チャンネル設定手段、図4(a)の親機通信チャンネル判定処理は本発明における第2リスト生成手段、図5(a)のS22,S25の処理および図6(a)のS42,S45の処理は本発明における通信チャンネル選択手段として機能している。
【0085】
また、図6におけるS51〜S52の処理は本発明における通話開始信号送信手段として機能している。
また、子機使用許可チャンネルリスト13bおよび子機使用許可チャンネルリスト53bは本発明における第1チャンネルリスト、親機使用許可チャンネルリスト13aおよび親機使用許可チャンネルリスト53aは本発明における第2チャンネルリスト、指定通信チャンネル情報13cおよび指定通信チャンネル情報53cは本発明における指定チャンネル情報である。
【0086】
また、指定通信チャンネルOK応答および指定通信チャンネルNG応答は本発明におけるチャンネル判定情報、発呼信号は本発明における通話開始信号である。
また、操作キー56aは本発明における第1通話開始指令入力手段である。
【0087】
[効果]
このように構成されたコードレス親子電話機1によれば、子機50は、子機50の周囲に存在する搬送波の検出結果に基づき、各通信チャンネルに対して、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして子機使用許可チャンネルリスト53bを生成するとともに、親機10は、親機10の周囲に存在する搬送波の検出結果に基づき、子機使用許可チャンネルリスト13bに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対して、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして親機使用許可チャンネルリスト13aを生成する。そして、親機10は、親機使用許可チャンネルリスト13aで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、親機10と子機50との間で使用可能な通信チャンネルの一つを選択する。そして、選択した通信チャンネルを指定する指定通信チャンネル情報13cに基づき、親機10は親機−子機間で通信に使用する通信チャンネルの情報をRAM13に格納し、子機50は該情報をRAM53に格納する。
【0088】
このため、親機10は、親機10周囲の搬送波の状況だけでなく、子機50周囲の搬送波の状況に基づいて、子機50との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するので、親機10が選択した通信チャンネルが子機50において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。即ち、親機−子機間での無線通信接続にかかる時間を短縮できる。
【0089】
また、親機使用許可チャンネルリスト13a,53aおよび子機使用許可チャンネルリスト13b,53b内の通信チャンネルは、使用可能チャンネルか使用禁止チャンネルの2通りに分類されているので、親機10は、親機10と子機50との間で通信に使用する通信チャンネルの選択を簡便にすることができる。
【0090】
また、親機10は、親機使用許可チャンネルリスト13aのみを用いて、通信チャンネルを選択できるので、親機・子機使用許可チャンネルリストの両方を用いて通信チャンネルを選択する場合よりも選択する方法が簡便になる。
また無線通信していないときは、子機50は、その時の子機50の周囲に存在する搬送波の状態に応じて子機使用許可チャンネルリスト53bを繰り返し更新し、同様に親機10は、親機10の周囲に存在する搬送波の状態に応じて親機使用許可チャンネルリスト13aを繰り返し更新するため、親機10が親機−子機間で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、その時の搬送波の状態を反映したチャンネルリストにより通信チャンネルを選択でき、親機10が選択した通信チャンネルが子機50において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。
【0091】
また、親機10に着信があった時か、子機50側で発呼操作が行われた時に、親機10は、親機−子機間で通信に使用する通信チャンネルを選択するため、親機−子機間で通信を開始する時に周囲の搬送波の状態が変化し、親機10が選択した通信チャンネルを使用できないということを低減することができる。
【0092】
また、親機10が親機−子機間で通信に使用する通信チャンネルを選択した後に、子機50は、親機10で選択された通信チャンネルに対応した搬送波が子機50周囲に存在するか否かを判定する。そして、該搬送波が存在しない場合に、親機10は、選択した通信チャンネルの情報をRAM13に格納し、同様に子機50は、該情報をRAM53に格納する。このため、子機50で使用できない通信チャンネルが、親機−子機間で通信に使用する通信チャンネルとして設定されることがなくなる。
【0093】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図面をもとに説明する。
本発明の実施の形態2によるコードレス親子電話機1の構成は、図1と同様である。
【0094】
次に、実施の形態2のコードレス親子電話機1の着信時の動作を図7に基づいて説明する。
コードレス親子電話機1において通話が行われていない状態(待機状態)では、親機10と子機50は夫々親機通信チャンネル判定(S401)と子機通信チャンネル判定(S402)を行っている。
【0095】
親機通信チャンネル判定(S401)は、親機において87個の通信チャンネルの空き状況を順番にチェックする処理で、無線通信部18において親機10の周囲の電波を検出して、各通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判定する。具体的には、E2PROM14に格納されているデフォルト使用許可チャンネルリスト14aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0096】
デフォルト使用許可チャンネルリスト14aは、工場出荷時にE2PROM14に書き込まれるもので、コードレス親子電話機1の本体から発生するノイズなどにより使用できない通信チャンネルを、予め使用禁止チャンネルとして設定している。
【0097】
つまり、デフォルト使用許可チャンネルリスト14aは、図14(a)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)かが設定されている。
【0098】
そして、親機通信チャンネル判定(S401)では、デフォルト使用許可チャンネルリスト14aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行い、搬送波がないと判定された通信チャンネルについては使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された通信チャンネルについては使用禁止チャンネルであるとして、RAM13に格納されている親機使用許可チャンネルリスト13aを生成する。
【0099】
親機使用許可チャンネルリスト13aは、図14(b)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)かあるいは判定を行っていないか(リスト中では「−」によって表示)が記憶されている。
【0100】
子機通信チャンネル判定(S402)は、子機50において87個の通信チャンネルの空き状況を順番にチェックする処理で、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出して、各通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判定する。具体的には、RAM53に格納されている親機使用許可チャンネルリスト53aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0101】
親機使用許可チャンネルリスト53aは、親機10から無線通信部18を介して受信した親機使用許可チャンネルリスト13aと同一のものであり、親機使用許可チャンネルリスト53aとしてRAM53に格納されている。
そして、子機通信チャンネル判定(S402)では、親機使用許可チャンネルリスト53aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルについて搬送波の判定を行い、搬送波がないと判定された通信チャンネルについては使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された通信チャンネルについては使用禁止チャンネルであるとして、RAM53に格納されている子機使用許可チャンネルリスト53bを生成する。
【0102】
子機使用許可チャンネルリスト53bは、図14(c)に示すように構成され、1から89チャンネルの夫々について、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)か、使用禁止チャンネル(リスト中では「×」によって表示)かあるいは判定を行っていない(リスト中では「−」によって表示)かが記憶されている。
【0103】
そして、親機10において着信を受信したら(S403)、親機10は、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを親機使用許可チャンネルリスト13aとともに子機50へ送信する(S404)。
【0104】
指定通信チャンネル情報13cと親機使用許可チャンネルリスト13aを受信した子機50は、親機使用許可チャンネルリスト13aを親機使用許可チャンネルリスト53aとしてRAM53に格納し、さらに指定通信チャンネル情報13cによって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出し、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かによって判定する(S405)。図7では、S405における判定の結果、使用禁止チャンネルであったとして説明を行う。
【0105】
S405における判定の結果、使用禁止チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用禁止チャンネルであることを示す指定通信チャンネルNG応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S406)。
【0106】
指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを親機使用許可チャンネルリスト13aとともに子機50へ送信する(S407)。
【0107】
指定通信チャンネル情報13cと親機使用許可チャンネルリスト13aを受信した子機50は、S405と同様に、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かによって判定する(S408)。図7では、S408における判定の結果、使用可能チャンネルであったとして説明を行う。
【0108】
S408における判定の結果、使用可能チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用可能チャンネルであることを示す指定通信チャンネルOK応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S409)。
【0109】
指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、通信チャンネル決定通知を子機50へ送信する(S410)。
【0110】
そして、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると、子機50は通話が可能になる。ここでいう通話可能とは、親機10と子機50が指定した通信チャンネルでの通信を確立したことをいい、実際には、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると子機50が鳴動して着信があることを報知し、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどのオフフック操作をした後に相手先電話装置との間で外線通話が可能となる。
【0111】
その後、子機50の利用者が子機50の操作キー56aを操作して、通話終了操作を行う(S411)と、子機50は親機10へ通話終了指令を送信する(S412)。そして、通話終了指令を受信した親機10は相手先電話装置との外線通話を終了する(S413)。
【0112】
次に、コードレス親子電話機1の子機50からの発信時の動作を図8に基づいて説明する。
コードレス親子電話機1において通話が行われていない状態(待機状態)においては、親機10と子機50は夫々親機通信チャンネル判定(S501)と子機通信チャンネル判定(S502)を行っている。S501とS502の処理はそれぞれS401とS402と同じものであるので説明は省略する。
【0113】
そして、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどの発呼操作をして通話開始操作を行う(S503)と、子機50は親機10へ発呼信号を送信する(S504)。
発呼信号を受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを親機使用許可チャンネルリスト13aとともに子機50へ送信する(S505)。
【0114】
指定通信チャンネル情報13cと親機使用許可チャンネルリスト13aを受信した子機50は、親機使用許可チャンネルリスト13aを親機使用許可チャンネルリスト53aとしてRAM53に格納し、さらに指定通信チャンネル情報13cによって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを、無線通信部59において子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かによって判定する(S506)。図8では、S506における判定の結果、使用可能チャンネルであったとして説明を行う。
【0115】
S506における判定の結果、使用可能チャンネルであったため、子機50は指定通信チャンネルが使用可能チャンネルであることを示す指定通信チャンネルOK応答を子機使用許可チャンネルリスト53bとともに親機10へ送信する(S507)。
【0116】
指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを受信した親機10は、子機使用許可チャンネルリスト53bを子機使用許可チャンネルリスト13bとしてRAM13に格納し、さらに、通信チャンネル決定通知を子機50へ送信する(S508)。
【0117】
そして、子機50が通信チャンネル決定通知を受信すると、子機50は通話が可能になる。ここでいう通話可能とは、親機10と子機50が指定した通信チャンネルでの通信を確立したことをいい、実際には、この後に子機50において利用者がダイヤル操作をすることにより親機10が電話回線網にダイヤル信号を送出して、相手先電話装置が応答することにより相手先電話装置との間での外線通話が可能となる。
【0118】
その後、子機50の利用者が子機50の操作キー56aを操作して、通話終了操作を行う(S509)と、子機50は親機10へ通話終了指令を送信する(S510)。そして、通話終了指令を受信した親機10は相手先電話装置との外線通話を終了する(S511)。
【0119】
次に、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される処理を図9〜図11を用いて説明する。まず図9を用いて通信チャンネル判定処理を説明する。この通信チャンネル判定処理は、図7と図8における親機通信チャンネル判定(S401,S501)と子機通信チャンネル判定(S402,S502)に対応する。
【0120】
図9(a)は親機10の制御部11が実行する親機通信チャンネル判定処理を表すフローチャート、図9(b)は子機50の制御部51が実行する子機通信チャンネル判定処理を表すフローチャートである。
この親機通信チャンネル判定処理において、制御部11は、まずS101にて、デフォルト使用許可チャンネルリスト14aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルを番号順に1つずつ選択し、S102において、選択された使用可能チャンネルについて搬送波の判定を行う。
【0121】
そして、S103に移行し、搬送波がないと判定された場合には、選択された通信チャンネルを使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された場合には使用禁止チャンネルであるとして、親機使用許可チャンネルリスト13aを更新して、当該親機通信チャンネル判定処理を終了する。
【0122】
また、子機通信チャンネル判定処理において、制御部51は、まずS111にて、デフォルト使用許可チャンネルリスト54aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルを番号順に1つずつ選択し、S112において、選択された使用可能チャンネルが、親機使用許可チャンネルリスト53aにおいて使用可能チャンネルとして設定されているものであるか否か判断する。ここで、使用可能チャンネルとして設定されているものでないと判断すると(S112:NO)、S113に移行し、選択された使用可能チャンネルは判定しない通信チャンネルとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新する。
【0123】
一方、使用可能チャンネルとして設定されているものであると判断すると(S112:YES)、S114に移行し、選択された使用可能チャンネルについて搬送波の判定を行う。
そして、S115に移行し、搬送波がないと判定された場合には、選択された通信チャンネルを使用可能チャンネルであるとし、搬送波があると判定された場合には使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、当該子機通信チャンネル判定処理を終了する。
【0124】
次に図10を用いて、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される着信処理を説明する。この着信処理は、図7で説明したコードレス親子電話機1の着信時の動作に対応する処理である。
この親機着信処理において、制御部11は、まずS121にて、外線からの着信があるか否かを判断する。ここで、外線からの着信があると判断すると(S121:YES)、S122に処理を移す。一方、外線からの着信がないと判断すると(S121:NO)、S121の処理を繰り返す。
【0125】
S122では、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを親機使用許可チャンネルリスト13aとともに子機50へ送信する。
【0126】
そして、S123に移行して、子機50からの指定通信チャンネルOK応答か指定通信チャンネルNG応答を受信するのを待ち、指定通信チャンネルOK応答を受信した場合には(S123:OK)、S124に移行し、指定通信チャンネルNG応答を受信した場合には(S123:NG)、S122に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0127】
そして、S124に移行すると通信チャンネル決定通知を子機50へ送信し、S125において、指定通信チャンネル情報13cをRAM13に格納する。そして、S126において、RAM13に格納された指定通信チャンネル情報13cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、子機50と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該親機着信処理は終了する。
【0128】
また、子機着信処理において、制御部51は、まずS131にて、指定通信チャンネル情報13cを受信したか否かを判断する。ここで、指定通信チャンネル情報13cを受信したと判断すると(S131:YES)、S132に処理を移す。一方、指定通信チャンネル情報13cを受信してないと判断すると(S131:NO)、S131の処理を繰り返す。
【0129】
S132では、無線通信部59により子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネル情報13cに示された番号に対応する通信チャンネルおいて使用される周波数の搬送波があるか否かを判断する。そして、搬送波があると判断した場合には(S132:NG)、S135に移行して、指定通信チャンネルは使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、さらにS136にて指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信した後に、S131に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0130】
一方、搬送波がないと判断した場合には(S132:OK)、S133に移行して指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信し、S134において、受信した指定通信チャンネル情報13cを指定通信チャンネル情報53cとしてRAM53に格納する。そして、S137に移行する。
【0131】
S137では、通信チャンネル決定通知を受信したか否かを判断する。ここで、通信チャンネル決定通知を受信してないと判断すると(S137:NO)、S137の処理を繰り返す。一方、通信チャンネル決定通知を受信したと判断すると(S137:YES)、S138に処理を移し、RAM53に格納された指定通信チャンネル情報53cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、親機10と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該子機着信処理は終了する。
【0132】
次に図11を用いて、コードレス親子電話機1の制御部11および制御部51により実行される発信処理を説明する。この発信処理は、図8で説明したコードレス親子電話機1の発信時の動作に対応する処理である。
図11(a)は親機10の制御部11が実行する親機発信処理を表すフローチャート、図11(b)は子機50の制御部51が実行する子機発信処理を表すフローチャートである。
【0133】
この親機発信処理において、制御部11は、まずS141にて、子機50からの発呼信号を受信したか否かを判断する。ここで、発呼信号を受信したと判断すると(S141:YES)、S142に処理を移す。一方、発呼信号を受信していないと判断すると(S141:NO)、S141の処理を繰り返す。
【0134】
S142では、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして記憶されている通信チャンネルを1つ選択して、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを親機使用許可チャンネルリスト13bとともに子機50へ送信する。
【0135】
そして、S143に移行して、子機50からの指定通信チャンネルOK応答か指定通信チャンネルNG応答を受信するのを待ち、指定通信チャンネルOK応答を受信した場合には(S143:OK)、S144に移行し、指定通信チャンネルNG応答を受信した場合には(S143:NG)、S142に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0136】
そして、S144に移行すると通信チャンネル決定通知を子機50へ送信し、S145において、指定通信チャンネル情報13cをRAM13に格納する。そして、S146において、RAM13に格納された指定通信チャンネル情報13cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、子機50と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該親機発信処理は終了する。
【0137】
また、子機発信処理において、制御部51は、まずS151にて、子機50の利用者が送受話部55を取り上げるなどの発呼操作をしたか否かを判断する。ここで、発呼操作をしていないと判断すると(S151:NO)、S151の処理を繰り返す。一方、発呼信号を受信したと判断すると(S151:YES)、S152に移行し、親機10へ発呼信号を送信する。その後に153に処理を移す。
【0138】
S153では、指定通信チャンネル情報を受信したか否かを判断する。ここで、指定通信チャンネル情報13cを受信したと判断すると(S153:YES)、S154に処理を移す。一方、指定通信チャンネル情報13cを受信してないと判断すると(S153:NO)、S153の処理を繰り返す。
【0139】
S154では、無線通信部59により子機50の周囲の電波を検出して、指定通信チャンネル情報に示された番号に対応する通信チャンネルで使用される周波数の搬送波があるか否かを判断する。そして、搬送波があると判断した場合には(S154:NG)、S157に移行して、指定通信チャンネルは使用禁止チャンネルであるとして、子機使用許可チャンネルリスト53bを更新して、さらにS158にて指定通信チャンネルNG応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信した後に、S153に移行し、上述の処理を繰り返す。
【0140】
一方、搬送波がないと判断した場合には(S154:OK)、S155に移行して指定通信チャンネルOK応答と子機使用許可チャンネルリスト53bを親機10へ送信し、S156において、受信した指定通信チャンネル情報13cを指定通信チャンネル情報53cとしてRAM53に格納する。そして、S159に移行する。
【0141】
S159では、通信チャンネル決定通知を受信したか否かを判断する。ここで、通信チャンネル決定通知を受信してないと判断すると(S159:NO)、S159の処理を繰り返す。一方、通信チャンネル決定通知を受信したと判断すると(S159:YES)、S160に処理を移し、RAM53に格納された指定通信チャンネル情報53cにおいて示されている通信チャンネルを用いて、親機10と間で通信を確立することで通話可能となる。その後、通話がなされた後に通話が終了すれば、当該子機発信処理は終了する。
【0142】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態2において、図9(b)の子機通信チャンネル判定処理は本発明における第1リスト生成手段、図10(b)のS133の処理および図11(b)のS155の処理は本発明における第1リスト送信手段、図10(b)のS134の処理および図11(b)のS156の処理は本発明における通信チャンネル設定手段、図9(a)の親機通信チャンネル判定処理は本発明における第2リスト生成手段、図10(a)のS122の処理および図11(a)のS142の処理は本発明における第2リスト送信手段、図10(a)のS122,S125の処理および図11(a)のS142,S145の処理は本発明における通信チャンネル選択手段として機能している。
【0143】
また、図11におけるS151〜S152の処理は本発明における通話開始信号送信手段として機能している。
[効果]
このように構成されたコードレス親子電話機1によれば、親機10は、親機10の周囲に存在する搬送波の検出結果に基づき、各通信チャンネルに対して、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして親機使用許可チャンネルリスト13aを生成するとともに、子機50は、子機50の周囲に存在する搬送波の検出結果に基づき、親機使用許可チャンネルリスト53aに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対して、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして子機使用許可チャンネルリスト53bを生成する。そして、親機10は、子機使用許可チャンネルリスト13bで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、親機10と子機50との間で使用可能な通信チャンネルの一つを選択する。そして、選択した通信チャンネルを指定する指定通信チャンネル情報13cに基づき、親機10は親機−子機間で通信に使用する通信チャンネルの情報をRAM13に格納し、子機50は該情報をRAM53に格納する。
【0144】
このため、親機10は、親機10周囲の搬送波の状況だけでなく、子機50周囲の搬送波の状況に基づいて、子機50との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するので、親機10が選択した通信チャンネルが子機50において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。即ち、親機−子機間での無線通信接続にかかる時間を短縮できる。
【0145】
また、親機10は、子機使用許可チャンネルリスト13bのみを用いて、通信チャンネルを選択できるので、親機・子機使用許可チャンネルリストの両方を用いて通信チャンネルを選択する場合よりも選択する方法が簡便になる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0146】
例えば、本実施形態1においては、親機10が親機使用許可チャンネルリスト13aの中から通信チャンネルを1つ選択して、その指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信し、指定通信チャンネル情報13cを受信した子機50が、指定通信チャンネル情報13cによって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを判定するものを示した(例えば、図2のS204,S205参照)。
【0147】
しかし、子機50が通信チャンネルを1つ選択して、その指定通信チャンネル情報を親機10へ送信し、指定通信チャンネル情報を受信した親機10が、指定通信チャンネル情報によって示される通信チャンネルが使用可能チャンネルであるか否かを判定する構成であっても良い。
【0148】
この場合には、親機10において相手側電話装置からの着信を受信したら、親機10は着信がある旨を表す着信信号を子機50へ送信し、着信信号を受信した子機50が指定通信チャンネル情報を親機10へ送信するようにすればよい。また、子機50側で発呼操作が行われたら、指定通信チャンネル情報を親機10へ送信するようにすればよい。
【0149】
また、本実施形態1においては、親機通信チャンネル判定処理は、図4(a)に示す手順で行うものを示した。しかし、図12において示される手順で構成されるものでもよい。
次に、この親機通信チャンネル判定処理を、図12を用いて説明する。図12は、別の実施形態における親機通信チャンネル判定処理を表すフローチャートである。
【0150】
この親機通信チャンネル判定処理において、制御部11は、まずS171にて、デフォルト使用許可チャンネルリスト14aにおいて、使用可能チャンネルとして設定されている通信チャンネルを番号順に1つずつ選択し、S172において、選択された使用可能チャンネルが、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルとして設定されているものであるか否か判断する。ここで、使用可能チャンネルとして設定されているものでないと判断すると(S172:NO)、S173に移行し、選択された使用可能チャンネルは判定しない通信チャンネルとして、親機使用許可チャンネルリスト13aを更新する。
【0151】
一方、使用可能チャンネルとして設定されているものであると判断すると(S172:YES)、S174に移行し、選択された使用可能チャンネルについて搬送波のレベルの測定を行い、このレベルを0,1,2,・・・,14,15段階に分類する。ここでは、「0」は最低のレベル、「15」は最高のレベルを表すとする。
【0152】
そして、S175において、S175で分類したレベルを親機使用許可チャンネルリスト13aに格納し、当該親機通信チャンネル判定処理を終了する。
この親機通信チャンネル判定処理で生成される親機使用許可チャンネルリスト13aは、図15(c)に示すように構成されている。図15(a)はデフォルト使用許可チャンネルリスト14a,図15(b)は子機使用許可チャンネルリスト13bを示しており、親機使用許可チャンネルリスト13aには、図15(c)に示すように、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルと判定されている通信チャンネルにおいて、搬送波レベルの情報が0,1,2,・・・,14,15段階で記憶されている。
【0153】
例えば、図15(b)に示す子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて、使用可能チャンネルである(リスト中では「○」によって表示)Ch番号3の通信チャンネルにおいて、図15(c)に示す親機使用許可チャンネルリスト13aには、レベル情報を示す「3」が記載されている。
【0154】
また、図15(b)に示す子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて、使用禁止チャンネルである(リスト中では「×」によって表示)Ch番号43の通信チャンネルにおいて、図15(c)に示す親機使用許可チャンネルリスト13aには、判定を行っていないことを示す「−」が記載されている。
【0155】
そして更に、図5のS22の処理において、図15(c)に示す親機使用許可チャンネルリスト13aを用いて、レベルが低い通信チャンネルを優先的に1つ選択し、その選択した通信チャンネルの番号を示す指定通信チャンネル情報13cを子機50へ送信するようにしてもよい。
【0156】
このように構成されたコードレス親子電話機1によれば、親機10は、子機使用許可チャンネルリスト13bにおいて使用可能チャンネルと判定されている通信チャンネルに対して、搬送波のレベルの測定を行い、その測定結果を親機使用許可チャンネルリスト13aとして生成する。そして、親機10は、親機使用許可チャンネルリスト13a内のレベルに基づき、レベルが低い通信チャンネルを優先的に、両通信端末で使用可能な通信チャンネルとして一つ選択する。
【0157】
このため、親機10は親機−子機間で使用可能な通信チャンネルを選択する際に、使用可能チャンネルの中でも特に搬送波レベルが低い通信チャンネルを選択するので、親機10が選択した通信チャンネルが子機50において使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況をさらに減らすことができる。
【0158】
また、図12においては、使用可能チャンネルについての搬送波レベル測定を親機10が行ったが、子機50が搬送波レベル測定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態1においては、子機を1台備えるものを示した。しかし、子機を複数台備える構成であっても良い。例えば、子機を2台備える構成では、第1子機と第2子機が夫々使用許可チャンネルリストを持ち、親機は第1子機と第2子機から夫々送信されてきた第1子機使用許可チャンネルリストと第2子機使用許可チャンネルリストと親機使用許可チャンネルリストとを用いて、親機,第1子機,第2子機の3機において使用可能チャンネルとなっている通信チャンネルを、親機と第1子機と第2子機との間で用いる通信チャンネルを選択するようにしてもよい。
【0159】
図16は、親機と第1子機と第2子機を備えるコードレス親子電話機における使用許可チャンネルリストの構成を説明する図であり、図16(a)はデフォルト使用許可チャンネルリスト、図16(b)は親機使用許可チャンネルリスト、図16(c)は第1子機使用許可チャンネルリスト、図16(d)は第2子機使用許可チャンネルリストを示している。
【0160】
図16において、親機,第1子機,第2子機の3機ともに使用可能チャンネルとなっているのは、Ch番号4,43,47,48,80,88の通信チャンネルであるので、これらの通信チャンネルの中から、親機と第1子機と第2子機との間で用いる通信チャンネルが選択される。
【0161】
このように構成されたコードレス親子電話機1によれば、親機使用許可チャンネルリスト、第1子機使用許可チャンネルリスト、第2子機使用許可チャンネルリストを用いて、親機と第1子機と第2子機との間の通信に使用する通信チャンネルを選択するため、親機が選択した通信チャンネルが、第1子機と第2子機の何れかで使用できないため、また新たに別の通信チャンネルを選択するという状況を減らすことができる。即ち、親機と第1子機・第2子機との間での無線通信接続にかかる時間を短縮できる。
【0162】
また、本実施例においては、通信に先立つ親機10への着信または子機50からの発呼に応じて、制御チャンネルを介してチャンネルリストを送信する例を示したが、通信の開始または終了時に通信チャンネルを介してそれらのチャンネルリストを送信するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるコードレス親子電話機の構成を表すブロック図。
【図2】実施の形態1における着信処理を示すシーケンス図。
【図3】実施の形態1における発信処理を示すシーケンス図。
【図4】実施の形態1における通信チャンネル判定処理手順を示すフローチャート。
【図5】実施の形態1における着信処理手順を示すフローチャート。
【図6】実施の形態1における発信処理手順を示すフローチャート。
【図7】実施の形態2における着信処理を示すシーケンス図。
【図8】実施の形態2における発信処理を示すシーケンス図。
【図9】実施の形態2における通信チャンネル判定処理手順を示すフローチャート。
【図10】実施の形態2における着信処理手順を示すフローチャート。
【図11】実施の形態2における発信処理手順を示すフローチャート。
【図12】別の実施の形態における通信チャンネル判定処理手順を示すフローチャート。
【図13】実施の形態1における使用許可チャンネルリストの構成説明図。
【図14】実施の形態2における使用許可チャンネルリストの構成説明図。
【図15】別の実施の形態における使用許可チャンネルリストの構成説明図。
【図16】別の実施の形態における使用許可チャンネルリストの構成説明図。
【符号の説明】
1…コードレス親子電話機、10…親機、11…制御部、12…ROM、13…RAM、14…E2PROM、15…ユーザI/F、16…ハンドセット、17…音声入出力部、18…無線通信部、19…NCU、20…経路切換部、50…子機、51…制御部、52…ROM、53…RAM、54…E2PROM、55…送受話部、56…ユーザI/F、57…再生部、58…スピーカ部、59…無線通信部、100…公衆電話回線網。

Claims (11)

  1. 無線通信用に予め設定された複数の通信チャンネルの中から選択された一つの通信チャンネルを介して互いに無線通信可能な第1通信端末及び第2通信端末を備え、該二つの通信端末の内の一方が電話回線網に接続されたコードレス電話装置であって、
    前記第1通信端末を複数備え、
    前記第1通信端末は、
    前記各通信チャンネル毎に、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第1チャンネルリストを生成する第1リスト生成手段と、
    該第1リスト生成手段にて生成された第1チャンネルリストを、前記第2通信端末に送信する第1リスト送信手段と、
    前記第2通信端末から通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を受信すると、該指定チャンネル情報に基づき、その後前記第2通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを設定する通信チャンネル設定手段と、
    を備え、
    前記第2通信端末は、
    前記各通信チャンネル毎に、当該端末周囲に存在する前記通信チャンネルに対応した搬送波を検出し、該検出結果に基づき各搬送波のレベルを表す第2チャンネルリストを生成する第2リスト生成手段と、
    前記第1通信端末から第1チャンネルリストを受信すると、該第1チャンネルリストと前記第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストとに基づき、両通信端末で使用可能な通信チャンネルの一つを選択し、該選択した通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を前記第1通信端末に送信すると共に、該選択した通信チャンネルを、その後前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定する通信チャンネル選択手段とを備え、
    前記第2通信端末側の前記通信チャンネル選択手段は、前記各第1通信端末から送信されてきた複数の第1チャンネルリストと前記第2チャンネルリストを用いて、複数の前記第1通信端末と前記第2通信端末との間の通信で共通して使用する通信チャンネルを選択する、
    ことを特徴とするコードレス電話装置。
  2. 前記第1リスト生成手段及び前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリスト及び前記第2チャンネルリストをそれぞれ生成し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第1チャンネルリスト及び前記第2チャンネルリストの両方で使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1記載のコードレス電話装置。
  3. 前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、
    前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストとに基づき、該第1チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第2チャンネルリストで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1記載のコードレス電話装置。
  4. 前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、
    前記第2通信端末は、該第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストを、前記第1通信端末に送信する第2リスト送信手段を備え、
    前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第2通信端末から送信されてきた第2チャンネルリストとに基づき、該第2チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストで使用可能チャンネルとして設定された通信チャンネルの中から、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1記載のコードレス電話装置。
  5. 前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第1チャンネルリストを生成し、
    前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリストとに基づき、該第1チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波の当該端末周囲におけるレベルを測定して、該測定結果を前記第2チャンネルリストとして生成し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第2チャンネルリスト内のレベルに基づき、前記レベルが低い通信チャンネルを優先的に一つ選択することを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話装置。
  6. 前記第2リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果に基づき、前記各通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、周囲に搬送波が存在しない通信チャンネルを使用可能チャンネル、周囲に搬送波が存在する通信チャンネルを使用禁止チャンネルとして、前記第2チャンネルリストを生成し、
    前記第2通信端末は、前記第2リスト生成手段にて生成された第2チャンネルリストを、前記第1通信端末に送信する第2リスト送信手段を備え、
    前記第1リスト生成手段は、前記搬送波の検出結果と、前記第2通信端末から送信されてきた第2チャンネルリストとに基づき、該第2チャンネルリストに使用可能チャンネルとして登録されている通信チャンネルに対応した搬送波の当該端末周囲におけるレベルを測定して、該測定結果を前記第1チャンネルリストとして生成し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第1通信端末から送信されてきた第1チャンネルリスト内のレベルに基づき、前記レベルが低い通信チャンネルを優先的に一つ選択することを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話装置。
  7. 前記第1リスト生成手段は、前記第1通信端末が前記第2通信端末と無線通信していないときに、繰り返し前記第1チャンネルリストを生成することを特徴とする請求項1〜請求項6何れかに記載のコードレス電話装置。
  8. 前記第2リスト生成手段は、前記第2通信端末が前記第1通信端末と無線通信していないときに、繰り返し前記第2チャンネルリストを生成することを特徴とする請求項1〜請求項7何れかに記載のコードレス電話装置。
  9. 前記第1通信端末は、前記電話回線網に接続されるとともに、 前記電話回線網から着信を受信すると、着信がある旨を表す着信信号を前記第2通信端末に送信する着信信号送信手段を備え、
    前記第2通信端末は、操作者の操作によって、前記電話回線網に接続して相手側電話装置との間で通話を行うための第2通話開始指令を入力するための第2通話開始指令入力手段を備え、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記第2通話開始指令入力手段から前記第2通話開始指令が入力されるか、前記着信信号送信手段から前記着信信号が送信されてきたときに、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1〜請求項8何れかに記載のコードレス電話装置。
  10. 前記第2通信端末は、前記電話回線網に接続され、
    前記第1通信端末は、操作者の操作によって、前記電話回線網に接続して前記第1通信端末と相手側電話装置との間で通話を行うための第1通話開始指令を入力するための第1通話開始指令入力手段と、前記第1通話開始指令入力手段から前記第1通話開始指令が入力されると、通話を開始する旨を表す通話開始信号を前記第2通信端末に送信する通話開始信号送信手段とを備え、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記電話回線網から着信を受信するか、前記通話開始信号送信手段から前記通話開始信号が送信されてきたときに、前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1〜請求項8何れかに記載のコードレス電話装置。
  11. 前記通信チャンネル設定手段は、前記第2通信端末から前記指定チャンネル情報を受信すると、該指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルで使用される搬送波を検出して、該指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルに対応した搬送波が当該端末周囲に存在するか否かを判定し、該判定結果をチャンネル判定情報として前記第2通信端末へ送信すると共に、前記判定により前記搬送波が存在しないと判断された場合には、前記指定チャンネル情報にて指定された通信チャンネルを前記第2通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定し、
    前記通信チャンネル選択手段は、前記指定チャンネル情報を前記第1通信端末に送信すると、その後前記第1通信端末から送信されてくる前記チャンネル判定情報に基づき、前記第1通信端末周囲に前回選択した通信チャンネルに対応した搬送波が存在するか否かを判定し、該搬送波が存在しない場合には、前回選択した通信チャンネルを、その後前記第1通信端末との間の通信に使用する通信チャンネルとして設定し、前記搬送波が存在する場合には、前回選択した通信チャンネルとは異なる通信チャンネルを再度選択して、該選択した通信チャンネルを指定する指定チャンネル情報を、前記第1通信端末に送信することを特徴とする請求項1〜請求項10何れかに記載のコードレス電話装置。
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