JP4399858B2 - 収納式手すり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高齢者や身体障害者がトイレ等を利用する場合の動作を補助する手すりに関する。
【0002】
【従来の技術】
身体障害者や高齢者の使用に配慮している公共施設や民間施設のトイレブースでは、身体障害者の障害の度合いや高齢者の体力低下の度合いに個人差がある為、また、介助者が身体障害者を介助することがある為、大多数の使用者が使用できるようにトイレブース内に可動式手すりを設けることが一般的に行われている。
【0003】
例えば、図18に示すトイレブースにおいて、車椅子使用者の場合、衛生陶器の側方に可動式手すりを設置することにより、衛生陶器と車椅子間の移乗時に可動式手すりを移乗の障害とならない位置まで使用者又は介助者が可動させ、衛生陶器と車椅子間の移乗を行いやすくすることができ、衛生陶器へ移乗後には、可動式手すりを衛生陶器に近付け、排泄時の使用者の座位を安定させ、使用者がふらつくなどの場合につかまり、倒れるなどの危険を防止することができ、また、前方に可動式手すりを設け、同様に使用者が倒れるなどの危険を防止することができる。
【0004】
従来の握り部材を垂直に回動させることのできる可動式手すりとしては、図17に示すような握り部材の垂直回動を規制するストッパー構造を有し、握り部材の中央部に操作レバーを配置し、操作レバーを操作することによりストッパーを解除し、垂直回動を可能とする可動式手すりがある。
【0005】
その構成は、端部を回転軸に連結している握り部材と、回転軸を支持するブラケットよりなり、ブラケットの側面垂直翼片には複数の嵌合溝を設け、回転軸の内部に嵌合溝に勘合するストッパーが配置され、ストッパーは握り部材内の連結部材を介して、握り部材の中央部に配置されている操作レバーに連結されている。更に、ブラケットと握り部材の間に露出してガスダンパーを設け、握り部材の急激な落下を防止している(たとえば、特許文献1を参照のこと。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−41903号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の可動式手すりでは、衛生陶器の側方に可動式手すりを設置すると使用者が手すりのない前方へ倒れるなどの危険があった。また、衛生陶器の前方に可動式手すりを設置すると、側方に設置する固定式手すりが可動式手すりと干渉したりした。さらに、一方の手すりを使い勝手の良い位置に設置すると、もう一方の手すりの使い勝手が悪くなったり、最悪設置できない場合がある為、使い勝手の悪い手すりまたは手すりの設置されていない方へ使用者が倒れるなどの可能性があるという課題有していた。このように2つの手すりを設置する場合には時間や手間がかかるという課題を有していた。
【0008】
また、従来の可動式手すりと一般的な固定手すりを組み合わせて設置する場合では、側方に設置する一般的な固定式手すりの握り部材の位置より衛生陶器の前方に設置する一般的な可動式手すりの握り部材の収納位置の方が壁面より離れている為、収納位置にて可動式手すりを固定できない場合に使用者の立ち上がり動作時に収納位置の可動式手すりを握ってしまい、体重をかけると可動式手すりが回動し、使用者が倒れるなどの危険があるという課題を有していた。
【0009】
また、従来の可動式手すりでは、使用者の身体状況の変化により壁面に設置している可動式手すりの位置を変更する必要がある場合、可動式手すりを壁面に固定している固定金具を取り外し、壁面裏の固定金具の位置を変更しなければならず、したがって、壁面を造り直さなければならないという課題を有していた。
【0010】
また、従来の可動式手すりでは、握り部材が断面視円形状で、細く、手の平、肘から腕との接触面積が小さい為、握り部材に手の平、肘から腕を乗せて座位を保持する場合に痛みを伴い易いという課題を有していた。
【0011】
また、従来の可動式手すりでは、渦巻きばねやダンパーを使用して操作力を低減し、握り部材の自重による急激な落下を防止しているが、渦巻きばねやダンパーを使用している為、渦巻きばねやダンパーを内蔵している機能部が大きくなり、又は、可動式手すりの外部に露出してしまい、意匠性が損なわれたり、高価となるという課題を有していた。
【0012】
そこで、本発明は上記の問題点を解決するためなされたもので、側方の固定手すりとの位置関係が良く衛生陶器使用時に使用者が前方へ倒れる心配がなく、収納位置での誤使用がないものであり、使用状況に応じて取付位置を容易に変更できる可動式手すりを提供することを目的とする。さらに、握り部材が痛みを伴わず使用でき、操作力を低減させて握り部材の自重による急激な落下を防止するできる可動式手すりを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、壁面に固定する固定式手すり部材と、前記固定式手すり部材に取り付けているジョイント部材と、前記ジョイント部材に連結され、床面に対して水平の使用位置と床面に対して垂直の収納位置との間を回動自在な可動式手すり部材と、前記可動式手すり部材を回動するための可動ユニット部材とからなり、前記可動ユニット部材は2枚の座金と、前記2枚の座金に凸部を接している2枚の皿ばねと、前記2枚の皿ばねに凹部接している1枚の皿ばねと、前記1枚の皿ばねに凸部を接している1枚の座金と、前記1枚の皿ばねとは逆側より前記1枚の座金を押圧する部材を設け、更に、前記2枚の皿ばねとは逆側に前記2枚の座金に接する隙間を設けることを特徴とする収納式手すりを提供する。
これにより、使用者の使い勝手が良く、安全に使用でき、設置の手間を省略できる収納式手すりの構造提供することができる。
また、機能部を小さくできる為、意匠性が良く、安価な収納式手すりの構造を提供することができる。
【0014】
請求項2では、前記可動式手すり部材の前記収納位置を、前記固定式手すり部材の握り部材と壁面との間の位置で、かつ、前記固定式手すり部材の前記握り部材との間の隙間が40mm以上とすること、壁面と前記収納位置におけるに前記可動式手すり部材の間の隙間を20mm未満とすることを特徴とする請求項1に記載の収納式手すりを提供する。
これにより、使用者が安全に使用できる収納式式手すりの構造を提供することができる。
【0015】
請求項3は、前記ジョイント部材の前記固定式手すり部材への取付け位置が変更できることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収納式手すりを提供する。
これにより、前記ジョイント部材の前記固定式手すり部材への取付け位置を簡便に変更でき、変更の費用の少ない収納式手すりの構造を提供することができる。
【0016】
請求項4は、前記可動式手すり部材は弾性のある略平坦面を有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の収納式手すりを提供する。
これにより、使用者が手の平、肘から腕を乗せて座位を保持する場合に痛みを伴わず、安心して使用できる収納式手すりの構造を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1から図9及び図19は本発明の一実施の形態である収納式手すり1を示している。図19は収納式手すり1をトイレブースに設置している斜視図、図1は収納式手すり1の側面図、図2は平面図、図3は正面図、図4は一部切り欠き断面図、図5は図4の可動式手すり部材5を逆勝手に取り付けている正面図、図6は図1のA−A断面図、図7は図6のP部詳細図、図8は図1のB−B断面図、図9は図3のC−C断面図を示している。
【0019】
また、図10から図16は本発明における別の一実施の形態である収納式手すり1aを示している。図10は正面図、図11は可動式手すり部材5にロック機構を設けている場合の図6のD−D断面図、図12から図16は別の一実施の形態である可動式手すり部材5の断面図を示す。
【0020】
図1に示すように収納式手すり1は、壁面2に固定される固定式手すり部材3と、固定式手すり部材3にジョイント部材4を介して回動自在に固定している可動式手すり部材5と、可動式手すり部材5に設けられているクッション部材6とから構成されている。
図1における可動式手すり部材5は床面7に対して平行な使用位置を示し、可動式手すり部材5の位置8は、可動式手すり部材5を垂直方向に回動し、床面7に対してほぼ垂直な収納位置を示している。
【0021】
収納式手すり1は、図19のようにトイレブースの衛生陶器10の横に設置する。
使用者が衛生陶器10に移乗する際には、収納式手すり1の可動式手すり部材5は位置8に収納されており、可動式手すり部材5よりも使用者に近い位置にある固定式手すり部材3を使用して衛生陶器10に移乗することができる。
移乗後は、使用者又は介助者が可動式手すり部材5を水平な状態まで回動し、使用者は可動式手すり部材5を握り、又は、肘や腕をなどを乗せることにより排泄、及び、介助者が脱衣を行い易い前傾姿勢を保つことができる。
排泄後は、使用者、又は、介助者が可動式手すり部材5を位置8の状態まで回動し、可動式手すり部材5よりも使用者に近い位置にある固定式手すり部材3を使用して衛生陶器10より立ち上がることができる。
【0022】
したがって、従来の可動式手すりに比べ、収納式手すり1を使用することにより、使用者は使い勝手が良く、安全に使用でき、固定式手すりと可動式手すりの2つの手すりを設置する手間を省略できる。
【0023】
また、衛生陶器10の前方に握り部材が配置されるように可動式手すりを設置すると、収納位置8にて可動式手すりを固定できない場合、使用者の立ち上がり動作時に収納位置8の可動式手すりを握ってしまい、体重をかけると可動式手すりが回動し、使用者が倒れるなどの危険がある。
しかし、収納式手すり1の可動式手すり部材5の収納位置8を固定式手すり部材3の握り部材3aと壁面2との間の位置とし、かつ、固定式手すり部材3の握り部材3aとの間の隙間Lが使用者の一般的な指の太さ20mmの2倍以上である40mm以上であること、壁面2と収納位置8におけるに可動式手すり部材5の間の隙間Mを使用者の一般的な指の太さ20mmより狭い20mm未満とすることにより、使用者が可動式手すり部材5ではなく固定式手すり部材3を握る位置関係となり、使用者が安全に使用することができる。
【0024】
図3に示す収納手すりは、図19のように衛生陶器10に向かって左側に設置している。図5に示すように可動式手すり部材5を図3とは逆に取り付けて、衛生陶器10に向かって右側に設置しても良い。
また、本実施例では、固定式手すり部材3にI型の手すりを使用しているが、図10のようにL型の手すりに可動式手すり部材5を設置しても良く、使用者の身体状況やトイレブースのレイアウト状況に応じて固定式手すり部材3の形状を変えても良い
【0025】
収納式手すり1の固定式手すり部材3は握り部材3a、3b、3cの3つに分割されている。握り部材3aと3cは継手13にて接続され、握り部材3aと3bはジョイント部材4に挿入され4本のボルト12により接続されている。握り部材3cを設けることにより、壁面2への固定部分が3ヶ所となる為、可動式手すり部材5の先端に水平方向又は垂直方向の力が加わっても、握り部材3aと3bのみの固定部分が2カ所の場合に比べ、たわみが少なく使用者が不安を感じることなく安心して使用することができる。
【0026】
本実施例では、握り部材3aと3bは2つに分割しているが、一体としても良い。更に、従来の可動式手すりでは、壁面2を造り直さなければならない可動式手すりの位置の変更を、握り部材3aと3bを一体とし、握り部材3aと3bにボルト12の取付穴を複数設けることにより、使用者の身体状況の変化による可動式手すり部材5の位置の変更を簡便に行うことができる。
【0027】
また、一般の棒状材にものを固定する種々のジョイントが使用できる。例えば、ジョイント部材4の固定式手すり部材3を囲う円周部にスリットを設け、ジョイント部材4をねじなどで締付け、固定式手すり部材3を把持する構造としても良い。これにより、更に位置の変更が行い易くできる。
【0028】
また、固定式手すり部材3はステンレス鋼管を軟質塩化ビニール樹脂で被覆している樹脂被覆管を使用しているが、固定式手すり部材3をステンレス鋼管のみ、又は、ステンレス鋼管以外の金属管を使用しても良い。また、被覆に使用する樹脂を軟質塩化ビニール樹脂ではなく、エラストマー等の樹脂材料を使用しても良い。また、固定式手すり部材3の断面形状は円形状であるが、楕円形状や四角形状、台形状としても良い。
【0029】
ホルダー9は、壁面2に3本の木ねじ41にて取り付けられている取付板53と、取付板53にピンにて取り付けられている可動部材50にて構成されている。可動部材50は収納位置40と可動式手すり部材5を固定する為の固定位置39の間を回動することができ、収納位置8における可動式手すり部材5をホルダー9により固定することができる。
これにより、使用者がたとえ可動式手すり部材5を握ったとしても可動式手すり部材5は回動することができない為、使用者が安全に使用することができる。
【0030】
図6に示すように可動式手すり部材5を回動する可動ユニット部材11はボルト14にてジョイント部材4に接続されている。
可動ユニット部材11は、ジョイント部材4に接続されている軸15a及び15b、その軸15aに取り付けられてパイプ16が溶接されている可動部材17、3枚の座金18、3枚の皿ばね19、ナット20、ナット21そしてこれらの部材を覆うカバー22により構成されている。
本実施例において、ジョイント部材4と軸15a、15bは別体であるが一体としても良く、また、軸15a、15bのみを一体としても良い。
【0031】
ジョイント部材4と可動部材17の間には、2枚の座金23と摺動座金24、意匠性を向上する為のカバー25を設け、軸15aと可動部材17の間には摺動リング26を設けている。摺動座金24、摺動リング26は樹脂製の為、可動部材17の可動を滑らかにすることにより操作力が低減でき、慴動音も低減することができる。
【0032】
図6及び図7に示すように、可動部材17のジョイント部材4とは逆の側には、2枚の座金18を設け、更に、2枚の皿ばね19をジョイント部材4の側に凸とし、1枚の皿ばね19をジョイント部材4の側に凹とし、更に、1枚の座金18を挿入し、ナット20とナット21にて締付け、これらの部材をジョイント部材4の方向に押圧しすることにより摩擦抵抗を付与している。
摩擦抵抗により、パイプ16が回動する全ての範囲において、任意の位置で停止することができる為、パイプ16の自重による落下を防止することにより使用者が安全に使用することができる。
【0033】
座金18及び皿ばね19の枚数について説明する。
3枚の座金18と3枚の皿ばね19を使用することにより、摩擦による摩耗を分散することができ、耐久性を向上することができる。座金18と皿ばね19の数を増やすと部品間の接触面積が増加する為、摩擦による摩耗を更に分散することができ、耐久性を向上することができるが、摩擦抵抗が増加する為、パイプ16を操作する力が大きくなり、使用者が使用し難くなる。逆に、座金18と皿ばね19の数を減らすことにより操作性を向上することができるが、摩擦による摩耗が大きくなり、耐久性が低下する。
【0034】
皿ばね19の凸の方向とその組合せについて説明する。
また、3枚の座金18と3枚の皿ばね19を使用する場合において、3枚の皿ばね19を同一方向に凸とすると、部品間の接触面積が増加する為、摩擦による摩耗を分散することができ、耐久性を向上することができるが、摩擦抵抗が増加する為、操作性が悪化し使用者が使用し難くなる。
また、2枚の皿ばね19と1枚の皿ばね19の凸部を相対させると、隙間29を利用して弾性変形している2枚の座金18の弾性を利用できず、3枚の皿ばね19のみの弾性を利用する為、ナット20、21の締付けトルクの管理を慎重に行わければならず、組立性が悪化してしまう。
また、図7に示す左側の2枚の皿ばね19を1枚とし、図7に示す右側の1枚の皿ばね19を2枚とすると、2枚の皿ばね19にて弾性変形している2枚の座金18の変形が小さくなり、ナット20、21の締付けトルクの管理を慎重に行わければならず、組立性が悪化してしまう。
【0035】
また、ナット20のみで押圧すると、パイプ16の回動操作の振動によりナット20の緩みの可能性があるが、ナット21を追加することにより、ナット20の緩みを防止でき、使用者が安心して使用することができる。
【0036】
座金18、皿ばね19、ナット20、21はカバー22に覆われており、カバー22はビス27にて軸15aに取り付けられ、更に、ビス27を覆うキャップ28を設けることにより、これらの部材が外観に露出しないよう意匠性を向上し、更に、いたずらを防止することができる。
【0037】
可動ユニット部材11に可動式手すり部材5を任意の位置、あるいは、指定の位置で固定できる固定用のロック機能を適宜備えたり、壁面2に固定用のホルダーを設けても良い。
その場合には、より確実に可動式手すり部材5の固定ができる為、使用する場合などに可動式手すり部材5が動くことがなく、使用者がより安心して使用することができる。図11は図6のD−D部にロック機構を設けている例であるが、可動ユニット部材11の内部に、嵌合溝35を設けている嵌合プレート36を取付け、嵌合溝35にストッパー38に設けている凸部37を嵌合させることにより、可動式手すり部材5を固定することができる。
【0038】
図8に示すように、クッション部材6はビス30によりパイプ16に固定され、クッション部材6内には固定部材31と、固定部材31の表面のクッション材32と、クッション材32の表面を覆うカバー33と、パイプ16を覆うカバー34により構成されている。
【0039】
固定部材31はビス30にて固定できるように木材、又は、金属材料にて成形され、固定部材31とカバー33の間に弾性のある略平坦面のクッション材32を設け、パイプ16も軟質のカバー34にて覆うことにより、使用者が握ったり、肘から腕を乗せて使用しても、握り易く、痛みを伴わず、安心して使用できる。
【0040】
本発明の実施例では、クッション材32を使用しているが、実施例以外に、図12、図13、図14、図15、図16のような断面形状で、表面を握り易く、痛みを伴わず、安心して使用できるように、軟質樹脂にて被覆しても良い。
【0041】
上記の構成により、使用者は衛生陶器10に移乗する際には、収納式手すり1の可動式手すり部材5は位置8に収納されており、可動式手すり部材5よりも使用者に近い位置にある固定式手すり部材3を使用して衛生陶器10に移乗する。
移乗後は、使用者又は介助者が可動式手すり部材5を水平な状態まで回動し、使用者は可動式手すり部材5を握り、又は肘や腕をなどを乗せることにより排泄、及び介助者が脱衣を行い易い前傾姿勢を保つことができる。
排泄後は、使用者又は介助者が可動式手すり部材5を位置8の状態まで回動し、可動式手すり部材5よりも使用者に近い位置にある固定式手すり部材3を使用して衛生陶器10より立ち上がることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、壁面に固定する固定式手すり部材と、前記固定式手すり部材に取り付けてい
るジョイント部材と、前記ジョイント部材に連結され、床面に対して水平の使用位置と床
面に対して垂直の収納位置との間を回動自在な可動式手すり部材と、前記可動式手すり部材を回動するための可動ユニット部材とからなり、前記可動ユニット部材は2枚の座金と、前記2枚の座金に凸部を接している2枚の皿ばねと、前記2枚の皿ばねに凹部接している1枚の皿ばねと、前記1枚の皿ばねに凸部を接している1枚の座金と、前記1枚の皿ばねとは逆側より前記1枚の座金を押圧する部材を設け、更に、前記2枚の皿ばねとは逆側に前記2枚の座金に接する隙間を設ける構造とし、これにより、使用者の使い勝手が良く、安全に使用できる収納式手すりの構造を提供できる。また、機能部が必要以上に大きくならず意匠性が良く、安価な収納式手摺りの構造を提供できる。
【0043】
請求項2は、前記可動式手すり部材の前記収納位置を、前記固定式手すり部材の握り部材と壁面との間の位置で、かつ、前記固定式手すり部材の前記握り部材との間の隙間が40mm以上とすること、壁面と前記収納位置におけるに前記可動式手すり部材の間の隙間を20mm未満とすることとし、これにより、使用者が安全に使用できる収納式式手すりの構造を提供できる。
【0044】
請求項3は、前記ジョイント部材の前記固定式手すり部材への取付け位置が変更できる構造とし、これにより、変更の費用の少ない収納式手すりの構造を提供できる。
【0045】
請求項4は、前記可動式手すり部材の握り部材は弾性のある略平坦面を有する構造とし、これにより、使用者が手の平、肘から腕を乗せて座位を保持する場合に痛みを伴わず、安心して使用できる収納式手すりの構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの側面図を示す。
【図2】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの平面図を示す。
【図3】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの正面図を示す。
【図4】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの一部切り欠き断面図を示す。
【図5】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの可動式手すり部材5を逆勝手に取り付けている正面図を示す。
【図6】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの図1のA−A断面図を示す。
【図7】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの図6のP部詳細図を示す。
【図8】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの図1のB−B断面図を示す。
【図9】本件発明の一実施の形態である収納式手すりの図3のC−C断面図を示す。
【図10】本件発明における別の一実施の形態である収納式手すりの正面図を示す。
【図11】本件発明における別の一実施の形態である収納式手すりの、可動式手すり部材にロック機構を設けている場合の図6のD−D断面図を示す。
【図12】本件発明における別の実施の形態である可動式手すり部材の断面図を示す。
【図13】本件発明における別の実施の形態である可動式手すり部材の断面図を示す。
【図14】本件発明における別の実施の形態である可動式手すり部材の断面図を示す。
【図15】本件発明における別の実施の形態である可動式手すり部材の断面図を示す。
【図16】本件発明における別の実施の形態である可動式手すり部材の断面図を示す。
【図17】従来品の側面図を示す。
【図18】一般的なトイレブースの斜視図を示す。
【図19】本件発明の一実施の形態である収納式手すりをトイレブースに設置している斜視図を示す。
【符号の説明】
1 収納式手すり
1a 収納式手すり
2 壁面
3 固定式手すり部材
3a 握り部材
3b 握り部材
3c 握り部材
4 ジョイント部材
5 可動式手すり部材
6 クッション部材
7 床面
8 位置
9 ホルダー
10 衛生陶器
11 可動ユニット部材
12 ボルト
13 継手
14 ボルト
15a 軸
15b 軸
16 パイプ
17 可動部材
18 座金
19 皿ばね
20 ナット
21 ナット
22 カバー
23 座金
24 摺動部材
25 カバー
26 摺動リング
27 ビス
28 キャップ
29 隙間
30 ビス
31 固定部材
32 クッション材
33 カバー
34 カバー
35 嵌合溝
36 嵌合プレート
37 凸部
38 ストッパー
39 固定位置
40 収納位置
41 木ねじ
50 可動部材
53 取付板
L 隙間
M 隙間

Claims (4)

  1. 壁面に固定する固定式手すり部材と、前記固定式手すり部材に取り付けているジョイント部材と、前記ジョイント部材に連結され、床面に対して水平の使用位置と床面に対して垂直の収納位置との間を回動自在な可動式手すり部材と、前記可動式手すり部材を回動するための可動ユニット部材とからなり、前記可動ユニット部材は2枚の座金と、前記2枚の座金に凸部を接している2枚の皿ばねと、前記2枚の皿ばねに凹部を接している1枚の皿ばねと、前記1枚の皿ばねに凸部を接している1枚の座金と、前記1枚の皿ばねとは逆側より前記1枚の座金を押圧する部材を設け、更に、前記2枚の皿ばねとは逆側に前記2枚の座金に接する隙間を設けることを特徴とする収納式手すり。
  2. 前記可動式手すり部材の前記収納位置を、前記固定式手すり部材の握り部材と壁面との間の位置で、かつ、前記固定式手すり部材の前記握り部材との間の隙間が40mm以上とすること、壁面と前記収納位置におけるに前記可動式手すり部材の間の隙間を20mm未満とすることを特徴とする請求項1に記載の収納式手すり。
  3. 前記ジョイント部材の前記固定式手すり部材への取付け位置が変更できることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の収納式手すり。
  4. 前記可動式手すり部材は、弾性のある略平坦面を有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の収納式手すり。
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