JP4398959B2 - オイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明はオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機に係り、特に冷媒に含まれるオイルを捕集するためのフィルターエレメントを有するオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機に関する。
蓄冷式冷凍機は、ギホ−ドマクマホン式冷凍機(以下GM冷凍機という)、ジュ−ルトムソン式+GM冷凍機、クロ−ドサイクル冷凍機、スタ−リング冷凍機等の種々の種類があるが、一般にはGM冷凍機が多く用いられている。このGM冷凍機は蓄冷器式冷凍機用圧縮機(以下、単に圧縮機という)と接続されており、圧縮機から供給される高圧の冷媒ガス(一般にヘリウムガスが用いられる)を冷凍機内で高圧から低圧に断熱膨張し、これにより得られる寒冷を利用して冷凍処理を行う構成とされている。
圧縮機は、GM冷凍機から戻される低圧の冷媒ガス(リターンガス)を圧縮機本体で昇圧し、サプライガスとして再びGM冷凍機に供給する処理を行うものである。GM冷凍機から戻されたリターンガスは圧縮機本体で再び昇圧され、昇圧された冷媒(サプライガス)は冷媒ガス熱交換部で冷却処理が行われる。
冷却処理が行われた冷媒ガスは、オイルセパレータに送られて油液分離が行われる(オイルセパレータの一例を特許文献1に示す)。そして、気液分離が行われた冷媒ガスはアドソーバに送られ、その後にサプライガスとしてGM冷凍機に供給される。
図5乃至図7は、従来のオイルセパレータ115の一例を示している。オイルセパレータ115は、大略するとシェル135とフィルターエレメント136とにより構成されている。
シェル135は、円筒部135A、上部フランジ135B、高圧ガス導出用配管115B、及びオイル戻り用管115Cとにより構成されている。円筒部135Aは、後述するフィルターエレメント136を内部に収納するものであり、中空の円筒形状とされている。この上部フランジ135Bには、高圧側配管115Bが溶接により固定されている。この上部フランジ135Bには、高圧ガス導入用管115A、高圧ガス導出用管115B、及びオイル戻り用管115Cが溶接により固定されている。
高圧ガス導入用管115Aは圧縮機本体に接続されており、圧縮機本体で昇圧され熱交換部で冷却処理された高圧の冷媒ガスが導入される。高圧ガス導出用管115Bはアドソーバに接続されており、フィルターエレメント136でオイル分離された冷媒ガスは、この高圧ガス導出用管115Bを介してオイルセパレータ115から導出される。
オイル戻り用管115Cは、上端部は圧縮機に接続されている。またオイル戻り用管115Cの下端部に設けられた導入開口156は、オイルセパレータ115の底部近傍で開口している。オイルセパレータ115の底部にはフィルターエレメント136で分離されたオイルが溜まった状態となるが、この分離されたオイルはオイル戻り用管115C及びこれに接続されたリターン配管を介して圧縮機に戻される。尚、このリターン配管には、分離されたオイルに含まれるゴミを収集するフィルターが設けられている。
フィルターエレメント136は、図6及び図7に拡大して示すように、高圧ガス導入用管115A、フィルター部材137、上部蓋体138、及び下部蓋体139等により構成されている。
フィルター部材137はパンチングプレートの芯にグラスウールを巻回し、更に最外周部にもパンチングプレートを配設した構造とされている。このフィルター部材137の上端部には接着剤を用いて上部蓋体138が固定されており、下端部には接着剤を用いて下部蓋体139が固定されている。
この際、グラスウールの繊維がゴミとして外部に露出しないよう、また導入される高圧の冷媒ガスが適正にフィルター部材137内を通過するよう、接着剤を厚く設ける必要がある。仮に、接着剤の塗布量が充分でないと、グラスウールの繊維がリターン配管に侵入し、このリターン配管に設けられたフィルターを目詰まりさせてしまい、オイルセパレータ115で分離されたオイルが圧縮機に戻らない状態となるおそれがある。また、接着剤に部分的に薄い部分が存在すると、高圧の冷媒ガスが印加された場合にこの薄い部分に亀裂等が発生し、オイルを含む冷媒ガスがフィルター部材137を通過せずに高圧ガス導出用管115Bを介してオイルセパレータ115から流出してしまうおそれがある。
これらを防止するため、上部蓋体138及び下部蓋体139には鍔部138a,139aが形成されている。鍔部138a,139aを形成することにより、フィルター部材137と上部蓋体138との間及びフィルター部材137と下部蓋体139との間において、接着剤の塗布領域を広げることができる。これにより、フィルター部材137を構成するグラスウールの繊維がオイルセパレータ115内に侵入することを防止でき、また高圧の冷媒ガスを適正にフィルター部材137に導入させることが可能となる。この鍔部138a,139aは、絞り加工により上部蓋体138及び下部蓋体139の加工時に一体的に形成される。
上記のように接着剤を用いて接着することにより、フィルター部材137、上部蓋体138、及び下部蓋体139は一体的な構成となる。この一体化した、フィルター部材137、上部蓋体138、及び下部蓋体139は、上部蓋体138を高圧ガス導入用管115Aに溶接することにより、高圧ガス導入用管115Aに固定される。
図7に示すように、上部蓋体138の高圧ガス導入用管115Aとの溶接位置には湾曲部138bが形成されている。このように、上部蓋体138の溶接位置に湾曲部138bを形成しておくことにより溶接面積を広げることができ、より確実な溶接を行うことが可能となる。図7に符号162で示すのが溶接部である。
従来、上記構成とされたオイル分離エレメント136は、高圧ガス導入用管115Aが上部フランジ115Bに溶接により固定されることによりシェル135に固定される構成とされていた。図5に符号142で示す部位が、高圧ガス導入用管115Aと上部フランジ115Bとの溶接部である。
特開2006−029684号公報
しかしながら、図5に示すように従来のオイルセパレータ115は、フィルターエレメント136をシェル135に固定するのに、高圧ガス導入用管115Aを上部フランジ135Bに溶接することによってのみ固定する構造とされていた。このため、オイルセパレータ115が設けられた圧縮機を搬送する際、振動や外力が印加され場合、高圧ガス導入用管115Aと上部蓋体138との溶接部162を中心としてフィルターエレメント136がシェル135内で変位してしまい、溶接部162に過大な応力が印加されることになる。
従って、従来のオイルセパレータ115では、搬送時等において高圧ガス導入用管115Aと上部蓋体138との溶接部162に破損が生じたり、また上部蓋体138に変形が発生したりするおそれがあるという問題点があった。このように溶接部162に破損や上部蓋体138に変形が発生すると、この部位からフィルター部材137を構成するグラスウールの繊維がオイルに混入したり、破損及び変形部分から高圧の冷媒ガスが漏出したりしてしまう。
これを回避する構成として、上部蓋体138の機械的強度を高めたり、また溶接部162の強度を高めたりすることが考えられる。しかしながら、上部蓋体138の機械的強度を高めるためにその板厚を厚くすると、鍔部138aを深絞り加工することができなくなってしまう。また、鍔部138aを切削加工で行おうとした場合、材料コスト及び加工コストが大幅に上昇してしまうという問題点がある。
また、溶接部162の強度を高める方法としては、湾曲部138bの曲率を大きくして、溶接面積を広くすることが考えられる。しかしながら、この構成では溶接部162において、フィルター部材137の上面と上部蓋体138との離間距離が大きくなってしまい、この部位から高圧の冷媒ガスが漏出したりしてしまうという問題点がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、搬送時等の振動及び外力印加時であってもシェル内でフィルターエレメントが変位するのを防止し溶接部の損傷や上部蓋体の変形の発生を抑制しうるオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
冷媒に含まれるオイルを捕捉するフィルター材と、前記フィルター材の上部に接着される上部蓋体と、前記フィルター材の下部に接着される下部蓋体と、上部蓋体に接合されており前記冷媒を前記フィルター材内に導入する導入用管とを有するフィルターエレメントと、
上部フランジ部と下部フランジ部と円筒部とにより構成されており、前記フィルターエレメントが内部に装着されると共に、前記導入用管が上部フランジに固定されたシェルと、
前記フィルターエレメントに装着されると共に上部及び下部にアーム部を有した装着部と、前記シェルの内壁と係合することにより前記フィルターエレメントを前記シェル内で固定する係合部とを有する固定部材とを具備し、
前記係合部は、前記シェルの下部フランジ部と係合する下部係合部と、前記シェルの円筒部と係合する側部係合部とを有し、
前記装着部は、上下に形成された前記アーム部が前記上部蓋体と前記下部蓋体との間を挟持する構成であることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のオイルセパレータにおいて、
前記上部蓋体に補強部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項2記載のオイルセパレータにおいて、
前記補強部材は、前記導入用管に溶接されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明に係る圧縮機は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオイルセパレータを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、フィルターエレメントはシェル内で固定部材により固定されるため、搬送等することによりオイルセパレータに対して外力や振動が印加されても、上部蓋体と導入用管との接合位置に損傷が発生したり、また上部蓋体に変形が発生したりすることを防止することができる。
また、上部蓋体に補強部材を設けたことにより、上部蓋体自体の厚さを絞り加工が可能な厚さに維持しつつ、実質的に上部蓋体の機械的強度を高めることができ、上記の外力や振動が印加時に上部蓋体に変形が発生することを防止することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施例である蓄冷器式冷凍機用圧縮機10(以下、圧縮機という)を示している。圧縮機10は、サプライ配管22及びリターン配管23によりGM冷凍機30に接続されている。
圧縮機10は、GM冷凍機30からリターン配管23を介して戻される低圧の冷媒ガス(この冷媒ガスをリターンガスという)を圧縮機本体11で昇圧し、サプライガスとしてサプライ配管22を介して再びGM冷凍機30に供給する処理を行うものである。この圧縮機10は、大略すると圧縮機本体11、熱交換器12、高圧側配管13、低圧側配管14、オイルセパレータ15、アドソーバ16、ストレージタンク17、及びバイパス機構18等により構成されている。
GM冷凍機30から戻されたリターンガスは、リターン配管23を介して先ずストレージタンク17に流入する。このストレージタンク17の機能は、リターンガスに含まれる脈動を除去することにある。ストレージタンク17を構成する本体部38は比較的大きな容量を有しているため、リターンガスを本体部38内に導入することにより脈動を除去することができる。
このストレージタンク17で脈動が除去されたリターンガスは、低圧側配管14に導出される。低圧側配管14は圧縮機本体11に接続されており、よってストレージタンク17において脈動を除去されたリターンガスは圧縮機本体11に供給される。
圧縮機本体11は、例えばスクロール方式或いはロータリ式のポンプであり、リターンガスを昇圧する機能を奏するものである(圧縮機本体11で昇圧された冷媒ガスをサプライガスという)。この圧縮機本体11は、昇圧されたサプライガスは高圧側配管13Aに送り出す。尚、サプライガスは圧縮機本体11で昇圧される際、圧縮機本体11内のオイルが若干混入した状態で高圧側配管13Aに送り出される。
また圧縮機本体11は、オイルを用いて冷却を行う構成とされている。このため、オイルを循環させるオイル冷却配管33は、熱交換器12を構成するオイル熱交換部26に接続された構成とされている。また、オイル冷却配管33には、内部を流れるオイル流量を制御するオリフィス32が設けられている。
熱交換器12は冷却水配管25に冷却水が循環するよう構成されており、オイル冷却配管33を流れるオイルの冷却処理を行うオイル熱交換部26と、サプライガスを冷却する冷媒ガス熱交換部27とを有している。オイル熱交換部26においてオイル冷却配管33内を流れるオイルは熱交換されて冷却され、また冷媒ガス熱交換部27において高圧側配管13A内を流れるサプライガスは熱交換されて冷却される。
圧縮機本体11で昇圧され、冷媒ガス熱交換部27で冷却されたサプライガスは、高圧側配管13Aを介してオイルセパレータ15に供給される。このオイルセパレータ15ではサプライガスに含まれるオイルが冷媒から分離されると共に、オイルに含まれる不純物や塵埃も除去される。尚、説明の便宜上、オイルセパレータ15の詳細な構成説明については後述するものとする。
オイルセパレータ15でオイル除去が行われたサプライガスは、高圧側配管13Bを介してアドソーバ16に送られる。このアドソーバ16は、サプライガスに含まれる特に気化したオイル成分を除去する機能を奏する。そして、アドソーバ16において気化したオイル成分が除去されると、このサプライガスはサプライ配管22に導出され、これによりGM冷凍機30に供給される。
バイパス機構18は、バイパス配管19、高圧側圧力検出装置20、及びバイパス弁21により構成されている。バイパス配管19は、圧縮機10のサプライガスが流れる高圧側とリターンガスが流れる低圧側とを連通する配管である。高圧側圧力検出装置20は、高圧側配管13A内のサプライガスの圧力を検出するものである。バイパス弁21は、バイパス配管19を開閉する電動弁装置である。また、バイパス弁21は常閉弁とされているが、高圧側圧力検出装置20により駆動制御される構成とされている。
具体的には、高圧側圧力検出装置20が圧縮機本体11からオイルセパレータ15に至るサプライガスの圧力(即ち、高圧側配管13A内の圧力)が既定圧力以上になったことを検出した際、バイパス弁21は高圧側圧力検出装置20に駆動されて開弁される構成とされている。これにより、既定圧力以上のサプライガスが冷凍機30に供給されてしまうことを防止している。
続いて、オイルセパレータ15について説明する。図2乃至図4は、本発明の一実施例であるオイルセパレータ15を示す断面図である。オイルセパレータ15は、大略するとシェル35とフィルターエレメント36とにより構成されている。
シェル35は、円筒部35A、上部フランジ35B、下部フランジ35Cとにより構成されている。円筒部35Aは、中空な筒形状とされている。この円筒部35Aの下端部には下部フランジ35Cが溶接により固定されており、よって気密に塞がれた構成とされている。また、円筒部35Aの上端部には上部フランジ35Bが溶接により固定されており、よって気密に閉蓋された構成とされている。
この上部フランジ35Bには、高圧ガス導入用管15A、高圧ガス導出用管15B、及びオイル戻り用管15Cが配設されている。高圧ガス導入用管15Aは高圧側配管13Aに接続されており、よって圧縮機本体11で昇圧されたサプライガスが導入される。
高圧ガス導出用管15Bは、高圧側配管13Bに接続されている。この高圧側配管13Bは、オイルセパレータ15とアドソーバ16とを接続する配管である。また、オイル戻り用管15Cの上端部にはオイル戻りポート15Cが接続されている。また、オイル戻り用管15Cの下端部に設けられた導入開口56は、オイルセパレータ15の底部近傍で開口している。
オイル戻りポート15Cは、オイル戻り配管24に接続されている。このオイル戻り配管24は、高圧側がオイルセパレータ15に接続されており、低圧側が低圧側配管14に接続されている。また、オイル戻り配管24の途中には、オイルセパレータ15で分離されたオイルに含まれる塵埃を除去するフィルター43と、オイルの戻り量を制御するオリフィス31が設けられている。
フィルターエレメント36は、図3及び図4に拡大して示すように、高圧ガス導入用管15A、フィルター部材37、上部蓋体38、下部蓋体39、固定部材50、及び補強板60等により構成されている。
フィルター部材37は、パンチングプレート41の芯にグラスウールを巻回し、更に最外周部にもパンチングプレート40を配設した構造とされている。このフィルター部材37の上端部には接着剤(図示せず)を用いて上部蓋体38が固定されており、下端部には接着剤を用いて下部蓋体39が固定されている。
また、上部蓋体38及び下部蓋体39には鍔部38a,39aが形成されている。鍔部38a,39aを形成することにより、フィルター部材37と上部蓋体38との間及びフィルター部材37と下部蓋体39との間において、接着剤の塗布領域を広げることができる。これにより、フィルター部材37を構成するグラスウールの繊維がオイルセパレータ15内に侵入することを防止でき、また高圧の冷媒ガスを適正にフィルター部材37に導入させることが可能となる。この鍔部38a,39aは、絞り加工により上部蓋体38及び下部蓋体39の加工時に一体的に形成される。
上記のように接着剤を用いて接着することにより、フィルター部材37、上部蓋体38、及び下部蓋体39は一体的な構成となる。この一体化した、フィルター部材37、上部蓋体38、及び下部蓋体39は、上部蓋体38を高圧ガス導入用管15Aに溶接することにより、高圧ガス導入用管15Aに固定される。図4に符号62で示すのが、上部蓋体38と高圧ガス導入用管15Aとの溶接部である。
上部蓋体38と高圧ガス導入用管15Aを強固に溶接するには、上部蓋体38の溶接部62を湾曲させ溶接面積を広く取ることが望ましいが、この構成では前記したように、高圧の冷媒ガスが溶接部62から漏出する可能性がある。また、上部蓋体38は、鍔部38a,39aを加工性がよく加工コストが安い絞り加工を用いて形成しようとした場合には、その板厚を薄くする必要がある。また、機械的強度を高めるためには、上部蓋体38の板厚を厚くする必要がある。このため、本実施例では上部蓋体38の上部に補強板60を設けた構成としている。
補強板60は、例えば剛性の高いステンレス等の金属円板であり、上部蓋体38の上部に接着或いは溶接等の固着手段を用いて固定されている。図4に示されるように、本実施名では上部蓋体38は溶接部62において高圧ガス導入用管15Aと溶接される(溶接部を図4に符号62で示す)と共に、高圧ガス導入用管15Aと補強板60も溶接部61において溶接された構成とされている。
このように、本実施例では高圧ガス導入用管15Aと上部蓋体38が複数個所で溶接されているため確実な溶接を行うことができる。よって、搬送等により外力や振動が印加されても、高圧ガス導入用管15Aと上部蓋体38との溶接部62が損傷するようなことはなく、オイルセパレータ15の信頼性を高めることができる。
また、上部蓋体38に補強板60を設けることにより、補強板60は上部蓋体38に変形が生じるのを防止する。このため、上部蓋体38の板厚を鍔部38a,39aを絞り加工可能な薄い板厚としても補強板60により補強されるため、上記のように外力や振動が印加されても、上部蓋体38に変形が発生するようなことはない。また、従来に比べて深い絞り加工を行うことも可能となり、鍔部38a,39aの幅を広く取ることも可能となる。よって、接着剤の塗布量を最適量とすることができ、これによっても冷媒ガスが漏出することを防止できる。
更に、従来では溶接部162の溶接面積を広く取るために上部蓋体138に湾曲部138b(図7参照)を形成していたが、本実施例では上部蓋体38に湾曲部を設けることなく、高圧ガス導入用管15Aとの接合性を高めることができる。よって、これによっても冷媒ガスが漏出することを防止できる。
次に固定部材50について説明する。固定部材50は、フィルターエレメント36をシェル35内で変位しないように固定する機能を奏するものであり、ステンレス或いは鉄等の金属材料により形成されている。本実施例では、この固定部材50をフィルターエレメント36に平面視で120°間隔で3個配設した構成としている(図3(A)参照)。尚、固定部材50の配設数は3個に限定されるものではなく、これより少なくても、逆に多く配設することも可能である。
この固定部材50は、装着部51、側部係合部52a,52b、及び底部係合部53等により構成されている。装着部51はフィルター部材37の長手方向(図2,図3(B),図4における上下方向)の長さ略等しい長さを有した板状部材である。この装着部51の上部にはアーム部51aが形成され、また下部にはアーム部51bが形成されている。このアーム部51aは上部蓋体38と係合し、アーム部51bは下部蓋体39と係合するよう構成されている。具体的には、装着部51の上下に形成されたアーム部51a,51bがフィルター部材37の上下(上部蓋体38と下部蓋体39との間)を挟持することにより、固定部材50はフィルターエレメント36に装着される。尚、このアーム部51a,51bは、上部蓋体38及び下部蓋体39に溶接により固定した構成としてもよい。
また、固定部材50の上部及び下部には、側方に延出した側部係合部52a,52bが形成されている。この側部係合部52a,52bは、固定部材50がフィルターエレメント36に装着された状態において、シェル35の45内壁(円筒部35Aの内壁45)に向け延出し、この内壁45と係合するよう構成されている。また、固定部材50は、アーム部51bの形成位置より、更に下方に延出した底部係合部53が形成されている。この底部係合部53は、フィルターエレメント36がシェル35内に装着された状態において、下部フランジ35Cの上面46と係合(当接)するよう構成されている。尚、底部係合部53と下部フランジ35Cは、溶接により固定する構成としてもよい。
上記構成とされた固定部材50を装着したフィルターエレメント36をシェル35内に装着すると、図2に示すように、固定部材50の側部係合部52a,52bはシェル35の内壁45と係合し、底部係合部53は下部フランジ35Cの上面46と当接する。更に、固定部材50はフィルターエレメント36に装着部51により装着された構成とされている。このため、フィルターエレメント36はシェル35内で固定部材50により位置規制がされており、その変位が規制される。
従って、このオイルセパレータ15を有する圧縮機10を搬送する等により外力や振動がオイルセパレータ15に印加されたとしても、フィルターエレメント36がシェル35内で変位するようなことはない。よって、高圧ガス導入用管15Aと上部蓋体38との溶接部62、高圧ガス導入用管15A補強板60との溶接部61に応力が印加されることを抑制でき、この溶接部61,62に損傷が発生することを防止することができる。これにより、オイルセパレータ15の信頼性を高めることができる。
図1は、本発明の一実施例である圧縮機を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施例であるオイルセパレータを示す断面図である。 図3は、図2に示すオイルセパレータのオイル分離エレメントを示す断面図である。 図4は、図3における上部蓋体の近傍を拡大して示す断面図である。 図5は、従来の一例であるオイルセパレータを示す断面図である。 図6は、図5に示すオイルセパレータのオイル分離エレメントを示す断面図である。 図7は、図6における上部蓋体の近傍を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10 圧縮機
12 熱交換器
13 高圧側配管
14 低圧側配管
15 オイルセパレータ
15A 高圧ガス導入用管
15B 高圧ガス導出用管
15C オイル戻り用管
18 バイパス機構
22 サプライ配管
23 リターン配管
24 オイル戻り配管
30 冷凍機
35 シェル
35A 円筒部
35B 上部フランジ
35C 下部フランジ
36 フィルターエレメント
37 フィルター部材
38 上部蓋体
38a,39a 鍔部
39 下部蓋体
42,61,62 溶接部
50 固定部材
51 装着部
51a,51b アーム部
52a,52b 側部係合部
53 底部係合部
60 補強板

Claims (4)

  1. 冷媒に含まれるオイルを捕捉するフィルター材と、前記フィルター材の上部に接着される上部蓋体と、前記フィルター材の下部に接着される下部蓋体と、上部蓋体に接合されており前記冷媒を前記フィルター材内に導入する導入用管とを有するフィルターエレメントと、
    上部フランジ部と下部フランジ部と円筒部とにより構成されており、前記フィルターエレメントが内部に装着されると共に、前記導入用管が上部フランジに固定されたシェルと、
    前記フィルターエレメントに装着されると共に上部及び下部にアーム部を有した装着部と、前記シェルの内壁と係合することにより前記フィルターエレメントを前記シェル内で固定する係合部とを有する固定部材とを具備し、
    前記係合部は、前記シェルの下部フランジ部と係合する下部係合部と、前記シェルの円筒部と係合する側部係合部とを有し、
    前記装着部は、上下に形成された前記アーム部が前記上部蓋体と前記下部蓋体との間を挟持する構成であることを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記上部蓋体に補強部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記補強部材は、前記導入用管に溶接されていることを特徴とする請求項2記載のオイルセパレータ。
  4. 蓄冷器式冷凍機に対して冷媒を供給する蓄冷器式冷凍機用圧縮機において、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオイルセパレータを有してなることを特徴とする蓄冷器式冷凍機用圧縮機。
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