JP2007292340A - オイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は冷媒に含まれるオイルを捕集するためのフィルターエレメントを有するオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機に関し、オイル除去を確実に行うと共に装置のコンパクト化、メンテナンス性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】冷媒に含まれるオイルを捕集するためのオイル分離エレメント36を有すると共に、本体部35に該フィルターエレメントで捕集されたオイルを排出するオイル戻りポート15Cを設けてなるオイルセパレータにおいて、前記オイル分離エレメント36で捕集されたオイルに含まれる不純物や塵埃を除去するフィルター50Aを、分離されたオイルのオイル分離エレメント36からオイル戻りポート15Cに至る流れ経路の途中に設けた構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明はオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機に係り、特に冷媒に含まれるオイルを捕集するためのフィルターエレメントを有するオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機に関する。
蓄冷式冷凍機は、ギホ−ドマクマホン式冷凍機(以下GM冷凍機という)、ジュ−ルトムソン式+GM冷凍機、クロ−ドサイクル冷凍機、スタ−リング冷凍機等の種々の種類があるが、一般にはGM冷凍機が多く用いられている。このGM冷凍機は圧縮機と接続されており、圧縮機から供給される高圧の冷媒ガス(一般にヘリウムガスが用いられる)を冷凍機内で高圧から低圧に断熱膨張し、これにより得られる寒冷を利用して冷凍処理を行う構成とされている(特許文献1参照)。
図1は、GM冷凍機30に接続される従来の一例である圧縮機100を示している。この圧縮機100は、GM冷凍機30から戻される低圧の冷媒ガス(リターンガス)を圧縮機本体11で昇圧し、サプライガスとして再びGM冷凍機30に供給する処理を行うものである。
GM冷凍機30からリターン配管23を介して戻されたリターンガスは、ストレージタンク17及び低圧側配管14を通り圧縮機本体11内に流入する。リターンガスは圧縮機本体11で再び昇圧され、昇圧された冷媒(サプライガス)は高圧側配管13Aに送り出される。
この際、高圧側配管13Aは熱交換器12に接続されており、よって圧縮機本体11から送り出された冷媒ガスは熱交換器12の冷媒ガス熱交換部27により冷却処理が行われる。なお、圧縮機本体11内で使用されるオイルが循環するオイル冷却配管33も熱交換器12に接続されているため、よって圧縮機本体11で使用されるオイルも熱交換器12のオイル熱交換部26で冷却される構成とされている。
圧縮機本体11から高圧側配管13Aに送り出された冷媒ガスは、オイルセパレータ115に送られて油液分離が行われる。ここで分離さたれオイルは、オイル戻り配管24を介して圧縮機本体11に戻される。このオイル戻り配管24には、フィルター装置150及びオリフィス31が配設されている。
フィルター装置150は、オイルセパレータ115で分離されたオイルに含まれる不純物や塵埃を除去する機能を奏するものである。従来、このフィルター装置150はオイルセパレータ115と別体とされており、その内部には前記の不純物や塵埃を除去するためのフィルター部材が配設されていた。また、フィルター装置150のオイルの流れに対して下流側には、オリフィス31が配設されている。このオリフィス31は、オイルセパレータ115から圧縮機本体11に戻るオイルの流量を制御するものである。
気液分離が行われた冷媒ガスは、高圧側配管13Bを介してアドソーバ16に送られ、その後にサプライガスとしてGM冷凍機に供給される。また、高圧側配管13Bと低圧側配管14との間には、バイパス機構18が設けられている。このバイパス機構18は、バイパス配管19、高圧側圧力検出装置20、及びバイパス弁21とにより構成されており、高圧側配管13(13A,13B)内のサプライガスの圧力が所定圧力以上となった時、高圧側圧力検出装置20がこれを検出してバイパス弁21を開弁し、これにより高圧側配管13内の圧力が異常に上昇するのを防止している。
図2は、従来のオイルセパレータ115の一例を示している。オイルセパレータ115は、大略すると本体部135、オイル分離エレメント136、各種のポート115A〜115C等により構成されている。本体部135は、筒部135A、蓋部135B、底部135C等により構成されている。135Aには高圧ガス導入ポート115A及び高圧ガス導出ポート115Bが設けられている。また、底部135Cにはオイル戻りポート115Cが設けられている。
オイル分離エレメント136は、本体部135の内部に配設されている。このオイル分離エレメント136は上下に配設された円盤状部材間にグラスウールが配設されており、高圧ガス導入ポート115Aから流入するサプライガスに含まれるオイルを冷媒から分離する機能を奏する。このオイル分離エレメント136で分離されたオイルは、重力により底部135Cに落下し、オイル戻りポート115Cから前記のようにオイル戻り配管24を通り圧縮機本体11に戻る構成とされている。
特開平09−072634号公報
ところで、オイル戻り配管24に配設されるオリフィス31は、オイル戻り配管24を流れオイル流量を制御する絞りであるため、その内径は例えばφ0.4mmと小径であるため、サプライガスから分離されたオイルに含まれる不純物や塵埃をフィルター装置150において確実に除去する必要がある。しかしながら、従来の圧縮機100ではフィルター装置150が独立して設けられた構成であったため、分離されたオイルに含まれる不純物や塵埃を確実に捕集するに足る十分な容量(大きさ)とすることができないという問題点があった。
即ち、近年では冷凍機30に対して冷媒を供給する圧縮機100も小型化が望まれており、よって圧縮機100を構成する各構成要素もコンパクトに配置された構成とされている。よって、フィルター装置150の形状も大きくすることは困難である。また、フィルター装置150が捕集可能量を超える不純物や塵埃を捕集した場合には、不純物や塵埃の一部がオリフィス31に流れ込み、オリフィス31が詰まってしまう可能性がある。この場合には、オイルが圧縮機本体11に戻ることができなくなり、圧縮機本体11が適正な動作を行えなくなる。このため、フィルター装置150を頻繁にメンテナンスする必要が生じ、メンテナンス性が低下してしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、冷媒に含まれるオイルを確実に除去できると共に装置のコンパクト化、メンテナンス性の向上を図ることができるオイルセパレータ及び蓄冷器式冷凍機用圧縮機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
冷媒に含まれるオイルを捕集するためのフィルターエレメントを有すると共に、本体に該フィルターエレメントで捕集されたオイルを排出する排出口を設けてなるオイルセパレータにおいて、
前記フィルターエレメントで捕集されたオイルに含まれる不純物を除去するフィルターを、前記捕集されたオイルの前記フィルターエレメントから前記排出口に至る流れ経路の途中に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のオイルセパレータにおいて、
前記フィルターを板状の形状とし、前記フィルターエレメントの重力方向に対する下方位置に配設したことを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1または2記載のオイルセパレータにおいて、
前記フィルターを有底筒状の形状とし、前記フィルターエレメントを覆うよう配設したことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオイルセパレータにおいて、
前記本体に一端が前記フィルターの重力方向に対する下方位置に開口すると共に他端が前記本体の外部に露出した配管を配設し、前記配管の他端を前記排出口としたことを特徴とするものである。
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオイルセパレータにおいて、
前記フィルターエレメントが前記フィルターに載置される構成としたことを特徴とするものである。
また、請求項6記載の発明は、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のオイルセパレータにおいて、
前記排出口に前記本体から排出される前記オイルの流量を調整するオリフィスを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7記載の発明は、
蓄冷器式冷凍機に対して冷媒を供給する蓄冷器式冷凍機用圧縮機において、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のオイルセパレータを有してなることを特徴とするものである。
本発明によれば、フィルターエレメントで捕集されたオイルに含まれる不純物を除去するフィルターは、オイルセパレータの本体内部に配設されるため、従来のオイルセパレータの外部に設け立ていた構成に比べてフィルターを大きくすることができ、不純物の捕集量を増大することができる。また、フィルターがオイルセパレータの本体内部に配設されることにより、オイルセパレータが配設される蓄冷器式冷凍機用圧縮機のコンパクト化を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図3は、本発明の一実施例である蓄冷器式冷凍機用圧縮機10(以下、圧縮機という)を示している。なお、図3に示す圧縮機10において、図1に示した圧縮機100と同一構成については、同一符号を付してその説明を一部省略するものとする。
圧縮機10は、サプライ配管22及びリターン配管23によりGM冷凍機30に接続されている。この圧縮機10は、GM冷凍機30からリターン配管23を介して戻される低圧の冷媒ガス(この冷媒ガスをリターンガスという)を圧縮機本体11で昇圧し、サプライガスとしてサプライ配管22を介して再びGM冷凍機30に供給する処理を行うものである。この圧縮機10は、大略すると圧縮機本体11、熱交換器12、高圧側配管13、低圧側配管14、オイルセパレータ15、アドソーバ16、ストレージタンク17、及びバイパス機構18等により構成されている。
GM冷凍機30から戻されたリターンガスは、リターン配管23を介して先ずストレージタンク17に流入する。このストレージタンク17の機能は、リターンガスに含まれる脈動を除去することにある。ストレージタンク17を構成する本体部38は比較的大きな容量を有しているため、リターンガスを本体部38内に導入することにより脈動を除去することができる。
このストレージタンク17で脈動が除去されたリターンガスは、低圧側配管14に導出される。低圧側配管14は圧縮機本体11に接続されており、よってストレージタンク17において脈動を除去されたリターンガスは圧縮機本体11に供給される。
圧縮機本体11は、例えばスクロール方式或いはロータリ式のポンプであり、リターンガスを昇圧する機能を奏するものである(圧縮機本体11で昇圧された冷媒ガスをサプライガスという)。この圧縮機本体11は、昇圧されたサプライガスは高圧側配管13Aに送り出す。なお、サプライガスは圧縮機本体11で昇圧される際、圧縮機本体11内のオイルが若干混入した状態で高圧側配管13Aに送り出される。
また圧縮機本体11は、オイルを用いて冷却を行う構成とされている。このため、オイルを循環させるオイル冷却配管33は、熱交換器12を構成するオイル熱交換部26に接続された構成とされている。また、オイル冷却配管33には、内部を流れるオイル流量を制御するオリフィス32が設けられている。
熱交換器12は冷却水配管25に冷却水が循環するよう構成されており、オイル冷却配管33を流れるオイルの冷却処理を行うオイル熱交換部26と、サプライガスを冷却する冷媒ガス熱交換部27とを有している。オイル熱交換部26においてオイル冷却配管33内を流れるオイルは熱交換されて冷却され、また冷媒ガス熱交換部27において高圧側配管13A内を流れるサプライガスは熱交換されて冷却される。
圧縮機本体11で昇圧され、冷媒ガス熱交換部27で冷却されたサプライガスは、高圧側配管13Aを介してオイルセパレータ15に供給される。このオイルセパレータ15-1
ではサプライガスに含まれるオイルが冷媒から分離されると共に、オイルに含まれる不純物や塵埃も除去される。なお、説明の便宜上、オイルセパレータ15-1の詳細な構成説明については後述するものとする。
オイルセパレータ15で-1オイル除去が行われたサプライガスは、高圧側配管13Bを化してアドソーバ16に送られる。このアドソーバ16は、サプライガスに含まれる特に気化したオイル成分を除去する機能を奏する。そして、アドソーバ16において気化したオイル成分が除去されると、このサプライガスはGM冷凍機30に供給される。
バイパス機構18は、バイパス配管19、高圧側圧力検出装置20、及びバイパス弁21により構成されている。バイパス配管19は、圧縮機10のサプライガスが流れる高圧側とリターンガスが流れる低圧側とを連通する配管である。高圧側圧力検出装置20は、高圧側配管13A内のサプライガスの圧力を検出するものである。バイパス弁21は、バイパス配管19を開閉する電動弁装置である。また、バイパス弁21は常閉弁とされているが、高圧側圧力検出装置20により駆動制御される構成とされている。
具体的には、高圧側圧力検出装置20が圧縮機本体11からオイルセパレータ15に至るサプライガスの圧力(即ち、高圧側配管13A内の圧力)が既定圧力以上になったことを検出した際、バイパス弁21は高圧側圧力検出装置20に駆動されて開弁される構成とされている。これにより、既定圧力以上のサプライガスが冷凍機30に供給されてしまうことを防止している。
続いて、オイルセパレータ15-1について説明する。図4は、本発明の第1実施例であるオイルセパレータ15-1を拡大して示す断面図である。本実施例に係るオイルセパレータ15-1は、大略すると本体部35、オイル分離エレメント36(フィルターエレメント)、及びフィルター50A等により構成されている。
本体部35は、筒部35A、蓋部35B、底部35Cとにより構成されている。筒部35Aは筒形状とされており、その下端部は底部35Cにより気密に塞がれた構成とされている。また、筒部35Aの上端部は蓋部35Bにより気密に閉蓋された構成とされている。
この蓋部35Bには、高圧ガス導入ポート15A及び高圧ガス導出ポート15Bが配設されている。高圧ガス導入ポート15Aは高圧側配管13Aに接続されており、よって圧縮機本体11で昇圧されたサプライガスが導入される。
高圧ガス導出ポート15Bは、高圧側配管13Bに接続されている。この高圧側配管13Bは、オイルセパレータ15とアドソーバ16とを接続する配管である。また、底部35Cにはオイル戻りポート15Cが配設されている。このオイル戻りポート15Cは、オイル戻り配管24に接続されている。このオイル戻り配管24は、高圧側がオイルセパレータ15に接続されており、低圧側が低圧側配管14に接続されている。
オイル分離エレメント36は、上下1対の円板36B,36Cと、その間に配設されたフィルター部材36Aとにより構成されている。高圧ガス導入ポート15Aは上部の円板36Bを貫通してフィルター部材36Aの内部に延出しており、よってサプライガスはフィルター部材36Aの内部に排出される。フィルター部材36Aは供給されたサプライガスに含まれるオイルを分離するものであり、例えば微細なメッシュ構造を有したグラスウール(グラス繊維)により構成されている。
前記したように、圧縮機本体11から送り出されたサプライガスにはオイルが含まれており、このサプライガスに含まれるオイルはフィルター部材36A(グラスウール)に衝突し、これによりオイル微粒子は先ずフィルター部材36Aの繊維に付着する。このフィルター部材36Aに付着したオイル微粒子は、圧縮機本体11からのサプライガスの供給に従い増大し、オイル微粒子も段々大きくなって、やがてオイル分離エレメント36から底部35Cに落下する。
フィルター50Aは、オイル分離エレメント36で捕集されたオイルに含まれる不純物を除去する機能を奏するものである。このため、従来の圧縮機100ではオイル戻り配管24に設けていたフィルター装置150(図1参照)を、本実施例に係る圧縮機10では設けていない構成となっている(図3参照)。
このフィルター50Aは、本実施例では円板形状を有しており、底部35Cに形成された段差部43の上部に固定された構成とされている。このフィルター50Aとしては、例えば40メッシュ程度の金網、多孔質の焼結体、或いは強度確保のために多数の穴をパンチングした金属板と金網を積層したもの等を用いることができる。
このフィルター50Aは、オイル分離エレメント36で分離されたオイルが本体部35から排出される排出経路を考えた場合、この排出経路のオイル分離エレメント36からオイル戻りポート15C(排出口)に至る途中の位置に設けられている。具体的には、フィルター50Aは、オイル分離エレメント36の重力方向に対する下方位置で、オイル戻りポート15Cより上方位置に配設されている。
この構成とすることにより、オイル分離エレメント36で分離されたオイルは、必ずフィルター50Aを通過してオイル戻りポート15Cに至る構成となる。なお、以下の説明において、本体部35のフィルター50Aの配設位置よりも重力方向下方に位置する領域をオイル溜め部44というものとする。
上記のように、サプライガスに含まれていたオイルはオイル分離エレメント36で分離され、オイル分離エレメント36から落下する。本実施例では、オイル分離エレメント36とフィルター50Aが離間しているため、図4に矢印で示すように、オイルはオイル分離エレメント36から直接的に鉛直下方へ落下するもの、また下側の円板36Cの底面に回り込んで流れてその中央で落下するもの、更にその途中位置で落下するものが存在する。よって、オイル分離エレメント36で分離されたオイルは、フィルター50Aの略全面に落下する構成となる。
フィルター50Aに落下した分離されたオイルは、フィルター50Aを通過する際に含まれる不純物や塵埃が除去される。このフィルター50Aで不純物や塵埃が除去されたオイルは、オイル溜め部44内に落下する。この際、フィルター50Aはオイルセパレータ15-1の本体部35の内部に配設されるため、従来のようにフィルター装置150をオイルセパレータ115の外部に設け立ていた構成(図1参照)に比べて、フィルター50Aを大きくすることができる。
具体的には、従来のフィルター装置150に内設されたフィルターの直径が約φ30〜40mmであったものが、本実施例によるフィルター50Aではその直径を約φ140mm程度まで増大することができた。これにより、不純物及び塵埃の補修面積が増大し、よって不純物及び塵埃の捕集量を増大することができる。よって、不純物及び塵埃がオイル戻り配管24に流出してオリフィス31が詰まってしまう事故を確実に防止することができる。また、フィルター50Aの不純物及び塵埃の捕集量が増大することにより、フィルター50Aの長寿命化を図ることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
また、フィルター50Aがオイルセパレータ15-1の本体部35の内部に配設されることにより、圧縮機10のコンパクト化を図ることができる。即ち、フィルター50Aをオイルセパレータ15-1内に設けても、本体部35内にはフィルター50Aを配設する程度の空間部はもともと存在しており、よってフィルター50Aを配設してもオイルセパレータ15-1の大きさは従来と変わることがない。また、従来の圧縮機100ではオイルセパレータ115とは別個に設けていたフィルター装置150が、本実施例に係る10では不要となるため、圧縮機10のコンパクト化を図ることができる。
更に、オイルセパレータ15-1の内部にフィルター50Aを設けることにより、冷媒の圧力損失に影響を及ぼすことなく、不純物や塵埃の除去を行うことができる。更に、従来ではフィルター装置150自体を耐圧構造とする必要があり、その容器の形成が面倒であったが、フィルター50Aをオイルセパレータ15-1内に設けることにより、本体部35はもともと耐圧構造であるため新たに耐圧構造を設ける必要がなく、これによっても圧縮機10のコンパクト化を図ることができる。
続いて、図5乃至図8を参照し、本発明の第2乃至第5実施例であるオイルセパレータ15-2〜15-5について説明する。なお、図5乃至図8において、図3及び図4に示した構成と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略するものとする。
図5は、本発明の第2実施例であるオイルセパレータ15-2を示す断面図である。前記した第1実施例に係るオイルセパレータ15-1はフィルター50Aを円板形状としたが、本実施例に係るオイルセパレータ15-2においては、フィルター50Bを有底筒状の形状としたことを特徴としている。
この構成とすることにより、フィルター50Bの表面積を第1実施例の円板状のフィルター50Aに比べて増大させることができ、不純物及び塵埃の捕集効率を高めることができると共にメンテナンス寿命をより長くすることが可能となる。なお、本実施例においては、フィルター50Bがオイル分離エレメント36の略全てを覆うよう構成したが、部分的にオイル分離エレメント36を覆う構成としてもよい。
図6は、本発明の第3実施例であるオイルセパレータ15-3を示す断面図である。前記した第1実施例に係るオイルセパレータ15-1は本体部35の底部に配設される底部35Cにオイル戻りポート15Cを設け、不純物及び塵埃が取り除かれたオイルをオイルセパレータ15-1の底部から排出する構成とした。これに対して本実施例に係るオイルセパレータ15-3は、オイル戻りポート15Cを蓋部35Bに設けたことを特徴とするものである。
このため、本実施例では本体部35内に導出配管55を配設した構成とした。この導出配管55は、下端がフィルター50Aの重力方向に対する下方に位置するオイル溜め部44に開口しており、上端は蓋部35Bから上方に延出した構成とされている。本実施例では、この蓋部35Bから上方に延出た部分の開口部をオイル戻りポート15Cとしている。
本実施例のように、蓋部35Bにオイル戻りポート15Cを設けることにより、各ポート15A〜15Cが全てオイルセパレータ15-3の上部に集約して配置されることとなり、高圧側配管13A,13B及びオイル戻り配管24のオイルセパレータ15-3への接続を容易に行うことが可能となる。
また、本実施例では、本体部35の底部にオイル戻りポート15Cを設ける必要が無くなったため、第1及び第2実施例のようにオイル戻りポート15Cを設置面(オイルセパレータが取り付けられる面)に対して浮かすために必要とされた脚部42を不要とすることができる。また、底部35Cに代えて構成が簡単な基台60を用いることが可能となり、部品点数の削減及びコストの低減を図ることが可能となる。
図7は、本発明の第4実施例であるオイルセパレータ15-4を示す断面図である。なお、図7において図6に示した構成と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
前記した各実施例に係るオイルセパレータ15-1〜15-3は、オイル分離エレメント36が本体部35内で高圧ガス導入ポート15Aにのみ支持される構成とされていた。これに対して本実施例に係るオイルセパレータ15-4は、オイル分離エレメント36をフィルター50Aの上部に載置したことを特徴とするものである。
この構成とすることにより、オイル分離エレメント36は高圧ガス導入ポート15Aと共にフィルター50Aによっても支持されるため、オイル分離エレメント36の強度を高めることができ、オイルセパレータ15-4の信頼性を高めることができる。
なお、本実施例では導出配管55を設けた構成においてフィルター50Aの上部にオイル分離エレメント36を載置した構成を示したが、第1及び第2実施例のように導出配管55を有さない構成のオイルセパレータ15-1,15-2においても、フィルター50A,50Bの上部にオイル分離エレメント36を載置する構成とすることも可能である。
図8は、本発明の第5実施例であるオイルセパレータ15-5を示す断面図である。前記した各実施例に係るオイルセパレータ15-1〜15-4は、分離されたオイルが低圧側配管14(圧縮機本体11)に戻る流量調整を行うオリフィス31をオイル戻り配管24に設けた構成としていた。
これに対して本実施例に係るオイルセパレータ15-5は、オイル戻りポート15Cにオイルセパレータ15-から排出されるオイルの流量を調整するオリフィス部65を設けたことを特徴とする。この構成とすることにより、他の実施例のように、オイル戻り配管24にオリフィス31を設ける必要がなくなり、オリフィス31の取付作業が不要となると共に、圧縮機10をよりコンパクト化することができる。
図1は、従来の一例である蓄冷器式冷凍機用圧縮機の構成図である。 図2は、従来の一例であるオイルセパレータの断面図である。 図3は、本発明の一実施例である蓄冷器式冷凍機用圧縮機の構成図である。 図4は、本発明の第1実施例であるオイルセパレータの断面図である。 図5は、本発明の第2実施例であるオイルセパレータの断面図である。 図6は、本発明の第3実施例であるオイルセパレータの断面図である。 図7は、本発明の第4実施例であるオイルセパレータの断面図である。 図8は、本発明の第5実施例であるオイルセパレータの断面図である。
符号の説明
10 圧縮機
12 熱交換器
13 高圧側配管
14 低圧側配管
15-1〜15-5 オイルセパレータ
15A 高圧ガス導入ポート
15B 高圧ガス導出ポート
15C オイル戻りポート
17 ストレージタンク
18 バイパス機構
22 サプライ配管
23 リターン配管
24 オイル戻り配管
30 冷凍機
31 オリフィス
35 本体部
42 脚部
43 段差部
44 オイル溜め部
50A,50B フィルター
55 導出配管
60 基台
65 オリフィス部

Claims (7)

  1. 冷媒に含まれるオイルを捕集するためのフィルターエレメントを有すると共に、本体に該フィルターエレメントで捕集されたオイルを排出する排出口を設けてなるオイルセパレータにおいて、
    前記フィルターエレメントで捕集されたオイルに含まれる不純物を除去するフィルターを、前記捕集されたオイルの前記フィルターエレメントから前記排出口に至る流れ経路の途中に設けたことを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記フィルターを板状の形状とし、前記フィルターエレメントの重力方向に対する下方位置に配設したことを特徴とする請求項1記載のオイルセパレータ。
  3. 前記フィルターを有底筒状の形状とし、前記フィルターエレメントを覆うよう配設したことを特徴とする請求項1または2記載のオイルセパレータ。
  4. 前記本体に一端が前記フィルターの重力方向に対する下方位置に開口すると共に他端が前記本体の外部に露出した配管を配設し、前記配管の他端を前記排出口としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記フィルターエレメントが前記フィルターに載置される構成としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオイルセパレータ。
  6. 前記排出口に前記本体から排出される前記オイルの流量を調整するオリフィスを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のオイルセパレータ。
  7. 蓄冷器式冷凍機に対して冷媒を供給する蓄冷器式冷凍機用圧縮機において、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のオイルセパレータを有してなることを特徴とする蓄冷器式冷凍機用圧縮機。
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