JP4398584B2 - 農産物収穫機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、甘藷、馬鈴薯、こんにゃく芋等の根菜類を圃場から掘り取って搬送し選別するようにし、選別時に排出する土を機体前方に搬送して圃場に排出する土搬送コンベアを設けた農産物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、甘藷、馬鈴薯、こんにゃく芋のような根菜類を圃場から収穫する農産物収穫機が知られている。このような農産物収穫機として、図3に示すように、左右一対のクローラ3を備える自走機体に、機体下部前方から機体中央上部を通って機体後部にかけて、掘取り刃5により圃場の農産物を掘取って搬送を行うコンベア6を備えた掘取りコンベア装置を設け、この掘取りコンベア装置に連続して選別コンベア7を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の農産物収穫機においては、機体の走行速度に比べてコンベア6の移動速度が速いため、掘取りコンベア装置の掘り取り刃5により収穫物と共に大量の土も掘り取られ、コンベア6により搬送されて選別コンベア7に引き継がれ、選別コンベア7で選別された収穫物及び土10は、選別コンベア7の搬送終端から排出される。そして、選別された収穫物はコンテナに収容され、土は圃場に排出される。即ち、掘取りコンベア装置の掘り取り刃5により掘り取られた土は、移動量11だけ収穫機後方に移動することになる。このため、圃場全体でみると、掘り取り始め側が高くなり、掘り取り終端側が低くなって、収穫作業後に圃場を整地するとき、整地・均平に時間が掛かる、という問題点があった。また、枕地が狭い場合には、土が境界から外に出ることがある、という問題点もあった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するために、選別コンベアの搬送終端部下方に分離レーキを斜設し、この分離レーキの下方に、分離レーキを通って落下した土を受け機体前方に向け搬送して搬送終端から圃場に排出する土搬送コンベアを設けることで、圃場における土の移動がほとんどないようにした農産物収穫機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を有することを特徴としている。
A.自走機体に、機体下部前方から機体中央上部を通って機体後部にかけて、圃場の農産物を掘取って搬送を行う掘取りコンベア装置を設け、この掘取りコンベア装置に連続して選別コンベアを設けた農産物収穫機において、
上記選別コンベアの搬送終端部下方に、選別コンベアから排出される収穫物と土とを分離して、収穫物は機体後方に送り土は落下させる分離レーキを斜設し、該分離レーキの下方に、分離レーキを通って落下した土を受け機体前方に向け搬送して搬送終端から圃場に排出する土搬送コンベアを設けた。
【0006】
B.上記土搬送コンベアは、不使用時には前記分離レーキの下方から外れて前方に移動可能に支持されている。
【0007】
【作用】
上記の構成によって本発明の農産物収穫機は、次の作用を行う。
▲1▼.選別コンベアの搬送終端部から排出された土は、選別コンベアを通過して土搬送コンベア上に落下し、機体前方に向け搬送されて搬送終端から圃場に排出される。従って、圃場における土の移動がほとんどなく、圃場の凹凸が減少し、収穫作業後の圃場の整地・均平の時間が少なくなる。また、枕地が狭くて、収穫機の旋回時に機体後部が道路等にはみ出しても作業ができる。
【0008】
▲2▼.収穫圃場の土質により選別コンベアの搬送終端部から排出される土の量がきわめて少ないような場合には、土搬送コンベアを使用する必要がなく、このような場合には、土搬送コンベアを分離レーキの下方から外して前方に移動させ、無駄な駆動を停止させる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2において、符号1はいも類収穫機で、このいも類収穫機1は、機体2に左右対をなし信地旋回あるいは超信地旋回を可能にしたクローラ3,3を装備している。機体2の下部前方から機体中央上部を通って機体後部にかけて、圃場の農産物及び土を掘取って搬送を行う掘取りコンベア装置4を設けている。この掘取りコンベア装置4は、先端部に掘取り刃5を取付け、バー(リンクロッド)からなり、所定間隔にスラットを設けたバーコンベア6を備えている。掘取りコンベア装置4に連続して選別コンベア7を設けている。これらの構成は、従来周知のものと同様のみのである。
【0010】
上記選別コンベア7の搬送終端部下方に、選別コンベア7から排出される収穫物と土とを分離して、収穫物は機体後方に送り、土は隙間から落下させる分離レーキ8を斜め下方に向け斜設している。この分離レーキ8の下方に、分離レーキ8を通って落下した土を受け機体前方に向け搬送し、その搬送終端から圃場に排出する土搬送コンベア9を設けている。該土搬送コンベア9は前後一対のリンクアーム9aにより前後移動可能に支持されており、土搬送コンベア9を使用しない時には、前記分離レーキ8の下方から外れて前方に移動可能となっている。また、土搬送コンベア9は逆転させて、搬送コンベアとしても使用することができる。
【0011】
次に、上記のように構成されたいも類収穫機1の動作について説明する。
いも類収穫機1は、例えば、甘藷を圃場から収穫するときは、掘取りコンベア装置4の掘取り刃5を収穫対象畝に対応させ、機体を前進させる。すると、掘取り刃5により、収穫対象畝から収穫物及び土が掘り取られてバーコンベア6に供給され、バーコンベア6は土を落下させながら斜め上方に向け搬送し、その搬送終端から収穫物及び土を選別コンベア7上に排出する。選別コンベア7では、収穫物が選別され、搬送終端から土と共に分離レーキ8に向け排出される。分離レーキ8では、選別コンベア7から排出された収穫物と土とを分離して、収穫物は機体後方に送り、土はレーキの間隙から落下させる。分離レーキ8を通って落下した土は、土搬送コンベア9の始端部上に落下し、機体前方に向け搬送され、その搬送終端から圃場に排出される。
【0012】
また例えば、収穫対象圃場の土質がさらさらしていて、掘取り刃5により収穫物と共に掘り取られた土が、バーコンベア6により搬送される間にそのほとんどが落下し、選別コンベア7の搬送終端から排出される土がほとんどなく、従って、分離レーキ8を通って落下する土がほとんどないような場合には、土搬送コンベア9を前後一対のリンクアーム9aにより前方に移動させ、土搬送コンベア9を使用しないようにして駆動を停止する。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の農産物収穫機によれば、以下の効果を奏することができる。
▲1▼.選別コンベアの搬送終端部下方に、選別コンベアから排出される収穫物と土とを分離して、収穫物は機体後方に送り土は落下させる分離レーキを斜設し、該分離レーキの下方に、分離レーキを通って落下した土を受け機体前方に向け搬送して搬送終端から圃場に排出する土搬送コンベアを設けたので、選別コンベアの搬送終端部から排出された土は、選別コンベアを通過して土搬送コンベア上に落下し、機体前方に向け搬送されて搬送終端から圃場に排出される。従って、圃場における土の移動がほとんどなくなり、圃場の凹凸が減少し、収穫作業後の圃場の整地・均平する時間を少なくすることができる。また、枕地が狭くて、収穫機の旋回時に機体後部が道路等にはみ出すようなことがあっても、土が境界からはみ出すことがなく、旋回作業を容易に行うことができる。
【0014】
▲2▼.土搬送コンベアは、不使用時には前記分離レーキの下方から外れて前方に移動可能に支持されているので、収穫圃場の土質により選別コンベアの搬送終端部から排出される土の量がきわめて少ない場合は、土搬送コンベアを使用する必要がなく、このような場合には、土搬送コンベアを分離レーキの下方から外して前方に移動させ、無駄な駆動を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による要部の全体側面図である。
【図2】同要部の概略側面図である。
【図3】従来例の概略側面図である。
【符号の説明】
1 いも類収穫機
2 機体
3 クローラ
4 掘取りコンベア装置
5 掘取り刃
6 バーコンベア
7 選別コンベア
8 分離レーキ
9 土搬送コンベア
Claims (2)
- 自走機体に、機体下部前方から機体中央上部を通って機体後部にかけて、圃場の農産物を掘取って搬送を行う掘取りコンベア装置を設け、この掘取りコンベア装置に連続して選別コンベアを設けた農産物収穫機において、
上記選別コンベアの搬送終端部下方に、選別コンベアから排出される収穫物と土とを分離して、収穫物は機体後方に送り土は落下させる分離レーキを斜設し、該分離レーキの下方に、分離レーキを通って落下した土を受け機体前方に向け搬送して搬送終端から圃場に排出する土搬送コンベアを設けたことを特徴とする農産物収穫機。 - 上記土搬送コンベアは、不使用時には前記分離レーキの下方から外れて前方に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載の農産物収穫機。
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