JP4397254B2 - 防音パネルの取付構造及び防音壁 - Google Patents

防音パネルの取付構造及び防音壁 Download PDF

Info

Publication number
JP4397254B2
JP4397254B2 JP2004061757A JP2004061757A JP4397254B2 JP 4397254 B2 JP4397254 B2 JP 4397254B2 JP 2004061757 A JP2004061757 A JP 2004061757A JP 2004061757 A JP2004061757 A JP 2004061757A JP 4397254 B2 JP4397254 B2 JP 4397254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soundproof panel
support
mounting
soundproof
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004061757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005248599A (ja
Inventor
徹 萩原
二三男 井上
充洋 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP2004061757A priority Critical patent/JP4397254B2/ja
Publication of JP2005248599A publication Critical patent/JP2005248599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4397254B2 publication Critical patent/JP4397254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

本発明は、主として車道と歩道の境界や中央分離帯に沿って設置され、車両における騒音公害を防止するための防音壁に関するものである。
例えば、街路等の一般道路においては、歩行者や沿線住民に対して車両の騒音公害を防止するために、700〜1500mm程度の比較的高さの低い防音壁を、車道と歩道の境界や中央分離帯に沿って設置することがある。従来、この種の防音壁としては、例えば、支柱と前記支柱間に取り付けられた防護部材とからなる防護柵において、前記防護部材側の前記支柱間に防音パネルが取り付けられ、前記支柱は、前記防音パネルの端部によって隠されていることを特徴とする、防音機能を有するもの、等がある。
特開平10−338913号公報
しかしながら、特許文献1に記載される等の従来の防音壁では、取り付けに際して防音パネルの位置決めが難しく、防音パネルを支持しつつボルトを螺着する等の作業が必要となり防音パネルの取り付けは簡便に行われるものとは言い難かった。また支柱に対する取り付けはボルトに頼るものであり、取付部分のせん断等の強度が不足している場合には支柱に対しての取り付けが強固に行われず、取り付け後に車両の衝突や風荷重等の外力により取付部分が変形したり、支柱から防音パネルが外れたりする恐れもある。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、支柱に対しての防音パネルの取り付けが簡便になされると共に、支柱に対しての固定が強固なものとなされた防音パネルの取付構造及び防音壁を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる防音パネルの取付構造は、一方に開口部を有する取付溝が備えられた取付金具が、該取付溝の開口部が複数の支柱間において開口部が相対向するように支柱に取り付けられ、該取付溝に防音パネルの両端付近が嵌入されると共に、前記取付金具と前記防音パネルの両端付近とが固定手段を用いて固定されている防音パネルの取付構造であって、前記取付金具は、前記防音パネルの表裏面を支持する表裏支持部と、前記表裏支持部を繋ぐ中間部とにより断面コ字状の形状となされ、該中間部は前記支柱の外形に沿う形状となされると共に前記支柱への取付角度を調整する調整手段が備えられ、前記調整手段として、前記取付金具を支柱に取り付けるために中間部に穿設されたボルト孔が防音パネルの表裏方向に長孔となされ、前記ボルト孔に挿通されたボルトが支柱に穿設されたボルト孔に挿通されて、取付金具が支柱に取り付けられると共に、前記取付金具を長孔に沿って摺動させることにより、取付金具の支柱への取付角度を調整することができるようになされたことを特徴とするものである。
また前記支柱は、既設の防護柵の支持を兼ねるものであって、前記支柱間に設けられた基礎部に上方に開口した支持溝が備えられた支持部材が設けられ、前記防音パネルの下端が前記支持溝に嵌入されて、前記防音パネルが下方から支持されていることを特徴とするものである。
なお本発明における取付金具は、前記防音パネルの表裏面を支持する表裏支持部と、前記表裏支持部を繋ぐ中間部とにより断面コ字状の形状となされ、該中間部は前記支柱の外形に沿う形状となされると共に前記支柱への取付角度を調整する調整手段が備えられているものである。
また前記支柱は、既設の防護柵の支持を兼ねるものであって、防音パネルの下面に穿設された支持孔に支持部材が挿通され、該支持部材により前記防音パネルが下方から支持されるようになされていることを特徴とするものである。
また、本発明に係わる防音壁は、本発明請求項1〜4のいずれかに記載の防音パネルの取付構造を備えたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の本発明に係わる防音パネルの取付構造によれば、防音パネルの両端付近が取付金具に備えられた取付溝に嵌入されて固定されることで、ボルト等を用いて支柱に取り付ける場合でも取付溝により位置決め等が容易となり、支柱に対しての防音パネルの取り付けが簡便になされる。また防音パネルの両端付近を取付溝に嵌入することで、防音パネルの取付強度は取付部分付近のみに頼るものとならず、支柱に対しての固定が強固なものとなり得る。
また請求項2の発明によれば、既設の防護柵に取り付けるに当たり、防音パネルを支持する強度を支柱のみに頼ることなく、基礎部に分散させることで、既設の防護柵に強度的に余裕が乏しい場合でも防音パネルを取り付けることが可能となり、また防音パネルの取付強度を更に高めることができ好ましい。
また請求項1の発明によれば、取付金具の中間部に支柱に対する取付角度を調整する調整手段が備えられていることで、種々の状況に対応して防音パネルを取り付けることが可能となり、また更に防音パネルの取り付けが容易なものとなり好ましい。
また請求項3の発明によれば、支持部材が支持孔に挿通されていることで、支持部材は位置ずれの恐れがなく防音パネルを支持することができ、また支持孔を設けるのみで、簡便な構造により防音パネルを下方から支持することができ好ましい。
また請求項4に記載の本発明に係わる防音壁によれば、防音パネルの取り付けが容易で、且つ支柱に防音パネルを強固に固定することができることで、車道と歩道の境界や中央分離帯に設置する場合でも施工時の交通規制の時間を短縮する等の利点が得られると共に、車両の衝突や風荷重等の外力に対しての変形や防音パネルの脱落が起こる恐れが小さいものとなり得る。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
実施形態
図1は、本発明に係わる防音壁の、実施の一形態を示す正面図である。道路近傍に立設された丸形パイプの支柱30に防音パネル20が、取付構造10により取り付けられて防音壁100が形成されており、支柱30の前面側には継手金具G2を介して三段のビームG1が取り付けられ、車道側に対しては、支柱30、ビームG1及び継手金具G2により車両用防護柵として機能するようになされている。
図3は、図1に示した防音壁の側断面図である。防音壁100の車道R側には三段のビームG1が取り付けられているが、歩道H側には手摺Tが支柱30に取り付けられたブラケットT1により設けられている。防音パネル20は、吸音材201が内蔵されると共に、前面板202にはパンチング孔203が穿設されることで吸音機能が具備され、パンチング加工等による透孔が穿設されていない背面板204により遮音機能が具備されたものである。
図4は、本発明に係わる防音パネルの取付構造に用いられる取付金具の、実施の一形態を示す説明図である。取付金具1はアルミニウム押出形材により一体に成形されたものであり、取付金具1には表裏支持部12が備えられ、表裏支持部12は防音パネルの表側を支持する表側支持部12Aと、防音パネルの裏側を支持する裏側支持部12Bとで構成され、更に表側支持部12A及び裏側支持部12Bとを繋ぐ中間部11が備えられている。表側支持部12Aの先端付近には、嵌入された防音パネルの緩衝用に予めパッキン材Pが取り付けられている。中間部11は丸パイプ状の支柱30の外形と略補完形状となり得るよう外面が円弧状の形状となされ、中間部11、表側支持部12A及び裏側支持部12Bとは断面コ字状となされて一方に開口部13を有して防音パネルが嵌入可能な取付溝14が備えられている。
図2は、図4に示した取付金具1を用いた場合の、図1及び図2に示した防音パネルの取付構造付近の上方からの断面を示す断面図である。尚、本図においては表側支持部12Aが配置された側が車道側、裏側支持部12Bが配置された側が歩道側である。複数立設された丸パイプ状の支柱30には、支柱30を防音壁の延設方向に貫通するように二つのボルト孔301が穿設され、二つのボルト孔301に一本のボルトB1が挿通され、そのボルトB1に、取付金具1の中間部11に穿設されたボルト孔111が挿通されて、ナットN1が螺着されることで、まず取付金具1が支柱30に固定される。ここで中間部11が支柱30の外形と略補完形状となされていることで、取付金具1の取付時に支柱30の外面と取付金具1の中間部11との間に隙間がなくなり、音漏れの恐れを無くすることができる。
次に支柱30には取付金具1は備えられた取付溝14の開口部13が、支柱30間において相対向するように各々取り付けられ、その相対向する取付溝14に防音パネル20の両端付近が嵌入され、防音パネル20の裏面側に固定バネSが挿入されることで、固定バネSとパッキン材Pとの間で防音パネル20が支持される。本実施形態においては、上述の取付金具1、固定バネS及びパッキンPが取付構造10となり、防音パネル20は取付構造10により支柱30に固定されるものとなる。
かかる取付構造10により防音パネル20の取り付けを行うことで、支柱30に取り付ける場合でも取付溝14に嵌入して固定バネSを挿入することのみで固定を行うことができ、支柱30に対しての防音パネル20の取り付けは簡便なものとなり得る。また防音パネル20の両端付近を取付溝14に嵌入することで、防音パネル20は両端付近において取付金具1の表裏支持部12により支持され、その取付強度は例えばボルトにより防音パネル20を直接支柱に取り付けた場合の取付部分付近のみに頼るものと較べ、はるかに高いものとなり得る。
更に、支柱30への取付金具1の取り付けに係わるボルトB1及びナットN1は、取付金具1自身に隠されて車道側、歩道側のいずれからも見えることがなく、また取付金具1への固定も固定バネSにより行われることから、防音パネル20の取り付けに係わるボルト・ナット等の取り付け手段が見えることがなく、市街地等に設置した場合でも周囲の景観を損なう恐れが少なくて済む。
また、取付金具1は図5に示す如く表裏支持部12が分割されたものを用いてもよい。図5は、図4と同様に取付構造付近の上方からの断面図であるが、まずイ)に示す実施形態においては、取付金具1は中間部11及び裏側支持部12Bがアルミニウム形材により一体に成形され、表側支持部12Aはアルミニウム形材により中間部11とは別個に形成されている。防音パネル20の両端付近にボルト孔205を穿設し、裏面支持部12Bに穿設されたボルト孔12B1及びボルト孔205に歩道側からボルトB2を挿通し、表側からナットN2を螺着することで防音パネル20を裏側支持部12Bに固定する。ナットN2の螺着後に、取付金具1の中間部11に設けられた取付凸部112に、表側支持部12Aの鍵状部12A1を嵌合させた状態で摺動させて車道側に取り付けることで、ナットN2は車道側から隠され、防音パネル20は中間部11、表側支持部12A及び裏側支持部12Bにより形成された取付溝14に嵌入されて支柱30に取り付けられる。
またロ)に示す実施形態においては、イ)と同様に取付金具1は中間部11及び裏側支持部12Bがアルミニウム形材により一体に成形され、表側支持部12Aはアルミニウム形材により中間部11とは別個に形成されているが、防音パネル20の一端に予めクリップナットN3を取り付けておき、取付金具1の裏面支持部12Bに穿設されたボルト孔12B1にボルトB3を挿通させると共にクリップナットN3に螺着することで、防音パネル20が裏側支持部12Bに固定される。次にイ)に示した如く、中間部11に表側支持部12Aを取り付けて、防音パネル20の端部やボルトB1が車道側から隠される。イ)及びロ)において、ボルトB2及びB3はその頭部が歩道側に露出するが、裏側支持部12Bにボルト受け凹部12B2を設けておくことで歩道側に突出することを防止し、また丸頭の突出の少ないボルトを用いれば、ボルトB2及びB3が目立つことが無く、また歩行者の衣服が引っかかる等の突出による不具合も未然に防止でき好ましい。
図6は、取付構造10に用いる取付金具1の、他の実施形態を示すもので、取付金具1が簡易的なものを示す説明図である。取付金具1は一体の縦長の鋼板を折り曲げ加工して、中間部11、表側支持部12A及び裏側支持部12Bを形成したものであり、中間部11は丸パイプ状の支柱30と略補完形状となるよう、円弧状の形状となされている。中間部11、表側支持部12A及び裏側支持部12Bが断面コ字状となされていることで、一方に開口部13が設けられた取付溝14が形成されている。
取付金具1は、図7に示す如く、ボルトB1、ナットN1により支柱30に取り付けられ、取付溝14に防音パネルの端部付近が嵌入される。イ)は、防音パネル20の端部付近に、表裏方向に貫通されてボルト孔205が穿設され、更に表側支持部12A及び裏側支持部12Bにもそれぞれボルト孔12A2及び12B1が穿設され、ボルト孔205、ボルト孔12A2及び12B1にボルトB4が挿通されてナットN4が螺着されることで、防音パネル20は取付金具1により支柱30に固定される。かかる構造により、簡易な取付金具1を用いて防音パネル20の簡便且つ強固な取り付けを行うことができ、取り付けに係わる手間やコストを低減することができる。
またロ)においては、防音パネル20の前面板202と背面板204との間に、取付金具1の表裏支持部12が嵌入されて、背面板204に穿設されたボルト孔205及び裏側支持部12Bに穿設されたボルト孔12B1にボルトB5を挿通してナットN5を螺着することで防音パネル20は取付金具1により支柱30に取り付けられる。かかる構造により、逆に防音パネル20により取付金具1が隠され、例えば防音パネル20の前面板202や背面板204が意匠性の高いものである場合に、その意匠性が損なわれるのを防ぐことができる。
また、上記実施形態に示した取付金具1の中間部11に穿設され、ボルトB1が挿通されるボルト孔111については、図8に示す如く防音壁100の表裏方向に長孔としておくことが好ましい。図8は、支柱30への取付金具1及び防音パネル20の取り付けを示す説明図であるが、まずイ)に示す如く、所定の間隔をおいて立設された支柱30に取付金具1が、ボルト孔111に挿通されるボルトB1により取り付けられるが、ボルト孔111は防音壁の表裏方向に長孔となされていることで、ナットN1を緊結しない状態では、ロ)に示す如く矢印Yの方向に、ボルトB1がボルト孔111内で表裏方向に摺動可能となり得ることで、取付金具1の取付溝14にその両端付近が嵌入される防音パネル20の、支柱30への取付方向を調整することができ、種々の状況に対応して防音壁を形成することができるようになる。
また、図9に示す如く、支柱30を貫通するように両側に穿設されたボルト孔301を直交するように設けておくことで、イ)に示す如く防音壁100の延設方向が支柱30Aで直角に屈曲する場合でも、支柱30Aのボルト孔301にボルトB1を直交するように挿通させ、各々のボルトB1に取付金具1を取り付けることで、取付金具1の開口部13の向きを直交するようにして防音パネル20を直交する方向に取り付けることができる。
更に、取付金具1は立設された支柱30に、防音パネル20が複数段設けることができるように取り付けてもよい。図10に示す実施形態において、支柱30は防音パネル20の上下方向の幅の二倍程度の高さとなされ、かかる支柱30に上下二段に亘って取付金具1が取り付けられ、それぞれの取付金具1の取付溝14に防音パネル20の両端付近が嵌入されて防音壁が形成される。本実施形態においては、防音パネル20それぞれに対応して複数の取付金具1を用いているが、一体の上下方向に長い取付金具1を用いて複数段の防音パネル20を取り付け可能としてもよい。
第1の参考例
図11〜図13は、防音壁の参考例を示す説明図である。まず、図11は適用される防護柵を示す斜視図であるが、本図に示す防護柵Gは歩道Hの車道R近傍に、車道Rに沿って延設された既設のもので、支柱30に柵パネルG1が取付金具G2により取り付けられているものである。防護柵Gは、防護柵設置要綱に示す横断防止柵に分類されるもので、柵パネルG1は基より、支柱30やその基礎についてもそれ程大きくない垂直荷重に対応する程度の強度を想定して強度の設定が行われており、支柱30及びその基礎には強度的にそれ程余裕がないものである。このような支柱30に防音パネル20を取り付けると、防音パネル20が受ける風荷重を最終的に支持するのが支柱30となり、支柱30やその基礎の傷みや変形を生じさせる恐れがあることから、既設の、強度にそれ程余裕がない防護柵Gに防音パネル20を取り付けることは従来躊躇されてきていた。
防護柵Gの支柱30への防音パネル20の取り付けに当たっては、第1の実施形態と同様に取付金具を用いるが、取付金具を構成するものとして、まず支柱30に沿う曲面を有するUバンド15と取付プレート16とで支柱30を挟み付けた状態で、Uバンド15と取付プレート16とをボルトB6及びナットN6により固定する。Uバンド15と取付プレート16とは、一体の支柱30の上下方向に適宜複数設けるのが好ましく、本実施形態においては三体が取り付けられる。この取付プレート16を用いて防音パネル20が取り付けられるが、更に防護柵Gの支柱30間で、柵パネルG1下方の中央付近に、約30cm×30cm平面矩形で、深さ約20cmの孔Aが開設され、その孔に、上方に開口し防音パネル20の下端が嵌入可能な支持溝21が備えられた断面コ字状の支持部材2が上面に埋設されたブロックである基礎部3が嵌入されてモルタル等により固定されて埋設される。
かかる取付プレート16及び基礎部3に対して、防音パネル20は図12に示す如く取り付けられる。まず防音パネル20の中央付近部206が、上方から基礎部3に埋設された支持部材2の支持溝21に嵌入されて、防音パネル20は支持部材2及び基礎部3により下方から支持される。ここで支持部材2は断面コ字状となされていることで、嵌入された防音パネル20は下方からのみならず、車道R側及び歩道H側からの風荷重等の外力に対しても支持される。更に防音パネル20は支持部材2の支持溝21に嵌入されて表裏方向の位置決めが大凡なされ、下端部が支持溝21内で摺動されつつ防護柵Gの延設方向に対する位置決めがなされた後、ボルトによる防音パネル20の取り付けが可能であり、取り付けは簡便なものとなり得る。次にカバー材17に穿設されたボルト孔171と、防音パネル20の両端付近に穿設されたボルト孔205とにボルトN7が挿通されることで、防音パネル20は支柱30に取り付けられる。
図13は、防音パネル20の支柱への取り付け部分の詳細を示す上方からの断面図である。ここで防音パネル20の取付金具に相当するのは、Uバンド15、取付プレート16及びカバー材17であり、取付金具とボルト・ナットとで防音パネル20の取付構造は構成されている。防音パネル20の両端付近は取付プレート16及びカバー材17により形成される取付溝14に嵌入され、ボルトB7とナットN7とが緊結されることで取付プレート16とカバー材17とにより挟まれて固定されることとなる。従って、ボルト孔205付近にかかる応力が低減され、防音パネル20の取り付けはボルト孔205付近の強度のみに頼ることがなくなり、その取付強度は強固なものとなり得る。
第2の参考例
図14及び図15は、防護柵Gへの防音パネル20の取り付けの、更に他の参考例を示す説明図である。図14は、防音パネル20の取り付けを示す斜視図であるが、第1の参考例と同様に、防護柵Gの支柱30に取り付けられた取付プレート16に、カバー材17を用いて防音パネル20が取り付けられるが、支持部材2Bとして丸棒が用いられており、支持部材2Bは、防音パネル20の中央付近の下面に穿設された支持孔207に挿通される。
図15は、支持孔207に支持部材2Bが挿通された状態で防護柵Gに防音パネル20が取り付けられた状態を示す正面図であるが、防音パネル20が設置された状態で、支持部材2Bの上端が支持孔207の上端に突き当たるようになされていると共に、支持部材2Bの下端は歩道H面に当接され、支持部材2Bによって防音パネル20が下方から支持されることで、簡便な構造で支柱30への負荷を軽減することができる。
支持孔207は、支持部材2Bが挿通可能で、且つ防音パネル20が設置された状態で挿通された支持部材2Bが支持孔207内か、または防音パネル20の下面で突き当たって防音パネル20が下方から支持されるようになされていればその形状や深さは適宜のものとしてよく、例えば防音パネル20の背面板の折り曲げ部分に突き当たるようにしておいてもよい。また支持部材2Bに用いられる材料は、丸棒に限定されず、角棒や多角形断面の棒状体、丸、角、多角形断面のパイプ状体を適宜用いることができ、更には同じ断面形状で延びるものにも限定されず、先細や中太の形状のものを用いることができる。
また支持部材2Bは、図16に示す如く設けてもよい。図16は図14と同様の視点からの説明図であるが、歩道H面に円筒形状の孔A1が穿設され、丸棒である支持部材2Bの下端が孔A1に挿通され、下方が孔A1に挿通されて歩道H面から突出された支持部材2Bの上端が、防音パネル20の下面に設けられた支持孔207に挿通される。支持部材2Bが上下端を支持孔207と孔A1とに挿通されていることで、防音パネル20は上方からの荷重に対してのみならず、前後方向からの荷重に対しても支持部材2Bにより支持され、防音パネル20の取付強度は高いものとなされる。
本発明に係わる防音壁の、実施形態を示す正面図である。 図4に示した取付金具を用いた場合の、防音パネルの取付構造付近の上方断面を示す断面図である。 図1に示した防音壁の側断面図である。 本発明に係わる取付金具の、実施の一例を示す説明図である。 本発明に係わる防音パネルの取付構造に用いられる取付金具の、他の例を示す説明図である。 本発明に係わる取付金具の、他の例を示す説明図である。 図6に示した取付金具を用いた場合の、防音パネルの取付構造付近の上方断面を示す断面図である。 本発明に係わる防音パネルの取付構造の、他の例を示す説明図である。 図8に示した実施形態の、変形の一例を示す説明図である。 図8に示した実施形態の、変形の更なる一例を示す説明図である。 防音壁の第1の参考例を示す説明図である。 防音壁の第1の参考例を示す説明図である。 防音壁の第1の参考例を示す説明図である。 防音壁の第2の参考例を示す説明図である。 防音壁の第2の参考例を示す説明図である。 防音壁の第2の参考例の変形の例を説明する斜視図である。
符号の説明
1 取付金具
11 中間部
12 表裏支持部
13 開口部
14 取付溝
2、2B 支持部材
21 支持溝
3 基礎部
10 防音パネルの取付構造
20 防音パネル
30 支柱
100 防音壁
R 車道
H 歩道

Claims (4)

  1. 一方に開口部を有する取付溝が備えられた取付金具が、該取付溝の開口部が複数の支柱間において開口部が相対向するように支柱に取り付けられ、該取付溝に防音パネルの両端付近が嵌入されると共に、前記取付金具と前記防音パネルの両端付近とが固定手段を用いて固定されている防音パネルの取付構造であって、前記取付金具は、前記防音パネルの表裏面を支持する表裏支持部と、前記表裏支持部を繋ぐ中間部とにより断面コ字状の形状となされ、該中間部は前記支柱の外形に沿う形状となされると共に前記支柱への取付角度を調整する調整手段が備えられ、前記調整手段として、前記取付金具を支柱に取り付けるために中間部に穿設されたボルト孔が防音パネルの表裏方向に長孔となされ、前記ボルト孔に挿通されたボルトが支柱に穿設されたボルト孔に挿通されて、取付金具が支柱に取り付けられると共に、前記取付金具を長孔に沿って摺動させることにより、取付金具の支柱への取付角度を調整することができるようになされたことを特徴とする防音パネルの取付構造。
  2. 前記支柱は、既設の防護柵の支持を兼ねるものであって、前記支柱間に設けられた基礎部に上方に開口した支持溝が備えられた支持部材が設けられ、前記防音パネルの下端が前記支持溝に嵌入されて、前記防音パネルが下方から支持されていることを特徴とする請求項1に記載の防音パネルの取付構造。
  3. 前記支柱は、既設の防護柵の支持を兼ねるものであって、防音パネルの下面に穿設された支持孔に支持部材が挿通され、該支持部材により前記防音パネルが下方から支持されるようになされていることを特徴とする請求項1に記載の防音パネルの取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の防音パネルの取付構造を備えたことを特徴とする防音壁。
JP2004061757A 2004-03-05 2004-03-05 防音パネルの取付構造及び防音壁 Expired - Lifetime JP4397254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061757A JP4397254B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 防音パネルの取付構造及び防音壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061757A JP4397254B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 防音パネルの取付構造及び防音壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005248599A JP2005248599A (ja) 2005-09-15
JP4397254B2 true JP4397254B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=35029341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004061757A Expired - Lifetime JP4397254B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 防音パネルの取付構造及び防音壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4397254B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5046668B2 (ja) * 2006-07-31 2012-10-10 積水樹脂株式会社 外構塀
KR101890170B1 (ko) * 2017-03-23 2018-08-21 신영기술개발(주) 원형지주 방음판 지지장치
JP6860164B2 (ja) * 2017-05-10 2021-04-14 新中央工業株式会社 遮音パネルの補強金具及び遮音パネルの補強方法
KR102207776B1 (ko) * 2020-07-09 2021-01-26 주식회사 에스티 방음판 일체형 경량 원형지주가 구비된 방음시설

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005248599A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4767881B2 (ja) 柵のビーム取付構造
JP4993768B2 (ja) 道路用柵
JP2011007033A (ja) 防護柵用支柱
US7314212B2 (en) Sound attenuating fencing assembly
EP2628852B1 (en) Road safety barrier structure with supporting pillar and method to install it
JP4397254B2 (ja) 防音パネルの取付構造及び防音壁
JP4223535B2 (ja) 低層用柵構造体と接続用ブラケット
JP2006283297A (ja) 防音壁
KR102120997B1 (ko) 지주보강 가드레일 및 그 시공방법
JP6652461B2 (ja) 橋梁用防護柵
KR200391781Y1 (ko) 가드레일용 지주대의 매설보강구조
JP5334880B2 (ja) 防護柵
KR101440604B1 (ko) 보행자용 방호 울타리
KR200390596Y1 (ko) 추락방지 및 충격 흡수형 난간구조물
KR102309337B1 (ko) 방음형 난간
JP5191349B2 (ja) 防護柵のビームパイプ継手構造
JP4377868B2 (ja) 防護柵用支柱の立設構造
KR101958722B1 (ko) H-빔을 이용한 방음 터널에서의 빔 결합형 루프 판넬 고정장치
JP2006016820A (ja) パネル柵
KR100584093B1 (ko) 도로 방음벽 기둥 보강구조
JP2003321949A (ja) 鋼管柱の柱脚金物
JP2008144475A (ja) 防護柵支柱の地覆部への固定構造
JP6652462B2 (ja) 橋梁用防護柵
JP3970476B2 (ja) 防護柵
KR101345397B1 (ko) 가설방음벽용 포스트 부재

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4397254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141030

Year of fee payment: 5