JP4397101B2 - 屋外用の流し - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニーなどの外壁面に設置される屋外用の流しに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のガーデニングの流行に伴い、バルコニー等の外壁面に流しを設ける家屋が増えている。
【0003】
そのような屋外用の一般的な流しは、図7に示すように、流し本体100の底部の排水口101に排水管102を接続し、該排水管102の途中にU形トラップ管103を接続して下水管からの臭気の逆流を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の屋外用の流しには、ガーデニング等による泥水を流すことが多いため、U形トラップ管103に泥が詰まり易いという問題があり、泥が詰まっても簡単に掃除することができないという問題があった。
【0005】
また、上記の流しは、流し本体100の下側に排水管102やU形トラップ管103が接続、配管されているため、例えば、流し本体100の下に物入れ等を設けても、排水管102やU形トラップ管103が邪魔になって、十分な収納スペースが得られないという問題もあった。
【0006】
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、その目的とするところは、泥詰まりがなく、トラップの掃除を簡単に行うことができ、下側に物入れを設けても十分な収容スペースが得られる屋外用の流しを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る屋外用の流しは、外壁面に取付けられる支持体の凹部に箱型トラップを収容し、流し本体を支持体の上に載置して流し本体底部の排水口を箱型トラップの上端開口に臨ませると共に、箱型トラップの後側壁の上部に形成された接続口に排水管を接続したことを特徴とするものである。
【0008】
かかる構成の流しに泥水を流すと、泥水は流し本体底部の排水口から箱型トラップへ流入して、泥などの固形物が箱型トラップの底に沈積し、固形物を含まない水が箱型トラップの後側壁の上部に形成された接続口から排水管を通じて排水される。その場合、箱型トラップの底部の容積は、従来のU形トラップの底部の容積に比べると遥かに大きいため、多少の固形物が箱型トラップの底部に沈積しても詰まる恐れはない。そして、箱型トラップの掃除をすることは、流し本体を支持体から持ち上げて取り外し、箱型トラップに手や掃除具を入れて簡単に固形物を除去することができる。尚、排水管を通じて逆流してくる臭気は、箱型トラップに滞溜する水で封止されることは言うまでもない。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る屋外用の流しは、上記請求項1の流しに於て、その支持体の下に物入れを設けたことを特徴とするものである。
【0010】
この流しのように支持体の下に物入れを設けると、支持体の下側には箱型トラップを収容する凹部が突出しているだけで排水管やU形トラップ管が一切配管されていないため、物入れの内部に十分な収納スペースを確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る屋外用の流しの正面図、図2は同流しの側面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は同流しの分解斜視図である。
【0013】
この屋外用の流しは、流し本体1と支持体2と箱型トラップ3とで構成されている。
【0014】
流し本体1は、その底部の中央付近に排水口1aを設けたシンクからなるもので、合成樹脂製、陶製、BMC製のいずれのものも使用される。
【0015】
また、支持体2は、流し本体1と略同様の平面形状を有する浅い皿形の支持体であって、その中央部から後端に亘って箱型トラップ3を収容する凹部2aが形成されており、該凹部2aの後端は開放されている。更に、この支持体2の周囲には低い立上がり壁2bが形成されており、図4に示すように、後側の立上がり壁2bには複数の止具挿通孔2cが形成されている。そして、この挿通孔2cから止具6を外壁面4にねじ込むことによって、支持体2が外壁面4に取付けられている。なお、この支持体2の材質は流し本体1と同様であり、合成樹脂製、陶製、BMC製のいずれのものも使用される。
【0016】
上記支持体2の凹部2aに収容される箱型トラップ3は合成樹脂製のものであって、図3に示すように、後側壁の上部には接続口3aが形成されており、この接続口3aを覆うように隔離板3bが後側壁の上端部から内側下方へ突き出して形成されている。そして、この箱型トラップ3の接続口3aには、外壁面4を貫いて排水管5が接続されている。
【0017】
このような箱型トラップ3は、その内部に水Wが接続口3aの下端の高さレベルまで溜まり、この水中に上記の隔離壁3bが没入するため、接続管5を通じて逆流する臭気は水封され、流し本体1の排水口1aから臭気が上がることはない。
【0018】
上記の流し本体1は、その底部の排水口1aが箱型トラップ2の上端開口に臨むように支持体2の上に取り外し自在に載置されており、位置ずれしないように流し本体1の下端周囲が支持体2の立上がり壁2bで囲まれている。
【0019】
以上のような構成の屋外用の流しは、泥水等を流し本体1に流すと、泥水が流し本体1底部の排水口1aから箱型トラップ3へ流入して、泥などの固形物Sが箱型トラップ3の底に沈積し、固形物Sを含まない水Wが箱型トラップ3の接続口3aから排水管5を通じて排水される。この箱型トラップ3の底部の容積は、従来のU形トラップ管103の底部の容積に比べると遥かに大きいため、多少の固形物Sが箱型トラップ3の底部に沈積しても詰まる恐れはない。
【0020】
そして、この箱型トラップ3の掃除をするときは、流し本体1を支持体2から持ち上げて取り外し、箱型トラップ3に手や掃除具を入れて固形物Sを除去することができるので、従来のU形トラップ管103を接続したものに比べると、清掃作業が遥かに簡単である。尚、排水管5を通じて逆流してくる臭気は、既述したように箱型トラップ3に滞溜する水Wで封止されるので、流し本体1の排水口1aから臭気が上がることはない。
【0021】
図5は本発明の他の実施形態に係る屋外用の流しの正面図、図6は図5のB−B線断面図である。
【0022】
この実施形態の屋外用の流しは、前述の支持体2の下に物入れ7を設けたものである。この物入れ7は、四隅の柱7aと上端の梁7bと下端の基礎7cで骨組をして側板を張付けたものであって、正面には観音開きの扉7dが取付けられており、内部には棚7eが設けられている。
【0023】
この流しの他の構成は、前述した流しと同様であるので、図5,図6において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0024】
この流しのように、支持体2の下に物入れを設けると、支持体2の下側には箱型トラップを収容する凹部2aが突出しているだけで排水管やU形トラップ管などが一切配管されていないため、物入れ7の内部に十分な収納スペースを確保することができ、ガーデニングの道具などを収納することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の屋外用の流しは、泥などの固形物が箱型トラップの底部に多少沈積しても詰まることがなく、流し本体を取り外して箱型トラップの掃除を簡単に行うことができ、下側に物入れを設けても十分な収容スペースを確保できるといった顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る屋外用の流しの正面図である。
【図2】同流しの側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。図4は同流しの分解斜視図である。
【図4】図4は同流しの分解斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る屋外用の流しの正面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】従来の屋外用の流しの正面図である。
【符号の説明】
1 流し本体
1a 排水口
2 支持体
2a 凹部
3 箱型トラップ
3a 接続口
4 外壁面
5 排水管
7 物入れ
Claims (2)
- 外壁面に取付けられる支持体の凹部に箱型トラップを収容し、流し本体を支持体の上に載置して流し本体底部の排水口を箱型トラップの上端開口に臨ませると共に、箱型トラップの後側壁の上部に形成された接続口に排水管を接続したことを特徴とする屋外用の流し。
- 支持体の下に物入れを設けたことを特徴とする請求項1に記載の屋外用の流し。
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Families Citing this family (1)
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2000
- 2000-04-28 JP JP2000134246A patent/JP4397101B2/ja not_active Expired - Lifetime
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