JP4396389B2 - 植物育成用照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、近接して植えられている植物の生育を制御するために用いられる植物育成用照明装置に関する。
従来から、完全閉鎖型の植物育成システム(外光及び外気を遮断した空間内に植物を配置し、植物に対して適切な温湿度環境及び光環境を提供するシステム)、農業用のビニールハウス若しくはガラスハウス等の施設栽培、又は露地栽培等のように、植物が比較的密に植えられた状況下で、植物を栽培するために植物育成用照明装置が使用されている。
このような植物育成用照明装置は、例えば、上記施設栽培において、日中の日照不足を植物上部に設置した人工光源にて朝夕に補ったり、意識的に人工光源にて日長を延ばして植物の生育を制御しようとするものであり、その代表例として電照菊(主に秋菊が用いられ、日の長さが短くなると花芽をつける性質を利用し、光を朝夕にあてて、開花時期を調整する菊)の例などが挙げられる。
しかしながら、このような従来の植物育成用照明装置においては、植物上部に設置された人工光源から植物に向けて光を照射するため、近接して植えられている植物自身の影により、人工光の照射中又は日中においても、植物の側面及び下部位置において慢性的な日照(紫外線及び可視光)不足が生じていた。このため、植物の側面及び下部位置では、植物の生育が悪くなったり、植物が病害に侵され易い状況になっていた。
ところで、このような病害の原因の1つとして、灰色カビ病、菌核病、トマト輪紋病、白星病、うどんこ病、ベト病、炭そ病等のように胞子で伝播する糸状菌(カビ)が知られている。そして、これら糸状菌は、365nm付近のUV−Aが照射されることで胞子の形成が促進され、空気中に放出された胞子が伝搬されることによって病害が伝染することが知られている(以下、このような糸状菌を光依存性の高い空気伝染性の病原菌という)。
通常、このような植物病害が発生した場合は、速やかに薬剤による対処を行うが、苗や成果物に対する直接散布は、人体への悪影響が懸念されることから社会問題にもなっており、生産者としてはできる限り、薬剤の使用は避けたいと思っている現状がある。このため、薬剤を使用することなく植物病害を低減する方法が検討されている。
一方、植物上部に加えて、植物が植えられている土壌近傍にも照明器具を設置した装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この装置は、植物上部に設置された照明器具及び土壌近傍に設置された照明器具の光色を使い分けることにより、害虫を防除するようにした装置である。
特開平6−209654号公報 特開平11−192044号公報
しかしながら、特許文献2に記載の装置は、害虫防除を目的とするものであり、植物が比較的密に植えられて栽培される状況下において、植物の側面及び下部位置における植物の生育不良の改善及び、植物病害を低減することができるものではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、植物が比較的密に植えられて栽培される状況下において、植物の側面及び下部位置における慢性的な日照不足を解消することにより、植物の生育を促進すると共に、植物病害を低減することができる植物育成用照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、近接して植えられている植物の生育を制御するために、植物の上方から光を照射する上部照明器具を備えた植物育成用照明装置において、植物の側面及び/又は下部位置の日照不足を補うために、植物の側方及び/又は下方位置に設置され、植物の側面及び/又は下部位置に向けて光を照射する側部照明器具及び/又は下部照明器具を、更に備え、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の光色が、変換可能であり、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の光色を制御する第2の照明制御手段を備え、前記第2の照明制御手段は、日中は、植物の側面及び/又は下部位置の日照不足を補うための白色光を前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の全て照明器具に照射させ、夜間は、前記病原菌の積極的な胞子形成抑制のための波長280〜340nmのUV-B若しくは波長400〜500nmの青色光、又は植物の抵抗力を向上させるための波長600〜700nmの赤色光のいずれか1つ以上の光を、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具に照射させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具から照射される光が、植物の生育を促進するための波長400〜800nmの光、及び/又は、光依存性の高い空気伝染性の病原菌による植物病害を抑制するための波長280〜340nmのUV−Bを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の発明において、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具は、植物の生育に併せて、植物の高さ方向にその配光が調整自在であり、且つ、照射する光量も調整自在であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、植物が植えられる床面に設置され、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具から該床面の方向に向けて照射された光を、植物に向けて反射する床面反射板を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、植物の側面及び/又は下部位置の日射量をモニタリングするために、植物の側面及び/又は下部位置に設置された照度センサと、前記照度センサによる検出結果に基づいて、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の点灯時間及び/又は光量を制御する第1の照明制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具が、植物の列と略平行に、略連続して設置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、植物の側方及び/又は下方位置に設置された側部照明器具及び/又は下部照明器具により、植物の側面及び/又は下部位置に向けて人工的に光を照射するので、比較的密に植物が植えられている状況下においても、植物の側面及び/又は下部位置における慢性的な日照不足が解消され、植物の生育が促進される。また、植物の生育が促進されることにより、病気に対する植物の抵抗力が増し、植物が病気にかかり難くなる。側部照明器具及び/又は下部照明器具の光色を変換することができるので、状況に応じて最適な光色を選択することにより、より効果的に植物の生育を促進すると共に、植物病害を低減することができる。また、第2の照明制御手段により、日中は白色光を側部照明器具及び/又は下部照明器具の全ての照明器具に照射させ、夜間は、UV-B若しくは青色光、又は赤色光のいずれか1つ以上の光を、側部照明器具及び/又は下部照明器具に照射させるので、日中は、植物の側面及び/又は下部位置における日照不足が改善されると共に、夜間は状況に応じて最適な光色を選択することにより、より効果的に植物の生育を促進すると共に、植物病害を低減することができる。
請求項2の発明によれば、側部照明器具及び/又は下部照明器具から照射される光は、植物の生育を促進するための波長400〜800nmの光、及び/又は、光依存性の高い空気伝染性の病原菌による植物病害を抑制するための波長280〜340nmのUV−Bを含むので、波長400〜800nmの光により、植物の生育が促進されると共に、植物が病気にかかり難くなる。また、UV−Bが直接的に糸状菌に作用することにより、胞子形成や菌糸の生長が抑えられるので、病気の広がりを抑えることが可能となる。
請求項3の発明によれば、側部照明器具及び/又は下部照明器具は、植物の生育に併せて、植物の高さ方向の配光、及び照射する光量を調整することができるので、植物の生育状況に応じて、植物の側面及び/又は下部位置に向けて効率よく光を照射することができる。
請求項4の発明によれば、側部照明器具及び/又は下部照明器具から床面の方向に向けて照射された光を、床面反射板により植物に向けて反射することができるので、植物の側面及び/又は下部位置に効率よく光を照射することができる。
請求項5の発明によれば、照度センサにより植物の側面及び/又は下部位置の日射量をモニタリングして、側部照明器具及び/又は下部照明器具の点灯時間及び/又は光量を制御できるようにしたので、実際に植物の側面及び/又は下部位置が、どの程度光が足りていないかを正確に把握して、植物に効率よく光を照射することができる。
請求項6の発明によれば、側部照明器具及び/又は下部照明器具が、植物の列と略平行に、略連続して設置されているので、個々の側部照明器具及び/又は下部照明器具の照射範囲に対して、植物が広い範囲に亘って列状に植えられている場合であっても、これら植物に効率よく光を照射することができる。
以下、本発明の第1の実施形態である植物育成用照明装置について、図1及び図2を参照して説明する。植物育成用照明装置1は、完全閉鎖型の植物育成システム、農業用のビニールハウス若しくはガラスハウスなどの施設栽培、又は露地栽培等において、比較的密な状態で植えられている植物に、光を照射するために使用される装置である。
植物育成用照明装置1は、植物Pの上方から光を照射するために植物Pの上方位置に設置された上部照明器具2と、植物Pの側面位置に向けて光を照射するために植物Pの側方位置に設置された側部照明器具3と、植物Pの下部位置に向けて光を照射するために植物Pの下方位置に設置された下部照明器具4とを備えている。なお、図1(b)においては、上部照明器具2の構成部材である光源21及び反射板22のみを示しており、以下同様に、側部照明器具3の光源31及び反射板32、下部照明器具4の光源41のみを示している。
植物Pは、床面Gに形成された畝Fに並んで植えられており、側部照明器具3及び下部照明器具4は、この畝Fと略平行(植物Pの列と略平行)に略連続して設置されている。より具体的には、例えば、植物Pの側面及び下部位置に、シリンダ等で覆い防水加工を施した蛍光灯を畝Fと略平行に配置したり、出力の弱い白熱電球、ハロゲン電球、又はLEDランプ等を、畝と略平行に複数個並べて配置することにより、側部照明器具3及び下部照明器具4を設置する。また、ホローライトガイド方式の照明器具、光ファイバ、又は長細い形状にしたEL器具等の連続光源を、畝Fと略平行に配置することにより、側部照明器具3及び下部照明器具4を設置することも有効である。
このように、側部照明器具3及び下部照明器具4が、植物Pの列と略平行に、略連続して設置されているので、個々の照明器具3,4の照射範囲に対して、植物Pが広い範囲に亘って列状に植えられている場合であっても、これら植物Pの側面及び下部位置に効率よく光を照射することができる。
また、植物Pの側方及び下方位置に設置された、これら側部照明器具3及び下部照明器具4により、植物Pの側面及び下部位置に向けて積極的に光を照射するので、比較的密に植物が植えられている状況下においても、植物Pの側面及び下部位置における慢性的な日照不足が解消され、植物Pの生育が促進される。また、植物Pの生育が促進されることにより、病気に対する植物Pの抵抗力が増し、植物Pが病気にかかり難くなる。
このような側部照明器具3及び下部照明器具4に使用される光源31,41は、波長400〜800nmの範囲の光を照射する光源、又は波長280〜340nmの範囲の紫外線(以下、UV−Bという)を照射する光源の少なくともいずれか一方であることが望ましい。波長400〜800nmの範囲の光を照射する光源は、植物の生育を促進することを目的として使用される。このような光源としては、例えば、電球、ハロゲン電球、白色蛍光灯、又は高輝度放電灯(低圧ナトリウム灯、高圧ナトリウム灯、メタルハライドランプ、水銀灯)等が挙げられる。
また、UV−Bを照射する光源としては、光依存性の高い空気伝染性の植物病害を抑制することを目的として使用される。このような光源としては、例えば、日焼け用蛍光灯、水銀灯、又は高輝度放電灯(メタルハライドランプ)等が挙げられる。実際に、暗室内に炭疽病菌を接種した培地を載置し、それぞれUV−B蛍光灯又は白色蛍光灯(比較例)のみを点灯して7日間、UV−Bの菌糸の生長抑制試験を行ったところ、白色蛍光灯により、照度220lx、UV−B量0.4μW/cmの光を照射したサンプルについては、菌糸の生長が観察されたのに対し、UV-B蛍光灯により、照度11.5lx、UV−B量31.8μW/cmの光を照射したサンプルについては、目視できる菌糸の生長は観察されなかった。これは、UV−Bが直接的に糸状菌に作用することにより、胞子形成や菌糸の生長が抑制されたものと考えられる。
このように、側部照明器具3及び下部照明器具4から照射される光が、波長400〜800nmの光を含むことにより、植物Pの生育が促進されると共に、植物Pが病気にかかり難くなる。また、側部照明器具3及び下部照明器具4から照射される光が、UV−Bを含むことにより、菌糸の生長が抑えられるので、病気の広がりを抑えることが可能となる。
なお、図2に示されるように、これら側部照明器具3及び下部照明器具4は、それぞれ1つの光源により構成される必要はなく、例えば、側部照明器具3の光源31a,31bを、植物Pの高さ方向aに複数配置して、植物Pの側面を照射するようにしてもよい。また、例えば、植物Pと光源21,31a,31b,41の間にフィルタ23,33a,33b,43を配置することにより、糸状菌の胞子の形成を促進させる365nm付近のUV−Aをフィルタ23,33a,33b,43で吸収するようにしてもよい。また、植物育成用照明装置1による人工光の照射時間については、通常の補光照明と同じように朝夕だけ行う場合と、日中から行う場合の両方が考えられる。
次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照して説明する。本実施形態における植物育成用照明装置1は、植物Pの生育に併せて、植物Pの高さ方向aに、側部照明器具3及び下部照明器具4の配光が調整自在であり、且つ、照射する光量も調整自在である点で第1の実施形態と異なる。
側部照明器具3及び下部照明器具4の配光を調整する手段は、側部照明器具3及び下部照明器具4の配光が植物Pの高さ方向aに調整自在であれば、特に限定されるものではなく、例えば、図3(a)(b)に示されるように、側部照明器具3及び下部照明器具4の光源31a,31b,41の設置角度を矢印b〜bのように調整自在とすることにより、植物Pの高さ方向aに配光が調整できるようにしてもよい。また、光源31a,31b,41に配光調整可能な反射板を取り付けることにより、側部照明器具3及び下部照明器具4の配光を調整できるようにしてもよい。
また、側部照明器具3及び下部照明器具4の光量を調整する手段は、特に限定されるものではなく、例えば、図3(a)(b)に示されるように、側部照明器具3及び下部照明器具4への電力の供給を制御して光源31a,31b,41を点灯又は消灯させることにより、側部照明器具3及び下部照明器具4から照射される光の光量を調整するようにしてもよい。なお、図3(a)において、消灯状態の光源21,31bを点線で示している。
これら側部照明器具3及び下部照明器具4の配光及び光量は、植物Pの生育に併せて調整される。例えば、図3(a)に示されるように、初期の生育ステージにおいて、植物Pがあまり生育しておらず植物Pがまだ小さい場合には、上部照明器具2及び側部照明器具3の光源21,31bを消灯させると共に、側部照明器具3及び下部照明器具4の光源31a,41の取付角度を調整することにより、配光の広がりを抑え、光量を少なくする。一方、図3(b)に示されるように、植物Pが大きくなるにつれて、上部照明器具2及び側部照明器具3の光源21,31bを点灯させると共に、側部照明器具3及び下部照明器具4の光源31a,31b,41の取付角度を調整することにより、配光を広くし、光量も多くする。なお、側部照明器具3及び下部照明装置4の配光及び光量の調整の仕方は、必ずしも上述した例に限られるものではなく、上部照明器具2の光量が少ない場合や、植物P自身が比較的多くの光を必要とする場合には、初期の生育ステージにおいても上部照明器具2及び側部照明器具3の光源21,31bを点灯させるなどしてもよい。
本実施形態の植物育成用照明装置1によれば、植物Pの生育に併せて、植物Pの高さ方向aの配光、及び光量を調整することができるので、植物Pの生育状況に応じて、植物Pの側面及び下部位置に向けて効率よく光を照射することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態における植物育成用照明装置1は、床面反射板5を備える点で第1及び第2の実施形態と異なる。
床面反射板5は、植物Pが植えられる床面Gに設置され、側部照明器具3及び下部照明器具4の光源31,41から床面Gの方向に向けて照射された光を、植物Pに向けて反射する。床面反射板5に使用される材料は、側部照明器具3及び下部照明器具4から照射された光を効率よく反射できるものであれば、特に限定されるものではなく、反射板として使用される公知の材料を使用することができる。
本実施形態の植物育成用照明装置1によれば、側部照明器具3及び下部照明器具4から床面Gの方向に向けて照射された光を、床面反射板5により植物Pに向けて反射することができるので、植物Pに効率よく光を照射することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態における植物育成用照明装置1は、植物Pの側面及び下部位置の日射量をモニタリングするための照度センサ6a,6bと、これら照度センサ6a,6bによる検出結果に基づいて、側部照明器具3及び下部照明器具4の点灯時間及び光量を制御する制御部7(第1の照明制御手段)とを備えている点で、他の実施形態と異なる。
制御部7は、センサ信号線8を介して照度センサ6a,6bに接続されると共に、調光信号線9を介して上部照明器具2、側部照明器具3及び下部照明器具4に接続される。そして、照度センサ6a,6bから入力された植物Pの側部及び下部位置の照度データに基づいて各照明器具2,3,4の光源21,31,41の点灯時間及び光量を決定し、各照明器具2,3,4の点灯及び消灯、並びに光量を制御するための調光信号を調光信号線9を介して各照明器具2,3,4に出力する。制御部7による各照明器具2,3,4の制御方法は、特に限定されるものではなく、栽培される植物Pの種類やその育成ステージ、育成環境に応じて適宜決定される。例えば、予め定めておいた各時間帯における光量を確保するために、照度センサ6a,6bから入力された照度データを基に、所定の光量を補うように照明器具2,3,4の光量や点灯時間を調整するようにしてもよい。また、植物Pの上部位置にも照度センサを配置して上部の光量も同時にセンシングし、植物Pの側部及び下部位置の光量を、植物Pの上部位置と同等の光量になるように調整するようにしてもよい。また、予め定めておいた一日の積算光量や植物上部の積算光量に応じて、側部照明器具3及び下部照明器具4の点灯時間及び光量を調整してもよい。
本実施形態の植物育成用照明装置1によれば、照度センサ6a,6bにより植物Pの側面及び下部の日射量をモニタリングして、側部照明器具3及び下部照明器具4の点灯時間及び光量を制御できるようにしたので、実際に植物Pの側面及び下部位置が、どの程度光が足りていないかを正確に把握して、植物Pに効率よく光を照射することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について図6を参照して説明する。本実施形態における植物育成用照明装置1は、側部照明器具3及び下部照明器具4の光色が、変換可能であると共に、この側部照明器具3及び下部照明器具4の光色を制御する制御部(第2の照明制御手段)を備える点で他の実施形態と異なる。
側部照明器具3及び下部照明器具4の光色を変換させる手段は、特に限定されるものではなく、例えば、各照明器具3,4が複数の光色の光源を備えており、制御部が、状況に応じて、これら各光色の光源に電力を供給することにより、各照明器具3,4の光色を変換させるようにしてもよい。
各光源の光色は、特に限定されるものではなく、例えば、白色光を照射する白色光源や、UV−Bを照射するUV−B光源の他、青色光を照射する青色光源、赤色光を照射する赤色光源などが挙げられる。
白色光源としては、電球、ハロゲン電球、白色蛍光灯、高輝度放電灯(低圧ナトリウム灯、高圧ナトリウム灯、メタルハライドランプ、水銀灯)等が挙げられる。UV−B光源としては、日焼け用蛍光灯、水銀灯、又は高輝度放電灯(メタルハライドランプ)等が挙げられる。青色光源としては、青色蛍光灯、青色LED、青色冷陰極蛍光灯、青色EL、青色無電極ランプ、青色HID等が挙げられる。赤色光源としては、赤色蛍光灯、赤色LED、赤色冷陰極蛍光灯、赤色EL、赤色無電極ランプ、赤色HID、等が挙げられる。白色光のかわりに青色光源を用いると、ウドンコ病の胞子形成を抑制することができる。また、白色光のかわりに赤色光源を用いると、植物体自身の病気抵抗性が増し、病気にかかり難くなる。
このように、側部照明器具3及び下部照明器具4の光色を変換することができるので、状況に応じて最適な光色を選択することにより、より効果的に植物の生育を促進すると共に、植物病害を低減することができる。
次に、図6を参照して、制御部による側部照明器具3及び下部照明器具4の光色の制御方法について、昼間と夜間とで、照明器具3,4の光色を変化させた場合を例に説明する。なお、図6において、白色光を照射する照明器具を3aで、UV−B光を照射する照明器具を3bで、青色光を照射する照明器具を3cで、赤色光を照射する照明器具3dで、それぞれ示している。
図6に示されるように、日中においては、全ての側部照明器具3及び下部照明器具4に白色光を照射させる一方、夜間においては、側部照明器具3及び下部照明器具4にUV-B若しくは青色光、赤色光、又は白色光のいずれか1つ以上の光を照射させる。このようにすることにより、日中は、植物Pの側面及び下部位置における日照不足が改善されると共に、夜間は状況に応じて最適な光色を選択することにより、より効果的に植物Pの生育を促進すると共に、植物病害を低減することができる。
なお、本実施形態では、夜間に同時に複数の色(ウドンコ病の胞子形成抑制目的で青色、その他の病害防除目的でUV-Bの紫外線、植物自身による病害への抵抗力向上を目的として赤色、昼間の日射量を補う目的として白色)を点灯させる場合について説明したが、この他にも、ある時間帯には全ての照明器具3,4が同じ色に点灯し、時間帯又は日によってこれらの色を変化させるようにしてもよい。また、同時に複数の色を点灯させながら、時間帯によって同じ照明器具から放射される光色を変化させるようにしてもよい。
また、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、側部照明器具3及び下部照明器具4の両方を使用した場合について説明したが、側部照明器具3又は下部照明器具4のいずれか一方を使用してもよい。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る植物育成用照明装置を示す平面図であり、(b)は同照明装置を示す立面図。 複数の側部照明器具及びフィルタを備える同照明装置の立面図。 (a)(b)は本発明の第2の実施形態に係る植物育成用照明装置を示す立面図であり、(a)は早期育成ステージにおける立面図、(b)は早期育成ステージ経過後の立面図。 本発明の第3の実施形態に係る植物育成用照明装置を示す立面図。 本発明の第4の実施形態に係る植物育成用照明装置を示す立面図。 本発明の第5の実施形態に係る植物育成用照明装置を示す平面図。
符号の説明
1 植物育成用照明装置
2 上部照明器具
3 側部照明器具
4 下部照明器具
5 床面反射板
6a,6b 照度センサ
7 制御部
8 センサ信号線
9 調光信号線
P 植物

Claims (6)

  1. 近接して植えられている植物の生育を制御するために、植物の上方から光を照射する上部照明器具を備えた植物育成用照明装置において、
    植物の側面及び/又は下部位置の日照不足を補うために、植物の側方及び/又は下方位置に設置され、植物の側面及び/又は下部位置に向けて光を照射する側部照明器具及び/又は下部照明器具を、更に備え、
    前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の光色が、変換可能であり、
    前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の光色を制御する第2の照明制御手段を備え、
    前記第2の照明制御手段は、日中は、植物の側面及び/又は下部位置の日照不足を補うための白色光を前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の全て照明器具に照射させ、夜間は、前記病原菌の積極的な胞子形成抑制のための波長280〜340nmのUV-B若しくは波長400〜500nmの青色光、又は植物の抵抗力を向上させるための波長600〜700nmの赤色光のいずれか1つ以上の光を、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具に照射させることを特徴とする植物育成用照明装置。
  2. 前記側部照明器具及び/又は下部照明器具から照射される光が、
    植物の生育を促進するための波長400〜800nmの光、及び/又は、光依存性の高い空気伝染性の病原菌による植物病害を抑制するための波長280〜340nmのUV−Bを含むことを特徴とする請求項1に記載の植物育成用照明装置。
  3. 前記側部照明器具及び/又は下部照明器具は、
    植物の生育に併せて、植物の高さ方向にその配光が調整自在であり、且つ、照射する光量も調整自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の植物育成用照明装置。
  4. 植物が植えられる床面に設置され、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具から該床面の方向に向けて照射された光を、植物に向けて反射する床面反射板を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の植物育成用照明装置。
  5. 植物の側面及び/又は下部位置の日射量をモニタリングするために、植物の側面及び/又は下部位置に設置された照度センサと、
    前記照度センサによる検出結果に基づいて、前記側部照明器具及び/又は下部照明器具の点灯時間及び/又は光量を制御する第1の照明制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の植物育成用照明装置。
  6. 前記側部照明器具及び/又は下部照明器具が、植物の列と略平行に、略連続して設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の植物育成用照明装置。
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