JP4396099B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出発地から目的地に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索するナビゲーション装置に関するものである。「最短時間経路」とは、出発地から目的地に到達するのに要する時間(所要時間のこと)が最も短い経路のことをいう(以下同じ)。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の出発地から目的地までの推奨経路を探索し、当該推奨経路に関する情報を出力するナビゲーション装置として、例えば、利用者が希望する目的地までの推奨経路を複数本、探索して画面表示し、旅行時間、距離等に基づいて最短時間等に該当するものを画面上で強調表示し得る車両用ナビゲーション装置等が提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、車両の進行方向の経路上に案内点を設定し、その案内点から分岐して目的地までに到る複数の経路を探索し、当該複数の経路と各経路の経路コストを示す情報等とを地図画像に合成して表示するナビゲーションシステム等が提案されている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2002−202137号公報(第2頁〜第9頁、図3〜図12)
【特許文献2】
特開2001−324342号公報(第2頁〜第7頁、図1〜図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のナビゲーション装置によると、複数の経路が提示され、所要時間が表示されても、そのような所要時間はあくまでも推定された未来の情報である。つまり、将来起こり得る事象については推定の域を超えることができないので、実際の所要時間を得ることは到底できない。そのため、実際には利用者が目的地へ到着するまでの間に、例えば交通事故を起因とする交通渋滞等の不測の交通障害が発生した場合においては、探索された複数の経路のいずれかについて、出発時以前に推定された所要時間と大きく異なってしまう事態を招くことになる。
【0006】
即ち、従来のナビゲーション装置では、このような不測の交通障害が発生した場合には、推定された所要時間は正確性を欠くこととなるため、利用者は、自ら選択した経路が実際に最短の所要時間で走行できたものであるか否かを判断し得る高精度な情報を得ることができず、自らの旅行計画に関する評価を厳密に行うことができないという問題がある。
【0007】
また、従来のナビゲーション装置では、これから到着すべき目的地に関して、出発地から当該目的地までの経路情報や道路交通情報を提供することを前提としていることから、既に目的地に到着した後に、当該出発地からの経路を探索することはないし、まして当該出発時刻以降における道路交通情報に基づいて経路探索を行うことはない。そのため、例えば、目的地を設定することもなく自由気ままにドライブしている途中に、後日再び立ち寄りたいと思うテーマパーク等を見つけ、次回に来るときのために最短所要時間で走行できる経路を知りたいという場合があっても、従来のナビゲーション装置では当該出発時刻以後における最短時間経路を探索するという要望には応えることはできない。
【0008】
即ち、従来のナビゲーション装置には、目的地に到着した後、出発地から当該目的地までの最短時間経路を探索する機能がないし、たとえそのような機能があったとしても、所要時間を推定して求めるに止まるであろうから、得られた所要時間は不測の交通障害が発生した場合においては正確性を欠くものとならざるを得ない。そのため、利用者は、自ら選択した経路が実際に最短の所要時間で走行できたものであるか否かを判断し得る高精度な情報を得られないことから、自らの旅行計画に関する評価を厳密に行うことができないという問題がある。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供し得るナビゲーション装置を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1のナビゲーション装置では、出発地から目的地に車両が到達する経路を探索するナビゲーション装置であって、前記出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、前記目的地に関目的地情報を取得する目的地情報取得手段と、前記車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記目的地情報および前記現在位置情報に基づいて前記車両が前記目的地に到達したか否かを判断する目的地到達判断手段と、前記目的地到達判断手段により前記車両が前記目的地に到達したと判断された場合、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記目的地に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、前記探索された最短時間経路に関する最短時間経路情報および前記探索された前記最短時間経路の最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる出力制御手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するため、請求項7のナビゲーション装置では、出発地から目的地に車両が到達する経路を探索するナビゲーション装置であって、前記出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、前記目的地に関し目的地情報を取得する目的地情報取得手段と、前記車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記目的地情報および前記現在位置情報に基づいて前記車両が前記目的地に到達したか否かを判断する目的地到達判断手段と、前記目的地到達判断手段により前記車両が前記目的地に到達したと判断された場合、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記目的地に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0012】
請求項1および請求項7の発明では、出発地情報取得手段により出発地に関し出発地情報を取得し、目的地情報取得手段により目的地に関目的地情報を取得し、出発時刻取得手段により車両が出発地を出発した出発時刻を取得し、現在位置情報取得手段により出発地を出発した車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する。そして、目的地到達判断手段により車両が目的地に到達したと判断された場合、出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、出発地から目的地に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を経路探索手段により探索する(請求項1,7)。また、出力制御手段により、探索された最短時間経路に関する最短時間経路情報および探索された最短時間経路の最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる(請求項1)
【0013】
これにより、当該車両が目的地に到着すると、外部から提供される道路交通情報に基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報を出力装置から得ることができる。つまり、目的地に到着した後に外部から提供される道路交通情報には、出発時刻以後到着時刻以前の過去の事象が含まれているので、例えば出発時刻以後に発生した不測の交通障害に関する道路交通情報も踏まえて、出発時刻以降における出発地から目的地に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を経路探索手段により探索することができる。したがって、従来のように未来の所要時間を推定するよりも、高精度に最短時間経路を経路しその最短所要時間を求めることができるので、当該ナビゲーション装置の利用者に対して、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。これにより、当該利用者は、出発地から目的地まで走行した経路が最適であったか否か知ることができるので、その後、似たような場所を走行する際の参考とすることができる。また当該利用者は、出発地から目的地まで走行した経路以外に最適な経路があったことも知ることができるので、次回にはその最短時間経路を選択して走行することで、より短時間に目的地へ到達することが可能となる。
【0014】
また、請求項2のナビゲーション装置では、請求項1において、前記出発地から前記目的地まで前記車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶する走行軌跡情報記憶手段と、前記走行軌跡を前記車両が走行した前記出発地から前記目的地までの走行所要時間を算出する走行所要時間算出手段と、をさらに備え、前記出力制御手段は、前記最短時間経路情報および前記最短所要時間情報に加えて前記走行軌跡情報および前記走行所要時間に関する走行所要時間情報を前記出力装置に出力させることを技術的特徴とする。
【0015】
請求項2の発明では、走行軌跡情報記憶手段により、出発地から目的地まで車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶し、走行所要時間算出手段により走行軌跡を車両が走行した出発地から目的地までの走行所要時間を算出する。そして、出力制御手段は、最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて走行軌跡情報および走行所要時間に関する走行所要時間情報を出力装置に出力させる。これにより、当該車両が目的地に到着すると、外部から提供される道路交通情報に基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて、当該車両の走行軌跡情報とその走行所要時間情報も出力装置から得ることができるので、当該ナビゲーション装置の利用者は、最短経路とその最短所要時間に対して自車の走行軌跡とその走行所要時間を対比させることができる。したがって、当該利用者は、高精度に経路探索された最短時間経路とその最短所要時間に基づいて出発地から目的地まで走行した経路が最適であったか否かを、容易かつ厳密に評価することができる。
【0016】
上記目的を達成するため、請求項3のナビゲーション装置では、出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、所定の要因を契機として、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記現在位置に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、前記最短時間経路に関する最短時間経路情報および前記最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる出力制御手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0017】
また、上記目的を達成するため、請求項8のナビゲーション装置では、出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、所定の要因を契機として、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記現在位置に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0018】
請求項3または請求項8の発明では、出発地情報取得手段により出発地に関し出発地情報を取得し、出発時刻取得手段により車両が出発地を出発した出発時刻を取得する。そして、所定の要因を契機として、出発地を出発した車両の現在位置に関する現在位置情報を現在位置情報取得手段により取得し、出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、出発地から現在位置に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を経路探索手段により探索する(請求項3,8)。また、出力制御手段により最短時間経路に関する最短時間経路情報および最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる(請求項3)
【0019】
これにより、所定の要因が発生すると、その現在位置について、外部から提供される道路交通情報に基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報を出力装置から得ることができるので、これから到着すべき目的地を設定しない場合においても、例えば、出発時刻以後に発生した不測の交通障害に関する道路交通情報も踏まえて、出発時刻以降における出発地から現在位置に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を経路探索手段により探索することができる。したがって、目的地を設定しなくても、高精度に最短時間経路を経路しその最短所要時間を求めることができるので、当該ナビゲーション装置の利用者に対して、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。これにより、当該利用者は、例えば、目的地を設定することもなく自由気ままにドライブしている途中に、後日再び立ち寄りたいと思うテーマパーク等を見つけた場合には、出発時刻以降における出発地から当該テーマパークに車両が最短所要時間で到達する最短時間経路とその最短所要時間を得ることができるので、次回の来園にはその最短時間経路を選択して走行することで、より短時間に目的地へ到達することが可能となる。
【0020】
また、請求項4のナビゲーション装置では、請求項3において、前記出発地から前記現在位置まで前記車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶する走行軌跡情報記憶手段と、前記走行軌跡を前記車両が走行した前記出発地から前記現在位置までの走行所要時間を算出する走行所要時間算出手段と、をさらに備え、前記出力制御手段は、前記最短時間経路情報および前記最短所要時間情報に加えて前記走行軌跡情報および前記走行所要時間に関する走行所要時間情報を出力装置に出力させることを技術的特徴とする。
【0021】
請求項4の発明では、走行軌跡情報記憶手段により出発地から現在位置まで車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶し、走行所要時間算出手段により走行軌跡を車両が走行した出発地から現在位置までの走行所要時間を算出する。そして、出力制御手段は、最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて走行軌跡情報および走行所要時間に関する走行所要時間情報を出力装置に出力させる。これにより、所定の要因が発生すると、その現在位置について、外部から提供される道路交通情報に基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて、当該車両の走行軌跡情報とその走行所要時間情報も出力装置から得ることができるので、当該ナビゲーション装置の利用者は、最短経路とその最短所要時間に対して自車の走行軌跡とその走行所要時間を対比させることができる。したがって、当該利用者は、高精度に経路探索された最短時間経路とその最短所要時間に基づいて出発地から目的地まで走行した経路が最適であったか否かを、容易かつ厳密に評価することができる。
【0022】
上記目的を達成するため、請求項5のナビゲーション装置では、請求項1〜4のいずれか一項において、前記ナビゲーション装置は前記車両に搭載され、前記出力装置は表示装置または音声出力装置であり、前記道路交通情報を提供する外部は、情報センタであることを技術的特徴とする。
【0023】
請求項5の発明では、ナビゲーション装置は車両に搭載され、出力装置は表示装置または音声出力装置であり、道路交通情報を提供する外部は情報センタであることから、この表示装置または音声出力装置を介して当該車両の乗員に、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。また乗員は、このような旅行計画の評価情報に基づいて、自らの旅行計画に関する評価を厳密に行うことができる。
【0024】
また、請求項6のナビゲーション装置では、請求項1〜4のいずれか一項において、前記ナビゲーション装置は、前記車両に搭載された情報端末装置に対して交通情報を提供する情報センタに設けられ、前記道路交通情報を提供する外部は、当該情報センタ内または当該情報センタ外に設けられる道路交通情報データベースであり、前記出力装置は、前記情報端末装置に対しデータを送信するデータ送信装置であることを技術的特徴とする。
【0025】
請求項6の発明では、ナビゲーション装置は、車両に搭載された情報端末装置に対して交通情報を提供する情報センタに設けられ、道路交通情報を提供する外部は、当該情報センタ内または当該情報センタ外に設けられる道路交通情報データベースであり、出力装置は、情報端末装置に対しデータを送信するデータ送信装置であることから、このデータ送信装置から送信された最短時間経路情報、最短所要時間情報、走行軌跡情報または走行所要時間情報を、当該車両に搭載された情報端末装置を介して利用者である車両の乗員に伝達することができる。これにより、当該表示装置を介して車両の乗員に、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。また乗員は、このような旅行計画の評価情報に基づいて、自らの旅行計画に関する評価を厳密に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナビゲーション装置を車両搭載型のナビゲーション装置に適用した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
まず、ナビゲーション装置20の構成を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、ナビゲーション装置20は、主に、CPU21、メモリ22、道路交通情報データベース23、入出力インタフェイス24、入力装置25、ディスプレィ26、音源ユニット28、GPSセンサ31、車速センサ32、ジャイロセンサ33、通信装置35等から構成されている。なお、ナビゲーション装置20は、CPU21、メモリ22、道路交通情報データベース23、入出力インタフェイス24、入力装置25、ディスプレィ26等によりコンピュータとしての機能を構成している。
【0027】
CPU21は、ナビゲーション装置20を制御する中央演算処理装置で、システムバスを介してメモリ22、道路交通情報データベース23、入出力インタフェイス24等と接続されている。このメモリ22には、CPU21を制御するシステムプログラム22aのほか、各種制御プログラム22b〜22h等が格納されており、CPU21はこれらのプログラムをメモリ22から読み出して逐次実行している。なお、このCPU21には、現在の時刻を計時する機能を有する時計21aが内蔵されている。
【0028】
メモリ22は、システムバスに接続されている記憶装置であり、CPU21が使用する主記憶空間を構成するものである。このメモリ22には、システムプログラム22aをはじめとして、入力装置25からの情報入力を可能にする入力プログラム22b、ナビゲーション装置20の基本機能であるナビゲーション機能を担い最短時間経路を探索可能な経路探索プログラム22c、探索された経路に関する情報を後述するディスプレィ26による画像表示等によりナビゲーション装置20の利用者に案内可能な機能を有する経路案内プログラム22d、当該車両が走行した軌跡情報を取得可能な機能を有する走行軌跡取得プログラム22e、情報センタ50から交通情報を取得可能な機能を有する交通情報取得プログラム22f、当該車両の走行所要時間を算出可能な機能を有する走行時間算出プログラム22g、最短時間経路や走行軌跡等に関する情報をディスプレィ26等に出力する制御機能を有する出力プログラム22h等が予め書き込まれている。
【0029】
道路交通情報データベース23は、CPU21が使用する補助記憶空間を構成するハードディスク、コンパクトディスクやディジタルバーサティルディスク等で、システムバスを介してCPU21に接続されている。この道路交通情報データベース23には、道路情報23aとして検索される道路情報が格納されている。なお、この道路交通情報データベース23には、後述する情報センタ50から取得し得る道路交通情報52bが蓄積されている場合もある。
【0030】
ここで「道路情報」とは、道路や河川等の地形、道路リンク、ノード等の各種情報のことをいう。「道路リンク」とは、実際の道路を短い線分の集合としてモデル化する際の一つひとつの線分のことをいい、実際の道路を折れ線近似したときの個々の直線部分のことである。この道路リンクは、通常、その直線部分の両端の、実際の道路に対応する経度・緯度(東経北緯)で一義的に定められており、距離の長短に応じた大小の距離コストによる重み付けや、道路リンクの通行時間帯ごとに設定されている通行所要時間の予想時間コストによる重み付け等が、付加されている。
【0031】
入出力インタフェイス24は、入力装置25、ディスプレィ26、音源ユニット28、GPSセンサ31、車速センサ32、ジャイロセンサ33、通信装置35等の入出力装置とCPU21等とのデータのやり取りを仲介する装置で、システムバスに接続されている。
【0032】
入力装置25は、ナビゲーション装置20の操作パネルに設けられている入力装置で、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されている。この入力装置25は、利用者が経路探索を希望する目的地や出発地等に関する情報を入力プログラム22bを介して入力するものである。一般に、押圧式のスイッチを所定数並べた構成を採るが、入力操作の簡便化を考慮してディスプレィ26の表面に設けられたタッチパネル式のものや、あるいは利用者の声を認識してナビゲーション装置20への入力情報に変換する、マイクロフォンと音声認識装置とで構成されているものもある。
【0033】
ディスプレィ26は、出発地から目的地までの最短時間経路や、当該車両が実際に走行した経路上の軌跡(以下「走行軌跡」という。)等を出力プログラム22hを介して出力し得る表示装置で、ナビゲーション装置20の操作パネルに設けられている。このディスプレィ26も、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されており、例えば、液晶表示器、CRT表示器やプラズマ表示器により構成されている。また表示面に、入力装置25を構成するタッチパネルを備えているものもある。
【0034】
なお、本実施形態では、入力装置25とディスプレィ26は、ナビゲーション装置20の操作パネルに設けたが、これに限られることはなく、ナビゲーション装置20とは、別個の筐体に、入力装置25とディスプレィ26とを構成しても良い。また入力装置25とディスプレィ26とが互いに物理的に分離された構成を採っても良い。
【0035】
音源ユニット28は、所定の音声データに基づくディジタル信号をアナログ信号に変換した後、当該アナログ信号によりアンプを介してスピーカから可聴音を発生させ得るもので、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されている。これにより、スピーカからは経路案内、交通情報のほか、最短時間経路と走行軌跡との比較結果等が音声により出力され、利用者に各種の情報が通知される。
【0036】
GPSセンサ31は、経度・緯度により車両の現在位置データを出力するためのもので、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されている。このGPSセンサ31は、複数のGPS衛星からの信号を受信して利用者の絶対位置を計測するGPS受信機等から構成されている。
【0037】
車速センサ32およびジャイロセンサ33は、車両の相対位置を計測するためのもので、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されている。これらセンサは自律航法に使用されるもので、これらにより計測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を受信できないトンネル内等において位置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置の測位誤差を補正する等に利用される。
【0038】
通信装置35は、情報センタ50との間で無線通信回線によるデータの送受信を行うための無線通信機器で、入出力インタフェイス24を介してシステムバスに接続されている。例えば、携帯電話機、PHS等の無線通信システムを利用している。
【0039】
情報センタ50は、主に、制御装置52、通信装置54等から構成されている。制御装置52は、ナビゲーション装置20のCPU21、メモリ22等と同様に、CPU、メモリ等を備えており、道路交通情報52bをナビゲーション装置20に送信し得る情報提供プログラム52aを格納している。これにより、ナビゲーション装置20の要求に応じて、ナビゲーション装置20に道路交通情報52bを提供できるようにしている。なお、情報センタ50のCPUは、制御部、算術論理演算部等を備えており、メモリとともに例えばパーソナルコンピュータやワークステーションとして構成されるもので、現在の時刻を計時する機能を有する時計ユニットも備えている。
【0040】
情報センタ50の通信装置54は、ナビゲーション装置20との間で無線回線によるデータの送受信を行うための無線通信機器で、ナビゲーション装置20の通信装置35と同様に、例えば自動車電話機、携帯電話機、PHS等の無線通信システムを利用し、もしくはナビゲーション装置20の通信装置35と通信を行う電話回線交換局と接続するための機器を利用して構成されている。
【0041】
ここで、メモリ22に格納されている、入力プログラム22b、経路探索プログラム22c、経路案内プログラム22d、走行軌跡取得プログラム22e、交通情報取得プログラム22f、走行時間算出プログラム22g、出力プログラム22hの概要を説明する。
【0042】
入力プログラム22bは、ナビゲーション装置20の利用者が経路案内を希望する目的地、その出発地等に関する情報等その他、ナビゲーション機能を利用する上で必要な各種情報等を、利用者に対し入力装置25を介して入力させ、他のプログラムや処理等に受け渡す機能を有するものである。また入力プログラム22bは、GPSセンサ31、車速センサ32またはジャイロセンサ33から出力される現在位置データや、CPU21の時計21aから出力される現在の時間データ等を入力し、他のプログラムや処理等に受け渡す機能も有する。なお、この入力プログラム22bは、特許請求の範囲に記載の「出発地情報取得手段」、「目的地情報取得手段」、「出発時刻取得手段」および「現在位置情報取得手段」に相当するものである。
【0043】
経路探索プログラム22cは、入力装置25により入力された目的地を道路交通情報データベース23に記憶された地図情報に基づいて検索する機能と、入力装置25により入力された出発地あるはGPSセンサ31等により検出される車両の現在地から当該希望目的地に至るまでの最短時間経路を道路交通情報データベース23に記録されている道路情報23aに基づいて探索する機能と、を有するもので、特許請求の範囲に記載の「経路探索手段」に相当するものである。
【0044】
なお、ここにいう「最短時間経路」とは、交通情報取得プログラム22f等により取得された道路交通情報52bに基づいて交通渋滞等を加味し、出発地(または現在地)から目的地に到るまでの総所要時間が最短である経路のことである。
【0045】
経路案内プログラム22dは、経路探索プログラム22cにより探索された経路に関する情報(例えば右左折等の進行方向の説明等)を当該利用者に対して、ディスプレィ26に表示される画像や音源ユニット28により出力される合成音声等によって行う機能を有するものである。
【0046】
走行軌跡取得プログラム22eは、GPSセンサ31等から得られる現在位置データに基づいて当該車両が走行した軌跡情報を取得してメモリ22の作業領域等に記憶する機能を有するもので、特許請求の範囲に記載の「走行軌跡情報記憶手段」に相当するものである。
【0047】
交通情報取得プログラム22fは、インターネットやVICS(道路交通情報通信システム)に接続された通信装置35を介して情報センタ50から道路交通情報52bを取得する機能を有するもので、この道路交通情報52bは特許請求の範囲に記載の「外部から提供される道路交通情報」に相当するものである。これにより、当該車両の外部から所望の道路交通情報52bを取得している。
【0048】
走行時間算出プログラム22gは、当該車両の出発時刻と到着時刻または現在時刻とに基づいて、即ち到着時刻または現在時刻から出発時刻を減算することにより得られる時間差である走行所要時間を算出する機能を有するもので、特許請求の範囲に記載の「走行所要時間算出手段」に相当するものである。なお、当該出発時刻、到着時刻および現在時刻は、それぞれ後述するように、CPU21が内蔵する時計21aによって得られる。また、走行時間算出プログラム22gは、当該車両が出発地を発進したタイミングをカウント開始のトリガとして、目的地に到達したタイミングをカウント終了のトリガとするストップウォッチ機能を有するものであっても良い。これにより、カウントの開始と終了のトリガを得ることができれば、出発時刻、到着時刻、現在時刻といった各時刻情報を取得する必要がないので、交通情報提供処理のアルゴリズムを簡素にすることができる。
【0049】
出力プログラム22hは、各種画面情報をディスプレィ26に線図として描画する機能や各種案内情報を音源ユニット28によりスピーカを鳴動させる機能を有するものである。例えば、道路交通情報データベース23の道路情報23aをもとに地図や経路探索プログラム22cにより探索された最短時間経路あるいは走行軌跡取得プログラム22eにより取得された走行軌跡情報等をディスプレィ26に表示させたり、また経路案内等に必要なメッセージ音や音声を所定の音声データに基づいて音源ユニット28により鳴らせる。なお、この出力プログラム22hは、特許請求の範囲に記載の「出力制御手段」に相当するものである。
【0050】
次に、本ナビゲーション装置20のCPU21により実行される交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理の流れを図2および図3に基づいて説明する。なお、以下説明する交通情報提供プログラムによる各処理は、前述した入力プログラム22b、経路探索プログラム22c、経路案内プログラム22d、走行軌跡取得プログラム22e、交通情報取得プログラム22f、走行時間算出プログラム22g、出力プログラム22hにより実行されるもので、システムプログラム22aのメインルーチンから起動されるものである。
【0051】
図2に示すように、交通情報提供プログラムにより処理される交通情報提供処理では、所定の初期化処理の後、まずステップS101により出発地情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、タッチパネル等の入力装置25を介して当該ナビゲーション装置20の利用者により入力される出発地情報や、前述したGPSセンサ31等から出力される当該車両の出発地情報としての現在位置情報(経度・緯度等)を、入出力インタフェイス24を介して取得する処理を行う。これにより、入力された出発地情報は、メモリ22の作業領域等に記憶され、経路探索プログラム22c等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「出発地情報取得手段」に相当するものである。
【0052】
次のステップS103では、目的地情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、出力プログラム22hを介してディスプレィ26に所定の入力画面を表示させることにより、タッチパネル等の入力装置25を介して経路案内を希望する目的地を選択したり、あるいは目的地名称をテキストボックスに入力する等の入力操作を利用者に促す処理を行う。これにより、入力された当該目的地に関する目的地情報は、出発地情報と同様に、メモリ22の作業領域等に記憶され、経路探索プログラム22c等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「目的地情報取得手段」に相当するものである。
【0053】
続くステップS105では、最短時間経路を探索する処理が行われる。このステップは、経路探索プログラム22cにより行われるもので、ステップS101やステップS103により取得され記憶された出発地情報および目的地情報をメモリ22の作業領域等から読み出すことにより出発地と目的地とを特定し、道路交通情報データベース23の道路情報23aに基づいて当該出発地から当該目的地に到達するのに要する時間が最も短い経路を探索する処理を行う。
【0054】
具体的には、例えば、道路交通情報データベース23に記憶された道路情報23aの中から、特定された出発地と目的地とを結ぶ時間的に最短な経路を周知の経路探索アルゴリズム(例えばダイクストラ法)により探索する処理が行われる。なおこのときに用いられる所要時間は、各道路リンクごとに予め付加されている通行所要時間の予想時間コストや後述するように情報センタ50から送信されてくる道路交通情報52bによる時間コストに基づいて求められる。
【0055】
ステップS107では、出発時刻情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、CPU21の時計21aから出力される時間データに基づいて当該車両が出発地を発進した時刻情報を取得し記憶する処理を行う。これにより、取得された出発時刻情報は、メモリ22の作業領域等に記憶され、交通情報取得プログラム22fや走行時間算出プログラム22g等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「出発時刻取得手段」に相当するものである。
【0056】
なお、ステップS101による出発地情報の取得やステップS107による出発時刻情報の取得は、例えば、(1) 次のステップS109による経路案内の開始時に行っても良いし、(2) またスイッチ操作等によるデータ入力により当該ナビゲーション装置20の利用者が明示的に行っても良い。(3) さらに日常の通勤経路等のように繰り返し利用する経路の場合には、予め設定された出発地情報や出発時刻情報を用いても良い。
【0057】
続くステップS109では、経路を案内する処理が行われる。このステップは、経路案内プログラム22dにより行われるもので、ステップS105により経路探索された最短時間経路に関する各種情報(例えば、進行方向、制限速度、目的地までの予想所要時間等)を、ディスプレィ26に表示される画像や音源ユニット28により出力される合成音声等を介して、当該車両の乗員である利用者に案内する処理を行う。
【0058】
ステップS111では、現在位置情報を取得する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、前述したGPSセンサ31等から出力される当該車両の現在位置データ(経度・緯度等)を入出力インタフェイス24を介して取得する処理を行う。これにより、入力された現在位置データは、メモリ22の作業領域等に記憶され、現在位置情報として次ステップS113を処理する走行軌跡取得プログラム22e等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「現在位置情報取得手段」に相当するものである。
【0059】
ステップS113では、走行軌跡情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、走行軌跡取得プログラム22eにより行われるもので、ステップS111によりメモリ22の作業領域等に記憶された現在位置情報に基づいて当該車両が走行した軌跡情報を取得してメモリ22の作業領域等に記憶する処理を行う。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「走行軌跡情報記憶手段」に相当するものである。
【0060】
ステップS115では、目的地に到着したか否かを判断する処理が行われる。即ち、ステップS103によりメモリ22の作業領域等に記憶された目的地情報とステップS111によりメモリ22の作業領域等に記憶された現在位置情報とに基づいて当該車両が目的地に到達したか否かを判断する処理を行う。
【0061】
具体的には、例えば目的地情報により特定される経度・緯度(東経北緯)と、現在位置情報により特定される経度・緯度(東経北緯)とが一致するか否かにより当該車両が目的地に到着したか否かを判断する。そして到着したと判断された場合には(S115でYes)、次のステップS117に処理を移行して目的地に到着した時刻を取得する処理を行い、到着したと判断されない場合には(S115でNo)、前述したステップS109に処理を移行して再び経路案内処理を行う。これにより、当該車両が目的地に到着するまではステップS109〜S115の各処理が繰り返し行われ、経路案内が継続される。なお、ステップS115による判断処理は、特許請求の範囲に記載の「目的地到達判断手段」に相当する。
【0062】
次のステップS117では、到着時刻情報を取得する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、CPU21の時計21aから出力される時間データに基づいて当該車両が目的地に到着した時刻情報を取得し記憶する処理を行う。これにより、取得された到着時刻情報は、メモリ22の作業領域等に記憶され、走行時間算出プログラム22g等に受け渡される。
【0063】
続くステップS119では、情報センタ50から道路交通情報52bを取得する処理が行われる。このステップは、交通情報取得プログラム22fにより行われるもので、車両外部の情報センタ50から道路交通情報52bの提供を受けることから、特許請求の範囲に記載の「経路探索処理」に相当するものである。この道路交通情報52bは、主に、次のステップS121により探索される経路に含まれる道路リンクの通行所要時間情報で、当該道路リンクに予め付加されている予想時間コストよりも、時々刻々と変化する道路交通状況に基づいてリアルタイムに所要時間値(時間コスト)が更新されている点で高精度であるといえる。
【0064】
即ち、ステップS119により情報センタ50から取得される道路交通情報52bは、当該車両が出発地を出発した出発時刻以降に情報センタ50によって、VICS(道路交通情報通信システム)等から得られる最新の道路交通情報を収集、蓄積されたものであるので、当該出発時刻以前に当該ナビゲーション装置20の道路交通情報データベース23に蓄積された道路情報23aの予想時間コストに比べて、遥かに正確な道路交通情報52bとしての価値を有する。したがって、このように正確な道路交通情報52bが、次のステップS121による最短時間経路の探索に使用されることにより、当該ステップS121による当該最短時間経路の探索精度および最短所要時間の算出精度を向上することができる。
【0065】
ステップS121では、最短時間経路を探索し、最短所要時間を算出する処理が行われる。このステップは、前述した経路探索プログラム22cにより行われるものであるが、ここではステップS119により情報センタ50から取得される道路交通情報52bに基づいて最短時間経路を探索しさらにその最短所要時間を算出する処理を行う。
【0066】
即ち、メモリ22の作業領域等から読み出した出発地と目的地と道路交通情報52bとに基づいて、当該出発地から当該目的地に到達するのに要する時間が最も短い経路を探索する処理を行う。具体的には、ステップS105と同様に、例えば、道路交通情報データベース23に記憶された道路情報23aの中から、特定された出発地と目的地とを結ぶ時間的に最短な経路を周知の経路探索アルゴリズム(例えばダイクストラ法)により探索する処理と、当該経路を走行する所要時間が最小であるものを算出する処理が行われる。
【0067】
なお、このステップS121により探索された最短時間経路は、ステップS105により探索された経路と異なる場合がある。つまり、図3(A) に示すように例えば実線で図示された経路がステップS105により探索された経路(走行軌跡)と、破線で図示された経路がステップS121により探索された最短時間経路と、というように両経路が異なる場合もある。
【0068】
続くステップS123では、走行所要時間を算出する処理が行われる。このステップは、走行時間算出プログラム22gにより行われるもので、特許請求の範囲に記載の「走行所要時間算出手段」に相当するものである。具体的には、ステップS117によりメモリ22の作業領域等に記憶された到着時刻情報からステップS101によりメモリ22の作業領域等に記憶された出発時刻情報を減算することにより時間差、つまり走行所要時間を求める処理を行う。なお、このステップS123により走行所要時間を算出する処理は、前述したように、当該車両が出発地を発進したタイミングをカウント開始のトリガとして、目的地に到達したタイミングをカウント終了のトリガとするストップウォッチ機能によって、当該走行所要時間を算出しても良い。
【0069】
ステップS125では、最短時間経路情報、最短所要時間情報、走行軌跡情報および走行所要時間情報を出力する処理が行われる。このステップは、出力プログラム22hにより行われるもので、ステップS121により探索された最短時間経路に関する最短時間経路情報、同ステップにより算出された最短所要時間に関する最短所要時間情報、ステップS113により取得された走行軌跡に関する走行軌跡情報およびステップS123により算出された走行所要時間に関する走行所要時間情報が、それぞれ出力装置としてのディスプレィ26または音源ユニット28に出力されるように出力制御を行う。
【0070】
例えば、図3(A) に示すように、ディスプレィ26による画面出力(表示)例として、出発地(図3(A) で丸Sマーク)から目的地(図3(A) で丸Gマーク)に到るまでの最短時間経路が破線により表され、当該最短時間経路の最短所要時間が55分である旨とその距離が40kmである旨が当該最短時間経路からの吹き出し枠内に表示され、さらに最短時間経路とは異なる経路として、当該出発地Sから発進し当該目的地Gに到着した当該車両の走行軌跡が実線により表され、当該走行軌跡の走行所要時間が60分である旨とその距離が35kmである旨が当該走行軌跡からの吹き出し枠内に表示されている。
【0071】
つまり、この図3(A) に示す画面表示例の場合には、当該車両が目的地Gに到着した後に出発時刻以降の道路交通情報52bに基づいて経路探索したところ、当該車両が実際に走行した経路(走行軌跡)とは異なる最短時間経路が探索され、破線で表示された当該最短時間経路の方が、実線で表示された当該車両の走行軌跡よりも距離としては5km程度長い経路であっても、結果的に5分早く目的地Gに到着できた可能性が高いことを示している。
【0072】
また例えば、図3(B) に示すように、ディスプレィ26による別の画面出力(表示)例として、出発地(図3(B) で丸Sマーク)から目的地(図3(B) で丸Gマーク)に到るまでの当該車両の走行軌跡が実線により表されている一方で、破線で表されるべき最短時間経路が表示されていない場合もある。そして、当該実線による走行軌跡からは、走行所要時間が45分である旨とその距離が35kmである旨が吹き出し枠内に表示され、さらに同じ実線から、最短時間経路の最短所要時間が55分である旨とその距離が35kmである旨が吹き出し枠内に表示されている。
【0073】
つまり、この図3(B) に示す画面表示例の場合には、当該車両が目的地Gに到着した後に出発時刻以降の道路交通情報52bに基づいて経路探索しても、当該車両が実際に走行した経路(走行軌跡)と同じ経路が最短時間経路として探索され、さらに当該車両の走行所要時間の方が当該最短所要時間よりも結果的に5分短かったことを示している。
【0074】
なお、このステップS125による最短時間経路情報等の出力処理では、図3(A) および図3(B) に図示した吹き出し枠内の情報内容を合成音声等により音源ユニット28のスピーカを介して当該車両の乗員である利用者にアナウンスしても良い。これにより、視覚を介して文字情報を読み取って情報内容を理解する必要がない。
【0075】
このようにしてディスプレィ26等の出力装置から最短時間経路情報等が出力されると、一連の交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理が終了する。
【0076】
以上説明したように、本実施形態に係るナビゲーション装置20によると、ステップS101(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sに関し出発地情報を取得し、ステップS103(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sを出発した車両の目的地Gに関する目的地情報を取得し、ステップS107(入力プログラム22b、時計21a)により車両が出発地Sを出発した出発時刻を取得し、ステップS111(入力プログラム22b、GPSセンサ31等)により出発地Sを出発した車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する。そして、ステップS115により車両が目的地Gに到達したと判断された場合(S115でYes)、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいて出発時刻以降における出発地Sから目的地Gに車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS121(経路探索プログラム22c)により探索し、ステップS125(出力プログラム22h)により最短時間経路に関する最短時間経路情報および最短所要時間に関する最短所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させる。
【0077】
また、本実施形態に係るナビゲーション装置20の交通情報提供プログラムによると、当該ナビゲーション装置20が備えるコンピュータ(CPU21、メモリ22、道路交通情報データベース23、入出力インタフェイス24、入力装置25、ディスプレィ26等)を、ステップS101(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sに関し出発地情報を取得し、ステップS103(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sを出発した車両の目的地Gに関する目的地情報を取得し、ステップS107(入力プログラム22b、時計21a)により車両が出発地Sを出発した出発時刻を取得し、ステップS111(入力プログラム22b、GPSセンサ31等)により出発地Sを出発した車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する。そして、ステップS115により車両が目的地Gに到達したと判断された場合(S115でYes)、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいて出発時刻以降における出発地Sから目的地Gに車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS121(経路探索プログラム22c)により探索し、ステップS125(出力プログラム22h)により最短時間経路に関する最短時間経路情報および最短所要時間に関する最短所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させるように機能させる。
【0078】
これにより、当該車両が目的地Gに到着すると、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報をディスプレィ26等から得ることができる。つまり、目的地Gに到着した後に情報センタ50から提供される道路交通情報52bには、出発時刻以後到着時刻以前の過去の事象が含まれているので、例えば出発時刻以後に発生した不測の交通障害に関する道路交通情報52bも踏まえて、出発時刻以降における出発地Sから目的地Gに車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS121(経路探索プログラム22c)により探索することができる。したがって、従来のように未来の所要時間を推定するよりも、高精度に最短時間経路を経路しその最短所要時間を求めることができるので、ナビゲーション装置20またはナビゲーション装置20のコンピュータの利用者に対して、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。これにより、当該利用者は、出発地Sから目的地Gまで走行した経路が最適であったか否か知ることができるので、その後、似たような場所を走行する際の参考とすることができる。また当該利用者は出発地Sから目的地Gまで走行した経路以外に最適な経路があったことも知ることができるので、次回にはその最短時間経路を選択して走行することで、より短時間に目的地Gへ到達することが可能となる。
【0079】
さらに、本実施形態に係るナビゲーション装置20によると、ステップS113(走行軌跡取得プログラム22e)により、出発地Sから目的地Gまで車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶し、ステップS123(走行時間算出プログラム22g)により走行軌跡を車両が走行した出発地Sから目的地Gまでの走行所要時間を算出する。そして、ステップS125(出力プログラム22h)は、最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて走行軌跡情報および走行所要時間に関する走行所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させる。これにより、当該車両が目的地Gに到着すると、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて、当該車両の走行軌跡情報とその走行所要時間情報もディスプレィ26等から得ることができるので、ナビゲーション装置20の利用者は、最短経路とその最短所要時間に対して自車の走行軌跡とその走行所要時間を対比させることができる。したがって、当該利用者は、高精度に経路探索された最短時間経路とその最短所要時間に基づいて出発地Sから目的地Gまで走行した経路が最適であったか否かを、容易かつ厳密に評価することができる。
【0080】
次に、本発明のナビゲーション装置を車両搭載型のナビゲーション装置に適用した他の実施形態を図3および図5に基づいて説明する。なお、以下説明する実施形態に係るナビゲーション装置および情報センタは、前述した図1に示すものを実質的に同一の構成を採るので、同一符号を用いることとし、ナビゲーション装置20および情報センタ50の構成の説明を省略する。
【0081】
図4には、本実施形態に係るナビゲーション装置20のCPU21により実行される交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理の流れが示されている。この図4に示す交通情報提供処理は、これから到着すべき目的地を設定することなく車両が適当に走行し到着した現在位置において、当該車両の出発地から当該現在位置に到るまでの最短時間経路を当該出発時刻以後の道路交通情報52bに基づいて探索しディスプレィ26等に出力させる点で、図2を参照して説明した実施形態(以下「前実施形態」という。)による交通情報提供処理と異なる。
【0082】
なお、以下説明する交通情報提供プログラムによる各処理は、図1に示す入力プログラム22b、経路探索プログラム22c、経路案内プログラム22d、走行軌跡取得プログラム22e、交通情報取得プログラム22f、走行時間算出プログラム22g、出力プログラム22hにより実行され、システムプログラム22aのメインルーチンから起動されるところは前実施形態と同様である。
【0083】
図4に示すように、本実施形態の交通情報提供プログラムにより処理される交通情報提供処理では、所定の初期化処理の後、まずステップS201により出発地情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、図2に示す前実施形態と同様の処理が行われるので、ここでは説明を省略する。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「出発地情報取得手段」に相当するものである。
【0084】
ステップS203では、出発時刻情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、CPU21の時計21aから出力される時間データに基づいて当該車両が出発地を発進した時刻情報を取得し記憶する処理を行う。これにより、取得された出発時刻情報は、メモリ22の作業領域等に記憶され、交通情報取得プログラム22fや走行時間算出プログラム22g等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「出発時刻取得手段」に相当するものである。
【0085】
続くステップS205では、現在位置情報を取得する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、GPSセンサ31等から出力される当該車両の現在位置データ(経度・緯度等)を入出力インタフェイス24を介して取得する処理を行う。これにより、入力された現在位置データは、メモリ22の作業領域等に記憶され、現在位置情報として次ステップS207を処理する走行軌跡取得プログラム22e等に受け渡される。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「現在位置情報取得手段」に相当するものである。
【0086】
次のステップS207では、走行軌跡情報を取得し記憶する処理が行われる。このステップは、走行軌跡取得プログラム22eにより行われるもので、ステップS111によりメモリ22の作業領域等に記憶された現在位置情報に基づいて当該車両が走行した軌跡情報を取得してメモリ22の作業領域等に記憶する処理を行う。なおこの処理は、特許請求の範囲に記載の「走行軌跡情報記憶手段」に相当するものである。
【0087】
ステップS209では、所定の要因があるか否かを判断する処理が行われる。このステップは、入力プログラム22bにより行われるもので、入力装置25を介して所定の要因となる、例えば当該車両の駐停車や当該利用者のスイッチ操作によるトリガ信号等が入力されたか否かを判断する処理を行う。なお、当該車両の駐停車は、例えば、当該車両のイグニッションスイッチのオフ情報、車両ドアの開閉情報またはシートベルトのロック解除情報等に基づいて検出される。そして、所定の要因があると判断された場合には(S209でYes)、次のステップS211に処理を移行して現在時刻情報を取得する処理を行い、所定の要因あると判断されない場合には(S209でNo)、前述したステップS205に処理を移行して再び現在位置情報を取得する処理を行う。これにより、当該所定の要因があると判断されるまでステップS205〜S209の各処理が繰り返し行われる。なお、ステップS209により所定の要因あると判断された場合(S209でYes)の処理は、特許請求の範囲に記載の「所定の要因を契機として」行われる処理に相当する。
【0088】
次のステップS211では、現在時刻情報を取得する処理が行われる。即ち、ステップS209により所定の要因あると判断された場合には、当該車両の現在位置情報と現在時刻情報とを取得する必要があるので、このステップにおいては入力プログラム22bにより、CPU21の時計21aから出力される時間データに基づいて現在時刻情報を取得する処理を行う。そして、取得された現在時刻情報は、メモリ22の作業領域等に記憶され、走行時間算出プログラム22g等に受け渡される。
【0089】
なお、このステップS211では、当該車両の現在位置情報も取得する必要があるが、現在位置情報については前述したステップS205により適宜取得しているので、本ステップでは新たに現在位置情報を取得する処理を行うことなく、既にメモリ22の作業領域等に記憶されている最新の現在位置情報を、ステップS213以降の各処理で使用する。
【0090】
ステップS213以降のステップS213、S215、S217、S219では、図2に示す前実施形態によるステップS119、S121、S123、S125とそれぞれ実質的に同様の処理が行われるので、簡単に説明する。
ステップS213では、ステップS201、S203等により取得されメモリ22に記憶された当該車両の出発地情報、出発時刻情報、現在位置情報、現在時刻情報に基づいて当該出発時刻以降に情報センタ50に収集、蓄積された最新の道路交通情報52bを当該情報センタ50から取得する処理が行われ、さらにステップS215(経路探索プログラム22c)により当該出発地から当該現在位置に到るまでの最短時間経路を探索する処理、当該最短所要時間を算出する処理が行われる。またステップS217(走行時間算出プログラム22g)により出発時刻情報および現在時刻情報に基づいて当該車両が走行軌跡を走行した走行所要時間を算出する。これにより、最短時間経路情報、最短所要時間情報、走行軌跡情報および走行所要時間情報が出揃うので、ステップS219によりをこれらの各情報を出力する処理が行われる。
【0091】
このステップS219は、前実施形態のステップS125による処理と同様、出力プログラム22hにより行われるもので、例えば、図5(A) に示すように、ディスプレィ26による画面出力(表示)例として、出発地(図5(A) で丸Sマーク)から現在位置(図5(A) で三角マーク)に到るまでの最短時間経路が破線により表され、当該最短時間経路の最短所要時間が45分である旨とその距離が35kmである旨が当該最短時間経路からの吹き出し枠内に表示され、さらに最短時間経路とは異なる経路として、当該出発地Sから発進し当該現在位置▲にある当該車両の走行軌跡が実線により表され、当該走行軌跡の走行所要時間が50分である旨とその距離が30kmである旨が当該走行軌跡からの吹き出し枠内に表示されている。
【0092】
つまり、この図5(A) に示す画面表示例の場合には、当該車両が現在位置▲に到達した後に出発時刻以降の道路交通情報52bに基づいて経路探索したところ、当該車両が実際に走行した経路(走行軌跡)とは異なる最短時間経路が探索され、破線で表示された当該最短時間経路の方が、実線で表示された当該車両の走行軌跡よりも距離としては5km程度長い経路であっても、結果的に5分早く当該現在位置▲に到着できた可能性が高いことを示している。
【0093】
また例えば、図5(B) に示すように、ディスプレィ26による別の画面出力(表示)例として、出発地(図5(B) で丸Sマーク)から現在位置(図5(B) で三角マーク)に到るまでの当該車両の走行軌跡が実線により表されている一方で、破線で表されるべき最短時間経路が表示されていない場合もある。そして、当該実線による走行軌跡からは、走行所要時間が45分である旨とその距離が30kmである旨が吹き出し枠内に表示され、さらに同じ実線から、最短時間経路の最短所要時間が50分である旨とその距離が30kmである旨が吹き出し枠内に表示されている。
【0094】
つまり、この図5(B) に示す画面表示例の場合には、当該車両がその現在位置▲に到達した後に出発時刻以降の道路交通情報52bに基づいて経路探索しても、当該車両が実際に走行した経路(走行軌跡)と同じ経路が最短時間経路として探索され、さらに当該車両の走行所要時間の方が当該最短所要時間よりも結果的に5分短かったことを示している。
【0095】
なお、このステップS219による最短時間経路情報等の出力処理では、図5(A) および図5(B) に図示した吹き出し枠内の情報内容を合成音声等により音源ユニット28のスピーカを介して当該車両の乗員である利用者にアナウンスしても良い。これにより、視覚を介して文字情報を読み取って情報内容を理解する必要がない。
【0096】
このようにしてディスプレィ26等の出力装置から最短時間経路情報等が出力されると、一連の交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理が終了する。
【0097】
以上説明したように、本実施形態に係るナビゲーション装置20によると、ステップS201(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sに関し出発地情報を取得し、ステップS203(入力プログラム22b、時計21a)により車両が出発地Sを出発した出発時刻を取得する。そして、所定の要因を契機として、出発地Sを出発した車両の現在位置▲に関する現在位置情報をステップS205(入力プログラム22b、GPSセンサ31等)により取得し、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいて出発時刻以降における出発地Sから現在位置▲に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS215(経路探索プログラム22c)により探索し、ステップS219(出力プログラム22h)により最短時間経路に関する最短時間経路情報および最短所要時間に関する最短所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させる。
【0098】
また、本実施形態に係るナビゲーション装置20の交通情報提供プログラムによると、当該ナビゲーション装置20が備えるコンピュータ(CPU21、メモリ22、道路交通情報データベース23、入出力インタフェイス24、入力装置25、ディスプレィ26等)を、ステップS201(入力プログラム22b、入力装置25等)により出発地Sに関し出発地情報を取得し、ステップS203(入力プログラム22b、時計21a)により車両が出発地Sを出発した出発時刻を取得する。そして、所定の要因を契機として、出発地Sを出発した車両の現在位置▲に関する現在位置情報をステップS205(入力プログラム22b、GPSセンサ31等)により取得し、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいて出発時刻以降における出発地Sから現在位置▲に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS215(経路探索プログラム22c)により探索し、ステップS219(出力プログラム22h)により最短時間経路に関する最短時間経路情報および最短所要時間に関する最短所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させるように機能させる。
【0099】
これにより、所定の要因が発生すると、その現在位置▲について、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報をディスプレィ26等から得ることができるので、これから到着すべき目的地を設定しない場合においても、例えば、出発時刻以後に発生した不測の交通障害に関する道路交通情報52bも踏まえて、出発時刻以降における出発地Sから現在位置▲に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路をステップS219(経路探索プログラム22c)により探索することができる。したがって目的地を設定しなくても、高精度に最短時間経路を経路しその最短所要時間を求めることができるので、当該ナビゲーション装置20またはナビゲーション装置20のコンピュータの利用者に対して、厳密な評価を可能にする旅行計画の評価情報を提供することができる。これにより、当該利用者は、例えば、目的地を設定することもなく自由気ままにドライブしている途中に、後日再び立ち寄りたいと思うテーマパーク等を見つけた場合には、出発時刻以降における出発地Sから当該テーマパーク(現在位置▲)に車両が最短所要時間で到達する最短時間経路とその最短所要時間を得ることができるので、次回の来園にはその最短時間経路を選択して走行することで、より短時間に目的地へ到達することが可能となる。
【0100】
さらに、本実施形態に係るナビゲーション装置20によると、ステップS207(走行軌跡取得プログラム22e)により出発地Sから現在位置▲まで車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶し、ステップS217により(走行時間算出プログラム22g)により走行軌跡を車両が走行した出発地Sから現在位置▲までの走行所要時間を算出する。そして、ステップS219(出力プログラム22h)は、最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて走行軌跡情報および走行所要時間に関する走行所要時間情報をディスプレィ26や音源ユニット28に出力させる。これにより、所定の要因が発生すると、その現在位置▲について、情報センタ50から提供される道路交通情報52bに基づいた最短時間経路情報および最短所要時間情報に加えて、当該車両の走行軌跡情報とその走行所要時間情報もディスプレィ26等から得ることができるので、当該ナビゲーション装置20の利用者は、最短経路とその最短所要時間に対して自車の走行軌跡とその走行所要時間を対比させることができる。したがって、当該利用者は、高精度に経路探索された最短時間経路とその最短所要時間に基づいて出発地から目的地まで走行した経路が最適であったか否かを、容易かつ厳密に評価することができる。
【0101】
なお、以上説明した各実施形態では、本願発明のナビゲーション装置を車両搭載型のナビゲーション装置20に適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限られることはなく、例えば、車両搭載型のナビゲーション装置(情報端末装置)に交通情報を提供する情報センタ(例えば図1に示す情報センタ50)に適用することもできる。この場合には、当該情報センタは、「出力制御手段」として車両搭載型のナビゲーション装置に対して「最短時間経路情報、最短所要時間情報、走行軌跡情報および走行所要時間情報」を無線送信可能な無線送信装置を備え、「出発地情報取得手段」、「目的地情報取得手段」、「出発時刻取得手段」および「現在位置情報取得手段」として車両搭載型のナビゲーション装置から「出発地情報」、「目的地情報」、「出発時刻」および「現在位置情報」をそれぞれ無線受信可能な無線受信装置を備え、これ以外の「目的地到達判断手段」および「経路探索手段」については前述のナビゲーション装置20と同様のコンピュータを備える構成を採る。なお、前述した図2および図4に示すフローチャートにおける「取得」する処理は、情報端末装置としてのナビゲーション装置から「無線データ受信」する処理として置き換えて表現するものとし、また同フローチャートにおける「出力」する処理は、情報端末装置としてのナビゲーション装置に「無線データ送信」する処理として置き換えて表現するものとする。
【0102】
これにより、情報センタとしても車両搭載型のナビゲーション装置に対して経路探索等された最短時間経路情報、最短所要時間情報、走行軌跡情報および走行所要時間情報を提供することができ、ナビゲーション装置20による作用および効果と同様の作用を得られ、それによる効果を奏することができる。さらにナビゲーション装置の交通情報提供プログラムを当該情報センタのコンピュータに実行させることにより、ナビゲーション装置20の交通情報提供プログラムと同様の作用を得られ、それによる効果を奏することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置および情報センタの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】図2に示す「最短時間経路等を出力」する処理によるディスプレィの画面表示例を示す説明図で、図3(A) は走行軌跡と最短時間経路とが異なる場合、図3(B) は走行軌跡と最短時間経路とが同じ場合、の表示例を示すものである。
【図4】本発明の他の実施形態に係る交通情報提供プログラムによる交通情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4に示す「最短時間経路等を出力」する処理によるディスプレィの画面表示例を示す説明図で、図5(A) は走行軌跡と最短時間経路とが異なる場合、図5(B) は走行軌跡と最短時間経路とが同じ場合、の表示例を示すものである。
【符号の説明】
20 ナビゲーション装
21 CPU(出発地情報取得手段、目的地情報取得手段、出発時刻取得手段、現在位置情報取得手段、目的地到達判断手段、経路探索手段、出力制御手段、走行軌跡情報記憶手段、走行所要時間算出手段)
21a 時計(出発時刻取得手段)
22 メモリ
22a システムプログラム
22b 入力プログラム(出発地情報取得手段、目的地情報取得手段、出発時刻取得手段、現在位置情報取得手段)
22c 経路探索プログラム(経路探索手段)
22d 経路案内プログラム
22e 走行軌跡取得プログラム(走行軌跡情報記憶手段)
22f 交通情報取得プログラム(経路探索手段)
22g 走行時間算出プログラム(走行所要時間算出手段)
22h 出力プログラム(出力制御手段)
23 道路交通情報データベース
23a 道路情報
25 入力装置(出発地情報取得手段、目的地情報取得手段)
26 ディスプレィ(出力装置、表示装置)
28 音源ユニット(出力装置、音声出力装置)
31 GPSセンサ(現在位置情報取得手段、出発地情報取得手段)
32 車速センサ(現在位置情報取得手段、出発地情報取得手段)
33 ジャイロセンサ(現在位置情報取得手段、出発地情報取得手段)
35 通信装置
50 情報センタ
52b 道路交通情報
S101、S201(出発地情報取得手段)
S103 (目的地情報取得手段)
S107、S203(出発時刻取得手段)
S111、S205(現在位置情報取得手段)
S113、S207(走行軌跡情報記憶手段)
S115 (目的地到達判断手段)
S119、S121、S213、S215(経路探索手段)
S123、S217(走行所要時間算出手段)
S125、S219(出力制御手段)

Claims (8)

  1. 出発地から目的地に車両が到達する経路を探索するナビゲーション装置であって、
    前記出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、
    前記目的地に関目的地情報を取得する目的地情報取得手段と、
    前記車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、
    前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    前記目的地情報および前記現在位置情報に基づいて前記車両が前記目的地に到達したか否かを判断する目的地到達判断手段と、
    前記目的地到達判断手段により前記車両が前記目的地に到達したと判断された場合、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記目的地に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、
    前記探索された最短時間経路に関する最短時間経路情報および前記探索された前記最短時間経路の最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置
  2. 前記出発地から前記目的地まで前記車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶する走行軌跡情報記憶手段と、
    前記走行軌跡を前記車両が走行した前記出発地から前記目的地までの走行所要時間を算出する走行所要時間算出手段と、をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記最短時間経路情報および前記最短所要時間情報に加えて前記走行軌跡情報および前記走行所要時間に関する走行所要時間情報を前記出力装置に出力させることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置
  3. 出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、
    車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、
    所定の要因を契機として、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記現在位置に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、
    前記最短時間経路に関する最短時間経路情報および前記最短所要時間に関する最短所要時間情報を出力装置に出力させる出力制御手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置
  4. 前記出発地から前記現在位置まで前記車両が実際に走行した走行軌跡に関する走行軌跡情報を記憶する走行軌跡情報記憶手段と、
    前記走行軌跡を前記車両が走行した前記出発地から前記現在位置までの走行所要時間を算出する走行所要時間算出手段と、をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記最短時間経路情報および前記最短所要時間情報に加えて前記走行軌跡情報および前記走行所要時間に関する走行所要時間情報を出力装置に出力させることを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置
  5. 前記ナビゲーション装置は前記車両に搭載され、前記出力装置は表示装置または音声出力装置であり、
    前記道路交通情報を提供する外部は、情報センタであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置
  6. 前記ナビゲーション装置は、前記車両に搭載された情報端末装置に対して交通情報を提供する情報センタに設けられ、
    前記道路交通情報を提供する外部は、当該情報センタ内または当該情報センタ外に設けられる道路交通情報データベースであり、
    前記出力装置は、前記情報端末装置に対しデータを送信するデータ送信装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置
  7. 出発地から目的地に車両が到達する経路を探索するナビゲーション装置であって、
    前記出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、
    前記目的地に関し目的地情報を取得する目的地情報取得手段と、
    前記車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、
    前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    前記目的地情報および前記現在位置情報に基づいて前記車両が前記目的地に到達したか否かを判断する目的地到達判断手段と、
    前記目的地到達判断手段により前記車両が前記目的地に到達したと判断された場合、前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記目的地に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 出発地に関し出発地情報を取得する出発地情報取得手段と、
    車両が前記出発地を出発した出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、
    所定の要因を契機として、前記出発地を出発した前記車両の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    前記出発時刻以降に外部から提供される道路交通情報に基づいて、前記出発地から前記現在位置に前記車両が最短所要時間で到達する最短時間経路を探索する経路探索手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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