JP4394008B2 - プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ - Google Patents

プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP4394008B2
JP4394008B2 JP2005018351A JP2005018351A JP4394008B2 JP 4394008 B2 JP4394008 B2 JP 4394008B2 JP 2005018351 A JP2005018351 A JP 2005018351A JP 2005018351 A JP2005018351 A JP 2005018351A JP 4394008 B2 JP4394008 B2 JP 4394008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
platen roller
gelatinized
sheet
thermally activated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005018351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006205450A (ja
Inventor
義則 佐藤
政則 高橋
博幸 高平
達也 大渕
実 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2005018351A priority Critical patent/JP4394008B2/ja
Priority to DE602005017464T priority patent/DE602005017464D1/de
Priority to EP05257974A priority patent/EP1685968B1/en
Priority to US11/338,102 priority patent/US7901151B2/en
Publication of JP2006205450A publication Critical patent/JP2006205450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4394008B2 publication Critical patent/JP4394008B2/ja
Priority to US12/800,890 priority patent/US8277879B2/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65CLABELLING OR TAGGING MACHINES, APPARATUS, OR PROCESSES
    • B65C9/00Details of labelling machines or apparatus
    • B65C9/08Label feeding
    • B65C9/18Label feeding from strips, e.g. from rolls
    • B65C9/1803Label feeding from strips, e.g. from rolls the labels being cut from a strip
    • B65C9/183Label feeding from strips, e.g. from rolls the labels being cut from a strip and transferred by gripping means or feeding rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/04Roller platens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65CLABELLING OR TAGGING MACHINES, APPARATUS, OR PROCESSES
    • B65C9/00Details of labelling machines or apparatus
    • B65C9/20Gluing the labels or articles
    • B65C9/24Gluing the labels or articles by heat
    • B65C9/25Gluing the labels or articles by heat by thermo-activating the glue

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタに関する。
これまで、食品のPOSラベル、物流・配送ラベル、医療用ラベル、バゲッジタグ、ビン・缶類の表示ラベルといった貼着用ラベルは、記録面(印字面)の裏側に感圧粘着剤層を有し、その上に剥離紙(セパレータ)を貼付けて仮接着した状態で供給されることが多い。そして、記録面に所定のバーコードや価格等を印字した後、剥離紙から貼着用ラベルを剥がして貼り付けて使用する。しかし、このタイプの貼着用ラベルを使用した後には剥離紙が残ることになり、廃棄物が発生するという問題があった。
そこで、使用後に廃棄物が発生しない貼着用ラベルとして、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを利用することが検討されている。熱活性糊化層は、室温程度では粘着性はないが、例えば50〜150℃程度に加熱されることにより熱活性化され粘着性を発現する性質を有する材料で形成されている。熱活性糊化層を形成する材料は、例えば特許文献1〜5で開示されているような熱可塑性樹脂及び固体可塑剤等を主成分とする感熱性粘着材料で構成され、加熱により固体可塑剤が溶融することで熱可塑性樹脂に粘着性が付与される。溶融した固体可塑剤は過冷却状態を経て徐々に結晶化するため粘着性は所定時間持続され、この粘着性を有している間に貼着用ラベルをガラス瓶等の対象物に貼着することができる。
このような熱活性糊化シートの熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段としては、例えば、加熱ロールを用いる方式、熱風吹き付け式、赤外線放射式、電熱ヒータや誘電コイルを用いる方式等、種々の加熱方式を適用したものが考えられる。また、特許文献6には、サーマルプリンタの記録用サーマルヘッドとして広く利用されている、セラミック基板上に設けられた複数の抵抗体(発熱素子)を熱源として有するサーマルヘッドを熱活性化手段として用い、熱活性糊化シートの熱活性糊化層に接触させて加熱する技術が開示されている。
ここで、記録面に記録するための記録手段及び熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段としてサーマルヘッドを用いた貼着用ラベルプリンタの概略構成を示す模式図を図1に示す。この貼着用ラベルプリンタは、記録装置1、熱活性化装置2、及びカッタユニット3を具備する。そして、ロール状に巻回された熱活性糊化シート4がこの貼着用ラベルプリンタに導入されると、記録装置1の記録用サーマルヘッド11で熱活性糊化シート4の記録面に所定の記録がされ、カッタユニット3で熱活性糊化シート4が適切な大きさに切断され、熱活性化装置2の熱活性化用サーマルヘッド21で熱活性糊化シート4の熱活性糊化層が熱活性化されて、目的とする貼着用ラベルが排出される。この一連の処理は、適宜配置されたプラテンローラ等のローラにより熱活性糊化シート4が搬送されつつ行われる。プラテンローラのローラ部分を形成する材料としては、低圧縮永久歪性を有するジメチルシリコーンゴムが一般的に用いられている。
特開平10−140117号公報 特開2002−105414号公報 特開2002−114953号公報 特開2002−114954号公報 特開2002−114955号公報 特開平11−79152号公報
しかし、上記のような貼着用ラベルプリンタで熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施している際に、排出された熱活性糊化シートの熱活性糊化層の粘着力が、場所によって弱くなる又は消失することがあった。
本発明は、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施す際に見られる、熱活性糊化層の粘着力の低下を抑制可能なプラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタを提供することを目的とする。
本発明は、
シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラの製造方法であって、
前記プラテンローラのローラ部分の表面に、前記熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施すことを特徴とするプラテンローラの製造方法である。
また、本発明は、
シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラであって、
ローラ部分の表面に、前記熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施したものであることを特徴とするプラテンローラである。
また、本発明は、
シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートの、該記録面に記録するための記録手段と、上記本発明のプラテンローラと、を具備することを特徴とする記録装置である。
また、本発明は、
シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートの、該記録面に記録し、かつ該熱活性糊化層を熱活性化して、貼着用ラベルを作製する貼着用ラベルプリンタであって、
前記記録面に記録するための記録手段と、前記熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段と、上記本発明のプラテンローラと、を具備することを特徴とする貼着用ラベルプリンタである。
本発明によれば、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施す際に見られる、熱活性糊化層の粘着力の低下を抑制可能となる。また、通常用いられるプラテンローラの表面に簡単な処理を施すだけで良く、プラテンローラのローラ部分を形成する材料の見直しの必要がない。このため、材料コスト上昇を抑制でき、生産性に優れたプラテンローラの製造方法を提供できる。
[プラテンローラ及びその製造方法]
本発明のプラテンローラは、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するために使用されるものである。特に、熱活性糊化シートの記録面に記録するための記録手段、特に記録用サーマルヘッドと圧接した状態で配置されるプラテンローラとして好適なものである。搬送する熱活性糊化シートは、記録面に印字等の記録が施されていても良く、印字等の記録を施す前の状態でも良い。
プラテンローラは、例えば図2にその構成を示すように、軸芯体101と、その外周に設けられたローラ部分102とで構成される。
軸芯体101としては、プラテンローラ100のローラ部分102の支持体として機能し、駆動系の動力により回転可能なものを使用できる。例えば、鉄、アルミニウム、チタン、銅、ニッケル等の金属;ステンレス、ジュラルミン、真鍮、青銅等の合金;テトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂;カーボンブラックや炭素繊維と樹脂との複合材料;等の軸芯体を用いることができる。軸芯体101は、円柱状でも良く、中心部分を空洞とした円筒状でも良い。
プラテンローラ100は、それを具備する記録装置、熱活性化装置、貼着用ラベルプリンタ等においては、サーマルヘッドや他のローラ等に圧接した状態で配置され、その間に挟まれたシートを搬送する機能を有するものである。これまでプラテンローラ100のローラ部分102を形成する材料としては、低圧縮永久歪性を有するジメチルシリコーンゴム等のゴム成分が一般的に用いられている。
ゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)等のジエン系ゴム;ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EP、EPDM、EPM)、クロロスルホン化ゴム(CSM)、アクリルゴム(ACM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)、フロロシリコーンゴム(FVMQなど)、共重合型フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム(FM、FEPM、FFKMなど)等の非ジエン系ゴムが挙げられる。中でも、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、共重合型フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム等の非ジエン系ゴムが好ましい。耐熱性に優れていることから、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、共重合型フロロシリコーンゴム、フッ素ゴムがより好ましく、後述する熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)のトラップ力が強いことから、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、共重合型フロロシリコーンゴム、フッ素ゴムが特に好ましく、シリコーンゴムが最も好ましい。ゴム成分は、1種を用いることも、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
本発明のプラテンローラのローラ部分を構成する材料中には、その他必要に応じて、加硫剤、難燃剤、着色剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、酸化防止剤、導電性付与剤等を適量配合することができる。
本発明のプラテンローラのローラ部分の形成方法については、ローラ部分を形成する材料の種類により適宜選択することができる。例えば、軸芯体を成形型内部に配設しておきローラ部分を形成する材料を注型する方法、ローラ部分を形成する材料をあらかじめローラ部分の形状に成形した後、表面に接着層を設けた軸芯体を挿入して接着する方法などとすることができる。プラテンローラの径及び長手方向の長さについては、プラテンローラを設置する装置等に合わせて適宜設定することができる。
なお、本発明のプラテンローラは、上記構成に限らず、例えば、軸芯体とローラ部分の間に接着層等を有する構成、軸芯体がなくローラ部分のみの構成、ローラ部分が多層構造となっている構成、等でも良い。
プラテンローラのローラ部分の特性としては、通常、圧縮永久歪性、ゴム硬度、反発弾性等の特性が重要であり、また、これらの特性について耐寒性(例えば0℃放置での各特性の変化が小さいこと)、耐熱性(例えば200℃放置での各特性の変化が小さいこと)、耐薬品性(例えば油中放置での各特性の変化が小さいこと)が求められる。本発明において、これらの特性は、プラテンローラのローラ部分の形成材料や形成方法等により調整することができる。例えば、ローラ部分の圧縮永久歪(180℃/22h、JIS K6262)を3〜30%程度、ゴム硬度(JIS K6253、デュロメータA硬度)を30〜60度程度、反発弾性(JIS K6255)を20〜80%程度、となるように、プラテンローラのローラ部分の形成材料や形成方法を適宜選択することが好ましい。
そして、本発明では、上記のように形成したプラテンローラのローラ部分の表面に、熱活性糊化シートの熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施す。このような化合物(a)としては、所望の温度(例えば50〜150℃程度)で溶融することで、熱活性糊化層が含有する熱可塑性樹脂に粘着性が付与できる化合物を適宜選択すれば良く、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、芳香族スルホンアミド化合物、フタル酸化合物等が挙げられる。化合物(a)は単独で用いても良く、2種以上の混合物を用いても良い。特に、ベンゾトリアゾール系化合物を用いた場合に本発明の効果が大きい。
ベンゾトリアゾール系化合物は、ベンゾトリアゾールまたはベンゾトリアゾール誘導体を指す。ベンゾトリアゾールとは、下記式(I)で表される化合物である。
Figure 0004394008
ベンゾトリアゾール誘導体としては、ベンゾトリアゾールの水素原子の少なくとも1つを他の置換基に置換した化合物であり、例えば、水素原子を、メチル基に置換したメチルベンゾトリアゾール、カルボキシ基に置換したカルボキシベンゾトリアゾール、ニトロ基に置換したニトロベンゾトリアゾール、ヒドロキシ基に置換したヒドロキシベンゾトリアゾール、アミノ基に置換したアミノベンゾトリアゾール、塩素原子に置換したクロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。また、ベンゾトリアゾールの2位の窒素原子に置換基Rを結合させた、以下の構造単位を有する下記式(II)で表される化合物、さらにはその水素原子の少なくとも1つを上記のような他の置換基(メチル基、カルボキシ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アミノ基、塩素原子等)に置換した化合物が挙げられる。
Figure 0004394008
例えば、上記式(II)で表される化合物の水素原子の1つを塩素原子に置換した化合物としては、下記(IIa)が例示される。
Figure 0004394008
上記式(II)において、Rは任意であるが、例えば、下記式(III)または(IV)で表される置換基とすることが、融点や取り扱い性の観点から好ましい。
Figure 0004394008
上記R1及びR2並びにR3は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数1〜22のアルケニル基、及びそれらの基を含むアルコキシ基のいずれかから選ばれる置換基である。上記R1及びR2並びにR3は、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキル基がより好ましく、それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基がさらに好ましい。上記アルキル基、アルケニル基、及びそれらの基を含むアルコキシ基は直鎖状でも良く、分岐鎖状でも良く、環状構造を有していても良い。
上記の接触処理としては、ローラ部分を化合物(a)の粉体中に埋没させる処理、ローラ部分を化合物(a)が溶解した溶液中に浸漬させる処理等が挙げられる。
ローラ部分を化合物(a)が溶解した溶液中に浸漬させる処理を施す際に使用する溶媒としては、用いる化合物(a)を溶解可能な溶媒から適宜選択することができる。例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪酸エステル類;ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等から適宜選択することができる。また、ローラ部分を形成する材料を膨潤させにくい溶媒を選択することが好ましい。例えば、アルコール類から選択することが好ましい。上記の溶液の濃度としては、例えば10〜70質量%とすることができる。
上記の処理を施す時間及び温度については、本発明の効果が発現するように適宜設定できる。
また、他の実施形態として、プラテンローラのローラ部分を、前述のゴム成分、及び必要に応じて適量配合された加硫剤、難燃剤、着色剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、酸化防止剤、導電性付与剤等以外に、上記の化合物(a)をあらかじめ添加したローラ部分形成材料により形成することによっても、本願発明と同様の効果が得られる。このときの化合物(a)の配合量は、本発明の効果が発現するように適宜設定できる。
[記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ]
本発明の記録装置は、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートに対して記録を施すための装置であり、熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラとして上記本発明のプラテンローラを具備するものである。記録装置の具体的構成としては、熱活性糊化シートの記録面に記録するための記録手段と、上記本発明のプラテンローラと、を具備する記録装置が挙げられる。上記本発明のプラテンローラが、上記記録手段と圧接した状態で配置されている記録装置の場合に、本発明の効果が大きい。
本発明の記録装置は、後述する貼着用ラベルプリンタを構成する記録装置として好適に使用できるものである。
本発明の貼着用ラベルプリンタは、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施し、貼着用ラベルを作製する貼着用ラベルプリンタであり、上記本発明のプラテンローラを具備するものである。貼着用ラベルプリンタの具体的構成としては、熱活性糊化シートの記録面に記録するための記録手段と、熱活性糊化シートの熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段と、上記本発明のプラテンローラと、を具備する貼着用ラベルプリンタが挙げられる。上記本発明のプラテンローラが、上記記録手段と圧接した状態で配置されている場合に、本発明の効果が大きい。
以下、本発明の記録装置、及び貼着用ラベルプリンタの具体的な構成を例示して説明する。図1は、サーマルヘッドを用いて記録及び熱活性化する方式を利用した貼着用ラベルプリンタの概略構成を示す図である。この貼着用ラベルプリンタは、熱活性糊化シート4の記録面に所定の記録を施す記録装置1、熱活性糊化シート4の熱活性糊化層を加熱して粘着性を発現させる熱活性化装置2、及びこれらの装置間に熱活性糊化シート4を切断するカッタユニット3を具備する。
図1の貼着用ラベルプリンタの記録装置1は、熱活性糊化シート4の記録面に記録するための記録手段としての記録用サーマルヘッド11と、プラテンローラ12と、を備えている。プラテンローラ12は加圧手段(不図示)により記録用サーマルヘッド11に圧接した状態で配置されており、その間に熱活性糊化シート4が押圧されて保持される。また、駆動系(不図示)によりプラテンローラ12を回転(図1において反時計回り)させることで、熱活性糊化シート4がロールから引き出され搬送される。このとき、記録制御装置(不図示)からの記録用信号に基づいてプラテンローラ12の回転速度は制御され、さらに記録用サーマルヘッド11が稼働することにより、熱活性糊化シート4の記録面に所望の記録を施すことができる。
なお、上記記録装置1での記録方式は感熱方式であるが、熱活性糊化シートの記録面に所望の記録を行うことが可能なものであれば、上記感熱方式以外の他の方式とすることもできる。例えば、熱転写方式、インクジェット方式、電子写真方式等とすることもできる。その際の記録装置1の構成については、その方式により記録するのに必要な記録手段と、上記本発明のプラテンローラとを具備する構成とすることができる。感熱方式または熱転写方式の記録手段を有する記録装置の場合に本発明の効果が大きく、感熱方式の記録手段を有する記録装置の場合に本発明の効果がより大きい。
図1の貼着用ラベルプリンタの記録装置で所望の記録が施された熱活性糊化シート4は、カッタユニット3に搬送される。この貼着用ラベルプリンタのカッタユニット3は、切断手段としての可動刃31及び固定刃32を備えている。可動刃31は切断制御装置及び駆動源(いずれも不図示)によって所定のタイミングで動作可能となっており、熱活性糊化シート4を適切な長さに切断することができる。
なお、カッタユニット3は、熱活性糊化シート4を適切長さに切断できるものであれば上記以外の他の構成とすることもできる。例えば、2つの可動刃を有する構成等とすることもできる。また、カッタユニット3の設置箇所は、上記のように記録装置1と熱活性化装置2の間でも良く、記録装置1より前、又は熱活性化装置2の後、に熱活性糊化シート4が通過する箇所に設置することもできる。
図1の貼着用ラベルプリンタのカッタユニットで適切な長さに切断された熱活性糊化シート4は、次に熱活性化装置2の挿入ローラ23によって熱活性化装置2内に搬送される。熱活性化装置2は、熱活性糊化シート4の熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段としての熱活性化用サーマルヘッド21と、加圧手段(不図示)により熱活性化用サーマルヘッド21に圧接した状態で配置されたプラテンローラ22と、を備えている。そして、熱活性化用サーマルヘッド21が熱活性制御装置(不図示)によって所定のタイミングで稼働して、熱活性糊化シート4の熱活性糊化層を加熱することで熱活性化することができる。また、駆動系(不図示)によりプラテンローラ22を回転(図1において時計回り)させることで、熱活性糊化シート4が搬送され、排出ローラ24により貼着用ラベルが外に排出される。貼着用ラベルが排出されたことは排出検出センサ25により検知され、次の貼着用ラベルが所定のタイミングで排出されるように、記録、切断、熱活性化の処理が行われる。
なお、熱活性化装置2での熱活性化の方式は、熱活性糊化シートの熱活性糊化層を熱活性化可能なものであれば、上記のように熱活性化用サーマルヘッドを熱活性糊化シートの熱活性糊化層に接触させて加熱する方式以外の他の方式とすることもできる。例えば、加熱ロールを用いる方式、熱風吹き付け式、赤外線放射式、電熱ヒータや誘電コイルを用いる方式等とすることもできる。その際の熱活性化装置2の構成については、その方式により熱活性化するのに必要な熱活性化手段と、上記本発明のプラテンローラとを具備する構成とすることができる。
図1の貼着用ラベルプリンタのような感熱方式で記録面に記録し、熱活性化用サーマルヘッドにより熱活性糊化層を加熱する方式の貼着用ラベルプリンタに使用可能な熱活性糊化シート4は、例えば、図3(a)にその層構成を示すように、シート状基材51の記録面に感熱層52が設けられ、その裏面側に熱活性糊化層53が設けられてなる熱活性糊化シートを用いることができる。図3(b)に示すように、シート状基材51と感熱層52の間に断熱層55を有する熱活性糊化シートを用いることもできる。
熱活性糊化層53は、室温程度では粘着性はないが、例えば50〜150℃程度に加熱されることにより熱活性化され粘着性を発現する性質を有する材料で形成される。通常は、特許文献1〜5に開示されているような熱可塑性樹脂及び固体可塑剤等を主成分とする感熱性粘着材料で構成され、加熱により固体可塑剤が溶融することで熱可塑性樹脂に粘着性が付与される。溶融した固体可塑剤は過冷却状態を経て徐々に結晶化するため粘着性は所定時間持続され、この粘着性を有している間に貼着用ラベルをガラス瓶等の対象物に貼着することができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン、ポリウレタン等が使用できる。使用する熱可塑性樹脂のガラス転移温度は−70〜20℃であることが好ましく、−67〜0℃であることがより好ましい。また、使用する熱可塑性樹脂の重量平均分子量は10万〜30万であることが好ましい。
固体可塑剤としては、所望の温度(例えば50〜150℃程度)で溶融することで熱可塑性樹脂に粘着性が付与できる化合物を適宜選択すれば良く、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、芳香族スルホンアミド化合物、フタル酸化合物等が挙げられる。中でも、固体可塑剤としてベンゾトリアゾール系化合物を含有する熱活性糊化シートの場合に、本発明の効果が大きい。プラテンローラのローラ部分に対して接触処理をする際に用いたベンゾトリアゾール系化合物を含有する熱活性糊化シートの場合に、本発明の効果が特に大きい。
熱活性糊化層における固体可塑剤の含有量は、目的とする熱活性化の性質を発現するように適宜設定することができるが、熱可塑性樹脂100質量部に対して50〜500質量部が好ましく、100〜400質量部がより好ましい。
熱活性糊化層には、上記の熱可塑性樹脂及び固体可塑剤以外の成分が含まれていても良い。
本発明の記録装置は、上述のようにオンデマンドで記録及び熱活性化を施す貼着用ラベルプリンタを構成する記録装置として好適に使用できるものであるが、熱活性化装置を持たない記録装置単独の構成とすることもできる。例えば、熱活性糊化シートの記録面に印字等の記録があらかじめ施された記録済み熱活性糊化シートを供給するための装置とすることができる。また、本発明の記録装置と、熱活性糊化シートを所望の大きさに切断可能な切断手段と、を有する装置とすることもできる。例えば、熱活性糊化シートの記録面に印字等の記録があらかじめ施され、所望の大きさに切断された記録済み貼着用ラベルを供給するための装置とすることができる。
なお、本発明のプラテンローラを用いた記録装置、及び貼着用ラベルプリンタとすることにより、シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施す際に見られる、熱活性糊化層の粘着力の低下を抑制できるメカニズムについては、それぞれ以下のように推定している。
本発明者らの検討によって、熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施し必要数の貼着用ラベルを作製した後、まだ熱活性糊化シートを使い切っていない状態のまま放置し(例えば数時間程度)、貼着用ラベルを作製するため熱活性糊化シートの記録及び熱活性化を再開した際に、熱活性糊化層の粘着力の低下が起こりやすいことが判明した。すなわち、この原因としては、この中断している際に記録装置内のプラテンローラと熱活性糊化層が押圧した状態で保持されることにより、熱活性糊化シートの熱活性糊化層とプラテンローラとが相互作用をして、熱活性糊化層の粘着力が低下していると考えられた。この相互作用としては熱活性糊化層に含まれる固体可塑剤がプラテンローラ側に移動することが考えられる。そして、本発明のように、ローラ部分の表面に、熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施すことで、プラテンローラのローラ部分に化合物(a)が侵入してトラップされ、熱活性糊化シートの熱活性糊化層に含まれる固体可塑剤がプラテンローラ側に移動しにくくなり、その結果として熱活性糊化層の粘着力の低下を抑制できたものと考えられる。
ここで、上記のように化合物(a)がトラップされる原理については、以下のように推測する。ゴム材料は一般にその特性から分子間距離が広く(そのため柔らかい)、低分子有機化合物が入り込みやすい。熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)のように融点が50℃〜130℃程度の化合物は、ある程度の圧力によって一部が溶解遊離し、ゴム材料内に含浸し、ゴム内部で再び固体化して安定するものと推測される。一方、低融点の材料、例えば有機溶剤はゴム材料内に含浸するが、その後表面にしみ出てきてしまうと思われる。高融点のものは圧力だけでは溶解しないため、ゴム材料内に含浸しないものと思われる。このため、熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)のように融点温度域が最良な化合物において、ゴム材料内でのトラップ性が高いと考えられ、このような化合物(a)を予めゴム材料内にトラップさせておくことにより、熱活性糊化シートの熱活性糊化層に含まれる固体可塑剤の遊離を防ぐことができると考えられる。
以下、本発明についての実験例を挙げて、具体的に説明する。
[熱活性糊化シートの作製]
固体可塑剤として下記式(i)で表される2−[5’−(1’’,1’’,3’’,3’’−テトラメチルブチル)−2’−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾール(融点103℃、以下化合物(i)と表す)100質量部と、分散剤としてポリアクリル酸のナトリウム塩(東亞合成株式会社製、商品名:アロンT−40)を5質量部とを配合し、化合物(i)の固形分濃度が50質量%になるように水を添加した。この混合物をボールミルタイプの粉砕機を用い、平均粒径が2μmになるまで湿式粉砕処理を施し、固体可塑剤分散液を得た。
Figure 0004394008
この固体可塑剤分散液180質量部に、熱可塑性樹脂として酢酸ビニル−エチレン−アクリル系共重合体エマルジョン(住友化学工業株式会社製、商品名:スミカフレックス910)100質量部と、粘着付与剤としてロジンエステル分散液(荒川化学工業株式会社製、商品名:スーパーエステルE−730)100質量部とを混合して、固形分濃度50質量%の熱活性糊化層形成用分散液を得た。
そして、片面に断熱層及び感熱層が形成された感熱紙(シート状基材の質量:100g/m2、断熱層の質量:5g/m2、断熱層の質量:5g/m2)の裏面に、上記で得られた熱活性糊化層形成用分散液を乾燥質量が25g/m2となるように塗布乾燥して熱活性糊化層を形成し、熱活性糊化シートを得た。
[プラテンローラの作製]
プラテンローラ用成形型にステンレス製の軸芯体をセットし、その外周に、シリコーンゴム(旭化成ワッカー社製、商品名:EL5307F)に加硫剤を混ぜて混練した材料を加圧成形することでローラ部分を形成した。成形条件(一次加硫)は、165℃/10分とした。その後型から成形品を取出し、ベーク炉中で200℃/4時間の条件で二次加硫を行った。
さらに、そのローラ部分の表面に、熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)としてベンゾトリアゾール系化合物を接触させる接触処理を施した。ベンゾトリアゾール系化合物としては、上述の熱活性糊化シートの熱活性糊化層が含有する固体可塑剤として使用した化合物(i)及び/又は下記式(ii)で表されるカルボキシベンゾトリアゾール[大和化成社製、以下化合物(ii)と表す]を用いた。
Figure 0004394008
より具体的には、化合物(i)又は化合物(ii)の粉体中に埋没させる処理(実験No.1及び2)、化合物(i)及び化合物(ii)を同質量で混合した粉体中に埋没させる処理(実験No.3)、及び、化合物(i)及び化合物(ii)を同質量で混合したものの50質量%メタノール溶液中に浸漬させる処理(実験No.4)、を施したプラテンローラを作製し、比較として上記のような接触処理を施していないプラテンローラと併せて以下の試験に用いた。
[粘着強度消失耐性試験]
まず、熱活性糊化シートに対して次のような前処理を施した。図4に前処理時の状態を示すように、熱活性糊化シート120の熱活性糊化層上に、2本のプラテンローラ100を配置し、さらにその上におもり110を載せて1.2kgf(11.8N)の荷重をかけ、その状態で1週間放置した。
そして、上記前処理後の熱活性糊化層表面を顕微鏡にて観察した。
また、熱活性糊化シート120を、図5にその上面図を示すようにプラテンローラのローラ部分との接触部121と垂直な方向が長さ方向になるようにして、長さ150mm×幅40mmに切断した。その後、熱活性糊化シートの熱活性化層を熱活性化処理をした。熱活性化処理は熱活性化用サーマルヘッドで行い、詳細な条件は以下の通りに設定した。
・全ドット通電
・熱履歴補正(蓄熱による発熱退部表面温度上昇をキャンセルする制御)あり
・活性エネルギー:0.28mJ/dot(発熱体抵抗値:800Ω)
・1ドットサイズ:0.125mm×0.125mm
・サーマルヘッドへの押圧力:20gf/mm(1.96N/m)
・シート送り速度:100mm/sec
・2分割駆動
(発熱体列全部を一度に発熱するのではなく、2つの領域に分けて順次発熱させ、電源容量の増大を抑える駆動方法)
・26℃、60%RH
一方、被着体としてSUS製の測定台上にポリオレフィンラップ(三菱樹脂社製、商品名:ダイアラップスーパー)を両面テープ(大日本インキ化学工業社製、商品名:#8103D)で貼り付けたものを準備した。
そして、被着体上に、熱活性化処理された熱活性糊化シートの熱活性糊化層が被着体側に向くようにのせ、2kgf(19.6N)の加圧ローラで手前から奥へむかって2回加圧した。その後、熱活性糊化シートの端部を粘着強度測定器(デジタルフォースゲージ、イマダ社製、商品名:DPX−5TR)にクリップで固定し、180度の方向に300mm/分の速度で引っ張った時の荷重を0.5秒間隔で測定した(図6参照)。
図7にその測定結果の一例を示すように、プラテンローラのローラ部分との接触部に相当する箇所に強度低下が見られた。そこで、その強度低下率を見積もった。
種々のプラテンローラに対して、以上の検討を実施し、得られた熱活性糊化層表面の状態及び粘着強度の低下率に基づいて、粘着性消失耐性を以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
「○」:粘着強度の低下が50%未満であり、熱活性糊化層の状態に変化がなかった。
「×」:粘着強度の低下が50%以上、または熱活性糊化層の表面に凹凸が見られた。
Figure 0004394008
以上のように、ローラ部分の表面に、熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)であるベンゾトリアゾール系化合物を接触させる接触処理を施したプラテンローラは、粘着性消失耐性が高かった。すなわち、上記接触処理を施したプラテンローラを用いることで、熱活性糊化層の粘着力の低下を抑制できることが分かる。
熱活性糊化シートに対して記録及び熱活性化を施して、貼着用ラベルを作製する貼着用ラベルプリンタの概略構成を示す模式図である。 プラテンローラの構成を示す斜視図である。 感熱方式で記録する貼着用ラベルプリンタに使用する熱活性糊化シートの層構成を示す断面図である。 粘着強度消失試験で行う熱活性糊化シートの前処理時の状態を示す図である。 前処理した後に試験を行う熱活性糊化シートの上面図である。 熱活性糊化シートの粘着強度測定時の状態を示す図である。 熱活性糊化シートの粘着強度測定結果の一例を示す図である。
符号の説明
1 記録装置
2 熱活性化装置
3 カッタユニット
4 熱活性糊化シート
11 記録用サーマルヘッド
12 プラテンローラ
21 熱活性化用サーマルヘッド
22 プラテンローラ
23 挿入ローラ
24 排出ローラ
25 排出センサ
31 可動刃
32 固定刃
51 シート状基材
52 感熱層
53 熱活性糊化層
55 断熱層
100 プラテンローラ
101 軸芯体
102 ローラ部分
110 おもり
120 熱活性糊化シート
121 プラテンローラのローラ部分との接触部
130 測定台

Claims (21)

  1. シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラの製造方法であって、
    前記プラテンローラのローラ部分の表面に、前記熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施すことを特徴とするプラテンローラの製造方法。
  2. 前記化合物(a)として、ベンゾトリアゾール系化合物を用いる請求項1に記載のプラテンローラの製造方法。
  3. 前記接触処理として、前記ローラ部分を前記化合物(a)の粉体中に埋没させる請求項1または2に記載のプラテンローラの製造方法。
  4. 前記接触処理として、前記ローラ部分を前記化合物(a)が溶解した溶液中に浸漬させる請求項1または2に記載のプラテンローラの製造方法。
  5. 前記ローラ部分が、シリコーンゴムを含有する請求項1〜4のいずれかに記載のプラテンローラの製造方法。
  6. 前記プラテンローラが、前記熱活性糊化シートの記録面に記録するための記録手段と圧接した状態で配置されるものである請求項1〜5のいずれかに記載のプラテンローラの製造方法。
  7. 前記記録手段が記録用サーマルヘッドである請求項6に記載のプラテンローラの製造方法。
  8. シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートを搬送するためのプラテンローラであって、
    ローラ部分の表面に、前記熱活性糊化層に固体可塑剤として含有し得る化合物(a)を接触させる接触処理を施したものであることを特徴とするプラテンローラ。
  9. 前記化合物(a)として、ベンゾトリアゾール系化合物を用いる請求項8に記載のプラテンローラ。
  10. 前記接触処理が、前記ローラ部分を前記化合物(a)の粉体中に埋没させる処理である請求項8または9に記載のプラテンローラ。
  11. 前記接触処理が、前記ローラ部分を前記化合物(a)が溶解した溶液中に浸漬させる処理である請求項8または9に記載のプラテンローラ。
  12. 前記ローラ部分が、シリコーンゴムを含有する請求項8〜11のいずれかに記載のプラテンローラ。
  13. 前記熱活性糊化シートの記録面に記録するための記録手段と圧接した状態で配置されるものである請求項8〜12のいずれかに記載のプラテンローラ。
  14. 前記記録手段が記録用サーマルヘッドである請求項13に記載のプラテンローラ。
  15. シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートの、該記録面に記録するための記録手段と、請求項8〜12のいずれかに記載のプラテンローラと、を具備することを特徴とする記録装置。
  16. 前記プラテンローラが、前記記録手段と圧接した状態で配置されている請求項15に記載の記録装置。
  17. 前記記録手段が、記録用サーマルヘッドである請求項16に記載の記録装置。
  18. シート状基材の記録面の裏面側に熱活性糊化層を有する熱活性糊化シートの、該記録面に記録し、かつ該熱活性糊化層を熱活性化して、貼着用ラベルを作製する貼着用ラベルプリンタであって、
    前記記録面に記録するための記録手段と、前記熱活性糊化層を熱活性化するための熱活性化手段と、請求項8〜12のいずれかに記載のプラテンローラと、を具備することを特徴とする貼着用ラベルプリンタ。
  19. 前記プラテンローラが、前記記録手段と圧接した状態で配置されている請求項18に記載の貼着用ラベルプリンタ。
  20. 前記記録手段が、記録用サーマルヘッドである請求項19に記載の貼着用ラベルプリンタ。
  21. 前記熱活性糊化シートを所望の大きさに切断可能な切断手段をさらに有する請求項18〜20のいずれかに記載の貼着用ラベルプリンタ。
JP2005018351A 2005-01-26 2005-01-26 プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ Expired - Fee Related JP4394008B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018351A JP4394008B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ
DE602005017464T DE602005017464D1 (de) 2005-01-26 2005-12-22 Schreibwalze und Verfahren für deren Herstellung
EP05257974A EP1685968B1 (en) 2005-01-26 2005-12-22 Platen roller and method of manufacturing the same
US11/338,102 US7901151B2 (en) 2005-01-26 2006-01-24 Platen roller and recording device and sticking label printer provided with platen roller
US12/800,890 US8277879B2 (en) 2005-01-26 2010-05-25 Method of manufacturing a platen roller for conveying a thermally active adhesive sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018351A JP4394008B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006205450A JP2006205450A (ja) 2006-08-10
JP4394008B2 true JP4394008B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=36384456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005018351A Expired - Fee Related JP4394008B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7901151B2 (ja)
EP (1) EP1685968B1 (ja)
JP (1) JP4394008B2 (ja)
DE (1) DE602005017464D1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8764323B2 (en) * 2007-12-31 2014-07-01 Ncr Corporation Heat-activated linerless label
US9352580B2 (en) 2007-12-31 2016-05-31 Ncr Corporation Printer with adhesive capabilities
JP5769466B2 (ja) * 2011-03-28 2015-08-26 セイコーインスツル株式会社 粘着ラベル発行装置及びプリンタ
CN110064562B (zh) * 2019-03-28 2021-05-04 曹海东 一种高性能电机铁芯的加工设备及加工方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1963856A (en) * 1931-08-29 1934-06-19 Vulcan Proofing Company Printer's roller
DE3872897T2 (de) * 1987-02-23 1992-12-03 Canon Kk Schreibwalze.
JPH01116671A (ja) * 1987-10-30 1989-05-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 定着ロール
JPH08132794A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 装飾用シート
JPH10147753A (ja) * 1996-01-30 1998-06-02 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置
US5912204A (en) * 1996-03-28 1999-06-15 Ricoh Company, Ltd. Thermosensitive recording adhesive label
JP3623084B2 (ja) 1996-10-18 2005-02-23 株式会社リコー 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及び感熱性粘着ラベルの貼り付け方法
JP3556414B2 (ja) 1996-11-05 2004-08-18 三菱製紙株式会社 ディレードタック型粘着剤組成物及び粘着シート
US6281166B1 (en) * 1998-02-20 2001-08-28 Kimberly-Clark Worldwide Thermal dye diffusion coating and substrate
JP3517371B2 (ja) * 1999-02-26 2004-04-12 シャープ株式会社 画像形成装置
EP1052177B1 (en) * 1999-04-22 2006-08-02 Ricoh Company, Ltd. Heat activating and thermosensitive recording for thermosensitive adhesive label
JP2002105414A (ja) 2000-09-29 2002-04-10 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着材料
US6828017B2 (en) * 2000-09-29 2004-12-07 Ricoh Company, Ltd. Heat-sensitive adhesive material, method of preparing same and method of using same
JP4278853B2 (ja) 2000-10-10 2009-06-17 株式会社リコー 感熱性粘着材料及びその貼着方法
JP4351376B2 (ja) 2000-10-10 2009-10-28 株式会社リコー 感熱性粘着材料、その貼着方法、および感熱性粘着剤の製造方法
JP4350879B2 (ja) 2000-10-10 2009-10-21 株式会社リコー 感熱性粘着材料及びその貼着方法
JP2004175001A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Canon Inc プリント物の画像保護用熱転写型ラミネートフィルム
JP2004174968A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Canon Inc プリント物の画像保護用熱転写型ラミネートフィルム
US7021214B2 (en) * 2003-01-27 2006-04-04 Ricoh Company, Ltd. Method for issuing label with thermosensitive adhesive
JP4262044B2 (ja) * 2003-10-10 2009-05-13 キヤノン株式会社 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7901151B2 (en) 2011-03-08
US8277879B2 (en) 2012-10-02
EP1685968B1 (en) 2009-11-04
JP2006205450A (ja) 2006-08-10
US20060164503A1 (en) 2006-07-27
EP1685968A1 (en) 2006-08-02
DE602005017464D1 (de) 2009-12-17
US20100304021A1 (en) 2010-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4394008B2 (ja) プラテンローラ及びその製造方法、並びにそのプラテンローラを具備する記録装置、及び貼着用ラベルプリンタ
JP5631690B2 (ja) 粘着ラベルとその作製方法および作製装置
JP2004243606A (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ
JP6705105B2 (ja) タイヤ用粘着シート
US20020090244A1 (en) Method and apparatus for handling linerless label tape within a printing device
JP4448455B2 (ja) 熱活性化装置、及び貼着用ラベルプリンタ
EP1762497B1 (en) Thermal activation apparatus and printer including the same
US8672012B2 (en) Adhesive force development unit, adhesive-label issue device, and printer
US20110293834A1 (en) Thermal Activated Pressure Sensitive Adhesive and Method for Producing the Same and Product therewith
JP4883671B2 (ja) 熱活性化装置およびプリンタ
JP6588327B2 (ja) 剥離部材の製造方法
JP6707652B2 (ja) 熱転写シート
WO2015046065A1 (ja) ロール状複合台紙なしラベル
JP2005342941A (ja) 感熱性粘着シートの熱活性化方法および処理方法と、感熱性粘着シートの熱活性化装置および感熱性粘着シート用プリンタ
JP2006082475A (ja) 記録用シート材の一時保留機構および、これを備えたプリンタ
JP2006168193A (ja) 熱活性装置および、これを備えたプリンタ
JP2012145717A (ja) 粘着ラベルとその作製装置
JP2001347715A (ja) ライナレス印刷用シートの印刷装置
JP2001347716A (ja) ライナレス印刷用シートの印刷装置
JP2015087758A (ja) ロール状複合台紙なしラベル
JP2000247508A (ja) ライナレス印刷用シート及び印刷方法
JP2014166742A (ja) 熱接着フィルム貼り合わせ方法及び装置
JP2004106851A (ja) 感熱性粘着シートの熱活性化装置およびその熱活性化装置を用いたプリンタ装置
JP2002307580A (ja) 印刷シートの形成方法及びその装置
JP2008037430A (ja) ヒートシール装置およびこれを備えた薬剤分包装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees