JP4393209B2 - コイルワイヤ - Google Patents

コイルワイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4393209B2
JP4393209B2 JP2004011939A JP2004011939A JP4393209B2 JP 4393209 B2 JP4393209 B2 JP 4393209B2 JP 2004011939 A JP2004011939 A JP 2004011939A JP 2004011939 A JP2004011939 A JP 2004011939A JP 4393209 B2 JP4393209 B2 JP 4393209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil wire
coil
substantially circular
axial direction
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004011939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004244788A (ja
Inventor
秀典 松島
修一 福谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUSEN CO.,LTD
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
TOKUSEN CO.,LTD
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKUSEN CO.,LTD, Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical TOKUSEN CO.,LTD
Priority to JP2004011939A priority Critical patent/JP4393209B2/ja
Publication of JP2004244788A publication Critical patent/JP2004244788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4393209B2 publication Critical patent/JP4393209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2401/00Aspects related to the problem to be solved or advantage
    • D07B2401/20Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
    • D07B2401/2005Elongation or elasticity

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、コイルワイヤに関し、特に、自動車用タイヤ等のゴム製品の補強材として好適な柔軟で伸びの大きい偏平なコイルワイヤに関する。
タイヤ用あるいは巻き掛け伝動用のベルトとして、円筒コイル状に巻かれたスチールワイヤあるいはコードを倒しながら未加硫ゴム等で両側から挟んで反発しないよう帯状に成形したものが、従来から知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−258609号公報 特開昭63−96338号公報
タイヤの補強材としてコイル状のスチールワイヤを使用する場合、従来は上記のように、円筒コイル状に巻かれたワイヤを倒しながら未加硫ゴム等で両側から挟んで反発しないよう帯状に成形していたため、ワイヤはねじり応力が生じたままタイヤに埋め込まれることとなって、耐疲労性に悪影響が生じ、また、未加硫ゴム等で挟んで成形する時にワイヤを均質に倒すことが難しくて、設備が大掛かりで高価になるという問題があり、また、スチールワイヤ単体では円筒コイル状で、使用態様が特定され、自由度が少ないという問題があった。
本発明はこうした問題点に鑑みてなされたものであって、自動車用タイヤ等のゴム製品の補強材として好適な柔軟で伸びの大きいコイルワイヤであって、不要な応力が生じず、製造が容易で、使用態様の自由度が大きいコイルワイヤを提供することを目的とする。
本発明のコイルワイヤは、ゴム製品の補強材として使用するコイルワイヤであって、ゴムに埋め込む前の状態で軸の周りを軸方向に対し一側に傾斜して略円形に回転しつつコイル状に軸方向に延び、一周毎の略円形部が軸に直交する偏平方向の一側のみに塑性変形によって形成された曲率の異なる変形部分を有し、該変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置が相互にずれて、そのずれの量だけ一周毎に軸に沿って順次一方向に偏位し、略円形部が順次部分的に重なり合って偏平な帯状となったことを特徴とする。
この単体自由状態で偏平な帯状のコイルワイヤは、例えば自動車用タイヤ等のゴム製品の補強材として好適で、そのまま偏平なコイルワイヤとして埋め込むことができ、また、未加硫ゴム等を被覆しシート状にして埋め込むこともできて、いずれの場合も余計な応力を生じさせないで使用することができ、使用態様の自由度が大きく、様々な態様で使用できる。そして、このコイルワイヤは、単体で製造できるため、形状の安定化が容易であり、設備を簡素化でき、安価に製造できる。そのため、例えばこのコイルワイヤを補強材としてタイヤ等のゴム製品を製造するに際して、加工性や作業性を改善すると共に、安定した品質を確保することが可能になる。
このコイルワイヤにおいて、曲率の異なる変形部分は、略真直にしたもの、あるいは、他の部分より曲率を小さく(曲率半径を大きく)したものであってよく、また、他の部分より曲率を大きく(曲率半径を小さく)したものであってもよい。
略円形部の軸に直交する偏平方向の一側に略真直あるいは他の部分より曲率が小さい変形部分を設けたコイルワイヤは、変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置が、略円形部が軸方向に広がる方向にずれ、そのずれの量だけ略円形部が一周毎に軸方向に一側へ偏位して、略円形部が順次部分的に重なり合い、偏平な帯状の形状となる。
また、略円形部の軸に直交する偏平方向の一側に略真直あるいは他の部分より曲率が大きい変形部分を設けたコイルワイヤは、変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置が、略円形部が軸方向に縮まる方向にずれ、そのずれの量だけ略円形部が一周毎に軸方向に上記一側とは反対の側へ偏位して、略円形部が順次部分的に重なり合い、偏平な帯状となる。
そして、このコイルワイヤは、特に、略円形部が2〜16個ずつ順次部分的に重なり合っているのがよい。重なり数が少ないと、強度が落ち、重なり数が多すぎると、伸びが不足して、柔軟性が低下する。
このコイルワイヤは、荷重10Nでの低応力伸びが35%以上であるのが好ましい。低応力伸びが小さいと、例えばタイヤの製造において加硫時のリフトに追従することが困難になる。
本発明によるコイルワイヤは、単体自由状態で偏平な帯状の形状を有し、柔軟で伸びが大きく、自動車用タイヤ等のゴム製品の補強材として使用するときに、そのまま偏平なコイルワイヤとして埋め込むことができ、また、未加硫ゴム等を被覆しシート状にして埋め込むこともでき、いずれの場合も余計な応力を生じさせないで使用することができ、単体で偏平な形状を保持するので、使用態様の自由度が大きく、様々な態様で使用できる。そして、このコイルワイヤは、単体で製造できるため、形状の安定化が容易であり、設備を簡素化でき、安価に製造できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態の第1の例のコイルワイヤの平面図(a)、側面視断面図(b)およびX−X矢視断面図(c)、図2は該コイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図(a)および側面視断面図である。
この実施の形態のコイルワイヤW1 は、図1に示すように、略円形部が軸O1 に直交する偏平方向の一側(図1(a)において上側)同一部位に軸方向の所定長さL1 にわたって略真直な変形部分を有し、この変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置(曲率半径の中心)が、略円形部が軸方向に広がる方向にずれ、そのずれの量だけ略円形部が一周毎に軸方向に一側へ偏位して、単体自由状態で軸O1 の周りを軸方向に対し一側(図1において右側)に傾斜して略円形に回転しつつコイル状に軸方向に延び、略円形部が順次部分的に重なり合って(図1の例では、略円形部は5個ずつ重なり合っている)偏平な帯状となったものである。
このコイルワイヤW1 を製造するには、例えば図2に示すように、線材(スチールワイヤ等)を略密着状態で円筒螺旋状に巻いてなる円筒コイルCの一周毎の略円形部の同一部位を、成形加工装置(図示せず)のダイス11の円弧状に凹陥したダイス面に順次供給し、押圧加工片12によりダイス面に向けて所定圧力で押し付けて成形加工する。円筒コイルCは、スチールワイヤ等を素材として予め別工程で製造したものを使用する。
こうして円筒コイルCは一周毎の略円形部の同一部位が押圧加工片12でダイス11の円弧状に凹陥したダイス面に向けて所定圧力で押し付けられることにより、その押し付けられた部分が塑性変形し、押圧加工片12を引っ込ませると、その部分が所定長さL1 にわたって略真直となる。そして、円筒コイルCが回転しないように次の一周分を送り出し、同一部位を同様に押圧加工片12によりダイズ11のダイス面に押し付けて成形加工する。これを繰り返すことにより、略密着状態で一周毎のコイル中心が、成形加工による変形部分の長さL1 をピッチとして順次一方向に偏位した偏平な帯状のコイルワイヤW1 となっていく。
この実施の形態において、押圧加工片12を押し付ける圧力は、成形加工による変形部分が塑性変形して、略真直となるよう調整する。
図3は実施の形態の第2の例のコイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図である。この実施の形態のコイルワイヤW2 は、図3に示すように、略円形部が軸O2 に直交する偏平方向の一側(図3ににおいて上側)同一部位に、軸方向の所定長さL2 にわたって他の部分より曲率の小さい(曲率半径の大きい)変形部分を有し、この変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置(曲率半径の中心)が、略円形部が軸方向に広がる方向にずれ、そのずれの量だけ略円形部が一周毎に軸方向に一側へ偏位して、単体自由状態で軸O2 の周りを軸方向に対し一側(図3において右側)に傾斜して略円形に回転しつつコイル状に軸方向に延び、略円形部が順次部分的に重なり合って(図3の例では、略円形部は8個ずつ重なり合っている)偏平な帯状となったものである。
このコイルワイヤW2 を製造するには、例えば図3に示すように、線材(スチールワイヤ等)を略密着状態で円筒螺旋状に巻いてなる円筒コイルCの一周毎の略円形部の同一部位を、成形加工装置(図示せず)のダイス21の円弧状に凹陥したダイス面に順次供給し、押圧加工片22によりダイス面に押し付けて成形加工する。そして、円筒コイルCが回転しないように次の一周分を送り出し、同一部位を同様に押圧加工片22によりダイス21のダイス面に押し付けて成形加工する。これを繰り返すことにより、略密着状態で一周毎のコイル中心が、成形加工による変形部分の長さL2 をピッチとして順次一方向に偏位した偏平な帯状のコイルワイヤW2 となっていく。
この実施の形態において、押圧加工片22を押し付ける圧力は、成形加工により変形部分が塑性変形して、略真直とまではならず、他の部分より曲率が小さくなるよう調整する。
図4は実施の形態の第3の例のコイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図である。この実施の形態のコイルワイヤW3 は、図4に示すように、略円形部が軸O3 に直交する偏平方向の一側(図4において下側)同一部位に、軸方向の所定長さL3 にわたって他の部分より曲率の大きい(曲率半径の小さい)変形部分を有し、この変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置(曲率半径の中心)が、略円形部が軸方向に縮まる方向にずれ、そのずれの量だけ略円形部が一周毎に軸方向に一側へ偏位して、単体自由状態で軸O3 の周りを軸方向に対し一側(図4において右側)に傾斜して略円形に回転しつつコイル状に軸方向に延び、略円形部が順次部分的に重なり合って(図4の例では、略円形部は5個ずつ重なり合っている)偏平な帯状となったものである。
このコイルワイヤW3 を製造するには、例えば図4に示すように、線材(スチールワイヤ等)を略密着状態で円筒螺旋状に巻いてなる円筒コイルCの一周毎の略円形部の同一部位を、成形加工装置(図示せず)のダイス31の円弧状に凸設されたダイス面に順次供給し、押圧加工片32によりダイス面に押し付けて成形加工する。そして、円筒コイルCが回転しないように次の一周分を送り出し、同一部位を同様に押圧加工片32によりダイス31のダイス面に押し付けて成形加工する。これを繰り返すことにより、略密着状態で一周毎のコイル中心が、成形加工による変形部分の長さL3 をピッチとして順次一方向に偏位した偏平な帯状のコイルワイヤW3 となっていく。
この実施の形態において、押圧加工片32を押し付ける圧力は、成形加工により変形部分が塑性変形して、曲率が他の部分より曲率が大きくなるよう調整する。
これらのコイルワイヤW1 、W2 、W3 は、単体自由状態で偏平な帯状の形状を有するため、例えば自動車用タイヤ等のゴム製品の補強材として好適で、そのまま偏平なコイルワイヤとして埋め込むことができ、また、未加硫ゴム等を被覆しシート状にして埋め込むこともできて、いずれの場合も余計な応力を生じさせないで使用することができ、使用態様の自由度が大きく、様々な態様で使用できる。
そして、これらのコイルワイヤW1 、W2 、W3 は、単体で製造できるため、形状の安定化が容易であり、設備を簡素化でき、安価に製造できる。そのため、例えばこれらのコイルワイヤW1 、W2 、W3 を補強材としてタイヤ等のゴム製品を製造するに際して、加工性や作業性を改善すると共に、安定した品質を確保することが可能になる。
なお、これらのコイルワイヤW1 、W2 、W3 は、それぞれ一例であって、略円形部の重なり数は、用途に応じて2〜16個の範囲で適宜変更するのがよい。但し、重なり数が少ないと、強度が落ち、重なり数が多すぎる、伸びが不足して、柔軟性が低下する。
コイルワイヤW1 、W2 、W3 において、ワイヤ径は0.10〜5.00mmが好ましく、0.12〜2.50mmが特に好ましい。ワイヤ径が0.10mmを下回る場合、強度が不十分となり、5.00mmを上回る場合、伸びが不足し、柔軟性が低下し、ゴムに対してセパレーションを生じ易くなる。
また、コイルワイヤW1 、W2 、W3 において、コイル幅Wに対するコイル高さHの比率(H/W×100%)すなわち偏平率は2〜50%であると良い(図1参照)。この比率が2パーセントを下回る場合、強度が不十分となり、50パーセントを上回る場合、柔軟性が低下し、ゴムに対してセパレーションを生じ易くなる。この比率は、コイルワイヤW1 、W2 、W3 がゴム製品に埋設された状態でも上記範囲に維持されていることが望ましい。
コイル形状は真円や楕円形等の円形がよい。変形部分(癖付け部)はコイル幅方向の片側にあるのがよい。
また、コイルワイヤW1 、W2 、W3 において、変形部分の長さL1 、L2 、L3 は、コイル幅Wに対して、0.02〜0.95Wとするのが良く、より好ましくは0.05〜0.50Wとするのが良い。変形部分の長さL1 、L2 、L3 が0.02Wを下回る場合、コイルワイヤW1 、W2 、W3 は形状安定性が低下する他、柔軟性が低下し、ゴムに対してセパレーションを生じ易くなる。また、変形部分の長さL1 、L2 、L3 が0.95Wを上回る場合、強度が不十分となる。コイル幅Wは3.0〜150.0mmの範囲から選択するのが良い。
また、これらのコイルワイヤW1 、W2 、W3 は、タイヤ補強用の場合、荷重10Nでの低応力伸びが35パーセント以上であるのが好ましく、80%以上であるのが特に好ましい。低応力伸びが小さいと、例えばタイヤの製造において加硫時のリフトに追従することが困難になる。
図5は本発明の実施の形態の一例によるコイルワイヤの低応力伸びの特性を示している。図5において、実線は本発明のコイルワイヤの場合であり、破線は比較例としてのスチールワイヤを粗く撚ったHE(ハイエロンゲーション)コードの場合である。これから判るように、本発明のコイルワイヤは、低応力伸びが極めて大きく、35%以上という要求を容易にクリアでき、例えば150%以上という要求をクリアすることも容易である。
図6は、上記コイルワイヤの低応力伸び(荷重−伸び)を測定する試験方法の説明図である。上記コイルワイヤの低応力伸びを測定する荷重−伸び試験は、ゴムに埋設された状態でのコイルワイヤの伸びを再現するようにして行うことが必要で、そのため、図6に示すように、樹脂製の一対の挟み板33,33を、間に隙間を形成するよう四隅にスペーサ34を挟んで互いに平行に配置し、一体に結合した治具を用いる。ここで、一対の挟み板33,33の間の隙間は、コイル高さH(図1参照)より1.5mm程度大きい設定とする。そして、上記構成の治具を、図示しない引張試験機に固着し、コイルワイヤの試験体35を、一対の挟み板33,33の間に挿入して、両端部を圧着端子36、36で真直鋼線37,37に接続し、引張試験機に接続したチャック38,38に取り付けて、引張試験機により試験体35を軸方向に引っ張り、その荷重(N)及び伸び(%)を測定する。このとき、試験体35は、軸方向と直交する方向への膨らみが挟み板33、33により規制され、実質的に軸方向だけに伸びる。これにより、ゴムに埋設された状態でのコイルワイヤの伸びを再現することが可能になる。引張試験機としては、例えばインストロン型引張試験機を使用する。試験体の長さ(圧着端子間の距離)は例えば100mmとし、引張速度は例えば20mm/分とする。
本発明のコイルワイヤは、タイヤ用や巻き掛け伝動ベルト用の補強材として好適で、例えば、自動車の空気入りタイヤのトレッド部におけるカーカス層の外周側の、タイヤ周方向に対して傾斜し互いに交差する埋設される複数本のスチールコード等からなるベルト層6の更に外周側に、タイヤ周方向に連続的に巻回する補強材として使用した場合、タイヤ周方向に連続的に巻回しても、加硫時のリフト(タイヤ径方向への拡張)に追従することが可能であり、ワイヤ端末を実質的に無くし、耐セパレーション性を向上させることができる。
そして、本発明による偏平帯状のコイルワイヤは、形状安定性に優れ、補強層の品質を安定化し、その結果として、耐疲労性および耐カット性を高めることができる。また、この偏平帯状のコイルワイヤは加工時の挙動が安定しているので、スチールコード供給設備を複雑化する必要はない。そのため、例えば空気入りタイヤの製造コストを低減することができ、トレッドゴムとベルト層との剛性差に起因するセパレーション故障を効果的に防止することができる。
なお、本発明のコイルワイヤは、空気入りタイヤの上記特定部位の補強材として限定されるものではなく、空気入りタイヤの様々な部位の補強材としても使用でき、また、他のゴム製品でコンベアベルト、マリンホース、防舷材等にも利用することができ、いずれも場合も、そのまま偏平なコイルワイヤとして埋め込むことができ、また、未加硫ゴム等を被覆しシート状にして埋め込むこともできて、使用態様の自由度が大きい。
実施の形態の第1の例のコイルワイヤの平面図(a)、側面視断面図(b)およびX−X矢視断面図(c)である。 実施の形態の第1の例のコイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図(a)および側面視断面図である。 実施の形態の第2の例のコイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図である。 実施の形態の第3の例のコイルワイヤを成形工程の途中で示す平面図である。 実施の形態の一例によるコイルワイヤの低応力伸びの特性を示すグラフである。 実施の形態の一例によるコイルワイヤの荷重−伸び試験方法の説明図で、(a)は装置側面から見た説明図、(b)はY−Y矢視断面で見た説明図である。
符号の説明
11、21、31 ダイス
12、22、32 押圧加工片
C 円筒コイル
1 、O2 、O3
1 、W2 、W3 コイルワイヤ

Claims (3)

  1. ゴム製品の補強材として使用するコイルワイヤであって、ゴムに埋め込む前の状態で軸の周りを軸方向に対し一側に傾斜して略円形に回転しつつコイル状に軸方向に延び、一周毎の略円形部が前記軸に直交する偏平方向の一側のみに塑性変形によって形成された曲率の異なる変形部分を有し、該変形部分を挟んで軸方向両側の部分の中心位置が相互にずれて、そのずれの量だけ一周毎に前記軸に沿って順次一方向に偏位し、略円形部が順次部分的に重なり合って偏平な帯状となったことを特徴とするコイルワイヤ。
  2. 前記略円形部が2〜16個ずつ順次部分的に重なり合っていることを特徴とする請求項1記載のコイルワイヤ。
  3. 荷重10Nでの低応力伸びが35%以上である請求項1記載のコイルワイヤ。
JP2004011939A 2003-01-24 2004-01-20 コイルワイヤ Expired - Lifetime JP4393209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011939A JP4393209B2 (ja) 2003-01-24 2004-01-20 コイルワイヤ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003015631 2003-01-24
JP2004011939A JP4393209B2 (ja) 2003-01-24 2004-01-20 コイルワイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004244788A JP2004244788A (ja) 2004-09-02
JP4393209B2 true JP4393209B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=33032048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004011939A Expired - Lifetime JP4393209B2 (ja) 2003-01-24 2004-01-20 コイルワイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4393209B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4604585B2 (ja) * 2004-07-21 2011-01-05 横浜ゴム株式会社 コイルワイヤ補強ゴム部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004244788A (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1841605B1 (en) Pneumatic tyre with improved bead structure
JPH11314284A (ja) タイヤの製造方法
EP2070690A1 (en) Process for manufacturing pneumatic tire
JP4939344B2 (ja) 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JPH09323504A (ja) エラストマ製品用の補強プライ及びその製造方法
JP2005512888A (ja) 内側および外側でループを形成する補強構造物を有するタイヤ
JP4393209B2 (ja) コイルワイヤ
JP4807976B2 (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2011131866A (ja) 空気入りタイヤ
KR101141032B1 (ko) 고무용 보강재, 당해 보강재를 사용하는 고무 제품 및 당해고무 제품의 제조방법, 및 당해 보강재를 사용하는 공기타이어 및 당해 타이어의 제조방법
EP1439967B1 (en) Tyre with bead core comprising preformed wires
JP3837249B2 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP4865274B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP6247730B2 (ja) 空気入りタイヤ、及びその製造方法
CN111465734A (zh) 轮胎缆线
GB1587575A (en) Bead wire for tyre covers
JP4728594B2 (ja) 生タイヤの第2成形用装置
EP2647493B1 (en) Tire manufacturing method
JP2012131166A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及びビードエーペックスゴム
JP2012131109A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及びビードエーペックスゴム
JP2014094684A (ja) 空気入りタイヤ、及びその製造方法
JPH1088488A (ja) ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ
JP4880207B2 (ja) ゴム製筒体
JP2006160053A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP3252091B2 (ja) トレッドリングの成形方法及びそれに用いる装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4393209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term