JP4391881B2 - Ssb信号受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は振幅歪を含む単側波帯(SSB)信号の受信装置に関し、特に、中波放送、短波放送、業務用連絡無線などの受信装置に適用して有効な技術に関するものである。
従来、特許文献1の「SSB受信装置」にあるように、搬送波付きのSSB信号を振幅情報からではなく位相情報から復調する方式があった。この方式は、図1に示すように位相検波を行った後、歪除去回路により受信信号を得る方法であった。
特公平6−18333号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、原理的に近似解しか得られないため、実用に供するのに十分な復調信号を取り出すためには演算が複雑であるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来よりも簡易かつ正確にSSB信号を位相検波して正確な受信信号を得ることが可能なSSB受信装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力の一方に前記搬送波出力を合成すると共に、前記2つの信号出力の他方に前記搬送波出力を位相反転させた搬送波出力を合成する搬送波・信号再合成手段と、前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段とを備える。
(2)搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、前記搬送波/信号分離手段の出力に得られる前記搬送波出力を分配し、前記分配された2つの搬送波出力を異なる利得で増幅し、前記異なる利得で増幅された搬送波出力を前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力にそれぞれ合成する搬送波・信号再合成手段と、前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段とを備える。
(3)搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、前記搬送波/信号分離手段の出力に得られる前記搬送波出力を分配し、前記分配された2つの搬送波出力を異なる位相に移相し、前記位相の異なる搬送波出力を前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力にそれぞれ合成する搬送波・信号再合成手段と、前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段とを備える。
本願発明のSSB信号受信装置では、図2に示すように、周波数変換回路20に入力された搬送波付きのSSB受信信号10は、IF信号(中間周波信号)に周波数変換されIF信号出力21として、搬送波/信号分離回路30に出力される。搬送波/信号分離回路30に入力されたIF信号出力21は、搬送波成分33と位相および振幅が同じ2つの信号成分31、32とにそれぞれ分離される。
2つの信号成分31、32と搬送波成分33とは搬送波・信号再合成回路40に入力され、搬送波成分33が2つに分配された後に、2つに分配された搬送波成分の位相または振幅が異なるように変換した後に、信号成分31、32と合成し、2つの合成信号51、61が生成される。
搬送波・信号再合成回路40から出力された合成信号51、61は、位相検波器50、60で位相検波され、得られた検波信号52、62は演算回路70にそれぞれ入力される。演算回路70に入力された検波信号52、62は、2つの検波信号52、62から復調信号を得るための演算が行われ、得られた復調信号が出力される。
本発明により、従来よりも簡易かつ正確にSSB信号を位相検波して正確な受信信号を得ることができる。
以下、図面を参照して、発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第一の実施形態)
図3は本発明の第一の実施形態のSSB信号受信装置の概略構成を説明するための図である。第一の実施形態のSSB信号受信装置は、搬送波・信号再合成回路40と演算回路70の詳細な構成以外は、前述の図2に示すSSB信号受信装置と同じ構成である。従って、以下の説明では、搬送波・信号再合成回路40および演算回路70について詳細に説明する。
図3に示すように、第一の実施形態のSSB信号受信装置では、搬送波・信号再合成回路40は、入力された搬送波成分33を増幅する増幅器43と、増幅された搬送波成分44を分配する分配器45と、分配された一方の搬送波成分46と信号成分31とを合成する合成器41と、分配された他方の搬送波成分47の位相を180゜ずらし位相反転させる180゜移相器48と、位相反転された搬送波成分49と信号成分32とを合成する合成器42とから構成されている。
また、演算回路70は、検波信号52をtan変換(タンジェント変換)するtan変換器71と、検波信号62をtan変換するtan変換器72と、tan変換信号73とtan変換信号74とを加算する加算器75と、tan変換信号74からtan変換信号73を減算する減算器76と、加算信号77を減算信号78で除算する除算器79とから構成されている。
従って、周波数変換回路20に入力された搬送波付きのSSB受信信号10は、IF信号に周波数変換されIF信号出力21として搬送波/信号分離回路30に出力される。搬送波/信号分離回路30に入力されたIF信号出力21は、位相および振幅が同じ2つの信号成分31、32と搬送波成分33とに分離される。搬送波/信号分離回路30で分離された搬送波成分33は、送出時の搬送波抑圧度により決まる搬送波の送出時の振幅を調整するために増幅器43で増幅され、増幅された搬送波成分44は分配器45で2つの搬送波成分46と搬送波成分47と分配される。
分配された一方の搬送波成分46は合成器41に入力され、搬送波/信号分離回路30からの信号成分31と合成されて合成信号51が生成される。一方、分配された他方の搬送波成分47は180゜移相器48で位相反転され、位相反転された搬送波成分49が合成器42に入力され、搬送波/信号分離回路30からの信号成分32と合成されて合成信号61が生成される。
合成器41で生成された合成信号51は搬送波・信号再合成回路40の出力として位相検波器50で位相検波され、検波信号52が得られる。また、合成器42で生成された合成信号61は搬送波・信号再合成回路40の出力として位相検波器60で位相検波され、検波信号62が得られる。
位相検波器50で検波された検波信号52はtan変換器71でtan変換され、得られたtan変換信号73は加算器75と減算器76とに出力される。また、位相検波器60で検波された検波信号62はtan変換器72でtan変換され、得られたtan変換信号74は加算器75と減算器76とに出力される。
加算器75に入力されたtan変換信号73とtan変換信号74とは加算され、得られた加算信号77は除算器79に出力される。減算器76に入力されたtan変換信号73とtan変換信号74とはtan変換信号74からtan変換信号73が減算され、得られた減算信号78が除算器79に出力される。
除算器79では、加算信号77が減算信号78で除算され、得られた除算信号80が復調信号として出力される。
次に、実施形態1のSSB信号受信装置の動作を、数式を用いて説明する。SSB受信信号10は、周波数変換回路20によりIF信号出力21となって出力される。IF信号出力21における搬送波角周波数をωc、搬送波の振幅をC(受信側では既知である)、ベースバンド信号をg(t)、変調指数をm、ベースバンド信号のヒルベルト変換をgh(t)とすると、SSB信号を受信した場合のIF信号出力21は、受信信号振幅をAとすると
A[{C+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(21)
で表される。なお、送信側でのSSBの搬送波抑圧度は1以下である。また、|mg(t)|<1とする。IF信号出力21は、搬送波/信号分離回路30により、搬送波成分33
ACcosωct ・・・(33)
および信号成分31および32
A{mg(t)cosωct+mgh(t)sinωct} ・・・(31,32)
に分離される。搬送波成分33は、増幅器43によりC1/C倍になるよう増幅され、増幅された搬送波成分44
AC1cosωct ・・・(44)
として出力される。さらに分配器45で搬送波成分46と47に分配されるが、信号も分配されるので、
AC1cosωct ・・・(46,47)
で表す。搬送波成分47はさらに180°移相器48により位相反転された搬送波成分49
-AC1cosωct ・・・(49)
となる。搬送波/信号分離回路30により分離された信号成分31は、合成器41により増幅された搬送波成分46と合成され、合成信号51
A[{C1+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(51)
となる。一方、搬送波/信号分離回路30により分離された信号成分32は、合成器42により増幅された位相反転搬送波成分49と合成され、合成信号61
A[{-C1+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(61)
となる。合成信号51および61は、位相検波器50および60により位相検波され、検波信号52および62
φ1=arctan[mgh(t)/{C1+mg(t)}] ・・・(52)
φ2=arctan[-mgh(t)/{C1-mg(t)}] ・・・(62)
を得る。検波信号52および62は、それぞれtan変換器71および72によりtan変換され、tan変換信号73および74
tanφ1=mgh(t)/{C1+mg(t)} ・・・(73)
tanφ2=-mgh(t)/{C1-mg(t)} ・・・(74)
を得る。
式(73)(74)からmgh(t)を消去すると、
mg(t)/C1=(tanφ1+tanφ2)/(-tanφ1+tanφ2) ・・・(80)
を得る。これを変形すると、
mg(t)/C1=(sinφ1cosφ2+cosφ1sinφ2)/(-sinφ1cosφ2+cosφ1sinφ2)
=sin(φ12)/sin(-φ12) ・・・(80’)
この式(80)の右辺を回路で具体化すると、図3の演算回路70となる。従って、出力(除算信号)80はmg(t)/C1であり、図3により、ベースバンド信号g(t)に比例した出力を得ることができる。
従って、第一の実施形態のSSB信号受信装置は、搬送波/信号分離回路、搬送波・信号再合成回路、位相検波回路および演算回路という従来のSSB信号受信装置よりも簡易な構成で、正確にSSB信号を位相検波して正確な受信信号を得ることができる。
また、SSB−AM信号やDSB−AM信号等の振幅変調信号から搬送波付きのSSB信号を生成する回路を用いることによって、これらの振幅変調信号を復調する場合であっても位相検波することができるので、フェージングなどの影響を軽減することができる。
また、図4は式(80’)の右辺を表現したものである。
検波信号52はφ1であり、検波信号62はφ2であるので、式(80’)の右辺を回路で具体化すると、図4の演算回路170となる。従って、図4の演算回路170でもベースバンド信号g(t)に比例した出力を得ることができる。
図4の演算回路170は、加算器75、減算器76、sin変換器93、94、および除算器79から構成されている。
位相検波器50からの検波信号52は加算器75と減算器76とにそれぞれ入力され、位相検波器60からの検波信号62は加算器75と減算器76とにそれぞれ入力される。加算器75では検波信号52と検波信号62とが加算され、減算器76では検波信号62から検波信号52が減算される。
加算器75で得られた加算信号91はsin変換器93に出力され、減算器76で得られた減算信号92はsin変換器94に出力される。sin変換器93で得られたsin変換信号95は、除算器79により、sin変換器94で得られたsin変換信号96で除算され、得られた信号が除算信号80として出力される。
従って、図4のSSB信号受信装置でも、搬送波/信号分離回路、搬送波・信号再合成回路、位相検波回路および演算回路という従来のSSB信号受信装置よりも簡易な構成で、正確にSSB信号を位相検波して正確な受信信号を得ることができる。
なお、式(80)の変形式は式(80’)だけではなく、他の変形も可能であり、従って、ベースバンド信号g(t)に比例した出力を得る演算回路は、図3、図4の演算回路に限定されるものではない。
(第二の実施形態)
図5は本発明の第二の実施形態のSSB信号受信装置の概略構成を説明するための図である。第二の実施形態のSSB信号受信装置は、搬送波・信号再合成回路240と演算回路270との詳細な構成以外は、前述の図2に示すSSB信号受信装置と同じ構成である。従って、以下の説明では、搬送波・信号再合成回路240および演算回路270について詳細に説明する。
図5に示すように、搬送波・信号再合成回路240は増幅器43、38、分配器45、および合成器41、42で構成され、演算回路270はtan変換器71、72、増幅器83、84、減算器87、76、除算器79で構成される。
従って、搬送波・信号再合成回路240に入力された搬送波成分33は増幅器43でC1/C倍に増幅され、増幅された搬送波成分44が分配器45で搬送波成分46、47に分配される。分配された一方の信号である搬送波成分46は、第一の実施形態と同様に、分離された信号成分31と合成器41で合成される。分配器45で分配された他方の信号である搬送波成分47は増幅器38でC2/C1倍(C2≠C1)に増幅され、この増幅された搬送波成分39が、分離された信号成分32と合成器42で合成される。
合成器41、42で得られた合成信号51、81はそれぞれ位相検波器50、60で位相検波され、得られた検波信号52、82がそれぞれ演算回路270に出力される。検波信号52はtan変換器71でtan変換され、得られたtan変換信号73は増幅器83と減算器76とに出力される。検波信号82はtan変換器72でtan変換され、得られたtan変換信号74が増幅器84と減算器76とに出力される。
tan変換信号73、74が入力された減算器76では、tan変換信号74からtan変換信号73が減算され、得られた減算信号89が除算器79の除算入力に出力される。増幅器83でC1倍に増幅された信号85は減算器87に出力され、増幅された信号85から増幅器84でC2倍に増幅された信号86が減算され、得られた減算信号88が除算器79に出力される。除算器79では、減算信号88が減算信号89で除算され、得られた除算信号280が復調信号として出力される。
次に、第二の実施形態の搬送波・信号再合成回路240および演算回路270の回路の動作を、数式を用いて説明する。搬送波/信号分離回路30からの出力である信号成分31および32と搬送波成分33を得るまでは第一の実施形態と同一である。
搬送波成分33は、増幅器43によりC1/C倍になるよう増幅され、増幅された搬送波成分44
AC1cosωct ・・・(44’)
として出力される。さらに分配器45で搬送波成分46と47
AC1cosωct ・・・(46’,47’)
に分配され、搬送波成分47はさらに増幅器38によりC2/C1倍(C2≠C1)になるよう増幅された搬送波成分39
AC2cosωct ・・・(39)
となる。搬送波/信号分離回路30により分離された信号成分31は、増幅された搬送波成分46と合成器41により合成され、合成信号51
A[{C1+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(51’)
となる。一方、搬送波/信号分離回路30により分離された信号成分32は、増幅された搬送波成分39と合成器42により合成され、合成信号81
A[{C2+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(81)
となる。合成信号51および81は、位相検波器50および60により位相検波され、検波信号52および82
φ1=arctan[mgh(t)/{C1+mg(t)}] ・・・(52’)
φ2=arctan[mgh(t)/{C2+mg(t)}] ・・・(82)
を得る。検波信号52および82はそれぞれtan変換器71および72によりtan変換され、tan変換信号73および74
tanφ1=mgh(t)/{C1+mg(t)} ・・・(73’)
tanφ2=mgh(t)/{C2+mg(t)} ・・・(74’)
を得る。
式(73’)、式(74’)からmgh(t)を消去すると、
mg(t)={C1tanφ1-C2tanφ2}/{-tanφ1+tanφ2} ・・・(280)
となる。
図5の演算回路270は、式(280)の右辺を回路化したものであり、従って出力280にはベースバンド信号に比例した出力が得られる。
従って、第二の実施形態のSSB信号受信装置でも、搬送波/信号分離回路、搬送波・信号再合成回路、位相検波回路および演算回路という従来のSSB信号受信装置よりも簡易な構成で、正確にSSB信号を位相検波して正確な受信信号を得ることができる。
なお、復調信号がmgh(t)であっても問題ない場合は、
(C2-C1)sinφ1sinφ2/sin(φ21)
=(C2-C1)/(cotφ2-cotφ1)
=(C2-C1)/[{C2+mg(t)}/mgh(t)-{C1+mg(t)}/mgh(t)]
=mgh(t)
により、復調信号としてmgh(t)を得る方法もある。この場合もmg(t)の場合と同様に、この式から演算回路を得ることができる。
(第三の実施形態)
図6は本発明の第三の実施形態のSSB信号受信装置の概略構成を説明するための図である。第三の実施形態のSSB信号受信装置は、第一の実施形態の搬送波・信号再合成回路を任意の位相に搬送波を移相させる構成にしたものである。従って、以下の説明では、搬送波・信号再合成回路340および演算回路370について詳細に説明する。
図6に示すように、搬送波・信号再合成回路340は増幅器43、分配器45、移相器53、および合成器41、42で構成され、演算回路370はtan変換器71、72、増幅器84、減算器87、76、加算器97、増幅器99、および除算器79で構成される。
従って、分配器45で2つの搬送波成分46と搬送波成分47と分配された一方の搬送波成分46は合成器41に入力され、搬送波/信号分離回路30からの信号成分31と合成されて合成信号51が生成される。一方、分配された他方の搬送波成分47は移相器53で任意の位相ψ(ただし、ψ≠0)だけ移相され、この移相された搬送波成分54が合成器42に入力され、搬送波/信号分離回路30からの信号成分32と合成されて合成信号55が生成される。
合成器41で生成された合成信号51は搬送波・信号再合成回路340の出力として位相検波器50で位相検波され、検波信号52が得られる。また、合成器42で生成された合成信号55は搬送波・信号再合成回路340の出力として位相検波器60で位相検波され、検波信号62が得られる。
検波信号52はtan変換器71でtan変換され、得られたtan変換信号73は減算器87、76に出力される。また、検波信号62はtan変換器72でtan変換され、得られたtan変換信号74は増幅器84と減算器76に出力される。
tan変換信号73、74が入力された減算器76では、tan変換信号74からtan変換信号73が減算され、得られた減算信号89が除算器79の除算入力に出力される。増幅器84でcosψ倍に増幅された信号86は減算器87に出力され、tan変換信号73から増幅器84でcosψ倍に増幅された信号86が減算され、得られた減算信号が加算器97に出力される。減算器87からの減算信号は加算器97によりsinψが加算され、得られた加算信号98が増幅器99でC1倍された信号100が除算器79に出力される。除算器79では、信号100が減算信号89で除算され、得られた除算信号80が復調信号として出力される。
次に、第三の実施形態の搬送波・信号再合成回路340および演算回路370の回路の動作を、数式を用いて説明する。搬送波/信号分離回路30からの出力である信号成分31および32と搬送波成分33を得るまでは第一の実施形態と同一である。
搬送波成分33は、増幅器43によりC1/C倍になるように増幅され、増幅された搬送波成分44
AC1cosωct ・・・(44)
として出力される。さらに分配器45で46と47
AC1cosωct ・・・(46,47)
に分配された搬送波成分の内で、他方の搬送波成分47はさらに移相器53によりψ(ただしψ≠0)だけ移相された搬送波成分54
AC1cos(ωct-ψ) ・・・(54)
となる。搬送波/信号分離回路30により分離された信号31は、搬送波成分46と合成器41により合成され、合成信号51は
A[{C1+mg(t)}cosωct+mgh(t)sinωct] ・・・(51)
となる。一方、搬送波/信号分離回路30により分離された信号32は、移相された搬送波成分54と合成器42により合成され、合成信号55
A[{C1cosψ+mg(t)}cosωct+{C1sinψ+mgh(t)}sinωct] ・・・(55)
となる。合成信号51および55は、位相検波器50および60により位相検波され、検波信号52および62
φ1=arctan[mgh(t)/{C1+mg(t)}] ・・・(52)
φ2=arctan[{C1sinψ+mgh(t)}/{C1cosψ+mg(t)}] ・・・(62’)
を得る。検波信号52および62はそれぞれtan変換器71および72によりtan変換され、tan変換信号73および74
tanφ1=mgh(t)/{C1+mg(t)} ・・・(73)
tanφ2={C1sinψ+mgh(t)}/{C1cosψ+mg(t)} ・・・(74’’)
を得る。
式(73)、式(74’’)よりmgh(t)を消去すると、
mg(t)={C1(tanφ1-cosψtanφ2+sinψ}/{-tanφ1+tanφ2} ・・(80’’’)
となる。
式(80’’’)の右辺は、図6の演算回路370と同じであり、従って出力80にはベースバンドに比例した出力が得られる。
なお、復調信号がmgh(t)であっても問題のない場合には、
C1tanφ1(sinψ+tanφ2-cosψtanφ2)/(tanφ2-tanφ1)
により、復調信号としてmgh(t)を得る。この場合もmg(t)の場合と同様に、この式から演算回路を得ることができる。
以上説明した各実施形態では、搬送波・信号再合成回路40において、分配器45で分配した搬送波成分の一方に対して移相器または増幅器を挿入する構成としたが、これに限定することはなく、他方の搬送波成分に対しても移相器または増幅器を挿入してもよいことはいうまでもない。この場合には、2つの搬送波成分の位相または増幅率が異なるように2つの移相器または2つの増幅器を挿入する。そして、各実施形態における計算と同様な計算を行いmg(t)またはmgh(t)の式を得て、その式に基づいて演算回路を構成することができる。
また、各実施形態では、単側波帯信号として下側波帯信号の場合について説明したが、これに限定されることはなく上側波帯信号にも適用可能なことはいうまでもない。
また、各実施の形態のSSB信号受信装置は回路で構成しているが、各実施の形態のSSB信号受信装置を構成する回路の一部または全部を、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)またはCPUと記憶装置に格納したプログラムで構成してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
位相検波による従来のSSB信号受信装置の概略構成を説明するための図である。 本発明によるSSB信号受信装置の概要構成を説明するための図である。 本発明によるSSB信号受信装置の第一の実施形態を説明するための図である。 本発明によるSSB信号受信装置の第二の実施形態を説明するための図である。 本発明によるSSB信号受信装置の第三の実施形態を説明するための図である。 本発明によるSSB信号受信装置の第三の実施形態を説明するための図である。
符号の説明
10…SSB受信信号
20…周波数変換回路 21…IF信号出力
30…搬送波/信号分離回路 31、32…信号成分
33…搬送波成分 38…増幅器
39…搬送波成分
40、240、340…搬送波・信号再合成回路
41、42…合成器
43…増幅器 44…搬送波成分
45…分配器 46、47…搬送波成分
48…180゜移相器 49…搬送波成分
50、60…位相検波器 51、61…合成信号
52、62…検波信号
53…移相器 54…搬送波成分
70、170、270、370…演算回路 71、72…tan変換器
73、74…tan変換信号 75…加算器
76…減算器 77…加算信号
78…減算信号 79…除算器
80、280…除算信号 55、81…合成信号
82…検波信号 83、84…増幅器
85、86…信号 87…減算器
88、89…減算信号
91…加算信号 92…減算信号
93、94…sin変換器 95、96…sin変換信号
97…加算器 98…加算信号
99…増幅器 100…信号

Claims (3)

  1. 搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、
    前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、
    前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力の一方に前記搬送波出力を合成すると共に、前記2つの信号出力の他方に前記搬送波出力を位相反転させた搬送波出力を合成する搬送波・信号再合成手段と、
    前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、
    前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段と
    を備えたことを特徴とするSSB信号受信装置。
  2. 搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、
    前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、
    前記搬送波/信号分離手段の出力に得られる前記搬送波出力を分配し、前記分配された2つの搬送波出力を異なる利得で増幅し、前記異なる利得で増幅された搬送波出力を前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力にそれぞれ合成する搬送波・信号再合成手段と、
    前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、
    前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段と
    を備えたことを特徴とするSSB信号受信装置。
  3. 搬送波が付加されたSSB信号を復調するSSB信号受信装置において、
    前記搬送波が付加されたSSB信号を搬送波出力および2つの同一の信号出力に分離する搬送波/信号分離手段と、
    前記搬送波/信号分離手段の出力に得られる前記搬送波出力を分配し、前記分配された2つの搬送波出力を異なる位相に移相し、前記位相の異なる搬送波出力を前記搬送波/信号分離手段で得られる前記2つの信号出力にそれぞれ合成する搬送波・信号再合成手段と、
    前記搬送波・信号再合成手段の2つの出力をそれぞれ別々に位相検波する位相検波手段と、
    前記位相検波手段で得られる2つの位相検波出力を演算してベースバンド復調信号を得る演算手段と
    を備えたことを特徴とするSSB信号受信装置。
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