JP4391789B2 - モデルパラメータを部分的に同定する同定器を備えた、プラントを制御する制御装置 - Google Patents

モデルパラメータを部分的に同定する同定器を備えた、プラントを制御する制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、複数のモデルパラメータを用いてモデル化されたプラントを制御する装置において、該複数のモデルパラメータを部分的に同定する同定器を備えた制御装置に関する。
典型的に、制御装置は、モデルパラメータを用いてモデル化された制御対象(プラントとも呼ぶ)を制御する。このような制御装置に同定器を導入し、該同定器により逐次的に同定されたモデルパラメータを用いて制御量を算出する手法が提案されている(下記の特許文献1を参照)。同定器により逐次的に同定モデルパラメータを用いて制御量を算出すれば、制御量の目標値への追従性を向上させることができる。
図20は、典型的な制御装置の機能ブロック図を示す。制御対象101は、モデルパラメータを用いてモデル化される。制御対象101の制御入力と制御出力に基づいて、同定器102はモデルパラメータを同定する。状態予測器103は、制御対象101が有するむだ時間を考慮して、モデルパラメータを用いて制御出力の予測値を生成する。予測値は、所定の目標値と比較される。コントローラ105は、予測値が目標値に収束するように、制御対象101への制御入力を算出する。
特開平2003−15703号公報
制御対象は、典型的に、複数のモデルパラメータを用いてモデル化される。制御対象によっては、該制御対象の挙動のバラツキや経年変化による影響をそれほど受けず、その値が大きく変化しないモデルパラメータを含むものがある。従来の手法によると、このようなモデルパラメータが含まれている場合でも、同定器は、所定の時間間隔で、複数のモデルパラメータのすべてを算出しなおしていた。
同定されるべきモデルパラメータの数が多いほど、モデルパラメータの最適値への収束時間が長くなることが知られている。収束時間が長くなると、制御対象の動特性の変化に適応する際に遅れが生じるおそれがある。また、同定されるべきモデルパラメータの数が多くなるほど、同定器により実施される演算量が大きくなる。制御対象によっては、同定アルゴリズムが実施される回数を減らさないと同定器を導入することができない。
したがって、複数のモデルパラメータを部分的に同定することができる同定器を備えた制御装置が必要とされている。
この発明の一つの側面によると、第1のモデルパラメータおよび第2のモデルパラメータを用いてモデル化された制御対象を制御する制御装置は、制御対象からの出力および制御対象への入力に基づいて、第2のモデルパラメータを逐次的に同定する部分モデルパラメータ同定器と、制御対象の出力が目標値に収束するように、予め同定された第1のモデルパラメータと、部分モデルパラメータ同定器により同定された第2のモデルパラメータとを用いて、制御対象への入力を算出するコントローラと、を備える。
この発明によれば、複数のモデルパラメータを用いてモデル化された制御対象を制御するとき、該複数のモデルパラメータの一部のみについて逐次的に同定することができる。逐次的に同定するモデルパラメータの数を減らすことができるので、該モデルパラメータの最適値への収束時間を向上させることができ、さらに、同定器による演算量を減らすことができる。
この発明の一実施形態によると、部分モデルパラメータ同定器は、制御対象と、該制御対象を表すモデルの第1のモデルパラメータに基づく構成要素と、を含む仮想プラントについて、第2のモデルパラメータを用いてモデル化し、仮想プラントの出力が、該第2のモデルパラメータを用いたモデルの出力に収束するように、第2のモデルパラメータを同定する。このような仮想プラントを構成することにより、第2のモデルパラメータのみを逐次的に同定して、制御対象を制御することができる。
この発明の他の実施形態によると、部分モデルパラメータ同定器は、第2のモデルパラメータを、該第2のモデルパラメータの基準値に、該第2のモデルパラメータの更新成分を加算することにより算出する。さらに、部分モデルパラメータ同定器は、仮想プラントの出力が、該仮想プラントのモデルの出力に収束するように、該更新成分を算出する。このような同定手法により、動特性の変動が大きい制御対象について、モデルへの適応速度を高めることができ、よって制御対象が過渡状態にある時の制御精度を向上させることができる。
この発明の一実施形態によると、仮想プラントの出力と該仮想プラントのモデルの出力との偏差に基づく補正量を算出し、第2のモデルパラメータの更新成分の過去値に1未満の忘却係数を乗じることにより得られる値に、該補正量を加算することにより、該更新成分を算出する。1未満の忘却係数を乗算することにより、モデルパラメータのドリフトに起因して制御系が不安定になることを防止することができる。
この発明の他の実施形態によると、仮想プラントの出力と該仮想プラントのモデルの出力との偏差に基づく補正量を算出し、第2のモデルパラメータのうちの1つについては、該更新成分の過去値に値1の忘却係数を乗じることにより得られる値に、該補正量を加算することにより該更新成分を算出し、他の第2のモデルパラメータについては、該更新成分の過去値に1未満の忘却係数を乗じることにより得られる値に、該補正量を加算することにより該更新成分を算出する。このような算出手法により、モデルパラメータのドリフトを防止するだけでなく、制御対象の出力の目標値に対する定常偏差を抑制することができる。
この発明の一実施形態によると、コントローラは、応答指定型制御を用いて、制御対象への入力を算出する。応答指定型制御によれば、オーバーシュートを生じさせることなく、制御対象の出力を目標値に速やかに収束させることができる。応答指定型制御として、2自由度応答指定型制御を用いることができ、この場合、外乱によって生じた目標値に対する偏差を、振動させずに収束させることができると共に、定常偏差を生じさせることなく制御対象の出力を目標値に追従させることができる。
本願発明に従う上記の制御手法は、様々な形態に適用可能である。一実施形態では、制御対象は、カムシャフトの位相を可変に制御する可変位相装置である。他の実施形態では、制御対象はエンジンであり、エンジン出力を目標値に収束させることができる。さらに他の実施形態では、制御対象はエンジンの排気系であり、排気通路に設けられた排ガス濃度を目標値に収束させることができる。さらに他の実施形態では、制御対象を、車両に設けられた、機械要素および該機械要素を駆動するアクチュエータとし、該機械要素の駆動量を目標値に収束させることができる。たとえば、エンジンへの空気量を調整するエアデバイスを制御対象とすることができる。
内燃機関および制御装置の構成
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従う、内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)およびその制御装置の全体的な構成図である。
電子制御ユニット(以下、「ECU」)という)1は、車両の各部から送られてくるデータを受け入れる入力インターフェース1a、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU1b、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ1c、および車両の各部に制御信号を送る出力インターフェース1dを備えている。メモリ1cのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納されている。この発明に従う制御のためのプログラムは、該ROMに格納される。ROMは、EPROMのような書き換え可能なROMでもよい。RAMには、CPU1bによる演算のための作業領域が設けられる。車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号は、RAMに一時的に記憶される。
エンジン2は、たとえば4サイクルDOHC型ガソリンエンジンである。エンジン2は、吸気カムシャフト5および排気カムシャフト6を備えている。吸気カムシャフト5は、吸気弁3を開閉駆動する吸気カム5aを有しており、排気カムシャフト6は、排気弁4を開閉駆動する排気カム6aを有している。これらの吸気および排気カムシャフト5および6は、図示しないタイミングベルトを介してクランクシャフト7に連結されており、クランクシャフト7が2回転するごとに1回転する。
連続可変位相装置10は、連続可変位相機構11および油圧駆動部12を備える。油圧駆動部12は、ECU1から供給される指令値に従い、油圧を用いて連続可変位相機構11を駆動する。これにより、クランクシャフト7に対する吸気カム5aの実際の位相CAINが、連続的に進角または遅角する。連続可変位相装置10の詳細は図2を参照して説明される。
吸気カムシャフト5の端部には、カム角センサ20が設けられている。カム角センサ20は、吸気カムシャフト5の回転に伴い、所定のカム角(たとえば、1度)ごとに、パルス信号であるCAM信号をECU1に出力する。
エンジン2の吸気管15には、スロットル弁16が設けられている。スロットル弁16の開度は、ECU1からの制御信号により制御される。スロットル弁16に連結されたスロットル弁開度センサ(θTH)17は、スロットル弁16の開度に応じた電気信号を、ECU1に供給する。
吸気管圧力(Pb)センサ18は、スロットル弁16の下流側に設けられている。Pbセンサ18によって検出された吸気管圧力PbはECU1に送られる。
さらに、吸気管15には、燃料噴射弁19が気筒毎に設けられている。燃料噴射弁19は、燃料タンク(図示せず)から燃料の供給を受け、ECU1からの制御信号に従って燃料を噴射する。
エンジン2には、クランク角センサ21が設けられている。クランク角センサ21は、クランクシャフト7の回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU1に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角(たとえば、30度)で出力されるパルス信号である。ECU1は、該CRK信号に応じ、エンジン2の回転数NEを算出する。さらに、ECU1は、CRK信号とCAM信号に基づいて、位相CAINを算出する。また、TDC信号は、ピストン9のTDC位置に関連したクランク角度で出力されるパルス信号である。
エンジン2の下流側には排気管22が連結されている。エンジン2は、排気管22を介して排気する。排気管22の途中に設けられた触媒装置23は、排気管22を通る排気ガス中のHC、CO、NOxなどの有害成分を浄化する。
広域空燃比センサ(LAF)センサ24は、触媒装置23の上流に設けられている。LAFセンサ24は、リーンからリッチにわたる広範囲の空燃比を検出する。検出された空燃比は、ECU1に送られる。
O2(排ガス)センサ25は、上流触媒と下流触媒の間に設けられている。O2センサ25は2値型の排気ガス濃度センサである。O2センサは、空燃比が理論空燃比よりもリッチであるとき高レベルの信号を出力し、空燃比が理論空燃比よりもリーンであるとき低レベルの信号を出力する。出力された電気信号は、ECU1に送られる。
ECU1に向けて送られた信号は入力インターフェース1aに渡され、アナログ−デジタル変換される。CPU1bは、変換されたデジタル信号を、メモリ1cに格納されているプログラムに従って処理し、車両のアクチュエータに送るための制御信号を作り出す。出力インターフェース1dは、これらの制御信号を、スロットル弁16、油圧駆動部12、燃料噴射弁19、およびその他の機械要素のアクチュエータに送る。
連続可変位相装置
本発明に従う制御手法を、連続可変位相装置を制御対象にとって説明する。
図2は、図1に示される連続可変位相装置10の一例を示す。連続可変位相装置10は、前述したように、連続可変位相機構11および油圧駆動部12を備える。
ECU1からの指令値Ucainはソレノイド31に供給される。ソレノイド31が指令値Ucainに従って通電され、該ソレノイド31により、油圧スプール弁32が駆動される。油圧スプール弁32は、タンク33内の作動油を、ポンプ34を介して吸い上げる。
油圧スプール弁32は、進角油路36aおよび遅角油路36bを介して、連続可変位相機構11に連結されている。進角油路36aに供給される作動油の油圧OP1および遅角油路36bに供給される作動油の油圧OP2は、油圧スプール弁32を介して指令値Ucainに従って制御される。
連続可変位相機構11は、ハウジング41およびベーン42を備える。ハウジング41は、図示しないスプロケットおよびタイミングベルトを介してクランクシャフト7に連結されている。ハウジング41は、クランクシャフト7の回転に伴い同じ方向に回転する。
ベーン42は、ハウジング41内に挿入された吸気カムシャフト5から放射状に延びている。ベーン42は、所定の範囲内で、ハウジング41に対して相対的に回転可能なように該ハウジング41に収容されている。ハウジング41内に形成される扇状の空間が、ベーン42によって、3つの進角室43a、43bおよび43cと、3つの遅角室44a、44bおよび44cに区画されている。3つの進角室43a〜43cには、進角経路36aが連結されている。油圧OP1の作動油は、進角経路36aを介して進角室43a〜43cに供給される。3つの遅角室44a〜44cには、遅角経路36bが連結されている。油圧OP2の作動油は、遅角経路36bを介して遅角室44a〜44cに供給される。
油圧OP1と油圧OP2との差がゼロであるときには、ベーン42がハウジング41に対して相対的に回転せず、それにより、位相CAINの値は維持される。ECU1からの指令値Ucainにより、油圧OP1が油圧OP2より大きくなったときには、それに応じて、ベーン42がハウジング41に対して相対的に進角側に回転し、位相CAINが進角される。ECU1からの指令値Ucainにより、油圧OP2が油圧OP1より大きくなったときには、それに応じて、ベーン42がハウジング41に対して相対的に遅角側に回転し、位相CAINが遅角される。
このような連続可変位相装置では、ポンプから吐出される油圧にバラツキが生じたり、作動油の粘性に変化が生じたりすることがある。また、ベーンとハウジングの隙間にバラツキや経年変化が生じることがある。このような状態が生じると、連続可変位相装置の動特性が変化する。連続可変位相装置の動特性の変化に対し、ロバストに位相CAINを目標値に制御するのが好ましい。
第1の実施形態に従う制御装置
図3は、この発明の第1の実施形態に従う、連続可変位相装置10を制御する装置の機能ブロック図である。
制御対象である連続可変位相装置10への制御入力Ucainは、前述したように、ソレノイド31を駆動する指令値である。制御出力CAINは、吸気カム5aのクランクシャフト7に対する実際の位相である。式(1)は、連続可変位相装置10のモデル式を示す。
Figure 0004391789
制御対象である連続可変位相装置10には、実際には外乱が印加されるので、該外乱をc1で表すと、式(1)のモデル式は、式(2)のように表される。c1は、外乱推定値とも呼ばれる。
Figure 0004391789
モデルパラメータa1〜c1のうち、b1、b2およびc1は、連続可変位相装置10の動特性による影響が大きく、a1およびa2は、該動特性による影響が少ない。そこで、モデルパラメータb1、b2およびc1については、部分モデルパラメータ同定器51aが、モデル化誤差がなくなるように、逐次的に同定する。モデルパラメータa1およびa2については、予め同定され、メモリ1c(図1)に格納されている。
このように、同定器により逐次的に同定するパラメータの数を減らすことができるので、同定するモデルパラメータの最適値への収束時間を短縮することができる。また、同定のための演算量を減らすことができる。
部分モデルパラメータ同定器51aは、2自由度スライディングモードコントローラ53に接続されている。スライディングモードコントローラ53は、部分モデルパラメータ同定器51aから受け取ったモデルパラメータb1、b2およびc1と、メモリ1cから抽出したモデルパラメータa1およびa2を用い、制御出力CAINが目標値CAIN_cmd(正確には、後述するように、目標値CAIN_cmdに基づく値CAIN_cmd_f)に収束するように、制御入力Ucainを算出する。制御入力Ucainは、連続可変位相装置10に印加される。
部分モデルパラメータ同定器
図3に示される第1の実施形態に従う、部分モデルパラメータ同定器51aにより実施される部分同定手法について説明する。モデルパラメータを部分的に同定するために、まず、仮想プラントを構成する。仮想プラントを構成する手法について説明する。
式(2)を、1ステップだけ過去にシフトし(式(3))、該シフトした式に、今回のサイクルで同定するモデルパラメータb1(k)、b2(k)、およびb3(k)を代入し(式(4))、該同定するモデルパラメータを右辺に集める(式(5))。
Figure 0004391789
ここで、式(5)の左辺をW(k)、右辺をW_hat(k)と定義する。
Figure 0004391789
式(6)で示されるW(k)は、図4に示されるような仮想プラント71の出力と考えることができる。仮想プラント71の出力は、実際の制御出力CAINから、制御出力CAINを遅延素子72により遅延した値CAIN(k−1)にモデルパラメータa1を乗算することにより得られる値と、該遅延した値CAIN(k−1)を遅延素子74により遅延した値CAIN(k−2)にモデルパラメータa2を乗算することにより得られる値とを、減算することにより得られる。式(7)は、該仮想プラント71のモデル式と考えることができる。モデル化誤差がなければ、仮想プラント71の出力W(k)は、該仮想プラント71のモデルの出力W_hat(k)に一致する。
部分モデルパラメータ同定器51aは、仮想プラント71のモデル式(7)に現れるモデルパラメータb1、b2およびc1を、逐次型同定アルゴリズムを用いて同定する。
逐次型同定アルゴリズムは、式(8)のように表される。このアルゴリズムにより、モデルパラメータベクトルθ(k)を算出する。
Figure 0004391789
モデルパラメータベクトルθ(k)は、式(10)で表されるモデル化誤差E_id(k)がなくなるように、すなわち仮想プラントの出力W(k)が該仮想プラントのモデルの出力W_hat(k)に収束するように算出される。
Figure 0004391789
KP(k)は、式(11)により定義されるゲイン係数ベクトルである。また、式(11)のP(k)は、式(12)により算出される。
Figure 0004391789
式(12)の係数λ1およびλ2の設定により、式(8)〜(12)による同定アルゴリズムの種類が、以下のように決まる。
λ1=1、λ2=0:固定ゲインアルゴリズム
λ1=1、λ2=1:最小2乗法アルゴリズム
λ1=1、λ2=λ:漸減ゲインアルゴリズム(λは、0、1以外の所定値)
λ1==λ、λ2=1:重み付き最小2乗法アルゴリズム(λは、0、1以外の所定値)
代替的に、所定のパラメータについて予め同定されたモデルパラメータa1およびa2を、マップ上に規定することができる。該マップは、メモリ1c(図1)に格納することができる。所定のパラメータは、たとえばエンジン回転数NE等のエンジンの運転状態であることができる。制御装置にモデルパラメータスケジューラを設け、検出されたエンジン回転数NEに基づいて該マップを参照することにより、モデルパラメータa1およびa2を抽出することができる。
第2の実施形態に従う制御装置
図5は、この発明の第2の実施形態に従う、連続可変位相装置10を制御する装置の機能ブロック図である。第1の実施形態と異なる点は、部分モデルパラメータ同定器51bにより実施される部分同定手法と、モデルパラメータスケジューラ52がさらに設けられていることである。
モデルパラメータスケジューラ52は、制御出力CAINおよびエンジン回転数NEに基づいてマップを参照し、基準モデルパラメータa1_base、a2_base、b1_base、b2_baseおよびc1_baseを抽出する。これらの基準モデルパラメータを算出するためのマップの一例を、図6の(a)〜(e)にそれぞれ示す。これらの基準モデルパラメータは、連続可変位相装置の動特性に応じて予め同定され、マップ上に規定されている。該マップは、図1のメモリ1cに格納されることができる。代替的に、モデルパラメータスケジューラ52が、該マップを保持するようにしてもよい。抽出された基準モデルパラメータは、部分モデルパラメータ同定器51bに渡される。
部分モデルパラメータ同定器51bは、δ修正法を用いて、モデルパラメータb1、b2およびc1を同定する。δ修正法については、本願の出願人による、特許第3304845号公報に詳細が記載されている。ここでは、簡単に、δ修正法について説明する。
δ修正法に従う逐次型同定アルゴリズムは、式(13)のように表される。モデルパラメータベクトルθ(k)は、その基準値θ_base(k)と、その更新成分dθ(k)との和で表される。δは、式(18)で表される忘却係数ベクトルである。
Figure 0004391789
一実施形態では、忘却係数ベクトルδの各要素δ、δおよびδは、ゼロより大きく1より小さい値に設定される。忘却係数をこのような値に設定することにより、モデルパラメータのドリフトを防止することができる。
他の実施形態では、忘却係数ベクトルδの各要素δ、δおよびδのうちの1つは値1に設定し、他の要素については、ゼロより大きく1より小さい値に設定する。忘却係数のこのような設定は、モデルパラメータのドリフトを防止するだけでなく、目標値に対する定常偏差を低減することができる。
δ修正法では、式(14)に示されている同定誤差E_id(k)をなくすように、更新成分dθを算出する。同定誤差E_id(k)は、第1の実施形態と同様に、式(19)により表される。
Figure 0004391789
ゲインKP(k)も、第1の実施形態と同様に、式(20)により表される。
Figure 0004391789
第1の実施形態に従う同定アルゴリズムにおいては、式(8)に示されるように、モデルパラメータのベクトルθ(k)の算出は、前回のサイクルで算出されたベクトルθ(k−1)と、同定誤差E_idに所定のゲインを乗じた値とを加算することにより行われるので、ベクトルθに、同定誤差E_idが積算される。制御対象の定常状態が継続したとき、このような同定手法により算出されたモデルパラメータに基づいて適応制御を実施すると、モデルパラメータのベクトルθがドリフトするおそれがある。
δ修正法を用いれば、上記の式(13)に示されるように、モデルパラメータのベクトルθ(k)は、その基準値θ_base(k)と、その更新成分dθ(k)との和で表される。該更新成分の過去値には、ゼロより大きくかつ1より小さい忘却係数が乗算される。したがって、制御対象の定常状態が継続したとき、モデルパラメータの基準値に更新成分を加算する処理を繰り返しても、モデルパラメータベクトルθが基準値θ_baseに戻るだけである。したがって、モデルパラメータのドリフトを回避することができる。
2自由度スライディングモードコントローラ
図7は、2自由度スライディングモードコントローラ53の機能ブロック図を示す。2自由度スライディングモードコントローラ53は、2自由度スライディングモード制御を用いて、制御入力Ucainを算出する。スライディングモード制御は、制御量の収束速度を指定することができる応答指定型制御である。2自由度スライディングモード制御は、スライディングモード制御を発展させた形態を持ち、制御量の目標値に対する追従速度と、外乱が印加された時の制御量の収束速度とを、個別に指定することができる。
目標値フィルタ81は、式(22)に従い、目標値応答指定パラメータPOLE_fを用いて、目標値CAIN_cmd_fに一次遅れフィルタ(ローパスフィルタ)を適用する。目標値応答指定パラメータPOLE_fは、制御量の目標値に対する追従速度を規定しており、−1<POLE_f<0を満たすよう設定される。
Figure 0004391789
式(22)に示されるように、目標値応答指定パラメータPOLE_fの値により、目標値CAIN_cmd_fの軌道が規定される。目標値をどのような軌道に設定するかにより、制御量の目標値への追従速度を制御することが可能となる。
切り換え関数算出部82は、式(23)に示されるように、切り換え関数σを定義する。Ecainは、実位相CAINと目標値CAIN_cmd_fの偏差である。切り換え関数σは、該偏差Ecainの収束挙動を規定する。POLEは、外乱抑制のための応答指定パラメータであり、外乱が印加された時の偏差Ecainの収束速度を規定する。該応答指定パラメータPOLEは、-1<POLE<0を満たすよう設定される。
Figure 0004391789
ここで、切換関数σと応答指定パラメータPOLEについて説明する。2自由度スライディングモード制御では、式(24)に示されるように、切り換え関数σがゼロとなるように制御入力Ucainが決定される。
Figure 0004391789
式(24)は、入力の無い一次遅れ系を示す。すなわち、2自由度スライディングモード制御は、制御量Ecainを、式(24)に示される一次遅れ系に拘束するよう制御する。
図8は、縦軸にEcain(k)および横軸にEcain(k-1)を有する位相平面を示す。位相平面には、式(24)によって表現される切り換え線61が示されている。点62を状態量(Ecain(k-1), Ecain(k))の初期値と仮定すると、2自由度スライディングモード制御は、該状態量を、切り換え線61上に載せて該切り換え線61上に拘束させる。こうして、状態量が入力の無い一次遅れ系に拘束されるので、時間の経過とともに、状態量は、位相平面の原点(すなわち、Ecain(k), Ecain(k-1)=0)に自動的に収束する。状態量を切り換え線61上に拘束することにより、外乱の影響を受けることなく、状態量を原点に収束させることができる。
図9の参照番号63、64および65は、外乱抑制のための応答指定パラメータPOLEが、それぞれ、−1、−0.8、−0.5の場合の偏差Ecainの収束速度をを示す。応答指定パラメータPOLEの絶対値が小さくなるにつれ、偏差Ecainの収束速度は速くなる。
等価制御入力算出部83は、等価制御入力Ueqを算出する。この算出手法について説明する。
等価制御入力Ueqは、状態量を切り換え線上に拘束するよう動作する。したがって、式(25)を満たす必要がある。
Figure 0004391789
式(25)と上記のモデル式(1)に基づき、等価制御入力Ueqは、式(26
)のように求められる。図5に示される第2の実施例に従う場合には、a1およびa2の代わりに、モデルパラメータスケジューラ52によりマップ(たとえば、図6の(a)および(b)のマップ)から抽出された基準値a1_baseおよびa2_baseが用いられることに注意されたい。
Figure 0004391789
到達則算出部84は、式(27)に従って到達則入力Urchを算出する。Urchは、状態量を切り換え線上に載せるための入力である。Krchは、フィードバックゲインを示す。フィードバックゲインKrchの値は、制御量の安定性および速応性等を考慮して、シミュレーション等を介して予め同定される。
Figure 0004391789
式(28)に示されるように、等価制御入力Ueqと到達則入力Urchが加算され、制御入力Ucainが算出される。制御入力Ucainが、連続可変位相装置10に印加される。
Figure 0004391789
制御フロー
図10は、本発明の第2の実施形態に従う制御フローである。この制御フローは、所定の時間間隔で実施される。
ステップS1において、連続可変位相装置10が正常かどうか判断される。連続可変位相装置の異常(故障等)は、任意の適切な手法を用いて検出することができる。連続可変位相装置に何らかの異常が検出されたならば、ステップS2において制御入力Ucainにゼロを設定する。この実施例では、連続可変位相装置は、制御入力Ucainをゼロにすると、吸気カムシャフトの実位相CAINが最遅角になるよう構成されている。
ステップS1において、連続可変位相装置10が正常ならば、エンジンが始動中かどうかを判断する(S3)。エンジンが始動中ならば、ステップS4において、目標値CAIN_cmdに、所定値CAIN_cmd_stを設定する。所定値CAIN_cmd_stは、筒内流動を向上させるため、少しだけ進角側に設定された値(たとえば、10度)である。
エンジンが始動中でなければ、ステップS5において、エンジン回転数NEに基づいてマップを参照し、目標値CAIN_cmdを算出する。該マップの一例を、図11に示す。目標値CAIN_cmdは、エンジン回転数NEが高くなるほど、遅角側に設定される。また、目標値CAIN_cmdは、要求駆動力(典型的には、アクセルペダル開度により表される)が大きくなるほど、遅角側に設定される。この実施例では、エンジンの負荷が低い場合には、シリンダ内に残留しているガスを用いて燃焼を起こすことにより、エンジンの駆動力を下げる。したがって、エンジンの負荷が低い場合には、位相CAINを進角側に設定する。位相CAINを進角側に設定するほど、排気バルブが開いている期間と吸気バルブが開いている期間とがオーバーラップする時間を長くなり、よって燃焼に用いる残留ガスが多くなる。
ステップS6において、モデルパラメータスケジューラ52が、図12に示されるサブルーチンを実施し、基準モデルパラメータa1_base、a2_base、b1_base、b2_baseおよびc1_baseを算出する。ステップS7において、部分モデルパラメータ同定器51bおよび2自由度スライディングモードコントローラ53が、前述した演算を実行し、制御入力Ucainを算出する。
図12は、モデルパラメータスケジューラ52により実施される、基準モデルパラメータを算出する手法を示す。ステップS11において、位相CAINおよびエンジン回転数NEに基づいて、図6の(a)に示されるようなマップを参照し、モデルパラメータa1_baseを算出する。該マップでは、エンジン回転数NEが高くなるほど、モデルパラメータa1_baseは大きくなるよう設定される。さらに、位相CAINが遅角側になるほど、モデルパラメータa1_baseは大きくなるよう設定される。
ステップS12において、位相CAINおよびエンジン回転数NEに基づいて、図6の(b)に示されるようなマップを参照し、モデルパラメータa2_baseを算出する。該マップでは、エンジン回転数NEが高くなるほど、モデルパラメータa2_baseは小さくなるよう設定される。さらに、位相CAINが遅角側になるほど、モデルパラメータa2_baseは小さくなるよう設定される。
ステップS13において、位相CAINおよびエンジン回転数NEに基づいて、図6の(c)に示されるようなマップを参照し、モデルパラメータb1_baseを算出する。該マップでは、エンジン回転数NEが高くなるほど、モデルパラメータb1_baseは小さくなるよう設定される。さらに、位相CAINが遅角側になるほど、モデルパラメータb1_baseは大きくなるよう設定される。
ステップS14において、位相CAINおよびエンジン回転数NEに基づいて、図6の(d)に示されるようなマップを参照し、モデルパラメータb2_baseを算出する。該マップでは、エンジン回転数NEが高くなるほど、モデルパラメータb2_baseは大きくなるよう設定される。さらに、位相CAINが遅角側になるほど、モデルパラメータb2_baseは小さくなるよう設定される。
ステップS15において、エンジン回転数NEに基づいて、図6の(e)に示されるようなマップを参照し、モデルパラメータc1_baseを算出する。該マップでは、位相CAINが遅角側になるほど、モデルパラメータc1_baseは小さくなるよう設定される。
部分的にモデルパラメータを同定することの効果
部分的にモデルパラメータを同定することの効果を説明する。
比較のため、図13は、部分モデルパラメータ同定器を設ける代わりに、適応則入力Uadpを算出する手段185を設ける形態を示し、図14は、該形態に従って制御された位相CAINの特性を示す。
適応則入力Uadpは、式(29)により算出されることができる。
Figure 0004391789
適応則入力Uadpは、モデル化誤差および外乱を抑制しつつ、状態量を切換線に載せるよう動作する。制御入力Ucainは、等価制御入力Ueq、到達則入力Urchおよび適応則入力Uadpの和として算出される。
図14の(a)は、目標値CAIN_cmd_fおよび制御出力CAINの推移を示す。目標値フィルタ81の適用により、目標値の軌道が、CAIN_cmdからCAIN_cmd_fに修正されている。目標値CAIN_cmd_fが、位相CAINが収束すべき目標値を表している。
図14の(b)は、図14の(a)の領域191を拡大した図を示し、図14の(c)は、図14の(a)の領域192を拡大した図を示す。領域191では、目標値CAIN_cmd_fが大きく変化し、領域192では、連続位相装置10に印加された外乱により、制御出力CAINに大きな変動が生じている。
領域191に示されるように、制御出力CAINと、目標値CAIN_cmd_fとの間に定常偏差が発生している。領域192に示されるように、外乱により変動した制御出力CAINの収束速度は速い。このように、適応則入力Uadpを加えた場合には、外乱に対する収束特性は良好であるが、目標値への追従性が劣化する。
次に、図15は、部分モデルパラメータ同定器を設ける代わりに、適応外乱オブザーバ285を設ける形態を示し、図16は、該形態に従って制御された位相CAINの特性を示す。
適応外乱オブザーバ285は、所定の時間間隔で、たとえば最小2乗法を用いて、モデル式(2)における外乱c1を逐次的に同定する。
図16の(a)は、目標値CAIN_cmd_fおよび制御出力CAINの推移を示す。図16の(b)は、図16の(a)の領域291を拡大した図を示し、図16の(c)は、図16の(a)の領域292を拡大した図を示す。領域291では、目標値CAIN_cmd_fが大きく変化し、領域292では、連続可変装置10に印加された外乱により、制御出力CAINに大きな変動が生じている。
領域291に示されるように、制御出力CAINと、目標値CAIN_cmd_fとの間の定常偏差は小さい。領域292に示されるように、外乱の印加により、制御出力CAINが振動的に収束している。このように、適応外乱オブザーバを設けた場合には、目標値への追従性は良好であるが、外乱に対する収束特性は劣化する。
図17は、前述した本発明の第2の実施形態に従う、各種パラメータの挙動を示す。時間t1において目標値CAIN_cmd_fが大きく変化し、この変化に伴うモデル化誤差の一部を吸収して、外乱推定値c1が少し変化している。時間t2において外乱dが連続可変装置10に印加されている。外乱dの印加により、制御出力CAINに大きな変動が生じている。モデルパラメータa1およびa2は、予め同定されており、一定値である。モデルパラメータb1およびb2は、所定の時間間隔で逐次的に同定される。目標値CAIN_cmd_fの変化および外乱dの印加により、モデルパラメータb1およびb2が適応的に同定されていることがわかる。
仮想プラントの出力Wおよび該仮想プラントのモデルの出力W_hatにも、目標値の変化および外乱dの印加により変動が生じている。
図18の(a)は、図17の領域91を拡大した図を示し、図18の(b)は、図17の領域92を拡大した図を示す。
領域91に示されるように、制御出力CAINと、目標値CAIN_cmd_fとの間の定常偏差は小さい。領域92に示されるように、外乱により変動した制御出力CAINは、振動することなく、速やかに収束している。このように、部分モデルパラメータ同定器を設けた場合には、目標値への追従性および外乱に対する収束特性の両方を向上させることができる。
上記の部分モデルパラメータ同定器は、モデルパラメータb1、b2およびc1を、逐次的に同定する。他の実施形態では、モデルパラメータa1、a2およびc1を逐次的に同定し、モデルパラメータb1およびb2を、予め同定することができる。
モデルパラメータa1、a2およびc1を適応的に同定する手法を、第1の実施形態における部分モデルパラメータ同定器51aを例にとって説明する。
前述したような手法で仮想プラント171を構成すると、図19のように表すことができる。仮想プラント171の出力W’(k)は、式(30)で表され、仮想プラント171のモデルの出力W_hat’(k)は、式(31)で表される。
Figure 0004391789
モデル化誤差がなければ、仮想プラントの出力W’(k)は、仮想プラントのモデルの出力W_hat’(k)に一致する。
部分モデルパラメータ同定器51aは、仮想プラント171のモデル式(31)に現れるモデルパラメータa1、a2およびc1を、逐次型同定アルゴリズムを用いて同定する。
逐次型同定アルゴリズムは、式(32)のように表される。このアルゴリズムにより、モデルパラメータベクトルθ’(k)を算出する。
Figure 0004391789
モデルパラメータベクトルθ’(k)は、式(34)で表されるモデル化誤差E_id’(k)がなくなるように、すなわち仮想プラントの出力W’(k)が該仮想プラントのモデルの出力W_hat’(k)に収束するように算出される。
Figure 0004391789
KP’(k)は、式(35)により定義されるゲイン係数ベクトルである。また、式(35)のP(k)は、式(36)により算出される。
Figure 0004391789
2自由度スライディングモードコントローラ53は、部分モデルパラメータ同定器51aから、逐次的に同定されたモデルパラメータa1、a2およびc1を受け取り、メモリから、予め同定されたモデルパラメータb1およびb2を抽出して、2自由度スライディングモード制御を実施する。
このように、予め同定されたモデルパラメータを用いて仮想プラントを構成することにより、制御対象のモデルを表す複数のモデルパラメータの中から、逐次的に同定すべきモデルパラメータを選択することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態について説明した。当然ながら、排気カムシャフトの位相についても、上記の吸気カムシャフトの位相と同様に、制御することができる。
また、2自由度スライディングモード制御とは別の応答指定型制御を用いてもよい。
上記の、複数のモデルパラメータのうちの選択されたモデルパラメータのみを同定する手法は、他の様々な制御対象に適用することができる。たとえば、本発明に従う手法を、エンジンを制御対象にし、エンジンの出力の制御に適用することができる。制御入力は、スロットル開度、バルブタイミング、バルブのリフト量、スロットル弁をバイパスする通路に設けられたバイパス弁の開度等とすることができる。制御出力は、エンジントルク、エンジン回転数、吸入空気量などにすることができる。エンジンへの空気量を制御することにより、エンジン出力を目標値に収束させることができる。
さらに他の実施形態では、エンジンから、排気通路に設けられ排気ガスの酸素濃度を検出するセンサ(たとえば、図1のO2センサ)までの系を制御対象にし、エンジンの空燃比の制御に適用することができる。制御入力をエンジンへの供給燃料に関連するパラメータ(たとえば、燃料補正量)とし、制御出力を、該センサの出力とすることができる。エンジンへの供給燃料を制御してセンサ出力を目標値に収束させることにより、適切な空燃比制御を実現することができる。
さらに他の実施形態では、制御対象を、車両に設けられた機械要素とそれを駆動するアクチュエータとすることができる。制御入力は、該機械要素を駆動するアクチュエータへの指令値であり、該制御対象の出力は、該機械要素が該アクチュエータにより駆動された量を示す値であることができる。たとえば、制御対象を、エアデバイスとすることができる。エアデバイスは、エンジンへの空気量を調整するデバイスであり、スロットル弁、自在バルブタイミング機構、EGRバルブなどを含むことができる。制御入力は、該エアデバイスを駆動するための電圧または電流とし、制御出力は、該エアデバイスが駆動される量(たとえば、角度やリフト量)とすることができる。エアデバイスを適切に制御して、エンジンへの吸入空気量を適切に制御することができる。
本発明は、汎用の(例えば、船外機等の)内燃機関に適用可能である。
この発明の一実施例に従う、エンジンおよびその制御装置を概略的に示す図。 この発明の一実施例に従う、連続可変位相機構を示す図。 この発明の第1の実施例に従う、制御装置の機能ブロック図。 この発明の一実施例に従う、同定アルゴリズムのための仮想プラントの構成を示す図。 この発明の第2の実施例に従う、制御装置の機能ブロック図。 この発明の第2の実施例に従う、パラメータスケジューラにより参照される、基準モデルパラメータを規定したマップを示す図。 この発明の一実施例に従う、2自由度スライディングモードコントローラの機能ブロック図。 この発明の一実施例に従う、スライディングモード制御の切り換え関数を示す図。 この発明の一実施例に従う、スライディングモード制御の応答指定パラメータを示す図。 この発明の一実施例に従う、制御フローを示す図。 この発明の一実施例に従う、カムシャフトの位相の目標値を算出するためのマップを示す図。 この発明の一実施例に従う、モデルパラメータスケジューラによりモデルパラメータを算出するフローを示す図 部分モデルパラメータ同定器の代わりに適応則入力を算出する手段を設けた制御装置のブロック図。 図13に示される制御装置に従う、制御出力の特性を示す図。 部分モデルパラメータ同定器の代わりに適応外乱オブザーバを設けた制御装置のブロック図。 図15に示される制御装置に従う、制御出力の特性を示す図。 この発明の一実施例に従う、部分モデルパラメータ同定器を用いた場合の各種パラメータの特性を示す図。 図17に示される、制御出力の特性を部分的に拡大した図。 この発明の一実施例に従う、他のモデルパラメータを部分的に同定するための仮想プラントを示す図。 従来技術に従う、制御対象を制御する装置の典型的な機能ブロック図。
符号の説明
1 ECU
2 エンジン
5 吸気カムシャフト
7 クランクシャフト
10 連続可変位相装置

Claims (10)

  1. 制御対象を、該制御対象の入力および出力と、複数のモデルパラメータとを用いたモデル式によってモデル化し、該モデル化された制御対象を制御する制御装置であって、
    前記複数のモデルパラメータは、第1のモデルパラメータと第2のモデルパラメータとに二分され、前記モデル式は、前記第1のモデルパラメータを用いた項と、前記第2のモデルパラメータを用いた項とを含んでおり、
    前記第2のモデルパラメータを逐次的に同定する部分モデルパラメータ同定器と、
    前記制御対象の出力が目標値に収束するように、予め同定された前記第1のモデルパラメータと、前記部分モデルパラメータ同定器により同定された前記第2のモデルパラメータとを用いて、前記制御対象への入力を算出するコントローラと、を備え、
    前記部分モデルパラメータ同定器は、さらに、前記制御対象と、前記モデル式における前記第1のモデルパラメータを用いた項で表される構成要素とを備える仮想プラントを構成し、該仮想プラントを、前記第2のモデルパラメータを用いた仮想モデル式によってモデル化し、前記仮想プラントの出力が、該仮想モデル式で表された該仮想プラントのモデルの出力に収束するように、該第2のモデルパラメータを同定する、
    制御装置。
  2. 前記部分モデルパラメータ同定器は、前記第2のモデルパラメータを、該第2のモデルパラメータの基準値に、該第2のモデルパラメータの更新成分を加算することにより算出し、
    前記仮想プラントの出力が、前記仮想モデル式で表される前記仮想プラントの前記モデルの出力に収束するように、前記更新成分を算出する、請求項に記載の制御装置。
  3. 前記部分モデルパラメータ同定器は、前記仮想プラントの出力と該仮想プラントの前記仮想モデル式で表される前記仮想プラントの前記モデルの出力との偏差に基づく補正量を算出し、前記第2のモデルパラメータの更新成分の過去値に1未満の忘却係数を乗じることにより得られる値に、該補正量を加算することにより、前記更新成分を算出する、請求項に記載の制御装置。
  4. 前記部分モデルパラメータ同定器は、前記仮想プラントの出力と該仮想プラントの仮想モデル式で表される前記仮想プラントの前記モデルの出力との偏差に基づく補正量を算出し、
    前記第2のモデルパラメータのうちの1つについては、該更新成分の過去値に値1の忘却係数を乗じることにより得られる値に、前記補正量を加算することにより、該更新成分を算出し、
    他の前記第2のモデルパラメータについては、該更新成分の過去値に1未満の忘却係数を乗じることにより得られる値に、前記補正量を加算することにより、該更新成分を算出する、
    請求項に記載の制御装置。
  5. 前記コントローラは、前記制御対象の出力の収束速度を指定可能な応答指定型制御を用いて、前記制御対象への入力を算出する、請求項1から4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 前記コントローラは、前記制御対象の前記出力の目標値に対する追従速度および前記制御対象に外乱が印加された場合の前記制御対象の出力の収束速度を指定可能な2自由度応答指定型制御を用いて、前記制御対象への入力を算出する、請求項1から4のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記制御対象は、エンジンのカムシャフトの位相を可変に制御する可変位相装置であり、該制御対象の入力は、該可変位相装置に与えられる指令値であり、該制御対象の出力は、該カムシャフトの位相である、請求項1から6のいずれかに記載の制御装置。
  8. 前記制御対象は、エンジンであり、該制御対象の入力は、該エンジンへの空気量に関連するパラメータであり、該制御対象の出力は、該エンジンの出力に関連するパラメータである、請求項1から6のいずれかに記載の制御装置。
  9. 前記制御対象は、エンジンから、該エンジンの排気通路に設けられた排ガスセンサまでの系であり、該制御対象の入力は、該エンジンに供給する燃料に関連するパラメータであり、該制御対象の出力は、該排ガスセンサの出力である、請求項1から6のいずれかに記載の制御装置。
  10. 前記制御対象は、車両における機械要素および該機械要素を駆動するアクチュエータであり、該制御対象の入力は、該アクチュエータへの指令値であり、該制御対象の出力は、該機械要素が該アクチュエータにより駆動された量を示す値である、請求項1から6のいずれかに記載の制御装置。
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