JP4391263B2 - 半導体素子、その製造方法及びその半導体素子を用いた高周波集積回路 - Google Patents

半導体素子、その製造方法及びその半導体素子を用いた高周波集積回路 Download PDF

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Description

この発明は、半導体素子、その製造方法及びその半導体素子を用いた高周波集積回路に関するものである。
近年、移動通信等の用途で、マイクロ波を利用した装置が広く普及しており、その装置に搭載されるマイクロ波集積回路(MIC:Microwave Integrated Circuit)の開発が進んでいる。MICの中で、半導体基板上に能動素子と受動素子とが同時に作り込まれるモノリシックMIC(MMIC:Monolithic MIC)は、半導体プロセスにより大量かつ均一に製造できるため、生産性及び再現性にすぐれる、小型化や軽量化が容易である、などの利点を有している。
インダクタ素子(以下、単にインダクタと称することもある。)は、電気回路の重要な構成要素であり、電気回路の構成上しばしば不可欠となる場合がある。インダクタの中でスパイラルインダクタは、MMICに集積可能であるため、半導体基板上に作成されるインダクタとして一般的な素子である。
図21を参照してスパイラルインダクタの従来例について説明する。図21(A)は、SOI基板上に設けられた従来のスパイラルインダクタを上側から見た概略的平面図である。図21(B)は、図21(A)に示したA−A線に沿って取って示した断面図である。図21(C)は、図21(A)に示したC−C線に沿って取って示した断面図である。支持基板213と絶縁層216の間に絶縁性の埋め込み酸化膜215が存在している。絶縁層216にスパイラルインダクタ211の電極が形成されている。スパイラルインダクタ211の電極は、第1入出力電極231、スパイラル電極221、スパイラル電極用取り出し電極243、及び第2入出力電極233がこの順に電気的に接続されて構成されている。スパイラル電極221は、渦巻き螺旋状に形成されている。
このスパイラルインダクタは、例えば、高周波回路の入出力部のインピーダンス調整のために利用されている(例えば、特許文献1参照)。高周波回路においては、このインピーダンス調整の精度が、高周波回路全体の特性を大きく左右する。
スパイラルインダクタ211の特性をシミュレーションによって得るためには、図21に示されるようなスパイラルインダクタ211の構造から、3次元シミュレーションを行うことが可能であるが、この3次元シミュレーションは、莫大な時間を要する。このことから、通常、簡易的な等価回路を組み、この等価回路に対し、回路シミュレーションを実施する。図22に、回路シミュレーションのためのスパイラルインダクタ211の等価回路モデルを示す。図22において、Rs21、Ls21、Cs21は、それぞれスパイラル電極221の抵抗の値、インダクタンスの値、キャパシタンスの値である。Cins21及びCins22は絶縁層216のキャパシタンスの値、Cox21及びCox22は埋め込み酸化膜215のキャパシタンスの値、Csub21及びCsub22は支持基板213のキャパシタンスの値、及び、Rsub21及びRsub22は支持基板213の抵抗の値を示している。なお、スパイラルインダクタ211を構成する電極と接地点(GNDと称する。)との間は、スパイラルインダクタ211を構成する電極の各部分からGNDに対して複数の経路により接続されているように考えられる。
図22は、第1入出力電極231とスパイラル電極221との間、及び第2入出力電極233とスパイラル電極221との間の2箇所のみから、基板213に接続されている等価回路モデルを示している。
スパイラルインダクタ211のインダクタンスの値Ls21は、一般的に、スパイラル電極221の大きさや巻数などによって決められる。しかし、スパイラルインダクタ211全体で考えた場合には、スパイラル電極221につながるスパイラルインダクタ211内部及び外部配線のインダクタンスの影響を受けたりするなど、インダクタンスの値Ls21はある程度の偏差を有する。
このため、スパイラルインダクタ211の形成後に、インダクタンスの値Ls21を調整できるような、可変スパイラルインダクタが提案されている(例えば、特許文献2、3、4参照)。
図23及び図24を参照して、可変スパイラルインダクタの従来例について説明する(特許文献2)。図23は、この可変スパイラルインダクタの等価回路モデルを示す。図23に示す等価回路は、図22に示す等価回路とは、スパイラル電極321を構成する部分だけが異なっていて、その他の構成部分は、図22を参照して説明した構成と同じ構成である。可変スパイラルインダクタは、スパイラル電極321の抵抗の値Rs31、インダクタンスの値Ls31、及びキャパシタンスの値Cs31を調整する回路である。
図24は、可変スパイラルインダクタ311を上側から見た概略的平面図である。断面図については、図21(B)と同様なので、断面の図示及びその説明は省略する。可変スパイラルインダクタ311の電極は、第1入出力電極331、第1スパイラル電極321a、トリミング部323、第2スパイラル電極321b、及び第2入出力電極333がこの順に電気的に接続されて構成される。第1スパイラル電極321a、トリミング部323、及び第2スパイラル電極321bがスパイラル電極321を構成している。トリミング部323は、トリミング電極323a〜323eで構成されている。トリミング電極323a〜323eの各々が、第1スパイラル電極321aと第2スパイラル電極321bとを接続するように形成されている。トリミング電極323a〜323eを、レーザビームを照射するなどして順に一本ずつ切断することにより、可変スパイラルインダクタ311のインダクタンスの値が変化する。
特開2002−124638号公報(段落0024〜0026及び図1) 特開2001−291615号公報 特開2001−291616号公報 特開2003−179146号公報
しかしながら、上述の従来例の可変スパイラルインダクタは、そのインダクタンスの値を電極の切断という物理的な方法で調整するため、時間やコストがかかることに加えて、高精度のインダクタンスの調整が困難である。高精度にインダクタンスの調整を行うためには、物理的な調整ではなく、電圧制御で調整可能な可変スパイラルインダクタを集積回路上に作り込むことが重要である。しかし、これまで容易なインダクタンス調整方法は提案されていない。このため、高周波回路の受信回路部や送信回路部への利用も限られていて、例えば、高周波回路の受信回路部では、入出力信号のインピーダンス整合をとるのが困難である。また、高周波回路の送信回路部では、発振周波数の可変範囲を広くするのが困難である。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、半導体素子として、電圧制御で調整可能な可変スパイラルインダクタ、その製造方法、及び可変スパイラルインダクタを用いた高周波集積回路を提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明の半導体素子は、容量可変部とインダクタ部とを備えて構成される。容量可変部は、絶縁性の基板上に、第1及び第2制御電極を備えた可変容量ダイオードが設けられて構成される。
可変容量ダイオードが形成された容量可変部上に、インダクタ部が形成されている。インダクタ部は、可変容量ダイオード上に設けられた絶縁層に形成されている。容量可変部上に設けられた絶縁層の上側に第1及び第2入出力電極、並びに、第1及び第2制御用入出力電極がそれぞれ露出して設けられている。さらに、絶縁層内に第1入出力電極と第2入出力電極とを電気的に接続する渦巻き螺旋状のスパイラル電極、第1制御電極と第1制御用入出力電極との間をそれぞれ電気的に接続する第1制御用取り出し電極、及び第2制御電極と第2制御用入出力電極との間をそれぞれ電気的に接続する第2制御用取り出し電極が設けられている。
上述した半導体素子の実施に当たり、絶縁性の基板として、半導体集積回路に用いられるシリコン‐オン‐インシュレータ(SOI:Silicon on Insulator)基板、シリコン‐オン‐サファイア(SOS:Silicon on Sapphire)基板を用いるのが好適である。
上述した半導体素子の実施の好適実施例によれば、可変容量ダイオードとして、PN接合ダイオード又は、MOSダイオードとするのが良い。
また、この発明の半導体素子の好適実施例によれば、容量可変部は、第1制御電極上に第1制御電極と電気的に接続された第1金属電極、絶縁体層、及び、第2制御電極に電気的に接続された第2金属電極を順に積層して構成されたMIM(Metal-Insulator-Metal)容量を含むのが良い。
また、この発明の半導体素子の他の好適実施例によれば、容量可変部は、第1制御電極上に第1制御電極と電気的に接続された第1多結晶シリコン電極、絶縁体層、及び、第2制御電極に電気的に接続された第2多結晶シリコン電極を順に積層して構成されたPIP(Polysilicon-Insulator-Polysilicon)容量を含むのが良い。
上述した目的を達成するために、この発明の半導体素子の製造方法は、以下の工程を含んで構成される。先ず、絶縁層上に、ゲート領域と高濃度拡散領域とを備える半導体層が設けられている半導体基板を用意する。次に第1イオン注入工程により、半導体層をn−導電型半導体層に変えるために第1イオンをドープする。次に、半導体層のゲート領域上にゲート酸化膜を形成した後に、ゲート酸化膜上に第1制御電極を形成する。次に、第1制御電極をマスクとした第2イオン注入工程により、半導体層の高濃度拡散領域をn+導電型領域に変えるために第2イオンをドープする。n+導電型領域上に第2制御電極を設けて可変容量ダイオードを形成する。
可変容量ダイオードが形成された後に、第1絶縁層を可変容量ダイオード上に設ける。次に、第1絶縁層上に、層間電極を設けて、第1絶縁層及び層間電極上に第2絶縁層を設ける。次に、第2絶縁層上にスパイラル電極を設けて、さらに、第1及び第2絶縁層にスパイラル電極用開口部、第1及び第2制御用開口部を設ける。
次に、第1制御用開口部に第1制御用取り出し電極を設け、第2制御用開口部に第2制御用取り出し電極を設け、及び、スパイラル電極用開口部に層間電極と電気的に接続する電極を設けてスパイラル電極取り出し電極とする。その後、第2絶縁層上に、スパイラル電極取り出し電極と電気的に接続するようにスパイラル電極を設けるとともに、スパイラル電極及びスパイラル電極取り出し電極を経て電気的に接続される、第1入出力電極及び第2入出力電極と、第1制御用取り出し電極と電気的に接続される第1制御用入出力電極と、第2制御用取り出し電極と電気的に接続される第2制御用入出力電極とを設ける。
次に、第2絶縁層上に保護膜を設けた後、保護膜に2以上の開口部を設けて、第1入出力電極、第2入出力電極、ゲート入出力電極、及び可変容量制御用入出力電極を露出させる。
上述した半導体素子製造方法の実施に当たり、可変容量ダイオードを形成する工程に続いて、第1制御電極と第2制御電極とを電気的に接続し、第1制御電極上に位置する固定容量を設けるのが良い。
上述した半導体素子製造方法の好適実施例によれば、固定容量を第1金属電極、絶縁体層、及び第2金属電極の順に形成して積層構造を設けるのが良い。
上述した半導体素子製造方法の他の好適実施例によれば、固定容量を第1多結晶シリコン電極、絶縁体層、及び第2多結晶シリコン電極の順に形成して積層構造を設けるのが良い。
上述した目的を達成するために、この発明の高周波集積回路は、初段カスコード増幅部と微分カスコード増幅部を備えている。
初段カスコード増幅部は、第1及び第2N型MOSFET、第1インダクタ、入力キャパシタ、第1出力キャパシタ、第1及び第2可変インダクタ、及び第1抵抗成分を含んで構成されている。
微分カスコード増幅部は、第3、第4、第5及び第6N型MOSFET、第2、第3及び第4インダクタ、第2及び第3出力キャパシタ、第3、第4、第5及び第6可変インダクタ、及び第2及び第3抵抗成分を含んで構成されている。
初段カスコード増幅部においては、第1N型MOSFETのドレイン電極が、第2N型MOSFETのソース電極に接続され、第2N型MOSFETのドレイン電極が、第1インダクタを経て電源端子に接続されている。さらに、第2N型MOSFETのドレイン電極が、第1出力キャパシタに接続され、第2N型MOSFETのゲート電極が、電源端子に接続され、第1N型MOSFETのソース電極が、第2可変インダクタを経て接地端子に接続されている。
第1抵抗成分が、電源端子及び接地端子間の第1接続点で直列接続されている第1及び第2抵抗素子で構成され、第1N型MOSFETのゲート電極が、第1及び第2抵抗素子間の第1接続点に第1可変インダクタを経て接続され、入力端子が入力キャパシタを経て第1接続点に接続されている。
さらに、微分カスコード増幅部においては、第3N型MOSFETのドレイン電極が、第4N型MOSFETのソース電極に接続され、第4N型MOSFETのドレイン電極が、第2インダクタを経て電源端子に接続されている。さらに、第4N型MOSFETのドレイン電極が、第2出力キャパシタを経て第1出力端子に接続され、第4N型MOSFETのゲート電極が、電源端子に接続され、第3NMOSのソース電極が、直列接続された第4及び第6可変インダクタを経て、第5N型MOSFETのソース電極に接続され、第2抵抗成分が、電源端子及び接地端子間に直列接続されている第3及び第4抵抗素子で構成され、第3N型MOSFETのゲート電極が、第3及び第4抵抗素子間の第2接続点に第3可変インダクタを経て接続され、第5N型MOSFETのドレイン電極が、第6N型MOSFETのソース電極に接続され、第6N型MOSFETのドレイン電極が、第3インダクタを経て電源端子に接続されている。さらに、第6N型MOSFETのドレイン電極が、第3出力キャパシタを経て第2出力端子に接続され、第6N型MOSFETのゲート電極が、電源端子に接続され、第3抵抗成分が、電源端子及び接地端子間に直列接続されている第5及び第6抵抗素子で構成され、第5N型MOSFETのゲート電極が、第5及び第6抵抗素子間の第3接続点に第5可変インダクタを経て接続され、第4及び第6可変インダクタ間の第4接続点が、第4インダクタ及びキャパシタの並列回路を経て、接地端子に接続され、第2接続点が第1出力キャパシタと接続されている。
ここで、第1、第2、第3、第4、第5及び第6可変インダクタは上述の半導体素子を用いるのが好適である。
上述した目的を達成するために、この発明の高周波集積回路は、第1及び第2P型MOSFET、第1、第2、第3、第4及び第5N型MOSFET、インダクタ、キャパシタ、第1及び第2制御抵抗を備えている。
第1P型MOSFETと第2P型MOSFETのソース電極は、電源端子に接続されている。第1P型MOSFETのドレイン電極は、第2P型MOSFETのゲート電極に接続され、第2P型MOSFETのドレイン電極は、前記第1P型MOSFETのゲート電極に接続されている。第1P型MOSFETのドレイン電極と第2P型MOSFETのドレイン電極との間に、インダクタとキャパシタが並列に接続されている。
インダクタは、第1可変インダクタ及び第2可変インダクタが直列に接続されて構成され、キャパシタは、第1可変キャパシタ及び第2可変キャパシタが直列に接続されて構成されている。第1及び第2可変キャパシタの接続点には制御電圧端子が接続されている。
第1P型MOSFETのドレイン電極が、第1N型MOSFETのドレイン電極及び第2N型MOSFETのゲート電極に接続され、第2P型MOSFETのドレイン電極が、第1N型MOSFETのゲート電極及び第2N型MOSFETのドレイン電極に接続され、第1及び第2N型MOSFETのソース電極が、第3N型MOSFETのドレイン電極に接続されている。
第3N型MOSFETのソース電極は、接地端子に接続され、第3N型MOSFETのゲート電極は、定電流回路に接続され、第1及び第2P型MOSFETのドレイン電極は、第4及び第5N型MOSFETのゲート電極にそれぞれ接続されている。
第4及び第5N型MOSFETのドレイン電極は、第1及び第2出力端子にそれぞれ接続され、第1及び第2出力端子が、それぞれ第1及び第2制御抵抗を経て出力制御電圧端子に接続され、第4及び第5N型MOSFETのソース電極は、共に接地端子に接続されている。
第1及び第2可変インダクタは上述の半導体素子を用いるのが好適である。
この発明の半導体素子によれば、可変容量ダイオードが設けられて構成される容量可変部上にインダクタ部を備えている。可変容量ダイオードは、制御電圧に応じて変化する。この可変容量ダイオードのキャパシタンスの変化に従って、この半導体素子のインダクタンスが変化するので、容易にインダクタンスを設定することができる。
可変容量ダイオードとして、PN接合ダイオード又は、MOSダイオードとすることで、周知の方法で、特別な工程を必要とせずに可変インダクタンスを有する半導体素子の製造が可能となる。
容量可変部は、第1制御電極上に第1制御電極と電気的に接続された第1金属電極、絶縁体層、及び、第2制御電極に電気的に接続された第2金属電極を順に積層して構成されたMIM容量または、第1制御電極上に第1制御電極と電気的に接続された第1多結晶シリコン電極、絶縁体層、及び、第2制御電極に電気的に接続された第2多結晶シリコン電極を順に積層して構成されたPIP容量を含むことで、可変容量ダイオードの設定可能範囲外にキャパシタンスを設定することができる。
この発明の半導体素子の製造方法は、周知の方法で、特別な工程を必要とせずに可変インダクタンスを有する半導体素子の製造方法を提供することができる。
上述した半導体素子製造方法の実施に当たり、可変容量ダイオードを形成する工程に続いて、第1制御電極と第2制御電極を電気的に接続し、第1制御電極上に位置される固定容量を設けるのが良い。
上述した半導体素子製造方法によれば、特別な工程を必要とせずに、MIM容量またはPIP容量を設けることができ、このため、容易に、可変容量ダイオードの設定可能範囲外にキャパシタンスを設定することができる半導体素子を製造できる。
この発明の高周波集積回路によれば、入出力信号のインピーダンス整合をとるための初段増幅部に可変スパイラルインダクタンスを用いているので、入出力信号のインピーダンス整合が容易にとれる。
この発明の高周波集積回路によれば、可変容量と合わせて、可変スパイラルインダクタンスを用いるので、発振周波数の可変範囲を広げた調整を行うことが可能となる。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の大きさ、形状及び配置関係についてはこの発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の組成(材質)および数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態にのみ限定されるものではない。
第1実施形態
(第1実施形態の半導体素子の構成)
第1実施形態の半導体素子としての可変スパイラルインダクタは、容量可変部と、インダクタ部とにより構成される。容量可変部は、絶縁性の基板上に可変容量ダイオードが設けられて構成されている。この絶縁性の基板として、半導体集積回路に用いられるシリコン‐オン‐インシュレータ(SOI:Silicon on Insulator)基板、又はシリコン‐オン‐サファイア(SOS:Silicon on Sapphire)基板を用いるのが好適である。また、このSOI基板又はSOS基板の代わりに、シリコン‐オン‐石英(SOQ:Silicon on Quartz)基板、歪SOI(strained−SOI)基板、シリコン‐ゲルマニウム‐オン‐インシュレータ(SGOI:Silicon Germanium on Insulator)基板上に歪シリコンを形成したsSGOI基板などのいずれかの基板を用いても良い。
図1及び図2を参照して、第1実施形態の可変スパイラルインダクタの構成について説明するが、ここでは、絶縁性の基板としてSOI基板を用いた場合について説明する。図1(A)は、SOI基板上に設けられた可変スパイラルインダクタを、その保護膜を除いた状態で示した概略的平面図である。図1(B)は、図1(A)に示したA−A線に沿って取って示した断面図である。図2(A)は、図1(A)に示したB−B線に沿って取って示した断面図である。図2(B)は、図1(A)に示したC−C線に沿って取って示した断面図である。
SOI基板は、支持基板13、支持基板13上に設けられた絶縁性の埋め込み酸化膜15、埋め込み酸化膜15上に設けられた半導体層であるシリコン層50により構成されている。シリコン層50は、ゲート領域55と第1及び第2高濃度拡散領域57及び59とを備えている。
この構成例では、可変容量ダイオード51は、ゲート領域55、第1及び第2高濃度拡散領域57及び59、ゲート酸化膜53、ゲート電極65、第1及び第2可変容量制御電極67及び69とで構成されている。可変容量ダイオード51として、MOSダイオード又はPN接合ダイオードを用いるのが可能であるが、ここでは、MOSダイオードを用いる例について説明する。シリコン層50に形成されているゲート領域55は、n−導電型になるように、例えばAsのようなn型不純物でドープされている。第1及び第2高濃度拡散領域57及び59は、n+導電型領域になるように、例えばAsのようなn型不純物でゲート領域55よりも高濃度にドープされている。ゲート領域55上にゲート酸化膜53が形成され、ゲート酸化膜53上に、第1制御電極としてゲート電極65が形成されている。第1及び第2高濃度拡散領域57及び59上には、第2制御電極として、第1及び第2可変容量制御電極67及び69が形成されている。
支持基板13、埋め込み酸化膜15及び可変容量ダイオード51とで構成された容量可変部11a上に、インダクタ部11bが形成されている。インダクタ部11bは、容量可変部11a上に設けられた層間絶縁膜17及び層間絶縁膜17上の保護膜19からなる絶縁層16に形成されている。絶縁層16の上側に露出して、第1制御用入出力電極としてゲート入出力電極35、及び、第2制御用入出力電極として、第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39がそれぞれ設けられている。ゲート入出力電極35は、ゲート電極65と、層間絶縁膜17内に設けられた第1制御用取り出し電極としてのゲート取り出し電極45を経て電気的に接続されている。第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39は、第1及び第2可変容量制御電極67及び69と、層間絶縁膜17内に設けられた第2制御用取り出し電極としての第1及び第2可変容量取り出し電極47及び49を経て、それぞれ電気的に接続されている。
さらに、絶縁層16の上側に露出して、第1及び第2入出力電極31及び33がそれぞれ設けられている。第1及び第2入出力電極31及び33は、スパイラル電極21及びスパイラル電極取り出し電極43を経て、電気的に接続されている。スパイラル電極取り出し電極43は、層間電極43aと取り出し電極43bとで構成されている。設計に応じて、第1及び第2入出力電極31及び33をスパイラル電極21の両端に直接接続して、スパイラル電極取り出し電極43を設けない構造としても良い。また、この実施の形態の構成例では、第2制御用入出力電極として第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39を設けている。しかし、第1及び第2可変容量制御電極67及び69を互いに電気的に接続するように形成しておけば、第2可変容量取り出し電極49及び第2可変容量制御入出力電極39を設けずに、第1可変容量取り出し電極47及び第1可変容量制御入出力電極37だけ設ければよい。
また、ここでは、第1及び第2入出力電極31及び33、ゲート入出力電極35、及び、第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39が、保護膜19に形成された開口部により露出する構成について説明したが、これら入出力電極31、33、35、37及び39は、設計に応じて、保護膜19の表面上に突出させて設けても良い。
(第1実施形態の半導体素子の製造方法)
第1実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法について、図3〜図6の可変スパイラルインダクタの製造方法を説明するための工程図を参照して説明する。図3(A)〜(D)及び図4(A)〜(D)は、図1(A)に対応する、可変スパイラルインダクタを上側から見た工程図であり、図5(A)〜(D)及び図6(A)〜(D)は、図1(A)に示したA−A線に沿って取って示した断面による可変スパイラルインダクタの工程図である。
先ず、支持基板13、支持基板13上に設けられた絶縁性の埋め込み酸化膜15、埋め込み酸化膜15上に設けられた半導体層であるシリコン層50により構成されているSOI基板を用意する(図3(A)及び図5(A)参照)。シリコン層50は、予め、その表面にゲート電極が形成される領域としてのゲート予定領域55aと、その表面に第1及び第2可変容量制御電極67及び69が形成される領域としての第1及び第2高濃度拡散予定領域57a及び59aを設定して備えている。
次に、SOI基板のシリコン層50にイオン注入を行ってこのシリコン層50を、n−導電型半導体層に変える。イオン注入は、第1イオンとして、例えばAsなどのn型不純物をドープすることによって行う。n−不純物の濃度は、所望に応じて設定可能である。このn−不純物の濃度によって、可変容量ダイオードのキャパシタンスの設定可能範囲が決まる。また、シリコン層50に対して、n型不純物の代わりに、BF2などのp型不純物をドープして、シリコン層50をp−導電型半導体層に変えても良い。
次に、n−導電型半導体層であるシリコン層50のゲート予定領域55a上にゲート酸化膜53を形成する。このゲート酸化膜は、公知の熱酸化法によって形成することができる。次に、ゲート酸化膜53上に第1制御電極としてゲート電極65をスパッタリングとエッチング技術を用いて形成する。このゲート電極の形成は、アルミニウムをスパッタリングして形成するのが良い。このゲート酸化膜53及びゲート電極65の形成方法は、上述の方法に何ら限定されず、MOSFETの製造に用いる周知の方法でも良い。また、ゲート電極65を、銅、多結晶シリコン等、設計に応じた導電性の材料で形成しても良い。ゲート酸化膜53及びゲート電極65の形成により、ゲート予定領域55aがゲート領域55となる(図3(B)及び図5(B)参照)。
ゲート電極65の形成後に、第1及び第2高濃度拡散予定領域57a及び59aをそれぞれn+導電型領域に変えるために、ゲート電極65をマスクとしたイオン注入により行う。このイオン注入は、第2イオンとして、例えばAsなどのn型不純物を、第1イオンよりも高濃度でドープする。この第2イオン注入により、第1及び第2高濃度拡散予定領域57a及び59aは、それぞれ、第1及び第2高濃度拡散領域57及び59となり、シリコン層50中に第1及び第2高濃度拡散領域57及び59が画成されたことになる(図3(C)及び図5(C)参照)。
その後、n+導電型領域である第1及び第2高濃度拡散領域57及び59上に、第2制御電極として、第1及び第2可変容量制御電極67及び69を、スパッタリングとエッチング技術を用いてそれぞれ形成する。第1及び第2可変容量制御電極67及び69の形成は、例えば、アルミニウムをスパッタリングすることにより、又は、高融点金属層を形成した後シリサイドするなどの任意好適な方法で行えばよい(図3(D)及び図5(D)参照)。これら第1及び第2可変容量制御電極67及び69の形成により、ゲート領域55、第1及び第2高濃度拡散領域57及び59、ゲート酸化膜53、ゲート電極65、第1及び第2可変容量制御電極67及び69を有する可変容量ダイオード51が構成される。
可変容量ダイオード51が形成されたシリコン層50上に第1絶縁層17aを設ける。第1絶縁層17aは、例えば、CVD法により酸化膜で形成される。次に、第1絶縁層17a上に層間電極43aをスパッタリング及びエッチング技術を用いて形成する。この層間電極43aは、例えば、アルミニウムにより形成されるのが好ましい(図4(A)及び図6(A)参照)。
層間電極43aが形成された第1絶縁層17a上に第2絶縁層17bを形成する。第2絶縁層17bは、例えば、CVD法により酸化膜として形成される。以下、第1絶縁層17a及び第2絶縁層17bを合わせて層間絶縁膜17と称することもある。層間絶縁膜17に、ゲート電極用開口部44と第1及び第2可変容量制御電極用開口部46及び48と、スパイラル電極用開口部42とを設ける。これら開口部の形成は、例えば、公知のホトリソ・エッチングにより行われる(図4(B)及び図6(B)参照)。この構成例では、ゲート電極用開口部44、第1可変容量制御電極用開口部46及び第2可変容量制御電極用開口部48は、層間絶縁膜17を貫通する穴として、ゲート電極用開口部44によりゲート電極65の頂面を露出させ、第1可変容量制御電極用開口部46により第1可変容量制御電極67の頂面を露出させ、第2可変容量制御電極用開口部48により第2可変容量制御電極69の頂面を露出させるように設ける。一方、スパイラル電極用開口部42は、層間絶縁膜17の中途まで、すなわち層間電極43aの頂面が露出する深さまでの穴として設ける。
ゲート電極用開口部44に、ゲート電極65と電気的に接続するゲート取り出し電極45を形成する。第1及び第2可変容量制御用開口部46及び48に、それぞれ第1及び第2可変容量制御電極67及び69と電気的に接続する第1及び第2可変容量取り出し電極47及び49を形成する。ゲート取り出し電極45、第1可変容量取り出し電極47、及び第2可変容量取り出し電極49は、例えば、CVD法により、タングステン等の金属で、ゲート電極用開口部44、第1可変容量制御電極用開口部46、及び第2可変容量制御電極用開口部48を埋め込むことにより形成される。
スパイラル電極用開口部42に層間電極43aと電気的に接続されるように取り出し電極43bを形成して、層間電極43aと相俟ってスパイラル電極取り出し電極43とする。スパイラル電極取り出し電極43は、例えばスパッタリング及びエッチング技術を用いて形成する。電極材料はアルミニウムとするのが良い。
スパイラル電極取り出し電極43を設けない設計の場合は、第1絶縁層17a及び第2絶縁層17bを一体の層間絶縁膜17として、同一工程で形成しても良い。
第2絶縁層17b上に、スパイラル電極取り出し電極43の一端と電気的に接続するスパイラル電極21を設ける。この構成例では、スパイラル電極21は、第2絶縁層17b上に形成しているが、第2絶縁層17bに埋め込まれるように形成しても良い。スパイラル電極21の幅、巻き数は、スパイラル電極21のインダクタンスを、所定のインダクタンス範囲にするように任意に設定可能である。また、スパイラル電極21の形状及び占める領域の大きさ等は、設計に応じて任意に設定可能である。スパイラル電極21は、例えばスパッタリング及びエッチング技術を用いて形成される。さらにスパイラル電極21の形成と同じ工程で、ゲート入出力電極35、第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39、及び第1及び第2入出力電極31及び33を形成する。電極材料はアルミニウムとするのが良く、これら入出力電極は半導体素子で通常用いられるボンディングパッド状に形成される(図4(C)及び図6(C)参照)。
第2絶縁層17b上に保護膜19を形成する。以下、層間絶縁膜17と保護膜19を合わせて、絶縁層16と称することもある。保護膜19に、ゲート取り出し電極45、第1及び第2可変容量取り出し電極47及び49、スパイラル電極21、及び、スパイラル電極取り出し電極43の表面をそれぞれ露出させる開口部を設けて、ゲート入出力電極35、第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39、及び第1及び第2入出力電極31及び33を露出させる(図4(D)及び図6(D)参照)。図4(D)では、保護膜19及び開口部は図示しない。また、図6(D)では、これら開口部のうち、ゲート入出力電極用開口部35aを示している。
第1入出力電極31と第2入出力電極33は、スパイラル電極21及びスパイラル電極取り出し電極43を経て、互いに、電気的に直列に接続されるように形成されている。なお、スパイラル電極取り出し電極43を設けない構成とする場合は、第1入出力電極31及び第2入出力電極33とをスパイラル電極21の両端に接続する。また、ここでは、可変容量制御用の入出力電極として第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39を設けているが、第1及び第2可変容量制御電極67及び69を互いに電気的に接続するように形成していれば、第2可変容量取り出し電極49及び第2可変容量制御入出力電極39を設けずに、第1可変容量取り出し電極47及び第1可変容量制御入出力電極37だけを設ければよい。
(第1実施形態の半導体素子の動作)
第1実施形態の可変スパイラルインダクタの動作について、図7を参照して説明する。図7は、第1実施形態の可変スパイラルインダクタの等価回路モデルを示す図である。
Rs1、Ls1、Cs1は、それぞれスパイラル電極21の抵抗、インダクタンス、キャパシタンスを表す記号とする。Cins1及びCins2は層間絶縁膜17のキャパシタンス、Cox1及びCox2は埋め込み酸化膜15のキャパシタンス、Csub1及びCsub2は支持基板13のキャパシタンス、及び、Rsub1及びRsub2は支持基板13の抵抗を表す記号とする。Cc1及びCc2は可変容量ダイオード51のキャパシタンスを表す記号とする。
可変容量ダイオード51の制御電圧を変化させることにより、可変容量ダイオード51のキャパシタンスが変化する。この可変容量ダイオード51のキャパシタンスの変化により、第1入出力電極31及び第2入出力電極33の間のインダクタンスも変化する。なお、可変スパイラルインダクタ11を構成する電極と接地点(GNDと称する。)との間は、可変スパイラルインダクタ11を構成する電極の各部分からGNDに対して複数の経路により接続されているように考えられるが、図7は、第1入出力電極31及びスパイラル電極21間の部分とGNDとの間の接続、及び、第2入出力電極33及びスパイラル電極21間の部分とGNDとの間の接続の2箇所の接続を考慮した等価回路モデルを示している。また、可変容量ダイオード51の容量は、上述のように2つの経路を考慮した等価回路モデルでは、Cc1及びCc2と表されるが、Cc1及びCc2はともに、可変容量ダイオード51が有する容量であり、1つの制御電圧により同期して変化する。
図8は、第1実施形態の可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するキャパシタンスの変化の例を示す図である。横軸は、第1可変容量制御入出力電極37に印加される制御電圧を示し、縦軸は層間絶縁膜17、可変容量ダイオード51、支持基板13を合わせた可変スパイラルインダクタ11全体のキャパシタンス(任意単位)を示している。なお、ここでは、第1及び第2可変容量制御電極67及び69を互いに電気的に接続するように形成している構成例で説明する。したがって、制御電圧は第1及び第2可変容量制御電極67及び69に同時に印加されている。制御電圧を−1.8Vから1.8Vまで変化させると、入出力端子(例えば、第1入出力電極31)とGNDとの間の容量、すなわち、可変スパイラルインダクタの容量は、任意単位で1.1から2.3の範囲で変化する。この範囲の中で、可変スパイラルインダクタの容量は、制御電圧に応じて設定可能である。
図9は、第1実施形態による可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するインダクタンスの変化を示す図である。横軸は、第1可変容量制御入出力電極37に印加される制御電圧を示し、縦軸は、第1入出力電極31と第2入出力電極33の間のインダクタンス(H)を示している。インダクタンス(H)は、可変スパイラルインダクタが持つ容量によって決まり、可変スパイラルインダクタの容量は、制御電圧によって設定可能である。この例では、制御電圧を小さくすると、インダクタンス(H)は大きくなり、制御電圧を大きくすると、インダクタンス(H)は小さくなる。制御電圧をゲート電極に印加する構造とすれば、制御電圧を小さくすると、インダクタンス(H)は小さくなり、制御電圧を大きくすると、インダクタンス(H)は大きくなるように設定することも可能である。このように、可変容量の制御電圧を調整するだけで、容易にかつ安定したインダクタンスを設定することが可能となる。
図10に、第1実施形態による可変スパイラルインダクタの、周波数に対するインダクタンスの変化を示す。横軸は入力信号の周波数(GHz)を示し、縦軸は、第1入出力電極31と第2入出力電極33の間のインダクタンス(H)を示している。曲線Iは、可変容量ダイオードの無い従来のスパイラルインダクタによるインダクタンス(H)を示し、曲線IIは、第1実施形態の可変スパイラルインダクタの制御電圧が小さい場合(この例では−1.8V)を示し、曲線IIIは、第1実施形態の可変スパイラルインダクタの制御電圧が大きい場合(この例では、1.8V)を示している。図9を参照して説明したように、制御電圧を小さくすれば、インダクタンス(H)は大きくなり(曲線II)、制御電圧を大きくすれば、インダクタンス(H)は小さくなる(曲線III)。したがって、入力信号の周波数によってインダクタンスが変わる場合でも、可変容量ダイオードに印加する制御電圧を変化させることにより、インダクタンスを調整することが可能になる。
第2実施形態
(第2実施形態の半導体素子の構成)
第2実施形態の半導体素子としての可変スパイラルインダクタは、容量可変部に、可変容量ダイオードと合わせて、固定容量を備えている点が、第1実施形態の可変スパイラルインダクタと異なる。この固定容量を、ゲート電極上にゲート電極と電気的に接続された第1金属電極、絶縁体層、及び可変容量制御電極に電気的に接続された第2金属電極を順に積層して構成されたMIM(Metal−Insulator−Metal)容量とするのが良い。また、この固定容量を第1及び第2金属電極の代わりに、第1及び第2多結晶シリコン電極を用いたPIP(Polysilicon−Insulator−Polysilicon)容量としても良い。以下、固定容量としてMIM容量を用いた場合について説明する。
図11及び図12を参照して、第2実施形態の可変スパイラルインダクタの構成について説明する。図11(A)は、SOI基板上に設けられた可変スパイラルインダクタを、その上側の保護膜を除いた状態で示した概略的平面図である。図11(B)は、図11(A)に示したA−A線に沿って取って示した断面図である。図12(A)は、図11(A)に示したB−B線に沿って取って示した断面図である。図12(B)は、図11(A)に示したC−C線に沿って取って示した断面図である。
第1金属電極は、ゲート電極65自体とするか、或いはゲート電極65上に配置され、ゲート電極65と電気的に接続されていれば良い。第1金属電極とゲート電極を別体とする場合は、設計に応じて、第1金属電極を、絶縁層を挟んでゲート電極65上に設けても良いし、第1金属電極とゲート電極65を同一工程で設けても良い。ここでは、第1金属電極を、ゲート電極65自体で形成した例について説明する。第1金属電極であるゲート電極65上に、絶縁体層73が設けられている。絶縁体層73は、層間絶縁膜17と同じ工程で、かつ同じ材料で形成することができる。絶縁体層73上に、第2金属電極75が設けられている。第2金属電極75は、MIM接続電極77を経て、第1又は第2可変容量制御電極67又は69に電気的に接続されている。MIM容量を設けた以外は、第1実施形態と同様の構成で、容量可変部12a上にインダクタ部12bが形成されている。従って、他の部分の説明は省略する。
(第2実施形態の半導体素子の製造方法)
第2実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法について、図13(A)及び(B)及び図14(A)及び(B)を参照して説明する。図13(A)及び(B)は、図11(A)に対応する、可変スパイラルインダクタの上側から見た工程図である。図14(A)及び(B)は、図11(A)に示したA−A線に沿って取って示した断面による可変スパイラルインダクタの工程図である。
SOI基板に可変容量ダイオードを形成する工程は、図3(A)〜(D)及び図5(A)〜(D)を参照して説明した第1実施形態の製造工程と同様なので、ここでは説明を省略する。
この構成例では、可変容量ダイオード51の形成後に、MIM容量のための第1金属電極をゲート電極65として設ける。第1金属電極をゲート電極と別体として、ゲート電極上に形成する場合には、第1金属電極の形成は、ゲート電極の形成と同一工程で行っても良いし、絶縁層を形成した後に第1金属層を設けるなどしても良い。
可変容量ダイオード51が形成されたシリコン層50を覆うMIM絶縁層17cを設ける。MIM絶縁層17cを酸化膜とし、例えば、CVD法により形成する。続いて、例えば、公知のホトリソ・エッチングにより、MIM絶縁層17cに第1可変容量制御電極67上の表面を露出する開口部76を設ける(図13(A)及び図14(A)参照)。
次いで、MIM絶縁層17cの開口部76に、MIM接続電極77を設ける。MIM接続電極77は、例えば、CVD法により、タングステン等の金属で、MIM絶縁層17cの開口部76を埋め込むことにより形成される。さらに、MIM接続電極77と電気的に接続されるようにMIM絶縁層17c上に第2金属電極75を設ける(図13(B)及び図14(B)参照)。ここで、MIM絶縁層17cの領域であって、第2金属電極75の下部に位置する領域を、絶縁体層(図11中、符号73で表す)と称する。なお、第2金属電極75及びMIM接続電極77は、第1可変容量取り出し電極47、及び第2可変容量取り出し電極49と同工程で形成しても良い。
次に、MIM絶縁層17c上に第1絶縁層17aを設ける。この第1絶縁層17aを、例えば、CVD法及びエッチング技術を用いて形成する。また、この第1絶縁層17aを酸化膜とするのが良い。第1絶縁層17aの形成後は、図6(A)〜(D)を参照して説明した第1実施形態と同様の工程で可変スパイラルインダクタを形成するので、説明は省略する。
(第2実施形態の半導体素子の動作)
第2実施形態の動作について、図15〜17を参照して説明する。図15に示す第2実施形態の可変スパイラルインダクタの等価回路モデルは、図7を参照して説明した第1実施形態の可変スパイラルインダクタの等価回路モデルと、可変容量ダイオードCc11及びCc12と並列に、MIM容量Cm11及びCm12がそれぞれ設けられている点のみが異なっている。
図16は、第2実施形態の構成による可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するキャパシタンスの変化を、第1実施形態の構成による可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するキャパシタンスの変化と合わせて、示す図である。横軸は、第1及び第2可変容量制御入出力電極37及び39に印加される制御電圧を示し、縦軸は層間絶縁膜17、可変容量ダイオード51、支持基板13を合わせた可変スパイラルインダクタ全体のキャパシタンス(任意単位)を示している。図中、第1実施形態の構成による可変容量ダイオードのキャパシタンスを曲線IVで示し、第2実施形態の構成による可変容量ダイオードのキャパシタンスを曲線Vで示している。固定容量であるMIM容量の分だけ、可変容量ダイオードのキャパシタンスの調整範囲が高い側へシフトしている。このように、MIM容量を設けることで、第1実施形態の可変スパイラルインダクタで調整可能な範囲外(図16では、任意単位で2.5以上の容量)でのキャパシタンスの調整が可能になる。
図17に、第2実施形態による可変スパイラルインダクタ12の、周波数に対するインダクタンスの変化を示す。横軸は入力信号の周波数(GHz)を示し、縦軸は、第1入出力電極31と第2入出力電極33の間のインダクタンス(H)を示している。曲線VIは、可変容量ダイオードの無い従来のスパイラルインダクタによるインダクタンス(H)を示し、曲線VIIは、第2実施形態の可変スパイラルインダクタの制御電圧が小さい場合を示し、曲線VIIIは、第2実施形態の可変スパイラルインダクタの制御電圧が大きい場合を示している。可変スパイラルインダクタでは、入力信号の周波数によってインダクタンスが変わるが、制御電圧を変化させることにより、インダクタンスを調整することが可能になる。
第3実施形態
図18を参照して、上述したこの発明の半導体素子を用いて構成した高周波集積回路の実施例につき説明する。この第3実施形態では、特に、高周波集積回路の受信回路部に使用される低ノイズ増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)の例について説明する。図18は、LNAの回路構成を説明するための概略図である。ここで説明するLNAは、初段カスコード増幅部101と微分カスコード増幅部103の2段で構成されている。
先ず、初段カスコード増幅部101について説明する。初段カスコード増幅部101は2つのN型MOSFET(以下、NMOSと称する。)のカスコード接続を備えている。NMOSのカスコード接続は、第1NMOS131aのドレイン電極と第2NMOS131bのソース電極を接続することにより構成される。入力端子T111に、高周波信号である入力信号RFinが入力される。入力端子T111は、入力信号RFinの直流成分を除去する入力キャパシタC121及び第1可変スパイラルインダクタLv151aを経て、第1NMOS131aのゲートに接続されている。また、電源端子には電源電圧Vddが印加され、この電源端子(Vddで示す。以下、同様)が、第1抵抗成分である直列接続された2つの第1抵抗R171a及びR171bを経て接地端子GNDに接続され、第1抵抗R171a及びR171bの接続点N1が、第1可変スパイラルインダクタLv151aを経て、第1NMOS131aのゲートに接続されている。
第1NMOS131aのゲート電極に印加される電圧は、第1抵抗R171a及びR171bの抵抗分割で決まる。第1NMOS131aのソース電極は、第2可変スパイラルインダクタLv151bを経て接地端子GNDに接続されている。第2NMOS131bのゲート電極には、電源端子Vddが接続され、ドレイン電極はインダクタL161を経て電源端子Vddに接続されている。インダクタL161は、電源からのAC信号の侵入を防ぐために設けられている。初段カスコード増幅部101で増幅された信号は、第2NMOS131bのドレイン電極から、信号に含まれる直流成分を除去する第1出力キャパシタC123を経て、微分カスコード増幅部103に送られる。
次に、微分カスコード増幅部103について説明する。微分カスコード増幅部103は、第3NMOS133a及び第4NMOS133bのカスコード接続と、第5NMOS135a及び第6NMOS135bのカスコード接続を備えている。これらのカスコード接続は、第3NMOS133aのドレイン電極と第4NMOS133bのソース電極を接続することにより、また、第5NMOS135aのドレイン電極と第6NMOS135bのソース電極を接続することにより、構成される。
初段カスコード増幅部101の第1出力キャパシタC123が、第3可変スパイラルインダクタLv153aを経て、第3NMOS133aのゲート電極に接続されている。また、電源端子Vddは、第2抵抗成分である直列接続された2つの第2抵抗R173a及びR173bを経て接地端子に接続され、第2抵抗R173a及びR173bの第2接続点N2が、第3可変スパイラルインダクタLv153aを経て、第3NMOS133aのゲート電極に接続されている。第3NMOS133aのゲート電極に印加される電圧は、第2抵抗R173a及びR173bの抵抗分割で決まる。第3NMOS133aのソース電極は、第4可変スパイラルインダクタLv153bを経てノード(接続点)N181に接続されている。第4NMOS133bのゲート電極には、電源端子が接続され、ドレイン電極はインダクタL163を経て電源端子に接続されている。インダクタL163は、電源からのAC信号の侵入を防ぐために設けられている。カスコード接続された第3NMOS133a及び第4NMOS133bで増幅された信号は、第4NMOS133bのドレイン電極から、信号に含まれる直流成分を除去する第2出力キャパシタC125を経て、第1出力端子T113に送られる。
さらに、電源電圧Vddは、第3抵抗成分である直列接続された2つの第3抵抗R175a及びR175bを経て接地端子GNDに接続され、第3抵抗R175a及びR175bの第3接続点N3が、第5可変スパイラルインダクタLv155aを経て、第5NMOS135aのゲートに接続されている。第5NMOS135aのゲート電極に印加される電圧は、第3抵抗R175a及びR175bの抵抗分割で決まる。第5NMOS135aのソース電極は、第6可変スパイラルインダクタLv155bを経てノードN181に接続されている。第6NMOS135bのゲート電極には、電源端子Vddが接続され、ドレイン電極はインダクタL165を経て電源端子Vddに接続されている。インダクタL165は、電源からのAC信号の侵入を防ぐために設けられている。カスコード接続された第5NMOS135a及び第6NMOS135bで増幅された信号は、第6NMOS135bのドレイン電極から、信号に含まれる直流成分を除去する第3出力キャパシタC127を経て、第2出力端子T115に送られる。第1及び第2出力端子T113及びT115から、増幅された高周波信号RFoutが出力される。
ノードN181は、インダクタL167及びキャパシタC129が並列接続されたLC発振回路105を経て接地端子GNDに接続されている。LC発振回路105は、信号の周波数に応じて、ノードN181を接地状態にするために設けられている。
初段カスコード増幅部101及び微分カスコード増幅部103の電源端子Vddと接地端子GNDの間には、デカップリングキャパシタC141及びC143が挿入されている。デカップリングキャパシタC141及びC143は、電源の安定性を高めるために設けられている。
第1〜6可変スパイラルインダクタLv151a〜155bが50Ωインピーダンスマッチング用のインダクタであり、所望の周波数帯での50Ωインピーダンスマッチングをとることにより、その周波数帯での増幅効果を高めることができる。この50Ωインピーダンスマッチング用のインダクタに、第1及び第2実施形態で説明した可変スパイラルインダクタを用いることで、50Ωインピーダンスマッチングを容易に行うことができる。
第4実施形態
上述した第3実施形態では、高周波回路の受信回路部について説明した。第4実施形態では、図19を参照して、特に、高周波回路の送信回路部に用いられる電圧制御型発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)の例について説明する。
第1PMOS511と第2PMOS513のソース電極が接続され、Vddの電位となっている。第1PMOS511のドレイン電極は、第2PMOS513のゲート電極に接続され、第2PMOS513のドレイン電極は、第1PMOS511のゲート電極に接続されている。
第1PMOS511のドレイン電極と第2PMOS513のドレイン電極の間に、インダクタとキャパシタが並列に接続されている。ここで、インダクタは第1及び第2実施形態で説明した第1及び第2可変スパイラルインダクタLv521及びLv523が直列に接続されて構成されている。キャパシタは、第1及び第2可変キャパシタCv531及びCv533が直列に接続されていて、第1及び第2可変キャパシタCv531及びCv533の間の接続点N4に制御電圧Vctrlが印加される。第1及び第2可変キャパシタCv531及びCv533として、可変容量ダイオードが用いられる。
第1PMOS511のドレイン電極は、第1NMOS541のドレイン電極及び第2NMOS543のゲート電極に接続され、第2PMOS513のドレイン電極は、第1NMOS541のゲート電極及び第2NMOS543のドレイン電極に接続されている。第1NMOS541及び第2NMOS543のソース電極は、第3NMOS545のドレイン電極に接続され、第3NMOS545のソース電極は、接地端子に接続されている。第3NMOS545のゲート電極には、定電流電源Ic551とNMOS553により構成される定電流回路が接続されている。第1PMOS511及び第2PMOS513のドレイン電極は、それぞれ、第4NMOS547及び第5NMOS549のゲート電極に接続され、第4NMOS547及び第5NMOS549のドレイン電極がそれぞれ、第1出力端子T501、及び、第2出力端子T503に接続されている。また、第1出力端子T501は、抵抗R561を経て出力調整電圧端子に接続され、第2出力端子T503は、抵抗R563を経て出力調整電圧端子に接続される。出力調整電圧端子は、出力調整電圧Vbufferの電位になっている。第4NMOS547及び第5NMOS549のソース電極は、共に接地端子に接続されている。
この回路構成では、インダクタとキャパシタが並列接続されるので、信号発振が起き、このときの発振信号の周波数fは、f=1/2π×(LC)-1/2で表される。
通常、可変キャパシタを制御電圧によって、調整することで発振回路の周波数を変化させるが、本発明のVCOは、さらに、可変スパイラルインダクタのインダクタンスを変化させることで、発振周波数の可変範囲を広げた調整を行うことが可能となる。
図20は、第4実施形態のVCOによる発振周波数特性を説明するための図である。横軸は、可変キャパシタの制御電圧[V]を示し、縦軸は発振周波数f[Hz]を示している。図20中、曲線IXは、インダクタンスを変化させずに、可変キャパシタの制御電圧を変化させた状態での回路での発振周波数を示す。インダクタに第1実施形態及び第2実施形態で説明した可変スパイラルインダクタを用いると、曲線Xから曲線XIの範囲で設定に応じた発振周波数を得ることができる。
第1実施形態の可変スパイラルインダクタの構成についての説明に供する図(その1)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの構成についての説明に供する図(その2)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その1)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その2)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その3)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その4)である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの等価回路モデルを示す図である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するキャパシタンスの変化を示す図である。 第1実施形態の可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するインダクタンスの変化を示す図である。 第1実施形態による可変スパイラルインダクタの、周波数に対するインダクタンスの変化を示す図である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの構成についての説明に供する図(その1)である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの構成についての説明に供する図(その2)である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その1)である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの製造方法についての説明に供する工程図(その2)である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの等価回路モデルを示す図である。 第1及び第2実施形態の可変スパイラルインダクタの、制御電圧に対するキャパシタンスの変化を示す図である。 第2実施形態の可変スパイラルインダクタの、周波数に対するインダクタンスの変化を示す図である。 第3実施形態の低ノイズ増幅器についての説明に供する図である。 LC−VCO回路構成を説明するための概略図である。 LC−VCO回路による発振周波数特性を説明するための図である。 SOI基板上に設けられたスパイラルインダクタの従来例についての説明に供する図である。 スパイラルインダクタの従来例の等価回路モデルを示す図である。 可変スパイラルインダクタの従来例の等価回路モデルを示す図である。 可変スパイラルインダクタの従来例について上側から見た概略的平面図である。
符号の説明
11、12 可変スパイラルインダクタ
13 支持基板
15 埋め込み酸化膜
16 絶縁層
17 層間絶縁膜
17a 第1絶縁層
17b 第2絶縁層
17c MIM絶縁層
19 保護膜
21 スパイラル電極
31 第1入出力電極
33 第2入出力電極
35 ゲート入出力電極
35a 開口部
37 第1可変容量制御入出力電極
39 第2可変容量制御入出力電極
42 スパイラル電極用開口部
43 スパイラル電極取り出し電極
43a 層間電極
43b 取り出し電極
44 ゲート電極用開口部
45 ゲート取り出し電極
46 第1可変容量制御電極用開口部
47 第1可変容量取り出し電極
48 第2可変容量制御電極用開口部
49 第2可変容量取り出し電極
50 シリコン層
51 可変容量ダイオード
53 ゲート酸化膜
55 ゲート領域
55a ゲート予定領域
57 第1高濃度拡散領域
57a 第1高濃度拡散予定領域
59 第2高濃度拡散領域
59a 第2高濃度拡散予定領域
65 ゲート電極
67 第1可変容量制御電極
69 第2可変容量制御電極
73 絶縁体層
75 第2金属電極
77 MIM接続電極
101 初段カスコード増幅部
103 微分カスコード増幅部

Claims (12)

  1. 絶縁性の基板上に、第1及び第2制御電極を備えた可変容量ダイオードが設けられて構成される容量可変部と、
    該容量可変部上に設けられた絶縁層と、
    該絶縁層の上側に第1及び第2入出力電極、及び、第1及び第2制御用入出力電極がそれぞれ露出して設けられていると共に、前記絶縁層内に、前記第1入出力電極と前記第2入出力電極とを電気的に接続する渦巻き螺旋状のスパイラル電極、前記第1制御電極と前記第1制御用入出力電極との間を電気的に接続する第1制御用取り出し電極、及び前記第2制御電極と前記第2制御用入出力電極との間を電気的に接続する第2制御用取り出し電極が、それぞれ設けられているインダクタ部と
    を備えて構成されることを特徴とする半導体素子。
  2. SOI基板又はSOS基板のシリコン層に、第1及び第2制御電極を備えた可変容量ダイオードが設けられて構成される容量可変部と、
    該容量可変部上に設けられた絶縁層と、
    該絶縁層の上側に第1及び第2入出力電極、及び、第1及び第2制御用入出力電極がそれぞれ露出して設けられていると共に、前記絶縁層内に、前記第1入出力電極と前記第2入出力電極とを電気的に接続する渦巻き螺旋状のスパイラル電極、前記第1制御電極と前記第1制御用入出力電極との間を電気的に接続する第1制御用取り出し電極、及び前記第2制御電極と前記第2制御用入出力電極との間を電気的に接続する第2制御用取り出し電極が、それぞれ設けられているインダクタ部と
    を備えて構成されることを特徴とする半導体素子。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体素子において、前記可変容量ダイオードがPN接合ダイオードであることを特徴とする半導体素子。
  4. 請求項1又は2に記載の半導体素子において、前記可変容量ダイオードがMOSダイオードであることを特徴とする半導体素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体素子において、
    前記容量可変部は、前記第1制御電極上に、該第1制御電極と電気的に接続された第1金属電極、絶縁体層、及び第2制御電極に電気的に接続された第2金属電極を順に積層して構成された固定容量を含むことを特徴とする半導体素子。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体素子において、
    前記容量可変部は、前記第1制御電極上に、該第1制御電極と電気的に接続された第1多結晶シリコン電極、絶縁体層、及び第2制御電極に電気的に接続された第2多結晶シリコン電極を順に積層して構成された固定容量を含むことを特徴とする半導体素子。
  7. 絶縁層上に、ゲート領域と高濃度拡散予定領域とが設定されている半導体層が設けられている半導体基板を用意する工程と、
    前記半導体層をn−導電型半導体層に変えるために第1イオンをドープする第1イオン注入工程と、
    前記半導体層の前記ゲート領域上にゲート酸化膜を形成する工程と、
    該ゲート酸化膜上に第1制御電極を形成する工程と、
    前記第1制御電極をマスクとして、前記半導体層の前記高濃度拡散予定領域をn+導電型領域に変えるために第2イオンをドープする第2イオン注入工程と、
    前記n+導電型領域上に第2制御電極を設けて可変容量ダイオードを形成する工程と、
    該可変容量ダイオード上に第1絶縁層を設ける工程と、
    該第1絶縁層上に、層間電極を設ける工程と、
    前記第1絶縁層及び前記層間電極上に第2絶縁層を設ける工程と、
    前記第1及び第2絶縁層にスパイラル電極用開口部、及び第1及び第2制御用開口部を設ける工程と、
    前記第1及び第2制御用開口部に第1及び第2制御用取り出し電極をそれぞれ設けると共に、スパイラル電極用開口部に層間電極と電気的に接続する取り出し電極を設けてスパイラル電極取り出し電極とする工程と、
    前記第2絶縁層上に、前記スパイラル電極取り出し電極と電気的に接続するようにスパイラル電極を設けるとともに、スパイラル電極及びスパイラル電極取り出し電極を経て電気的に接続される、第1入出力電極及び第2入出力電極と、第1制御用取り出し電極と電気的に接続される第1制御用入出力電極と、第2制御用取り出し電極と電気的に接続される第2制御用入出力電極とを設ける工程と、
    前記第2絶縁層上に保護膜を設ける工程と、
    前記保護膜に開口部を設けて、前記第1入出力電極、前記第2入出力電極、前記第1制御用入出力電極、及び前記第2制御用入出力電極を露出させる工程と
    を備えて構成されることを特徴とする半導体素子製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体素子製造方法において、
    前記可変容量ダイオードを形成する工程に続いて、前記第1制御電極と前記第2制御電極とを電気的に接続し、かつ前記第1制御電極上に位置する固定容量を設けることを特徴とする半導体素子製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体素子製造方法において、
    前記固定容量を第1金属電極、絶縁体層、及び第2金属電極の順に形成して積層構造にすることを特徴とする半導体素子製造方法。
  10. 請求項8に記載の半導体素子製造方法において、
    前記固定容量を第1多結晶シリコン電極、絶縁体層、及び第2多結晶シリコン電極の順に形成して積層構造にすることを特徴とする半導体素子製造方法。
  11. 第1及び第2N型MOSFET、第1インダクタ、入力キャパシタ、第1出力キャパシタ、第1及び第2可変インダクタ、及び第1抵抗成分を含んで構成される初段カスコード増幅部と、
    第3、第4、第5及び第6N型MOSFET、第2、第3及び第4インダクタ、第2及び第3出力キャパシタ、第3、第4、第5及び第6可変インダクタ、及び第2及び第3抵抗成分を含んで構成される微分カスコード増幅部とを備え、
    前記初段カスコード増幅部においては、
    前記第1N型MOSFETのドレイン電極が、前記第2N型MOSFETのソース電極に接続され、
    前記第2N型MOSFETのドレイン電極が、前記第1インダクタを経て電源端子に接続され、さらに、前記第2N型MOSFETのドレイン電極が、前記第1出力キャパシタに接続され、
    前記第2N型MOSFETのゲート電極が、前記電源端子に接続され、
    前記第1N型MOSFETのソース電極が、前記第2可変インダクタを経て接地端子に接続され、
    前記第1抵抗成分が、前記電源端子及び接地端子間の第1接続点で直列接続されている第1及び第2抵抗素子で構成され、
    前記第1N型MOSFETのゲート電極が、前記第1及び第2抵抗素子間の第1接続点に前記第1可変インダクタを経て接続され、
    入力端子が前記入力キャパシタを経て前記第1接続点に接続され、
    さらに、前記微分カスコード増幅部においては、
    前記第3N型MOSFETのドレイン電極が、前記第4N型MOSFETのソース電極に接続され、
    前記第4N型MOSFETのドレイン電極が、前記第2インダクタを経て前記電源端子に接続され、さらに、前記第4N型MOSFETのドレイン電極が、前記第2出力キャパシタを経て第1出力端子に接続され、
    前記第4N型MOSFETのゲート電極が、前記電源端子に接続され、
    前記第3NMOSのソース電極が、直列接続された前記第4及び第6可変インダクタを経て、前記第5N型MOSFETのソース電極に接続され、
    前記第2抵抗成分が、前記電源端子及び接地端子間に直列接続されている第3及び第4抵抗素子で構成され、
    前記第3N型MOSFETのゲート電極が、前記第3及び第4抵抗素子間の第2接続点に前記第3可変インダクタを経て接続され、
    前記第5N型MOSFETのドレイン電極が、前記第6N型MOSFETのソース電極に接続され、
    前記第6N型MOSFETのドレイン電極が、前記第3インダクタを経て前記電源端子に接続され、さらに、前記第6N型MOSFETのドレイン電極が、前記第3出力キャパシタを経て第2出力端子に接続され、
    前記第6N型MOSFETのゲート電極が、前記電源端子に接続され、
    前記第3抵抗成分が、前記電源端子及び接地端子間に直列接続されている第5及び第6抵抗素子で構成され、
    前記第5N型MOSFETのゲート電極が、前記第5及び第6抵抗素子間の第3接続点に前記第5可変インダクタを経て接続され、
    前記第4及び第6可変インダクタ間の第4接続点が、第4インダクタ及びキャパシタの並列回路を経て、前記接地端子に接続され、
    前記第2接続点が前記第1出力キャパシタと接続され、
    さらに、前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6可変インダクタが請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体素子であることを特徴とする高周波集積回路。
  12. 第1及び第2P型MOSFET、第1、第2、第3、第4及び第5N型MOSFET、インダクタ、キャパシタ、第1及び第2制御抵抗を備える高周波集積回路において、
    前記第1P型MOSFETと前記第2P型MOSFETのソース電極が、電源端子に接続され、
    前記第1P型MOSFETのドレイン電極が、前記第2P型MOSFETのゲート電極に接続され、
    前記第2P型MOSFETのドレイン電極が、前記第1P型MOSFETのゲート電極に接続され、
    前記第1P型MOSFETのドレイン電極と前記第2P型MOSFETのドレイン電極との間に、前記インダクタと前記キャパシタが並列に接続され、
    前記インダクタは、第1可変インダクタ及び第2可変インダクタが直列に接続されて構成され、
    前記キャパシタは、第1可変キャパシタ及び第2可変キャパシタが直列に接続されて構成され、かつ、前記第1及び前記第2可変キャパシタの接続点に制御電圧端子が接続され、
    前記第1P型MOSFETのドレイン電極が、前記第1N型MOSFETのドレイン電極及び前記第2N型MOSFETのゲート電極に接続され、
    前記第2P型MOSFETのドレイン電極が、前記第1N型MOSFETのゲート電極及び前記第2N型MOSFETのドレイン電極に接続され、
    前記第1N型MOSFET及び前記第2N型MOSFETのソース電極が、前記第3N型MOSFETのドレイン電極に接続され、
    前記第3N型MOSFETのソース電極が、接地端子に接続され、
    前記第3N型MOSFETのゲート電極が、定電流回路に接続され、
    前記第1及び第2P型MOSFETのドレイン電極が、前記第4及び第5N型MOSFETのゲート電極にそれぞれ接続され、
    前記第4及び第5N型MOSFETのドレイン電極が、第1及び第2出力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1及び第2出力端子が、それぞれ第1及び第2制御抵抗を経て出力制御電圧端子に接続され、
    前記第4N型MOSFET及び前記第5N型MOSFETのソース電極が、共に接地端子に接続され、
    前記第1及び第2可変インダクタが請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体素子であることを特徴とする高周波集積回路。
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