JP4391075B2 - 空調換気設備及び空調換気方法 - Google Patents

空調換気設備及び空調換気方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,航空機の格納庫内における空調温湿度分布及び作業環境を改善するための空調換気設備及び空調換気方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在,航空機の格納庫は,単に格納しておくための倉庫のような建物ではなく,航空機の大型の整備工場となりつつある。従って,この格納庫には,航空機の細かい整備作業は勿論のこと,航空機の塗装,乾燥,塗装剥離等の塗装作業に対応できる設備が必要になる。具体的には,例えば塗料の有機溶剤による中毒を予防するための換気設備が必要になる。
【0003】
そこで,特公平6―36896号公報では,格納庫の塗装時の環境を,省設備,省エネルギで改善するプッシュプル効果を持った換気装置が提案されている。この換気装置では,格納庫の天井部に空気吹き出し口を設け,航空機胴体の下方に排気口を設け,航空機胴体の両脇にエアージェットノズルを設けている。そして,格納庫内の航空機に対し,上部から空気を供給し,下部から排気して,そのプッシュプル効果をエアージェットによって助長している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,近年,航空機の機種の多様化に伴い,大・中型機から小型機まで様々な大きさの航空機を格納する格納庫が増えている。そして,省コスト,省エネルギ等の観点から複数機を格納できる格納庫が望ましい。このような格納庫では,例えば格納位置の異なる複数の航空機に対して塗装作業が行われるので,前記換気装置をそのまま適用すると,十分な換気が行われない。つまり,前記換気装置では,例えば格納庫の隅の方に格納された航空機の換気が十分に行われない。これを解消するために各航空機毎に前記換気装置を設けようとすると,各空気吹き出し口からの給気が干渉し,換気のための適切な気流が形成されない恐れがある。また,格納庫内に複数の前記換気装置が設置されるので,コスト,エネルギ共に増大する。さらに小型の航空機のように局所的な換気で十分な場合であっても,大型の航空機と同様の広い範囲の換気が行われる恐れがあり,非効率である。かかる観点から,多種類で複数の航空機の塗装作業に対応できる格納庫の換気設備が必要である。
【0005】
一方,大気汚染防止,地球環境汚染問題が深刻化するにつれて,揮発性有機化合物の排出規制が益々強化されている。航空機の塗装作業においても,有機溶剤の排出は,当然規制される。このような中で,航空機用塗料についても,従来の油性塗料から無公害化塗料の一つである水性塗料への転換が進められつつある。
【0006】
しかし,水性塗料は,油性塗料に比べて蒸発速度が遅いため,その分周囲空気の温度の影響を受けやすく,液ダレ等の塗装作業性や仕上がり状態に問題が生じやすい。したがって,従来の油性塗料使用時に比べて,格納庫内の温度管理を厳密に行う必要がある。
【0007】
また,作業員の作業環境については,従来から,格納庫が巨大空間であることから,本格的に換気・空調を行うことが困難であると考えられてきた。一般的には,作業員個々に対するスポット空調を行うことで対処していた。この問題に対して,格納庫内の換気を行う前記換気装置が適用できるが,やはり換気だけでは,十分な対応ができない。例えば高温多湿の夏や氷点下となる冬には,良好な作業環境を作ることはできない。まして昨今の厳しい労務事情から,益々少人数で,短時間内に各種作業を行わなければならず,作業環境は,一層厳しさを増している。このように,作業員の作業環境の改善は,重要な課題になってきている。
【0008】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,格納された複数の航空機に対する塗装作業等の整備作業に対応でき,格納庫内の温度を管理し,さらに作業員の作業環境を改善できる格納庫の空調換気設備及び空調換気方法を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,複数の航空機を格納できる格納庫における空調換気設備において,前記格納庫の天井中央部に所定方向に連設された複数の第1の給気口と,前記第1の給気口に対向する位置であって,前記格納庫の床面中央部に連設された複数の排気口と,前記格納庫の側部に前記所定方向に連設され,水平方向に給気を吹き出す複数の第2の給気口と,前記格納庫内の雰囲気を攪拌するための攪拌用ファンと,を備え,前記第1の給気口と第2の給気口は,それぞれ給気ダクトを介して給気ユニットに接続されており,前記給気ダクトには,各第1の給気口及び各第2の給気口からの給気を制御できる給気ダンパが設けられ,前記給気ユニットは,風量調節可能な給気ファンと,給気温度を調整する温調器を有し,前記排気口は,排気ダクトを介して排気ファンに接続され,当該排気ダクトには,各排気口からの排気を制御できる排気ダンパが設けられ,さらに,格納された航空機の機種,当該航空機に対する作業内容に応じて前記給気ダンパ,排気ダンパの開閉を制御し,格納庫内を所定のゾーン毎に空調できる制御装置を備えたことを特徴とする,空調換気設備が提供される。
【0010】
この発明によれば,第1の給気口からの給気と排気口からの排気によって,プッシュプル換気が行われ,格納庫の中心に格納された航空機に対する換気が行われる。格納庫の側部に,第2の給気口が設けられているので,格納庫の側部付近にも排気口に向かう気流を形成することができ,格納庫の側部付近に格納された航空機に対する換気も行うことができる。したがって,格納庫に複数の航空機が並べられて格納された場合であっても,総ての航空機に対して十分な換気を行うことができる。給気ユニットは,給気温度の温調器を備えており,格納庫内の温度管理を厳密に行うことができる。この結果,例えば塗装作業の乾燥時に,格納庫内を昇温することができるので,塗料に水性塗料を用いた場合であっても塗料を迅速に乾燥できる。したがって,上述した液ダレ等の塗装作業性や仕上がり状態の問題を改善できる。第2の給気口から格納庫内に所定温度の給気をし,攪拌用ファンによって格納庫内の雰囲気を攪拌することによって,格納庫内全体の冷暖房を行うことができる。したがって,季節にかかわらず,格納庫内を快適な温度に維持することができるので,作業員の作業環境を改善できる。
【0011】
本発明によれば,各航空機の作業に応じた局所的な空調を行うことができる。余分な空調が抑制されて,省コスト,省エネルギ化が図られる。
【0012】
前記第1の給気口と第2の給気口は,それぞれ異なる給気ユニットに接続されていてもよく,かかる場合,第1の給気口からの給気と第2の給気口からの給気を,例えば別個のタイミング,設定で行うことができる。
【0013】
前記給気ユニットは,外気と還気を取り入れることができ,さらに,この外気と還気との取り入れを切り替えることができてもよい。かかる場合,例えば換気の場合には,外気を取り入れ,冷暖房の場合には,還気を取り入れることができるので,換気や冷暖房を効率よく行うことができる。
【0014】
前記給気ユニットは,加湿器を有していてもよい。前記第2の給気口は,前記第1の給気口よりも低い位置に設置されていてもよい。このように第2の給気口を低い位置に設置することによって,格納庫の側部付近に小型の航空機を格納した場合に,この小型の航空機に十分な給気を行うことができる。したがって,格納庫付近の小型の航空機の空調を適切に行うことができる。なお,前記第2の給気口は,前記格納庫の両側部に設けられていてもよい。
【0015】
前記攪拌用ファンの攪拌用送風口は,前記格納庫の天井部に設けられ,前記格納庫の中心部側に向いた俯角方向に向けられていてもよい。この場合,前記第2の給気口から排気口に向かう,格納庫の中心方向への流れが助長され,格納庫内の攪拌がより効果的に行われる。なお,前記攪拌用送風口は,前記所定方向に沿って複数箇所に連設されていてもよい。
【0016】
請求項の発明によれば,請求項1〜のいずれかに記載の空調換気設備を用いた格納庫の空調換気方法であって,格納庫の中央とその隣に,航空機が格納され,前記格納庫の中央にある航空機に対する作業時には,前記第1の給気口,第2の給気口の少なくともいずれか一方からの給気と,前記排気口からの排気が行われ,前記中央の隣にある航空機に対する作業時には,前記第2の給気口からの給気と,前記排気口からの排気が行われることを特徴とする格納庫の空調換気方法が提供される。
【0017】
かかる空調換気方法によれば,格納庫の側部付近に格納された航空機に対しても,第2の給気口から十分な給気が行われるので,格納庫内の総ての航空機に対する空調が適切に行われる。前記中央の隣には,前記中央にある航空機よりも相対的に小型の航空機が格納されており,この小型の航空機に対する作業時には,当該小型の航空機に対向する第2の給気口から給気が行われてもよい。かかる場合,小型の航空機の作業時に,総ての第2の給気口からの給気を行う必要がないので,その分,消費エネルギを低減できる。
【0018】
前記中央にある航空機の主翼部に対する作業時には,前記第2の給気口からの給気と,前記中央にある航空機の胴体の中央部に対向する排気口からの排気が行われるようにしてもよい。かかる場合,第2の給気口からの給気が主翼部付近を通過して排気口に流れ込むので,主翼部付近の領域を効果的に空調できる。また,格納庫の側部付近に達する大きな主翼部であっても,その作業時の空調を十分に行うことができる。
【0019】
前記格納庫内全体の温度調節をする際には,前記第2の給気口からの給気と,前記攪拌用ファンによる攪拌が行われるようにしてもよい。第2の給気口による側部からの給気と,その攪拌によって,格納庫内全体の空調が迅速かつ適切に行われる。
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる空調換気設備1を備えた格納庫2の正面縦断面図であり,図2は,格納庫2の平面図である。
【0024】
格納庫2は,図1に示すように例えば中央部に近づくにつれて天井が高くなるような略半球状のドーム型に形成されている。格納庫2には,例えば中央部に一機の大・中型の航空機3を,当該航空機3の両側に小型の二機の航空機4,5を収容できる。ここで航空機4は,航空機3のX方向負方向側(図1の左側)に,航空機5は,X方向正方向側(図1の右側)に収容されている。各航空機3〜5の収容される位置には,図示しない作業台を初めとする作業設備が設置されており,各航空機3〜5毎に作業用のドックが形成されている。この各ドックでは,各航空機3〜5の塗装作業を初めとする各種整備作業が行われる。なお,かかる実施の形態では,大・中型の航空機は,例えば全長が40m以上のものとし,小型の航空機は,全長が40m未満のものとする。また,小型の航空機には,ヘリコプターも含まれる。
【0025】
空調換気設備1は,第1の給気口としての天井給気口10,第2の給気口としての側部給気口11,排気口12及び攪拌用送風口13等を有している。天井給気口10は,図1に示すように格納庫2の天井中心部に設置されている。天井給気口10は,図2に示すように複数箇所に設けられている。天井給気口10は,例えば航空機3の胴体,つまりノーズ部3a,ヒューズ部3b,テール部3cに沿って,例えば二列に連設されている。
【0026】
各天井給気口10は,例えば各々の分岐給気ダクト20を介して主給気ダクト21に連通している。各分岐給気ダクト20には,それぞれ給気ダンパ22が設けられており,給気は,各天井給気口10毎に行うことができる。したがって,給気を行う天井給気口10を選択することによって,例えば航空機3の胴体の各部分に対して別々に給気を行うことができる。主給気ダクト21は,航空機3の胴体に沿って配置されており,給気ユニット23に接続されている。
【0027】
給気ユニット23は,図1に示すように給気ファン24,加熱コイル25,冷却コイル26及びフィルタ27等を有している。給気ファン24は,例えば可変翼軸流ファンであり,給気風量を自在に変更できる。この給気ファン24によって,格納庫2内に所定風量の給気を行い,格納庫2内の換気を促すことができる。加熱コイル25及び冷却コイル26は,それぞれ図示しない熱源に接続されている。加熱コイル25,冷却コイル26内を通過した給気は,所定温度に調整される。したがって,給気ユニット23から所定温度の給気を行い,格納庫2内を所定温度に管理できる。なお,加熱コイル25及び冷却コイル26は,温調器を構成している。
【0028】
給気ユニット23には,給気ユニット23内に給気を取り入れる取り入れダクト28が接続されている。この取り入れダクト28は,格納庫2外の外気を取り入れる外気取り入れダクト29と,格納庫2内の還気を取り入れる還気取り入れダクト30に連通している。外気取り入れダクト29と還気取り入れダクト30との分岐点には,切り替えダンパ31が取り付けられており,外気と還気の取り入れを適宜切り替えることができる。
【0029】
一方,側部給気口11は,図1に示すように格納庫2の両側部に取り付けられている。各側部給気口11は,図2に示すように大型機である航空機3のノーズ部3aからテイル部3cに対向する位置に複数連設されている。換言すると,側部給気口11は,格納庫2の側部においてY方向(図2の上下方向)の一端から他端にまで並べられている。側部給気口11は,図1に示すように少なくとも天井給気口10よりも低い位置であって,小型機の航空機4,5より上方に取り付けられている。また,側部給気口11は,航空機3の主翼部3dよりも僅かに高い位置に設置されている。
【0030】
側部給気口11は,図2に示すように4つの側部給気口群H1〜H4からなる。第1の側部給気口群H1は,格納庫2の航空機4側の側部であって,格納庫2のY方向負方向側(格納庫2の正面側),つまり航空機4に対向する位置に配置されている。第2の側部給気口群H2は,格納庫2の航空機4側の側部であって,Y方向正方向側(格納庫2の背面側)に配置されている。第3の側部給気口群H3は,格納庫2の航空機5側の側部であって,航空機5に対向する位置,つまり格納庫2のY方向負方向側に配置されている。第4の側部給気口群H4は,格納庫2の航空機5側の側部であって,格納庫2の背面側に配置されている。したがって,第1の側部給気口群H1からの給気は,航空機4のある方向に行われる。第3の側部給気口群H3からの給気は,航空機5のある方向に行われる。
【0031】
第1の側部給気口群H1及び第2の側部給気口群H2の側部給気口11は,例えば各給気ダクト40,41を通じて一箇所の給気ユニット42に連通している。第3の側部給気口群H3及び第4の側部給気口群H4の側部給気口11は,それぞれの給気ダクト43,44を通じて給気ユニット45に連通している。給気ダクト40,41,43及び44には,それぞれ給気ダンパ46〜49が取り付けられており,各側部給気口群H1〜H4毎に独立して給気を行うことができる。もちろん各側部給気口11毎に給気ダンパを取り付けるようにしてもよい。
【0032】
給気ユニット42,45は,図1に示すように前記給気ユニット23と同様の構成を有し,給気ファン50,加熱コイル51,冷却コイル52及びフィルタ53等を有している。また,給気ユニット42,45の取り込みダクト54は,外気取り込みダクト55と還気取り込みダクト56に連通しており,さらに切り替えダンパ57によって,外気と還気の取り込みを選択できる。
【0033】
空調換気設備1の排気口12は,図1に示すように格納庫2の床面中央部に設けられている。排気口12は,図2に示すように航空機3の胴体に沿って複数連設されている。各排気口12は,図1に示すように排気トレンチ60に連通している。排気トレンチ60は,床面の下方で例えば航空機3の胴体に沿って形成されている。各排気口12と排気トレンチ60との間には,排気ダンパ61が介装されている。したがって,排気ダンパ61により,排気の行われる排気口12を選択し,格納庫2内の雰囲気を航空機3の下方の所定位置から排気できる。
【0034】
排気トレンチ60は,主排気ダクト70を通じて排気ユニット71に接続されている。排気ユニット71は,排気ファン72,フィルタ73等を有しており,この排気ユニット71によって格納庫2内の雰囲気を各排気口12から積極的に排気できる。したがって,前記天井給気口10及び側部給気口11からの給気と排気口12からの排気とによって,格納庫2内をプッシュプル式に換気することができる。特に,天井給気口10,側部給気口11及び排気口12の組み合わせによって,格納庫2内に所定方向の気流を形成し,格納庫2内をゾーン別に換気,空調できる。
【0035】
攪拌用送風口13は,例えば格納庫2の天井の天井給気口10の両側に設けられている。攪拌用送風口13は,下方向から格納庫2の中心側に傾けた俯角方向に向けられている。攪拌用送風口13は,航空機3の胴体に沿って図2に示すようなダクト80に連設されている。ダクト80は,攪拌用ファンとしてのジェットファン81に連通している。したがって,ジェットファン81を稼動させることによって,攪拌用送風口13から高速流が噴出され,格納庫2内の雰囲気が攪拌される。
【0036】
前記給気ユニット23,42,45,排気ユニット71及びジェットファン81の稼動,給気ユニット23,42,45の給気温度,給気ダンパ22,46〜49及び排気ダンパ61の開閉等の空調換気設備1の諸元は,例えば格納庫2内に設けられたコントロール室(図示せず)の制御装置90(図1に示す)において自動制御されている。
【0037】
制御装置90は,例えばタッチパネル方式の設定入力部91を有している。設定入力部91には,航空機3〜5毎に,格納される各航空機の機種,その作業内容等を入力できる。また,航空機3の場合には,当該航空機3の各部分,つまりノーズ部3a,ヒューズ部3b,テイル部3c,主翼部3d毎の作業内容等を入力できる。制御装置90は,当該入力情報に基づいて,予め記憶されているプログラムを実行し,前記空調換気設備1の諸元を自動制御して格納庫2をゾーン毎に空調,換気する。本実施の形態においては,制御装置90は,航空機3の各部分のある各ゾーン,航空機4,5のある各ゾーンに分けて空調する。なお,制御装置90は,空調換気に関する各種設定を手動で行うこともできる。例えば設定入力部91から入力することによって,給気風量,給気温度等を設定できる。
【0038】
以上のように構成された格納庫2で行われる整備作業時の空調換気について説明する。先ず,格納庫2の中央部に格納された大型の航空機3の整備作業について説明する。
【0039】
例えば,航空機3の塗装,乾燥,塗料剥離整備作業,予め定められた時間使用された部品の分解点検及び交換を行うHT整備作業,定期点検及び修理交換を行うOC整備作業,運転状況のデータを採取し,それを分析,検討するCM整備作業等を行う場合には,航空機3の周辺雰囲気を換気する必要がある。航空機3は,大型機であるため,各部3a〜3d毎に当該整備作業が行われる。例えばノーズ部3aの塗装作業が行われる場合,給気ユニット23と排気ユニット71が稼動し,ノーズ部3aに対応する位置の天井給気口10から給気が行われる。なお,この塗装作業時の給気は,切り替えダンパ31によって外気が選択されている。一方,ノーズ部3aに対応する排気口12から排気が行われ,図3に示すようにプッシュプル効果によってノーズ部3aのあるゾーンAのみが換気される。こうしてノーズ部3aにおける塗装作業が好適に行われる。
【0040】
航空機3のヒューズ部3bの塗装作業が行われる場合は,ヒューズ部3bに対応する位置の天井給気口10からの給気と,ヒューズ部3bに対応する位置の排気口12からの排気によって,図4に示すようにヒューズ部3bのあるゾーンBが換気される。テール部3cの塗装作業が行われる場合には,テール部3cに対応する天井給気口10からの給気と,テール部3cに対応する排気口12からの排気によって,図5に示すようにテール部3cのあるゾーンCが換気される。
【0041】
主翼部3dの塗装作業が行われる場合には,給気ユニット42,45が稼動し,給気ダンパ46〜49が開放されて側部給気口11から給気が行われる。そして,例えばヒューズ部3bに対応する排気口12からの排気が行われ,図6に示すように側部給気口11から中央付近の排気口12に向かう気流が形成される。こうして,主翼部3dのあるゾーンDの換気が行われる。このように,塗装作業時には,塗装作業が行われる部分に対応した天井給気口10又は側部給気口11からの給気と,当該部分の排気口12からの排気が行われ,各ゾーン毎に局所的な換気が行われる。
【0042】
また,航空機3の複数部分で作業が行われる場合には,上述した各ゾーンの換気を組み合わせて行えばよい。そして,ノーズ部3a,ヒューズ部3b,テイル部3cからなる胴体全体の塗装作業を同時に行う場合には,総ての天井給気口10からの給気と総ての排気口12からの排気を行えばよく,かかる場合胴体全体の換気が行われる。主翼部3dを加えた航空機3全体の塗装作業を行う場合には,さらに側部給気口11からの給気を加えて行えばよい。
【0043】
一方,航空機3の塗料乾燥作業,冬場の整備作業時には,格納庫2内を昇温,暖房する必要がある。例えば冬場の塗装作業時には,給気ユニット42,45が稼動され,当該給気ユニット42,45の加熱コイル51において所定の暖房温度に調節された給気が,図7に示すように総ての側部給気口11から格納庫2内に供給される。このときの給気は,格納庫2から排出された還気が選択されている。排気は,例えば総ての排気口12から行われる。これに加え,ジェットファン81が稼動され,格納庫2内の雰囲気が攪拌される。この側部給気口11からの給気,排気口12からの排気,ジェットファン81による攪拌によって,格納庫2内全体(図7の斜線部)が暖房される。この結果,冬場の作業をより暖かい格納庫2内で行うことができるので,作業員の作業環境が改善される。
【0044】
また,例えば航空機3の塗料乾燥作業時には,給気ユニット23が稼動され,塗装乾燥作業が行われている部分に対応した天井給気口10から所定温度の給気が行われる。こうすることによって,その部分のあるゾーンが昇温し,塗料の乾燥速度が上がるので,水性塗料を使用した場合であっても適正な塗装を行うことができる。なお,格納庫2の航空機の出入り口には,大扉があり,この大扉の隙間から冷気が流入しやすい。格納庫2の大扉に近い側部給気口11の給気と排気口12の排気を強くすることによって,その大扉付近を他の領域と同じ温度に保つようにしてもよい。また,格納庫2内全体の暖房と,格納庫2内の所定ゾーンの昇温を合わせて行う場合には,給気ユニット23,42,45を連動させて,上記空調を行ってもよい。
【0045】
夏場の塗装,乾燥,塗料剥離整備作業等を行う場合,格納庫2内を冷房,降温する必要がある。給気ユニット23,42,45における給気温度を下げることによって,格納庫2内に冷気を供給できる。例えば総ての側部給気口11から給気と,排気口12からの排気,さらにジェットファン81による攪拌によって,格納庫2内全体を冷房できる。また,上述したように給気される天井給気口10,側部給気口11と,排気される排気口12を適宜選択することによって,航空機3の各ゾーン,航空機4,5のあるゾーン毎の降温も行うことができる。なお,当然,側部給気口11による格納庫2全体の冷暖房と,天井給気口10による局所的な昇温,降温は,併せて行ってもよい。
【0046】
次に,航空機3の両隣に格納された小型の航空機4,5の整備作業時の空調について説明する。塗装作業を初めとする整備作業時に航空機4の周辺の換気を行う場合,図8に示すように第1の側部給気口群H1の側部給気口11から給気が行われる。その一方で,例えば前記給気が行われている側部給気口11に対向する排気口12から排気が行われる。こうすることにより,側部給気口11から排気口12に向かう,航空機4を通過する気流が形成され,航空機4のあるゾーンEの換気が行われる。航空機5の周辺の換気も同様に,第3の側部給気口群H3の側部給気口11からの給気と,当該側部給気口11に対向する排気口12からの排気により,図9に示すように航空機5のあるゾーンFの換気が行われる。
【0047】
上述の塗料乾燥時等に航空機4のあるゾーンEを昇降温,冷暖房する場合は,給気ユニット42において給気温度を調整し,第1の側部給気口群H3の側部給気口11から所定温度の給気が行われる。同時に排気口12からの排気も行われる。このとき,ジェットファン81を稼動させてもよく,かかる場合,格納庫2内の雰囲気が攪拌されて,例えば作業台の下部等のよどみ部分にも給気が行われるので,航空機4のあるゾーンEがより迅速,かつ確実に温調される。航空機5側の昇降温も航空機4側と同様に,給気ユニット45において給気温度を調整し,第3の側部給気口群H3からの給気により行うことができる。
【0048】
以上の実施の形態によれば,格納庫2内に側部給気口11を取り付けて,格納庫2の側部付近の空調を十分に行うことができるようにしたので,格納庫2内に複数の航空機3〜5を格納した場合であっても,総ての航空機3〜5に対して最適な条件で整備作業を行うことができる。
【0049】
給気ユニット23,42,45は,給気温度の設定ができるので,格納庫2内の温度調節を行うことができる。これにより,例えば塗装乾燥時に,格納庫2内の雰囲気を昇温させて,塗料の乾燥を促進することができる。それ故,例え水性塗料を使用しても乾燥時間を短縮し,塗装作業性や仕上がり状態を改善できる。
【0050】
また,温度調節された給気を側部給気口11から供給し,中央部の排気口12から排気し,さらにジェットファン80によって格納庫2内の雰囲気を攪拌することによって,格納庫2全体を迅速かつ確実に冷暖房できる。したがって,作業員が快適な温度で作業を行うことができ,作業員の作業環境が改善される。
【0051】
給気ダンパ22,46〜49,排気ダンパ61により,格納庫2内の所定のゾーンに対する給気と排気を行うことができるので,例えば塗装作業時に,その作業が行われているゾーンのみの換気を行うことができる。また,塗装乾燥時に,そのゾーンのみの昇温を行うことができる。さらに,作業が行われているゾーンのみの昇降温,冷暖房を行うことができる。特に,側部給気口11から給気と,ヒューズ部3b付近の排気口12からの排気によって,航空機3の主翼部3dのあるゾーンDの局所的な空調を行うことができる。これらの結果,余計なエネルギ消費をなくし,さらにコストの削減が図られる。
【0052】
給気ユニット23,42,45は,外気と換気を選択的に取り入れることができるので,冷暖房時と換気時に適宜切り替え,効率のよい空調を行うことができる。側部給気口11は,低い位置に取付けられるので,格納庫2の側部に格納される小型の航空機4,5にも,十分な給気を行うことができる。側部給気口11は,格納庫2の両側部に設けられているので,格納庫2の両側部付近に格納される航空機4,5に対して適正な空調を行うことができる。
【0053】
ジェットファン81の攪拌用送風口13が中心方向に傾いた俯角方向に向けられているので,格納庫2の側部から中央に向かう冷暖房用の気流を加速させ,給気の攪拌を助長できる。各様送風口13は,航空機3に沿った方向に連設されているので,格納庫2の全領域の攪拌を行うことができる。
【0054】
以上の実施の形態で記載した給気ユニット23,42,45は,給気温度を調節する温調器を備えていたが,図10に示すように加湿器100をさらに備えていてもよい。かかる場合,例えば塗装作業時に送られる給気を加湿することにより,作業の行われているゾーンを最適な湿度に維持することができ,作業効率の向上,作業の安全性の確保が図れる。また,例えば塗料の急激な乾燥を抑制し,斑なく塗料を塗ることができ,塗料品質の向上になる。更に冬期,加湿された給気は静電防止対策として重要な役割を果たす。
【0055】
以上,本発明の実施の形態の一例について説明したが,本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば格納庫2は,三機の航空機を格納するものであったが,その数は,任意に選択できる。例えば図2における航空機4及び5の背面側にも小型の航空機を格納できるような格納庫にも,本発明は適用できる。また,航空機3の区分も,四箇所に限られず,航空機3の大きさ,作業内容,作業員数等に応じて適宜変更できる。天井給気口10,側部給気口11,排気口12の数も,任意に選択でき,給気ダンパ21,46〜49の取付位置も本実施の形態には限定されない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば,格納庫内の複数の航空機に対し最適な環境で整備作業が行われる。格納庫内の温度管理が行われ,環境に配慮した水性塗料を用いた塗装作業が実現できる。一年に渡って作業員の好適な労働環境を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調換気設備の構成の概略を示すための格納庫の縦断面図である。
【図2】図1の格納庫の平面図である。
【図3】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図4】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図5】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図6】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図7】格納庫内全体の空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図8】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図9】格納庫内の局所的な空調を説明するための格納庫の平面図である。
【図10】加湿器を設けた給気ユニットの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 空調換気設備
2 格納庫
3〜5 航空機
10 天井給気口
11 側部給気口
12 排気口
13 攪拌用送風口
23,42,45 給気ユニット
24,50 給気ファン
25,51 加熱コイル
26,52 冷却コイル
71 排気ユニット
72 排気ファン
81 ジェットファン

Claims (12)

  1. 複数の航空機を格納できる格納庫における空調換気設備において,
    前記格納庫の天井中央部に所定方向に連設された複数の第1の給気口と,
    前記第1の給気口に対向する位置であって,前記格納庫の床面中央部に連設された複数の排気口と,
    前記格納庫の側部に前記所定方向に連設され,水平方向に給気を吹き出す複数の第2の給気口と,
    前記格納庫内の雰囲気を攪拌するための攪拌用ファンと,を備え,
    前記第1の給気口と第2の給気口は,それぞれ給気ダクトを介して給気ユニットに接続されており,
    前記給気ダクトには,各第1の給気口及び各第2の給気口からの給気を制御できる給気ダンパが設けられ,
    前記給気ユニットは,風量調節可能な給気ファンと,給気温度を調整する温調器を有し,
    前記排気口は,排気ダクトを介して排気ファンに接続され,当該排気ダクトには,各排気口からの排気を制御できる排気ダンパが設けられ,
    さらに,格納された航空機の機種,当該航空機に対する作業内容に応じて前記給気ダンパ,排気ダンパの開閉を制御し,格納庫内を所定のゾーン毎に空調できる制御装置を備えたことを特徴とする,空調換気設備。
  2. 前記第1の給気口と第2の給気口は,それぞれ異なる給気ユニットに接続されていることを特徴とする,請求項1に記載の空調換気設備。
  3. 前記給気ユニットは,外気と還気を取り入れることができ,さらに,この外気と還気との取り入れを切り替えることができることを特徴とする,請求項1または2に記載の空調換気設備。
  4. 前記給気ユニットは,加湿器を有することを特徴とする,請求項1,2または3に記載の空調換気設備。
  5. 前記第2の給気口は,前記第1の給気口よりも低い位置に設置されていることを特徴とする,請求項1,2,3または4のいずれかに記載の空調換気設備。
  6. 前記第2の給気口は,前記格納庫の両側部に設けられていることを特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の空調換気設備。
  7. 前記攪拌用ファンの攪拌用送風口は,前記格納庫の天井部に設けられ,下方向から前記格納庫の中心部側に傾けた俯角方向に向けられていることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5または6のいずれかに記載の空調換気設備。
  8. 前記攪拌用送風口は,前記所定方向に沿って複数箇所に連設されていることを特徴とする,請求項に記載の空調換気設備。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の空調換気設備を用いた格納庫の空調換気方法であって,
    格納庫の中央とその隣に,航空機が格納され,
    前記格納庫の中央にある航空機に対する作業時には,前記第1の給気口,第2の給気口の少なくともいずれか一方からの給気と,前記排気口からの排気が行われ,
    前記中央の隣にある航空機に対する作業時には,前記第2の給気口からの給気と,前記排気口からの排気が行われることを特徴とする,空調換気方法。
  10. 前記中央の隣には,前記中央にある航空機よりも相対的に小型の航空機が格納されており,
    この小型の航空機に対する作業時には,当該小型の航空機に対向する第2の給気口から給気が行われることを特徴とする,請求項9に記載の空調換気方法。
  11. 前記中央にある航空機の主翼部に対する作業時には,前記第2の給気口からの給気と,前記中央にある航空機の胴体の中央部に対向する排気口からの排気が行われることを特徴とする,請求項9又は10のいずれかに記載の空調換気方法。
  12. 前記格納庫内全体の温度調節をする際には,前記第2の給気口からの給気と,
    前記攪拌用ファンによる攪拌が行われることを特徴とする,請求項9,10又は11のいずれかに記載の空調換気方法。
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