JP4390798B2 - 接着剤、それからなる積層物 - Google Patents
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Description
例えば、ポリ乳酸系樹脂を用いたフィルムなどの成形体が実用されているが、使用に当たっては機械的特性や、バリア性などに改善の余地がある。これらの問題を解決する手段の一つとして、異種樹脂材料との複合化を挙げることができる。例えば、ポリ乳酸系樹脂フィルムにバリア性や柔軟性に優れたポリオレフィンフィルムのような異種樹脂フィルムを積層することで、ポリ乳酸系樹脂フィルムの弱点を補うことができると考えられている。
すなわち、媒体を含む接着剤には溶剤性、水性があるが、溶剤性接着剤は、有機溶剤を含んでいるため、引火等の危険性があり、また、環境汚染等の問題があった。近年、揮発性有機化合物(VOC)の規制が特に厳しくなり、接着剤の分野でも、水性接着剤へとその様態が移行しつつある。中でも、水性分散体(エマルション)は、環境への負荷が小さく、また溶剤性接着剤と同様に液状であることから、現行の塗装ラインをほぼそのまま使用できるという長所を有するため、代替技術のうちで最も有望視されている。
例えば、ポリ乳酸樹脂とエポキシ基含有アクリル樹脂(特許文献1)、ポリ乳酸樹脂とゴム含有アクリル樹脂(特許文献2)からなる樹脂組成物に関する検討は行われているが、ポリ乳酸樹脂に、耐衝撃強度や機械強度、溶融張力を付与することを目的としており、接着剤、特に水性接着剤としての検討はなされていない。また、ポリ乳酸樹脂水性分散体と石油系樹脂エマルションからなるコート剤に言及した文献もあるが(特許文献3)、これは床用艶出し剤に関する検討であるため接着剤としての検討が行われていない。水性接着剤用途としてはポリ乳酸樹脂とポリエステル系樹脂からなる水性接着剤に関する検討がなされているが(特許文献4)、実質的にポリ乳酸樹脂フィルム同士の貼り合せや、ポリ乳酸樹脂フィルムと紙との貼り合わせについてしか検討されておらず、ポリ乳酸系樹脂基材と異種樹脂基材との接着には検討の余地があった。また、本発明者らも、乳酸残基を含有する生分解性ポリエステル樹脂の水性分散体を接着剤として使用する検討を行っているが(特許文献5)、特定組成の樹脂を重合するという煩わしさに加えて、ポリ乳酸系樹脂基材と異種樹脂基材との接着には検討の余地があった。また、特許文献5において、アクリル樹脂添加の可能性について言及しているが、ポリ乳酸系樹脂基材と異種樹脂基材との接着性向上には検討の余地があった。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)ポリ乳酸系樹脂材料とポリオレフィン樹脂材料とを接着する接着剤であって、前記接着剤が、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)とポリ乳酸系樹脂(B)とをA/B=95/5〜50/50(質量比)の割合で含むことを特徴とする接着剤。
(2)媒体(C)を含有することを特徴とする(1)に記載の接着剤。
(3)ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)水性分散体とポリ乳酸系樹脂(B)水性分散体とを混合することを特徴とする(2)記載の接着剤の製造方法。
(4)ポリ乳酸系樹脂材料とポリオレフィン樹脂材料とが、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)とポリ乳酸系樹脂(B)とをA/B=95/5〜50/50(質量比)の割合で含む接着剤によって接着されたものであることを特徴とする積層物。
本発明の接着剤は、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)を含有することが必要である(本発明において、「(メタ)アクリル酸…」とは、「アクリル酸…、または、メタクリル酸…」を意味する。)。ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独または共重合樹脂であることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げられる。ラミネート強度の点から、メタクリル酸アルキルエステルの単独または共重合樹脂であることが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等のカルボン酸類、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル類、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド等のアミド類、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、スチレン、メチルスチレン等のオレフィン類、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル化合物類等も挙げられる。
なお、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)の重量平均分子量は、GPC分析(島津製作所製、溶媒:テトラヒドロフラン、屈折率分光計、ポリスチレン換算)などにより分析することができる。
また、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)のアルキル基の炭素数は1〜20の範囲であることが好ましく、1〜10の範囲であることがより好ましく、1〜4の範囲であることがさらに好ましい。炭素数が20を超えるポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂(A)を製造することは困難であるため使用し難い。
本発明において、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂以外のポリアクリル樹脂、例えば、アクリロニトリルの単独または(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外のモノマーとの共重合体を使用した場合、ポリ乳酸系樹脂と異種樹脂材料とを良好に接着することができない。
押出温度は、接着剤を構成する樹脂や基材材料、被着体材料の融点または流動開始温度以上であることが必要であり、融点または流動開始温度より10℃以上高いことが好ましい。たとえば、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)とポリ乳酸系樹脂(B)からなる接着剤の場合、押出温度は180〜230℃が好ましく、190〜220℃がさらに好ましい。温度が低すぎると押出しが不安定になったり、過負荷に陥りやすく、逆に温度が高すぎると樹脂が分解し、得られる積層体の強度が低下したり、着色する等の問題が発生するため好ましくない。
有機溶剤の例としては、ジエチルケトン(3−ペンタノン)、メチルプロピルケトン(2−ペンタノン)、メチルイソブチルケトン(4−メチル−2−ペンタノン)、2−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−へプタノン、3−へプタノン、4−へプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン、ベンゼン、ソルベッソ100、ソルベッソ150等の芳香族炭化水素類、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン等の含ハロゲン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−sec−ブチル、酢酸−3−メトキシブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、炭酸ジエチル、γ―ブチロラクトン、イソホロン等のエステル類、加えて後述の親水性有機溶剤などが挙げられる。これらの有機溶剤を媒体(C)として接着剤に含有させることによって、溶剤系接着剤を得ることができる。その製造方法は特に限定されるものではなく、市販のポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂(A)と必要に応じてポリ乳酸系樹脂(B)とを、同時に有機溶剤に溶解してもよく、別々に有機溶剤に溶解したものを特定の割合で混合してもよい。
媒体(C)として水と親水性有機溶剤の混合物を使用する場合、親水性有機溶媒は主に基材へのぬれ性を付与するために添加される。媒体(C)における親水性有機溶剤の割合は、環境面および水性接着剤の液安定性の面より、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることがさらに好ましく、含有していないことが特に好ましい。
ポリ乳酸系樹脂(B)水性分散体は、上記方法で製造できるが、市販されているポリ乳酸系樹脂水性分散体を用いてもよい。市販の水性分散剤としては、例えば、第一工業製薬社製のプラセマシリーズやミヨシ油脂社製のランディPLシリーズなどが挙げられる。
他の重合体としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、変性ナイロン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは2種以上を混合して使用してもよい。
粘着付与成分としては、ロジン類、テルペン類、石油樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂などが挙げられる。ロジン類としては、重合ロジン、不均化ロジン、マレイン化ロジン、フマル化ロジン、及びこれらのグリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル、メチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、エチレングリコールエステル、ジエチレングリコールエステル、トリエチレングリコールエステルなどが挙げられる。テルペン類としては、低重合テルペン系、α‐ピネン重合体、β‐ピネン重合体、テルペンフェノール系、芳香族変性テルペン系、水素添加テルペンなどが挙げられる。石油樹脂としては、炭素数5個の石油留分を重合した石油樹脂、炭素数9個の石油留分を重合した石油樹脂、及びこれらを水素添加した石油樹脂、マレイン酸変性、フタル酸変性石油樹脂などが挙げられる。
被着体を積層する条件は特に限定されないが、温度は60℃以上であり、基材が樹脂材料である場合は、樹脂の融点以下であることが好ましい。被着体を積層する方法としては、例えば、被着体フィルムを熱ロールで圧力をかけながら、基材上の接着層上にラミネートする方法や、溶融した被着体材料を、基材上の接着層上に押出ラミネートする方法が挙げられる。
(A)評価方法
(1)アクリル樹脂の構成
KBr法にて、赤外分光装置(Perkin Elmer System 2000)を用い求めた。媒体(C)を含む場合、下記の固形分濃度を求める方法と同様にして媒体(C)を除去した後測定した。
(2)水性接着剤の固形分濃度
接着剤を適量秤量し、これを150℃で残存物(固形分)の質量が恒量に達するまで加熱し、固形分濃度を求めた。
(3)水性接着剤のポットライフ
水性接着剤を室温で30日放置した後の水性分散体の外観を次の3段階で評価した。
○:外観に変化なし。
△:増粘や僅かな沈殿物の発生がみられる。
×:固化、凝集や著しい沈殿物の発生が見られる。
(4)密着性
基材/接着層(塗膜)からなる積層体の塗膜面に粘着テープ(ニチバン社製TF−12)を貼り付けた後、勢いよくテープを剥離した。塗膜面の状態を目視で観察して、以下のように評価した。
○:剥がれがなかった。
×:剥がれがあった。
(5)ラミネート強度
基材がフィルムである場合は、基材/接着層(塗膜)/被着体からなる積層物を15mm幅で切り出し、1日後、引張試験機(インテスコ社製インテスコ精密万能材料試験機2020型)を用い、引張速度200mm/分、引張角度180度で剥離強度を測定した。また、基材が発泡シートである場合は、引張速度50mm/分、引張角度90度の条件で測定した。
(1)ポリメタクリル酸アルキルエステル樹脂水性分散体(A−1)
楠本化成社製、NeoCryl A−5045、スチレンとメタクリル酸アルキルエステルの共重合体、固形分濃度46質量%。
(2)ポリメタクリル酸メチル(A−2)
三菱レイヨン社製、アクリペットVH。
(3)ポリアクリル樹脂水性分散体(A−3)
楠本化成社製、NeoCryl A−6075、スチレンとアクリロニトリルの共重合体、固形分濃度45質量%。
(4)ポリエステル樹脂水性分散体(E−1)
ユニチカ社製、エリーテル KZT−8803、固形分濃度30質量%。
(5)ポリオレフィン樹脂水性分散体(O−1)
ユニチカ社製、アローベース SB−1010、固形分濃度25質量%。
(6)ポリウレタン樹脂水性分散体(U−1)
旭電化工業社製、アデカボンタイター UX−0666、固形分濃度40質量%。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、100.0gのポリ乳酸系樹脂(ネイチャーワークス社製、6302D)、100.0gのTHF、5.0gのトリエチルアミン、7.0gの乳化剤(旭電化工業社製、アデカプルロニックP−85)、288.0gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌機の撹拌翼の回転速度を500rpmとして撹拌した。そうしたところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、樹脂粒状物が浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れて加熱した。そして、系内温度を80℃に保って、さらに75分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度500rpmとして撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却することで、ポリ乳酸系樹脂水性分散体を得た。得られたポリ乳酸系樹脂水性分散体500gを1リットルの2口丸底フラスコに仕込み、ロータリーエバポレーターを用い、浴温35〜40℃で、親水性有機溶媒を留去した。続いて、冷却を行った後、フラスコ内の液状成分を300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一なポリ乳酸系樹脂水性分散体(P−1)を得た。濾液の固形分濃度を測定したところ、30.0質量%であった。
第一工業製薬社製、プラセマ L110、固形分濃度52質量%。
(9)ポリ乳酸樹脂(P−3)
ネイチャーワークス社製、6201D。
(10)架橋剤(D−1)
オキサゾリン基含有樹脂水性分散体(日本触媒社製、エポクロスK−2030E、固形分濃度40質量%)。
(1)ポリ乳酸フィルム
2軸延伸ポリ乳酸フィルム(ユニチカ社製、製品名テラマックフィルムTFE−15、厚さ15μm)。
(2)ポリ乳酸系発泡シート
ポリ乳酸系樹脂(ユニチカ社製、HV−6250H)を、二軸混練押出発泡体製造装置(東芝機械製TEM−48BS)に供給した。温度200℃で溶融し、吐出量100kg/h下で炭酸ガス1.4質量%添加して、独立気泡からなる発泡倍率6.0倍、厚み2.2mmの均一な発泡体シートを作製した。
(1)被着体フィルム
無延伸ポリプロピレンフィルム(東レ合成フィルム社製、トレファンNO ZK93K、厚み50μm)。
(2)被着体材料
ポリプロピレン(日本ポリケム社製、FB3GT)。
接着剤として、ポリメタアクリル酸アルキルエステル樹脂水性分散体(A−1)とポリ乳酸系樹脂水性分散体(P−1)とを、アクリル樹脂固形分とポリ乳酸系樹脂固形分の質量部が表1に記載の質量部になるように混合し、さらに水を加えて、固形分濃度30質量%の水性接着剤を調製した。
基材として2軸延伸ポリ乳酸フィルムを使用し、このコロナ処理面に、得られた水性接着剤を、乾燥後の膜厚が1μmになるように塗布し、120℃で1分間乾燥させ、基材/接着層(塗膜)からなる積層体を得た。得られた積層体の密着性は良好であった。
基材として2軸延伸ポリ乳酸フィルムを使用し、このコロナ処理面に、得られた水性接着剤を、乾燥後の膜厚が4μmになるように塗布し、120℃で1分間乾燥させ、基材/接着層(塗膜)からなる積層体を得た。次いで、得られた積層体の接着層と、被着体である無延伸ポリプロピレンフィルムとを貼り合わせ、ヒートプレス機(シール圧0.2MPaで5秒間)にて100℃でプレスして、基材/接着層/被着体からなる積層物を得た。得られた積層物のラミネート強度は2.4N/15mmであった。
ポリメタアクリル酸アルキルエステル樹脂水性分散体(A−1)とポリ乳酸系樹脂水性分散体(P−1)または(P−2)とを、アクリル樹脂固形分とポリ乳酸系樹脂固形分の質量部が表1に記載の質量部になるように混合し、さらに水を加えて、固形分濃度30質量%の水性接着剤を調製した。
得られた水性接着剤を使用し、実施例1と同様にして積層体と積層物を得てそれぞれの特性を測定した。
樹脂固形分100質量部に対して20質量部の架橋剤(D−1)を添加した以外は実施例7と同様に行った。
ポリメタクリル酸メチル(A−2)50質量部と、ポリ乳酸樹脂(P−3)50質量部とをドライブレンドした後、二軸混練押出機(池貝製PCM−30、ダイス直径4mm×3孔、シリンダ温度210℃、ダイ出口温度200℃)のホッパーより供給し、押出し、ペレット状に加工し、乾燥して、ペレット状の接着剤を得た。
得られた接着剤と被着体材料のポリプロピレンとを、押出機を用いて、ポリ乳酸系発泡シート上に共押出しして、ポリ乳酸系発泡シート/接着層/ポリプロピレンフィルム(厚み:2.2mm/50μm/100μm)からなる積層物を製造した。
ポリメタクリル酸メチル(A−2)70質量部と、ポリ乳酸樹脂(P−3)30質量部を用いた以外は実施例9と同様にして、ポリ乳酸系発泡シート/接着層/ポリプロピレンフィルム(厚み:2.2mm/50μm/100μm)からなる積層物を製造した。
ポリメタクリル酸アルキルエステル樹脂水性分散体(A−1)に代えて、ポリアクリル樹脂(A−3)、ポリエステル樹脂水性分散体(E−1)、ポリオレフィン樹脂水性分散体(O−1)、ポリウレタン樹脂水性分散体(U−1)を用いた以外は実施例6と同様に行った。
一方、比較例1〜6のように、ポリメタクリル酸アルキルエステル樹脂を含有しない場合や、含有量が少ない場合は、満足できるラミネート強度は得られず、また、ポットライフが短くなることがあった。
Claims (4)
- ポリ乳酸系樹脂材料とポリオレフィン樹脂材料とを接着する接着剤であって、前記接着剤が、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)とポリ乳酸系樹脂(B)とをA/B=95/5〜50/50(質量比)の割合で含むことを特徴とする接着剤。
- 媒体(C)を含有することを特徴とする請求項1に記載の接着剤。
- ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)水性分散体とポリ乳酸系樹脂(B)水性分散体とを混合することを特徴とする請求項2記載の接着剤の製造方法。
- ポリ乳酸系樹脂材料とポリオレフィン樹脂材料とが、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(A)とポリ乳酸系樹脂(B)とをA/B=95/5〜50/50(質量比)の割合で含む接着剤によって接着されたものであることを特徴とする積層物。
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