JP4390744B2 - トラクタの動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタの動力伝達装置に関するものである。
従来、トラクタの走行系動力伝達装置は、エンジンからの動力を変速してデフ装置へと伝達する変速装置を備え、この変速装置として、エンジンからの動力を4段に変速可能な主変速装置と、主変速装置を経た後の動力を、高低2段に変速可能な副変速装置及び超低速に変速可能なクリープ変速装置とを備えてなるものがある(特許文献1参照)。
特開2002−21951号公報
前記従来の主変速装置にあっては、変速段数を増やすためのスペースがなく、例えば、4段変速仕様の主変速装置を6段変速仕様の主変速装置にすることができないものであった。
本発明は、前記問題点に鑑みて、主変速装置の変速段数を増やすことのできるトラクタの動力伝達装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、エンジンからの動力を変速して駆動輪へと伝達する変速装置を備え、この変速装置は、シンクロメッシュ式の主変速装置と、前後方向に配置されていてエンジンからの動力が入力される入力軸と、該入力軸と平行状に配置されたカウンタ軸及び出力軸とを備え
前記主変速装置の2段のギヤ列の駆動側ギヤと該一対の駆動側ギヤの間に配置されて動力伝達経路の切り換えをする主変速切換クラッチとを、前記入力軸の前部及び後部にそれぞれ設けると共に、該入力軸の前部と後部との間に、主変速装置に2段のギヤ列の駆動側ギヤと主変速切換クラッチとを追加するためのスペースを設け、
前記カウンタ軸には主変速装置のギヤ列の被駆動側ギヤが設けられていて前記入力軸から主変速装置を介してカウンタ軸に動力が伝達されると共に、該カウンタ軸には高低2段に変速可能な副変速装置のギヤ列の駆動側ギヤが設けられ、
前記出力軸には前記副変速装置のギヤ列の被駆動側ギヤが設けられていて前記カウンタ軸から副変速装置を介して出力軸に動力が伝達されると共に該出力軸から駆動輪側へと動力が出力され、
前記副変速装置の低速ギヤ列の駆動側ギヤは、前記主変速装置に2段のギヤ列の駆動側ギヤ及び主変速切換クラッチを追加するための前記スペースに対応する位置に設けられると共に、該低速ギヤ列の駆動側ギヤの前側と後側とに、主変速装置に2段のギヤ列の被駆動側ギヤを追加するためのスペースを設けたことを特徴とする
また、前記変速装置は、副変速装置を経た後の動力を超低速に変速可能なクリープ変速装置を備え、このクリープ変速装置で変速された動力を出力軸に入力するクリープ変速装置のクリープ最終ギヤを、出力軸上で且つ主変速装置の第1速ギヤ列と第2速ギヤ列との間に設けるのがよい。
また、変速装置はエンジンの後方に配置された伝動ケース内の仕切壁の後方側に備えられ、
前記入力軸の前端は前記仕切壁の前方側に突出しており、該突出した部分に入力ギヤを一体回転自在に設け、
前記伝動ケース内の仕切壁の前方側に、エンジンから主変速装置へと伝達される動力の回転方向を変える前後進切換装置を設け、この前後進切換装置は、前進動力を出力するギヤと後進動力を出力するギヤとを備え、これら両ギヤを仕切壁の前側で前記入力ギヤに噛合させているのがよい。
また、主変速装置の1つのギヤ列の被駆動側ギヤが、副変速装置の高速ギヤ列の駆動側ギヤを兼ねているのがよい
た、4段変速仕様の主変速装置における、第1速ギヤ列と第2速ギヤ列との間の変速比のギヤ列と、第3速ギヤ列と第4速ギヤ列との間の変速比のギヤ列とが追加されることで6段変速仕様の主変速装置に仕様変更可能とされていてもよい。
本発明によれば、主変速装置を、4段仕様から6段仕様に仕様変更できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1はクラッチハウジングであり、このクラッチハウジング1はエンジンの後端側に連結されたフライホイールハウジング2の後端側に連結されており、図3において、3は、クラッチハウジング1の後端側に連結されたミッションケースであり、このミッションケース3の後端側開口は後部カバー4によって閉塞されている。
前記クラッチハウジング(前部ケース)1とミッションケース(後部ケース)3とで、トラクタの車体の一部を構成する伝動ケース5が構成され、この伝動ケース5と、エンジンと、フライホイールハウジング2等とでトラクタの車体が主構成されている。
前記伝動ケース5内には、エンジンからの動力を、駆動輪に伝達する走行系動力伝達系統とPTO軸6に伝達するPTO系動力伝達系統とを有する動力伝達装置7が収容されている。
この動力伝達装置7の走行系は、エンジンのクランク軸8からフライホイール9等を介して動力が伝達される推進軸10と、この推進軸10からの動力をトルクを変換して後輪(駆動輪)等へと伝達する変速装置11と、推進軸10から変速装置11へと伝達される動力の回転方向を変えてトラクタの前・後進を切り換える前後進切換装置(シャトル)12と、変速装置11からの動力を左右の後輪に伝達する後輪差動装置13と、変速装置11を経た後の動力を前輪(駆動輪)へと伝達する前輪推進軸14とを備えている。
推進軸10及び前輪推進軸14は前後方向の軸心を有する。
また、動力伝達装置7のPTO系は、前記推進軸10の後部に同軸心状として直結されたPTO駆動軸16と、このPTO駆動軸16の後方に同軸心状に設けられたPTO伝動軸17と、PTO駆動軸16からPTO伝動軸17に動力を断接自在に伝達するPTOクラッチ18と、PTO伝動軸17からの動力を減速してPTO軸6に伝達する減速装置19とを備えている。
推進軸10は、その前部側が、フライホイール9が収容されたクラッチハウジング1の第1室20と前後進切換装置12が収容されたクラッチハウジング1の第2室21とを区画する隔壁22に軸受を介して支持されており、後部側が、前記第2室21と、変速装置11が収容されたクラッチハウジング1の第3室24とを区画する仕切壁25に軸受を介して支持されている。
なお、第2室21と第3室24とは、仕切壁25の下部に形成された開口15によってクラッチハウジング1の下部側において連通している。
前後進切換装置12は、推進軸10上に設けられた前進クラッチ26と、この前進クラッチ26の後側において推進軸10上に相対回転自在に支持された前進出力ギヤ27と、後進クラッチ23と、この後進クラッチ23の前側において推進軸10上に相対回転自在に支持された後進出力ギヤ28と、推進軸10の下方側に該推進軸10と平行状に配置されていて隔壁22・仕切壁25間に回転自在に支持された後進伝動軸29と、この後進伝動軸29の前部に一体回転自在に設けられた後進第1伝動ギヤ30と、後進伝動軸29の後部に一体回転自在に設けられた後進第2伝動ギヤ31とを備えている。
前進出力ギヤ27と後進第2伝動ギヤ31とは、変速装置11に動力を入力する入力ギヤ32に噛合しており、後進第1伝動ギヤ30は後進出力ギヤ28に噛合している。
前進クラッチ26及び後進クラッチ23は、推進軸10上に同軸心状として固定された共通のクラッチボディ33を有する湿式多板油圧クラッチによって構成されており、油圧によって前進用ピストン38又は後進用ピストン39を作動させて、クラッチボディ33と一体回転するドライブプレートと、前進出力ギヤ27又は後進出力ギヤ28と一体回転するクラッチディスクとを圧接することにより、推進軸10からの動力が前進出力ギヤ27又は後進出力ギヤ28に伝達され、前進出力ギヤ27から前記入力ギヤ32に前進動力が伝達されるか、又は、後進出力ギヤ28→後進第1伝動ギヤ30→後進伝動軸29→後進第2伝動ギヤ31を経由して前記入力ギヤ32に後進動力が伝達されるようになっている。
なお、前進用ピストン38又は後進用ピストン39を非作動とすると、推進軸10からの動力は前進出力ギヤ27又は後進出力ギヤ28に伝達されない。
変速装置11は、前後進切換装置12を経た動力を第1速〜第4速の4段に変速可能な主変速装置41と、この主変速装置41を経た動力をさらに高低2段に変速可能な副変速装置42と、主変速装置41を経た後の動力を副変速装置42の低速よりも遅い超低速に変速可能なクリープ変速装置43と、前後進切換装置12から動力が入力される入力軸44と、この入力軸44から主変速装置41を介して動力が伝達されるカウンタ軸45と、変速装置11によって変速された動力を出力する出力軸46とを備えている。
入力軸44は、前後進切換装置12の後方側で且つPTO駆動軸16の右側に該PTO駆動軸16と平行状として配置されており、この入力軸44の前部は仕切壁25に軸受を介して支持され、後部はクラッチハウジング1の後端開口を閉塞するミッションケース3の前端壁47に軸受を介して支持されており、入力軸44の前端は仕切壁25から前方側に突出しており、この第2室21に突出した部分に前記入力ギヤ32が一体回転自在に設けられている。
入力軸44の前端を前後進切換装置12側に突出して該突出部分に入力ギヤ32を設け、入力軸44を推進軸10及び後進伝動軸29の間の側方に配置することで、入力ギヤ32を前進出力ギヤ27と後進第2伝動ギヤ31とに同時に噛合させている。
カウンタ軸45は、筒状に形成されていて前記PTO駆動軸16に相対回転自在に外嵌されている。
出力軸46は、前後方向の軸心を有し、前記後進伝動軸29の後方の、カウンタ軸45の真下に平行状に配置されており、この出力軸46は、仕切壁25及びミッションケース3の前端壁47に軸受を介して軸心回りに回転自在に支持されていると共にミッションケース3内に挿入されており、該出力軸46の後端側は、後輪差動装置13に動力を伝達するデフ駆動軸48にカップリングを介して連結されている。
したがって、これら入力軸44,カウンタ軸45及び出力軸46は、図3に示すように、互いに平行状に配置され且つ三角配置されている。
図1に示すように、主変速装置41は、シンクロメッシュ式の変速機構が採用され、入力軸44からカウンタ軸45へと動力を伝達する第1〜第4速のギヤ列49〜52と、この第1〜第4速のギヤ列49〜52のいずれか1つのギヤ列49〜52を介して動力を伝達するように動力伝達経路を切り換える第1,第2の主変速切換クラッチ55,56とを備えている。
前記第1〜第4速のギヤ列49〜52は、後方に向けて、第4速ギヤ列52、第3速ギヤ列51、第2速ギヤ列50、第1速ギヤ列49の順で配置されており、第3速ギヤ列51と第2速ギヤ列50との間には、主変速装置41に2段のギヤ列を追加可能なスペース40が設けられており、本実施の形態では、主変速装置41が、4段変速仕様から6段変速仕様に仕様変更可能とされている。
これら第1〜第4速のギヤ列49〜52の駆動側ギヤ49a〜52aは入力軸44に相対回転自在に外嵌され、被駆動側ギヤ49b〜54bはカウンタ軸45に一体回転自在に外嵌されている。
第1主変速切換クラッチ55は、第1速ギヤ列49と第2速ギヤ列50との駆動側ギヤ49a,50a間に設けられていて1速又は2速の切り換えを行い、第2主変速切換クラッチ56は、第3速ギヤ列51と第4速ギヤ列52との駆動側ギヤ51a,52a間に設けられていて3速又は4速の切り換えを行う。
この第1,第2の主変速切換クラッチ55,56は、動力伝動側(入力軸44)と被動力伝動側(主変速装置41のギヤ列の駆動側ギヤ)との回転数を同期させてギヤ列49〜52を切り換える(ギヤチェンジする)シンクロメッシュ機構が採用されたシンクロ式のクラッチが採用されており、各主変速切換クラッチ55,56は、入力軸44に一体回転自在に外嵌されたカップリング55a,56aと、このカップリング55a,56aに一体回転自在で且つ軸心方向(前後方向)移動自在に外嵌された主変速用シフタ(クラッチギヤ)55b,56bとを備えている。
第1主変速切換クラッチ55の主変速用シフタ55bを第1主変速用シフタ55bといい、第2主変速切換クラッチ56の主変速用シフタ56bを第2主変速用シフタ56bという。
入力軸の、第3速ギヤ列51の駆動側ギヤ51aと、第2速ギヤ列50の駆動側ギヤ50aとの間にも、追加される主変速切換クラッチのカップリング等を嵌合するためにスプラインが形成されており、該第3速ギヤ列51と第2速ギヤ列50との駆動側ギヤ51a,50a間には、筒状のスペーサ58が外嵌されている。
第1〜第4速のギヤ列49〜52の駆動側ギヤ49a〜52aには、それぞれ第1,第2の主変速用シフタ55b,56bが噛み合う噛合部49c〜52cが設けられ、この噛合部49c〜52cに第1,第2の主変速用シフタ55b,56bが噛み合っていない状態が第1〜第4速のギヤ列49〜52を介して入力軸44からカウンタ軸45に動力を伝達しない非動力伝動状態であって中立位置とされ、第1,第2の主変速用シフタ55b,56bのいずれか1つを、中立位置から軸心方向(前後方向)にスライドさせて、第1〜第4速のギヤ列49〜52の駆動側ギヤ49a〜52aの噛合部49c〜52cのいずれか1つとカップリング55a,56aとにわたって噛み合わせることにより、入力軸44→カップリング55a,56a→主変速用シフタ55b,56b→噛合部49c〜52c→駆動側ギヤ49a〜52a→被駆動側ギヤ49b〜52bを経てカウンタ軸45に動力が伝達され、入力軸44に入力された動力が主変速装置41の第1速〜第4速のいずれかに選択的に変速されてカウンタ軸45に伝達されるように構成されている。
図2及び図4に示すように、クラッチハウジング1の右側の側壁には開口部59が形成され、この開口部59はクラッチハウジング1に着脱自在に取り付けられるカバー60によって閉塞される。
図5〜図11に示すように、このカバー60には、前記第1,第2の主変速用シフタ55b,56bに係合してこれを軸心方向に移動操作することで動力伝達経路を切り換えるための第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62が設けられており、第1主変速用シフトフォーク61は第1主変速用シフタ55bに係合し、第2主変速用シフトフォーク62は第2主変速用シフタ56bに係合する。
また、カバー60には、第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62を支持するシフトロッド64,65が該主変速用シフトフォーク61,62に対応して2本設けられている。
カバー60の内面上部側には、前後一対の支持壁67,68と、この前後支持壁67,68の上部間に設けられた中間支持壁69とが設けられている。
前記シフトロッド64,65は前後方向の軸心を有し、第1主変速用シフトフォーク61を支持する第1シフトロッド64は、後支持壁68と中間支持壁69との上部間にわたって前後方向移動自在に支持され、第2主変速用シフトフォーク62を支持する第2シフトロッド65は、前支持壁67と中間支持壁69とにわたって前後方向移動自在に支持されている。
第1主変速用シフトフォーク61の基部は第1シフトロッド64に固定状に取り付けられ、第2主変速用シフトフォーク62の基部は第2シフトロッド65に固定状に取り付けられていて、第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62が第1,第2のシフトロッド64,65を介して、カバー60に前後方向移動自在に支持されている。
第1シフトロッド64及び第2主変速用シフトフォーク62の基部には、それぞれ溝等からなる係合部70A,70Bが設けられ、この係合部70A,70Bは左右方向に並ぶように設けられている(第1シフトロッド64に形成された係合部を第1係合部70Aといい、第2主変速用シフトフォーク62の基部に設けられた係合部を第2係合部70Bという)。
また、カバー60には、トラクタの車体に揺動操作自在に支持された主変速レバーに連動連結されていて第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62を操作するための操作機構72が設けられている。
この操作機構72は、第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62のいずれかを選択して操作する操作軸73と、この操作軸73に係合して該操作軸73を軸心方向に移動させることにより第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62のいずれかを選択させるためのセレクト部材74と、操作軸73に軸心方向相対移動自在で且つ一体回転自在に取り付けられて該操作軸73を回転させることにより選択した主変速用シフトフォーク61,62を移動させるための回動部材75と、操作軸73を基準位置に戻すための戻しバネ76とを有する。
一方、カバー60には、左右方向外方に突出状に一体形成された支持部77が設けられ、この支持部77には左右方向の軸心を有する支持孔78が貫通状に形成されており、この支持孔78に操作軸73が挿通されている。
操作軸73は、左右方向内端側の径大部73aと、この径大部73aよりも径小に形成された左右方向中途部の中径部73bと、この中径部73bよりも径小に形成された左右方向外端側の小径部73cとを有する。
前記径大部73aは前記支持孔78に軸心方向(左右方向)移動自在に支持されていると共に、径大部73aの左右方向内端側には、径方向外方側で且つ上方側に突出するアーム部材79が設けられ、該径大部73aの左右方向外端側には、係合溝80が周方向全周にわたって形成されている。
前記アーム部材79の先端側(上端側、被係合部)79aは操作軸73の基準位置において第2主変速用シフトフォーク62の係合部70Bに係合しており、該基準位置から操作軸73を左右方向外方側(第1移動位置)に移動することにより、アーム部材79の先端側79aが第1シフトロッド64の係合部70Aに係合するように構成されており、操作軸73を左右方向に移動させることにより第1,第2の主変速用シフトフォーク61,62のいずれか1つが選択されるように構成されている。
そして、操作軸73を、基準位置又は第1移動位置で軸心回りに(左右軸回りに)回動することにより、アーム部材79が左右軸回りに前後に揺動し、選択された主変速用シフトフォーク61,62が前後に移動されるように構成されている。
前記支持部77の前部の、前記係合溝80に対応する位置には、前記セレクト部材74を収納する収納部82が設けられている。
この収納部82には、該収納部82形成部分を前後方向に貫通する孔の前側を塞ぐことにより形成されていて支持部77の支持孔78に連通する収納室83が設けられていると共に、該収納室83を上下方向に横切るように設けられていて上下方向の軸心回りに回動自在に支持された回動軸84が設けられている。
前記収納室83にはセレクト部材74が収納され、該セレクト部材74は前記回動軸84から径方向外方で且つ後方側に突出状としてその基端側が該回動軸84に固定されていると共に、該セレクト部材74の先端側74aは支持孔78に挿入されて係合溝80に係合しており、回動軸84を軸心回りに回動することにより、セレクト部材74が左右に揺動して操作軸73を左右方向に移動させるように構成されている。
前記回動軸84の下端側は収納部82から下方に突出しており、この下方に突出した部分に第1レバー部材85が径方向外方で且つ左右方向外方側に突出状として固定され、この第1レバー部材85にワイヤ連結用のピン86が設けられている。
前記回動部材75は、筒状に形成されていて、その左右方向内方側が、前記支持孔78の左右方向外端側に左右軸回りに回動自在に挿入されていると共に、該回動部材75の内周部の左右方向内方側が操作軸73の中径部73bに一体回動自在に外嵌(スプライン嵌合)されている。
この回動部材75は、支持部77の外面にボルトによって固定されたプレート87によって、左右方向の軸心回りに回動可能として抜止めされている。
また、回動部材75の内周部の左右方向外方側は、内方側のスプライン部よりも径大に形成された収容孔88とされていて、回動部材75の内周部が段付き状の孔に形成されており、操作軸73の小径部73cが前記収容孔88内に突出状とされている。
この操作軸73の小径部73cには、左右方向に対向配置された左右一対のリング状のバネ受け部材89,90が左右方向(操作軸73の軸心方向)に相対移動自在に外嵌されていると共に、これらバネ受け部材間89,90に、圧縮状に介装されたコイルバネからなる戻しバネ76が外嵌されている。
左右方向外方側のバネ受部材(これを外側バネ受部材という)89は、小径部73cの左右方向外端側に嵌め込まれた止め輪からなる接当部(これを外側接当部という)91によって、小径部73cからの抜止めが図られている。
また、外側バネ受部材89の左右方向外方側には、外側バネ受部材89の反対向側への移動を規制する筒体からなる規制部(これを外側規制部という)92が内嵌され、この外側規制部92は、抜止め部材93によって収容孔88から左右方向外方側への抜止めが図られている。
また、外側規制部92の内周径は、操作軸73の小径部73cに設けられた外側接当部91よりも径大に形成されていて、小径部73c及び外側接当部91は外側規制部92内を左右方向に相対移動可能とされている。
前記操作軸73は、基準位置においては、図11に示すように、外側バネ受部材89は、戻しバネ76の付勢力により付勢されて外側規制部92及び外側接当部91に接当しており、左右方向内方側のバネ受部材(これを内側バネ受部材という)90は戻しバネ76の付勢力により付勢されて中径部73bの左右方向外端面(この部分が内側バネ受部材90に接当する接当部94とされ、これを内側接当部という)及び回動部材75の内周部の段部(この部分が内側バネ受部材90の反対向側への移動を規制する規制部95とされ、これを内側規制部という)に接当しており、戻しバネ76の付勢力により操作軸73が基準位置に保持されている。
アーム部材79の先端部79aを第1係合部70Aに係合させるべく操作軸73を基準位置から左右軸方向外方側に移動させると、内側バネ受部材90が内側接当部94によって押圧されて戻しバネ76を圧縮させながら左右方向外方側に移動し、これによって操作軸73の左右方向外方側への移動が許容され、この状態から操作軸73に対する左右方向外方側への操作力を解除すると、内側バネ受部材90が戻しバネ76の付勢力により押圧されて左右方向内方側に移動し、操作軸73が基準位置に戻される。
回動部材75の、支持部77から突出した部分には第2レバー部材96が径方外方で且つ後方側に突出状として固定されている。
なお、収容孔88の左右方向外端側は蓋体97によって閉塞されている。
前記第1レバー部材85はプッシュプルワイヤ等によって構成されたセレクトワイヤによって主変速レバーに連動連結され、第2レバー部材96はリンク機構等を介して主変速レバーに連動連結されており、主変速レバーは、一方向と、該一方向に直交する他方向に揺動操作自在とされ、一方向の揺動操作によって、第1レバー部材85、回動軸84、セレクト部材74を介して操作軸73が左右軸方向に移動し、他方向の操作によって第2レバー部材96、回動部材75を介して操作軸73が左右軸回りに回動するように構成されている。
なお、カバー60の外面には、前記セレクトワイヤのアウタワイヤを取り付ける取付部材98が固定されている。
図1に示すように、副変速装置42は、コンスタントメッシュ式の変速機構によって構成され、高速ギヤ列101と、この高速ギヤ列101の後方に位置する低速ギヤ列102と、出力軸46の高速ギヤ列101と低速ギヤ列102との間に一体回転自在に外嵌(スプライン嵌合)されたスプラインボス103と、このスプラインボス103に軸心方向移動自在で一体回転自在に外嵌(スプライン嵌合)された副変速用シフタ104とを有する。
高速ギヤ列101の駆動側ギヤは主変速装置41の第3速ギヤ列51の被駆動側ギヤ51bによって構成されていて部材の兼用化が図られていると共に、変速装置11のコンパクト化に寄与している。
また、高速ギヤ列101の被駆動側ギヤ101bは出力軸46に相対回転自在に外嵌されており、出力軸46の被駆動側ギヤ101bの前方側には、該被駆動側ギヤ101bの位置決め用のスペーサ81が外嵌されている。
また、低速ギヤ列102の駆動側ギヤ102aは、カウンタ軸45上の、第2速ギヤ列50の被駆動側ギヤ50bと第3速ギヤ列51の被駆動側ギヤ51bとの間に一体形成され、被駆動側ギヤ102bは出力軸46に相対回転自在に外嵌されている。
したがって、前述した、主変速装置41に2段のギヤ列を追加するためのスペース40は、低速ギヤ列102の駆動側ギヤ102aに対応する位置に設けられている。
なお、カウンタ軸45の、低速ギヤ列102の駆動側ギヤ102aと第3ギヤ列51の被駆動側ギヤ51bとの間には、ギヤを嵌合するためのスプラインが形成されている。
また、高速ギヤ列101の被駆動側ギヤ101bの後部側及び低速ギヤ列102の被駆動側ギヤ102bの前部側には、副変速用シフタ104に噛み合う噛合部105,106が設けられ、この噛合部105,106に副変速用シフタ104が噛み合っていない状態で非動力伝動状態とされ、この位置から副変速用シフタ104を軸心方向前方にスライドさせて、該副変速用シフタ104をスプラインボス103と高速ギヤ列101の被駆動側ギヤ101bの噛合部105とにわたって噛合させることにより、高速ギヤ列101、副変速用シフタ104、スプラインボス103を介してカウンタ軸45から出力軸46へと副変速の高速側動力を伝達する副変速装置42の高速状態となり、前記非動力伝動位置から副変速用シフタ104を軸心方向後方にスライドさせて、該副変速用シフタ104をスプラインボス103と低速ギヤ列102の被駆動側ギヤ102bの噛合部106とにわたって噛合させることにより、低速ギヤ列102、副変速用シフタ104、スプラインボス103を介してカウンタ軸45から出力軸46へと副変速の低速側動力を伝達する副変速装置42の低速状態となる。
また、低速ギヤ列102の被駆動側ギヤ102bの噛合部106は、副変速用シフタ104の軸方向長さよりも長く(又はほぼ同じ長さに)形成されており、副変速用シフタ104をスプラインボス103から外れた位置に位置させることができるように構成されており、この副変速用シフタ104がスプラインボス103から外れた位置が副変速装置42を高速状態又は低速状態のどちらにもしない位置であってクリープ変速装置43を入り状態とするためのクリープ変速切換位置Cとされ、副変速用シフタ104を、その移動域の前端側位置から後方に向けて(軸心方向一方に向けて)移動させることにより、副変速装置42を高速状態とする高速位置Hと、副変速装置42を低速状態とする低速位置Lと、副変速装置42を高速状態又は低速状態のどちらにもしないクリープ変速切換位置Cとに副変速用シフタ104が位置変更自在とされている。
なお、副変速用シフタ104は、デテント機構によって、高速位置H、低速位置L、クリープ変速切換位置Cに保持可能とされている。また、高速位置Hと低速位置Lとの間の中立位置にも保持できるようにしてもよい。
低速ギヤ列102の後部には、クリープ変速装置43へと動力を出力するクリープ出力ギヤ107が一体形成され、このクリープ出力ギヤ107の後方には、クリープ変速装置43によって減速された動力を出力軸46に入力するクリープ最終ギヤ108が配置され、該クリープ最終ギヤ108は出力軸46に一体回転自在に外嵌されている。
また、このクリープ最終ギヤ108は、主変速装置41の第1速ギヤ列と第2速ギヤ列との間に設けられている。
また、前記第1主変速切換クラッチ55は、摩耗等を考えると、通常、入力軸44よりも回転の遅いカウンタ軸45側に設けるのがよいが、カウンタ軸45に設けると慣性量が大となってシンクロ量が大となり、また、減速比が大きいほどシンクロ量が大となるので、第1主変速切換クラッチ55が径方向に大きくなり、ギヤ径の大きなクリープ最終ギヤ108を主変速装置41の第1速ギヤ列49と第2速ギヤ列50との間に配置することができなくなり、主変速装置41、副変速装置42及びクリープ変速装置43を伝動ケース5の一対の壁部25,47間に収納することができなくなる。
また、カウンタ軸45と出力軸46間の軸間距離は、他のギヤの制約を受け、大きくできない。
そこで、本実施の形態のように、主変速の第1速と第2速とを切り換える第1主変速切換クラッチ55を入力軸44に設けることにより、第1主変速切換クラッチ55が径方向にコンパクトになり、ギヤ径の大きいクリープ最終ギヤ108を、主変速装置41の第1速ギヤ列49と第2速ギヤ列50との間に配置することができ、主変速装置41、副変速装置42及びクリープ変速装置43を伝動ケース5の一対の壁部25,47間に収納することができる。
なお、前記クリープ最終ギヤ108の後部側には、前輪動力取出ギヤ列109の駆動側ギヤ109aが一体形成され、該前輪動力取出ギヤ109の被駆動側ギヤ109bは前記前輪推進軸14に相対回転自在に外嵌されており、この前輪推進軸14上に前後方向摺動自在に設けられたクラッチ110の摺動操作によって、変速装置11を経た後の動力が前輪に断接自在に伝達可能とされている。
前記クリープ変速装置43の大部分は、前記カバー60に組み付けられていて、該カバー60をクラッチハウジング1に取り付けることにより、クリープ変速装置43が副変速装置42と後輪差動装置13との間の動力伝達系統に係脱自在に介装可能とされており、このクリープ変速装置43をカバー60に組み付けた状態のクリープ変速有り仕様と、クリープ変速装置43をカバー60に組み付けない状態のクリープ変速なし仕様とに変速装置11を簡単に仕様変更できるように構成されている。
このクリープ変速装置43は、図1、図5、図6、図7、図8、図12及び図13に示すように、前述したクリープ出力ギヤ107及びクリープ最終ギヤ108の他、カバー60の内面に設けられた前後支持壁67,68の下部間にわたって設けられていて前後方向の軸心回りに回転自在に支持された左右一対の伝動軸111,112を備え、一方の(左右方向外方側の)伝動軸111は入力側伝動軸とされ、他方の(左右方向内方側の)伝動軸112は出力側伝動軸とされている。
また、クリープ変速装置43は、出力側伝動軸112の中途部に相対回転自在に外嵌され且つ前記クリープ出力ギヤ107に噛合する第1クリープ変速ギヤ113と、この第1クリープ変速ギヤ113の後部側に一体形成された第2クリープ変速ギヤ114と、この第2クリープ変速ギヤ114に噛合すると共に入力側伝動軸111に一体回転自在に外嵌された第3クリープ変速ギヤ115と、この第3クリープ変速ギヤ115の後方側に配置されていて入力側伝動軸111に一体回転自在に外嵌された第4クリープ変速ギヤ116と、この第4クリープ変速ギヤ116と噛合する第5クリープ変速ギヤ117と、出力側伝動軸112に相対回転自在に外嵌され且つ第5クリープ変速ギヤ117が一体回転自在に外嵌された伝動筒118と、この伝動筒118に軸心方向移動自在で且つ一体回転自在に外嵌されたクリープ変速用シフタ119と、前記第2クリープ変速ギヤ114の後方側に配置されていて前記クリープ最終ギヤ108に噛合すると共に出力側伝動軸112に一体回転自在に外嵌された第6クリープ変速ギヤ120とを備えている。
また、クリープ変速用シフタ119の前後方向の移動域の後端側には、クリープ変速用シフタ119に噛み合う噛合部121が出力側伝動軸112に設けられている。
前記構成のクリープ変速装置43にあっては、クリープ変速用シフタ119を噛合部121に噛み合わせると、カウンタ軸45から低速ギヤ列102→クリープ出力ギヤ107→第1クリープ変速ギヤ113→第2クリープ変速ギヤ114→第3クリープ変速ギヤ115→入力側伝動軸111→第4クリープ変速ギヤ116→第5クリープ変速ギヤ117→伝動筒118→クリープ変速用シフタ119→噛合部121→出力側伝動軸112→第6クリープ変速ギヤ120→クリープ最終ギヤ108を経て出力軸46へと動力が超低速に減速されて伝達されるクリープ変速装置43の入り状態(クリープ変速状態)となり、クリープ変速用シフタ119と噛合部121との噛み合いを外すと、入力側伝動軸111から出力側伝動軸112へとは動力が伝達しないクリープ変速装置43の切り状態となる。
副変速用シフタ104を前後に移動操作するための副変速用シフトフォーク122と、クリープ変速用シフタ119を前後に移動操作するためのクリープ変速用シフトフォーク123とは、前記カバー60に組み付けられており、また、クリープ変速用シフトフォーク123は副変速用シフトフォーク122に一体形成されていて、副変速用シフトフォーク122とクリープ変速用シフトフォーク123とは一本の副変速レバー(操作レバー)で同方向に同時に移動可能とされている。
前記カバー60に設けられた前後支持壁68にわたって第4シフトロッド124が前後方向の軸心方向に移動自在に設けられており、この第4シフトロッド124に副変速用シフトフォーク122及びクリープ変速用シフトフォーク123の基部が取り付けられており、該シフトロッド124を軸心方向に移動させることにより、副変速用シフトフォーク122及びクリープ変速用シフトフォーク123が前後に移動自在とされていて、副変速用シフタ104とクリープ変速用シフタ119とが同時に一方向に移動するように構成されている。
なお、副変速用シフタ104とクリープ変速用シフタ119とを別体で形成して、同一のシフトロッドに取り付けることにより、副変速用シフタ104とクリープ変速用シフタ119とを一体的に移動させるようにしてもよい。
また、前記クリープ変速用シフタ119は、副変速用シフタ104が高速位置H及び低速位置Lに位置するときには、噛合部121との噛み合いが外れた状態とされ、副変速用シフタ104がクリープ変速切換位置Cに位置したときに噛合部121に噛み合うように構成されている。
したがって、1本の副変速レバーを一方向に直線的に揺動操作して、副変速用シフタ104を高速位置H、低速位置L、クリープ位置Cに切り換えることにより、副変速装置42の高速状態→副変速の低速状態→クリープ変速状態に順次切り換わるように構成されている。
一方、カバー60の後下部には、左右方向の軸心を有すると共に軸心方向両端側が開放状とされた挿通孔128を有する支持部129が設けられ、この支持部129の挿通孔128に回動軸130が挿通されて該回動軸130が左右方向の軸心回りに回動自在に支持されている。
この回動軸130は支持部129の外面にボルトによって固定された抜止めプレート131によって左右方向外方に抜け止めされている。
この回動軸130の内端側はカバー60からクラッチハウジング1内に突出しており、この回動軸130の内端側にアーム部材132が径方向外方で且つ上方側に突出状に設けられており、このアーム部材132の先端側(上端側)132aが副変速用シフトフォーク122及びクリープ変速用シフトフォーク123の基部133に設けられた係合溝136に係合している。
また、この回動軸130の左右方向外端側は、支持部129から突出しており、この突出部分に筒部材134が外嵌されてピンで固定されており、この筒部材134にレバー部材135が径方向外方で且つ後方側に突出状に設けられている。
このレバー部材135の後端側は、副変速レバーに連動機構を介して連動連結されている。
したがって、副変速レバーを揺動操作することにより、レバー部材135が上下に揺動して回動軸130が回動すると共にアーム部材132が前後に揺動して、第4シフトロッド124を介して副変速用シフトフォーク122及びクリープ変速用シフトフォーク123が前後移動するように構成されている。
図14〜図17は、前記実施形態の主変速装置41を6段変速仕様とした場合の動力伝達装置7の実施形態を示している。
図例の主変速装置41にあっては、第5速ギヤ列54と、第6速ギヤ列52と、これらの変速切換を行う第3主変速切換クラッチ57とを前述したスペース40に組み込んだものである。
また、この実施形態のものにあっては、第4速ギヤ列51、第3速ギヤ列50、第6速ギヤ列52、第5速ギヤ列54、第2速ギヤ列53、第1速ギヤ列49が前から順に配置されていると共に、前記4段変速仕様の主変速装置41における、第1速ギヤ列49と第2速ギヤ列50との間変速比のギヤ列と、第3速ギヤ列51と第4速ギヤ列52との間の変速比のギヤ列とが追加されることで6段変速仕様の主変速装置41とされている。
したがって、図14〜図17に示す6段変速仕様の主変速装置41は、第1速ギヤ列49が4段変速仕様の第1速ギヤ列49と同じ変速比とされ、第2速ギヤ列53が4段変速仕様の第1速ギヤ列49と第2速ギヤ列50との間の変速比とされ、第3速ギヤ列50が4段変速仕様の第2速ギヤ列50と同じ変速比とされ、第4速ギヤ列51が4段変速仕様の第3速ギヤ列51と同じ変速比とされ、第5速ギヤ列54が4段変速仕様の第3速ギヤ列51と第4速ギヤ列52との間の変速比とされ、第6速ギヤ列52が4段変速仕様の第4速ギヤ列52と同じ変速比とされている。
また、この6段変速仕様の主変速装置41の、第2速ギヤ列53と第5速ギヤ列54の被駆動側ギヤ53b,54bは、一体形成された2連ギヤによって構成されていて、カウンタ軸45との噛合部分の兼用化が図られている。
また、この実施形態の変速装置11にあっては、第4速ギヤ列51の被駆動側ギヤ51bが副変速装置42の高速ギヤ列101の駆動側ギヤ51bとされ、この高速ギヤ列101の被駆動側ギヤ101bの後部は筒状に形成され、該筒部の後端側に副変速用シフタ104が噛合する噛合部105が設けられている。
また、前記カバー60には、第3主変速切換クラッチ57の主変速用シフタ(これを第3主変速用シフタという)57bに係合してこれを軸心方向に移動操作することで、第5速か又は第6速かに動力伝達経路を切り換えるための第3主変速用シフトフォーク63が設けられていると共に、この第3主変速用シフトフォーク63を支持するシフトロッド66(第3シフトロッド66という)が設けられ、第3主変速用シフトフォーク63の基部は第3シフトロッド66に固定状に取り付けられ、この第3シフトロッド66は前後方向の軸心を有し、前記第1シフトロッド64の左右方向内方側に配置されていて後支持壁68と中間支持壁69とにわたって前後方向移動自在に支持されている。
第3シフトロッド66には、溝等からなる係合部70C(第3係合部)が設けられ、第1〜3の係合部70A〜70Cは、第2係合部70Bが第1係合部70Bと第3係合部70Cとの間に位置するように、左右方向に並ぶように設けられている。
この実施形態にあっては、前記アーム部材79の先端側79aは操作軸73の基準位置において第2係合部70Bに係合しており、該基準位置から操作軸73を左右方向外方側(第1移動位置)に移動することにより、アーム部材79の先端側79aが第1係合部70Aに係合し、基準位置から操作軸73を左右方向内方側(第2移動位置)に移動することにより、アーム部材79の先端側79aが第3係合部70Cに係合するように構成されており、操作軸73を左右方向に移動させることにより第1〜第3の主変速用シフトフォーク61〜63のいずれか1つが選択されるように構成されている。
そして、操作軸73を、基準位置、第1移動位置又は第2移動位置で軸心回りに(左右軸回りに)回動することにより、アーム部材79が左右軸回りに前後に揺動し、選択された主変速用シフトフォーク61〜63が前後に移動されるように構成されている。
また、アーム部材79の先端部79aを第1係合部70Aに係合させるべく操作軸73を基準位置から左右軸方向外方側に移動させると、内側バネ受部材90が内側接当部94によって押圧されて戻しバネ76を圧縮させながら左右方向外方側に移動し、これによって操作軸73の左右方向外方側への移動が許容され、この状態から操作軸73に対する左右方向外方側への操作力を解除すると、内側バネ受部材90が戻しバネ76の付勢力により押圧されて左右方向内方側に移動し、操作軸73が基準位置に戻される。
また、アーム部材79の先端部79aを第3の係合部70Cに係合させるべく操作軸73を基準位置から左右軸方向内方側に移動させると、外側バネ受部材89が外側接当部91によって押圧されて戻しバネ76を圧縮させながら左右軸方向内方側に移動し、これによって操作軸73の左右方向内方側への移動が許容され、この状態から操作軸73に対する左右方向内方側への操作力を解除すると、外側バネ受部材89が戻しバネ76の付勢力により押圧されて左右方向外方側に移動し、操作軸73が基準位置に戻される。
したがって、左右軸方向3位置に位置変更自在な操作軸73を、1つの戻しバネ76によって前記3位置の中間の基準位置に戻すことが可能とされている。
その他の構成については、前記図1〜図13に示す実施形態と同様に構成されている。
図18は、他の実施の形態に係るものであり、主変速装置41の駆動側ギヤ、第1,2主変速切換クラッチ55,56の組み付けの容易化を図ったものである。
図において、第2速ギヤ列50の駆動側ギヤ50a、第1主変速切換クラッチ55、第1速ギヤ列49の駆動側ギヤ49aは、この順で入力軸44に後端側から順次外嵌されて組み付けられ、第2速ギヤ列50の駆動側ギヤ50aの前端の位置決めは入力軸44に取り付けた止め輪137で行い、第1速ギヤ列49の駆動側ギヤ49aの後端の位置決めをする止め輪138の前側に調整カラー139を入れることにより、ガタをなくしている。
一方、第3速ギヤ列51の駆動側ギヤ51a、第2主変速切換クラッチ56、第4速ギヤ列52の駆動側ギヤ52a、軸受140は、この順で入力軸44に前端側から順次外嵌されて組み付けられ、第3速ギヤ列51の駆動側ギヤ51aの後端の位置決めは入力軸44に取り付けた止め輪141で行い、これら第3速ギヤ列51の駆動側ギヤ51a、第2主変速切換クラッチ56、第4速ギヤ列52の駆動側ギヤ52a、軸受140を組み付けた後に、入力軸44の前端側を後方から仕切壁25に形成された軸受140の支持孔142に挿通し、挿通後に入力ギヤ32を入力軸44の前端から該入力軸44に外嵌し、入力ギヤ32の前端側に接当する抜止めプレート143を入力軸44に前端にボルト144で固定している。
この抜止めプレート144はバネ綱等の板材で形成されていて、前記ボルト144を締め付けて、該抜止めプレート144で入力ギヤ32を後方に押圧することにより、ガタをなくしている。
この実施の形態にあっては、6段変速仕様にする場合、入力軸44も交換する。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されることはなく、複数の変速段の主変速装置41に1又は複数の変速段を追加できるように構成されていればよい。
主変速4段仕様の変速装置の側面断面図である。 動力伝達装置の前部の側面断面図である。 動力伝達装置の後部の側面断面図である。 クラッチハウジング及びカバー等の背面断面図である。 カバーの側面図である。 図5のA−A線矢示断面図である。 主変速装置、副変速装置及びクリープ変速装置のシフト機構の側面図である。 図5のB−B線矢示断面図である。 図5のC−C線矢示断面図である。 主変速装置、副変速装置及びクリープ変速装置のシフト機構の平面図である。 主変速装置の操作機構の平面断面図である。 副変速装置及びクリープ変速装置の底面断面図である。 副変速装置及びクリープ変速装置のシフト部分の断面拡大図である。 主変速6段仕様の変速装置の側面断面図である。 主変速6段仕様の変速装置の図8に対応する図である。 主変速6段仕様の変速装置の図7に対応する図である。 主変速6段仕様の変速装置の図11に対応する図である。 他の実施の形態に係る主変速装置の側面断面図である。
11 変速装置
40 スペース
41 主変速装置
42 副変速装置
43 クリープ変速装置
44 入力軸
45 カウンタ軸
46 出力軸
49 第1速ギヤ列
50 第2速ギヤ列
51 第3ギヤ列
52 第4ギヤ列
51a 被駆動側ギヤ
101 高速ギヤ列
102 低速ギヤ列
102a 駆動側ギヤ
108 クリープ最終ギヤ

Claims (5)

  1. エンジンからの動力を変速して駆動輪へと伝達する変速装置(11)を備え、この変速装置(11)は、シンクロメッシュ式の主変速装置(41)と、前後方向に配置されていてエンジンからの動力が入力される入力軸(44)と、該入力軸(44)と平行状に配置されたカウンタ軸(45)及び出力軸(46)とを備え
    前記主変速装置(41)の2段のギヤ列の駆動側ギヤと該一対の駆動側ギヤの間に配置されて動力伝達経路の切り換えをする主変速切換クラッチとを、前記入力軸(44)の前部及び後部にそれぞれ設けると共に、該入力軸(44)の前部と後部との間に、主変速装置(41)に2段のギヤ列の駆動側ギヤと主変速切換クラッチとを追加するためのスペースを設け、
    前記カウンタ軸(45)には主変速装置(41)のギヤ列の被駆動側ギヤが設けられていて前記入力軸(44)から主変速装置(41)を介してカウンタ軸(45)に動力が伝達されると共に、該カウンタ軸(45)には高低2段に変速可能な副変速装置(42)のギヤ列の駆動側ギヤが設けられ、
    前記出力軸(46)には前記副変速装置(42)のギヤ列の被駆動側ギヤが設けられていて前記カウンタ軸(45)から副変速装置(42)を介して出力軸(46)に動力が伝達されると共に該出力軸(46)から駆動輪側へと動力が出力され、
    前記副変速装置(42)の低速ギヤ列(102)の駆動側ギヤ(102a)は、前記主変速装置(41)に2段のギヤ列の駆動側ギヤ及び主変速切換クラッチを追加するための前記スペースに対応する位置に設けられると共に、該低速ギヤ列(102)の駆動側ギヤ(102a)の前側と後側とに、主変速装置(41)に2段のギヤ列の被駆動側ギヤを追加するためのスペースを設けたことを特徴とするトラクタの動力伝達装置。
  2. 前記変速装置(11)は、副変速装置(42)を経た後の動力を超低速に変速可能なクリープ変速装置(43)を備え、このクリープ変速装置(43)で変速された動力を出力軸(46)に入力するクリープ変速装置(43)のクリープ最終ギヤ(108)を、出力軸(46)上で且つ主変速装置(41)の第1速ギヤ列(49)と第2速ギヤ列(50)との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの動力伝達装置。
  3. 変速装置(11)はエンジンの後方に配置された伝動ケース(5)内の仕切壁(25)の後方側に備えられ、
    前記入力軸(44)の前端は前記仕切壁(25)の前方側に突出しており、該突出した部分に入力ギヤ(32)を一体回転自在に設け、
    前記伝動ケース(5)内の仕切壁(25)の前方側に、エンジンから主変速装置(41)へと伝達される動力の回転方向を変える前後進切換装置(12)を設け、この前後進切換装置(12)は、前進動力を出力するギヤ(27)と後進動力を出力するギヤ(31)とを備え、これら両ギヤ(27,31)を仕切壁(25)の前側で前記入力ギヤ(32)に噛合させていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタの動力伝達装置。
  4. 主変速装置(41)の1つのギヤ列の被駆動側ギヤ(51)が、副変速装置(42)の高速ギヤ列(101)の駆動側ギヤを兼ねていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトラクタの動力伝達装置。
  5. 4段変速仕様の主変速装置(41)における、第1速ギヤ列(49)と第2速ギヤ列(50)との間の変速比のギヤ列と、第3速ギヤ列(51)と第4速ギヤ列(52)との間の変速比のギヤ列とが追加されることで6段変速仕様の主変速装置(41)に仕様変更可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトラクタの動力伝達装置。
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