JP4390082B2 - 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子 - Google Patents

圧電磁器組成物及び積層型圧電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4390082B2
JP4390082B2 JP2006057079A JP2006057079A JP4390082B2 JP 4390082 B2 JP4390082 B2 JP 4390082B2 JP 2006057079 A JP2006057079 A JP 2006057079A JP 2006057079 A JP2006057079 A JP 2006057079A JP 4390082 B2 JP4390082 B2 JP 4390082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
oxide
terms
main component
firing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006057079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007230843A (ja
Inventor
久美子 家住
岳夫 塚田
純一 山崎
典正 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006057079A priority Critical patent/JP4390082B2/ja
Priority to CA002561615A priority patent/CA2561615A1/en
Priority to US11/538,089 priority patent/US20070080317A1/en
Priority to DE602006014073T priority patent/DE602006014073D1/de
Priority to EP10150516A priority patent/EP2181976B1/en
Priority to EP06020835A priority patent/EP1772442B1/en
Publication of JP2007230843A publication Critical patent/JP2007230843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4390082B2 publication Critical patent/JP4390082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、アクチュエータや圧電ブザー、発音体、センサ等の各種圧電素子の圧電体層に好適な圧電磁器組成物及び当該組成物を用いた積層型圧電素子に関する。
圧電素子に用いられる圧電磁器組成物としては、圧電特性、特に圧電歪定数が大きいことが要求される。この特性を満たす圧電磁器組成物として、例えばチタン酸鉛(PbTiO)とジルコン酸鉛(PbZrO)、及び亜鉛・ニオブ酸鉛[Pb(Zn1/3Nb2/3)O]により構成される3元系の圧電磁器組成物や、前記3元系の圧電磁器組成物においてPbの一部をSr、Ba、Ca等で置換した圧電磁器組成物等が開発されている。
これら従来の圧電磁器組成物は、比較的高温で焼成する必要があり、また焼成が酸化性雰囲気下で行われるため、例えば内部電極を同時焼成する積層型圧電素子においては、高い融点を持ち、酸化性雰囲気下で焼成しても酸化されない貴金属(例えば、PtやPd等)を内部電極の導電材料として用いる必要があった。その結果、コスト増を招き、製造される積層型圧電素子の低価格化に支障をきたしている。
このような状況に対して本願出願人は、前記3元系の圧電磁器組成物に、Fe、Co、Ni及びCuから選ばれる少なくとも1種を含む第1副成分、及び、Sb、Nb及びTaから選ばれる少なくとも1種を含む第2副成分を加えることにより低温焼成を可能とし、内部電極にAg−Pd合金等の安価な材料を使用可能とすることを特許文献1において提案している。
特開2004−137106号公報
近年、各製品への小型化・高性能化の要求から、その部品なるアクチュエータに対しても小型化・高性能化が求められている。アクチュエータ素子の変位量を維持して小型化を図るには、さらに高い圧電性を有する圧電材料が必要不可欠である。一方で、上述したように低温焼成が要求されていることから、低温焼成によっても高い圧電特性を有する圧電磁器組成物の探索が開発課題となっている。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、低温焼成によっても高い圧電特性を有する圧電磁器組成物及びこの圧電磁器組成物を用いた積層型圧電素子を提供することを目的とする。
本発明の圧電磁器組成物は、(Pba−bMe)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O(ただし、0.96≦a≦1.03、0≦b≦0.1、0.05≦x≦0.15、0.25≦y≦0.5、0.35≦z≦0.6、x+y+z=1、Meは、Sr、Ca、Baから選ばれる少なくとも1種)で表される複合酸化物を主成分とし、主成分に対して、希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0は含まず)、AgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0は含まず)を含有することを特徴としている。本発明は、主成分に対して、希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0は含まず)、AgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0は含まず)を含有することにより、圧電特性を向上できるという新規な知見に基づいている。希土類金属元素の酸化物又はAgOのいずれか一方のみを含有したのでは、本発明のような低温焼成における圧電特性の向上は望めない。
本発明において、希土類金属元素は酸化物換算で0.02〜0.1wt%、AgはAgO換算で0.02〜0.3wt%含むことが好ましい。希土類金属元素としては、Dy、Nd、Gd及びTbから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また本発明は、Ta、Sb、Nb及びWから選ばれる少なくとも1種を酸化物換算で0.6wt%以下(ただし、0は含まず)含むことが好ましい。
本発明の圧電磁器組成物は、積層型圧電素子に用いることができる。この積層型圧電素子は、複合酸化物を主成分とする複数の圧電体層と、複数の圧電体層間に形成された内部電極層とを備える積層型圧電素子であって、圧電体層が、(Pba−bMe)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O(ただし、0.96≦a≦1.03、0≦b≦0.1、0.05≦x≦0.15、0.25≦y≦0.5、0.35≦z≦0.6、x+y+z=1、Meは、Sr、Ca、Baから選ばれる少なくとも1種)で表される複合酸化物を主成分とし、主成分に対して、希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0は含まず)、AgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0は含まず)を含有する焼成体からなることを特徴としている。内部電極層の導電材料をCuとすることにより、積層型圧電素子の低コスト化に寄与する。しかも、本発明は、内部電極層の導電材料をCuとした場合の低温焼成であっても高い圧電特性を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、低温焼成によっても高い圧電特性を有する圧電磁器組成物及びこの圧電磁器組成物を用いた積層型圧電素子を得ることができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本発明により得られる積層型圧電素子1の構成例を示す断面図である。なお、図1はあくまで一例を示すものであって、本発明が図1の積層型圧電素子1に限定されないことはいうまでもない。この積層型圧電素子1は、複数の圧電体層11と複数の内部電極層12とを交互に積層した積層体10を備えている。圧電体層11の一層当たりの厚さは例えば1〜200μm、好ましくは20〜150μm、さらに好ましくは50〜100μmとする。なお、圧電体層11の積層数は目標とする変位量に応じて決定される。
圧電体層11を構成する圧電磁器組成物は、Pb、Ti及びZrを構成元素とする複合酸化物を主成分とする。この複合酸化物の例としては、例えばチタン酸鉛(PbTiO)とジルコン酸鉛(PbZrO)及び亜鉛・ニオブ酸鉛[Pb(Zn1/3Nb2/3)O]により構成される3元系の複合酸化物や、前記3元系の複合酸化物においてPbの一部をSr、Ba、Ca等で置換した複合酸化物である。
具体的な組成としては、下記(1)式、あるいは(2)式で表される複合酸化物を挙げることができる。なお、これら(1)式、あるいは(2)式において、酸素の組成は化学量論的に求めたものであり、実際の組成においては、化学量論組成からのずれは許容されるものとする。
Pb[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O ・・・(1)
(ただし、0.96≦a≦1.03、0.05≦x≦0.15、0.25≦y≦0.5、0.35≦z≦0.6、x+y+z=1である。)
(Pba−bMe)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O ・・・(2)
(ただし、0.96≦a≦1.03、0<b≦0.1、0.05≦x≦0.15、0.25≦y≦0.5、0.35≦z≦0.6、x+y+z=1である。また、式中のMeは、Sr、Ca、Baから選ばれる少なくとも1種を表す。)
前記複合酸化物は、いわゆるペロブスカイト構造を有しており、Pb及び(2)式における置換元素Meについては、ペロブスカイト構造のいわゆるAサイトに位置する。ZnやNb、Ti、Zrは、ペロブスカイト構造のいわゆるBサイトに位置する。
前記(1)式や(2)式で表される複合酸化物において、Aサイト元素の割合aは、0.96≦a≦1.03であることが好ましい。Aサイト元素の割合aが0.96未満だと、低温での焼成が困難になるおそれがある。逆に、Aサイト元素の割合aが1.03を超えると、高電圧下における圧電特性が低下する。さらに好ましいAサイト元素の割合aは0.97≦a≦1.02であり、より好ましいAサイト元素の割合aは0.98≦a≦1.01である。
前記(2)式で表される複合酸化物においては、Pbの一部を置換元素Me(Sr,Ca,Ba)で置換しているが、これにより圧電歪定数を大きくすることができる。ただし、置換元素Meの置換量bが多くなりすぎると、高電圧下における圧電特性が低下する。また、キュリー温度も置換量bの増加に伴って低下する傾向にある。したがって、置換元素Meの置換量bは、0.1以下とすることが好ましい。さらに好ましい置換元素Meの置換量bは0.005≦b≦0.08であり、より好ましい置換元素Meの置換量bは0.007≦b≦0.05である。
一方、Bサイト元素のうち、ZnとNbの割合xは、0.05≦x≦0.15とすることが好ましい。前記割合xは焼成温度に影響を与え、この値が0.05未満であると焼成温度を低下させる効果が不足するおそれがある。逆に0.15を超えると、焼結性に影響を及ぼし、その結果、高電圧下における圧電特性が低下する。さらに好ましいZnとNbの割合xは0.07≦x≦0.13であり、より好ましいZnとNbの割合xは0.08≦x≦0.12である。
Bサイト元素のうちTiの割合y及びZrの割合zは、圧電特性の観点から好ましい範囲が設定される。具体的には、Tiの割合yは、0.25≦y≦0.5であることが好ましく、Zrの割合zは、0.35≦z≦0.6であることが好ましい。前記範囲内に設定することで、モルフォトロピック相境界(MPB)付近において、大きな圧電歪定数を得ることができる。さらに好ましいTiの割合yは0.3≦y≦0.48であり、より好ましいTiの割合yは0.4≦y≦0.46である。また、さらに好ましいZrの割合zは0.37≦z≦0.55であり、より好ましいZrの割合zは0.4≦z≦0.5である。
以上が本発明の積層型圧電素子1の基本的な構成であるが、本発明の積層型圧電素子1において特徴的なことは、圧電体層11が希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0を含まず)及びAgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0を含まず)が共存することにより、圧電特性が向上することである。すなわち、希土類金属元素の酸化物を単独で含有させた場合にも、低温焼成において圧電特性を若干向上することができるが、Agを共存させることにより、希土類金属元素による圧電特性向上の効果が極めて顕著となる。一方で、Agを単独で含有させても、圧電特性向上に寄与するところはなかった。
以上のようになる理由は明らかとなっていないが、本発明者等は以下のように推測している。すなわち、希土類金属元素の酸化物を上記主成分に対して単独で含有させた場合には、焼成温度を1200℃程度の高温とすると本発明と同程度の圧電特性向上の効果が得られる。しかし、焼成温度を1000℃まで低下させると、圧電特性向上の効果が消失しており、希土類金属元素の酸化物を含有する場合、焼結を進行させるためには1200℃程度の高温での焼成が必要である。ここで、AgOは低温焼成化に有効な物質であるために、AgOを添加すると、希土類金属元素の酸化物を含有していても焼結を進行させることが可能となり、低温焼成であっても希土類金属元素の酸化物による圧電特性向上の効果を十分に享受することができる。
圧電体層11に含有される希土類金属元素は酸化物換算で0.02〜0.1wt%であることが好ましく、0.03〜0.07wt%であることがより好ましい。本発明における希土類金属元素はYを含む概念を有しており、したがって本発明における希土類金属元素とは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuの少なくとも一種をいう。
また、圧電体層11に含有されるAgはAgO換算で0.02〜0.3wt%であることが好ましく、0.07〜0.15wt%であることがより好ましい。
本発明の圧電磁器組成物は、副成分として、Ta、Sb、Nb及びWから選ばれる少なくとも1種を添加することができる。この副成分を添加することで、圧電特性及び機械的強度を向上させることができる。ただし、これら副成分の含有量は、酸化物換算で0.6wt%以下(ただし、0は含まず)とすることが好ましい。例えばTaの場合、Ta換算で0.6wt%以下、Sbの場合、Sb換算で0.6wt%以下、Nbの場合、Nb換算で0.6wt%以下、Wの場合、WO換算で0.6wt%以下である。この副成分の含有量が、酸化物換算で0.6wt%を超えると、焼結性が低下し、圧電特性が低下するおそれがある。さらに好ましい含有量は0.05〜0.4wt%、より好ましい含有量は0.1〜0.35wt%である。
内部電極層12は、導電材料を含有している。本発明は、この導電材料としてCu、Ag、またはこれらを主成分とする合金を用いることができる。特に、Cuは積層型圧電素子の低コスト化に寄与する。
複数の内部電極層12は例えば交互に逆方向に延長されており、その延長方向には内部電極層12と電気的に接続された一対の端子電極21、22がそれぞれ設けられている。端子電極21、22は、例えば、図示しないリード線を介して図示しない外部電源に対して電気的に接続される。
また、端子電極21、22は、例えばCuをスパッタリングすることにより形成されていてもよく、また端子電極用ペーストを焼き付けることにより形成されていてもよい。端子電極21、22の厚さは用途等に応じて適宜決定されるが、通常、10〜50μmである。
次に、積層型圧電素子1の好適な製造方法について図2をも参照しつつ説明する。図2は積層型圧電素子1の製造工程を示すフローチャートである。
まず、圧電体層11を得るための主成分の出発原料として、例えば、PbO、TiO、ZrO、ZnO及びNb又は焼成によりこれら酸化物に変わり得る化合物;SrO、BaO及びCaOから選ばれる少なくとも一つの酸化物又は焼成によりこれら酸化物に変わり得る化合物等の粉末を用意し、秤量する(ステップS101)。出発原料としては、酸化物でなく、炭酸塩あるいはシュウ酸塩のように焼成により酸化物となるものを用いてもよい。これらの原料粉末は、通常、平均粒子径0.5〜10μm程度のものが用いられる。
圧電体層11の出発原料に希土類金属元素の酸化物、Agの添加種としてAgOを出発原料に添加することができる。これら組成物は、主成分に対して副成分ということができる。
必要に応じて他の副成分の原料をそれぞれ用意し、秤量する(ステップS101)。他の副成分の原料としては、Ta、Sb、Nb及びWOから選ばれる少なくとも一つの酸化物を用いることができる。酸化物でなく、炭酸塩あるいはシュウ酸塩のように焼成により酸化物となるものを用いてもよいことは上述の通りである。これら副成分は、粒の成長を適度に抑制し、異常粒成長による特性の低下を防ぐ効果を奏する。
続いて、主成分及び副成分の出発原料を例えばボールミルを用いて湿式粉砕・混合して、原料混合物とする(ステップS102)。
なお、副成分の出発原料は、後述する仮焼成(ステップS103)の前に添加してもよいが、仮焼成後に添加するようにしてもよい。但し、仮焼成前に添加した方がより均質な圧電体層11を作製することができるので好ましい。仮焼成後に添加する場合には、副成分の出発原料には酸化物を用いることが好ましい。
次いで、原料混合物を乾燥し、例えば、750〜950℃の温度で1〜6時間にわたり仮焼成する(ステップS103)。この仮焼成は、大気中で行っても良く、また大気中よりも酸素分圧の高い雰囲気又は純酸素雰囲気で行ってもよい。仮焼成したのち、例えば、この仮焼物をボールミルにて湿式粉砕・混合し、主成分及び必要に応じた副成分を含む仮焼成粉とする(ステップS104)。
次に、この仮焼成粉にバインダを加えて圧電体層用ペーストを作製する(ステップS105)。具体的には以下の通りである。はじめに、例えばボールミル等を用いて、湿式粉砕によりスラリを得る。このとき、スラリの溶媒として、水もしくはエタノールなどのアルコール、または水とエタノールとの混合溶媒を用いることができる。湿式粉砕は、仮焼成粉の平均粒径が0.5〜2.0μm程度となるまで行うことが好ましい。
次いで、得られたスラリを有機ビヒクル中に分散させる。有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中に溶解したものであり、有機ビヒクルに用いられるバインダは、特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、アクリル等の通常の各種バインダから適宜選択すればよい。また、このとき用いられる有機溶剤も特に限定されず、印刷法やシート成形法など、利用する方法に応じてテルピネオール、ブチルカルビトール、アセトン、トルエン、MEK(メチルエチルケトン)、ターピネオール等の有機溶剤から適宜選択すればよい。
圧電体層用ペーストを水系の塗料とする場合には、水溶性のバインダや分散剤などを水に溶解させた水系ビヒクルと、仮焼成粉とを混練すればよい。水系ビヒクルに用いる水溶性バインダは特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性アクリル樹脂などを用いればよい。
また、内部電極層用ペーストを作製する(ステップS106)。
内部電極層用ペーストは、上述した各種導電材料あるいは焼成後に上述した導電材料となる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上述した有機ビヒクルとを混練して調製される。
端子電極用ペーストも内部電極層用ペーストと同様にして作製する(ステップS107)。
以上では圧電体層用ペースト、内部電極層用ペースト及び端子電極用ペーストを順番に作製しているが、並行して作製してもよいし、逆の順番でもよいことは言うまでもない。
各ペーストの有機ビヒクルの含有量は、特に限定されず、通常の含有量、例えば、バインダは5〜10wt%程度、溶剤は10〜50wt%程度とすればよい。また、各ペースト中には必要に応じて各種分散剤、可塑剤、誘電体、絶縁体等から選択される添加物が含有されてもよい。
次に、以上のペーストを用いて焼成の対象であるグリーンチップ(積層体)を作製する(ステップS108)。
印刷法を用いグリーンチップを作製する場合は、圧電体層用ペーストを、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の基板上に所定厚さで複数回印刷して、図1に示すように、グリーン状態の外側圧電体層11aを形成する。次に、このグリーン状態の外側圧電体層11aの上に、内部電極層用ペーストを所定パターンで印刷して、グリーン状態の内部電極層(内部電極層前駆体)12aを形成する。次に、このグリーン状態の内部電極層12aの上に、前記同様に圧電体層用ペーストを所定厚さで複数回印刷して、グリーン状態の圧電体層(圧電体層前駆体)11bを形成する。次に、このグリーン状態の圧電体層11bの上に、内部電極層用ペーストを所定パターンで印刷して、グリーン状態の内部電極層12bを形成する。グリーン状態の内部電極層12a、12b…は、対向して相異なる端部表面に露出するように形成する。以上の作業を所定回数繰り返し、最後に、グリーン状態の内部電極層12の上に、前記同様に圧電体層用ペーストを所定厚さで所定回数印刷して、グリーン状態の外側圧電体層11cを形成する。その後、加熱しながら加圧、圧着し、所定形状に切断してグリーンチップ(積層体)とする。
以上では、印刷法によりグリーンチップを作製する例を説明したが、シート成形法を用いてグリーンチップを作製することもできる。
次に、グリーンチップについて脱バインダ処理を行う(ステップS109)。
脱バインダ処理において、内部電極層前駆体中の導電材料によってその雰囲気を決定する必要がある。貴金属を導電材料として用いる場合には、大気中で行っても良く、また大気中よりも酸素分圧が高い雰囲気又は純酸素雰囲気で行っても良い。しかし、Cuを導電材料として用いる場合には、酸化を考慮する必要があり、還元性雰囲気下での加熱を採用すべきである。一方で、脱バインダ処理において、圧電体層前駆体に含まれる酸化物、例えばPbOが還元されることを考慮する必要がある。例えば導電材料としてCuを用いた場合、CuとCuOの平衡酸素分圧及びPbとPbOの平衡酸素分圧に基づいて、いかなる還元性雰囲気を脱バインダ処理に適用するか設定することが好ましい。
脱バインダ処理の温度が300℃未満では脱バインダを円滑に行うことができず、650℃を超えても温度に見合う脱バインダの効果を得ることができずエネルギの浪費になる。また、脱バインダ処理の時間は、温度及び雰囲気によって定める必要があるが、0.5〜50時間の範囲で選定することができる。さらに、脱バインダ処理は、焼成と別個に独立して行うことができるし、焼成と連続的に行うことができる。焼成と連続的に行う場合には、焼成の昇温過程で脱バインダ処理を実行すればよい。
脱バインダ処理の後に、焼成(ステップS110)を行う。
積層型圧電素子1は、還元焼成条件において焼成することが好ましい。還元焼成条件としては、例えば、焼成温度800〜1200℃、酸素分圧1×10−10〜1×10−6気圧である。
焼成温度が800℃未満では焼成が十分に進行せず、また1200℃を超えるとCuの溶融が懸念される。好ましい焼成温度は850〜1100℃、さらに好ましい焼成温度は900〜1050℃である。なお、本発明では、低温焼成に有効なAgOを添加することによって800〜1000℃の温度範囲における焼成を可能とし、かつ高い圧電特性を得ることができる。
酸素分圧が1×10−10気圧未満では圧電体層前駆体に含まれる酸化物、例えばPbOが還元されて金属Pbとして析出し、最終的に得られる焼成体の圧電特性を低下させる恐れがあり、また1×10−6気圧を超えると電極材料であるCuの酸化が懸念される。好ましい酸素分圧は10−9〜10−7気圧、さらに好ましい酸素分圧は10−8〜10−7気圧である。
以上の工程を経て作製された積層体10は、例えばバレル研磨やサンドブラストなどにより端面研磨を施し、前述した端子電極用ペーストを印刷又は焼き付けることにより端子電極21、22を形成する(ステップS111)。なお、印刷又は焼き付けの他に、スパッタリングすることにより端子電極21、22を形成することもできる。
以上により、図1に示した積層型圧電素子1を得ることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
本実施例では、下記の主成分に対して、Dy、AgOを表1に示す量となるように添加し、その効果を調べた。
主成分:(Pb0.995−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
圧電磁器組成物は、次のようにして作製した。先ず、主成分の原料として、PbO粉末、SrCO粉末、ZnO粉末、Nb粉末、TiO粉末、ZrO粉末を用意し、前記主成分の組成となるように秤量した。また、Dy及びAgOを用意し、表1に示す添加量となるように主成分の母組成に添加した。さらに、Ta粉末を主成分の母組成に対して0.2wt%添加した。次に、ボールミルを用いてこれら原料を16時間湿式混合し、大気中において700〜900℃で2時間仮焼した。
得られた仮焼物を微粉砕した後、ボールミルを用いて16時間湿式粉砕した。これを乾燥した後、バインダとしてアクリル系樹脂を加えて造粒し、1軸プレス成形機を用いて約445MPaの圧力で直径3.5mm、長さ約9mmの円柱状に成形した。成形した後、熱処理を行ってバインダを揮発させ、低酸素還元雰囲気中(酸素分圧1×10−10〜1×10−6気圧)において950℃で2〜8時間焼成した。得られた焼結体を加工し長さ7.5mmの円柱状とし、上下面に銀ペーストを印刷して350℃で焼き付け、120℃のシリコーンオイル中で3kV/mmの電界を15分間印加し、分極処理を行った。
作製した試料について圧電定数d33を測定した。圧電定数d33は、インピーダンスアナライザ(ヒューレット・パッカード社製、HP4194A)を用いて共振−反共振法により測定した。その結果を表1に併せて示す。また、図3にDy及びAgOの添加量と圧電定数d33の関係を示す。
表1及び図3に示すように、Dyを添加することなくAgOのみを主成分に対して添加した場合には、圧電定数d33が低下する。これに対して、AgOとともにDyを添加することにより、圧電定数d33が向上することがわかる。ただし、AgOの添加量が0.35wt%を超えるとAgOを添加しないよりも圧電定数d33が低下する。また、表1に示すように、Dyの添加量が0.2wt%になると、圧電定数d33が極端に低下する。
Figure 0004390082
本実施例では、下記の主成分に対して、希土類金属元素酸化物及びAgOを表2に示す量となるように原料を調整した以外は実施例1と同様に分極処理まで行い、実施例1と同様に圧電定数d33を測定した。その結果を表2に示すが、実施例1で示したDy以外の酸化物においても、AgOと共存させることにより圧電定数d33を向上できる。また、希土類金属元素としては、Dy、Nd、Gd及びTbが、高い圧電定数d33を得るために有利である。
主成分:(Pb0.995−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、a、Dy及びAgOを表3に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様に圧電定数d33を測定した。その結果を表3に示す。
主成分:(Pba−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
表3に示すように、aが0.96〜1.03の範囲内において、高電圧下における圧電特性を確保できる。aは0.97〜1.02であることが好ましく、0.98〜1.01であることがより好ましい。
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、b、Dy及びAgOを表4に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様に圧電定数d33を測定した。その結果を表4に示す。
主成分:(Pb0.995−bSr)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
表4に示すように、bが0〜0.1の範囲内において、高電圧下における圧電特性を確保できる。bは0.005〜0.08であることが好ましく、0.007〜0.05であることがより好ましい。
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、Meを表5に示す元素とし、かつDy及びAgOを表5に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様にして圧電定数d33を測定した。その結果を表5に示す。
主成分:(Pb0.995−0.03Me0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
表5に示すように、Pbの置換元素としてCa又はBaを用いた場合にも、Srと同様に高電圧下における圧電特性向上の効果を享受することができる。
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、x,y及びzを表6に示す値とし、かつDy及びAgOを表6に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様にして圧電定数d33を測定した。その結果を表6に示す。
主成分:(Pb0.995−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O
表6から明らかなように、Bサイト元素のx、y、zが各々0.05≦x≦0.15、0.25≦y≦0.5、0.35≦z≦0.6の範囲において、圧電特性向上の効果を享受することができる。
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、副成分としてTa、Dy及びAgOを表7に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様にして圧電定数d33を測定した。その結果を表7に示す。
主成分:(Pb0.995−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
表7に示すように、副成分としてTaを添加することにより圧電定数d33を向上できる。ただし、Taの含有量が0.6wt%を超えると、Taを添加しないときよりも圧電定数d33が低下してしまう。そこで、Taを含有する場合には、その量を0.6wt%以下とする。好ましいTaの含有量は0.05〜0.4wt%、さらに好ましいTaの含有量は0.1〜0.35wt%である。
Figure 0004390082
下記の主成分に対して、副成分を表8に示す量となるように原料を調整した以外は、実施例1と同様にして試料を作製した。得られた試料について、実施例1と同様にして圧電定数d33を測定した。その結果を表8に示す。
主成分:(Pb0.995−0.03Sr0.03)[(Zn1/3Nb2/30.1Ti0.43Zr0.47]O
表8に示すように、副成分としてSb、Nb、WOを添加することによっても、本発明による圧電特性向上効果を享受することができる。
Figure 0004390082
実施例9は、積層型圧電素子を作製した例を示す。
積層型圧電素子の製造に際しては、先ず、実施例1で得られた仮焼物(Dy:0.05wt%、AgO添加量:0.1wt%)を粉砕した圧電磁器組成物粉末にビヒクルを加え、混練して圧電体層用ペーストを作製した。それとともに、導電材料であるCu粉末をビヒクルと混練し、内部電極層用ペーストを作製した。続いて、圧電体層用ペースト及び内部電極層用ペーストを用いて、印刷法により積層体の前駆体であるグリーンチップを作製した。圧電体層用ペーストの積層数は300とした。次に、脱バインダ処理を行い、還元焼成条件で焼成し、積層体を得た。還元焼成条件としては、還元性雰囲気(酸素分圧1×10−10〜1×10−6気圧)下、焼成温度800〜1200℃で焼成を行った。なお、比較としてDy及びAgOを添加しない以外は上記と同様にして積層体を作製した。得られた積層体について、実施例1と同様に圧電定数d33を測定した。その結果を表9に示す。
Figure 0004390082
本実施の形態における積層型圧電素子の一構成例を示す図である。 本実施の形態における積層型圧電素子の製造手順を示すフローチャートである。 Dy及びAgOの添加量と圧電定数d33の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…積層型圧電素子、10…積層体、11…圧電体層、12…内部電極層、21、22…端子電極

Claims (6)

  1. (Pba−bMe)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O
    (ただし、
    0.96≦a≦1.03、
    0≦b≦0.1、
    0.05≦x≦0.15、
    0.25≦y≦0.5、
    0.35≦z≦0.6、
    x+y+z=1、
    Meは、Sr、Ca、Baから選ばれる少なくとも1種)で表される複合酸化物を主成分とし、
    前記主成分に対して、
    希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0は含まず)、
    AgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0は含まず)を含有することを特徴とする圧電磁器組成物。
  2. 前記主成分に対して、
    希土類金属元素を酸化物換算で0.02〜0.1wt%、
    AgをAgO換算で0.02〜0.3wt%含有することを特徴とする請求項1に記載の圧電磁器組成物。
  3. 前記希土類金属元素が、Dy、Nd、Gd及びTbから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電磁器組成物。
  4. 前記主成分に対して、
    Ta、Sb、Nb及びWから選ばれる少なくとも1種を酸化物換算で0.6wt%以下(ただし、0は含まず)含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電磁器組成物。
  5. 複合酸化物を主成分とする複数の圧電体層と、複数の前記圧電体層間に形成される内部電極層とを備える積層型圧電素子であって、
    前記圧電体層が、
    (Pba−bMe)[(Zn1/3Nb2/3TiZr]O
    (ただし、
    0.96≦a≦1.03、
    0≦b≦0.1、
    0.05≦x≦0.15、
    0.25≦y≦0.5、
    0.35≦z≦0.6、
    x+y+z=1、
    Meは、Sr、Ca、Baから選ばれる少なくとも1種)で表される複合酸化物を主成分とし、
    前記主成分に対して、
    希土類金属元素を酸化物換算で0.15wt%以下(ただし、0は含まず)、
    AgをAgO換算で0.35wt%以下(ただし、0は含まず)を含有する焼成体からなることを特徴とする積層型圧電素子。
  6. 前記内部電極層の導電材料がCuであることを特徴とする請求項5に記載の積層型圧電素子。
JP2006057079A 2005-10-04 2006-03-03 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子 Active JP4390082B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057079A JP4390082B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子
CA002561615A CA2561615A1 (en) 2005-10-04 2006-09-29 Piezoelectric ceramic composition and laminated piezoelectric element
US11/538,089 US20070080317A1 (en) 2005-10-04 2006-10-03 Piezoelectric ceramic composition and laminated piezoelectric element
DE602006014073T DE602006014073D1 (de) 2005-10-04 2006-10-04 Piezoelektrische keramische Zusammensetzung und ein laminiertes piezoelektrisches Element
EP10150516A EP2181976B1 (en) 2005-10-04 2006-10-04 Piezoelectric ceramic composition and laminated piezoelectric element
EP06020835A EP1772442B1 (en) 2005-10-04 2006-10-04 Piezoelectric ceramic composition and laminated piezoelectric element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057079A JP4390082B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007230843A JP2007230843A (ja) 2007-09-13
JP4390082B2 true JP4390082B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=38551815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006057079A Active JP4390082B2 (ja) 2005-10-04 2006-03-03 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4390082B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4238271B2 (ja) * 2006-03-22 2009-03-18 Tdk株式会社 圧電磁器組成物および積層型圧電素子
JP5018602B2 (ja) * 2008-03-31 2012-09-05 Tdk株式会社 圧電磁器組成物、並びにこれを用いた圧電磁器及び積層型圧電素子
CN104926301B (zh) * 2011-12-20 2017-11-17 太阳诱电株式会社 压电器件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007230843A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129931B2 (ja) 圧電磁器組成物および積層型圧電素子
JP4238271B2 (ja) 圧電磁器組成物および積層型圧電素子
EP2181976B1 (en) Piezoelectric ceramic composition and laminated piezoelectric element
JP2007258280A (ja) 積層型圧電素子
JP2004137106A (ja) 圧電磁器組成物、圧電素子および圧電素子の製造方法
JP4640092B2 (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP2007258301A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP4390082B2 (ja) 圧電磁器組成物及び積層型圧電素子
JP3971779B1 (ja) 圧電磁器組成物
JP2007230839A (ja) 圧電磁器組成物、積層型圧電素子及びその製造方法
JP4462438B2 (ja) 圧電磁器組成物、積層型圧電素子及び積層型圧電素子の製造方法
JP3923064B2 (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP2006248829A (ja) 圧電磁器組成物、その製造方法、及び圧電素子
JP2006156587A (ja) 積層型圧電素子
JP5196124B2 (ja) 圧電磁器組成物および積層型圧電素子
JP4735837B2 (ja) 積層型圧電素子の製造方法及び積層型圧電素子
JP4930676B2 (ja) 圧電磁器組成物、積層型圧電素子及び積層型圧電素子の製造方法
JP2006193414A (ja) 圧電磁器の製造方法および圧電素子の製造方法
JP4711083B2 (ja) 積層型圧電素子
JP4424177B2 (ja) 圧電磁器および圧電素子
JP4793579B2 (ja) 圧電磁器組成物および積層型圧電素子
JP4993056B2 (ja) 積層型圧電素子の製造方法及び酸素供給方法
JP2006156586A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP3966882B2 (ja) 圧電磁器組成物の製造方法
JP2006193415A (ja) 圧電磁器および圧電素子

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4390082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090929

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4