JP4389521B2 - 弾性波フィルタ - Google Patents

弾性波フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP4389521B2
JP4389521B2 JP2003299585A JP2003299585A JP4389521B2 JP 4389521 B2 JP4389521 B2 JP 4389521B2 JP 2003299585 A JP2003299585 A JP 2003299585A JP 2003299585 A JP2003299585 A JP 2003299585A JP 4389521 B2 JP4389521 B2 JP 4389521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
elastic wave
wave filter
ground electrode
ladder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003299585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005072938A (ja
Inventor
洋 櫛谷
忍 中谷
武雄 安保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003299585A priority Critical patent/JP4389521B2/ja
Priority to CNB2004800009299A priority patent/CN100477519C/zh
Priority to US10/526,919 priority patent/US7183878B2/en
Priority to PCT/JP2004/012324 priority patent/WO2005020436A1/ja
Priority to EP04772280A priority patent/EP1659689A4/en
Publication of JP2005072938A publication Critical patent/JP2005072938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4389521B2 publication Critical patent/JP4389521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0538Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements
    • H03H9/0566Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers
    • H03H9/0576Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers including surface acoustic wave [SAW] devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

本発明は各種通信機器に用いられる弾性波フィルタに関するものである。
従来のこの種の弾性波フィルタとしては図14に示すようなものがある。図14において第1の誘電体層72の下面に送信端子68、受信端子69、アンテナ端子70および第1のグランド電極71が形成されており、この第1の誘電体層72の上面には伝送線路73,74,75,76,77が形成されており、これらの伝送線路73,74,75,76,77の上面には第2の誘電体層78が配置されており、この第2の誘電体層78の上面には第2のグランド電極79が形成されており、この第2のグランド電極79の上面にはキャビティ80が形成されている。このキャビティ80はその中央に穴が設けられて筒形状を有しており、キャビティ80の上側には金属板81が溶接され、キャビティ80の穴部分が密閉されてパッケージが構成されている。また第2のグランド電極79の上面には弾性波素子82が実装されており、この弾性波素子82はキャビティ80および金属板81とは接触しないように配置された構成となっている。
以上のように構成された従来の弾性波フィルタの弾性波素子82以外のパッケージのみの送信端子68とアンテナ端子70の間の通過特性、すなわちアイソレーション特性は図15におけるA線のようなものになり、2.17GHzにおいてその減衰量は56.8dBとなる。このような従来の弾性波フィルタが図6のような回路を持ち、その周波数特性が図7に示すような場合であるとき、この弾性波フィルタの2.11GHzから2.17GHzの間における減衰量は57.8dBであり、図15に破線で示す。図15に示すように、弾性波フィルタの減衰量よりもパッケージの減衰量の方が小さくなる、すなわち送信端子68からアンテナ端子70に伝播する信号量はパッケージを伝播する方が多くなる。このように従来のパッケージは減衰量が大きい弾性波フィルタを構成するためにはアイソレーション特性が不充分なものとなっている。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平10−313229号公報
しかしながら、上記従来の構成では、図14に示す送信端子68、アンテナ端子70の間のアイソレーションが充分に取れないという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、このアイソレーションを大きくとりフィルタ特性を向上させることのできる弾性波フィルタを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、入力端子と出力端子との間に電気的に接続された複数の直列腕弾性波素子と、直列弾性波素子とグランド電極との間に電気的に接続された並列腕弾性波素子と、出力端子と前記グランド電極との間に電気的に接続された第1の伝送線路と、並列腕弾性波素子とグランド電極との間に電気的に接続された第2の伝送線路と、グランド電極と電気的に接続された第3の伝送線路とを備え、第3の伝送線路は、第1の伝送線路及び第2の伝送線路と同じ誘電体層上であって、かつ、第1の伝送線路と第2の伝送線路との間に形成されたラダー型の弾性波フィルタである。
すなわち第1の伝送線路と第2の伝送線路との間にグランドを介在させることになり、端子間のアイソレーションを大きく取ることによりフィルタ特性を向上させることができる。
また弾性素子で直列腕と並列腕を形成したラダー型フィルタとすることにより、弾性波フィルタの設計の自由度を向上できる。
また、伝送線路を少なくとも一つ以上の誘電体層上に形成し、伝送線路を多層構造とすることにより伝送線路の設計の自由度を向上できる。
本発明の請求項に記載の発明は、金属板で直列腕弾性波素子及び並列腕弾性波素子を覆う構成とした請求項1に記載の弾性波フィルタであって、本構成によって弾性波素子を気密封止することが可能となり、フィルタの信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の発明は、伝送線路を形成した層をグランド層で挟み、各々のグランド層をビアホールで接続した請求項1に記載の弾性波フィルタであって、本構成によりグランドを強化することによりさらに大きなアイソレーションを得ることができるようになる。
本発明の請求項に記載の発明は、ビアホールの直径が接続する伝送線路の線幅よりも小さくした請求項に記載の弾性波フィルタであって、本構成により伝送線路にビアホールを接続するためのランド電極を構成する必要がなくなるので、伝送線路の設計の自由度を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の発明は、第3の伝送線路が少なくとも一つ以上の分岐を有した請求項1に記載の弾性波フィルタであって、本構成によりグランドに接続した伝送線路により仕切られる領域が3つ以上となり、アイソレーションを向上させる端子間を増やすことができる。
本発明の請求項に記載の発明は、第3の伝送線路が少なくとも一つ以上の部分で45°もしくは90°の角度を持った伝送線路とした請求項1に記載の弾性波フィルタであって、本構成により伝送線路を形成するときにスクリーン印刷を導入しやすくなり、結果として線幅を小さくすることが容易となる。
本発明の請求項に記載の発明は、角度を持った部分がビアホールによりグランド電極と接続された請求項に記載の弾性波フィルタであって、本構成により角度を持った部分を接地できるようになる。伝送線路において角度を持った部分は直線部分とは異なるインピーダンスを持つので結合条件が異なるが本構成のようにすることで、直線部分と同じ結合条件を維持することができる。
また、送信端子と受信端子とアンテナ端子を使用周波数の波長以下の間隔でグランドに接続した伝送線路で仕切った共用器とすることにより、送信端子と受信端子とアンテナ端子のそれぞれの端子間のアイソレーションを大きく取ることができるものである。
本発明の請求項に記載の発明は、通過帯よりも減衰帯が高い周波数を用いた請求項1に記載の弾性波フィルタであって、本構成により通過帯よりも減衰帯が高い周波数であるフィルタの特性を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の発明は、通過帯が60MHz以上とした請求項1に記載の弾性波フィルタであり、通過帯が60MHz以上であるフィルタの特性を向上させることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、減衰帯が60MHz以上とした請求項1に記載の弾性波フィルタであって、減衰帯が60MHz以上であるフィルタの特性を向上させることができる。
以上のように本発明は、出力端子と前記グランド電極との間に電気的に接続された第1の伝送線路と、並列腕弾性波素子とグランド電極との間に電気的に接続された第2の伝送線路との間に、グランドに接続した第3の伝送線路を形成したものである。
すなわち第1の伝送線路と第2の伝送線路との間にグランドを介在させることになり、端子間のアイソレーションを大きく取ることによりフィルタ特性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態を添付図面により説明する。
図1は本発明の一実施の形態を示しており、図1において第1の誘電体層5の下面に送信端子1、受信端子2、アンテナ端子3および第1のグランド電極4が形成されており、この第1の誘電体層5の上面には伝送線路6,7,8,9,10,11が形成されており、これらの伝送線路6,7,8,9,10,11の上側には第2の誘電体層12が配置されており、この第2の誘電体層12の上面には第2のグランド電極13が形成されており、この第2のグランド電極13の上面にはキャビティ14が形成されている。このキャビティ14はその中央に穴が設けられて筒形状を有しており、キャビティ14の上側には金属板15が溶接され、キャビティ14の穴部分が密閉されてパッケージが構成されている。また第2のグランド電極13の上面には弾性波素子16が実装されており、この弾性波素子16はキャビティ14および金属板15とは接触しないように配置されている。
図2(a)は本発明の弾性波フィルタの上面図である。キャビティ14の内部に弾性波素子16と電極パッド17a〜17lの配置を示している。図2(b)は本発明の弾性波フィルタの断面図である。キャビティ14は中央部に弾性波素子16を配置しその両側の2辺は階段状をなしており、その一方の階段面に電極パッド17a,17b,17c,17d,17e,17fが設けられ、他方の階段面に電極パッド17g,17h,17i,17j,17k,17lが設けられている。
図3は図1における第1の誘電体層5および第2の誘電体層12およびキャビティ14近傍の拡大図である。また図4は図1における第1のグランド電極4および第1の誘電体層5近傍の拡大図である。図3における伝送線路6は同図に示すビアホール18によりその一端が電極パッド17cに接続され、図4に示すビアホール23によりその他端が第1のグランド電極4に接続されている。同様に図3における伝送線路7は同図に示すビアホール19によりその一端が電極パッド17dに接続され、図4に示すビアホール24によりその他端が第1のグランド電極4に接続されている。同様に図3における伝送線路は同図に示すビアホール20によりその一端が電極パッド17iに接続され、図4に示すビアホール25によりその他端が第1のグランド電極4に接続されている。同様に図3における伝送線路は同図に示すビアホール21によりその一端が電極パッド17jに接続され、図4に示すビアホール26によりその他端が第1のグランド電極4に接続されている。また図3における伝送線路10はその一端が同図に示すビアホール22およびキャビティ14内に形成された伝送線路(図示せず)を介して電極パッド17aに接続され、かつ図4に示すビアホール27によりアンテナ端子3に接続され、さらに図4に示すビアホール28によりその他端が第1のグランド電極4に接続されている。
図5は図4と同様に図1における第1のグランド電極4および第1の誘電体層5近傍の拡大図である。上記構成においてもっとも重要なことは第1の誘電体層5の上面に伝送線路11が形成されていることである。この伝送線路11は分岐点を1つ持ち、端部を3つ持った形状となっている。これらの端部がビアホール29,30,31により第1のグランド電極4に接続されており、これらの端部の間がビアホール32,33,34,35により使用周波数の波長以下の間隔で第1のグランド電極4に接続されており、さらにビアホール33は伝送線路11の分岐点に接続されている。また伝送線路11は1点で直角に曲がっており、ビアホール35はこの直角に曲がっている点に接続されている。
以上のような構成の弾性波フィルタの動作について説明する。一例として、図6に示す回路を用いた場合について詳述する。
弾性波素子16の表面に入力端子36が形成され、この入力端子36に第1の直列腕37の一端と第1の並列腕38の一端が接続され、第1の直列腕37の他端に第2の直列腕39の一端と第2の並列腕40の一端が接続され、第2の直列腕39の他端に弾性波素子16の表面に形成された出力端子41が接続されて構成されている。
入力端子36と図2(a)に示す電極パッド17eが電気的に接続され、さらに図2(a)に示す電極パッド17eと送信端子1が電気的に接続され、また出力端子41と図2(a)に示す電極パッド17aが電気的に接続されている。第1の並列腕38の他端と図2(a)に示す電極パッド17cが電気的に接続され、また第2の並列腕40の他端と図2(a)に示す電極パッド17dが電気的に接続されている。したがって、図6における第1のインダクタ42は図1の伝送線路10に、図6における第2のインダクタ43は図1の伝送線路6、図6における第3のインダクタ44は図1の伝送線路7にそれぞれ対応する。
以上のように形成された弾性波フィルタの送信端子1とアンテナ端子3の間の周波数特性を図7に示す。1.92GHzから1.98GHzまでは損失の少ない通過特性を示し、その両側において、特に2.11GHzから2.17GHzまでは大きな減衰量が取れるようになっていることが最も大きな特長となっている。このような大きな減衰量を得ることができる理由は図8を用いて次のように説明することができる。
図8のB線は本実施の形態の弾性波フィルタのパッケージのみの場合の送信端子1とアンテナ端子3の間の周波数特性、すなわち本実施の形態のうち弾性波素子16を取り除いたときのアイソレーション特性を示したものである。また同図のA線は図15に示す従来例のパッケージのアイソレーション特性を示している。
図1において説明したように伝送線路6と伝送線路10は第1の誘電体層5上に形成されており、それらの間の電界結合は両者を最短距離で構成したときに最も大きくなる。伝送線路11は伝送線路6と伝送線路10を隔てるように誘電体層5上に形成されている。また図5に示すビアホール29,30,31,32,33,34,35により第1のグランド電極4に接続されているので伝送線路11の電位は充分に低い状態となっている。したがって伝送線路11は伝送線路6と伝送線路10の間の電界結合を弱める作用を及ぼし、結果として送信端子1とアンテナ端子3の間のアイソレーションを大きくすることができる。
第1の誘電体層5と第2の誘電体層12とキャビティ14をアルミナが主成分である誘電率7.8の低温焼結セラミックスにより形成し、形状3.8mm×3.8mm×1.3mmのパッケージを構成する。伝送線路6と伝送線路7と伝送線路10と伝送線路11を銀が主成分である導体により線幅100μmとなるように形成する。伝送線路6と伝送線路10はその最短距離が200μmとなるように配置する。伝送線路11は伝送線路6と伝送線路10が最短距離となる位置の中央部分を含んで両者を完全に隔てるように配置する。各ビアホールは銀が主成分となる導体により径100μmで形成し、各ビアホールと伝送線路との接続する部分は伝送線路の線幅が200μmとなるように形成する。
さらに2.17GHzの波長以下の間隔で伝送線路11をビアホール29〜35でグランド電極4に接続することでビアホール接続間のインピーダンスが前記使用周波数に対して小さくなりこの伝送線路11におけるインピーダンスが無視できることになる。
このように構成したパッケージの送信端子1とアンテナ端子3の間の電界結合をコンデンサとして表わすと2.17GHzにおいて約0.00095pFとなり、従来例の場合の約0.0012pFと比較して約20%低減されている。これを減衰量として表わすと図8のB線に示すように2.17GHzにおいて58.8dBとなり、図7および図8において破線で示す弾性波フィルタの最も大きい減衰量である57.8dBをも上回っている。したがって、2.11GHzから2.17GHzの帯域において送信端子1からパッケージを伝播してアンテナ端子3に達する信号は送信端子1から弾性波素子16を伝播してアンテナ端子3に達する信号よりも少なくなり、この結果、本構成のパッケージは図7に示す弾性波フィルタを構成できる。
なお、本実施の形態の弾性波素子16はリチウム酸タンタレートを用いるのがよい。この場合は素子のカット角の自由度が大きく、低損失のフィルタを構成しやすくなる。本実施の形態の弾性波素子16のカット角は39°としている。
なお、本実施の形態においてビアホール29〜35と接続する部分の伝送線路11の線幅を大きくしているが、これはビアホール径が伝送線路11の線幅よりも小さく形成してもよい。この場合は伝送線路11にビアホール29〜35を接続するためのランド電極100を構成する必要がなくなるので、伝送線路11の設計の自由度を向上させることができる。
なお、本実施の形態において伝送線路11は1点で直角に曲がっているが、45°でもよい。これは伝送線路11を形成するスクリーン印刷において線路幅の管理が容易になり、結果として線幅を更に小さくしファインラインを形成する場合でも特性に何等影響を与えることはなく、弾性波フィルタを小型にすることができる。
なお、本実施の形態の伝送線路11は第1の誘電体層5上に形成されているが、これは少なくとも1つの伝送線路を多層に分割してもよい。すなわち、図9に示すように第1のグランド電極4と第1の誘電体層5の間に第3の誘電体層45が挿入され、第3の誘電体層45上に伝送線路46が形成され、伝送線路7の他端と伝送線路46の一端がビアホール47により接続され、伝送線路46の他端がビアホール48により第1のグランド電極4に接続された構造としてもよい。この場合は形成する伝送線路の設計の自由度を向上できる。つまり伝送線路のインダクタンス成分を大きくできるのでフィルタ設計に利用しやすくなる。
また上記のように多層に分割する伝送線路が2つ以上ある場合には図10に示すように第3の誘電体層45上に伝送線路49を形成し、ビアホール50,51,52,53,54,55,56により伝送線路11および第1のグランド電極4に接続すればアイソレーションの劣化を防止することができる。
なお、本実施の形態においては第1のグランド電極4と第2のグランド電極13は接続されていないが、これは図11に示すようにビアホール57,58,59,60により両者を接続した構造としてもよい。この場合はグランドを強化することによりさらに大きなアイソレーションを得ることができるようになる。
なお、本実施の形態において図5に示す伝送線路11と第1のグランド電極4はビアホール29,30,31,32,33,34,35により接続されているが、これは図12に示すようにビアホール61,62,63,64,65,66,67により第2のグランド電極13と接続する構成としてもよい。この場合は伝送線路6と伝送線路10の間の電界結合をさらに弱める効果がある。この場合のパッケージの送信端子1とアンテナ端子3の間の電界結合をコンデンサとして表わすと2.17GHzにおいて約0.00076pFとなり、従来例と比較して約36%低減されている。これを減衰量として表わすと図13のC線に示すように2.17GHzにおいて60.7dBとなり、さらに1.9dB大きくなっている。
なお、本実施の形態は送信端子1とアンテナ端子3の間に1.92GHzから1.98GHzの60MHzの間で通過帯を持ち、2.11GHzから2.17GHzの60MHzの間で減衰帯を持つフィルタを用いて説明しているが、これは受信端子2とアンテナ端子3の間に1.92GHzから1.98GHzの60MHzの間で減衰帯を持ち、2.11GHzから2.17GHzの60MHzの間で通過帯を持つフィルタを追加してもよい。この場合は送信端子1と受信端子2とアンテナ端子3が伝送線路11により仕切られることになるので、各端子間のアイソレーション特性を向上させることができる。
なお、さらに広帯域が必要な場合は60MHz以上の通過帯あるいは減衰帯を持つことはいうまでもない。
本発明の弾性波フィルタは携帯電話等の移動体通信機器内の無線周波数回路に用いられる送信信号と受信信号を分波する、いわゆる共用器を構成するために有用である。特に近年の大容量のデータ通信に適している広い通過帯域および減衰帯域を有するCDMA方式などのシステムに使用する共用器に有用である。
本発明の一実施の形態を示す弾性波フィルタの分解斜視図 (a)同パッケージを示す上面図、(b)同パッケージを示す断面図 同ビアホール部分を示す拡大図 同ビアホール部分を示す拡大図 同ビアホール部分を示す拡大図 同回路図 同周波数特性図 同パッケージ部分の周波数特性図 本発明の別の実施の形態のビアホール部分を示す拡大図 本発明の別の実施の形態のビアホール部分を示す拡大図 本発明の別の実施の形態のビアホール部分を示す拡大図 本発明の他の実施の形態のビアホール部分を示す拡大図 本発明の他の実施の形態のパッケージ部分の周波数特性図 従来例を示す分解斜視図 従来例のパッケージ部分の周波数特性図
1 送信端子
2 受信端子
3 アンテナ端子
4 第1のグランド電極
5 第1の誘電体層
6,7,8,9,10,11 伝送線路
12 第2の誘電体層
13 第2のグランド電極
14 キャビティ
15 金属板
16 弾性波素子
17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h,17i,17j,17k,17l 電極パッド
18,19,20,21,22 ビアホール
23,24,25,26,27,28 ビアホール
29,30,31,32,33,34,35 ビアホール
36 入力端子
37 第1の直列腕
38 第1の並列腕
39 第2の直列腕
40 第2の並列腕
41 出力端子
42 第1のインダクタ
43 第2のインダクタ
44 第3のインダクタ
45 第3の誘電体層
46 伝送線路
47,48 ビアホール
49 伝送線路
50,51,52,53,54,55,56 ビアホール
57,58,59,60 ビアホール
61,62,63,64,65,66,67 ビアホール

Claims (10)

  1. 入力端子と出力端子との間に電気的に接続された複数の直列腕弾性波素子と、
    前記直列腕弾性波素子とグランド電極との間に電気的に接続された並列腕弾性波素子と、
    前記出力端子と前記グランド電極との間に電気的に接続された第1の伝送線路と、
    前記並列腕弾性波素子と前記グランド電極との間に電気的に接続された第2の伝送線路と、
    前記グランド電極と電気的に接続された第3の伝送線路とを備え、
    前記第3の伝送線路は、前記第1の伝送線路及び前記第2の伝送線路と同じ誘電体層上であって、かつ、前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路との間に形成されたラダー型の弾性波フィルタ。
  2. 金属板で前記直列腕弾性波素子及び前記並列腕弾性波素子を覆う構成とした請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  3. 前記誘電体層を前記グランド電極と電気的に接続した第1のグランド層及び第2のグランド層で挟み、第1のグランド層と第2のグランド層とをビアホールで接続した請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  4. 前記グランド電極と前記第3の伝送線路とを電気的に接続するためのビアホールの直径は、前記第3の伝送線路の線幅よりも小さい請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  5. 前記第3の伝送線路は、少なくとも一つ以上の分岐を有した請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  6. 前記第3の伝送線路は、少なくとも一つ以上の部分で45°もしくは90°の角度を持った伝送線路とした請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  7. 前記第3の伝送線路の角度を持った部分がビアホールにより前記グランド電極と接続された請求項6に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  8. 通過帯よりも減衰帯が高い周波数を用いた請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  9. 通過帯が60MHz以上とした請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
  10. 減衰帯が60MHz以上とした請求項1に記載のラダー型の弾性波フィルタ。
JP2003299585A 2003-08-25 2003-08-25 弾性波フィルタ Expired - Lifetime JP4389521B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003299585A JP4389521B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 弾性波フィルタ
CNB2004800009299A CN100477519C (zh) 2003-08-25 2004-08-20 表面声波滤波器
US10/526,919 US7183878B2 (en) 2003-08-25 2004-08-20 Surface acoustic wave filter
PCT/JP2004/012324 WO2005020436A1 (ja) 2003-08-25 2004-08-20 弾性表面波フィルタ
EP04772280A EP1659689A4 (en) 2003-08-25 2004-08-20 SURFACE WAVE FILTER

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003299585A JP4389521B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 弾性波フィルタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009135855A Division JP4935858B2 (ja) 2009-06-05 2009-06-05 弾性波フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005072938A JP2005072938A (ja) 2005-03-17
JP4389521B2 true JP4389521B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=34213767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003299585A Expired - Lifetime JP4389521B2 (ja) 2003-08-25 2003-08-25 弾性波フィルタ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7183878B2 (ja)
EP (1) EP1659689A4 (ja)
JP (1) JP4389521B2 (ja)
CN (1) CN100477519C (ja)
WO (1) WO2005020436A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009034101B4 (de) * 2009-07-21 2017-02-02 Epcos Ag Filterschaltung mit verbesserter Filtercharakteristik
JP6010292B2 (ja) * 2011-11-01 2016-10-19 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
CN104604130B (zh) * 2012-08-30 2017-05-17 株式会社村田制作所 弹性波滤波器装置及双工器
US10622326B2 (en) * 2017-08-18 2020-04-14 Industrial Technology Research Institute Chip package structure
US10249567B2 (en) 2017-08-18 2019-04-02 Industrial Technology Research Institute Redistribution layer structure of semiconductor package
CN107508018B (zh) * 2017-09-06 2020-11-17 嘉兴佳利电子有限公司 一种多层超宽带滤波器
CN112729595A (zh) * 2021-02-02 2021-04-30 上海航天电子有限公司 延迟线型声表面波传感器及其制作方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5202652A (en) * 1989-10-13 1993-04-13 Hitachi, Ltd. Surface acoustic wave filter device formed on a plurality of piezoelectric substrates
JPH066111A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Mitsubishi Electric Corp 複合デュプレックスフィルタ
JPH07106811A (ja) * 1993-09-29 1995-04-21 Matsushita Electron Corp 高周波回路
JPH07226607A (ja) * 1994-02-10 1995-08-22 Hitachi Ltd 分波器、分波器モジュールおよび無線通信装置
JPH10313229A (ja) 1997-05-13 1998-11-24 Mitsubishi Electric Corp 多端子対sawフィルタ及びその使用方法
JP2002141771A (ja) * 2000-08-21 2002-05-17 Murata Mfg Co Ltd 弾性表面波フィルタ装置
JP2002231849A (ja) * 2001-01-30 2002-08-16 Nec Corp 高周波装置
US6985712B2 (en) * 2001-08-27 2006-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. RF device and communication apparatus using the same
US6750737B2 (en) * 2001-10-02 2004-06-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High frequency switch and radio communication apparatus with layered body for saw filter mounting
US7076216B2 (en) * 2002-09-17 2006-07-11 Hitachi Metals, Ltd. High-frequency device, high-frequency module and communications device comprising them
US6822537B1 (en) * 2003-05-14 2004-11-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave branching filter
JP4381113B2 (ja) * 2003-11-27 2009-12-09 三洋電機株式会社 アンテナ共用器
US7196594B2 (en) * 2004-01-29 2007-03-27 Triquint, Inc. Surface acoustic wave duplexer having enhanced isolation performance

Also Published As

Publication number Publication date
US20060164182A1 (en) 2006-07-27
EP1659689A4 (en) 2011-09-14
CN100477519C (zh) 2009-04-08
US7183878B2 (en) 2007-02-27
JP2005072938A (ja) 2005-03-17
WO2005020436A1 (ja) 2005-03-03
EP1659689A1 (en) 2006-05-24
CN1701509A (zh) 2005-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7084718B2 (en) Band elimination filter, filter device, antenna duplexer and communication apparatus
JP3972810B2 (ja) 分波器、および通信機
KR100753319B1 (ko) 분파기
JP3855842B2 (ja) 弾性表面波分波器およびそれを有する通信装置
EP1296454B1 (en) SAW element and SAW device
US11757429B2 (en) Hybrid filter device and multiplexer
EP1783901B1 (en) Surface acoustic wave device
JP2010011300A (ja) 共振器、該共振器を用いるフィルタ及びデュプレクサ
US6903631B2 (en) SAW filter and electronic device including SAW filter
JPH0818393A (ja) 分波器パッケージ
JP6363798B2 (ja) 方向性結合器および通信モジュール
JP3818896B2 (ja) 分波器及びこれを用いた電子装置
JP5043128B2 (ja) フィルタおよび通信装置
JPWO2019107280A1 (ja) 弾性波フィルタ、分波器および通信装置
JP3887037B2 (ja) 弾性表面波フィルタ装置
JP2007259430A (ja) 弾性表面波フィルタ、アンテナ共用器、及びそれらを用いた高周波モジュール、通信機器
JP4389521B2 (ja) 弾性波フィルタ
JP3525408B2 (ja) 分波器パッケージ
CN109155624A (zh) 接收滤波器、分波器以及通信装置
US6882250B2 (en) High-frequency device and communication apparatus
US11444597B2 (en) Acoustic wave filter device
JP5660223B2 (ja) 分波装置
JP5016219B2 (ja) 共振回路、フィルタ回路、及び多層基板
JPH0832402A (ja) 弾性表面波装置、移動無線機用分波器および移動無線装置
JP4935858B2 (ja) 弾性波フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060706

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4389521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term