JP4388836B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場に苗を植え付ける田植機に関する技術であって、特に田植機の前部にエンジンが設けられる田植機の構造に関するものである。
従来から、圃場に苗を植え付ける田植機に関する技術であって、特に田植機の前部にエンジンが設けられる田植機の技術は公知となっている。このような田植機は、ほとんどの場合に、機体全体のフレームのうち前部側のフレーム(エンジンフレーム)によってエンジンが支持される構成となっている。このような構成の田植機の後部側には、苗を圃場に植え付けるための植付部等を設け、田植機を前進させながら苗を圃場に植え付けるようにしている。
特開2002−337553号公報
しかしながら、上述のような構成の場合、以下のような不具合が発生する場合がある。具体的には、植付部に苗を補充する苗継時等において、田植機を畦に近づけた際に、田植機の前方側(エンジン)の下方に畦が入り込んでしまう、或いは、田植機の前方側が畦に乗り上げてしまうような場合がある。このような場合に、従来の田植機は、大排気量のエンジンを搭載した場合など、エンジンの下部に設けられるオイルパン、エンジンプーリやカウンタプーリ等のプーリ類が上述の前部側のフレーム下面より下方に突出する構成になっている場合もあり、それらを十分に保護することができなかった。これは、従来の田植機のエンジンフレームは、基本的に田植機の前後方向(即ち、進行方向)に伸びる2本のフレームにより構成されるものであり、エンジンは該2本のエンジンフレームの間に支持される状態となる。そのため、上述のような場合に、上記2本のエンジンフレームの間に位置し、下方に露出するエンジンの下部に設けられるオイルパンやプーリ類等が、畦等の障害物と直接的に接触してしまう問題がある。エンジンの下部に設けられるオイルパンやプーリ類が、畦等の障害物と直接的に接触すると畦等に引っ掛かったり、土等がプーリに噛み込みベルトを傷めたり、汚損による劣化を早めたりするおそれがあり、好ましいことではない。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
エンジン(2)の下方に、該エンジン(2)を支持するための左右のエンジンフレーム(110a・110b)を配置し、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)に対して、略直角に連結した、前後の直角ガードパイプ(120a・120b)を設け、前部の直角ガードパイプ(120a)の左右両端部側は、後方へ折り曲げ、正面視略U字状に形成し、該U字部分を、エンジンフレーム(110a・110b)の前斜め下方側に突出させ、該前部の直角ガードパイプ(120a)の中央部の水平部分が、エンジン(2)の前下方に位置する形状とし、該前部の直角ガードパイプ(120a)は、エンジン(2)の下方に設けられるエンジンプーリ(2a)やオイルパン(2b)を保護する位置とし、後部の直角ガードパイプ(120b)の左右両端部側は、前方へ折り曲げ、正面視略U字状となるように形成し、該U字部分をエンジンフレーム(110a・110b)の後ろ斜め下方側に突出させ、該後部の直角ガードパイプ(120b)の中央部の水平部分が、該エンジン(2)の後ろ下方に位置する形状とし、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)の中央部に平行に、1本の平行ガードパイプ(130)を設け、該平行ガードパイプ(130)は、前端と後端を、前記前後の2本の直角ガードパイプ(120a・120b)の中央部に橋架固定し、該平行ガードパイプ(130)は、該エンジンフレーム(110a・110b)に対して、傾斜をつけて後方に伸びる構成とした田植機である。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く、エンジン(2)の下方に、エンジン(2)を支持するための左右のエンジンフレーム(110a・110b)を配置し、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)に対して、略直角に連結した、前後の直角ガードパイプ(120a・120b)を設け、前部の直角ガードパイプ(120a)の左右両端部側は、後方へ折り曲げ、正面視略U字状に形成し、該U字部分を、エンジンフレーム(110a・110b)の前斜め下方側に突出させ、該前部の直角ガードパイプ(120a)の中央部の水平部分が、エンジン(2)の前下方に位置する形状とし、該前部の直角ガードパイプ(120a)は、エンジン(2)の下方に設けられるエンジンプーリ(2a)やオイルパン(2b)を保護する位置とし、後部の直角ガードパイプ(120b)の左右両端部側は、前方へ折り曲げ、正面視略U字状となるように形成し、該U字部分をエンジンフレーム(110a・110b)の後ろ斜め下方側に突出させ、該後部の直角ガードパイプ(120b)の中央部の水平部分が、該エンジン(2)の後ろ下方に位置する形状とし、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)の中央部に平行に、1本の平行ガードパイプ(130)を設け、該平行ガードパイプ(130)は、前端と後端を、前記前後の2本の直角ガードパイプ(120a・120b)の中央部に橋架固定し、該平行ガードパイプ(130)は、該エンジンフレーム(110a・110b)に対して、傾斜をつけて後方に伸びる構成とした田植機であるので、2本のエンジンフレームの間で支持されるエンジンの下部を保護することが可能となる。具体的には、例えば、エンジン等が設けられている前方側が畦近傍にある状態で作業をする状況で、エンジンフレームの下側に畦が入り込んで、エンジンの下部と接触すること防止することが可能となる。その結果、畦等に引っ掛かったり、汚損すること等を防止することが可能となる。
また、畦が直接エンジンの下部に設けられるプーリ類やオイルパンと、接触することを防止することが可能となる。
また、2本のエンジンフレームの間で支持されるエンジンの下部を保護することが可能となる。例えば、エンジン等が設けられている前方側が畦近傍にある状態で作業をする状況で、エンジンフレームの下側に畦が入り込んでしまうことを防止したり、入り込んだ場合においても、田植機の下側における操向ハンドルの回動基部やドラグロッド等の機械的連結部分を保護することが可能となる。その結果、畦等に引っ掛かったり、汚損すること等を防止することが可能となる。
また、畦が直接エンジンの下部に設けられるプーリ類やオイルパンと接触することを防止することが可能となる。
また、直角ガードパイプを、左右の前後方向に伸びるエンジンフレームに連結することにより、エンジンフレームの枠剛性を向上させることが可能となるので、エンジン等を載置するための安定性も向上する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下の本発明を実施するための最良の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は本発明の実施の形態に係る田植機の外観を示す概略構成図、図2は図1に示す田植機の側面図である。
図3は操向ハンドル14近傍の操作系の主要部を抽出した概略構成図、図4は図3の概略構成図の側面図である。
図5は図1に示す田植機の前方側の内部の概略構成を前下方から見た斜視図、図6は図5に示す田植機の斜視図の側面図、図7はガードパイプの他の構成例を示した田植機の側面図である。
<構成概略>
先ず、本発明を実施するための最良の形態に係る田植機の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。本実施例の田植機は、図1及び図2に示すような8条植えの乗用田植機であっても良く、走行機体(走行部)1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部4を装着している。走行部1においては、車体フレーム3の前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケース7aを介して前輪6を支持するとともに、後部にリアアクスルケース7を介して後輪8を支持している。前記エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の両側に予備苗載台10・10を配設し、該ボンネット9の後部のダッシュボード5上に操向ハンドル14を配置している。該ボンネット9の両側とその後部の車体フレーム3上は車体カバー12で覆われている。操向ハンドル14の後方位置には座席13を配置し、ボンネット9の両側と座席13の前部、座席13の左右両側、及び座席13の後方をステップとしている。また、前記座席13の後方には8条用の施肥機33が配設されている。
<植付部4等>
走行部1の後部に設けられる植付部4は、苗載台16や、植付爪支持部となる植付伝動ケースの後部に設けるロータリーケース22・22・・・や該ロータリーケース22に取り付けられる植付爪や、センターフロート34や、サイドフロート35等から構成されている。前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持されている。該下ガイドレール18及び上ガイドレール19は、植付センターケース20により植付フレーム23等を介して支持されている。そして、植付センターケース20より左右両側方へ連結パイプ(図示せず)を突設して、伝動ケース(図示せず)を固設し、該伝動ケースを平行に後方へ突出させて、該伝動ケースの後部両側に一方向に回転させるロータリーケース22・22・・・を配置し、該ロータリーケース22・22・・・に植付爪を設けている。該ロータリケース22・22・・・は、1条分の苗載台16に対して1組配設されるので、上記8条用の田植機の場合には8つ設けられている。
<昇降リンク機構27等>
更に、前記植付センターケース20の前部にはローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27と連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25やロワーリンク26等より構成され、座席13下方に配置したアクチュエータとなる油圧シリンダからなる昇降シリンダ(図示せず;昇降駆動機構の一例)によって植付部4を昇降できるようにしている。
<角度センサ80等>
前記昇降リンク機構27の後部に連結される植付センターケース20や植付伝動ケースの下方にリンク機構を介してセンターフロート34及びサイドフロート35が支持されている。センターフロート34の前部と植付センターケース20または植付伝動ケースの支持部フレームにはフロートの角度変化、即ち植付爪支持部の圃場に対する対地高さを検出する検知手段の一例として角度センサ80が配置され、該角度センサ80としてはポテンショメーターやロータリエンコーダ等が用いられる。該角度センサ80は制御部と接続され、後述するようにフロートの角度変化に応じて植付部4が昇降制御される。また、前記連結パイプの左右両側方に、マーカ40・40が配設されている。田植機が上述のように構成されているので、前進走行とともに苗載台16を左右に往復摺動して、それぞれの条において、この往復動に同期させて植付爪を駆動して一株分の苗を切り出し、連続的に植え付け作業を行うことを可能にしている。
<ダッシュボード5>
また、図1及び図2においては図面の縮尺の関係上明示していないが、ダッシュボード5の近傍は、詳しくは図3に示すようなレバーやスイッチ等の操作系が設けられている。尚、図3は、上記図1及び図2におけるダッシュボード5を含めたその近傍の操作系に関する主要部を抽出した状態を示しており、操作系に関係無い部分についての描画を省略してある。ダッシュボード5の後部側(座席13側)で左右方向の中央部分には操向ハンドル14が設けられている。即ち、座席13の前方側にはダッシュボード5や操向ハンドル14等が設けられ、該操向ハンドル14近傍には植付部4の植付作業に関わる電気的操作手段とレバー類が配設されている。該電気的操作手段の具体例としては、植付深さ設定SW61と圃場硬度設定SW62と作業選択SW63と苗継SW64が配置されている(ここで、「SW」とは「スイッチ」を意味している。以下同様)。上記レバー類としては、操向ハンドル14に対して、ダッシュボード5の左側の近傍には主変速レバー94等の操作領域90bが設けられ、他方、操向ハンドル14に対して、ダッシュボード5の右側の近傍にはクルーズコントロールレバー92、アクセルレバー93、作業者によって植付部4を手動で昇降操作するための昇降レバー91等の操作領域90aが設けられている。上記操作領域90a・90bには、図3に示すように、上記各々のレバーの揺動範囲や保持位置を規定するガイド溝91a・92a・93a・94aが設けられている。また、操作領域90a・90bは、図3に示すようにダッシュボード5とは分離された部材よりなるものであってもよいし、或いは、ダッシュボード5と一体に形成されるものであってもよい。また、ダッシュボード5の下部の座席13側には、エンジン2を始動入力するためのキーSW65が設けられている。また、このキーSW65は、エンジン2を始動するためのセルモータや制御部に電源を供給するための電源を投入する機能も具備している。
<昇降レバー91の構造>
上記操作領域90aにおける昇降レバー91について図4を用いて説明する。上述したように、昇降レバー91は、作業者によって手動で直接操作されることによって植付部4を昇降操作するためのものであって、従来より設けられるものである。例えば、図4(a)に示すように、昇降レバー91は、その揺動基部が操作領域90aの内部で枢支される軸72aに固設され、該軸72aにはアーム71aが固設されている。同様に、軸72aとアーム71aの更に下方には、同様に操作領域90aの内部で前記軸72aと平行に枢支される軸72bと、該軸72bに固設されるアーム71bが設けられており、軸72bからはリンク74が突設されている。更に、上記2つのアーム71aとアーム71bとの端部側にはリンク73の端部がそれぞれ枢結され、該アーム71aとアーム71bは略平行に配置されて平行リンクを構成している。また、上記アーム71aと上記アーム71bとの上下方向の中間位置には、ロータリSW70が設けられている。このロータリSW70のロータリ軸には略U字形状のU字リンク70aが固設されている。そして、このU字リンク70aのU溝内には、前記リンク74の端部が係合し、該リンク74の端部がU字リンク70aの溝内で摺動自在となる構成となっている。このように構成されているので、リンク74がU字リンク70aの内面側で摺動することによって、U字リンク70aの位置(即ち、ロータリ軸に対する角度)が変化することで、ロータリSW70のロータリ軸を回動する構成となっている。
<昇降レバー91と制御部との関係>
上述のような構成において、例えば図4(a)に示す昇降レバー91の状態は、一番手前側に引かれた状態(即ち、後方側に引かれた状態)を示している。この状態のとき、ロータリSW70のロータリ軸に固設されるU字リンク70aの位置は、図4(b)に示す位置となるものとする。また、このロータリSW70は、例えば図4(b)に示すように、4つの接点を有しており、該4つの接点と対応する接点が制御部に接続され、各接点はU字リンク70aの位置で「上昇」、「中立」、「下降」、「植付」と予め設定されており、各々は植付部4の昇降動作を示している。また、制御部は、昇降リンク機構27を揺動するための昇降シリンダ駆動部と接続されているので、昇降(油圧)シリンダを駆動して、植付部4を所望の位置に昇降駆動することを可能にしている。即ち、U字リンク70aが、「上昇」の位置にある場合は植付部4は上昇し、「中立」の位置にある場合は植付部4は動作せず中立状態を保ち、「下降」の位置にある場合は植付部4は下降し、「植付」の位置にある場合は植付部4の植付クラッチが「入」となって植付爪を駆動して苗の植え付け作業を開始する。このようにロータリSW70が予め設定されているので、図4(a)に示す状態において、昇降レバー91を図4(a)中の太矢印方向(田植機の前方方向)に押す場合を考える。尚、図4(a)中における各部の太矢印方向は、昇降レバー91の上記太矢印方向の操作に対応した動作方向を示している。この場合に、昇降レバー91の揺動基部となる軸72aに固設されるアーム71aが回転する(太矢印方向)ことで、リンク73が動く(太矢印方向)ので、アーム71bと軸72bとが回転する(太矢印方向)。このとき、軸72bに固設されるリンク74は、U字リンク70aの内面側(溝内)を摺動することで、ロータリSW70のロータリ軸は太矢印方向に回転する。したがって、U字リンク70aの位置は「上昇」→「中立」→「下降」→「植付」の順で動くので、植付部4の手動制御もこの順で切り替わることになる。もちろん、昇降レバー91を逆方向に操作することで、植付部4の手動制御を「植付」→「下降」→「中立」→「上昇」の順で切り替えることも可能となる。
<植付深さ設定SW61等の各種スイッチ類の説明>
またここで、上述した植付深さ設定SW61、圃場硬度設定SW62、作業選択SW63、苗継SW64について説明する。植付深さ設定SW61は、苗を圃場に植え付ける際の植付深さを設定するためのボリューム式のスイッチである。尚、このボリューム式のスイッチとは、図3、図4に示すようにスイッチを回動させることによって調節する方式をとるものであって、別称「ダイヤル式」とも呼ばれるものでもある。したがって、ここでは、ボリューム式にダイヤル式の意味も含むものとして説明する。圃場硬度設定SW62は、作業者が知り得た圃場の硬度を設定入力するためのボリューム式のスイッチである。作業選択SW63は、圃場の状況を入力することによって、田植機に該圃場の状況に応じた作業が行えるように設定するためのボリューム式のスイッチである。該圃場の状況の具体例としては「標準」、「深水」、又は「枕地」等がある。「標準」とは、当該田植機が植付作業を行う場合に特別な制御を実行せずに行える標準的な圃場であることを意味している。(標準モード)「深水」とは、上記標準と比較して圃場の水量(深さ)が多い場合を意味している。(深水モード)「枕地」とは、上記標準と比較して圃場の水量(深さ)が少ない場合、或いは、圃場の中央部分と比較して圃場の状況が悪い(凹凸が多い等、例えば圃場端で旋回した際に、タイヤにより圃場面(田面)に凹凸が多い場合)場合等を意味している。(枕地モード)尚、その他、泥押しが多く発生する深泥モード、藁や夾雑物等が多く浮いている夾雑モード等が考えられ、それらの圃場の状況や状態に応じて植付深さや植付感度の目標値を設定して、作業選択SW63で変更できるようにすることができる。苗継SW64は、植付部4が上昇する場合に、苗継ぎが行い易いように植付部4を最上部まで上昇させることなく、その上昇を苗継作業用に予め定められる所定の高さで自動的に停止させるためのスイッチであり、作業者による押圧を検知するプッシュ式のスイッチである。このように苗継SW64のスイッチのみを、他のスイッチと異なるプッシュ式とすることで、該苗継SW64であることを、作業者に対して注意喚起することが可能となると共に、ワンタッチで苗継SW64によって起動する機能を開始させることが可能となるので、取り扱いが容易で便利である。また、該苗継SW64は、その内部にランプ若しくは発光ダイオード等が設けられても良く、例えば、使用者等によって操作された場合(押された場合)に該ランプ若しくは発光ダイオードが光ることによって、植付部4が上記所定の高さで停止状態にあることを使用者に告知するようにしても良い。
<田植機の内部構造>
次に、田植機の内部に設けられるエンジン2等を支持するためのエンジンフレームと、該エンジンフレームに関係する部分とについて、図5(斜視図)及び図6(側面図)を用いて説明する。尚、この図5(斜視図)及び図6(側面図)は、上記エンジンフレームと、該エンジンフレームに関係する部分とについて抽出して示したものであり、これらに関係しない部分(例えば、植付部4、後輪8、ボンネット9、座席13、等)の記載については省略している。また、側面図である図6には、紙面に向かって奥側となるエンジンフレーム110b等は直接的に記載できないので、その記載及び符号の記載を省略している。
<エンジンフレーム110a・110b>
先ず、既に上述した車体フレーム3のうち、特に前方側(即ち、前輪6よりも前方側)は2本のエンジンフレーム110a・110bにより概略構成される。この2本のエンジンフレーム110a・110bは、図5及び図6に示すように、田植機の前方側から後方側に向かう方向(即ち、進行方向)に対して略平行に伸びるように設けられている。即ち、2本のエンジンフレーム110a・110bは、田植機の進行方向に沿うように設けられている。この2本のエンジンフレーム110a・110bが互いに対向する面側には、前部ブラケット111a・111b及び後部ブラケット112a・112bが配設されている。この4つのブラケットは、エンジン2(点線表示)を防振ゴム等を介して直接的に支持するものであり、最終的にその支持荷重はエンジンフレーム110a・110bに掛かることになる。即ち、エンジンフレーム110a・110bは、エンジンプーリやカウンタプーリ等のプーリ類2a(点線表示)やオイルパン2b(点線表示)を具備するエンジン2を、その下部側より支持するものである。
<ガードパイプ>
また、エンジンフレーム110a・110bの下部には、直角ガードパイプ120a・120b、及び平行ガードパイプ130が設けられる。つまり、エンジン2が具備するエンジンプーリやカウンタプーリ等のプーリ2aやオイルパン2bよりも下方に、上記直角ガードパイプ120a・120b及び上記平行ガードパイプ130が設けられる構造となっている。
<直角ガードパイプ120a>
直角ガードパイプ120aは、2本のエンジンフレーム110aとエンジンフレーム110bとを、前方側の端部近傍で互いに連結するように設けられている。即ち、直角ガードパイプ120aは、図5に示すように、エンジンフレーム110a・110bの延伸方向(即ち、進行方向)に対して略直角(左右方向)となるように設けられている。また、図5に示すように、直角ガードパイプ120a自体の端部は、エンジンフレーム110a・110bに溶接又はボルト締め等によって取り付けられて固定される。また、直角ガードパイプ120a自体の左右両端部側は、折り曲げられることによって、正面視略U字状となるように形成されており、更に、そのU字部分がエンジンフレーム110a・110bの前斜め下方側に突出させることで、該直角ガードパイプ120aの中央部の水平部分がエンジン2の前下方に位置するような形状を有している。このように構成することによって、2本のエンジンフレーム110a・110bの間で4つのブラケットで支持されるエンジン2の前下部を保護することが可能となる。即ち、エンジン2の下方に設けられるプーリ類2aやオイルパン2bを保護することが可能となる。したがって、例えば、エンジン2等が設けられている前方側が、畦近傍まで進んだ状況で、エンジンフレーム110a・110bの下側に畦が入り込んでしまうような場合に、直角ガードパイプ120aによってエンジン2の下方に設けられるプーリ類2aやオイルパン2bを保護することが可能となる。また、畦がエンジンフレーム110a・110bの下部に入り込んでしまうこと自体を防止することも可能となる。
<直角ガードパイプ120b>
また、直角ガードパイプ120bは、直角ガードパイプ120aよりも後方側においてエンジンフレーム110aとエンジンフレーム110bとを、互いに連結するように設けられている。更に、具体的には、操向ハンドル14の回動量を前輪6に伝達するための回転基部やドラグロッド等の機械的連結部分の前方側に設けられている。また、直角ガードパイプ120bは、図5に示すように、エンジンフレーム110a・110bの延伸方向(即ち、進行方向)に対して略直角(左右方向)となるように設けられている。また、直角ガードパイプ120aの場合と同様に、直角ガードパイプ120b自体の端部は、エンジンフレーム110a・110bに溶接又はボルト締め等によって取り付けられて固定される。また、直角ガードパイプ120b自体の左右両端部側は、折り曲げられることによって、正面視略U字状となるように形成されており、更に、そのU字部分がエンジンフレーム110a・110bの後ろ斜め下方側に突出させることで、該直角ガードパイプ120bの中央部の水平部分がエンジン2の後ろ下方に位置するような形状を有している。このように構成されているので、例えば、田植機の下側における操向ハンドル14の回動基部やドラグロッド等の機械的連結部分を保護することが可能となる。したがって、例えば、エンジン2等が設けられている前方側が畦近傍で作業をする状況で、エンジンフレーム110a・110bの下側に畦が入り込んでしまって、直角ガードパイプ120aが完全に畦に乗り上げてしまうような場合に、該回動基部やドラグロッド等の機械的連結部が畦と接触することを防止することが可能となる。このように、複数の直角ガードパイプ120a・120bを、左右の前後方向に伸びるエンジンフレーム110a・110bに連結することにより、エンジンフレーム110a・110bの枠剛性を向上させることが可能となるので、エンジン2等を載置するための安定性も向上する。
<平行ガードパイプ130>
平行ガードパイプ130は、上述した2本の直角ガードパイプ120a・120bの左右方向の略中央部を互いに橋架するように設けられている。つまり、左右に設けられるエンジンフレーム110a・110bと略平行となるように設けられている。また、平行ガードパイプ130は、エンジンフレーム110a・110bに対し、若干傾斜をつけて後方に伸びる構成であってもよい。換言するならば、平行ガードパイプ130は、田植機の前方側から後方側へ向かう方向(進行方向)に対して略平行となるように設けられている。また、該平行ガードパイプ130は、エンジンフレーム110a・110bに対して略平行となるとともに、該2本のエンジンフレーム110a・110b間の中央近傍を通るように直角ガードパイプ120a・120bに橋架固定されるように構成されても良い。このように構成されているので、2本のエンジンフレーム110a・110bの間で4つのブラケットで支持されるエンジン2の下部を保護することが可能となる。具体的には、例えば、エンジン2等が設けられている前方側が畦近傍にある状態で作業をする状況で、エンジンフレーム110a・110bの下側に畦が入り込んで、畦が直接エンジン2の下部に設けられるプーリ類2aやオイルパン2bと接触することを防止することが可能となる。また、上述の平行ガードパイプ130の両端部は、直角ガードパイプ120a・120bの略中央部に連結されているが、該平行ガードパイプ130の両端部を折り曲げる形状(例えば、コの字型)にすることによって、直接的に該両端部をエンジンフレーム110a又はエンジンフレーム110bに取り付ける構造としても良い。
<変形例>
次に、上述の構造とは若干異なる場合の他の構成例について、図7を用いて説明する。尚、図7は、図6と同様に田植機の内部に設けられるエンジン等を支持するためのエンジンフレームと、該エンジンフレームに関係する部分とを、田植機の側面から見たものである。また、側面図である図7には、図6の場合と同様に、紙面に向かって奥側となるエンジンフレーム110b等は直接的に記載できないので、その記載及び符号の記載を省略している。この図7に示す変形例は、上記図6に示した直角ガードパイプ120b及び平行ガードパイプ130を、図7に示す直角ガードパイプ121b及び平行ガードパイプ131に置き換えたものである。直角ガードパイプ121bは、既に上述した直角ガードパイプ120bの場合とは異なって、エンジンフレーム110a・110bとの連結箇所が後方側(操向ハンドル14の回動基部寄り)に位置している。更に、直角ガードパイプ121bは、図7に示すように、該連結箇所から前方側へ傾斜して下方へ伸びており、その長さは既に説明した直角ガードパイプ120bよりも長くても良い。また、平行ガードパイプ131の場合、平行ガードパイプ131の一端が、エンジンフレーム110a・110bの前方に設けられる直角ガードパイプ120aの略中央部に連結され、若干傾斜をつけて後方側へ伸びるように構成される点は、既に上述した平行ガードパイプ130と同様である。しかしながら、平行ガードパイプ131と、平行ガードパイプ130とは、次の点で異なる。平行ガードパイプ131の他端(後端)側は、下方に深く伸びている直角ガードパイプ121bの略中央部に連結するため、図7に示すように、直角ガードパイプ121bの近傍にて下方に湾曲させる形状としても良い。このように、直角ガードパイプ121bと平行ガードパイプ131とを構成することによって、エンジン2の下部は既に上述した場合(図5、図6の場合)と同様に保護するとともに、更に操向ハンドル14の回動基部や前輪6に挟まれる空間内に配設される機器等を保護する範囲を拡大することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る田植機の外観を示す概略構成図。 図1に示す田植機の側面図。 操向ハンドル14近傍の操作系の主要部を抽出した概略構成図。 図3の概略構成図の側面図。 図1に示す田植機の前方側の内部の概略構成を前下方から見た斜視図。 図5に示す田植機の斜視図の側面図。 ガードパイプの他の構成例を示した田植機の側面図。
1 走行部
2 エンジン
2a プーリ
2b オイルパン
3 車体フレーム
4 植付部
14 操向ハンドル
110a、110b エンジンフレーム
111a、111b ブラケット(前)
112a、112b ブラケット(後)
120a、120b 直角ガードパイプ
121a、121b 直角ガードパイプ
130、131 平行ガードパイプ

Claims (1)

  1. エンジン(2)の下方に、該エンジン(2)を支持するための左右のエンジンフレーム(110a・110b)を配置し、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)に対して、略直角に連結した、前後の直角ガードパイプ(120a・120b)を設け、前部の直角ガードパイプ(120a)の左右両端部側は、後方へ折り曲げ、正面視略U字状に形成し、該U字部分を、エンジンフレーム(110a・110b)の前斜め下方側に突出させ、該前部の直角ガードパイプ(120a)の中央部の水平部分が、エンジン(2)の前下方に位置する形状とし、該前部の直角ガードパイプ(120a)は、エンジン(2)の下方に設けられるエンジンプーリ(2a)やオイルパン(2b)を保護する位置とし、後部の直角ガードパイプ(120b)の左右両端部側は、前方へ折り曲げ、正面視略U字状となるように形成し、該U字部分をエンジンフレーム(110a・110b)の後ろ斜め下方側に突出させ、該後部の直角ガードパイプ(120b)の中央部の水平部分が、該エンジン(2)の後ろ下方に位置する形状とし、該左右のエンジンフレーム(110a・110b)の中央部に平行に、1本の平行ガードパイプ(130)を設け、該平行ガードパイプ(130)は、前端と後端を、前記前後の2本の直角ガードパイプ(120a・120b)の中央部に橋架固定し、該平行ガードパイプ(130)は、該エンジンフレーム(110a・110b)に対して、傾斜をつけて後方に伸びる構成としたことを特徴とする田植機。
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