JP4388307B2 - ウエットティッシュ加温器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のウエットティッシュを収容したウエットティッシュ群収容部のウエットティッシュを加温するためのウエットティッシュ加温器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、乳幼児に対してウエットティッシュを用いる場合に、ウエットティッシュが冷たいと、その冷たさのため乳幼児がウエットティッシュを嫌がり、乳幼児に対して上手にウエットティッシュを使うことが出来ない場合があった。
このため、ウエットティッシュを温めるためウエットティッシュ用ウォーマーが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このウエットティッシュ用ウォーマーは、加温器を有する箱体によって形成されており、ウエットティッシュを多数収容するウエットティッシュ詰替容器を、その内部に配置させ、これに対して加温器を当接させて温める構造のものである。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−83625号公報(第6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなウエットティッシュ用ウォーマーは、その加温器で温められるウエットティッシュ詰替容器内の十分にウエットティッシュが収容されているときは、ウエットティッシュが適温に温められており、好適に使用できるものである。しかし、前記ウエットティッシュ詰替容器内のウエットティッシュが使用により減少すると、容器であるウエットティッシュ詰替容器と隙間等が生じる。
このため、前記加温器でウエットティッシュ詰替容器を温めても、この隙間等により、内部のウエットティッシュが十分に温まらず加温不良になるという問題があった。
さらに、箱体内にウエットティッシュ詰替容器を配置させるため、使用することのない使用順位が遅いウエットティッシュも箱体内の温度上昇に伴い、加温されてしまい、熱による影響を受けてしまうという問題もあった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュの量に拘わらず、使用にかかるウエットティッシュを確実に適温まで加温できるウエットティッシュ加温器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項1の発明によれば、折り畳まれて配置されている複数のウエットティッシュを収容する変形可能なウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部の形成面側に当接して配置されるウエットティッシュ加温器であって、ウエットティッシュを加温するための発熱部と、前記ウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部に対応して形成されるウエットティッシュ用貫通孔と、を有するウエットティッシュ加温器本体と、前記ウエットティッシュ用貫通孔を覆うために配置されるウエットティッシュ加温器蓋部と、前記ウエットティッシュ群収容部を保持して、その前記取り出し用開口部の形成面側を前記ウエットティッシュ加温器本体に当接させるためのバンド部と、を備え、前記ウエットティッシュ群収容部を保持する前記バンド部の長さを無段階に変更できる長さ調節手段を有し、前記長さ調節手段が前記ウエットティッシュ加温器本体の一側部に形成され、前記ウエットティッシュ群収容部の前記取り出し用開口部の形成面である平面側の反対側に相当するウエットティッシュ群収容部の底面部を配置させるための底面保持手段を有し、前記バンド部が帯状を成し、このバンド部の一端部が、前記ウエットティッシュ加温器本体の他側部に固定され、前記バンド部の中間部が前記底面保持手段と移動可能に接続されると共に、前記バンド部の他端部は、前記ウエットティッシュ加温器本体の一側部である前記長さ調節手段に保持されていることを特徴とするウエットティッシュ加温器により達成される。
【0007】
請求項1の構成によれば、前記ウエットティッシュ群収容部を保持して、その前記取り出し用開口部の形成面側を前記ウエットティッシュ加温器本体に当接させるためのバンド部を有している。
したがって、前記バンドによって、前記ウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部の形成面を前記ウエットティッシュ加温器本体に当接させることができるので、ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュを適切な温度に加温することができる。
また、箱体内にウエットティッシュ群収容部を配置することがないため、使用順位が遅いウエットティッシュが加温されることがなく、不要な熱による影響を低減することができる。
【0008】
さらに、請求項1の構成によれば、前記ウエットティッシュ群収容部を保持する前記バンド部の長さを無段階に変更できる長さ調節手段を有する。
すなわち、前記ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュが減少した場合は、前記バンド部だけでは、前記ウエットティッシュ群収容部と内部のウエットティッシュとの間の隙間を解消することができない。
そこで、前記長さ調節手段で前記バンド部の長さを変更することで、前記隙間を解消し、前記内部のウエットティッシュと前記ウエットティッシュ群収容部、そして前記ウエットティッシュ加温器本体との隙間を無くして、ウエットティッシュを適切に加温することができる。
また、この長さ調節手段は、無段階に変更することができるので、前記内部のウエットティッシュと前記ウエットティッシュ加温器本体との接触圧力を常に適切な圧力としつつ、当接させることができる。
【0010】
さらに、請求項1の構成によれば、前記バンド部が帯状を成し、このバンド部の一端部が、前記ウエットティッシュ加温器本体の他側部に固定され、前記バンド部の中間部が前記底面保持手段と移動可能に接続されると共に、前記バンド部の他端部は、前記ウエットティッシュ加温器本体の一側部である前記長さ調節手段に保持されている。
したがって、利用者が前記長さ調節手段に保持された前記バンド部の他端部を操作し、前記バンド部の前記ウエットティッシュ群収容部を保持する長さを調整すると、同時に、このバンド部の中間部と接続されている前記底面保持手段と、前記ウエットティッシュ加温器本体との相対的位置も変更できる構成となっている。
また、前記底面保持手段は、前記ウエットティッシュ群収容部の底面全体を保持するので、前記バンド部によって与えられる前記ウエットティッシュ加温器本体に対する接触圧力である当接力も、前記ウエットティッシュ群収容部の底面全体に略均等に働くことになる。
【0011】
したがって、前記ウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部の形成面も略均等に、前記ウエットティッシュ加温器本体に当接され、前記ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュの加温が偏ることを防止することができる。
【0012】
また、請求項1の構成では、前記バンド部の前記一端部は、前記ウエットティッシュ加温器本体の前記他側部に固定されている。このため、前記長さ調節手段に保持されている前記バンド部の一側部を操作することで、容易に前記バンド部の前記ウエットティッシュ群収容部を保持している部分の長さを変化させることができる。
このとき、前記底面保持手段は前記バンド部との相対的位置を変化可能に接続(移動可能に接続)されているので、前記バンド部の前記長さの変化に応じて、その相対位置を変化させることができる。
したがって、前記底面保持手段は、常に前記ウエットティッシュ加温器本体の直下の位置を変えることなく、前記ウエットティッシュ群収容部を保持することができる。
【0013】
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記バンド部が伸縮可能となるよう、弾性体を含んで形成されており、前記バンド部の弾性率が、3N(ニュートン)乃至15Nの範囲に含まれることを特徴とするウエットティッシュ加温器である。
【0014】
請求項2の構成によれば、前記バンド部が伸縮可能となるよう弾性体を含んで形成されていることで、例えばウエットティッシュ群収容部内にあるウエットティッシュの減少によって、ウエットティッシュ群収容部と、内部のウエットティッシュとの間に隙間が生じる場合でも、前記バンド部を伸長させて配置すれば、その収縮によって、この隙間を解消し、常にウエットティッシュ群収容部をウエットティッシュ加温器本体に当接させることができる。
すなわち、前記バンド部が収縮する際、前記ウエットティッシュ群収容部を変形させながら、内部のウエットティッシュを前記ウエットティッシュ加温器本体に当接させることになる。
【0015】
また、請求項2の構成によれば、前記バンド部が3N乃至15Nの弾性率の範囲に含まれることで、前記バンド部は、ウエットティッシュ群収容部を配置させる際に、伸張させやすい程度の弾性力であると共に、配置した後に、確実に加温器本体に押し付けることが可能な弾性力とされている。
したがって、利用者が、一度、前記バンド部を伸長させて配置すれば、複数回の使用で前記ウエットティッシュ群収容部内にウエットティッシュが減少しても、前記バンド部の収縮力によって、前記ウエットティッシュ群収容部は前記ウエットティッシュ加温器本体に適度に押し付けられ、当接されるので、利用者が前記バンド部の長さ調節をする回数を著しく減少させることができる。
【0016】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項2の構成において、前記弾性体が、耐熱性材料を含んでいることを特徴とするウエットティッシュ加温器である。
【0017】
請求項3の構成によれば、前記弾性体が、耐熱性材料、例えばポリウレタンゴム等を含んで構成されているので、前記ウエットティッシュ加温器本体の有する前記発熱部の熱の影響による前記弾性体の劣化を低減することができる。
【0018】
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記ウエットティッシュ加温器本体の略外周には、前記底面保持手段に向かって突出して形成される本体側凸部が設けられ、前記底面保持手段の略外周には、前記ウエットティッシュ加温器本体に向かって突出して形成される保持手段側凸部が設けられ、前記保持手段側凸部と前記本体側凸部とは、前記ウエットティッシュ加温器本体と前記底面保持手段とを近接又は当接させたときに、相互に噛み合うように構成されると共に、前記保持手段側凸部が、前記本体側凸部の内側に配置されて噛み合う構成と成っていることを特徴とするウエットティッシュ加温器である。
【0019】
請求項4の構成によれば、前記底面保持手段の略外周には、前記ウエットティッシュ加温器本体に向かって突出して形成される保持手段側凸部が設けられている。
したがって、前記底面保持手段に前記ウエットティッシュ群収容部を載置した場合、前記ウエットティッシュ群収容部が前記底面保持手段上で、位置決めされ、前記ウエットティッシュ加温器本体に精度良く当接させることができる。
また、この保持手段側凸部の位置は、前記本体側凸部の内側に配置されるため、この保持手段側凸部で位置決めすれば、必ず、ウエットティッシュ加温器本体の下側に位置決めされて、前記ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュを確実に加温することができる。
さらに、前記保持手段側凸部の位置は、前記本体側凸部の内側に配置されるため、前記保持手段側凸部を内側に、前記本体側凸部を外側に配置して噛み合う構成となる。
したがって、前記ウエットティッシュ加温器本体内に前記底面保持手段が入り込むので、ウエットティッシュ加温器全体を小型化することができ、使用しない場合に保管スペースをとることがなく、また、持ち運びやすくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0032】
(第1の実施の形態の構成の概略等について)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るウエットティッシュ加温器である例えばナップウォーマー100の構成を示す概略斜視図である。図2はウエットティッシュ群収容部であるウエットティッシュ詰替容器200の構成を示す概略斜視図である。図3は、図2の詰替容器200の内部構成を示すI−I’線概略断面図である。
ナップウォーマー100が用いられるウエットティッシュ詰替容器200は、例えば図2に示すように構成されている。
ウエットティッシュ詰替容器200は、図3に示すようにポリエチレンフィルムやアルミ等からなる変形可能な容器体201を有し、この容器体201内には、例えばウエットティッシュW1乃至W4が折り畳まれて配置されている。これらウエットティッシュW1等は、通常50枚から100枚程度収納されている。
【0033】
また、ウエットティッシュW1等は、不織布等に防腐剤、保湿剤、保湿可溶化剤、安定化剤、界面活性剤及び溶剤等の薬液を含浸させたものである。
【0034】
薬液が含浸されているウエットティッシュW1等は、図3に示すように、一のウエットティッシュW1の一部である端部を挟み込むように他のウエットティッシュW2が折り畳まれて配置されている。そして、同様にウエットティッシュW2の端部をウエットティッシュW3が挟み込むように折り畳まれ、ウエットティッシュW3の端部をウエットティッシュW4が挟み込むように折り畳まれている。
図3では説明の都合上、4枚のウエットティッシュを示しているが、このようなウエットティッシュが上述のように50枚から100枚程度、同様に折り畳まれて配置されている。
このような折り畳み方を例えばZ折りといい、このようにZ折りで折り畳まれたウエットティッシュW1等をポップアップ方式ともいう。
ポップアップ方式には、Z折りだけでなく、ウエットティッシュを2つに折るV折りやZ折りとV折りを混合させたもの等も含まれる。
なお、このようなポップアップ方式以外でも、ウエッティッシュ詰替容器200内で、複数のウエットティッシュが互いに挟み込まれず、重ねられたものに使用することもできる。
【0035】
このように複数のウエットティッシュW1等を収容する容器体201には、ウエットティッシュW1等を取り出すための取り出し用開口部210が形成されている。
そして、この取り出し用開口部210を覆うように詰替容器蓋202が配置されている。
この詰替容器蓋202には、図2に示すように突片202aが形成され、この突片202aを利用者が把持して操作することで詰替容器蓋202が剥がされ、取り出し用開口部210が露出するようになっている。
【0036】
このような取り出し用開口部210が形成されている取り出し用開口部の形成面である図2の開口部形成面201aに図1のウエットティッシュ加温器本体であるナップウォーマー本体110が当接して配置される構成となっている。
【0037】
図4(a)は、図1のナップウォーマー本体110及びウエットティッシュ加温器蓋部であるナップウォーマー蓋部120の構造を示す概略断面図である。具体的には図14のナップウォーマー蓋部120とナップウォーマー本体110のG−G’線概略断面図である。
図4(b)は、図4(a)のK部の拡大概略断面図である。
図4(a)に示すようにナップウォーマー本体110の内部には、発熱部であるヒータ111が例えば2個配置されている。
ヒータ111は、ウエットティッシュW1等を加温するためのものであって、例えばセラミックヒータであるPTCヒータ等である。
図5は、図4(a)のヒータ111等の構成を示した概略図である。図5に示すように、アルミプレート113の上に、電極に挟まれるようにしてヒータ111が配置され、その電極上にスペーサ112とワッシャーを介してネジが配置されている。
なお、アルミプレート113は、ナップウォーマー本体110における詰替容器開口部形成面201aに接触する面と略同等の平面状とされている。
【0038】
図6は、図4(a)のヒータ111の電気的構成を示す概略回路図である。図6に示すように2個のヒータ111は、図1に示す電源プラグ116から電力が供給され、動作電圧が90V乃至110Vで、消費電流が約1.5A(最大供給時)で発熱するよう構成されている。
また、図6に示すように、温度ヒューズ117を有するので万一、ヒータ111が異常に加熱された場合や過電流が発生した場合で、105℃、2Aとなったら電力供給が遮断される。
なお、温度ヒューズ117の代わりに電流ヒューズやサーモスタット等を使用しても良い。
【0039】
図7は、図4(a)のナップウォーマー本体110の概略平面図である。
図4(a)及び図7に示すように、ナップウォーマー本体110の中心部には、ウエットティッシュ用貫通孔118が形成されている。このウエットティッシュ用貫通孔118は、図4(a)に示すように、例えば正楕円形の開口部118aを有している。この開口部118aは、図2に示すウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210の形状である例えば正楕円形と対応する形状となっている。
したがって、ウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210がナップウォーマー本体110のウエットティッシュ用貫通孔118と対応して配置できる構成となっている。
【0040】
また、ウエットティッシュ用貫通孔118は、この開口部118aの図4(a)における上方に向かって、すなわち、ナップウォーマー本体110の厚み方向において、その断面が略台形である傾斜面118b(図4(a)及び図7参照)を有している。
このため、図4(a)の開口部118aから、図において上方に向かって、その孔が徐々に拡径して形成される構成となっている。
【0041】
このようなナップウォーマー本体110のウエットティッシュ用貫通孔118を覆うために、図1及び図4(a)に示すようにナップウォーマー蓋部120が設けられている。
図8は、ナップウォーマー蓋部120の構成を示す概略斜視図である。
このナップウォーマー蓋部120には、図4(a)及び図8に示すように蓋側凸部121が形成されている。
この蓋側凸部121は図4(a)及び図8に示すように、前記ウエットティッシュ用貫通孔118と同様に、その厚み方向において、その断面が略台形に形成され、蓋側凸部121がその基部から先端部に向かって徐々に縮径して形成されている。
【0042】
すなわち、図4(a)及び図8に示すように、蓋側凸部121の側面には蓋側傾斜面121bが形成されている。
また、図8に示すように、蓋側凸部121の先端部の上面は略平面の先端部121aとなっている。この先端部121aの形状及び面積が、前記ウエットティッシュ用貫通孔118の開口部118aの形状及び面積と同等、具体的には双方とも正楕円形でほぼ同じ面積となっている。
【0043】
そして、図4(a)に示すように、ナップウォーマー本体110にナップウォーマー蓋部120を閉状態になるように配置した場合、蓋側凸部121の蓋側傾斜面121bとウエットティッシュ用貫通孔118の傾斜面118bとの間には、図9に示すように微小空間dが形成される構成となっている。
図9は図4(a)の矢印Dの部分の概略拡大図である。
この微小空間は、例えば約0.5mm乃至約2.0mmとなっている。
この微小空間dは、ポップアップ方式とされたウエットティッシュW1等を挟持して配置するための空間となっている。
【0044】
また、本実施の形態では、ナップウォーマー100は、ウエットティッシュ詰替容器200の図2に示す開口部形成面201a側に当接して配置され、ナップウォーマー100は、ナップウォーマー本体110とナップウォーマー蓋部120とを有している。
そして、ナップウォーマー本体110は、ヒータ111と取り出し用開口部210に対応して形成されるウエットティッシュ用貫通孔118とを有している。
このヒータ111には、図4(a)に示すように、図において下方に伝熱板としてアルミプレート113が配置され、更にポリプロピレン(PP)製の下面筐体114が配置されている。
したがって、ヒータ111の熱はアルミプレート113に伝わり、その後下面筐体114を介してウエットティッシュ詰替容器200に伝わる構成となっている。
【0045】
このため、ヒータ111を有するナップウォーマー本体110をウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201a側に当接することで、直近の使用、すなわち優先順位の高い複数のウエットティッシュW1等のみ、例えば最も上に位置するウエットティッシュから5枚分程度を効果的に温めることができる。
このとき、ウエットティッシュ詰替容器200の上から5枚乃至10枚程度のウエットティッシュしか、加温されず、ウエットティッシュ詰替容器200を収納する形式とはされていないため、使用順位の遅いウエットティッシュに対する加熱温度の影響が低減され、加温に伴う乾燥や変色等の変質を抑制することができる。
【0046】
(連結バンド部140等について)
本実施の形態のナップウォーマー100には、図1に示すようにバンド部である例えば連結バンド部140を備えている。
連結バンド部140は、ウエットティッシュ詰替容器200を保持して、その取り出し用開口部210の開口部形成面201a側を、ナップウォーマー本体110に当接させるための伸縮可能なバンド部となっている。
図14は、ナップウォーマー100に、連結バンド部140を介して、ウエットティッシュ詰替容器200を装着した状態を示す概略斜視図であり、図15は、図14のF−F’線の概略断面図である。
図14及び図15に示すように、連結バンド部140は、帯状のバンド本体142を有しており、このバンド本体142の長さを無段階に変更できる長さ調節手段を有している。
【0047】
この長さ調節手段は、例えばハンドストッパ110b及びハンドフック110a等により構成される。
バンド本体142は、図14等で示されているように帯状に形成されていると共に、伸縮性のある弾性体であるゴム等から成っている。
具体的には、縦糸として、ポリエステル製の糸(太さが150/2(d:デニール)を72本用い、横糸として、同様にポリエステル製の糸(太さ150デニール(d))を1本用いている。
ゴム糸はポリウレタンゴムで太さ1120デニール(d)で25本用いている。このゴムに巻かれるカバー糸は、スフ及びポリエステルから成り、スフの太さが20デニール(d)、ポリエステルの太さが300デニール(d)となっており、縦糸と平行して配置されている。
前記ゴム糸を形成するポリウレタンゴムは、耐薬性が良好であるだけでなく耐熱性にも優れている。
したがって、弾性体であるポリウレタンゴムが耐熱性を有しているので、前記ナップウォーマー本体110の有するヒータ111等の熱の影響により、バンド本体142のポリウレタンゴムの劣化等が生じ難い構成となっている。
【0048】
また、長さ調節手段であるバンドストッパ110b及びバンドフック110a等の内、バンドフック110aは、例えばプラスチック等から成っている共に、その断面は図15に示すように略円形又は略楕円形等に形成されている。
さらに、このバンドフック110aは、ナップウォーマー本体110と一体に形成されている。
そして、図15に示すように、このバンドフック110aの表面に沿うようにバンド本体142が保持されている。
また、バンド本体142は、その一端部が、ナップウォーマー本体110の他側部である図15の右側に固定されている。そして、バンド本体142の中間部は、後述する底板保持手段であるナップウォーマー下板部130と移動可能に接続されている。さらに、バンド本体142の他端部である図15の左側には、前記ナップウォーマー本体110の一側部(図15において左側)に形成されているハンドフック110a等に保持されている。
また、このバンド本体142の図15の左側の端部には、利用者が操作する際に把持等するための操作用リング141が形成されている。
【0049】
このため、利用者が図15の操作用リング141を把持して引くことで、バンドフック110a上に保持されているバンド本体142が滑らかに移動するようになっている。
これは、バンドフック110aが摩擦力が発生し難いプラスチックで形成されており、さらに、その表面も略円弧状等となり、なだらかに形成されているため、バンド本体142がバンドフック110a上を滑りやすい構成となっているからである。
【0050】
一方、上述の長さ調節手段であるバンドストッパ110bは、上述のバンドフック110a上に保持されたバンド本体142をハンドフック110aとの間に挟み込んで、バンド本体110aが移動しずらいように配置されている。
図16はバンドストッパ110bの構成を示した概略斜視図である。図16に示すバンドストッパ110bはEVA、シリコーンゴム等から成っており、内部に中空の部分が形成されている。
このように柔軟性に富む材質からなり、さらに内部に中空部分が形成されているので、ハンドストッパ110bはより柔軟性に富む構成となっている。
また、摩擦力を発生させやすい材質で形成されており、更に強い摩擦力が必要な場合には、表面に凹凸を細かく設けても良い。
したがって、図15のようにバンド本体142をバンドフック110aとバンドストッパ110bとで挟み込むことで、バンド本体142が容易に移動しずらいよう仮固定することができる構成となっている。
そして、バンド本体142の仮固定の位置は、任意の位置とすることができるので、ウエットティッシュ詰替容器200を保持するバンド本体142の長さを無段階に変更できる構成となっている。
【0051】
したがって、ウエットティッシュ詰替容器200の厚みの変化に対応して、利用者が操作用リング141を操作して、最適な挟持力になるようバンド本体142の長さを調整できると共に、一旦、調整した位置でバンド本体142が仮固定される。
このため、ウエットティッシュW1等の使用に伴い、ウエットティッシュ詰替容器200が薄くなっても、バンド本体142の長さを調整することができる。
更に、若干の厚みの変化に対してはバンド本体142の弾性により、ナップウォーマー本体110のヒータ111の熱を適切にウエットティッシュ詰替容器200の伝えることができる構成となっている。
【0052】
また、特に、前記バンド本体142には、ポリウレタンゴムを有することにより、バンド本体142の弾性率が、3N(ニュートン)乃至15N、好ましくは、6N乃至10Nの範囲に含まれるよう構成されている。
なお、ここに示す弾性率とは、島津製作所社製オートグラフAGS−5kNGでSBL−200Nのロードセルを使用して、25度とされた環境下において、あらかじめ用意した90mmの長さの試料を1時間放置し、その上下端部30mmをそれぞれオートグラフにおけるチャック部に固定して、中央部にとなる30mmについて、500mm/minの速度で150%伸長した引張応力を示している。
【0053】
したがって、利用者が、後述のように、一度、前記バンド本体142を伸長させて、ウエットティッシュ詰替容器200を保持すれば、複数回のウエットティッシュW1等の使用で、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等が僅かに減少しても、前記バンド本体142の収縮力によって、ウエットティッシュ詰替容器200はナップウォーマー本体110に適度に押し付けられ、当接されるので、利用者がバンド本体142の長さ調節をする回数を著しく減少させることができる。
また、ウエットティッシュ詰替容器200をナップウォーマー100に装着する際にも容易に脱着させることができる。
【0054】
このように構成されているので、図15に示すように、バンド本体142によって、ウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210の開口形成面201aをナップウォーマー本体110に当接させることができ、ウエットティッシュW1等を適切な温度に加温することができる。
また、例えば、ウエットティッシュ詰替容器200内になるウエットティッシュW1等の減少によって、ウエットティッシュ詰替容器200の容器体201と内部のウエットティッシュW1等との間に隙間が生じる場合でも、前記バンド本体142を予め多めに伸長させて配置すれば、その収縮によって、この隙間を解消し、常にウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aをナップウォーマー本体110に当接させることができる。
すなわち、前記バンド本体142が収縮する際、ウエットティッシュ詰替容器200の容器体201を変形させながら、内部のウエットティッシュW1等をナップウォーマー本体110に当接させることになる。
【0055】
また、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等が著しく減少した場合は、バンド本体142の上述の収縮では、前記ウエットティッシュ詰替容器200の容器体201と、内部のウエットティッシュW1等との隙間を解消することができない。
そこで、前記操作用リング141を引き、バンドストッパ110bとバンドフック110aとで挟まれているバンド本体142の位置を変えることで、バンド本体142がウエットティッシュ詰替容器200を保持している長さを変更し、短くすることで、前記隙間を解消し、内部のウエットティッシュW1等と容器体201及びナップウォーマー本体110との隙間を無くして、ウエットティッシュW1等を適切に加温することができる構成となっている。
【0056】
また、このバンド本体142の長さ調節は、上述のように無段階に変更することができるので、容器体201内のウエットティッシュW1等とナップウォーマー本体110との接触圧力を常に適切な圧力としつつ、当接させることができ、ウエットティッシュW1等を適切に加温することができる構成となっている。
【0057】
(ナップウォーマー下板部130等について)
図17は、図15のナップウォーマー下板部130の構成を示す概略斜視図である。
図17に示すナップウォーマー下板部130は、ウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210の形成面(開口部形成面201a)である平面側の反対側に相当するウエットティッシュ詰替容器200の底面部を配置させるための底面保持手段の一例である。
このナップウォーマー下板部130を設けることで、連結バンド部140の長さを調整しても、ウエットティッシュ詰替容器200が傾かず、均等に精度良くナップウォーマー本体110に当接されるので、適切な加温がより確実になる構成となっている。
【0058】
また、利用者が上述の操作用リング141を操作することでバンド本体142のウエットティッシュ詰替容器200を保持する長さを調整すると、同時に、このバンド本体142の中間部と接続されているナップウォーマー下板部130とウエットティッシュ詰替容器200との相対位置も変更する構成と成っている。
したがって、バンド本体142の移動に拘わらず、ナップウォーマー下板部130は、ウエットティッシュ詰替容器200の底面部を変わらずに保持し続けることになる。
そして、ナップウォーマー下板部130は、ウエットティッシュ詰替容器200の底面全体を保持するので、バンド本体142によって与えられるウエットティッシュ本体110に対する接触圧力である当接力も、前記ウエットティッシュ詰替容器200の底面全体に均等に働くことになる。
【0059】
したがって、ウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210の開口部形成面201aも略均等に、ナップウォーマー本体110に当接され、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等の加温が偏ることを未然に防止することができる。
すなわち、ウエットティッシュW1等の偏りによるウエットティッシュW1等の部分的乾燥や変色等の変質の発生を効果的に防ぐことができる。
【0060】
また、バンド本体142の一端部は上述のように図15のナップウォーマー本体110の右側に固定されている。このため、上述のように操作用リング141を利用者が引くことで、容易にウエットティッシュ詰替容器200を保持しているバンド本体142の長さを変化させることができる。
このとき、ナップウォーマー下板部130はバンド本体142との相対的位置を変化可能に接続(移動可能に接続)されているので、バンド本体142の長さの変化に応じて、その相対的位置を変化(この場合は、バンド本体142の固定された一端部側に移動する)させることができる。
したがって、ナップウォーマー下板部130は、上述のように、常にナップウォーマー本体110の直下の位置を変えることなく、ウエットティッシュ詰替容器200を保持することができる構成となっている。
【0061】
ところで、ナップウォーマー本体110の略外周には、図15に示すように、ナップウォーマー下板部130に向かって突出して形成される本体側凸部である裾部110cが設けられている。
また、ナップウォーマー下板部130の略外周には、ナップウォーマー本体110に向かって突出して形成される保持手段側凸部である縦リブ131が設けられている。
そして、前記縦リブ131と裾部110cとは、ナップウォーマー本体110とナップウォーマー下板部130とを近接又は当接させたときに、相互に噛み合うように構成されると共に、前記縦リブ131が前記裾部110cの内側に配置されて噛み合う構成となっている。
【0062】
すなわち、ナップウォーマー下板部130の外形寸法はナップウォーマー本体110の外形寸法より例えば5mm程度小さく形成されている。
一方、ナップウォーマー本体110には、図15に示すように裾部110cが下方に突出して形成されている。
したがって、非使用時で、ウエットティッシュ詰替容器200を装着していないナップウォーマー100は、ナップウォーマー下板部130がナップウォーマー本体110の裾部110c内に入り込む構成となっている。
このため、利用者がナップウォーマー100を小型化することができ、持ち運び易く、また保管し易くなる。
【0063】
また、ナップウォーマー下板部130に縦リブ131が形成されているため、ナップウォーマー下板部130上にウエットティッシュ詰替容器200を載置した場合、ウエットティッシュ詰替容器299が縦リブ131で位置決めされ、ウエットティッシュ詰替容器200を精度良く、ナップウォーマー本体110に当接させることが可能となる。
また、縦リブ131の位置は、前記裾部110cの内側に配置されるため、この縦リブ131でウエットティッシュ詰替容器200を位置決めすれば、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等を確実にナップウォーマー本体110の下面筐体114に接触させて加温することができる構成となっている。
【0064】
また、ナップウォーマー下板部130には、縦リブ131が形成されているので、ナップウォーマー下板部130が、成形時や、使用する際に強くバンド本体142に引かれても、歪み難い構成となっている。
更に、ナップウォーマー下板部130は図17に示すように外周方向に突出した横リブ132や中央に中央凸部133を有するため、さらに歪み難く、しっかりウエットティッシュ詰替容器200を保持できる構成となっている。
また、図15に示すように、バンド本体142は、ナップウォーマー下板部の内側に配置されているため、バンド本体142が汚れにくい構成ともなっている。
【0065】
(ナップウォーマー本体110及びナップウォーマー蓋部120等の構成等について)
また、ナップウォーマー本体110にはウエットティッシュ用貫通孔118を有するので、上述の加温されたウエットティッシュW1等を、この貫通孔を介して利用者が容易に取り出すことができる。
【0066】
さらに、ナップウォーマー蓋部120は、ウエットティッシュ用貫通孔118を覆うために配置されているので、ナップウォーマー100の非使用時には、ウエットティッシュ蓋部120によりウエットティッシュ用貫通孔118を閉状態にすることができ、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等の乾燥等を防止することができる。
【0067】
そして、本実施の形態では、ナップウォーマー蓋部120には蓋側凸部121が形成され、この蓋側凸部121とウエットティッシュ用貫通孔118との間には、ウエットティッシュW2等を挟持し配置するための微小間隔dが形成されている(図9参照)。
したがって、ナップウォーマー蓋部120でウエットティッシュ用貫通孔118を上述のように閉状態とした場合、次の使用のために突出しているウエットティッシュW1等が、この微小空間d内に配置される構成となっている。
このため、この微小空間dがウエットティッシュW1等の突出部分で埋められ、密閉性が高まり、ウエットティッシュW2等と空気との接触面積が減少することとなる。
そして、これによりウエットティッシュW1等の表面から乾燥することが防止され、ひいてはウエットティッシュW2等の変色等の変質を防ぐことができる構成となっている。
【0068】
また、図4(a)に示すように、ウエットティッシュ用貫通孔118には、傾斜面118bが形成され、この傾斜面118bは、ナップウォーマー100をウエットティッシュ詰替容器200に対して配置したときに、取り出し用開口部210の周囲に対して形成される。
このため、図3に示す取り出し用開口部210から、ウエットティッシュ用貫通孔118を介して取り出されるウエットティッシュW1等が、この取り出し用開口部210に対して角度をもって引き出された場合、例えば、図4(a)の矢印Eで示すθが45°の角度を持って引き出された場合でも、この傾斜面118bによってウエットティッシュW1等は案内され、ウエットティッシュW1等が途中で引っ掛かることがなく、利用者はスムーズにウエットティッシュW1等を引き出すことができる。
また、傾斜面118bは、取り出し用開口部210の周囲に形成されているので、利用者は取り出し用開口部210の、どの方向からウエットティッシュW1等を例えば45°の角度を持って引き出しても、引っ掛かることなくスムーズに引き出すことができる。
【0069】
一方、図4(a)及び図7に示すように、ナップウォーマー蓋部120の蓋側凸部121は、ウエットティッシュ用貫通孔118の形状に対応するように、その厚み方向において、その断面が略台形に形成され、その基部(図4(a)において上部)から先端部121aに向かって徐々に縮径して形成されている。
したがって、ナップウォーマー蓋部120の開閉を妨げることない構成となっている。更に、蓋側凸部121には、蓋側傾斜面121bが形成され、ウエットティッシュ用貫通孔118の傾斜面118bに沿って近接して配置させ易く、微小空間dを形成し易い構成となっている。
【0070】
また、図4(a)及び図8に示す蓋側凸部121の先端部121aの上面は略正楕円形の略平面となっている。そして、ウエットティッシュ用貫通孔118の開口部118aと略同等の形状及び面積とされ、更に図2に示すようにウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210の形状も略正楕円形で、その面積は先端部121aと略同等となっている。
したがって、ウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210に対して、近接して蓋側凸部121の先端部121aを配置することができる。
このため、先端部121aとウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等との隙間を減らすことができる。
すなわち、図15に示すようにウエットティッシュW1が配置される。
【0071】
そして、このように空間を減らすことで、突出しているウエットティッシュW1等の一部が、よりこの空間内に埋められ、密閉性が高まり、空気との接触を減らすことができるので、ウエットティッシュW1等の薬液等の蒸発を抑えることが可能となっている。
図10は、図4(a)の矢印Jの部分の概略拡大図である。
図10及び図8に示すように蓋側凸部121の基部における外周には密閉リブ126が設けられている。この密閉リブ126は、図8に示すナップウォーマー本体110の天面110fに接触する(図10参照)ように形成されている。
このため、微小空間dに、図15に示すように配置されたウエットティッシュW1の上端側から薬液等が蒸発することを、この密閉リブ126によって更に低減している。
また、図4(b)及び図12(b)に示すように、開口部118aにおいて、傾斜面118b側に、下面筐体114が入り込むように接合されることにより、開口部118aの接合部からナップウォーマー本体110の内側に蒸気等が入り難い構成となっている。
【0072】
(本実施の形態のその他の構成等について)
図1に示すようにナップウォーマー蓋部120の表面側には、蓋側凸部121に対応した形状、すなわち、その断面が略台形の形状に蓋側凹部122が形成されている。
したがって、ナップウォーマー蓋部120を倒してウエットティッシュ用貫通孔118を閉状態にし、利用者がナップウォーマー100を持ち運ぶ際に、蓋側凹部122は、利用者の指掛かりとして機能するので、利用者がナップウォーマー100を持ち運び易くなる。
【0073】
また、本実施の形態では、図4に示すナップウォーマー蓋部120が、ナップウォーマー本体110のウエットティッシュ用貫通孔118を塞ぐように閉状態に配置された際に、ヒータ111の図において上には断熱材115と筐体、更にナップウォーマー本体110との隙間を介してナップウォーマー蓋部120が配置される構成となっている。
したがって、利用者がナップウォーマー蓋部120に触れた場合でも、最も高熱となるヒータ111の上には、断熱材115とナップウォーマー蓋部120等が配置されるので、このナップウォーマー蓋部120と断熱材115等が断熱効果を発揮する。
このため、最も高熱となるヒータ111の上方であるナップウォーマー蓋部120に触れても、著しい熱さを感じさせない構成となっている。
【0074】
さらに、ナップウォーマー蓋部120は、図1に示すように、ナップウォーマー本体110に対して支持手段によって揺動可能に支持されている。
すなわち、ナップウォーマー蓋部120に形成されている係合凸部と、この係合凸部に対応してナップウォーマー本体110に形成されている係合凹部との係合によって支持手段が構成されている。
図11はナップウォーマー蓋部120に形成された係合凸部123a、123bを示した概略図である。
図11に示された係合凸部123a、123bは、図1に示すようにナップウォーマー本体110に係合される。このとき、ナップウォーマー本体110には、図示しない係合凹部が係合凸部123a、123bに対応して形成されている。
【0075】
また、ナップウォーマー蓋部120は、付勢手段により、ナップウォーマー本体110から離間する方向に付勢力が与えられる構成としても良い。
すなわち、付勢手段として、例えばトーションスプリング等がナップウォーマー蓋部120の揺動軸の近傍に配置され、このトーションスプリングで付勢力が生じるようになっている。
【0076】
また、ナップウォーマー蓋部120とナップウォーマー本体110とには、ナップウォーマー蓋部120をナップウォーマー本体110に係止するための蓋部側係止片と本体側係止片とがそれぞれ設けられている。
図12(a)は、図14で示すナップウォーマー蓋部120とナップウォーマー本体110のF−F’線の概略断面図である。図12(b)は、図12(a)のL部の拡大概略断面図である。図13は図12(a)のHで示した部分の概略拡大図である。
前記蓋部側係止片や前記本体側係止片は、具体的には、図13に示すように、ナップウォーマー蓋部120の先端における内側(図中右方向)に突出して形成されている蓋側係止片124や、ナップウォーマー本体110から外側(図中左方向)に突出した瘤状に形成される本体側係止片119となっている。
【0077】
このような蓋側係止片124や本体側係止片119との係止を解除する解除手段である開放ボタン150がナップウォーマー本体110に対して揺動可能に図12(a)及び図13に示すように形成されている。
【0078】
このように構成されているため、利用者は蓋側係止片124と本体側係止片119とを係止させることで、容易にナップウォーマー蓋部120をナップウォーマー本体110に対して閉状態に保持させることができる。
具体的には、図13に示すように蓋側係止片124が本体側係止片119を乗り越えて図において本体側係止片124の下方に位置することで係止されることになる。
【0079】
逆に、ナップウォーマー蓋部120を開状態にするには、図12(a)及び図13に示す開放ボタン150を操作することで、蓋側係止片124と本体側係止片119との係止状態が解除されることになる。
具体的には、開放ボタン150を押すことで、図13の矢印の方向に、解除手段の端部である開放ボタン150の先端部側が上方に持ち上げられる。そして、開放ボタン150の先端部がナップウォーマー蓋部120の下縁部である蓋側係止片124の下側に配置されている。このため、蓋側係止片124と本体側係止片119との係止を強制的に解除することができる構成となっている。
また、付勢手段を設けた場合には、このように解除されたナップウォーマー蓋部120は、上述のトーションスプリングの付勢力によってナップウォーマー本体110から離間する方向に揺動し、開状態となる(図1参照)。
【0080】
また、図4(a)及び図8に示すように、ナップウォーマー本体110には、ナップウォーマー蓋部120の外形に沿って突出している外形リブ125を収容するための溝部110dが形成されており、更に密閉性が高められている。
また、この溝部110dは図4(a)に示すように外形リブ125の肉厚より大きく形成されている。したがって、この溝部110dの清掃が容易となりナップウォーマー100を清潔に維持することができる。
【0081】
また、図6及び図14に示すようにナップウォーマー本体110にはヒータ111に通電されていることを示す通電ランプ110eが形成されているので、利用者は容易に通電状態を把握することができる。
この他にも、電源のON・OFFが行えるよう電源ボタンを設けてもよく、さらに、電源が開放ボタン150や連結バンド部140の操作と連動してON・OFFされるよう構成しても良い。
【0082】
本実施の形態のナップウォーマー100は以上のように構成されているが、以下、その動作等を使用方法と共に説明する。
先ず、利用者は、図2に示すようなウエットティッシュ詰替容器200の詰替容器蓋202を突片202aを持ち引き剥がし、取り出し用開口部210を露出させる。
次に、図1に示すバンド本体142を持ってバンドの長さをウエットティッシュ詰替容器200が入るように調整する。
【0083】
そして、ウエットティッシュ詰替容器200をナップウォーマー下板部130上に載置し、図14に示すようにナップウォーマー本体110とナップウォーマー下板部130で挟むように配置する。このときウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aが(図2参照)、ナップウォーマー本体110の下面筐体114に当接していないときは、図15の操作用リング141を引くことで容易に当接させることができる。
また、バンド本体142は、弾性を有するので伸縮するため多少強めに当接させてもゴムの伸長で適切な当接に調整することができる。また、このように多少強めに当接させることができるので、後述するバンド本体142の締め直しの回数を減らすことができる。
【0084】
次に、図1の電源プラグをコンセントに差し込むことで電力がヒータ111に供給され、同時に図14の通電ランプ110eが点灯する。
ヒータ111は105℃まで上昇すると図6に示すように温度ヒューズ117で遮断されるので、ヒータ111が加熱されすぎるのを防いでいる。
ヒータ111は60℃±10℃で動作するように制御される。
ヒータ111が発熱すると、その熱は、図4(a)に示すように伝熱板であるアルミプレート113から下面筐体114を介して、この下面筐体114に当接して配置されているウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201に伝わり、ウエットティッシュ詰替容器200内のウエットティッシュW1等に伝わる。
このとき、ウエットティッシュW1等は、最も上に位置するウエットティッシュW1が約60℃となり、上から5枚目のウエットティッシュW5は約50℃、上から10枚目で約45℃となる。
【0085】
次に、ウエットティッシュW1を使用する場合は、利用者は図12(a)の開放ボタン150を操作し、蓋側係止片124と本体側係止片119との係止を解除し、ナップウォーマー蓋部120を開く。
次に、利用者が図3に示すウエットティッシュW1を引き出して使用する。このウエットティッシュW1の温度は使用に適した温度となるので心地よく、特に乳幼児等が機嫌を損ねることがない。
このようにウエットティッシュW1が引き出されると、図3に示す次にウエットティッシュW2は、上述のポップアップ方式なので一部が突出した状態となる。
【0086】
ここで、利用者が一旦、ナップウォーマー蓋部120を閉めると、この突出したウエットティッシュW2の一部は、図4(a)の蓋側凸部121の先端部121aとウエットティッシュ詰替容器200の取り出し用開口部210との間と、微小間隔dとに押し込められることなる。
したがって、このナップウォーマー蓋部120とナップウォーマー本体110とウエットティッシュ詰替容器200との間に押し込められたウエットティッシュW2によって、このウエットティッシュW2の表面は、空気との接触面積が減ることになり、乾燥が防げ、ひいては変色等の変質も防ぐことになる。
【0087】
次に、利用者がナップウォーマー蓋部120を開けたときは、上述の適温に温められ乾燥等していないウエットティッシュW2を使うことができることになる。
また、利用者がウエットティッシュW2等を引き出すとき図4(a)の矢印Eのように斜めから角度、例えば45°で引き出しても、ナップウォーマー本体110のウエットティッシュ用貫通孔118には、傾斜面118bがあるため、ウエットティッシュW2等が途中で引っ掛かることなくスムーズにとり出すことができる。
【0088】
次に、このようにウエットティッシュW2等を使用して、ウエットティッシュ詰替容器200の厚みがバンド本体142の弾性による許容範囲を超えるほど薄くなったときは、ウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aとナップウォーマー本体110との当接が不十分になるまたは、離間してしまうので、図13の操作用リング141を操作して再びウエットティッシュ詰替容器200を適切に当接させる。
図18は、ウエットティッシュ詰替容器200のウエットティッシュW1等が残り少なくなった状態を示す概略斜視図である。
このように、本実施の形態のナップウォーマー100は、連結バンド部140を操作することで最後のウエットティッシュまで加温し使用することができる。しかも、最後のウエットティッシュまで乾燥や黄変を起こすことがない。
【0089】
次に、最後のウエットティッシュを使い終わったら、バンド本体142を長くして、ナップウォーマー本体110とナップウォーマー下板部130との間隔を広げて、ウエットティッシュ詰替容器200を取り外し、新しいウエットティッシュ詰替容器200を装着することになる。
新しいウエットティッシュ詰替容器200を装着しない場合は、上述のように外形の大きさが5mm程度小さく形成されているナップウォーマー下板部130を図13に示すナップウォーマー本体110の裾部110c内に収めることで、ナップウォーマー100をコンパクトにすることができ、収納や持ち運びがし易くなっている。
【0090】
(第2の実施の形態)
図19は、第2の実施の形態に係るナップウォーマーの要部を示す概略図である。
なお、図19に示す構成等以外の構成は、上述の第1の実施の形態と同様であるため同一符号等として、その説明を省略する。
図19には、本実施の形態のバンドストッパ310bが示されている。そして、このバンドストッパ310b等の形状が上述の第1の実施の形態の図15等に示すバンドストッパ110bと異なる。
すなわち、バンドストッパ310bは、ナップウォーマー本体110に固定されている固定部310cを有している。また、このバンドストッパ310bの固定部310cの反対側には、自由端部310dが形成されている。
【0091】
また、このバンドストッパ310bは、図15のバンドストッパ110bと同様に柔軟性に富む材質から成り、摩擦力が発生し易い材質ともなっている。
このため、前記固定部310cが支点となって、自由端部310dが図19の矢印方向に揺動可能となっている。
また、このバンドストッパ310bの図において下面側には、断面が略三角形の逆止用凸部310eが複数個形成されている。
したがって、図15に示すようにバンド本体142をウエットティッシュ詰替容器200で保持した場合に、そのバンド本体142を直接、保持しているバンド本体142の部分がバンドフック110aを介して長くなる方向に力が加わったとき、すなわち、図19のバンド本体142が右下方向に引っ張られた際、このバンドストッパ310bの本体と前記逆止用凸部310eによって、バンド本体142の移動を精度良く制御する構成となっている。
【0092】
また、バンドストッパ310bは、上述のように柔軟性に富む材質から成っているため、利用者がウエットティッシュ詰替容器200を保持するバンド本体142の長さを長く調節しようとするときは、利用者が、図19のバンドストッパ310bの自由端部310dの先端部を持ち、図において上方に持ち上げるとバンドストッパ310bは固定部310cを支点に変形して撓むことになる。
すると、図19のバンド本体142とバンドストッパ310bとの係合が外れ、バンド本体142を図において右下方向へ移動させ易くなる。
したがって、利用者がウエットティッシュ詰替容器200を保持するバンド本体142の長さを容易に長く調節することができる。
逆に、一度、ウエットティッシュ詰替容器200を保持するバンド本体142の長さを定め、容易に変更等させたくないときは、図19のバンドストッパ310bを利用者が離せば、その弾性力で図19の位置に戻る。
【0093】
そして、バンドストッパ310bは、逆止用凸部310eと共にバンド本体142をバンドフック110aとの間に挟持し、容易にバンド本体142の位置が変動しないようにさせることができる。
このように、利用者がバンド本体142の長さ調節をし易いナップウォーマーとなる。
ところで、このようなバンドストッパ310bは、図19に示すように、ナップウォーマー本体310に形成された開口310aから、その先端が突出するように構成されているので、利用者が自由端部310dの先端を持ちやすいように構成されている。
【0094】
(第3の実施の形態)
図20は、本発明の第3の実施の形態に係るナップウォーマー400を示す概略図であり、図21は、図20のナップウォーマー400がウエットティッシュ詰替容器200を保持した状態を示す概略断面図である。
本実施の形態に係るナップウォーマー400の構成の多くは上述の第1の実施の形態のナップウォーマー100とほぼ同様なため、第1の実施の形態と同様の構成は同一符号等とすることで、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0095】
本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、バンド本体142が、弾性を有しないベルト状の部材で構成されており、図20及び図21に示すように、ナップウォーマー下板130の近傍に第2の操作用リング441が設けられている。
すなわち、この第2の操作用リング441は、主にバンド本体142のうち、図21に示す、ナップウォーマー下板部130に対応して配置されている部分であるバンド本体底側142b及び、ナップウォーマー本体110の図において左側の固定部分からナップウォーマー下板部130まで配置される部分であるバンド本体左側142aを調整するために配置されており、バンド本体左側142aの区間において自由に位置を変えられるよう係止されている。
【0096】
具体的には、利用者が上述のようにウエットティッシュ詰替容器200の内容量の減少に伴い、ウエットティッシュ詰替容器200を保持するバンド本体142を短く調整する際、上述のように操作用リング141を引くことになる。
このとき、引かれたバンド本体142のうち、図21のバンドフック110aからナップウォーマー下板部130までの部分であるバンド本体左側142aの部分が大きく引かれ、その長さが短くなるが、バンド本体底側142bを介してバンド本体右側142cの長さは、操作用リング141から遠くなるため、バンド本体左側142aに比べ短くならない。
これでは、図21のバンド本体142は、バンド本体左側142aとバンド本体右側142cとの長さが異なり、ナップウォーマー下板部130を傾けて保持することになり、これによりウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aを精度良くナップウォーマー本体110に当接できず、ウエットティッシュW1等の加温も適度にできないこととなる。
【0097】
そこで、係る事態を回避するため、利用者がウエットティッシュ詰替容器200を保持しているバンド本体142の長さを短くするときは、先ず図21の第2の操作用リング441を引き、バンド本体右側142cの長さを適当な長さに設定する。
そして、その後、図21の操作用リング141を引き、バンド本体左側142aの長さを、バンド本体右側142cと揃える。
これにより、バンド本体142が弾性を有していない場合においても、バンド本体右側142cとバンド本体左側142aの長さを容易に揃えることができ、ナップウォーマー下板部130の傾きが生じるのを未然に防ぐことができるので、ウエットティッシュW1等を適温に加温することがより精度良く行われることになる。
また、操作用リング141の基部側には、バンド係止部141aが設けられており、図21に示すように、ナップウォーマー本体110から引き出されたバンド本体142がふらつくことを防ぐために、バンド本体左側142aに操作用リング141を係止させる構成とすることもできる。
【0098】
(第4の実施の形態)
図22は本発明の第4の実施の形態に係るナップウォーマー500を示す概略斜視図である。
本実施の形態のナップウォーマー500は、上述の第1の実施の形態のナップウォーマー100と共通する構成を含んでいるが、これら共通する構成は第1の実施の形態のナップウォーマー100と同様の符号等を付す等によって説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態に係るナップウォーマー500には、図22に示すようにナップウォーマー100が備えていたナップウォーマー下板部130を有していない。しかし、ナップウォーマー500は、図22に示すようにバンド部である第1のバンド本体542aと第2のバンド本体542bとを有している。
したがって、これら2本のバンド本体542a、542bでウエットティッシュ詰替容器200を保持することで、ウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aを精度良くナップウォーマー本体510に当接させることができる。
【0099】
また、バンド本体542a、542bには、両者を連結するように操作用リング541が配置されている。
したがって、利用者が操作用リング541を引くと、2本のバンド本体542a、542bが同様の力で引かれ、ウエットティッシュ詰替容器200を保持している2本のバンド本体542a、542bの長さも同じ長さに調節し易い構成となっている。
したがって、2本のバンド本体542a、542bの長さが異なり、保持されるウエットティッシュ詰替容器200が傾いて配置され、ウエットティッシュW1等の加温が不十分になるのを未然に防ぐことができる。
これら2本のバンド本体542a、542b及び操作用リング541とで連結バンド部540を構成されるようになっている。
【0100】
また、図22に示すナップウォーマー本体510には、図23に示す蓄熱剤511が収容され、ウエットティッシュ詰替容器200を加温する構成となっている。
図23は、蓄熱剤511を示す概略斜視図である。
この蓄熱剤511は、ナップウォーマー本体510から着脱可能となっており、ナップウォーマー510から取り外された蓄熱剤511は、例えば電子レンジ等で温められた後、ナップウォーマー本体510に装着される構成となっている。
したがって、ナップウォーマー500は外部から電力等の供給を受けることなく、ウエットティッシュW1等を加温でき、外出先で電源が無い場合でも使用することができる構成となっている。
【0101】
なお、本実施の形態のナップウォーマー500にも、図22に示すようのに開閉可能なナップウォーマー蓋部520が備わっている。
【0102】
(第5の実施の形態)
図24は本発明の第5の実施の形態に係るナップウォーマー600を示す概略斜視図である。
本実施の形態のナップウォーマー600は、上述の第1の実施の形態のナップウォーマー100と共通する構成を含んでいるが、これら共通する構成は第1の実施の形態のナップウォーマー100と同様の符号等を付す等によって説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態のナップウォーマー600は、第1の実施の形態のナップウォーマー100と同様にヒータ111を備えたナップウォーマー本体610と、開閉可能なナップウォーマー蓋部620を有している。
【0103】
しかし、ナップウォーマー100と異なり、ナップウォーマー600は、ナップウォーマー詰替容器200を収容する詰替容器収容部630を有している。
この詰替容器収容部630は後述するバンド本体642等で容易に変形可能な材質で成っている。
また、この詰替容器収容630の上方には、リング状の把持部640が備えられている。
したがって、利用者がナップウォーマー600を持ち運ぶ際に、把持部630を持つことで運びやすい構成となっている。
【0104】
また、図24に示すように、長さ調節手段であるバンド本体642とバンド長さ調節治具641が設けられて連結バンド部640が構成されている。そして、バンド本体642及びバンド長さ調節治具641はナップウォーマー本体610と連結して形成されている。
そして、利用者が詰替容器収容部630内のウエットティッシュ詰替容器200のウエットティッシュW1等を使用することで、ウエットティッシュ詰替容器200の開口部形成面201aとナップウォーマー本体610との当接が不十分になると、利用者が図25に示すように、バンド本体642の舌片642a側を引いて、詰替容器収容部630を変形させる。
これにより、ウエットティッシュW1等を常に適温に加温することができる構成となっている。
図25はナップウォーマー600の使用状態を示す概略斜視図である。
【0105】
本実施の形態のナップウォーマー600では、把持部640である取っ手が付いているので、利用者が運び易い。また、詰替容器収容部630があるので、ウエットティッシュ詰替容器200が露出せず、持ち運びのファッション性も向上する構成となっている。
【0106】
(第6の実施の形態)
図26は、本発明の第6の実施の形態に係るナップウォーマー700をウエットティッシュ群収容部である例えば、ウエットティッシュ詰替容器(大)800に装着した状態を示す概略斜視図である。また、図27は、ウエットティッシュ詰替容器(大)800を装着しない状態のナップウォーマー700を示す概略斜視図である。
図28(a)は、ウエットティッシュ詰替容器(大)を示す概略斜視図であり、図28(b)は、ウエットティッシュ群収容部である例えば、ウエットティッシュ詰替容器(小)900を示す概略斜視図である。
【0107】
図28(a)及び(b)に示すウエットティッシュ詰替容器(大)800及びウエットティッシュ詰替容器(小)900の内部には、複数の折り畳まれたウエットティッシュが収容されている。
この点、上述の第1の実施の形態の図3と同様である。但し、本実施の形態のウエットティッシュはポップアップ方式に折り畳まれていない点が第1の実施の形態と異なる。なお、ポップアップ方式に折り畳まれているウエットティッシュを使用することも可能である。
その他は、第1の実施の形態のウエットティッシュW1乃至W4と同様の構成である。
【0108】
また、図28(a)及び(b)に示すウエットティッシュ詰替容器(大)800及びウエットティッシュ詰替容器(小)900は、第1の実施の形態のウエットティッシュ詰替容器200と同様に変形可能なポリエチレンフィルムやアルミ等から成っている。
そして、ウエットティッシュ詰替容器(大)800及びウエットティッシュ詰替容器(小)800の上面である開口部形成面801、901には、ウエットティッシュ詰替容器200と同様に、ウエットティッシュ取り出し用開口部802、902が形成されている。また、これらウエットティッシュ取り出し用開口部802、902の上には、第1の実施の形態と同様に、詰替容器蓋202が配置されている。
【0109】
さらに、ウエットティッシュ詰替容器(大)800は、例えば、図の長手方向(矢印Y)が205mm、短手方向(矢印X)が130mm、高さ方向(矢印H)が50mmと成っている。
また、ウエットティッシュ詰替容器(小)900は、例えば、Y1が145mm、X1が135mm、H2が50mmと成っている。
このようにウエットティッシュは、使用対象等に伴い、各種大きさの詰替容器に収容されている。
【0110】
また、図26及び図27に示すようにナップウォーマー700には、ウエットティッシュ加温器本体である例えば、ナップウォーマー本体710を有している。
このナップウォーマー本体710の裏面には、図27に示すように熱伝導性の良い下面筐体部である例えば、下面筐体714が形成され、この下面筐体714に対してウエットティッシュ詰替容器(大)800及びウエットティッシュ詰替容器(小)900の開口部形成面801、901が配置され当接される構成となっている。
【0111】
この下面筐体714のウエットティッシュ詰替容器(大)800等に対向する面には、図27に示すように一方向に長い長手部側714aと、この長手部側714aより短い短手部側714bとを有している。すなわち、下面筐体714は略長方形となっている。
また、この下面筐体714の中央部には、図28(a)(b)のウエットティッシュ詰替容器(大)800等の取り出し用開口部802等に対応して形成される貫通孔が形成されて取出口、例えばウエットティッシュ取出口701とされている。
【0112】
図29はナップウォーマー700の概略断面図である。
図29に示すように、下面筐体714には発熱部である例えば、ヒータ部711が接続され、このヒータ部711により下面筐体714を加温する構成となっている。
このヒータ部711は、第1の実施の形態のヒータ111等と同様な構成となっている。
【0113】
また、ナップウォーマー700は、図27及び図29に示すように、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等を保持して、下面筐体714に当接させるためのバンド部である例えば、バンド本体742を有している。
そして、図27及び図29に示すように、短手部側714bのナップウォーマー本体710にバンド本体742の一端部側742aが固定されている。
また、バンド本体742の他端部側(図29の右側)には、図29に示すように、バンド本体742の長さを調節できる長さ調節手段である例えば、バンドストッパ110b及びバンドフック110aが設けられている。
このバンドストッパ110b及びバンドフック110aの機能は第1の実施の形態と同様である。
この長さ調整手段は、この他にも、バンドフック110aに一方向に進みやすいよう角部を設けたものとしてもよく、バンドフック110aの位置が変位するよう構成しても良い。
【0114】
なお、このバンド本体742の前記他端部側には、図29に示すように操作用リング741が形成され、使用者が操作用リング741を把持して操作することでバンド本体742の長さを調節することができる構成となっている。
【0115】
また、図27に示すように、下部筐体714の短手部側714bにおけるバンド本体742の幅Zが、短手部側714bにおけるナップウォーマー本体710の幅Tに対して50%乃至100%とされている。
【0116】
このようにバンド本体742の一端部側742aが固定され、他端部側のバンドストッパ110b及びバンドフック110aが設けられており、バンド本体742の幅が大きく形成されているので、ウエットティッシュ詰替容器に大小があっても、その大きさにかかわらずバンド本体742でウエットティッシュ詰替容器をしっかり保持することができる。
すなわち、図29に示すようにウエットティッシュ詰替容器(大)800をバンド本体742でしっかり保持することができる。また、図30はナップウォーマー700をウエットティッシュ詰替容器(小)900に装着した状態を示す概略断面図である。
図30に示すようにウエットティッシュ詰替容器が、図27の長手部側714a方向において短いウエットティッシュ詰替容器(小)900でもバンド本体742によってしっかり保持することができる。
【0117】
また、ウエットティッシュ詰替容器の大小によって、図27の長手部側714a方向において長さに長短が生じる場合、ウエットティッシュ詰替容器(小)900ではナップウォーマー本体710の下面筐体714の全面を覆うことができず、使用者が下面筐体714に接触する危険性がある。
すなわち、図31は図30の底面側よりバンド本体742、ウエットティッシュ詰替容器(小)900及びヒータ部711の位置関係を示した概略図である。
図30に示すように、下面筐体714を介して加熱しているヒータ部711の表面(実線で囲んでいる部分)に対してウエットティッシュ詰替容器(小)900を配置(2点鎖線で囲んでいる部分)しても、ウエットティッシュ詰替容器(小)900が小さいため、ヒータ部711がウエットティッシュ詰替容器(小)900によって覆われない部分が生じる。
【0118】
特に、図31の右側の斜線部分は広い範囲でヒータ部711が内側に配置された下面筐体714が露出するので、使用者が誤って接触するおそれがある部分である。
しかし、図31に示すようにバンド本体742(破線で囲んでいる部分)がこの露出した下面筐体714の部分(斜線部分)を覆うので、使用者は加温された下面筐体714に直接、触れることはなく、バンド本体742を介して触れるので、危険を大幅に少なくすることができる。
より具体的には、図30に示すようになる。すなわち、図30の矢印Uが使用者が上方向から指を配置する部分であり、矢印Dが使用者が下方向から指を配置する部分である。
このとき、バンド本体742が指で押されて、図30の破線に位置まで曲がり、矢印D’の位置に使用者の指が配置され、ナップウォーマー700を使用者が保持することになる。
この際、図31のように、使用者の指はバンド本体742を介してヒータ部711が内側に配置された下面筐体714を持つことになるので使用者にとって安全性が確保されることになる。
【0119】
また、このバンド本体742の幅(図において矢印Z)は、図31のナップウォーマー本体710の短手部側(図において左右の端部)の幅(図において矢印T)に対して50%乃至100%とされていれば、バンド本体742の幅を広く構成することができるので、バンド本体742により、下面筐体714を覆う面積が増加し、より安全に使用者がナップウォーマー700を使用することができる。
また、このように幅を広くすることで、バンド本体742は、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等をより安定的に保持することもできる。
【0120】
ところで、図26及び図29に示すようにナップウォーマー本体710には、ウエットティッシュ取出口701を覆うために配置されるウエットティッシュ加温器蓋部である例えば、ナップウォーマー蓋部720が設けられている。
ナップウォーマー蓋部720の図26における基部721側には、図示しない樹脂、バネ等の弾性部材が配置され、ナップウォーマー蓋部720の開方向に付勢されている。
一方、ナップウォーマー蓋部720の先端部722側と、ナップウォーマー本体710とに係合爪等の係止手段が相互に配置され、係合爪等が相互に係合することで、ナップウォーマー蓋部720がナップウォーマー本体710に係止される構成となっている。
【0121】
また、図26に示すように、ナップウォーマー本体710には、前記係止手段の係合等を解除するための解除片712が形成されている。
したがって、この解除片712を使用者が操作することで、ナップウォーマー蓋部720のナップウォーマー本体710に対する係合が解除され、弾性部材の付勢力によってナップウォーマー蓋部720が開状態に成る構成となっている。
このため、使用者は解除片712を操作するだけでナップウォーマー蓋部720を開けることができるので操作性に優れたナップウォーマー700となる。
また、本実施の形態では、ナップウォーマー本体710に対して通常より大きい解除片712を形成しているので、使用者がより操作しやすい大きさとなっている。
【0122】
また、図29に示すように、ナップウォーマー蓋部720には、ウエットティッシュ取出口701内に入り込むように凸状の突起部723が形成されている。
このため、ナップウォーマー蓋部720を閉状態にするとウエットティッシュ取出口701を塞ぐ構成となっている。
したがって、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等を図29に示すように装着した場合、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等の取り出し用開口部802等とナップウォーマー蓋部720の突起部723とが接触等する構成になると共に、この突起部723で取出口701は、ほぼ塞がれることになる。
これにより、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等内のウエットティッシュW、特に最上部に位置するウエットティッシュWが、取出口701内の雰囲気により乾燥等するのを未然に防止することができる。
そして、突起部723で取出口701を塞ぐことによりウエットティッシュWの水分が水滴として取出口701等に付着し難くなるので雑菌の発生を未然に防ぐことができ、衛生上、好ましいナップウォーマー700となる。
【0123】
また、図29に示すように、突起部723は、上部が塞がれており、その内部は中空になっている。
このため、この内部に空気が収容されていることで空気による断熱層が形成されることになり、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等内のウエットティッシュW、特に最上部に位置するウエットティッシュWの熱が外部に放出し難くなる。
したがって、加温が不十分のウエットティッシュWを使用者が引き出して使うことを未然に防ぐことができる。
【0124】
ところで、図27に示すようにバンド本体742が帯状を成し、このバンド本体742の中央部には、図27に示すように、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等の底面側を保持する底面保持手段である例えば、ナップウォーマー下板部730が移動可能に取り付けられている。
したがって、このナップウォーマー下板部730のバンド本体742に対する相対位置を移動させることで、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等の大きさに合わせてナップウォーマー下板部730を動かし、当該ウエットティッシュ詰替容器(大)800等に最適に配置することができる。
このためウエットティッシュ詰替容器(大)800等を図29の下面筐体714にむらなく押しつつけることができるので、効果的にウエットティッシュWを加温することができる。
【0125】
また、ナップウォーマー下板部730の図27の長手部側714aに対応する部分の長さ、すなわち、図27及び図29の矢印Qで示す長手方向の長さが、下面筐体714の長手部側714aの長さより短く形成されている。
このため、図30のウエットティッシュ詰替容器(小)900のように長さQに対応する部分が、ウエットティッシュ詰替容器(大)800に比べ短い場合でも、ナップウォーマー下板部730をウエットティッシュ詰替容器(小)900に対して配置し易い構成となっている。
【0126】
図32は、ナップウォーマー下板部730の概略平面図であり、図33はナップウォーマー下板部730のP−P’線概略断面図である。
図29及び図33に示すように、ナップウォーマー下板部730の中央部にウエットティッシュ詰替容器(大)800等に向かって突出する中央突出部が形成されている。
これは、図29に示すようにバンド本体742を操作用リング741を引いて締めるとナップウォーマー下板部730の中央部には、図33の矢印Oで示すようにウエットティッシュ詰替容器(大)800等から離間する方向、すなわち、図において下方向に反る力が働くことになる。
【0127】
この中央部に対応するウエットティッシュ詰替容器(大)800等の上部には取り出し用開口部801等が配置され、この取り出し用開口部801等にはナップウォーマー本体710の取出口701が配置され、この取出口701には下面筐体714が配置されていない。このため最も加温され難い部分となる。
すなわち、ナップウォーマー下板部730の中央部の上方には、最も加温されにくい部分が位置するにもかかわらず、ナップウォーマー下板部730は、この部分を下面筐体714側から離間する方向に反ることになり、より加温されにくい構成となってしまう。
これでは、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等内のウエットティッシュWの加温がより不十分となるおそれがある。
【0128】
そこで、本実施の形態では、ナップウォーマー下板部730の中央部を下面筐体714側に突出させることで、突出による押し付けと共に、変形させられたナップウォーマー下板部730の反発力を利用して、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等の取り出し用開口部802等をより下面筐体714側に押し付ける構成となっている。
これにより、加温されにくい取り出し用開口部802等がより下面筐体714に近づき、ウエットティッシュ詰替容器(大)800等内のウエットティッシュWが加温されやすい構成とすることができる。
【0129】
また、図26に示すように、ナップウォーマー本体710には、スイッチ715を取り付けるための凹部713が形成されている。
この凹部713内にスイッチ715が配置されるのでナップウォーマー本体710から外側にスイッチ715が突出することがない。
このため、使用者が誤ってナップウォーマー700を落下等させた場合でも、スイッチ715が直接、床等に衝突等することがないので、スイッチ715の破損を有効に防止することができる。
【0130】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。例えば図8の蓋側凸部の先端部121aの少なくとも外周に中空のシリコンチューブや発泡等の柔軟なパッキンを配置し、更に乾燥を防ぐように構成してもよい。
同様に、図4(a)及び図9の微小空間dに位置するようウエットティッシュ用貫通孔118の傾斜面118bやナップウォーマー蓋部120の蓋側傾斜面121bの一部に周状にパッキンを配置してもよい。
【0131】
また、ナップウォーマー本体110、710等に対して、バンド本体142、742等の一方を固定して、バンド本体742等の他方をナップウォーマー本体710に着脱可能に構成し、バンド本体742の他方の端部において、バンドの長さを調整できるよう構成する例えばバックル等としてもよい。
つまり、バンド本体742等の他方の端部に係合部材のオス部材を設け、対応するナップウォーマー本体710等にメス部材を設けて、バンド本体742等の他方側でナップウォーマー本体710と着脱可能に構成し、バンド本体端部のオス部材とバンド本体の連結部にバンド長さ調整部である例えばバックルを設ける構造とすることで、ウエットティッシュ詰替容器700等の着脱操作を容易とすると共に、ウエットティッシュWの使用に対応して長さを調整できるよう構成することができる。
さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【0132】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ウエットティッシュ群収容部内のウエットティッシュの量に拘わらず、使用にかかるウエットティッシュを確実に適温まで加温できるウエットティッシュ加温器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るウエットティッシュ加温器である例えばナップウォーマーの構成を示す概略斜視図である。
【図2】 ウエットティッシュ群収容部であるウエットティッシュ詰替容器の構成を示す概略斜視図である。
【図3】 図2の詰替容器の内部構成を示す概略断面図である。
【図4】(a)は図1のナップウォーマー本体及びウエットティッシュ加温器蓋部であるナップウォーマー蓋部の構造を示す概略断面図である。(b)は、(a)のK部の拡大概略断面図である。
【図5】 図4(a)のヒータ等の構成を示した概略図である。
【図6】 図4(a)のヒータの電気的構成を示す概略回路図である。
【図7】 図4(a)のナップウォーマー本体の概略平面図である。
【図8】 ナップウォーマー蓋部の構成等を示す概略斜視図である。
【図9】 図4(a)の矢印Dの部分の概略拡大図である。
【図10】 図4(a)の矢印Jの部分の概略拡大図である。
【図11】 ナップウォーマー蓋部に形成された係合凸部を示した概略図である。
【図12】(a)は、図14で示すナップウォーマー蓋部とナップウォーマー本体のF−F’線の概略断面図である。(b)は、(a)のL部の拡大概略断面図である。
【図13】 図12のHで示した部分の概略拡大図である。
【図14】 ナップウォーマーにウエットティッシュ詰替容器を装着した状態を示す概略斜視図である。
【図15】 図14のF−F’線の概略断面図である。
【図16】 バンドストッパの構成を示した概略斜視図である。
【図17】 図15のナップウォーマー下板部の構成を示す概略斜視図である。
【図18】 ウエットティッシュ詰替容器のウエットティッシュが残り少なくなった状態を示す概略斜視図である。
【図19】 第2の実施の形態に係るナップウォーマーの要部を示す概略図である。
【図20】 第3の実施の形態に係るナップウォーマーを示す概略図である。
【図21】 図20のナップウォーマーがウエットティッシュ詰替容器を保持した状態を示す概略断面図である。
【図22】 第4の実施の形態に係るナップウォーマーを示す概略斜視図である。
【図23】 蓄熱剤を示す概略斜視図である。
【図24】 第5の実施の形態に係るナップウォーマーを示す概略斜視図である。
【図25】 ナップウォーマーの使用状態を示す概略斜視図である。
【図26】 本発明の第6の実施の形態に係るナップウォーマーをウエットティッシュ詰替容器(大)に装着した状態を示す概略斜視図である。
【図27】 ウエットティッシュ詰替容器(大)を装着しない状態のナップウォーマーを示す概略斜視図である。
【図28】 (a)は、ウエットティッシュ詰替容器(大)を示す概略斜視図であり、(b)は、ウエットティッシュ詰替容器(小)を示す概略斜視図である。
【図29】 ナップウォーマーの概略断面図である。
【図30】 ナップウォーマーをウエットティッシュ詰替容器(小)に装着した状態を示す概略断面図である。
【図31】 図30の底面側よりバンド本体、ウエットティッシュ詰替容器(小)及び下面筐体の位置関係を示した概略図である。
【図32】 ナップウォーマー下板部の概略平面図である。
【図33】 ナップウォーマー下板部のP−P’線概略断面図である。
【符号の説明】
100、400、500、600、700・・・ナップウォーマー、110、310・・・ナップウォーマー本体、110a、310a・・・バンドフック、110b・・・バンドストッパ、110c・・・裾部、110d・・・溝部、110e・・・通電ランプ、110f・・・天面、111・・・ヒータ、112・・・スペーサ、113・・・アルミプレート、114、714・・・下面筐体、115・・・断熱材、116・・・電源プラグ、117・・・温度ヒューズ、118・・・ウエットティッシュ用貫通孔、118a・・・開口部、118b・・・傾斜面、119・・・本体側係止片、120、720・・・ナップウォーマー蓋部、121・・・蓋側凸部、121a・・・先端部、121b・・・蓋側傾斜面、122・・・蓋側凹部、123a、123b・・・係合凸部、124・・・蓋側係止片、125・・・外形リブ、126・・・密閉リブ、130、730・・・ナップウォーマー下板部、131・・・縦リブ、132・・・横リブ、133・・・中央リブ、140、540、640・・・連結バンド部、141、541・・・操作用リング、142・・・バンド本体、142a・・・バンド本体左側、142b・・・バンド本体底側、142c・・・バンド本体右側、150・・・開放ボタン、200・・・ウエットティッシュ詰替容器、201・・・容器体、201a・・・開口部形成面、202・・・詰替容器蓋、202a・・・突片、210・・・取り出し用開口部、310a・・・開口、310c・・・固定部、310d・・・自由端部、310e・・・逆止用凸部、441・・・第2の操作用リング、542a・・・第1のバンド本体、542b・・・第2のバンド本体、511・・・蓄熱剤、630・・・詰替容器収容部、640・・・把持部、641・・・バンド長さ調節治具、701・・・ウエットティッシュ取出口、710・・・ナップウォーマー本体、711・・・ヒータ部、712・・・解除片、713・・・凹部、714a・・・長手部側、714b・・・短手部側、715・・・スイッチ、721・・・基部、722・・・先端部、723・・・突起部、741・・・操作用リング、742・・・バンド本体、742a・・・一端部側、800・・・ウエットティッシュ詰替容器(大)、801・・・開口部形成面、802・・・取り出し用開口部、900・・・ウエットティッシュ詰替容器(小)、901・・・開口部形成面、902・・・取り出し用開口部。
Claims (4)
- 折り畳まれて配置されている複数のウエットティッシュを収容する変形可能なウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部の形成面側に当接して配置されるウエットティッシュ加温器であって、
ウエットティッシュを加温するための発熱部と、
前記ウエットティッシュ群収容部の取り出し用開口部に対応して形成されるウエットティッシュ用貫通孔と、を有するウエットティッシュ加温器本体と、
前記ウエットティッシュ用貫通孔を覆うために配置されるウエットティッシュ加温器蓋部と、
前記ウエットティッシュ群収容部を保持して、その前記取り出し用開口部の形成面側を前記ウエットティッシュ加温器本体に当接させるためのバンド部と、を備え
前記ウエットティッシュ群収容部を保持する前記バンド部の長さを無段階に変更できる長さ調節手段を有し、
前記長さ調節手段が前記ウエットティッシュ加温器本体の一側部に形成され、
前記ウエットティッシュ群収容部の前記取り出し用開口部の形成面である平面側の反対側に相当するウエットティッシュ群収容部の底面部を配置させるための底面保持手段を有し、
前記バンド部が帯状を成し、このバンド部の一端部が、前記ウエットティッシュ加温器本体の他側部に固定され、前記バンド部の中間部が前記底面保持手段と移動可能に接続されると共に、
前記バンド部の他端部は、前記ウエットティッシュ加温器本体の一側部である前記長さ調節手段に保持されていることを特徴とするウエットティッシュ加温器。 - 前記バンド部が伸縮可能となるよう、弾性体を含んで形成されており、前記バンド部の弾性率が、3N(ニュートン)乃至15Nの範囲に含まれることを特徴とする請求項1に記載のウエットティッシュ加温器。
- 前記弾性体が、耐熱性材料を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のウエットティッシュ加温器。
- 前記ウエットティッシュ加温器本体の略外周には、前記底面保持手段に向かって突出して形成される本体側凸部が設けられ、
前記底面保持手段の略外周には、前記ウエットティッシュ加温器本体に向かって突出して形成される保持手段側凸部が設けられ、
前記保持手段側凸部と前記本体側凸部とは、前記ウエットティッシュ加温器本体と前記底面保持手段とを近接又は当接させたときに、相互に噛み合うように構成されると共に、
前記保持手段側凸部が、前記本体側凸部の内側に配置されて噛み合う構成と成っていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のウエットティッシュ加温器。
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