JP4386826B2 - 油圧式ダンパ - Google Patents

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本発明は、建築物等に用いられる油圧式ダンパに関するものである。
従来、地震や風等による建築物の揺れを低減させるために油圧式ダンパが用いられていた。油圧式ダンパは、油の流体抵抗を利用して、建築物の揺れに対する抵抗力(減衰力)を発生させ、建築物の揺れを吸収して耐震性、居住性を向上させる。
即ち、油圧式ダンパのシリンダ内に充填された作動油が、油圧弁を通過する際の流体抵抗により減衰力を発生させて建築物の揺れを吸収する。従来の油圧式ダンパは、シリンダ内のピストンがいずれの方向に移動しても減衰力が発生するように、2つの調圧弁を装備していた。
ピストンは、作動油が充填されたシリンダを2つの圧力室に区分する。油圧式ダンパは2つの調圧弁を備える。ピストンが第1の圧力室を圧縮する方向に移動したとき、作動油が第1の調圧弁を通過し、これにより減衰力が発生し振動を吸収する。逆にピストンが、第2の圧力室を圧縮(即ち第1の圧力室を伸長)する方向に移動したとき、作動油が第2の調圧弁を通過し、これにより減衰力が発生し振動を吸収する。例えば、耐震構造物用高減衰装置の特許文献1がある。また、同じく2つの調圧弁を装備し、ピストンの移動速度が低速域にあっても所要の減衰力を発生させるオイルダンパ(特許文献2)がある。
また、1つの調圧弁と、4つのチェック弁とを組み合わせることで、いずれの方向にピストンロッドが移動しても減衰性能を発揮する装置がある。
特許 第2528563号公報 特開平11−257405号公報
従来のように調圧弁を2つ使用する方法では、2つの調圧弁それぞれを所定の減衰性能を発揮させるように調整する必要があり、調整に時間がかかっていた。
また、調圧弁を2つ使用することで製造コストが高くなっていた。また、ピストンに2つの調圧弁を収装する場合、他の弁等をピストンに収装するための十分な容量が不足する場合がある。即ち、ピストンの大型化と、それに伴う装置全体の大型化につながる場合があった。
この問題点を解決する方法として、1つの調圧弁と複数のチェック弁を組み合わせることで調圧弁を1つにする装置があるが、さらに小型化とコストダウンを図る余地があった。
本発明で、解決しようとする問題点は、油圧式ダンパの大型化と、製造コストや調整等のコストがかかる点である。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型で低コストの油圧式ダンパを提供することである。
作動油が充填されたシリンダと、前記シリンダ内を移動し、前記シリンダ内を第1圧力室と第2圧力室に区分するピストンと、前記ピストンの両側又は片側に設けられたピストンロッドと、前記第1圧力室と前記第2圧力室を連通する流路とを有する油圧式ダンパにおいて、前記流路には、前記作動油が双方向に流れ、前記流路に、前部に縮径するテーパ部と後部に円筒部を有する1個の油圧弁と、前記油圧弁を支持する弾性体とからなる調圧部を少なくとも1箇所設け、前記ピストンが作動軸上を双方向にそれぞれ同じ速度で移動した場合に、前記油圧弁は一方の側からの受圧面積が受ける力と、他方の側からの受圧面積を受ける力が等しくし、双方向それぞれに生じる減衰力を略同一にすることを特徴とする油圧式ダンパである。
前記テーパ部の先端部に逆テーパ形状を有する突起および/又は前記テーパ部の根本部に段付部を設けてもよく、また、前部に縮径するテーパ部と後部に円筒部を有する前記油圧弁に代えて、一対の円筒部が接続されて段差を有する油圧弁が設けられてもよい。
油圧式ダンパの油圧弁の背後に室を設け、室内の流体を排出する流路を設ける。
油圧弁の背後の室内の流体は、油圧弁が移動して圧力がかかると、別の流路に排出される。逆に、油圧弁の背後の室内の流体の圧力が低下すると、外部から流路を介して流体が流入する。
また、油圧弁内の、油圧弁の背後の室と第1圧力室に連通する流路間、及び油圧弁の背後の室と第2圧力室を連通する流路間に、それぞれ小径穴を設けても良い。
油圧弁に小径穴を設けることにより、作動油の体積膨張を吸収するアキュムレータに連通するための外部の固定絞りが不要となる。体積膨張した作動油は、油圧弁の小径穴を通過して油圧弁背後の室に流入し、アキュムレータに流れることによって吸収される。
また、油圧弁内の、油圧弁の背後の室と第1圧力室に連通する流路間、及び油圧弁の背後の室と第2圧力室を連通する流路間に、それぞれ小径穴及びチェック弁を並列にして設けても良い。
油圧弁に小径穴及びチェック弁を設けることにより、油圧弁の背後の室の流体を排出或いは流体を流入させるための、流路が不要となる。油圧弁の背後の室への流体の流入と排出は、この油圧弁の小径穴及びチェック弁で行われる。
油圧式ダンパの流路、及び調圧部を、ピストンに収装しても良い。流路及び調圧部を、ピストンに収装することにより、より一層の小型化を図ることができる。
調圧部は、1個の油圧弁と、油圧弁を支持する弾性体とを有する。調圧部には、調圧弁、リリーフ弁、調圧作用を有するその他の弁を用いる。
本発明による油圧式ダンパは、第1圧力室と第2圧力室を連通する流路に、油圧弁と、油圧弁を支持する弾性体とからなる調圧部を設ける。調圧部は、ピストンが作動軸上を双方向にそれぞれ同じ速度で移動した場合に、双方向それぞれに生じる減衰力を略同一にする。
本発明によれば、小型で低コストの油圧式ダンパを提供することができる。
以下に、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態の係る油圧式ダンパ1の構成を示す図である。
(1.構成)
(1−1.油圧式ダンパ1の構成)
図1の油圧式ダンパ1は、円筒状のシリンダ3内に、ピストン7が移動可能に設けられる(方向A又は方向Bに移動可能である)。ピストン7の両側には、円柱状のピストンロッド5−1及びピストンロッド5−2が設けられる。
ピストンロッド5−2はジョイント33−2と連結される。ジョイント33−1は、建築物の支持構造部に固定される。また、ジョイント33−2は建築物のブレース(筋かい)等に固定される。尚、ジョイント33−1を建築物のブレース(筋かい)等に固定し、ジョイント33−2を建築物の支持構造部に固定してもよい。建築物が風や地震等で振動したとき、油圧式ダンパ1は建築物の振動を吸収する。
シリンダ3内は、ピストン7で、第1圧力室9と第2圧力室11とに区分される。第1圧力室9と第2圧力室11には、作動油が充填される。シリンダ3、ピストン7、ピストンロッド5−1、5−2等は、金属で構成される。
第1圧力室9は流路13−1、流路13−2を介して第2圧力室11と接続される。流路13−1と流路13−2との間に油圧弁15を挿入し、油圧弁15が開いた時に流路13−1と流路13−2の圧力差で作動油が双方向に移動し得る構成とする。油圧弁15の詳細については後述する。
流路13−1は、流路23−1に分岐し、流路23−1にはチェック弁25−1と固定絞り27−1とが設けられる。チェック弁25−1と固定絞り27−1は並列に接続され、流路23−1は、流路31に分岐してアキュムレータ29に接続される。また流路23−1は、流路21に分岐して、油圧弁15の背後に配置する油圧弁背後の室19に接続される。また、流路23−1は、流路23−2に分岐して、チェック弁25−2と固定絞り27−2を介して流路13−2に接続される。チェック弁25−2と固定絞り27−2は並列に接続される。また流路13−2は第2圧力室11に接続されている。
チェック弁25−1は、第1圧力室9よりもアキュムレータ29側のほうが高圧の場合、アキュムレータ29側から第1圧力室9への作動油流入を許容する。また、チェック弁25−1は、第1圧力室9からアキュムレータ29への作動油流入を阻止する。チェック弁25−1と並列に設ける固定絞り27−1は、作動油の温度上昇によって膨張した体積をアキュムレータに逃がす目的で設けられる。
チェック弁25−2は、第2圧力室11よりもアキュムレータ29側のほうが高圧の場合、アキュムレータ29側から第2圧力室11への作動油流入を許容する。また、チェック弁25−2は、第2圧力室11からアキュムレータ29への作動油流入を阻止する。チェック弁25−2と並列に設ける固定絞り27−2は、作動油の温度上昇によって膨張した体積をアキュムレータに逃がす目的で設けられる。
アキュムレータ29は、作動油の熱膨張を吸収する。また、作動時にアキュムレータ29から低圧側圧力室に作動油を供給することで、作動油が負圧になることを防止して油圧式ダンパ1の性能を安定化させる機能を有する。
(1−2.油圧弁15の構成)
油圧弁15は、流路13−1と流路13−2との間に配置される。油圧弁15は通常状態(ピストン7が動作していない)では、弾性体17に支持され、流路13−1と流路13−2とを遮断している。また、弾性体17の弾性力により油圧弁15を開く作動油の圧力と、流路13−1と流路13−2間を移動する流量が制御される。また、油圧弁背後の室19内の作動油は、油圧弁15が弾性体17を押し縮める方向に移動すると、流路21方向に流れる。なお、油圧弁15と弾性体17で調圧部が形成される。
図2は、油圧弁15の構造を詳細に示した図である。図2にはポペット弁と称される油圧弁15を示し、油圧弁15を正面から見た図を正面図35に示す。
流路13−1側(方向C側)から作動油が流れてくる場合、油圧弁15は、流路13−1の直径d2と同じ受圧面積S2の部分が力を受ける。一方、流路13−2側(方向D側)から作動油が流れてくる場合、油圧弁15は、テーパ部37のドーナツ型の受圧面積S1の部分が力を受ける。
そして、方向C側からの作動油の力がある設定値に達すると、弾性体17が押し縮められて油圧弁15が開き、作動油が流路13−1から流路13−2へと流れる。また、逆に方向D側からの作動油の力が、方向C側からの力と同じ設定値に達すると、弾性体17が押し縮められて油圧弁15が開き、作動油が流路13−2から流路13−1へと流れる。油圧弁15は、受圧面積S1が受ける力=受圧面積S2が受ける力となるよう構成される。
(2.油圧式ダンパ1の動作)
次に、図1及び図2を用いて、油圧式ダンパ1の動作について説明する。
建築物に地震や風等の外力が働き、図1のピストン7に方向Aの力が働くとする。第1圧力室9に充填された作動油が圧縮され、流路13−1へ流れる。即ち図2の方向Cに作動油が流れる。尚、建築物に外力が働いていない状態では、油圧弁15は、弾性体17の弾性力を受け、流路13−1と流路13−2を遮断する状態にある。ピストン7が方向Aに移動し、油圧弁15にかかる方向Cの作動油圧力が所定の圧力以上になると、油圧弁15及び弾性体17が押し縮められて移動し、流路13−1から流路13−2の方向に作動油が移動する。
尚、図2の油圧弁15の受圧面積S2(流路13−1の口径d2に等しい)部分に、作動油圧力がかかる。
ピストン7が移動する速度に対し、油圧弁15の形状や弾性体17のバネ等を調整することで、ピストン7が作動油を圧縮する力と逆方向に減衰力が発生する。即ち、油圧弁15と弾性体17を調整することで、油圧式ダンパ1の減衰特性を調整することができる。
油圧弁15と弾性体17が移動すると、油圧弁背後の室19に充填されている作動油が流路21に流れる。流路21は流路23−2よりも高圧なので、チェック弁25−2が開き、作動油の流路23−2への流入を許容する。また作動油はアキュムレータ29へも流入する。
油圧弁15にかかる方向Cの圧力が解消されると、油圧弁15と弾性体17は元の位置に戻り、再び流路13−1と流路13−2は遮断される。
次に、ピストン7が方向Bに移動すると、第2圧力室11に充填された作動油が圧縮され、流路13−2へ流れる。即ち図2の方向Dに作動油が流れる。ピストン7が方向Bに移動し、油圧弁15にかかる方向Dの作動油の圧力が所定の圧力以上になると、油圧弁15及び弾性体17が押し縮められて移動し、流路13−2から流路13−1の方向に作動油が移動する。
即ち、図2の油圧弁15の受圧面積S1(油圧弁15の円筒部の直径d1を外径とし、流路13−1の口径d2を内径とするドーナツ型形状)部分に、作動油の圧力がかかる。
油圧弁15と弾性体17が移動すると、油圧弁背後の室19に充填されている作動油が流路21に流れる。流路21は流路23−1よりも高圧なので、チェック弁25−1が開き、作動油の流路23−1への流入を許容する。また作動油はアキュムレータ29へも流入する。
油圧弁15にかかる方向Dの圧力が解消されると、油圧弁15と弾性体17は元の位置に戻り、再び流路13−1と流路13−2は遮断される。
尚、建築物の振動に伴い、ピストン7は方向Aと方向Bへの移動を繰り返す。このとき、アキュムレータ29は、低圧力側に作動油を補給したり、作動油の熱膨張を吸収する機能を有する。
以上のように、ピストン7が方向Aあるいは方向B、いずれの方向に移動した場合でも、1つの調圧部、即ち1つの油圧弁15と弾性体17とが、油圧式ダンパ1の減衰特性を決定する。
尚、油圧弁15の、方向Cからの受圧面積S2が受ける力と、方向Dからの受圧面積S1が受ける力を等しくし、ピストン7の双方向の動きに対して同じ減衰特性を得るようにする。尚、油圧弁15のテーパ37部の形状や、方向Cから垂直方向にみた油圧弁15の面積等を調整しても良い。即ちピストン7が方向Aに移動したときの方向Cからの作動油の圧力と、ピストン7が方向Bに移動したときの方向Dからの作動油の圧力が、それぞれ同じ臨界値になった時点で、油圧弁15が移動し、流路13−1と流路13−2を開通させる。
(3.他の実施の形態)
次に、他の実施の形態の油圧弁について説明する。図3には、油圧弁に作用する流体力を調整する構造を設けた油圧弁39を示す。
図3に示す油圧弁39は、円筒部41と円錐部45との接続部に段付構造43を設ける。また、円錐状形状45の先端部に、突起状構造47を設け、この突起状構造47にテーパ形状49を施す。
これら段付構造43、突起状構造47を設けることで、油圧弁に作用する流体力を調整することができる。
図3(a)は、ピストン7が方向Aに移動したとき、流路13−1から作動油が方向Cに流れ、油圧弁39に圧力がかかる。圧力が所定値を超えると、弾性体17が圧縮され油圧弁39が移動して、流路13−1から流路13−2の方向に作動油が流れる。このとき、段付構造43の部分に流体力が作用することで、弾性体を圧縮させる力をより大きくすることができる。
図3(b)は、ピストン7が方向Bに移動したとき、流路13−2から作動油が方向Dに流れ、油圧弁39に圧力がかかる。圧力が所定値を超えると、弾性体17が圧縮され油圧弁39が移動して、流路13−2から流路13−1の方向に作動油が流れる。このとき、突起状構造47のテーパ形状49の部分に流体力が作用することで、圧力のみによる場合と比べ弾性体を圧縮する力を小さくすることができる。
尚、上述の油圧弁と同様に、油圧弁39は、ピストン7の双方向の動きに対して同じ減衰特性を得る構造を有する。即ち方向Cからの作動油と、方向Dからの作動油は、同じ臨界点圧力で油圧弁39を開く。尚、油圧弁39は、段付構造43と突起状構造47の両方を備えた構造であっても良いし、いずれか一方のみを備える構造であってもよい。
次に、図4に別の実施の形態の油圧弁51を示す。図4の油圧弁51は、円筒部53と円筒部55とが接続された構造である。油圧弁51の形状は、スプール弁と称される。流路13−1からの作動油圧力は、円筒部55で受け、流路13−2からの作動油圧力は、円筒部53と円筒部55の段差部分が受ける。
他の油圧弁と同様に、油圧弁51は、ピストン7の双方向の動きに対して同じ減衰特性を得る構造を有する。
次に、図5及び図6は、内部に小径穴59−1、59−2を設けた油圧弁51を示す。図6に示すように、油圧弁背後の室19と流路13−1間に小径穴59−1を設け、油圧弁背後の室19と流路13−2間に小径穴59−2を設ける。
油圧弁51に小径穴59−1、59−2を設けることで、図5のように流路23−1、23−2に挿入していた固定絞り(図1における固定絞り27−1、27−2)を省略することができる。小径穴59−1、59−2は、固定絞りと同様に、作動油の温度上昇によって膨張した体積をアキュムレータに逃がす目的で設けられる。
従って、小径穴59−1、59−2を設けた油圧弁51を使用することで、回路部品の削減を行い、さらに油圧式ダンパ1を小型化する効果がある。
次に、図7及び図8は、内部に小径穴65−1、65−2、及びチェック弁63−1、63−2を設けた油圧弁61を示す。図8に示すように、油圧弁背後の室19と流路13−1間に小径穴65−1とチェック弁63−1とを並列に設け、油圧弁背後の室19と流路13−2間に小径穴65−2とチェック弁63−2とを並列に設ける。
油圧弁61に小径穴65−1、65−2、及びチェック弁63−1、63−2を設けることで、図7のように油圧弁背後の室19から作動油を逃がす流路(図1における流路21)を省略することができる。チェック弁63−1、63−2は、油圧弁背後の室19で圧縮された作動油を逃がす機能を有する。また、小径穴65−1、65−2は、油圧弁が元の位置に戻ろうとするときに、油圧弁背後の室に作動油を供給するために設けられている。
従って、小径穴65−1、65−2、及びチェック弁63−1、63−2を設けた油圧弁61を使用することで、流路の削減と、油圧式ダンパ1を更に小型化する効果がある。
次に、図9は、調圧部(油圧弁15、弾性体17、油圧弁背後の室19等)と、その他の流路や回路等をピストン7及びピストンロッド67−1に内装した油圧式ダンパ1を示す。尚、アキュムレータ69は、ピストンロッド67−1に内装されている。
図9に示す油圧式ダンパ1の動作や機能は、図1に示すものと同じなので、説明を省略するが、調圧部や流路、回路等を、ピストン7に内装することにより、油圧式ダンパ1を更に小型化できる効果がある。
(3.効果等)
このように、本実施の形態では、油圧式ダンパの減衰機能を決定する調圧機能を、ピストンの双方向移動別々に設けず、兼用して1つの油圧弁で行っているので、製造コストを抑えた油圧式ダンパを提供することができる。
また、1つの油圧弁を使用することで、減衰機能の調整時間を短縮することができる。従って、油圧式ダンパの調整等に要するコスト等を低減する効果がある。
また、1つの油圧弁を使用することで、油圧式ダンパ自体を小型化することができる。
また、油圧弁内部に小径穴及びチェック弁を設けることで、更に油圧式ダンパの小型化を図ることができる。
尚、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に限られるものではない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、前述した各実施の形態では、調圧部に油圧弁(調圧弁)を用いたが、リリーフ弁や、調圧作用を有するその他の弁を用いてもよい。
本実施の形態における油圧式ダンパ1の構成図 油圧弁15の構造を示す図 別の実施の形態の油圧弁39の構造を示す図 別の実施の形態の油圧弁51の構造を示す図 別の実施の形態における油圧式ダンパ1の構成図 油圧弁57の構造を示す図 別の実施の形態における油圧式ダンパ1の構成図 油圧弁61の構造を示す図 別の実施の形態における油圧式ダンパ1の構成図
符号の説明
1………油圧式ダンパ
3………シリンダ
5−1、5−2、67−1、67−2………ピストンロッド
7………ピストン
9………第1圧力室
11………第2圧力室
13−1、13−2、21、23−1、23−2、31、75−1、75−2、77−1、77−2、77−3、77−4………流路
15、39、51、57、61………油圧弁
17………弾性体
19………油圧弁背後の室
25−1、25−2、63−1、63−2、71−1、71−2………チェック弁
27−1、27−2、73−1、73−2………固定絞り
29、69………アキュムレータ
33−1、33−2………ジョイント
35………油圧弁15の正面図
37………テーパ構造
41、53、55……円筒部
43………段付構造
45………円錐部
47………突起状構造
49………突起部テーパ構造
59−1、59−2、65−1、65−2………小径穴

Claims (7)

  1. 作動油が充填されたシリンダと、
    前記シリンダ内を移動し、前記シリンダ内を第1圧力室と第2圧力室に区分するピストンと、
    前記ピストンの両側又は片側に設けられたピストンロッドと、
    前記第1圧力室と前記第2圧力室を連通する流路とを有する油圧式ダンパにおいて、
    前記流路には、前記作動油が双方向に流れ、
    前記流路に、前部に縮径するテーパ部と後部に円筒部を有する1個の油圧弁と、前記油圧弁を支持する弾性体とからなる調圧部を少なくとも1箇所設け、
    前記ピストンが作動軸上を双方向にそれぞれ同じ速度で移動した場合に、前記油圧弁は一方の側からの受圧面積が受ける力と、他方の側からの受圧面積が受ける力を等しくし、双方向それぞれに生じる減衰力を略同一にすることを特徴とする油圧式ダンパ。
  2. 前記テーパ部の先端部に逆テーパ形状を有する突起および/又は前記テーパ部の根本部に段付部を設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  3. 前部に縮径するテーパ部と後部に円筒部を有する前記油圧弁に代えて、一対の円筒部が接続されて段差を有する油圧弁が設けられることを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  4. 前記油圧弁の背後に室を設け、前記室内の流体を排出する流路を設けた請求項1記載の油圧式ダンパ。
  5. 前記油圧弁内の、前記油圧弁の背後の室と前記第1圧力室に連通する前記流路間、及び前記油圧弁の背後の室と前記第2圧力室を連通する前記流路間に、それぞれ小径穴を設けることを特徴とする請求項4記載の油圧式ダンパ。
  6. 前記油圧弁内の、前記油圧弁の背後の室と前記第1圧力室に連通する前記流路間、及び前記油圧弁の背後の室と前記第2圧力室を連通する前記流路間に、それぞれ小径穴及びチェック弁を並列にして設けることを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
  7. 前記流路、及び前記調圧部が、前記ピストンに収装されることを特徴とする請求項1記載の油圧式ダンパ。
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