JP4386328B2 - 安全鋏 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刃縁を鋭利に形成しなくても切断作用をなす安全鋏に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から刃縁を鋭利に形成しない安全鋏は提案されている。例えば、実用新案登録第3066123号公報には、板状の金属をL字形に折り曲げて刃体を鋏本体に取り付けた構成のものが記載されている。このように、板状の金属をL字形に折り曲げて刃体としたものは、内側に折り曲げられた折り曲げ部と刃本体とから成る。そして、折り曲げ部の先端が向き合って擦り合いながら切断作用をなすのである。したがって、双方の刃体の刃本体の間に折り曲げ部が介在することになるので、双方の刃本体の間に一定の間隔を開けるための構成が必要である。
【0003】
前記実用新案公報に記載された鋏は、双方の刃本体の間に一定の間隔を開けるために鋏身と刃体を別体に形成し、双方の鋏身の刃部基板が一定の間隔を保つように鋏身を形成し、その刃部基板に刃体を結合した構成である。しかし、鋏身と刃体を別体に形成して結合することは製造工程が増えるので安価に製造することができない。
【0004】
双方の刃本体の間に間隔を開けるための他の構成として、特公平6−2191公報に記載されたように支軸にスペーサーを取りつけて双方の刃本体の間に介在させるものが提案されている。しかし、スペーサーを介在させて双方の鋏身を回動可能に結合したときは、鋏身の回動が安定しないのである。さらに他の構成として、特開平5−103881公報に記載されたように支軸が通る刃体の基部を円形にプレスして膨出させ、双方の膨出部をつき合わせることによって双方の刃体に一定の間隔を開けるものが提案されている。しかし、金属板をプレスして膨出するためには厚い金属板を用いることができないので、この方法では腰の弱い鋏しか製造することができない。また、膨出部をつき合わせただけであるから鋏身の回動が安定しないことは前記公報と同じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、製造が簡単で安価に製造することができ、比較的厚手の金属板を使用して刃を形成することが可能であり、しかも双方の鋏身の回動が非常に安定している安全鋏を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、一対の鋏身が支軸を中心に回動可能に結合されて刃部が開閉自在であり、鋏身は刃部と基部及びハンドルから成り、刃部と基部は一体であり、それぞれの刃部は板状であって長手方向に延びる折り曲げ線に沿って曲げられた折り曲げ部と刃部本体とに形成され、基部の全幅に亘って直線状に延びる屈曲線に沿ってそれぞれの基部を基部から刃部本体にかけて外側にクランク状に屈曲させることにより双方の刃部本体は一定の間隔を開けて並行に延び、両折り曲げ部の縁部に存在する刃縁部が協働して切断作用をなす鋏において、双方の折り曲げ部先端の角部をそれぞれの刃部の背の方向に折り曲げることにより三角形の係止部が形成され、刃部を閉じた状態で両刃部の表面を内側に押すことにより屈曲部を中心に鋏身が撓んで前記係止部が内側に移動し、両係止部が重なり合って係止状態となりその重ね合わせ状態が維持されることにより刃部が開くことを規制する構成である。
【0007】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であって、基部の全幅に亘って直線状に延びる屈曲線に沿ってそれぞれの基部を基部から刃部本体にかけて外側にクランク状に屈曲させることにより双方の刃部本体は一定の間隔を開けて並行に延び、両折り曲げ部の縁部に存在する刃縁部が協働して切断作用をなす。したがって、その屈曲された屈曲部を中心に鋏身が比較的容易に撓むことができるので、両刃部の表面を内側に押すことにより両刃部が内側に撓んで係止部を内側に移動させ、両係止部を重ね合わす作業が容易であって学童にとって取り扱い易いのである。さらに、双方の折り曲げ部先端の角部をそれぞれの刃部の背の方向に折り曲げることにより三角形の係止部が形成され、刃部を閉じた状態で両刃部の表面を内側に押すことにより屈曲部を中心に鋏身が撓んで前記係止部が内側に移動し、両係止部が重なり合って係止状態となりその重ね合わせ状態が維持されることにより刃部が開くことを規制する。したがって、閉じた刃部が不意に開くことを防止できるので安全である。また、係止部を有する刃部をプレス等によって簡単に製造できるからコストを軽減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に従って説明する。一対の鋏身1,1はそれぞれ刃部2と基部3とハンドル4とから成る。刃部2と基部3は金属板で一体に形成されており、基部3の端部にプラスチック製ハンドル4が一体的に結合されている。双方の刃部2,2のそれぞれ片側部分は長手方向に延びる折り曲げ線に沿って内側に折り曲げられ折り曲げ部7,7と刃部本体8,8が形成されている。なお、刃部2及び基部3もプラスチックで形成されてもよく、これらとハンドル4とをプラスチックで一体に形成してもよい。プラスチックの一体成型とすれば幼児が使用する際に非常に安全である。
【0009】
基部3は刃部本体8,8と一体に連なっていて軸孔(図示せず。)が設けられている。軸孔に支軸5を挿通することにより両鋏身1,1が回動可能に結合される。基部3から刃部本体8にかけて、基部3はその全幅に亘って延びる折り曲げ線に沿って外側にクランク状に屈曲しクランク状の屈曲部6が形成されている。クランク状の屈曲部6の先方に刃部本体8が連なり、双方の刃部本体8,8は一定の間隔を開けて平行に延びている。双方のクランク状の屈曲部6,6は互いに外側に屈曲しているので、切断は鋏の中心線を進むように行われる。基部3は屈曲部6を除き平面状をなしており、支軸5の周囲の双方の基部3,3が重なる部分で両基部3,3は全面的に接触するので、通常の鋏のように鋏身1,1を安定的に回動することができる。
【0010】
折り曲げ部7,7の縁部が刃縁部9,9となるが、この刃縁部9,9は鋭利に形成されておらず平面状をなしている。したがって、特に学童が使用するときに安全である。鋏の切断作用は、刃縁部9,9が向かい合わせに接触し擦り合うことによって行われる。
【0011】
折り曲げ部7の先端部は、その角を刃部の背10の方向に傾斜するように折り曲げることによって係止部11が形成されている。したがって、この係止部11の形状は三角形となる。両刃部2,2を内向きに押して双方の係止部11を重ね合わせるときに、三角形をなす係止部11の長辺に該当する部分12同士が擦れ合いながら両刃部2,2が互いに内向きに移動するが、その長辺に該当する部分12は緩やかに傾斜しているので、両刃部2,2の移動は小さな力で円滑に行うことができる。そのために係止部の折り曲げの傾斜角度は5°〜20°程度が好ましい。但し、この本発明において係止部11の折り曲げの傾斜角度がこの数値に限定されないことは勿論である。
【0012】
図5は、使用時における図1のA、B及びCの各位置の断面を示したものである。向かい合っている平面状の刃縁部9は擦れ合って切断作用をなすのであるから、各位置において両刃縁部9は同一平面状にある。図6は、使用後に係止部11を重ね合わせて係止状態としたときにおける図1のA,B及びCの各位置の断面を示したものである。図6の(a)はAの位置の断面であり、折り曲げられた係止部11が重なり合って係止状態となり刃部が開くことを規制している。係止部11の重ね合わせは、両刃部2,2の表面をそれぞれ内側に押して係止部11を内側に移動させることにより行われる。(b)はBの位置での断面であり、刃縁部9がやや他方の刃部に食い込んでいる。本発明は、少なくとも一方の基部を、その全幅に亘って延びる屈曲線に沿って屈曲してあるから、この屈曲部を中心に鋏身が比較的容易に撓むことができるので、刃部の先端箇所の係止部を重ね合わす作業が容易となる。係止部11が重なり合って係止状態にある鋏を使用するときは、刃部本体8,8の内面を外側に押すことにより係止部11の重なり状態が解除されて刃部2,2が開閉可能となって使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の平面図
【図2】 本発明の正面図
【図3】 刃縁部先端の一部斜視図
【図4】 刃縁部先端の一部正面図
【図5】 (a)は刃部の係止状態前の図1におけるA−A断面端面図、(b)は同B−B断面端面図,(c)は同C−C断面端面図
【図6】 (a)は刃部の係止状態後の図1におけるA−A断面端面図、(b)は同B−B断面端面図,(c)は同C−C断面端面図
【符号の説明】
1 鋏身
2 刃部
3 基部
4 ハンドル
5 支軸
6 クランク状の屈曲部
7 折り曲げ部
8 刃部本体
9 刃縁部
10 背
11 係止部
12 係止部の長辺に該当する部分

Claims (1)

  1. 一対の鋏身が支軸を中心に回動可能に結合されて刃部が開閉自在であり、鋏身は刃部と基部及びハンドルから成り、刃部と基部は一体であり、それぞれの刃部は板状であって長手方向に延びる折り曲げ線に沿って曲げられた折り曲げ部と刃部本体とに形成され、基部の全幅に亘って直線状に延びる屈曲線に沿ってそれぞれの基部を基部から刃部本体にかけて外側にクランク状に屈曲させることにより双方の刃部本体は一定の間隔を開けて並行に延び、両折り曲げ部の縁部に存在する刃縁部が協働して切断作用をなす鋏において、双方の折り曲げ部先端の角部をそれぞれの刃部の背の方向に折り曲げることにより三角形の係止部が形成され、刃部を閉じた状態で両刃部の表面を内側に押すことにより屈曲部を中心に鋏身が撓んで前記係止部が内側に移動し、両係止部が重なり合って係止状態となりその重ね合わせ状態が維持されることにより刃部が開くことを規制すること、を特徴とする安全鋏。
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