JP4386048B2 - ケーブル保持構造およびプリント基板 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器などに用いられる回路基板などにフラットケーブルなどのケーブルを取り付けるようにしたケーブル保持構造およびプリント基板に関する。
従来、電子機器では複数のプリント配線板が用いられており、FFC(Flat Flexible Cable)やリボンケーブルなどのフラットケーブルを用いてプリント配線板間が電気的に接続されている。このようにフラットケーブルを用いてプリント配線板間を接続する場合、接続点が離れているときにはフラットケーブルの長さが長くなることから、フラットケーブルが可動部等と接触することを防止したり、振動等によってフラットケーブルがコネクタから外れたり、フラットケーブルが筐体や他の部品等と接触して異音を発生しないように、フラットケーブルを保持することが行われている。また、安全規格で示されている活電部との距離(絶縁距離)を確保したり、発熱部あるいはシャープエッジなどに接触してフラットケーブルの被覆が損傷を受け短絡等が生じてしまうことを防止するためにもフラットケーブルを保持することが行われている。
このフラットケーブルの保持方法としては、屈曲可能なピンをプリント配線板に植立させて半田付けを行い、このピンを折り曲げてフラットケーブルを保持する方法や、バンドを用いてフラットケーブルを基板等に結束して保持する方法、あるいは筐体等に屈曲可能なフラットケーブル固定金具をネジ等を用いて取り付け、この金具を折り曲げてフラットケーブルを保持する方法が用いられている。また、テープを用いて固定する方法も行われている。さらには、図7(a)のように、柔軟なシート部材711にコの字型に切れ込みを入れることによって舌片713を規定し、舌片713と舌片713を除くシート部材711とにフラットケーブル712を挟み込む。そして、舌片713とシート部材711とをテープ714などで固定することによってフラットケーブル712を保持することができる(特許文献1)。しかし、これらの方法ではフラットケーブル712を保持するための部品等が必要とされてコストアップとなる。また、屈曲可能なピンをプリント配線板に植立させて半田付けを行う作業や、屈曲可能な金具を筐体等に固定する作業が必要となり、作業工程が増加してしまう。さらに、テープを用いる場合には、テープが剥がれてしまう恐れもある。
また、フラットケーブルの配線方向を変える場合、図7(b)のように、2本のフラットケーブル722、722と、2つのフラットケーブル接続端子723,723とを用いることによって配線方向を変える方法が用いられている。なお、フラットケーブル端子723、723は、基板721に取り付けられ、基板に印刷された配線(図示せず)に接続されている。しかし、この方法では、フラットケーブル接続端子が必要となり、コストアップとなると同時に作業工程が増加してしまうという問題がある。
このような問題を解決するために、例えば、下記特許文献2では、図7(c)のように、基板731が複数のスリット状の長孔733a,733b,733c,733d、733eを備え、長孔733a、733bにより基板731にフラットケーブル732を保持する方法が用いられている。また、長孔733同士(例えば、733bおよび長孔733c)を角度αの位置に規定することによって、フラットケーブルの配線方向を変えることができる。しかし、この方法では、プリント基板731にフラットケーブル732を取り付ける作業が非常に煩わしいものになってしまう。具体的には、プリント基板731にフラットケーブル732を取り付けるためには、フラットケーブル732の一端を長孔733a、733b、733c・・・と順に挿入していくが、作業者がプリント基板731を裏返すなどの作業が必要になる。
特開2004−56849号公報 実公昭55−6446号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、フラットケーブルの配線方向を変えると共に、フラットケーブルを保持するための経済的かつ作業効率が良いケーブル保持構造を提供することにある。
本発明の好ましい実施形態によるケーブル保持構造は、所定の角度に折り返されるフラットケーブルと、該フラットケーブルが取り付けられる基板とを備え、該基板が、該フラットケーブルの側方両側から該フラットケーブルを係止する第1の係止片および第2の係止片を有し、該第1の係止片および該第2の係止片によって規定され、長軸方向の長さが該フラットケーブルの幅方向の長さと略同一である第1の長孔および第2の長孔と、該第1の係止片と該第2の係止片との間に該第1の長孔および該第2の長孔に連通されるように規定され、該フラットケーブルを挿入する際の入り口となる第1の挿入スリットと、該第1の長孔の一端から該第1の長孔と反対方向に規定される第2の挿入スリットと、該第2の長孔において、該第1の長孔の該第2の挿入スリットが規定される一端と同じ側の一端から、該第2の長孔と反対方向に規定される該第3の挿入スリットとが形成された第1の取付部と;折り返された該フラットケーブルの谷側を係止する第3の係止片を有し、該第1の取付部から配線される該フラットケーブルが挿通する第3の長孔と、該第3の長孔を挿通する該フラットケーブルが所定の角度で折り返されて挿通する第4の長孔と、該第3の長孔および該第4の長孔の端部と連通されるように規定され、該第3の長孔および該第4の長孔へ該フラットケーブルを挿入する入り口となる挿入開口部とが形成された第2の取付部と;を有する。
上記のように構成された本発明のケーブル保持構造は、フラットケーブルを、基板の一方の面からのみの取り付け作業によって、基板に保持し、配線方向を変更することができる。従って、経済的かつ作業効率が良い。
さらに好ましい実施形態においては、上記挿入開口部から上記第3の長孔および上記第4の長孔へ上記フラットケーブルを挿入する方向と、上記第1の取付部における上記第1の挿入スリットから上記第2の挿入スリットおよび上記第3の挿入スリットへフラットケーブルを挿入する方向とが略同一である。
上記のように、第1の開口部および第2の開口部へフラットケーブルを挿入する方向を略同一にすることによって、同一方向からの作業で挿入することができ、作業効率が高い。
さらに好ましい実施形態においては、上記第1の係止片および上記第2の係止片が向かい合うように規定され、上記第2の挿入スリットおよび上記第3の挿入スリットが、それぞれ上記第1の挿入スリットに対して直角な方向に形成され、該第2の挿入スリットおよび該第3の挿入スリットの端部を通る軸と該第1の係止片の端部との距離が、上記フラットケーブルの幅の長さ以上である。
上記のように構成されることにより、基板上における第1の開口部の占有面積を小さくすることができる。また、フラットケーブルを幅方向に折り曲げることなく、フラットケーブルを第1の開口部にフラットケーブルの幅方向のみの作業でスムーズに挿入することができる。さらには、挿入する際に、フラットケーブルと基板との接触による負荷が小さく効率よく基板に取り付けることができる。
さらに好ましい実施形態においては、上記第4の長孔の長軸が、上記第1の取付部から配線される上記フラットケーブルの配線方向と所定の角度に形成される。
第4の長孔が、第1の開口部から配線されるフラットケーブルの配線方向と所定の角度を有することにより、より正確かつ容易に配線方向を変えることができる。
さらに好ましい実施形態においては、上記第3の係止片が略三角形状または略台形状である。
第3の係止片が略三角形状または略台形状であることにより、容易にフラットケーブルの折り返し方向を規定することができる。また、第3の係止片を略台形状にすることにより、第3の係止片の先端側に挿入開口部を確保しやすくなる。
さらに好ましい実施形態においては、上記第1の取付部および/または上記第2取付部に取り付けられた上記フラットケーブルを上記基板に係止する係止部材をさらに備え、上記基板に該係止部材を該基板に固定する取付孔がさらに形成されている。
係止部材によって、第1の開口部および/または第2の開口部に取り付けられたフラットケーブルを係止することによって、フラットケーブルを基板から離れないようにすることができ、プリントに取り付けられた他部品に接触することを防ぐことができる。
本発明の好ましい実施形態によるプリント基板は、フラットケーブルの側方両側から該フラットケーブルを係止する第1の係止片および第2の係止片を有し、該第1の係止片および該第2の係止片によって規定され、長軸方向の長さが該フラットケーブルの幅方向の長さと略同一である第1の長孔および第2の長孔と、該第1の係止片と該第2の係止片との間に該第1の長孔および該第2の長孔に連通されるように規定され、該フラットケーブルを挿入する際の入り口となる第1の挿入スリットと、該第1の長孔の一端から該第1の長孔と反対方向に規定される第2の挿入スリットと、該第2の長孔において、該第1の長孔の該第2の挿入スリットが規定される一端と同じ側の一端から、該第2の長孔と反対方向に規定される該第3の挿入スリットとが形成された第1の取付部と;折り返された該フラットケーブルの谷側を係止する第3の係止片を有し、該第1の取付部から配線される該フラットケーブルが挿通する第3の長孔と、該第3の長孔を挿通する該フラットケーブルが所定の角度で折り返されて挿通する第4の長孔と、該第3の長孔および該第4の長孔の端部と連通されるように規定され、該第3の長孔および該第4の長孔へ該フラットケーブルを挿入する入り口となる挿入開口部とが形成された第2の取付部と;を有する。
上記のように構成された本発明のプリント基板は、フラットケーブルを、基板の一方の面からのみの取り付け作業によって、基板に保持し、配線方向を変更することができる。従って、経済的かつ作業効率が良い。
本発明によれば、フラットケーブルを基板の一方の面からの挿入のみで基板に取り付けることができ、基板に取り付けられたケーブルは、基板に保持されると同時に配線方向を変えることができ、経済的かつ作業効率が良い。
以下、本発明の好ましい実施形態によるケーブル保持構造ついて、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1および図2は、本発明の好ましい実施形態によるケーブル保持構造を説明するための概略構成図である。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を援用する。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるケーブル保持構造におけるプリント基板300の要部の表面を示す平面図である。図2は、フラットケーブル400をプリント基板300に取り付けた状態を示す。プリント基板300は紙フェノール、ガラスエポキシ、ポリエステルなどの材料から形成される絶縁板上に電子部品などを実装しやすいよう表面にプリントが施され、裏面は銅箔などからなる導体(図示せず)が配線されたものである。プリント基板300には、第1の取付部100と第2の取付部200とが形成されている。第1の取付部100は、フラットケーブル400を保持し、フラットケーブル400の幅方向(図2中の軸A−A’方向)の配線位置を規定する。第2の取付部200は、フラットケーブル400を保持し、第1の取付部100から配線されるフラットケーブル400の配線方向(図2中の軸B−B’方向)を所定の角度α(例えば、90度)だけ変える役割を果たす。
第1の取付部100は、フラットケーブル400を第1の取付部100に係止する係止片111、112を有し、フラットケーブル400を第1の取付部100に取り付けるための挿入スリット131、132、133が形成されている。また、係止片111と係止片112とが第1の取付部100において向かい合うように規定されることにより、第1の取付部100に長孔121および長孔122が形成されている。長孔121および長孔122は、フラットケーブル400の幅方向の長さを基準として規定される長軸(軸A−A’方向)を有する略長方形であり、第1の取付部100に取り付けられたフラットケーブルの幅方向(軸A−A’方向)の位置を規定する。言い換えると、長孔121の短辺121aおよび短辺121bと、長孔122の短辺122aおよび短辺122bとによってフラットケーブル400の幅方向の位置が規定される。また、長孔121および長孔122は、フラットケーブル400の配線方向(軸B−B’方向)に対して直角にプリント基板300に形成されており、長孔121と長孔122とが平行である。
挿入スリット131は、図1に示すように、係止片111と係止片112との間に形成される。挿入スリット131は、長孔121および長孔122と連通している。本例では、挿入スリット131が、長孔121、122の長軸に対して直角(軸B−B’方向)に形成されている。挿入スリット132は、長孔121の一端から長孔121と反対方向に規定される。挿入スリット133は、長孔122において、長孔121の挿入スリット132が規定される一端と同じ側の一端から、長孔122と反対方向に規定される。言い換えると、挿入スリット132は、長孔121の短辺121bから軸A−A’のA’からA方向に形成されている。挿入スリット133は、長孔122の短辺122bから軸A−A’のA’からA方向に形成されている。挿入スリット132の端部および挿入スリット133の端部を結ぶ軸(図1中の軸C−C’)と、係止片111の端部との距離L1がフラットケーブル400の幅の長さ以上なるように、挿入スリット131、132、133は形成されている。言い換えると、挿入スリット132、133の軸A−A’方向の長さが、係止片111の軸A−A’方向の長さ以上に規定されている。また、挿入スリット132および挿入スリット133は、平行に規定され、それぞれ挿入スリット131に対して直角な方向に規定される。また、挿入スリット132、133は、短軸の距離L10(図1参照)が、該フラットケーブルの厚みと、所定の間隔とを加えた距離である。ここで言う所定の間隔とは、挿入スリット132、133にフラットケーブル400を挿入しやすくし、挿入スリット132、133との摩擦によってフラットケーブル400がなるべく損傷しないようにするために規定される隙間のことである。例えば、フラットケーブル400の厚みと同じ分の距離など、フラットケーブル400の挿入スリット132、133への挿入の仕方や、フラットケーブル400の厚みなどによって適宜選択すればよい。
上記のように、本実施例における第1の取付部100は、係止片111、112を有し、長孔121、122と、挿入スリット131、132、133とが形成され略H字型に開口することにより、フラットケーブル400の幅方向の配線位置を規定することができる。
図3(a)は、第1の取付部100の具体的な寸法を示す平面図である。具体的な寸法を用いて説明すると、長孔121の長軸の長さL3は18.0ミリ、短辺121aの長さL4は6.0ミリ、短辺121bの長さL5は4.5ミリである。長孔122の長軸の長さL6は18.0ミリ、短辺122aの長さL7は5.0ミリ、短辺122bの長さL8は3.5ミリである。挿入スリット132、133の長軸の長さL9は8.5ミリ、短軸の長さL10は、1.5ミリである。挿入スリット132の端部および挿入スリット133の端部を結ぶ軸と、係止片111の端部との距離L1は、23.0ミリである。係止片111、112の軸B−B’方向の長さL11は、8.0ミリである。係止片112の軸A−A’方向の長さL12は、10.5ミリである。
第2の取付部200は、第1の取付部から配線されるフラットケーブル400が挿通する長孔211と、長孔211を挿通するフラットケーブル400が所定の角度αで折り返されて挿通する長孔212と、長孔211、212へフラットケーブル400を挿入する入り口となる挿入開口部231とが形成されている。長孔211は、第1の取付部100の長孔121、122と平行に第2の取付部200に規定さている。長孔212の長軸(図2の軸D−D’方向)は、第1の取付部100から配線されるフラットケーブル400の配線方向と所定の角度βに規定され、フラットケーブルの折り返し角度αを規定する。言い換えると、長孔212は、長孔211および第1の取付部100の長孔121、122と所定の角度βを有するようにプリント基板300に規定されている。また、長孔211、212は、短軸の距離L2(図1参照)が、該フラットケーブルの厚みと、所定の間隔とを加えた距離である。ここで言う所定の間隔とは、長孔211、212にフラットケーブル400を挿入しやすくし、長孔211、212にフラットケーブル400を挿通後に長孔211、212との摩擦によってフラットケーブル400がなるべく損傷しないようにするために規定される隙間のことである。例えば、フラットケーブル400の厚みと同じ分の距離など、フラットケーブル400の長孔211、212への取り付け方や、フラットケーブル400の厚みなどによって適宜選択すればよい。
挿入開口部231は、長孔211、212の一端(軸A−A’のA’側)に形成され、長孔211、212と連通されている。また、第2の取付部200は、挿入開口部231と長孔211と長孔212とによって係止片221が、例えば略三角形状に規定され、係止片221の先端側に挿入開口部231が形成されている。フラットケーブル400を長孔211、212に挿入し易いようにするためである。係止片221は、図2のように、長孔212で折り返されるフラットケーブル400の谷側を係止する。また、長孔211、212において、一端(軸A−A’のA側)の位置が、第1の取付部100の長孔121、122の短辺121b、121b上の軸E−E’に略対応する位置に規定されている。そうすることにより、第1の取付部100において、フラットケーブル400が長孔121、122からはずれた場合であっても、第2の取付部200の長孔211、212によって、フラットケーブル400の幅方向の移動を防ぐ、つまり、フラットケーブル400が挿入スリット132、133に入り込むことを防ぐことができる。その結果、第1の取付部100で規定されるフラットケーブル400の幅方向の配線位置の規定と、保持とをより確実にすることができる。
上記のように、第2の取付部200は、係止片221を有し、長孔211、212と挿入開口部231とが形成されて略Y字型に開口し、第1の取付部から配線されるフラットケーブル400を保持し、さらには配線方向を変えることができる。また、第2の取付部200における挿入開口部231から長孔211および長孔212へフラットケーブル400を挿入する方向と、第1の取付部100において挿入スリット131から挿入スリット132および挿入スリット133へフラットケーブル400を挿入する方向(軸A−A’のA’からAの方向)とが略同一である。従って、プリント基板300の一方の面から同一方向に挿入することによって、フラットケーブル400を第1の取付部100および第2の取付部200に容易に取り付けることができる。
図3(b)は、第2の取付部200の具体的な寸法を示す平面図である。第2の取付部200の具体的な寸法は、長孔211の長辺211cの長さL13は、21.3ミリ、長辺211dの長さL14(係止片221の長孔211側の辺)は、15.8ミリである。また、長孔211の短軸方向の長さL19は1.5ミリである。長孔212の長辺212cの長さL15(係止片221の長孔212側の辺)は、23.6ミリ、長辺212dの長さL16は、16.4ミリである。また、長孔211の短軸方向の長さL20は1.5ミリである。挿入開口部231の軸A−A’方向の辺231aの長さL17は、8.0ミリ、軸B−B’方向の辺231bの長さL18は、9.4ミリである。長孔212と長孔211との角度βは、45度である。
図4は、フラットケーブル400を係止部材600で係止した状態を示す平面図(a)および軸F−F’における断面図(b)である。図4のように、係止部材600a、600bによって、第1の取付部100および第2の取付部200に取り付けられたフラットケーブル400が係止される。フラットケーブル400がプリント基板300から浮いて、他部品に接触しないようにするためである。係止部材600a、600bは、図4のように、第1の取付部100および第2の取付部200付近にそれぞれ規定される取付孔700a、700bに取り付けられる。係止部材600a、600bは、例えば、L字型の棒状や板状などの金属部材であり、一端が取付孔700に取り付けられ、他端でフラットケーブル400を係止する。また、係止部材600a、600bは、プラスチック材などで、L字型に形成されたものでも良い。取付孔700a、700bは、例えば、長辺710a、710bが2.8ミリ、短辺720a、720bが1.0ミリの略長方形である。
図5は、本発明の別の好ましい実施形態によるケーブル保持構造における第2の取付部500を示す。第2の取付部500は、図5のように、係止片521が略台形型であり、係止片521の先端に三角形状に挿入開口部531がされることによって、第2の取付部500が略V字型に開口している。
次に、フラットケーブル400を、図1のように第1の取付部および第2の取付部が規定されるプリント基板300の一方の面からの作業で取り付ける方法を説明する。
図6は、本発明の好ましい実施形態によるプリント基板300にフラットケーブル400を取り付ける方法を示す平面図である(プリント基板300の端部は図示せず)。まず、フラットケーブル400を所定の角度αに折り返し、図6(a)中の軸A−A’のA’からAへの方向に第1の取付部100および第2の取付部200に取り付ける。ここで、図6(a)に示すように、折り返されたフラットケーブル400おいて、第1の取付部100に取り付ける側をフラットケーブル400a、第2の取付部200に取り付ける側をフラットケーブル400bとする。さらに、フラットケーブル400aにおいて、挿入方向の進行側(軸A−A’方向のA側)をフラットケーブル400aの側辺410a、その逆側(A’側)を側辺420aとする。フラットケーブル400が折り返された部分を折返し部430、折り返して形成される辺を折返し辺440とする。
まず、フラットケーブル400を第2の取付部200に取り付ける。具体的には、側辺410aを、挿入開口部231から軸A−A’のA’からAの方向に長孔211、212に挿入し、折返し部430のフラットケーブル400が2重に重なっている谷側(内側)にフラットケーブル400aとフラットケーブル400bに挟み込まれるように係止片221を挿入する(図6(b))。フラットケーブル400を折り返すことによってできる折返し辺440が、長孔212と一致するまで挿入する(図6(c))。その結果、フラットケーブル400は、長孔211を挿通し、長孔212を所定の角度で折り返されて挿通して第2の取付部200に取り付けられる。従って、フラットケーブル400が第2の取付部に完全に挿入され、配線方向の変更角度も決定される。
次に、フラットケーブル400を第1の取付部200に取り付ける。具体的には、まず、フラットケーブル400aの側辺410aを、軸A−A’のA’からAの方向に挿入スリット131へ挿入する(図6(d))。さらに、側辺410aを、係止片122の裏側を通して、挿入スリット132、133に挿入し、フラットケーブル400の側辺420bが挿入スリット133の位置にくるまで側辺420aを挿入スリット132、133に挿入する(図6(e))。そして、側辺420aが係止片111の裏を通るように、フラットケーブル400aを挿入スリット132、133から軸A−A’のAからA’の方向に抜き出し、側辺420aを短辺121b、122bの位置まで、側辺420bを短辺141a、141cの位置まで移動させる(図6(f))。その結果、フラットケーブル400が、長孔111および長孔112を挿通し、短辺121a、121b、122a、122bによって、側辺410a、420aが係止され、軸フラットケーブル400の幅方向の位置が規定されるようになる。また、係止片111、112によって、フラットケーブル400が第1の取付部100に保持される。
以上、本発明に係るケーブル保持構造は、所定の角度に折り返されるフラットケーブルと、フラットケーブルが取り付けられるプリント基板とを備える。そして、プリント基板が、フラットケーブルの側方両側からフラットケーブルを係止する第1の係止片および第2の係止片を有し、第1の係止片および第2の係止片によって規定され、長軸方向の長さがフラットケーブルの幅方向の長さと略同一である第1の長孔および第2の長孔と、第1の係止片と第2の係止片との間に第1の長孔および第2の長孔に連通されるように規定され、フラットケーブルを挿入する際の入り口となる第1の挿入スリットと、第1の長孔の一端から第1の長孔と反対方向に規定される第2の挿入スリットと、第2の長孔において、第1の長孔の第2の挿入スリットが規定される一端と同じ側の一端から、第2の長孔と反対方向に規定される第3の挿入スリットとが形成された第1の取付部と;折り返された該フラットケーブルの谷側を係止する第3の係止片を有し、第1の取付部から配線される該フラットケーブルが挿通する第3の長孔と、第3の長孔を挿通するフラットケーブルが所定の角度で折り返されて挿通する第4の長孔と、第3の長孔および第4の長孔の端部と連通されるように規定され、第3の長孔および第4の長孔へフラットケーブルを挿入する入り口となる挿入開口部とが形成された第2の取付部と;を有する。このように構成されるケーブル保持構造は、フラットケーブルを基板の一方の面からの挿入のみで基板に取り付けることができ、基板に取り付けられたケーブルは、基板に保持されると同時に配線方向を変えることができ、経済的かつ作業効率が良い。
また、本実施の形態では、第1の取付部100を略H字型としたが、プリント基板300に取り付けられる他の部品との配置状態やフラットケーブル400の形状などに応じて、取り付け状態に合わせて長孔121、122、挿入スリット132、133、係止片111、112の形状および/または規定位置を適宜変更して実施することが可能である。
さらに本実施例においては、第1の取付部100の係止片111、112、長孔121、122と、第2の取付部200の長孔212とをフラットケーブル400の配線方向(図1中の軸B−B’)に対して直角に規定したが、その角度に特に制限は無く、係止片111、112を形成できれば良い。
さらに本実施例においては、フラットケーブル400を折り返してからプリント基板300に挿入するようにしたが、フラットケーブル400をプリント基板に挿入してから所定の角度αに折り返しても良い。
さらに本実施例においては、フラットケーブル400をプリント基板300に挿入する方法において、先に第2の取付部200にフラットケーブル400を挿入するようにしたが、先に第1の取付部100にフラットケーブル400を挿入するようにしても良い。また、第1の取付部100および第2の取付部200に同時にフラットケーブル400を挿入するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の電子機器筐体におけるケーブル保持構造は、あらゆる用途の電子機器に用いられ得る。
本発明の好ましい実施形態によるケーブル保持構造におけるプリント基板の要部の表面を示す平面図である。 本発明の好ましい実施形態におけるフラットケーブル400をプリント基板300に取り付けた状態の要部を示す平面図である。 本発明の好ましい実施形態における第2の取付部200の具体的な寸法を示す平面図である。 本発明の好ましい実施形態におけるフラットケーブルを係止部材で係止した状態を示す平面図(a)および軸F−F’における断面図(b)である。 本発明の別の好ましい実施形態におけるプリント基板の要部の表面を示す平面図である。 本発明の好ましい実施形態によるプリント基板にフラットケーブルを取り付ける方法を示す平面図である。 従来のケーブル保持構造の要部の平面図である。
符号の説明
100 第1の取付部
111、112 係止辺
121、122 長孔
121a、121b、122a、122b 短辺
131、132、133 挿入スリット
200、500 第2の取付部
211、112、511、512 長孔
221、521 係止辺
231、531 挿入開口部
300 プリント基板
400 フラットケーブル
410a、420a 側辺
430 折返し部
440 折返し辺
600 係止部材
700 取付孔
710 長辺
720 短辺

Claims (7)

  1. 所定の角度に折り返されるフラットケーブルと、
    該フラットケーブルが取り付けられる基板とを備え、
    該基板が、
    該フラットケーブルの側方両側から該フラットケーブルを係止する第1の係止片および第2の係止片を有し、
    該第1の係止片および該第2の係止片によって規定され、長軸方向の長さが該フラットケーブルの幅方向の長さと略同一である第1の長孔および第2の長孔と、
    該第1の係止片と該第2の係止片との間に該第1の長孔および該第2の長孔に連通されるように規定され、該フラットケーブルを挿入する際の入り口となる第1の挿入スリットと、
    該第1の長孔の一端から該第1の長孔と反対方向に規定される第2の挿入スリットと、
    該第2の長孔において、該第1の長孔の該第2の挿入スリットが規定される一端と同じ側の一端から、該第2の長孔と反対方向に規定される該第3の挿入スリットとが形成された第1の取付部と;
    折り返された該フラットケーブルの谷側を係止する第3の係止片を有し、
    該第1の取付部から配線される該フラットケーブルが挿通する第3の長孔と、
    該第3の長孔を挿通する該フラットケーブルが所定の角度で折り返されて挿通する第4の長孔と、
    該第3の長孔および該第4の長孔の端部と連通されるように規定され、該第3の長孔および該第4の長孔へ該フラットケーブルを挿入する入り口となる挿入開口部とが形成された第2の取付部と;を有する、ケーブル保持構造。
  2. 前記挿入開口部から前記第3の長孔および前記第4の長孔へ前記フラットケーブルを挿入する方向と、前記第1の取付部における前記第1の挿入スリットから前記第2の挿入スリットおよび前記第3の挿入スリットへフラットケーブルを挿入する方向とが略同一である、請求項1に記載のケーブル保持構造。
  3. 前記第1の係止片および前記第2の係止片が向かい合うように規定され、
    前記第2の挿入スリットおよび前記第3の挿入スリットが、それぞれ前記第1の挿入スリットに対して直角な方向に形成され、
    該第2の挿入スリットおよび該第3の挿入スリットの端部を通る軸と該第1の係止片の端部との距離が、前記フラットケーブルの幅の長さ以上である、請求項1または2に記載のケーブル保持構造。
  4. 前記第4の長孔の長軸が、前記第1の取付部から配線される前記フラットケーブルの配線方向と所定の角度に形成される、請求項1〜3のいずれかに記載のケーブル保持構造。
  5. 前記第3の係止片が略三角形状または略台形状である、請求項1〜4に記載のケーブル保持構造。
  6. 前記第1の取付部および/または前記第2取付部に取り付けられた前記フラットケーブルを前記基板に係止する係止部材をさらに備え、
    前記基板に該係止部材を該基板に固定する取付孔がさらに形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のケーブル保持構造。
  7. フラットケーブルの側方両側から該フラットケーブルを係止する第1の係止片および第2の係止片を有し、
    該第1の係止片および該第2の係止片によって規定され、長軸方向の長さが該フラットケーブルの幅方向の長さと略同一である第1の長孔および第2の長孔と、
    該第1の係止片と該第2の係止片との間に該第1の長孔および該第2の長孔に連通されるように規定され、該フラットケーブルを挿入する際の入り口となる第1の挿入スリットと、
    該第1の長孔の一端から該第1の長孔と反対方向に規定される第2の挿入スリットと、
    該第2の長孔において、該第1の長孔の該第2の挿入スリットが規定される一端と同じ側の一端から、該第2の長孔と反対方向に規定される該第3の挿入スリットとが形成された第1の取付部と;
    折り返された該フラットケーブルの谷側を係止する第3の係止片を有し、
    該第1の取付部から配線される該フラットケーブルが挿通する第3の長孔と、
    該第3の長孔を挿通する該フラットケーブルが所定の角度で折り返されて挿通する第4の長孔と、
    該第3の長孔および該第4の長孔の端部と連通されるように規定され、該第3の長孔および該第4の長孔へ該フラットケーブルを挿入する入り口となる挿入開口部とが形成された第2の取付部と;を有する、プリント基板。
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