JP4386033B2 - 飲料用容器 - Google Patents

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Description

本願発明は、外蓋部材の開放用のバネと空気抜き通路とを一部品として形成してなる蓋構造を有する飲料用容器に関するものである。
近時、蓋体をワンタッチで開くことのできる携帯用魔法瓶、水筒、スポーツドリンク用容器等の携帯用飲料容器が広く出回っている。図12にその一例を示す。
図12に示すものは、飲み口に直接口を付けて内容液を飲むタイプのもので、飲料容器1は、容器本体2とこの容器本体2の上端開口部を開閉自在にする中蓋部材3及びこの中蓋部材3を更に開閉自在にする外蓋部材4とからなる。前記容器本体2は、ステンレスからなる内外2重の真空断熱二重壁構造体からなり、その上端外周面には、係合部としての螺子5が形成される。
前記中蓋部材3は、樹脂製の下方が開口した円筒部材であり、その下方内周面に形成される螺子を容器本体2の上端外周面に形成される螺子5に螺合することにより容器本体2に取り付けられる。また、中蓋部材3の上面には、口の中に入る大きさの飲み口6が一体に形成され、更に、中蓋部材3の側部には、ヒンジ7が形成されるとともに、該ヒンジ7の反対側側面には、シーソ式のロックボタン8とストッパ片9とが取り付けられる。
前記外蓋部材4は、中蓋部材3と同様な樹脂製で下方が開口した略半円弧状の蓋で、その一側端部は、中蓋部材3の側部に形成されるヒンジ7に回動自在に軸支され、その反対側側部には係止溝10が形成される。また、外蓋部材4の内底面には、キノコ状のパッキン11が設けられ、該パッキン11は、外蓋部材4の閉蓋時、中蓋部材3の上面に形成される飲み口6の先端に係合し、該飲み口6を閉鎖する。
また、外蓋部材4の内底面には、バネ機能を有する弾性部材12が取り付けられる。この弾性部材12は、一端が開口した円筒状のシリコン製の部材であり、その開口端は外蓋部材4の内底面に嵌合され、外蓋部材4の閉蓋時には、その閉鎖した先端は、中蓋部材3の上面に強く当接され、その全体は軸方向に押し付けられ縮んだ状態になる。
そして、その開放は次のように行われる。即ち、ストッパ片9を下方にスライドさせると、ストッパ片9とロックボタン8との係合が外れ、ロックボタン8は、バネ14の作用により支点13を中心に反時計回りに回動し、ロックボタン8の先端の係止片と外蓋部材4の係止溝10との係合が外れる。すると、外蓋部材4の内底面に嵌合されその全体が軸方向に押し付けられ縮んだ状態になっている前記弾性部材12は、元の形状に戻ろうと伸張し、外蓋部材4をヒンジ7方向の斜め上方向に押し上げる。その結果、外蓋部材4はヒンジ7を支点にして略180度開放される。このように従来の飲料容器は、バネ機能を有する弾性部材12を用いることにより、ワンタッチでの外蓋部材4の開放を容易にしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記飲料容器は、特に飲み口が大きく作られており空気抜き通路は省かれているが、飲み口が細いストロー状のものでは、通常、中蓋部材3に一体に空気抜き通路が設けられる。この空気抜き通路は、外蓋部材4の閉蓋時に閉鎖されないと容器本体2内の内容液がこぼれ出るため、外蓋部材4の閉蓋時、外蓋部材4の内底面等を利用して閉鎖される。
ところが、空気抜き通路を設ける従来のものは、空気抜き通路、及びバネ機能を有する弾性部材12を別々に設けていたため、部品点数が増え、生産コストが高騰するという問題を有していた。
特開2005−193944
本願発明は、空気抜き通路をバネ機能を有する弾性部材から形成し、空気抜き通路及び外蓋部材の開放用のバネを兼用させることにより、生産コストを低減してなる飲料用容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、容器本体と、飲み口と、前記容器本体に取り付けられる中蓋部材と、該中蓋部材に取り付けられる外蓋部材とを有する飲料用容器において、前記中蓋部材は、バネ機能を有する弾性部材の突起体有し前記突起体は、内部を貫通する空気抜き通路を有し、前記外蓋部材の閉蓋時、前記突起体の天面は前記外蓋部材により上方から押圧されるとともに、前記空気抜き通路は前記外蓋部材により閉鎖され、前記外蓋部材の開蓋時、前記突起体は復元し前記外蓋部材を開方向に押し上げるとともに、前記空気抜き通路は開放される構成。そしてこのような構成により、外蓋部材の開放時、バネ機能を有する弾性部材の復元力により外蓋部材が強制的に開放し、空気抜き通路が外部に開口する。
請求項に係る発明では、請求項1の構成に加え、前記突起体は、前記飲み口と反対側で、且つヒンジ側に傾斜している構成。そして請求項3に係る発明では、請求項1または2の構成に加え、前記飲み口は、バネ機能を有し、前記外蓋部材の開蓋時、復元し前記外蓋部材を開方向に押し上げる構成。
請求項1に係る発明では、中蓋部材にバネ機能を有する弾性部材の突起体を設け、突起体に内部を貫通する空気抜き通路を設け、外蓋部材の閉蓋時には、突起体の天面は外蓋部材により上方から押圧され、空気抜き通路は外蓋部材により閉鎖されるようにし、外蓋部材の開蓋時には、突起体は復元して外蓋部材を開方向に押し上げ、空気抜き通路は開放されるようにすることにより、一部品により外蓋部材の強制的な開放と、容器本体内の空気抜きとを行うことができるため、部品点数並びに生産コストを低減することができる。
請求項に係る発明では、突起体を飲み口と反対側で、且つヒンジ側に傾斜させることにより、外蓋部材の閉蓋時に突起体及び飲み口を復元力からなるバネ機能を内在した状態にすることができる。また、請求項3に係る発明では、飲み口にバネ機能を有し、外蓋部材の開蓋時に復元して外蓋部材を開方向に押し上げることにより、突起体及び飲み口とによる二重の復元力により外蓋部材を強制的に開放することができる。
図1に断熱機能を有するワンタッチ開放式飲料用容器の全体断面図を示し、図2に外蓋部材閉蓋時の拡大断面図を示し、図3に外蓋部材開蓋時の拡大断面図を示し、図4に外蓋部材の平面図を示し、図5に外蓋部材の底面図を示し、図6〜図8に飲み口と本願発明の空気抜き通路を一体成形した部材の平面図、側面図及び底面図を示す。飲料容器Aは、真空断熱二重壁構造体からなる容器本体20及び該容器本体20の上端開口部を開閉自在にする中蓋部材30及びこの中蓋部材30を更に開閉自在にする外蓋部材40とでその外郭が構成される。
容器本体20は、上方が開口する中空円筒状の部材であり、それぞれステンレス製の金属板よりなる内側筒状体21、外側筒状体22からなり、それら両部材21、22の上端部同志を溶着接合することにより図示のような内部空間23を形成し、該内部空間23を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空二重壁構造体を形成している。真空二重壁構造体は、従来のガラス繊維や発泡スチロール等の断熱材に比べて遥かに断熱作用が高く、従来のものに比べて断熱性能が大きく向上する。また、外側筒状体22の外周部は直接飲料容器Aの外周面を形成することになるので、その面をステンレス製の地肌そのままの状態として使用することも、その外周面に人気キャラクターのデザインを付けることもできる。
また、外側筒状体22の上方外周部には、中蓋部材30の閉蓋時,該中蓋部材30の外周部と面一になるような深さの段部24が形成されるとともに、該段部24の上方部には、容器ネジ25が形成される。なお、容器本体20の底部には、皿状の底部材26が固着される。この底部材26は、樹脂製からなり、容器本体20の底部を保護したり、その外観に変化を付けたりする機能を有する。
前記中蓋部材30は、樹脂製からなる下方開口の円筒状部材であり、その内周面には、容器本体20の上端外周面に形成される容器ネジ25に螺合される中蓋ネジ31が形成される。中蓋部材30の上端内面には、リング状のシールパッキン32が取り付けられ、容器本体20に中蓋部材30を螺合させると、容器本体20の上端部がシールパッキン32に当接され、容器本体20内を液密にシールする。
また、中蓋部材30には、軸支持用突部33及びロックボタン34が設けられる。軸支持用突部33は、中蓋部材30の上方側面に形成される部材であり、内部に軸33aが嵌合され、軸支持用突部33、軸33a、後記の外蓋部材40の軸受部41、41とともにヒンジ35を形成し、外蓋部材40を開閉自在にしている。
ロックボタン34は、その下端内側部に軸受部34aを有し、その上端外側部に係止溝34bを有する略平板状の部材であり、軸受部34aにより中蓋部材30に軸支され、内部に設けられるバネ部材34cによりその上端部の係止溝34bは、常時中蓋部材30の側面とは反対側に付勢される形態で取り付けられる。そして、外蓋部材40の閉蓋時、外蓋部材40の先端に形成される係止片42は、係止溝34bに係止されることにより、外蓋部材40を閉鎖状態に保持し、ロックボタン34をほぼ水平方向に押圧すると、係止片42と係止溝34bとの係合が解除され、外蓋部材40は、後記する本願発明のバネ機能を有する弾性部材の復元力或いは反発力により強制的に開放される。
更に、中蓋部材30の上面には、上下方向に開口された大径円筒突部36及び小径円筒突部37が立設される形態で一体に形成される。大径円筒突部36は、中蓋部材30のほぼ中央部に立設される大径の突部で、後記の弾性体ユニット50の一部が嵌合される。小径円筒突部37は、大径円筒突部36とヒンジ35との間に立設される小径の突部で、同じく後記の弾性体ユニット50の一部が嵌合される。
外蓋部材40は、図4に平面図を、図5に底面図を示すように、中蓋部材30と同様な樹脂製で下方が開口した略半円弧状の蓋で、その一側端部には、2つ割の形態からなる2つの軸受部41、41が形成され、軸受部41、41と反対側の側端部には、係止片42が形成される。軸受部41、41には、中蓋部材30の軸支持用突部33にその中央部が固着される軸33aの両端が隙間を有して嵌着されており、外蓋部材40を軸33aを中心に回動自在にしている。
係止片42は、外蓋部材40の閉蓋時にはロックボタン34の係止溝34bに係合し、外蓋部材40を閉鎖状態に保持する。そして、ロックボタン34がほぼ水平方向に押圧されると、係止片42と係止溝34bとの係合が解除され、外蓋部材40は、後記する本願発明のバネ機能を有する弾性部材の復元力により強制的に開放される。
また、外蓋部材40の底面には、円弧状リブ43及び平坦部44が形成される。円弧状リブ43は、中央より係止片42側にずれた位置に垂下して設けられるリブで、その中央部は若干窪んでおり、外蓋部材40の閉蓋時、図2に示すように飲み口53を押圧するとともに閉鎖し、容器本体20内の内容液がこぼれ出ないようにする。
平坦部44は、円形状の平坦な面として形成され、外蓋部材40の閉蓋時、図2に示すように空気抜き突起体52を押圧するとともに閉鎖し、容器本体20内の内容液がこぼれ出ないようにする。なお、符号60a、60aは、軸受部41、41の補強用リブである。
符号50は、本願発明の弾性体ユニットである。弾性体ユニット50は、本体部51、バネ機能を有する弾性部材としての空気抜き突起体52及び飲み口53等からなるシリコン製の部材であり、一体に成形される。なお、空気抜き突起体52と飲み口53とは別体でもよいが、別体にすると図12に示す従来例のように飲み口を別途設けるとともに、閉蓋時に飲み口を閉鎖するためのパッキンも必要になり、部品点数が増え生産コストが高騰することになる。また、バネ機能を有する弾性部材である空気抜き突起体52を飲み口53と一体に形成することにより、空気抜き突起体52或いは飲み口53の紛失及び付け忘れを防止することができる。
本体部51は、空気抜き突起体52と飲み口53とを一体にしてなる略前方後円状の部分であり、その方形状の部分は、中蓋部材30のヒンジ35側に位置し、その上方には、バネ機能を有する弾性部材としての空気抜き突起体52が図7に示すように鋭角度θでヒンジ35方向に傾斜して立設される。該空気抜き突起体52は、棒状の円筒形状からなりその内部には上下方向に貫通する空気抜き通路52aが形成される。
また、空気抜き突起体52の下部には、空気抜き通路52aより大径の円筒状の第1凹嵌部54が形成される。この第1凹嵌部54の内径は、中蓋部材30の小径円筒突部37の外径と同じか、或いは若干小さくされ、中蓋部材30の小径円筒突部37に第1凹嵌部54を圧入することにより、中蓋部材30の上面に取り付けられる。
そして、外蓋部材40の閉蓋時、空気抜き突起体52の先端の天面に外蓋部材40の底面部に形成される平坦部44が当接し、更に空気抜き突起体52のほぼ全体が変形するように押圧される。その押圧方向は、図7で黒塗りの矢印S1で示すように空気抜き突起体52の軸心方向であってもよく、黒塗りの矢印S2で示すように空気抜き突起体52の軸心よりヒンジ35側に傾斜した方向からであってもよく、要は、外蓋部材40の開蓋時、空気抜き突起体52が元の形状に戻る時の復元力或いは反発力が平坦部44に加えられ、外蓋部材40が強制的に押し上げられる変形であればどのような方向からでもよいが、矢印S2をヒンジ35側にあまり傾けたり(角度θが小さくなる方向)、或いは、反ヒンジ方向にあまり傾けたり(角度θが大きくなる方向)すると、外蓋部材40の開蓋時、空気抜き突起体52が折れ曲がり、へたりが生じるようになるのでよくない。空気抜き突起体52の折れ曲がりをなくすには、矢印S1で示す方向から力がかかるようにする、例えば、空気抜き突起体52の軸心と平坦部44とを直交させるのが最もよい。その場合、空気抜き突起体52先端の空気抜き通路52aが開口する天面はヒンジ35側に傾斜することになる。空気抜き突起体52の軸心と平坦部44とを直交させることにより、バネ力、及び平坦部44による空気抜き通路52aのシールを最大にすることができる。
また、外蓋部材40の閉蓋時には、空気抜き通路52aの先端は平坦部44に密に当接し空気抜き通路52aを閉鎖するため、該平坦部44に、空気抜き通路52aを閉鎖するためのシール材を特に設けなくても空気抜き通路52aを閉鎖することができる。そのため、内容液が空気抜き通路52aからこぼれ出ることはなくなり、シール材及びバネ機能を有する弾性部材を別々に設けていた従来のものに比べ、部品点数が減り、生産コストが低減する。
前記本体部51の円形状の部分は、中蓋部材30のほぼ中央に位置し、その上方には、飲み口53が立設される。飲み口53は、根本部の垂直部53aと、垂直部53aの上端からロックボタン34方向、即ち反ヒンジ方向に伸びる傾斜部53bからなり、その内部には、容器本体20内の内容液を吸い上げる開口53eが貫通して設けられる。そして、垂直部53aと傾斜部53bとの間には、傾斜部53bが下方に押圧されても傾斜部53bの復元力が低下するへたりを低減するための平板状の補強リブ53dが上下方向に配設され、更に傾斜部53bの先端には、口に含んでも外れにくいリング状のつば部53cが設けられる。飲み口53の長さと径は、図6〜8に示すように空気抜き突起体52のものと比べ大きくされている。
また、垂直部53aの下方には円筒形の筒状体55が一体に垂下され、該筒状体55の中間部外周上にはリング状の凸部57が形成され、更に本体部51と筒状体55との間にはリング状の第2凹嵌部56が形成される。そして、弾性体ユニット50を中蓋部材30の上面に取り付ける際、第2凹嵌部56は中蓋部材30の大径円筒突部36に圧入される。第2凹嵌部56内に大径円筒突部36が圧入されると、筒状体55は、図2等に示すようにリング状の凸部57が中蓋部材30の下方に突出するまで侵入する。そのため、弾性体ユニット50に上方への多少の力が加わっても、リング状の凸部57が中蓋部材30の底部に係合し、所定以下の力では外れることはない。なお、この形態での飲み口も、或いは中蓋部材30の上面に直接形成される飲み口も請求項に記載される飲み口に含まれる。
更に、筒状体55の下方端部内には、図1等に示すように容器本体20の底部近傍まで達する長さのストロー58が圧入されており、その嵌合部から空気を吸い込むことなく容器本体20内のほぼ全内容液を容易に吸い上げることができる。
図3は、容器本体20の開口部に中蓋部材30を螺合し、中蓋部材30の上面の大径円筒突部36に第2凹嵌部56を圧入し、小径円筒突部37に第1凹嵌部54を圧入することにより、中蓋部材30の上面に弾性体ユニット50を取り付けるとともに、筒状体55にストロー58を圧入し、外蓋部材40を開放した状態を示す。
この外蓋部材40の開放状態から外蓋部材40を略180度回動させ、外蓋部材40を閉蓋した状態を図2に示す。外蓋部材40を閉鎖すると、まず、外蓋部材40の底部に形成される円弧状リブ43が飲み口53の傾斜部53bのほぼ中間部に当接し、該箇所を変形しながら下方へ押圧する。かまわず外蓋部材40を下方へ押圧していくと、ついには外蓋部材40の一端部に形成される係止片42がロックボタン34の係止溝34bに係合し、外蓋部材40の閉鎖が完了する。
外蓋部材40が閉蓋されると、図2に示すように空気抜き突起体52は、平坦部44により押圧されそのほぼ全体が軸方向に変形した形態となるとともに、空気抜き通路52aの先端は平坦部44により閉鎖される。また、円弧状リブ43は傾斜部53bのほぼ中間部を強く押圧し、その内部開口53eを閉鎖する。そのため、外蓋部材40の閉蓋時には、飲み口53及び空気抜き突起体52の空気抜き通路52aは閉鎖され、容器本体20内の内容液がこぼれ出ることはなくなる。なお、外蓋部材40の閉蓋時には、空気抜き突起体52及び飲み口53は復元力からなるバネ機能を内在した状態にある。
外蓋部材40の開蓋時は、ロックボタン34を押すことにより行われる。ロックボタン34を押すと、外蓋部材40の係止片42とロックボタン34の係止溝34bとの係合が解除される。すると、空気抜き突起体52及び飲み口53は元の形態に戻ろうとし、ヒンジ35方向に反発して復元する。その時の空気抜き突起体52及び飲み口53とによる二重の復元力により外蓋部材40は強制的に開放される。外蓋部材40が開放されると、図3に示すように飲み口53は、容器本体20内の内容液を飲み易い位置に傾斜状態で立ち上がるとともに、空気抜き通路52aは大気に開口されるため、飲み口53から内容液を容易に吸飲することができるようになる。
なお、空気抜き突起体52をより大きなものにすることにより、空気抜き突起体52のみでのバネ機能とすることもできる。また、飲み口53は、閉蓋時の変形量が大きい等のため、へたりが発生し易く外蓋部材40の開きが悪くなる恐れがあるところ、バネ機能を有する弾性部材である空気抜き突起体52を別途設けることにより、例え飲み口53にへたりが生じたとしても外蓋部材40を開くことができるようになる。
次に、図9〜図11に変形例を示す。変形例は、外蓋部材40の底部に上下方向に設けられるリブ60を伸張することにより、外蓋部材40を強い力で閉蓋した際の外蓋部材40の変形等を防止するものであり、弾性体ユニット50等のその他の構成は、図1〜図8のものと同じである。
即ち、図1〜図8のものには、図5に示すように外蓋部材40の底面の軸受部41、41の近傍には、上下方向に伸張した高さh(図示しない)で幅tの補強用リブ60aが設けられているところ、この変形例は、その補強用リブを更に大きくしたものである。
補強用リブ60は、図1〜図8のものの高さh及び幅tより長い高さH及び幅Tを有する略板状の部材であり、その高さHは、外蓋部材40の閉蓋時にその下端が中蓋部材30の上面より若干の隙間を有する長さとされ、幅Tは、図1〜図8のものの幅tの略2倍程度にされる。
補強用リブ60をこのような形状にすることにより、外蓋部材40の上方より強い衝撃力が加わると、補強用リブ60下端が中蓋部材30の上面に当接し、外蓋部材40の変形が防止される。また、外蓋部材40の成形時には、図10に示すように、軸受部41、41が矢印方向に変形する倒れ現象が発生する恐れがあるが、補強用リブ60をこのような形状にすることによりそのような弊害を防止することができる。
更に、次のような弊害をも防止できる。即ち、中蓋部材30の上面に弾性体ユニット50を取り付けるに際し、正常に取り付けた場合には、図11(A)のように弾性体ユニット50の空気抜き突起体52は、破線で示す2つの補強用リブ60の間に位置するため外蓋部材40の閉蓋は問題なく行われる。しかし、弾性体ユニット50が正常に取り付けられなかった場合には、図11(B)のように弾性体ユニット50の空気抜き突起体52は、破線で示す2つの補強用リブ60の間からずれるため、従来のものでは外蓋部材40の閉蓋時には、小径円筒突部37が開放状態になり、ここから容器本体20内の内容液がこぼれ出る恐れがあった。補強用リブ60を上記のような形状にすることにより、外蓋部材40の閉蓋時には、図11(B)に示すように、弾性体ユニット50の空気抜き突起体52は、破線で示す片方の補強用リブ60に当接しそれ以上の外蓋部材40の閉蓋ができなくなるため、弾性体ユニット50の異常装着を容易に知ることができる。その結果、改めて弾性体ユニット50の正常装着が可能となり、容器本体20内の内容液がこぼれ出るとの上記弊害を防止することができるようになる。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
本願発明の飲料用容器の全体断面図 本願発明の飲料用容器の外蓋部材閉蓋時の拡大断面図 本願発明の飲料用容器の外蓋部材開蓋時の拡大断面図 本願発明の飲料用容器の外蓋部材の平面図 本願発明の飲料用容器の外蓋部材の底面図 本願発明の飲料用容器の飲み口と空気抜き通路とを一体成形した部材の平面図 本願発明の飲料用容器の飲み口と空気抜き通路とを一体成形した部材の側面図 本願発明の飲料用容器の飲み口と空気抜き通路とを一体成形した部材の底面図 本願発明の飲料用容器の外蓋部材閉蓋時の他の拡大断面図 図9の外蓋部材の底面図 図9のものにおいて、飲み口と空気抜き通路とを一体成形した部材が正しい位置に取り付けられなかった時、外蓋部材を閉鎖できないことを説明するための図、図11(A)は正しい取り付け位置を示す図、図11(B)は正しくない取り付け位置を示す図 従来の飲料用容器の外蓋部材閉蓋時の拡大断面図
符号の説明
A…飲料容器 20…容器本体
21…内側筒状体 22…外側筒状体
23…内部空間 24…段部
25…容器ネジ 26…底部材
30…中蓋部材 31…中蓋ネジ
32…シールパッキン 33…軸支持用突部
33a…軸 34…ロックボタン
34a…軸受部 34b…係止溝
34c…バネ部材 35…ヒンジ
36…大径円筒突部 37…小径円筒突部
40…外蓋部材 41…軸受部
42…係止片 43…円弧状リブ
44…平坦部 50…弾性体ユニット
51…本体部 52…空気抜き突起体
52a…空気抜き通路 53…飲み口
53a…垂直部 53b…傾斜部
53c…つば部 53d…補強リブ
53e…開口 54…第1凹嵌部
55…筒状体 56…第2凹嵌部
57…凸部 58…ストロー
60…補強用リブ

Claims (3)

  1. 容器本体と、飲み口と、前記容器本体に取り付けられる中蓋部材と、該中蓋部材に取り付けられる外蓋部材とを有する飲料用容器において、
    前記中蓋部材は、バネ機能を有する弾性部材の突起体有し
    前記突起体は、内部を貫通する空気抜き通路を有し、
    前記外蓋部材の閉蓋時、前記突起体の天面は前記外蓋部材により上方から押圧されるとともに、前記空気抜き通路は前記外蓋部材により閉鎖され、
    前記外蓋部材の開蓋時、前記突起体は復元し前記外蓋部材を開方向に押し上げるとともに、前記空気抜き通路は開放されることを特徴とする飲料用容器。
  2. 前記突起体は、前記飲み口と反対側で、且つヒンジ側に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の飲料用容器。
  3. 前記飲み口は、バネ機能を有し、前記外蓋部材の開蓋時、復元し前記外蓋部材を開方向に押し上げることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料用容器。
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