JP4385188B2 - 豆腐製造用の寄せ装置、それを使用した豆腐製造装置及び豆腐製造方法 - Google Patents

豆腐製造用の寄せ装置、それを使用した豆腐製造装置及び豆腐製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、豆腐製造用の寄せ装置、それらを使用した豆腐製造装置及び豆腐製造方法に関する。更に詳しくは、凝固剤を混合した豆乳が泡立たないようにして素早く攪拌することにより消泡剤を不要とし、更に凝固剤として苦汁だけを使用できるようにした豆腐製造用の寄せ装置、及びそれらを使用した豆腐製造装置に関する。また、豆腐の温度を高温で、かつ温度を全体的に均一に保ちながら湯葉が生じることなく凝固させることができ、凝固を均一化して良質の豆腐が得られる豆腐製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
豆腐製造において、良質の豆腐をつくるには、全体をムラなく均一に凝固させることが重要である。それには、凝固剤が豆乳と反応して凝固が始まる前に、凝固剤を短時間で豆乳全体に万遍なく行き渡らせる必要がある。そのため、従来の豆腐製造用の寄せ装置(攪拌機と凝固機を備えたもの)、特に豆腐を大量に製造する寄せ装置では、豆乳をジェット噴流で攪拌したり、あるいは攪拌羽根を高速で回転させて攪拌したりして、攪拌を短時間で行うようにしている。しかし、ジェット噴流で攪拌する場合はもちろん、攪拌羽根の高速回転による攪拌でも、羽根近傍の豆乳の急減圧や液面からの空気の混入によって豆乳中に多量の泡(気泡)が発生してしまう。発生した泡をそのままにしては、豆乳の凝固が不均一になり、できた豆腐に「鬆(す)」が発生するので、良質の豆腐をつくることはできない。従って、通常は攪拌後の混合液に消泡剤を混入して泡を消滅させるようにしている。
【0003】
ところで、豆腐製造において、豆乳を高温に保ちながら凝固させると、豆腐の結着がよくなり、凝固が均一化して良質の豆腐が得られることは、従来から知られている。豆乳を高温で凝固させるようにすれば、豆乳プラントでつくられたばかりの高温の豆乳を冷却せずにそのまま使用できるので、新鮮な豆乳を使用できるばかりでなく、豆乳プラントに冷却装置が不要となり設備費用が軽減できるメリットがある。従来の高温凝固方式の豆腐製造装置では、凝固剤を混合し攪拌した豆乳を普通の箱状の寄せ箱に入れ、寄せ箱に加熱蒸気を吹き付けて内部の豆乳の温度を高温に保つようにしていた。
【0004】
豆腐製造用のプレス装置では、凝固した豆腐のプレス作業は、エアシリンダーにより型箱に圧力をかけて行っていた。また、豆腐を取り出した型箱はその都度洗浄され、作業終了後は外気にさらして乾燥させていた。
【0005】
更に、豆腐製造用のカット装置では、型箱から豆腐を取り出す際の型箱の反転は作業者の手作業により行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したような、従来の豆腐製造用の寄せ機、プレス機、カット機及びそれらを備えた豆腐製造装置には、次のような課題があった。まず、従来の寄せ装置では、豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際、気泡が生じないようにして素早く攪拌することができなかった。このため、豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際に生じる気泡を消すために消泡剤を使用しなければならなかったので、この消泡剤が原因で豆腐の味が悪くなっていた。また、消泡剤は、身体に良くない影響を与える可能性が高いことも指摘されていた。
【0007】
また、凝固剤として苦汁だけを使用すると、おいしい豆腐をつくることができるが、苦汁には凝固反応が速い(高温凝固の場合で、混合から凝固が始まるまで数秒)という性質がある。従って、特に、凝固が速い高温凝固方式の装置で苦汁だけを使用すると、攪拌中に混合液が十分に混合されないうちに凝固が始まるので、凝固がムラになりやすく、良質の豆腐が得られない。よって、通常は、凝固反応が遅い硫酸カルシウムやGDLを所定の割合で混合して凝固反応が遅くなるように調整しなければ苦汁を使用することはできず、苦汁だけを使用することは事実上困難であった。
【0008】
更に、従来のように、凝固剤と混合して攪拌した混合液を普通の箱状の寄せ箱に入れた場合、寄せ箱内の混合液の温度は、内部より箱壁近傍が高温になるので不均一になりやすかった。従って、豆乳の温度を高温かつ均一に保ちながら凝固させることは実質上困難であり、寄せ箱内での凝固速度に差が生じて凝固がムラになりやすく、良質な豆腐をつくることが難しかった。更に、寄せ箱内は密封されていないため、混合液の液面のうち空気と触れて冷やされる部分に湯葉が発生し、そのまま凝固してしまうので、タンパク質成分の一部が上面に偏ってしまう欠点もあった。
【0009】
従来のプレス装置では、エアシリンダーによって圧力をかけるために力が一定であり、押圧ストロークの制御もできなかった。従って、型箱で成形する際、例えば豆腐の凝固にムラがあったりすると成形後の豆腐の厚さが所定の厚さになりにくく、容器詰め作業に支障が出たりして商品価値を低下させてしまう課題があった。
【0010】
また、従来のプレス装置では、豆腐を取り出した型箱は、作業終了後は洗浄を行い、水槽外に出して乾燥させていた。しかし、これでは、空気中に浮遊する雑菌が付着して繁殖しやすく、衛生的とはいえなかった。
【0011】
更に、カット装置では、重量のある型箱の反転を作業者が手作業で行っていたために、作業者にかかる肉体的負担が大きいという課題があった。
【0012】
(目的)本発明は、上記課題を解消するもので、第1の目的は、凝固剤を混合した豆乳が泡立たないようにして素早く攪拌することにより消泡剤を不要とし、更に凝固剤として苦汁だけを使用することを可能にして、手作りの豆腐のようなおいしい豆腐をつくることができる豆腐製造用の寄せ装置を提供することである。第2の目的は、押圧力と押圧ストロークの調整が可能で成形後の豆腐の厚さが正確であり、更には型箱を衛生的に管理することができる豆腐製造用のプレス装置を提供することである。第3の目的は、豆腐を取り出す際の型箱の反転を自動化することにより作業者にかかる肉体的負担を軽減することができる豆腐製造用のカット装置を提供することである。第4の目的は、上記豆腐製造用の寄せ装置、プレス装置及びカット装置を使用した、良質でおいしい豆腐をつくることができる豆腐製造装置を提供することである。第5の目的は、豆乳の温度を高温かつ均一に保ちながら湯葉が生じることなく凝固させることができ、凝固を均一化することにより良質の豆腐が得られる豆腐製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、豆乳に凝固剤を混合した混合液を攪拌するための攪拌機と、上記攪拌した混合液を凝固させる凝固装置を備えた豆腐製造用の寄せ装置であって、上記攪拌機は、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容し、上記袋体に外力を加えて袋体の形状を変形させ、袋体内部の豆乳と凝固剤の混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置である。
【0014】
第2の発明にあっては、上記凝固装置は、豆乳と凝固剤の混合液を収容するための変形性を有する袋体と、上記袋体を厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有する袋保持体と、上記混合液が収容された上記袋体を、袋体を収容した上記袋保持体とともに熱水または温水中で搬送する搬送機と、を備えていることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置である。
【0015】
第3の発明にあっては、熱水または温水が溜められる水槽と、当該水槽内に設けられ、袋体を収容した袋保持体を搬送する搬送機と、上記袋保持体から袋体を吊り上げまたは袋保持体内に下降させるための昇降機と、袋体下部の開口部を解除可能にシールするための袋体下部シール機と、袋体下部のシール状態を維持するためのシールロック機と、袋体内部に豆乳を注入するための豆乳注入機と、袋体内部に凝固剤を注入するための凝固剤注入機と、袋体内部に注入された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する攪拌機と、袋体内部の凝固した豆腐を型箱に移す豆腐落下機と、を備えており、上記攪拌機は、袋体上部の開口部をシールするための袋上部シール装置と、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体を挟んで揺動する揺動体と、を備えており、上記袋体に上記揺動体により外力を加えて袋体の形状を変形させ、袋体内部に密封された混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置である。
【0016】
第4の発明にあっては、熱水または温水が溜められる水槽と、当該水槽内に設けられ、袋体を収容した袋保持体を搬送する搬送機と、上記袋保持体から袋体を吊り上げまたは袋保持体内に下降させるための昇降機と、袋体下部の開口部を解除可能にシールするための袋体下部シール機と、袋体下部のシール状態を維持するためのシールロック機と、袋体内部に豆乳を注入するための豆乳注入機と、袋体内部に凝固剤を注入するための凝固剤注入機と、袋体内部に注入された豆乳と凝固剤の混合液を袋体に外力を加えて袋体の形状を変形させることにより攪拌する攪拌機と、袋体内部の凝固した豆腐を型箱に移す豆腐落下機と、を備えており、上記袋保持体は、豆乳と凝固剤の混合液を収容する変形性を有する袋体を、厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有しており、上記搬送機は、混合液が収容された上記袋体を、袋体を収容した上記袋保持体とともに熱水または温水中で搬送するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置である。
【0017】
第5の発明にあっては、袋体内部に収容された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際に、袋体内部に実質的に空気が入らないようにして袋体を密封するための手段を備えていることを特徴とする、第1、第2、第3または第4の発明に係る豆腐製造用の寄せ装置である。
【0018】
第6の発明にあっては、第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る寄せ装置を備えていることを特徴とする、豆腐製造装置である
【0019】
第7の発明にあっては、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容して袋体に外力を加えて袋体の形状を変形させることにより袋体内部の豆乳と凝固剤の混合液を攪拌し、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体を厚みを薄くした状態で袋保持体に収容し、袋体を袋保持体とともに熱水または温水中で搬送して、袋体内部で豆腐を凝固させるステップを含む、豆腐製造方法である。
【0020】
袋体の形状を変形させることにより生じる液体や混合液の流れは、乱流、対流、渦流あるいはそれらが混在した流れであると思われる。変形性を有する袋体としては、例えば合成樹脂や金属箔あるいは水密加工をした織布、不織布、紙等で形成されたものをあげることができるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
袋体内部に空気が入らないようにする手段としては、例えば、袋体を液体中に沈めて、液体の液圧によって袋体内部の空気を外部へ排出する方法、または真空ポンプ等で内部の空気を吸引する方法があげられるが、これらに限定するものではなく、他の公知手段を採用することができる。
【0022】
(作用)本発明に係る寄せ装置では、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容し、上記袋体に外力を加えて袋体の形状を変形させ、袋体内部の豆乳と凝固剤の混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するので、従来のように、ジェット噴流による攪拌や豆乳と凝固剤の混合液内で攪拌羽根を高速で回転させて攪拌を行う場合と相違して、泡が発生しにくい。実際には、攪拌後の混合液中に泡は殆ど認められない。また、本発明に係る寄せ装置は、攪拌される混合液中に泡が発生しにくいにもかかわらず、混合液の攪拌を従来のジェット噴流や攪拌羽根による攪拌方式と同様に十分に速く、ごく短時間で行うことができる。従って、豆腐製造を自動化した装置で消泡剤を使用する必要がなく、消泡剤を混合することに起因する豆腐の味の悪さは生じない。また、消泡剤が混合されることによる身体への悪影響の心配もなく、安全性が高い豆腐を提供することができる。
【0023】
凝固装置は、豆乳と凝固剤の混合液を収容するための変形性を有する袋体と、袋体を厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有する袋保持体と、混合液が収容された上記袋体を袋体を収容した袋保持体とともに熱水または温水中で搬送する搬送機とを備えている寄せ装置では、袋体内部の混合液の厚みも薄くなるため、水槽内の熱水または温水からの熱が混合液の内部まで均等に伝わり、混合液の温度が高温かつ均一に保たれた状態で凝固する。
【0024】
従って、混合液が全体的にムラなく均一に凝固し、当然に豆腐の結着もよいので、良質でおいしい豆腐をつくることができる。また、混合液が全体的にムラなく均一に凝固するので、凝固反応が速い苦汁だけを凝固剤として使用することも可能になる。特に、混合液を泡が生じないように短時間で攪拌することができる上記のものと組み合わせれば、消泡剤を使用する必要もないので、凝固剤として苦汁だけを使用した、手作りの豆腐のような豆腐本来の味のおいしい豆腐を、自動化した豆腐製造装置によってつくることが可能になる。
【0025】
袋体内部に収容された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際に、袋体内部に実質的に空気が入らないようにして袋体を密封するための手段を備えている寄せ装置では、混合液の液面に空気と触れて冷やされるところがない。これにより、豆腐表面に湯葉が発生しにくいので、タンパク質成分が偏ってしまうこともなく、良質な豆腐が得られる。
【0026】
プレス装置では、型箱の押圧は、ネジの回転によって移動する押圧体により行うようにしてあるので、押圧体の位置または移動ストロークを制御することができる。これにより、凝固の程度にかかわらず、型箱内で成形される豆腐の厚さを正確な厚さにすることができるので、従来のように、できた豆腐の厚さにばらつきが出て、容器詰めの際に支障が出るようなことはなく、商品価値が低下することを防止できる。
【0027】
また、熱水または温水を溜める水槽を有しており、豆腐を取り出した型箱を水槽内の熱水または温水中に浸漬する手段を備えているプレス装置では、熱水または温水によって雑菌の繁殖を抑え、滅菌することができるので、型箱を衛生的に管理でき、衛生的な豆腐をつくることができる。
【0028】
カット装置では、豆腐を型箱から取り出す際に型箱を水槽側へ反転させるための反転機を備えているので、作業者は、豆腐が入った重量のある型箱を手作業で反転させる必要がない。従って、反転作業時の作業者にかかる肉体的負担を軽減することができ、作業性も向上させることができる。
【0029】
本発明に係る豆腐製造方法では、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容して攪拌し、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体を厚みを薄くした状態で袋保持体に収容し、袋体を袋保持体とともに熱水中で搬送して、袋体内部で豆腐を凝固させるので、袋体内部の混合液の厚みも薄くなるため、水槽内の熱水または温水からの熱が混合液の内部まで均等に伝わり、混合液の温度が高温かつ均一に保たれた状態で凝固する。
【0030】
従って、混合液が全体的にムラなく均一に凝固し、当然に豆腐の結着もよいので、良質でおいしい豆腐をつくることができる。また、混合液が全体的にムラなく均一に凝固するので、凝固反応が速い苦汁だけを凝固剤として使用することも可能になる。なお、寄せ装置とプレス装置及びカット装置を備えている豆腐製造装置において、木綿豆腐を製造する場合は、寄せ装置で凝固した豆腐をプレス装置を使用して離水させるようにし、絹ごし豆腐をつくる場合は、プレス装置による離水を行わない。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る豆腐製造装置の実施の形態を示す上面視概略説明図、図2は本発明に係る寄せ装置の実施の形態を示し、内部に空の袋体を収容した袋保持体が第1作用部に送られてきた状態を示す図1における矢視(a)概略説明図、図3は寄せ装置で使用する袋体及び袋保持体の構造を示す斜視説明図、図4は袋体下部シール機の要部の構造及び挟み具で袋体の下部シール棒をロックしようとしている状態を示す説明図、図5はシールチャック機と攪拌機の構造及び袋体の保持構造を示す説明図である。
【0032】
豆腐製造装置Tは、寄せ装置A、プレス装置B、カット装置C、及び寄せ装置Aとプレス装置B間で型箱本体790を搬送する搬送装置D、プレス装置Bとカット装置C間で型箱本体790を搬送する搬送装置Eを備えている。搬送装置Dと搬送装置Eは、駆動チェーンによって移行レール上を移行可能な移行体(図示省略)に型箱本体790を載置して、搬送する構造である。
【0033】
図2、図4、図5及び後で説明する図19を参照して、寄せ装置の構造を説明する。符号Aは寄せ装置で、豆乳に凝固剤を混合してその混合液を攪拌し、凝固させて熟成するものである。寄せ装置Aは水槽1を有している。水槽1は循環装置(図示省略)を有しており、所定温度の熱水(80℃程度)を濾過しながら循環させている。水槽1内には、後述する袋保持体12を間欠的に送るチェーンコンベア式の搬送機10が設けてある。搬送機10は、後述する袋体11及び袋保持体12と共に凝固装置を構成する。
【0034】
搬送機10は、両端側でつながった搬路が上下二段に設けられており、上部が送り側、下部が戻し側となっている。搬送機10のチェーンには、載置受具(図示省略)が所要間隔で多数設けられており、載置受具には袋体11を収容した袋保持体12が着脱可能に載置されている。なお、送り側を搬送される袋保持体12は、上部側の一部が液面WLから出してある。
【0035】
ここで、図3を参照して、袋体11と袋保持体12の構造を説明する。袋体11は、透明な合成樹脂シート(本実施の形態では、塩化ビニルであるが特に限定するものではない)で形成された上下が開口した袋本体110を有している。袋本体110の中間部分は両側が溶着された二枚合わせ構造である。袋体110の上部側の溶着されていない部分は二枚が同じ長さに形成されており、先端部は筒状に形成され挿通部111が形成されている。挿通部111には、ステンレス製のパイプで形成された吊り上げ棒112がそれぞれ挿通されている。吊り上げ棒112の長さは、袋本体110の幅より長く形成されており、吊り上げ棒112の両端側は挿通部111から突出している。
【0036】
袋体110の下部側の溶着されていない部分は二枚が異なる長さに形成されており、両先端部は筒状に形成され挿通部113が形成されている。挿通部113には、ステンレス製のパイプで形成された下部シール棒114がそれぞれ挿通されている。下部シール棒114の長さは、袋本体110の幅より長く形成されており、下部シール棒114の両端側は挿通部113から突出している。これにより、二本の下部シール棒114は、垂下させた状態で上下方向に並ぶようになっている。なお、吊り上げ棒112は、後述する各側板121の間隔より長く設定してあり、嵌合凹部122に載置することができるが、下部シール棒114は各側板121の間隔より短く設定してあり、間を通り抜けることができる。
【0037】
上記袋体11を収容する袋保持体12は、ステンレス製の板体で形成されている。袋保持体12は、二枚の長方形の挟み板120を側板121を介し所要間隔で接合し、内部側に狭い空間部を有する平たい角筒状に形成してあり、内部側は幅の狭い収容空間部125となっている。また、各側板121の上部側は幅が広くなっており、その両端部寄りには、上記袋体11の吊り上げ棒112を載置嵌合させる嵌合凹部122が設けてある。また、各側板121の上部側には、上記搬送機10のチェーンに設けられた載置受具に載置するための載置棒123が直角方向(使用時、水平方向)に設けてある。
【0038】
各挟み板120の下端部寄りの内面側には、両側それぞれ二箇所に棒保持片124が向かい合わせに設けてある。棒保持片124間には、袋体11を収容したときに袋体11の下部をシールした状態の下部シール棒114が位置し、棒保持片124で動かないように固定されてシール状態が保持される。
【0039】
水槽1の前部側(図2において左側)上部には、袋体下部シール機2が両側(図1において左右側)の二箇所に設けてある。袋体下部シール機2は、袋体11の下部に設けてある二本の下部シール棒114の両端部を挟み具25で挟んで袋本体110を巻き込みながら回転させ、袋体11の下部を豆乳が漏れないようにシールするものである。
【0040】
図2、図4及び後で説明する図6を参照し、袋体下部シール機2の構造を説明する。袋体下部シール機2は、アクチュエータで回動するアーム20を有している。アーム20の先端部には、エアシリンダー21とガイド22が取り付けてある。エアシリンダー21のロッドヘッドには、ラック23がガイド22に沿って移動できるように取り付けてある。また、ガイド22の先端部にはラック23と噛み合うピニオン24が取り付けてあり、ピニオン24には挟み具25が取り付けてある。
【0041】
挟み具25は、基板250と二枚の側板251、252で形成され、基板250の反対側(内側)は開放されている。また、側板251、252は一端側が互いに離れる方向へ折曲され、下部シール棒114を嵌め入れる側が広くなってガイドとしての機能を有するように形成されている。この構造によれば、アーム20を回動させて作業方向への移動と退避を行うことができ、エアシリンダー21が作動するとラック23が移動し、挟み具25がピニオン24と共に回転する。
【0042】
袋体下部シール機2の後方の第一作用部には、第一昇降機3が設けてある。第一昇降機3は、無端状の駆動チェーン30によって昇降する昇降体31を備えている。昇降体31はガイドロッド39に沿って昇降する。昇降体31の下部には、袋体11の上部開口部に設けてある吊り上げ棒112を引っ掛けて袋体11を吊り上げるための吊り上げ具32が設けてある。吊り上げ具32は両側(図1において左右側)の二箇所に設けてある。吊り上げ具32は、アクチュエータで回動する回動部材320を有し、回動部材320には二箇所に引っ掛け部321が設けてある。
【0043】
昇降体31の上部側には、両側(図1において左右側)の二箇所にシールロック機33が設けてある。シールロック機33は、鉛直方向に設けられたエアシリンダー330を備えている。エアシリンダー330のロッドヘッドには延長ロッド331が取り付けてあり、延長ロッド331の先端部には「コ」状のロック具332が設けてある。ロック具332は、袋体11下部をシールしている状態の下部シール棒114を挟み込んでシール状態を維持する。なお、シールロック機33は、昇降体31の下降により、下部をシールした状態で袋体11を下降させ、袋保持体12に収容するものである。
【0044】
第一昇降機3の後方の第二作用部には、第二昇降機4が設けてある。第二昇降機4は、無端状の駆動チェーン40によって昇降する昇降体41を備えている。昇降体41はガイドロッド49に沿って昇降する。昇降体41には、シールチャック機42が設けてある。シールチャック機42は、鉛直方向に設けられたエアシリンダー420を有している。エアシリンダー420のロッドヘッドには、袋体11の吊り上げ棒112を引っ掛けて吊り上げるための引っ掛け部421が設けてある。また、ロッドヘッドには、ロッドの引き込みにより間隔が狭まる構造のゴム製のチャック体422が二箇所に設けてある。
【0045】
昇降体41の上部側には、両側(図1において左右側)の二箇所にシールロック機43が設けてある。シールロック機43は、鉛直方向に設けられたエアシリンダー430を備えている。エアシリンダー430のロッドヘッドには延長ロッド431が取り付けてあり、延長ロッド431の先端部には「コ」状のロック具432が設けてある。ロック具432は、袋体11下部をシールしている状態の下部シール棒114を挟み込んでシール状態を維持する。なお、シールロック機43は、昇降体41の下降により、下部をシールした状態で袋体11を下降させ、袋保持体12に収容するものである。
【0046】
また、水槽1の上部に設けてあるフレーム13には、昇降体41の上方に、豆乳注入機14と凝固剤注入機15が設けてある。豆乳注入機14は、エアシリンダー(図示省略)で昇降する注入パイプ140を有しており、注入パイプ140の下端部は袋保持体12の内部に収容されている袋体11の上部に挿入できるようになっている。凝固剤注入機15は、所定の位置に固定されており、吊り上げられた袋体11の上部に注入パイプ150の先端部が挿入されるようになっている。
【0047】
水槽1の上部には、第二作用部で袋体11内部の豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する攪拌機5が設けてある。攪拌機5は、図2において左側にある受機50と右側にある作用機51により構成されている。受機50と作用機51は、互いに昇降体41がある第二作用部まで移動して上記攪拌作業を行う。
【0048】
受機50は、アクチュエータ(図示省略)で移動する移動台52を有している。移動台52には、受板53が傾斜して設けてある。受板53は、下端部が回動可能に軸着してあり、上方に設けてある調整ロッド54によって傾斜角度を調整することができる。また、移動台52の両側二箇所にはシールロック機55が設けてある。シールロック機55は、水平に設けてあるエアシリンダー550を有している。エアシリンダー550のロッドヘッドには、先端部がフック状に曲げられたロック棒551が取り付けてある。ロック棒551は、エアシリンダー550の作動により袋体11の下部をシールしている状態の下部シール棒114を引っ掛けて受板53に圧着し、シール状態を維持するためのものである。
【0049】
作用機51は、アクチュエータ(図示省略)で移動する移動台56を有している。移動台56には、モーターMの作動により、軸着された下端部を中心として揺動する揺動板57を備えている。
【0050】
作用機51の待機位置の上方には、凝固剤下部シール機58と凝固剤上部シール機59が設けてある。凝固剤下部シール機58と凝固剤上部シール機59は、それぞれ水平方向に設けられたラック580、590を有している。ラック580、590には、モーター(図示省略)で駆動されるピニオン582、592が噛み合っている。ラック580、590のそれぞれのロッドヘッドには、ゴム製のシール体581、591が取り付けてある。シール体581、591は、ピニオン582、592の回転により袋体11を全幅にわたり押圧してシールすることができる。
【0051】
凝固剤下部シール機58と凝固剤上部シール機59は、エアシリンダー583により進退動が可能で、それぞれ角度の調整も可能である。凝固剤下部シール機58は、袋体11のうちシールチャック機42によるシール部の上部をシールするもので、このシール部が苦汁を溜める底部となる。また、凝固剤上部シール機59は、袋体11の苦汁を溜める部分の上部をシールする。
【0052】
水槽1の後部には、豆腐落下機6が設けてある。豆腐落下機6は、フレーム60内を昇降する昇降機61を有している。昇降機61には、吊り出し機62が設けてある。吊り出し機62は、水平方向に設けられたエアシリンダー63を有している。エアシリンダー63のロッドヘッドには、凝固した豆腐が入っている袋体11を収容した袋保持体12に下方から係合する係合具64を有している。また、上記フレーム60の後部側には、後方へ張り出した位置に、袋体11の下部のシールを解除するシール解除装置65が設けてある。
【0053】
後述する図19を参照する。シール解除装置65は、鉛直方向に設けられたエアシリンダー650を有している。エアシリンダー650のロッドヘッドには吊り上げ具651が設けてある。吊り上げ具651には、袋体11の上部の吊り上げ棒112を引っ掛ける引っ掛け部652が二箇所に設けてある。
【0054】
シール解除装置65の吊り上げ具651によって、袋収容体12から袋体11を吊り上げることにより、二本の下部シール棒114は棒保持片124間の狭い空間部から上方の挟み板120間に移動し、動けるようになる。これにより、豆腐の重みで袋本体110の下端部の巻き付いていた部分が解けて袋体11の下部が開放され、下方で待機している型箱本体790に凝固した豆腐を崩しながら落下させる。
【0055】
(作用)図6は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が袋体の位置まで降り、第2作用部において昇降機が袋体の位置まで降りて豆乳注入機を袋体に挿入している状態を示す説明図、図7は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が袋体を吊り上げ、第2作用部において昇降機が袋体に豆乳を注入している状態を示す説明図、図8は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シール機がシール位置まで降りた状態を示す説明図である。
【0056】
図9は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シール機が作動して袋体下部をシールし、第2作用部において袋体下部シールロック機が下降して袋体下部のシールをロックした状態を示す説明図、図10は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シールロック機が袋体下部のシールをロックしたまま袋体下部シール機が元の位置に戻り、第2作用部において豆乳注入機が元の位置に戻り、袋体下部シールロック機が下降して袋体下部のシールをロックし、シールチャック機が袋体上部をシールした状態を示す説明図、図11は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が下降して袋体を袋保持体内部に下部をシールしたまま収容した状態を示す説明図である。
【0057】
図12は寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シールロック機が袋体から離れて上昇し、第2作用部において昇降機が袋体上部と下部をシールしたまま吊り上げた状態を示す説明図、図13は寄せ装置の動きを示し、第2作用部において攪拌機が移動して袋体下部のシールをロックし、袋体下部シールロック機が袋体から離れて上昇した状態を示す説明図、図14は寄せ装置の動きを示し、第2作用部において袋体を凝固剤下部シール機のシール体でシールした状態を示す説明図である。
【0058】
図15は寄せ装置の動きを示し、第2作用部において凝固剤注入機により袋体に苦汁を注入した後、凝固剤上部シール機のシール体でシールした状態を示す説明図、図16は寄せ装置の動きを示し、第2作用部において凝固剤下部シール機のシール体によるシールを解除して豆乳と苦汁を混合し、攪拌機で袋体内部の混合液を攪拌している状態を示す説明図、図17は寄せ装置の動きを示し、第2作用部において袋体下部シールロック機が袋体下部のシールをロックし、昇降機が下降して袋体を袋保持体に収容した状態を示す説明図、
【0059】
図18は寄せ装置の動きを示し、豆腐落下機によって袋保持体を吊り上げて凝固した豆腐を型箱本体に落下させている状態を示す説明図、図19は袋体下部のシールを解除するシール解除装置の構造を示す説明図である。なお、図7ないし図17では、図面を見やすくする便宜上、動作部分の説明に必要な符号のみを示し、直接関係しない部分の符号は省略している。図1ないし図19を参照して、本発明に係る豆腐製造装置の寄せ装置Aの作用を説明する。
【0060】
「第1作用部における動き」
(1)袋保持体12が、内部に空の袋体11を収容した状態で水槽1内の水中にある始点P(図2に図示)に搬送されてくる。
(2)第一昇降機3の昇降体31が下降し(図6参照)、吊り上げ具33が作動して袋体11の吊り上げ棒112を引っ掛ける。昇降体31が上昇し、袋体11は袋保持体12から出て、所要の高さに吊り上げられる(図7参照)。その後、袋体11は洗浄機(図示省略)により洗浄される。
(3)袋体下部シール機2のアーム20が下方へ回動し、挟み具25が袋体11の下部まで下降して、袋体11下部の二本の下部シール棒114を挟んで停止する(図8参照)。次に、エアシリンダー21の作動によりラック23とピニオン24の噛み合いによって挟み具25が一回半回転する(なお、図4は半回転した状態を示している)。これにより、下部シール棒114に袋本体110の下部が巻き付き、袋体11の下部を水密にシールする(図9参照)。
【0061】
(4)シールロック機33が作動し、ロック具332が下降してシール状態の下部シール棒114をロックする。袋体下部シール機2は、アーム20が上方へ回動して元の位置へ戻る(図10参照)。そして、昇降体31が下降して、袋体11を袋保持体12内部に収容する(図11参照)。下部シール棒114は袋収容体12下部の棒保持辺124間に挟まれて固定される。
(5)吊り上げ具32とシールロック機33の作動が解除されて、昇降体31の上昇によって上方の待機位置まで移動する(図12参照)。ここで、搬送機10により袋保持体12が一ステップ移動する。
【0062】
「第二作用部における動き」
(6)第二昇降機4の昇降体41は下降しており、シールチャック機42が袋保持体12の上方に位置している。また、豆乳注入機14の注入パイプ140も下降しており、パイプ先端部は袋保持体12内部にある袋体11の上部に挿入されている。そして、注入パイプ140から袋体11内部に豆乳が適量注入される(図7参照)。その後、豆乳注入機14の注入パイプ140は上昇して元の位置へ戻る(図10参照)。
(7)シールロック機43が作動し、ロック具432によって袋体11下部の下部シール棒114を挟み込む。次に、シールチャック機42のエアシリンダー420が作動し、袋体11の上部をチャック体422で空気を排出しながら挟み込む。なお、このとき袋体11は水中にあるので、気泡があっても水圧で押し上げられ、空気抜きが確実に行われている。
(8)引っ掛け部421で袋体11の吊り上げ棒112を引っ掛け、第二昇降機4の昇降体41が上昇して、豆乳が入った袋体11が下部をシールした状態で吊り上げられる(図12参照)。
【0063】
(9)攪拌機5の受機50と作用機51が、所要高さまで吊り上げられた袋体11に向かって移動する。袋体11下部の下部シール棒114のロックは、ロック具432からロック棒551に受け渡され、受板53の下部に固定される。なお、袋体11は、ロック具432による下方への引っ張り力が解除されたので、内部の豆乳の重みで膨らむ(図13参照)。
(10)凝固剤下部シール機58が作動し、シール体581が袋体11を受板53に圧着してシールする。(図14参照)。
(11)凝固剤注入機15の注入パイプ150(チャック体422で挟まれた部分を貫通している)によって、袋体11のシール体581によるシール部上部に苦汁が適量注入される(図14参照)。
【0064】
(12)凝固剤上部シール機59が作動し、シール体591が袋体11の苦汁が注入されている部分の上部を受板53に圧着してシールする。(図15参照)。
(13)凝固剤下部シール機58のシール体581によるシールが解除され、苦汁が落下して豆乳に混合される(図16参照)。
(14)攪拌機5の作用機51の揺動板57が作動し、モーターMの回転によって高速で揺動して袋体11を外部から叩くようにして振動させることにより内部の豆乳と苦汁の混合液に流れを起こし、混合液を攪拌する(図16参照)。
【0065】
(15)攪拌機5の受機50は、袋体11下部のシールをシールロック機43のロック具432に受け渡し、元の位置に戻る。また、作用機51も元の位置に戻る。袋体11は、シールチャック機42とロック具432で上下を保持されたまま、昇降体41が下降することにより、熱水中にある袋収容体12内部に収容される。ここで、搬送機10により袋保持体14が一ステップ移動する。
(16)凝固しつつある混合液を収容した袋体11は、袋保持体12に収容された状態で順次ステップ移動されて豆腐落下機6へ送られる。
【0066】
(17)豆腐落下機6において、袋保持体12は吊り出し機62の係合具64で持ち上げられ、上方でエアシリンダー63の作動により更に後方へ吊り出される(図18参照)。そして、シール解除装置65によって袋体11下部の下部シール棒114によるシールが解除され、凝固した豆腐が下方で待機している型箱本体790内に崩れながら落ちる(図19参照)。
(18)豆腐を収容した型箱本体790は、搬送装置Dによって、後工程であるプレス装置Bへ送られる。
(19)空になった袋体11は洗浄機(図示省略)で洗浄された後、水槽1内部に戻され、搬送機10により水槽1の下部側を搬送されて、始点Pへ戻される。
【0067】
図20はプレス装置の実施の形態を示し、型箱昇降リフターによって空の型箱が水槽内部から上昇してきた状態を示す矢視(b)概略説明図、図21は図20における(f)−(f)部分断面図。図22は型箱移載装置の構造を示す図20における(d)−(d)部分断面図、図23はプレス機の構造を示す図20における(e)−(e)部分断面図である。
【0068】
符号Bはプレス装置で、型箱に収容され凝固した豆腐をプレスして離水させ、所定の形状に成形するものである。プレス装置Bは、水槽7を有している。水槽7には、上部側に型箱送り機70が設けられ、下部側に型箱戻し機71が設けられている。型箱送り機70と型箱戻し機71は、型箱載置部700、710に載っている型箱を駆動機構部(図示省略)により前後かつ上下に作動(型箱載置部700、710より高い位置で送り、低い位置で戻る)する作動竿701、711によって、所要の間隔で間欠的に移動させる構造である。
【0069】
水槽7の前部側(図20において左側)には、上部に設けてあるフレーム73にかけて、型箱昇降リフター72が設けてある。型箱昇降リフター72は、無端状に設けられた駆動チェーン720によって昇降するリフト721を備えている。型箱昇降リフター72は、型箱戻し機71により戻された型箱をリフト721によって、搬送装置Dの高さまで上昇させるものである。
【0070】
フレーム73の前部側上部には、型箱開閉機74と押さえ板着脱機75が設けてある。押さえ板着脱機75は、水槽7底部から型箱昇降リフター72のリフト721により上昇させた型箱79から押さえ板791を取り外し、また、寄せ装置Aで豆腐を収容して戻ってきた型箱本体790に押さえ板791を取り付けるものである。
【0071】
ここで、型箱79の構造を説明する。型箱79はステンレス製の板で形成されている。型箱79は、型箱本体790と押さえ板791により構成されている。型箱本体790は側板が四方に開くようになっており、上記型箱開閉機74によって側板の開閉が可能である。また、型箱本体790の内部で豆腐から分離した水は、型箱本体790の両側(図21において左右側)に誘導されるようになっており、水槽7上部に設けてある樋部(図示省略)に垂れ落ちて、水槽7内部に入ることなく外部へ排出されるようになっている。なお、符号76は型箱開閉機74によって側板が開かれた型箱本体790に水を噴射して洗浄する型箱洗浄機である。
【0072】
上記型箱載置部700は、フレーム73の前部側まで設けてある。型箱載置部700の前部側の端部には、型箱移載機77が設けてある。型箱移載機77は、エアシリンダー770を備えており、エアシリンダー770のロッドヘッドには、型箱79に当接する当接部材771が設けてある。型箱移載機77は、豆腐を収容して押さえ板791が取り付けられた型箱79を段積み機8側へ送り出すものである。
【0073】
型箱移載機77の後方に設けてある段積み機8は、両側(図22において左右側)に係止昇降体80がガイドロッド81に沿って昇降可能に設けてある。係止昇降体80は、無端状に設けられた駆動チェーン82により昇降されるようになっている。係止昇降体80には、エアシリンダー83により回動する「L」状の係止具84が設けてある。係止具84は、上方へ回動して先部側が水平になったときに型箱79の両側端部に係止し、下方へ回動したときには型箱79の両側に触れない位置に移動できるようにしてある。段積み機8は、型箱移載機77で送り出された型箱79を、型箱79の一段分よりやや高い位置まで持ち上げることができる。
【0074】
段積み機8の後方には、三基のプレス機9が前後に並設されている。プレス機9は、モーター94により正逆方向に回転する台形ネジ(ネジ山の断面が台形状のネジ)90がフレーム73の両側に縦方向に設けてある。なお、台形ネジの代わりにボールネジ等の他のネジを採用することもできる。台形ネジ90間には、台形ネジ90の回転により昇降する昇降バー91が設けてある。昇降バー91の両端部には、台形ネジ90と螺合するナット具92がそれぞれ設けてある。昇降バー91には、押圧体93が三箇所に設けてある。
【0075】
水槽7の後部側には、段ばらし機8aが設けられている。段ばらし機8aは、三段に段積みされた型箱79を一段ずつにばらす(段積み機8と逆の動作)ものであり、上記段積み機8とほぼ同様の構造を有している。段ばらし機8aの下部には、型箱載置部700上にある型箱79を後述する型箱昇降リフター72a側へ送り出す型箱移載機77bが設けてある。なお、プレス機9と段ばらし機8aの間は熟成部78となっている。熟成部78の最後部には、予備スペース部78aが設けてある。予備スペース部78aには、型箱79を段ばらし機8a側へ送り出す型箱移載機77aが設けてある。
【0076】
水槽7の後端部には、水槽7から上部のフレーム73aにかけて型箱昇降リフター72aが設けてある。型箱昇降リフター72aには、駆動チェーン720aにより昇降するリフト721aを有している。フレーム73aには、上記型箱開閉機74、押さえ板着脱機75及び型箱洗浄機76とそれぞれ同様の構造の型箱開閉機74a、押さえ板着脱機75a及び型箱洗浄機76aが設けてある。型箱昇降リフター72aは、リフト721aによって、型箱79を搬送装置Eの高さまで上昇させ、また、後述するカット装置Cから返却されて押さえ板791が取り付けられた型箱79を型箱戻し機71の型箱載置部710に載せるものである。
【0077】
型箱開閉機74aは、カット装置Cから返却された型箱本体790の側板を開閉するものである。押さえ板着脱機75aは、カット装置Cへ送られる型箱79から押さえ板791を取り外し、カット装置Cから返却された型箱本体790に押さえ板791を取り付けるものである。型箱洗浄機76aは、型箱開閉機74aにより側板が開かれた型箱本体790に水を噴射して洗浄するものである。
【0078】
(作用)図24はプレス装置の動きを示し、押さえ板着脱装置によって型箱から押さえ板を外し、型箱本体を開いて洗浄している状態を示す説明図、図25はプレス装置の動きを示し、豆腐を収容した状態で戻ってきた型箱本体に押さえ板を取り付けた後、型箱を型箱昇降リフターによって段積み装置のパスラインまで下降させた状態を示す説明図、図26はプレス装置の動きを示し、型箱を型箱移載装置で段積み装置へ移載している状態を示す説明図である。
【0079】
図27はプレス装置の動きを示し、移載された型箱を段積みしている状態を示す説明図、図28はプレス装置の動きを示し、三段に段積みした型箱を型箱送り装置によって一ステップ送った状態を示す説明図、図29はプレス装置の動きを示し、プレス機によって型箱の押圧を三回行い、豆腐を熟成させている状態を示す説明図、図30はプレス装置の動きを示し、熟成が終わった型箱を型箱移載装置によって段ばらし装置へ移載している状態を示す説明図である。
【0080】
図31はプレス装置の動きを示し、三段に段積みした型箱を一個ずつにばらし、型箱移載装置によって型箱昇降リフターに移載している状態を示す説明図、図32はプレス装置の動きを示し、型箱を型箱昇降リフターにより上昇させ、押さえ板着脱装置によって型箱の押さえ板を取り外している状態を示す説明図、図33はプレス装置の動きを示し、カット装置から返却された空の型箱本体に、押さえ板着脱装置によって型箱の押さえ板を取り付けている状態を示す説明図である。なお、図24ないし図33では、図面を見やすくする便宜上、動作部分の説明に必要な符号のみを示し、直接関係しない部分の符号は省略している。図20ないし図33を参照して、プレス装置Bの作用を説明する。
【0081】
(1)型箱昇降リフター72により、空の型箱79が水槽7内より上昇して始点に送られてくる(図20参照)。
(2)押さえ板着脱機75により型箱79から押さえ板791が外され、型箱開閉機74によって型箱本体790の側板が開かれ、型箱洗浄機76により洗浄される。
(3)洗浄後、型箱本体790は型箱開閉機74により再度組み立てられ、搬送装置Dによって前工程(寄せ装置A)へ豆腐を受け取るために移動する。
【0082】
(4)豆腐が入った状態で型箱本体790が戻ってくる。
(5)型箱本体790に押さえ板着脱機75により押さえ板791が取り付けられる(図24参照)。型箱79は、型箱昇降リフター72のリフト721によって移載位置まで下降する(図25参照)。
(6)型箱79は型箱移載機77によって段積み機8側へ送り出され、移載される(図26参照)。
【0083】
(7)段積み機8の係止具84によって型箱79を下方から係止し、係止昇降体80の上昇によって、型箱79の一段分よりやや高い位置まで持ち上げる。その下側に次の型箱79を型箱移載機77により移載する。そして、係止昇降体80によって、二段になった型箱79を再度持ち上げ、その下側に次の型箱79を移載して、型箱79を三段に積み重ねる(図27参照)。
(8)段積みした型箱79を型箱送り機70によりプレス機9の位置まで移動させる。
【0084】
(9)プレス機9が作動し、インバーター制御により台形ネジ90を回転させて昇降バー91に取り付けてある押圧体93を適当な位置まで下降させ、上部の型箱79の押さえ板791を押圧する(図28参照)。これにより、段積みした三台の型箱79内の豆腐が同時に押圧され、離水は、上記したように水槽7外部へ排出される。押圧体93の位置は、台形ネジ90の回転によりストローク制御が可能であるので、所定のストロークで下降させることができ、豆腐は凝固の程度にかかわらず、所定の厚さに正確に成形される。なお、プレス作業完了後、押圧体93は高速で元の位置へ復帰する。
【0085】
(10)型箱79は三基のプレス機9によって順次段階的に強くプレスされ、離水が行われる。また、プレス作業時間を三基に振り分けることにより、ステップごとのプレス作業時間を短縮できる。
(11)型箱79内の豆腐は、熟成部78を排出側へ送られながら熟成される(図29参照)。
(12)豆腐の熟成が終わった型箱79は、型箱移載機77aにより段ばらし機8a側へ送り出される(図30参照)。
【0086】
(13)三段に段積みされていた型箱79は、段ばらし機8aによって一段ずつにばらされて、型箱移載機77bによって型箱昇降リフター72aのリフト721aへ送られる(図31参照)。
(14)リフト721aにより型箱79は上昇し、押さえ板着脱機75によって押さえ板791が外され、型箱本体790は搬送装置Eによって後工程であるカット装置Cへ送られる(図32参照)。
【0087】
(15)搬送装置Eにより返却された空の型箱本体790は、型箱昇降リフター72aのリフト721aにより上昇し、型箱開閉機74aで側板が開かれて型箱洗浄機76aで洗浄される。そして、再度組み立てられた後、押さえ板着脱機75aによって押さえ板791が取り付けられて下降し、水槽7内の型箱戻し機71の作動竿711に移載され、始点へ返送される。なお、型箱79の型箱本体790には布(図示省略)が取り付けてあり、これらは、水槽7内を返送されているときに熱水(80℃程度)中で滅菌されるので、衛生的である。また、作業終了後は、熱水中で段積みにしておくので、型箱79を衛生的に管理することができる。
【0088】
図34はカット装置の上面視概略説明図、図35はカット装置の図1における矢視(c)説明図である。符号Cはカット装置で、型箱本体790から豆腐を取り出し、豆腐を適当な大きさにカットして容器に詰めるものである。
【0089】
カット装置Cは型箱昇降リフター95を備えている。型箱昇降リフター95はガイド950に沿って昇降するリフト951を有している。リフト951は、無端状に設けられた駆動チェーン952により昇降される。型箱昇降リフター95の後部側(図35において右側)には水槽96が設けてある。水槽96の前部には型箱反転機97が設けてある。型箱反転機97には、型箱79に収容してある豆腐の上面を押さえる当て板970が設けてある。
【0090】
水槽96内部には、型箱79から取り出された豆腐を所定の大きさにカットするカット機960が設けてある。カット機960は豆腐を載置し移動させる滑り板961を有している。カット機960の後方には、カットされた豆腐を一つ置きに押し出す豆腐押し出し板962を有している。豆腐押し出し板962は二枚設けられ、他の一枚は一つ置きに残った豆腐を押し出す。
【0091】
水槽96の後部側には、第1容器送り機98と第2容器送り機99が並設してある。第1容器送り機98は、250g用の容器を供給し、第2容器送り機99は400g用の容器を供給する。
【0092】
図34、図35を参照してカット装置Cの作用を説明する。
(1)豆腐が入っており、押さえ板791が取り外された型箱本体790は、搬送装置Eから型箱昇降リフター95のリフト951に移される。型箱本体790は、リフト951により所要高さまで下降し、豆腐上面が当て板970で押さえられる。
(2)型箱反転機97によって、型箱本体790が水槽96内の温水(65℃程度)中に反転され、当て板970が外される。これにより、豆腐が型箱本体790から温水中に取り出される。
(3)空の型箱本体790は、型箱反転機97によって型箱昇降リフター95のリフト951に戻され、搬送装置Eによりプレス装置Bへ返却される。
【0093】
(4)豆腐はカット機960により所定の大きさにカットされる。
(5)カットされた豆腐は一つ置きにかつ同時に、一方の豆腐押し出し板962により第1容器送り機98の容器側へ押し出され、容器内に収容される。
(6)第1容器送り機98が作動し、次の容器が、一つ置きに残った豆腐の各位置に対応して停止する。
(7)一つ置きに残った豆腐が、他方の押し出し板962により同時に容器側へ押し出され、容器内に収容される。豆腐の大きさをより大きくカットし、第2容器送り機99で送られる容器に詰めるときは、滑り板961の長さと豆腐押し出し板962の押し出しストロークを変えて容器に詰めるようにする。
【0094】
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0095】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る寄せ装置では、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容し、上記袋体に外力を加えて袋体の形状を変形させ、袋体内部の豆乳と凝固剤の混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するので、従来のように、ジェット噴流による攪拌や豆乳と凝固剤の混合液内で攪拌羽根を高速で回転させて攪拌を行う場合と相違して、泡が発生しにくい。実際には、攪拌後の混合液中に泡は殆ど認められない。また、本発明に係る寄せ装置は、攪拌される混合液中に泡が発生しにくいにもかかわらず、混合液の攪拌を従来のジェット噴流や攪拌羽根による攪拌方式と同様に十分に速く、ごく短時間で行うことができる。従って、豆腐製造を自動化した装置で消泡剤を使用する必要がなく、消泡剤を混合することに起因する豆腐の味の悪さは生じない。また、消泡剤が混合されることによる身体への悪影響の心配もなく、安全性が高い豆腐を提供することができる。
【0096】
(b)凝固装置は、豆乳と凝固剤の混合液を収容するための変形性を有する袋体と、袋体を厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有する袋保持体と、混合液が収容された上記袋体を袋体を収容した袋保持体とともに熱水または温水中で搬送する搬送機とを備えている寄せ装置では、袋体内部の混合液の厚みも薄くなるため、水槽内の熱水または温水からの熱が混合液の内部まで均等に伝わり、混合液の温度が高温かつ均一に保たれた状態で凝固する。従って、混合液が全体的にムラなく均一に凝固し、当然に豆腐の結着もよいので、良質でおいしい豆腐をつくることができる。また、混合液が全体的にムラなく均一に凝固するので、凝固反応が速い苦汁だけを凝固剤として使用することも可能になる。特に、混合液を泡が生じないように短時間で攪拌することができる上記のものと組み合わせれば、消泡剤を使用する必要もないので、凝固剤として苦汁だけを使用した、手作りの豆腐のような豆腐本来の味のおいしい豆腐を、自動化した豆腐製造装置によってつくることが可能になる。
【0097】
(c)袋体内部に収容された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際に、袋体内部に実質的に空気が入らないようにして袋体を密封するための手段を備えている寄せ装置では、混合液の液面に空気と触れて冷やされるところがない。これにより、豆腐表面に湯葉が発生しにくいので、タンパク質成分が偏ってしまうこともなく、良質な豆腐が得られる。
【0098】
(d)プレス装置では、型箱の押圧は、ネジの回転によって移動する押圧体により行うようにしてあるので、押圧体の位置または移動ストロークを制御することができる。これにより、凝固の程度にかかわらず、型箱内で成形される豆腐の厚さを正確な厚さにすることができるので、従来のように、できた豆腐の厚さにばらつきが出て、容器詰めの際に支障が出るようなことはなく、商品価値が低下することを防止できる。
【0099】
(e)熱水または温水を溜める水槽を有しており、豆腐を取り出した型箱を水槽内の熱水または温水中に浸漬する手段を備えているプレス装置では、熱水または温水によって雑菌の繁殖を抑え、滅菌することができるので、型箱を衛生的に管理でき、衛生的な豆腐をつくることができる。
【0100】
(f)カット装置では、豆腐を型箱から取り出す際に型箱を水槽側へ反転させるための反転機を備えているので、作業者は、豆腐が入った重量のある型箱を手作業で反転させる必要がない。従って、反転作業時の作業者にかかる肉体的負担を軽減することができ、作業性も向上させることができる。
【0101】
(g)本発明に係る豆腐製造方法では、変形性を有する袋体に豆乳と凝固剤を収容して攪拌し、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体を厚みを薄くした状態で袋保持体に収容し、袋体を袋保持体とともに熱水中で搬送して、袋体内部で豆腐を凝固させるので、袋体内部の混合液の厚みも薄くなるため、水槽内の熱水または温水からの熱が混合液の内部まで均等に伝わり、混合液の温度が高温かつ均一に保たれた状態で凝固する。従って、混合液が全体的にムラなく均一に凝固し、当然に豆腐の結着もよいので、良質でおいしい豆腐をつくることができる。また、混合液が全体的にムラなく均一に凝固するので、凝固反応が速い苦汁だけを凝固剤として使用することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る豆腐製造装置の実施の形態を示す上面視概略説明図。
【図2】本発明に係る寄せ装置の実施の形態を示し、内部に空の袋体を収容した袋保持体が第1作用部に送られてきた状態を示す図1における矢視(a)概略説明図。
【図3】寄せ装置で使用する袋体及び袋保持体の構造を示す斜視説明図。
【図4】袋体下部シール機の要部の構造及び挟み具で袋体の下部シール棒をロックしようとしている状態を示す説明図。
【図5】シールチャック機と攪拌機の構造及び袋体の保持構造を示す説明図。
【図6】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が袋体の位置まで降り、第2作用部において昇降機が袋体の位置まで降りて豆乳注入機を袋体に挿入している状態を示す説明図。
【図7】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が袋体を吊り上げ、第2作用部において昇降機が袋体に豆乳を注入している状態を示す説明図。
【図8】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シール機がシール位置まで降りた状態を示す説明図。
【図9】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シール機が作動して袋体下部をシールし、第2作用部において袋体下部シールロック機が下降して袋体下部のシールをロックした状態を示す説明図。
【図10】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シールロック機が袋体下部のシールをロックしたまま袋体下部シール機が元の位置に戻り、第2作用部において豆乳注入機が元の位置に戻り、袋体下部シールロック機が下降して袋体下部のシールをロックし、シールチャック機が袋体上部をシールした状態を示す説明図。
【図11】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において昇降機が下降して袋体を袋保持体内部に下部をシールしたまま収容した状態を示す説明図。
【図12】寄せ装置の動きを示し、第1作用部において袋体下部シールロック機が袋体から離れて上昇し、第2作用部において昇降機が袋体上部と下部をシールしたまま吊り上げた状態を示す説明図。
【図13】寄せ装置の動きを示し、第2作用部において攪拌機が移動して袋体下部のシールをロックし、袋体下部シールロック機が袋体から離れて上昇した状態を示す説明図。
【図14】寄せ装置の動きを示し、第2作用部において袋体を凝固剤下部シール機のシール体でシールした状態を示す説明図。
【図15】寄せ装置の動きを示し、第2作用部において凝固剤注入機により袋体に苦汁を注入した後、凝固剤上部シール機のシール体でシールした状態を示す説明図。
【図16】寄せ装置の動きを示し、第2作用部において凝固剤下部シール機のシール体によるシールを解除して豆乳と苦汁を混合し、攪拌機で袋体内部の混合液を攪拌している状態を示す説明図。
【図17】寄せ装置の動きを示し、第2作用部において袋体下部シールロック機が袋体下部のシールをロックし、昇降機が下降して袋体を袋保持体に収容した状態を示す説明図。
【図18】寄せ装置の動きを示し、豆腐落下機によって袋保持体を吊り上げて凝固した豆腐を型箱本体に落下させている状態を示す説明図。
【図19】袋体下部のシールを解除するシール解除装置の構造を示す説明図。
【図20】本発明に係るプレス装置の実施の形態を示し、型箱昇降リフターによって空の型箱が水槽内部から上昇してきた状態を示す矢視(b)概略説明図。
【図21】図20における(f)−(f)部分断面図。
【図22】型箱移載装置の構造を示す図20における(d)−(d)部分断面図。
【図23】プレス機の構造を示す図20における(e)−(e)部分断面図。
【図24】プレス装置の動きを示し、押さえ板着脱装置によって型箱から押さえ板を外し、型箱本体を開いて洗浄している状態を示す説明図。
【図25】プレス装置の動きを示し、豆腐を収容した状態で戻ってきた型箱本体に押さえ板を取り付けた後、型箱を型箱昇降リフターによって段積み装置のパスラインまで下降させた状態を示す説明図。
【図26】プレス装置の動きを示し、型箱を型箱移載装置で段積み装置へ移載している状態を示す説明図。
【図27】プレス装置の動きを示し、移載された型箱を段積みしている状態を示す説明図。
【図28】プレス装置の動きを示し、三段に段積みした型箱を型箱送り装置によって一ステップ送った状態を示す説明図。
【図29】プレス装置の動きを示し、プレス機によって型箱の押圧を三回行い、豆腐を熟成させている状態を示す説明図。
【図30】プレス装置の動きを示し、熟成が終わった型箱を型箱移載装置によって段ばらし装置へ移載している状態を示す説明図。
【図31】プレス装置の動きを示し、三段に段積みした型箱を一個ずつにばらし、型箱移載装置によって型箱昇降リフターに移載している状態を示す説明図。
【図32】プレス装置の動きを示し、型箱を型箱昇降リフターにより上昇させ、押さえ板着脱装置によって型箱の押さえ板を取り外している状態を示す説明図。
【図33】プレス装置の動きを示し、カット装置から返却された空の型箱本体に、押さえ板着脱装置によって型箱の押さえ板を取り付けている状態を示す説明図。
【図34】カット装置の上面視概略説明図。
【図35】カット装置の図1における矢視(c)説明図。
【符号の説明】
T 豆腐製造装置
A 寄せ装置
1 水槽
10 搬送機
11 袋体
12 袋保持体
110 袋本体
111 挿通部
112 吊り上げ棒
113 挿通部
114 下部シール棒
120 挟み板
121 側板
122 嵌合凹部
123 載置棒
124 棒保持片
125 収容空間部
2 袋体下部シール機
20 アーム
21 エアシリンダー
22 ガイド
23 ラック
24 ピニオン
25 挟み具
250 基板
251、252 側板
3 第一昇降機
30 駆動チェーン
31 昇降体
39 ガイドロッド
32 吊り上げ具
320 回動部材
321 引っ掛け部
33 シールロック機
330 エアシリンダー
331 延長ロッド
332 ロック具
4 第二昇降機
40 駆動チェーン
41 昇降体
42 シールチャック機
420 エアシリンダー
421 引っ掛け部
422 チャック体
43 シールロック機
430 エアシリンダー
431 延長ロッド
432 ロック具
49 ガイドロッド
13 フレーム
14 豆乳注入機
15 凝固剤注入機
140 注入パイプ
150 注入パイプ
5 攪拌機
50 受機
51 作用機
52 移動台
53 受板
54 調整ロッド
55 シールロック機
550 エアシリンダー
551 ロック棒
56 移動台
M モーター
57 揺動板
58 凝固剤下部シール機
59 凝固剤上部シール機
580、590 ラック
581、591 シール体
582、592 ピニオン
583 エアシリンダー
6 豆腐落下機
60 フレーム
61 昇降機
62 吊り出し機
63 エアシリンダー
64 係合具
65 シール解除装置
650 エアシリンダー
651 吊り上げ具
652 引っ掛け部
B プレス装置
7 水槽
70 型箱送り機
71 型箱戻し機
700、710 型箱載置部
701、711 作動竿
72 型箱昇降リフター
720 駆動チェーン
721 リフト
73 フレーム
74 型箱開閉機
75 押さえ板着脱機
76 型箱洗浄機
77 型箱移載機
770 エアシリンダー
771 当接部材
79 型箱
790 型箱本体
791 押さえ板
8 段積み機
80 係止昇降体
81 ガイドロッド
82 駆動チェーン
83 エアシリンダー
84 係止具
9 プレス機
90 台形ネジ
91 昇降バー
92 ナット具
93 押圧体
94 モーター
8a 段ばらし機
72a 型箱昇降リフター
720a 駆動チェーン
721a リフト
73a フレーム
77a 型箱移載機
77b 型箱移載機
78 熟成部
78a 予備スペース部
74a 型箱開閉機
75a 押さえ板着脱機
76a 型箱洗浄機
C カット装置
95 型箱昇降リフター
950 ガイド
951 リフト
952 駆動チェーン
96 水槽
97 型箱反転機
970 当て板
960 カット機
961 滑り板
962 豆腐押し出し板
98 第1容器送り機
99 第2容器送り機
D 搬送装置
E 搬送装置

Claims (7)

  1. 豆乳に凝固剤を混合した混合液を攪拌するための攪拌機(5)と、上記攪拌した混合液を凝固させる凝固装置を備えた豆腐製造用の寄せ装置であって、上記攪拌機(5)は、変形性を有する袋体(11)に豆乳と凝固剤を収容し、上記袋体(11)に外力を加えて袋体(11)の形状を変形させ、袋体(11)内部の豆乳と凝固剤の混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置。
  2. 凝固装置は、豆乳と凝固剤の混合液を収容するための変形性を有する袋体(11)と、上記袋体(11)を厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有する袋保持体(12)と、上記混合液が収容された上記袋体(11)を、袋体(11)を収容した上記袋保持体(12)とともに熱水または温水中で搬送する搬送機(10)と、を備えていることを特徴とする、請求項1記載の豆腐製造用の寄せ装置。
  3. 熱水または温水が溜められる水槽(1)と、当該水槽(1)内に設けられ、袋体(11)を収容した袋保持体(12)を搬送する搬送機(10)と、上記袋保持体(12)から袋体(11)を吊り上げまたは袋保持体(12)内に下降させるための昇降機(3)(4)と、袋体(11)下部の開口部を解除可能にシールするための袋体下部シール機(2)と、袋体(11)下部のシール状態を維持するためのシールロック機(33)(43)と、袋体(11)内部に豆乳を注入するための豆乳注入機(14)と、袋体(11)内部に凝固剤を注入するための凝固剤注入機(15)と、袋体(11)内部に注入された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する攪拌機(5)と、袋体(11)内部の凝固した豆腐を型箱(79)に移す豆腐落下機(6)と、を備えており、上記攪拌機(5)は、袋体(11)上部の開口部をシールするための袋上部シール装置と、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体(11)を挟んで揺動する揺動体と、を備えており、上記袋体(11)に上記揺動体により外力を加えて袋体(11)の形状を変形させ、袋体(11)内部に密封された混合液に流れを起こさせることにより混合液を攪拌するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置。
  4. 熱水または温水が溜められる水槽(1)と、当該水槽(1)内に設けられ、袋体(11)を収容した袋保持体(12)を搬送する搬送機(10)と、上記袋保持体(12)から袋体(11)を吊り上げまたは袋保持体(12)内に下降させるための昇降機(3)(4)と、袋体(11)下部の開口部を解除可能にシールするための袋体下部シール機(2)と、袋体(11)下部のシール状態を維持するためのシールロック機(33)(43)と、袋体(11)内部に豆乳を注入するための豆乳注入機(14)と、袋体(11)内部に凝固剤を注入するための凝固剤注入機(15)と、袋体(11)内部に注入された豆乳と凝固剤の混合液を袋体(11)に外力を加えて袋体(11)の形状を変形させることにより攪拌する攪拌機(5)と、袋体(11)内部の凝固した豆腐を型箱(79)に移す豆腐落下機(6)と、を備えており、上記袋保持体(12)は、豆乳と凝固剤の混合液を収容する変形性を有する袋体(11)を、厚みが薄い状態で収容するための収容空間部を有しており、上記搬送機(10)は、混合液が収容された上記袋体(11)を、袋体(11)を収容した上記袋保持体(12)とともに熱水または温水中で搬送するようにしてあることを特徴とする、豆腐製造用の寄せ装置。
  5. 袋体(11)内部に収容された豆乳と凝固剤の混合液を攪拌する際に、袋体(11)内部に実質的に空気が入らないようにして袋体(11)を密封するための手段を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3または4記載の豆腐製造用の寄せ装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載の寄せ装置を備えていることを特徴とする、豆腐製造装置。
  7. 変形性を有する袋体(11)に豆乳と凝固剤を収容して袋体(11)に外力を加えて袋体(11)の形状を変形させることにより袋体(11)内部の豆乳と凝固剤の混合液を攪拌し、豆乳と凝固剤の混合液が入った袋体(11)を厚みを薄くした状態で袋保持体(12)に収容し、袋体(11)を袋保持体(12)とともに熱水または温水中で搬送して、袋体(11)内部で豆腐を凝固させるステップを含む、豆腐製造方法。
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