JP4383939B2 - 伝送線路形成方法、伝送線路、半導体チップおよび半導体集積回路ユニット - Google Patents

伝送線路形成方法、伝送線路、半導体チップおよび半導体集積回路ユニット Download PDF

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Description

この発明は伝送線路形成方法に関する。より詳しくは、この発明は、半導体基板に、この半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有する伝送線路を形成する方法に関する。
また、この発明は、そのような伝送線路形成方法によって形成された伝送線路、その伝送線路を備えた半導体チップおよび半導体集積回路ユニットに関する。
LSI(大規模集積回路)の集積度の向上に伴い、動作周波数が高くなっている。例えば、汎用プロセッサのクロック周波数は、2GHzを越えるようになっている。LSIの動作周波数が高くなることは、同期動作時間を短縮することになる。一方、LSIに求められる高機能化のため、チップサイズは大きくなる傾向にある。LSI内部の信号の特にLSIチップの一端から他端に向かうような信号は、配線とその周囲にある誘電体で構成される電気容量および配線材の電気抵抗で決定される遅延が大きい。このため、信号遅延が同期動作時間を満足できなくなってきている。
これに対する解決手段として、例えば特許文献1(特開平10−223833号公報)には、チップを複数積層してなるマルチチップ半導体装置において、少なくとも一つのチップが半導体基板の表裏を貫通する接続プラグを有し、その接続プラグを介して他のチップと電気的に接続されているものが提案されている。これにより、配線長を短くし同期動作時間内で信号が到達できるように試みられている。
特開平10−223833号公報
しかし、LSIの動作速度が大きくなると、配線容量と配線抵抗による遅延のほか、配線を伝わる電気信号の伝播にともなう遅延も問題になってきている。これは、LSIを構成するシリコンには、移動度の異なるキャリアが存在し、遅いキャリアによる影響が現れ、信号伝播が遅くなることが知られるようになった。
シリコン基板中の遅いキャリアによる信号伝播の遅延を回避するには、シリコン基板の配線に対向する面(通常、基準電位(接地電位)として扱われている)を移動度の大きい導電体で覆い、配線を伝わる信号に対してシリコン中のキャリアが影響しない構造にすると解決できる。例えば、同軸構造の貫通電極を設けて、芯線を信号、シールドを共通電位(接地電位)とすることで、信号に対してシリコン中のキャリアが影響しないようにできる。
そこで、本出願人は先に、半導体基板に同軸構造の貫通電極を形成する手法として、半導体基板に対して深い底を有する孔をあけ、シールドとなる導電体を形成した後、誘電体を形成し、さらに、芯線となる導電体を形成するプロセスを提案した(特願2003−189413号)。
その提案した方法では、まず図8Aに示すように、半導体基板101に表面101a側から底111bを有する深孔111を形成する。
次に図8Bに示すように、深孔11の側面111a、底面111bおよび半導体基板の表面101aに均一な厚さに導電体112を付着させる。この導電体112のうち深孔111の側面111aに付着した部分は、後にシールドとなる部分である。
次に図8Cに示すように、誘電体113を形成する。例えば、誘電体113の材料として液体状の樹脂を深孔111に充填し硬化したのち、図示しないレジストマスクを形成し異方性の高いエッチング法によって開口部114を形成して、その周りに硬化した樹脂からなる誘電体113を残す。
次に図8Dに示すように、開口部114内に芯線となる第2の導電体115を充填する。この第2の導電体115を充填するには、金属CVD法による。もしくは、開口部114内に金属CVD法で薄い導電体を形成した後、電解めっきで開口部114内を充填する。
次に図8Eに示すように、第2の導電体115と誘電体113をパターン加工して、半導体基板101上に第3の導電体からなる配線116を形成する。
次に図8Fに示すように、半導体基板101の裏面101bを研磨などの方法により芯線115が露出するレベル101cまで後退させる。後退した裏面(101cで示す)に、誘電体113に対応する部分を除いて、第4の導電体117A,117B,117Cを形成する。117Aは芯線115につながる部分、117B,117Cはシールド112につながる部分である。
しかしながら、このプロセスでは、開口部114内に芯線となる第2の導電体115を充填する工程(図8D)で非常に長時間かかり、量産性に問題がある。
すなわち、導電体115の充填に金属CVD法を用いる場合は、導電体は成長面の法線方向にたいして均一に付着していく。付着に伴い空間が狭くなると表面に付着する早さが遅くなり、結果として完全充填に時間がかかる、もしくは、中央部に若干の空洞部を残すことになる。また、導電体115の充填に電気めっき法を用いる場合は、電解液中の金属イオンがめっきにより消費されるとめっき付着が遅くなる。開口部114内の底部では金属イオンが供給されにくく、めっき付着が遅くなって、中央に気泡を残す形になりやすい。金属イオンが開口部114内の底部まで届く時間を待つと改善できるが、プロセス時間が長くなってしまい、量産性に劣るようになる。
そこで、この発明の課題は、半導体基板に、この半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有する伝送線路を形成する伝送線路形成方法であって、プロセス時間が短く、量産性に優れたものを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような伝送線路形成方法によって形成された伝送線路、その伝送線路を備えた半導体チップおよび半導体集積回路ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の伝送線路形成方法は、
半導体基板にこの基板の表面側から基板内に止まる所定の深さをもつ環状の溝を形成して、上記溝で囲まれた基板の材料を上記表面に対して垂直に延びる芯として残す第1の工程と、
上記溝内の内側の周面、外側の周面にそれぞれ導電体を膜状に付着させる第2の工程と、
上記溝内の互いに対向する上記導電体の間の空間に誘電体を充填する第3の工程と、
上記半導体基板の裏面側から上記誘電体が露出するまで研磨を行う第4の工程と、を含み、
上記第1の工程で、互いに平行な複数の芯を残すように、複数の閉ループが接したパターンで上記溝を形成することを特徴とする。
この発明の伝送線路形成方法によれば、半導体基板に、この半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有する伝送線路が形成される。ここで、中心導電体は、上記基板の材料からなる芯と、上記導電体のうち上記芯の周り(すなわち上記溝内の内側の周面)を覆う部分とからなる。環状導電体は、上記導電体のうち上記溝内の外側の周面を覆う部分からなる。
この発明の伝送線路形成方法では、開口部(空間)を導電体で完全充填する工程を必要としない。その代わりに、上記溝内の内側の周面、外側の周面にそれぞれ導電体を膜状に付着させる第2の工程を含むが、「膜状に付着」させるだけであるから、完全充填を行う場合に比して、この第2の工程は短時間で完了する。また、上記溝内の互いに対向する導電体の間の空間に誘電体を充填する第3の工程を含むが、例えば液体状の樹脂を使えば、この第3の工程は短時間に容易に完了する。なお、樹脂充填後に硬化を行えば、十分な電気的特性と機械的特性を実現できる。
しかも、この発明の伝送線路形成方法では、中心導電体と環状導電体とが同時に形成されるので、工程数を少なくできる。
したがって、この発明の伝送線路形成方法は、プロセス時間が短く、量産性に優れるものである。
特に、この伝送線路形成方法によれば、上記第1の工程で、互いに平行な複数の芯が残る。この結果、形成される伝送線路は、半導体基板に、この半導体基板の表裏を貫通する互いに平行な複数の中心導電体と、上記各中心導電体の外周をそれぞれ環状に取り囲むとともに一体になった誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有するものとなる。伝送線路の中心導電体が互いに平行に複数設けられているので、伝送可能な信号の種類が増える。
なお、上記導電体の膜厚は、この伝送線路が伝送する信号の表皮深さ(skin depth)以上に設定されているのが望ましい。高周波信号に対しては、表皮効果が存在し、信号の周波数や導電体の抵抗率などに依存して一定の深さまでしか信号電流に寄与しないことが知られている。約1GHzの信号に対しては、2μm程度の深さまでしか信号電流は流れない。そこで、上記導電体の膜厚をこの伝送線路が伝送する信号の表皮深さ以上に設定しておけば、伝送線路をなす中心導電体、環状導電体として十分に機能することが期待できる。
一実施形態の伝送線路形成方法では、上記第2の工程を金属CVD法によって行うことを特徴とする。
この一実施形態の伝送線路形成方法では、上記第2の工程を金属CVD(化学気相成長)法によって行うので、上記溝内の内側の周面、外側の周面に導電体を「膜状に付着」させることが容易にできる。また、この第2の工程は短時間で完了する。
一実施形態の伝送線路形成方法では、上記第3の工程を、上記溝内の互いに対向する上記導電体の間の空間に流動性をもつ樹脂を充填した後、その充填された樹脂を硬化させることによって行うことを特徴とする。
この一実施形態の伝送線路形成方法では、流動性をもつ樹脂を用いているので、上記空間が短時間で充填される。したがって、この第3の工程は短時間に容易に完了する。なお、樹脂充填後に硬化を行っているので、十分な電気的特性と機械的特性を実現できる。
この発明の伝送線路は、
半導体基板に設けられた、この半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この中心導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有し、
上記中心導電体が、上記基板と同一材料からなり、互いに平行に複数設けられた芯と、上記各芯の周りをそれぞれ取り囲む導電体とからなり、
上記誘電体は、上記各中心導電体の外周をそれぞれ環状に取り囲むとともに一体になっていることを特徴とする。
この発明の伝送線路は、上記発明の伝送線路形成方法によって、短時間で量産性良く作製される。また、この伝送線路は、半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この中心導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有するので、信号遅延が少ない。
また、この伝送線路は、上記発明の伝送線路形成方法によって、容易に形成される。伝送線路の中心導電体が互いに平行に複数設けられているので、伝送可能な信号の種類が増える。
なお、上記中心導電体をなす導電体と環状導電体の膜厚をこの伝送線路が伝送する信号の表皮深さ(skin depth)以上に設定しておけば、半導体基板中の遅いキャリアによる信号遅延を起こすことなく、信号を伝送できる。
この発明の半導体チップは、上記発明の伝送線路を備え、上記中心導電体と環状導電体の端面にそれぞれ突起電極が設けられていることを特徴とする。
この発明の半導体チップを積層し、積層方向に隣り合う半導体チップの伝送線路同士を上記突起電極を介して接続すれば、複数の半導体チップを通して積層方向(縦方向)に延びる伝送線路を形成できる。
この発明の半導体集積回路ユニットは、上記発明の半導体チップが積層され、積層方向に隣り合う半導体チップの伝送線路同士が上記突起電極を介して接続されていることを特徴とする。
この発明の半導体集積回路ユニットでは、複数の半導体チップを通して積層方向(縦方向)に延びる伝送線路が形成されている。この伝送線路を通して、半導体チップの積層方向に信号が伝送される。上記伝送線路が、半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この中心導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有するので、信号遅延が少ない。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
参考例
図1は、この発明の基礎となる参考例の伝送線路の概略構成を模式的に示している。この伝送線路は、半導体基板1の表裏1a,1b間を貫通する中心導電体2と、この中心導電体2の外周を環状に取り囲む誘電体4と、さらにこの誘電体4の外周を取り囲む環状導電体としてのシールド3との三要素を有する。中心導電体2は円柱状の外形を有し、半導体基板1の表裏1a,1bに対して垂直に延びている。シールド3は断面円形で、中心導電体2と同軸になっている。詳しくは後述するが、中心導電体2は半導体基板1と同一材料(この例では、シリコン)からなる芯と、その芯の周りを取り囲む金属膜との2層構造になっている。シールド3は半導体基板1に設けられた孔を覆う金属膜からなっている。
この伝送線路は次に述べるプロセスによって作製される。
まず、図2および図3A(図2におけるA−A′線断面を示す)に示すように、半導体基板1にこの基板1の表面1a側から基板1内に止まる所定の深さをもつリング状の溝21を形成して、溝21で囲まれた基板1の材料を表面1aに対して垂直に延びる芯22として残す(第1の工程)。
このリング状の溝21の形成は、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)などの異方性の高いエッチング法で行う。さらに形状の制御性をよくするためには、下方向へのエッチングと側壁の保護とを繰り返すタイムモジュレーション法などを用いるとよい。
この例では、リング状の溝21の寸法は、外径22μm、内径3μm、深さ55μmとした。
次に、図3Bに示すように、金属CVD(化学気相成長)法によって、芯22の周り(すなわち溝21内の内側の周面)、溝21内の外側の周面21a、溝21の底面21bおよび基板表面1aに第1の導電体23を膜状に付着させる(第2の工程)。この第1の導電体23のうち芯22の周りを覆う部分は、最終的には既述の中心導電体2の一部となる。また、第1の導電体23のうち溝21内の外側の周面21aを覆う部分は、最終的にはシールド3となる。
この例では、金属CVD法を用いるので、第1の導電体23をほぼ均一な厚さで膜状に付着させることができる。また、第1の導電体23を膜状に付着させるだけであるから、溝内に導電体を完全充填する場合に比して、この工程は短時間で完了する。
第1の導電体23として半導体基板中に拡散しやすい銅などの材料を用いる場合、先に薄くTiNなどの拡散を防止する膜を形成して、拡散性が高い膜と拡散を防止する膜との2層構造とするのが望ましい。2層構造とする場合には、連続して金属CVDを行う。一方、第1の導電体23がタングステンなど半導体基板に拡散しにくい材料からなる場合には、単層構造でもよい。
導電体の厚さを、想定する信号の周波数から決定される表皮効果の厚さ以上に形成すれば、信号電流はすべて導電体を流れる。したがって、導電体23よりも深い位置になる半導体基板1のキャリアは動かず、遅いキャリアに対する高周波特性への影響を受けないようにできる。この例では、導電体23は均一に2μmの厚さとなるように付着した。これにより、1GHz以上の信号周波数に対して良好な高周波特性が得られる。したがって、伝送線路をなす中心導電体2、シールド3として十分に機能することが期待できる。
この例では、第1の導電体23として銅を用いることとしたため、半導体基板1への拡散防止膜としてTiNを100nm程度付着させてから、銅を2μm付着させた。金属CVD法を用い、連続処理した。
次に、図3Cに示すように、溝21内の互いに対向する導電体23の間の空間(以下「残りの空間」という。)に第1の誘電体24を充填する(第3の工程)。基板表面1aも第1の誘電体24で覆う。
具体的には、溝21内の残りの空間に流動性をもつ樹脂として液体状のポリアミド樹脂を滴下し、真空脱泡して上記残りの空間を完全充填した後、350℃の温度でその充填された樹脂を硬化させてポリイミド樹脂とする。流動性をもつ樹脂を用いることにより、上記溝21内の残りの空間が短時間で充填される。したがって、この工程は短時間に容易に完了する。なお、樹脂充填後に硬化を行っているので、十分な電気的特性と機械的特性を実現できる。硬化後の第1の誘電体24の表面は平坦になっている。
または、有機珪素化合物を用いたCVD法を用いて完全充填を行っても構わない。その場合には、例えばオゾンを含有した酸素ガスとともにTEOS(テトラエチルオルソシリケート)の蒸気を基板に吹き付け、100hPa程度にチャンバ圧力を制御する。基板を300〜400℃まで加熱することにより、溝21内の残りの空間を完全に酸化珪素で埋め込むことができる。絶縁耐圧の高い誘電体24の形成が可能となる。
次に、図3Dに示すように、ホトリソグラフィ(ホトレジストの塗布、露光、現像を含む。以下同様。)を行って、硬化した第1の誘電体24の表面にレジスト25を設ける。レジスト25は、中心導電体(芯22およびその周りの導電体23)の直上に相当する領域に開口26を有する。この開口26は、後述する工程で中心導電体に配線を接続するための開口である。
次に、図3Eに示すように、レジスト25をマスクにして第1の誘電体24のうち中心導電体の直上に相当する部分を除去する。酸素プラズマを用いたRIE法を用いるとよい。
なお、レジスト25をマスクにしてRIEを行う代わりに、図3Cの工程後の段階で、第1の誘電体24の上にクロムやチタンなどのスパッタ膜のような金属膜(図示せず)を数百nm程度蒸着後、図3Dの工程を実施しても良い。その場合、さらに、レジスト25をマスクにして、その金属膜の一部をウエットエッチング除去する。そのようにして形成した金属膜パターンをマスクにしてRIEを行う。すると、マスクの耐性が格段に上がるため、エッチング加工の異方性が確保できる。
上述のように第1の誘電体24を加工した後、図3Fに示すように、ホトレジストを除去する。もしくは、金属膜パターンを用いた場合は、その金属膜パターンも除去する。
次に、図3Gに示すように、第1の誘電体24の上面に全面的に第2の導電体27を形成する。この第2の導電体27の形成は、金属CVD法で付着させてもよいが、金属CVD法で薄く膜を付着させた後、電解めっきで厚さを厚くする方法を用いてもよい。この例では、第2の導電体27を、金属CVD法のみで2μmの厚さに形成した。
次に、図3Hに示すように、ホトリソグラフィを行って、付着した第2の導電体27の表面にレジスト28を設ける。このレジスト28は、中心導電体(芯22およびその周りの導電体23)につながる配線パターンを残すためのマスクである。
このレジスト28をマスクにして、図3Iに示すように、第2の導電体27をパターン加工する。破線部分27dが除去された部分を示している。このパターン加工には、ウエットエッチング処理などを用いる。この例では、FeCl3の水溶液でエッチングした。この後、レジスト28を除去する。
次に、図3Jに示すように、パターン加工した第2の導電体27を覆うように、第2の誘電体29を形成する。この第2の誘電体29の形成には、液体状の樹脂を塗布し硬化してもよいし、CVD法、スパッタ法などを用いてもよい。この例では、ポリアミド樹脂をスピン塗布し硬化させた。
次に、図3Kに示すように、ホトリソグラフィを行って、形成した第2の誘電体27の表面にレジスト30を設ける。このレジスト30は、第2の誘電体29と第1の誘電体24のうち、シールド(溝内の外側の周面を覆う導電体23)の直上に相当する部分を除去するためのマスクである。
次に、図3Lに示すように、このレジスト30をマスクとして、第2の誘電体29と第1の誘電体24のうち、シールドの直上に相当する部分29d,24dを除去する。図3Eの工程と同じプロセスが利用できる。この後、図3Mに示すように、レジスト30を除去する。
次に、図3Nに示すように、第2の誘電体29を覆うように、第3の導電体31を形成する。この第3の導電体31は、シールドにつながる配線となる。
半導体基板1上の配線領域には、第1の誘電体24と第2の誘電体27とがエッチングされた段差が存在する。このため、この例では、第3の導電体31として、金属CVD法で銅を数100nm堆積させ、電解めっきで銅を10μm程度まで厚くした。その後、エッチング性をもつスラリーで研磨するいわゆるCMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)法で表面を平坦化した。この表面平坦化は、作製された半導体チップを縦方向に積層する場合に、同軸構造での接続に有利となる。
次に、図3Oに示すように、半導体基板1の裏面1b側から第1の誘電体24が露出するレベル1cまで研磨を行う(第4の工程)。
この例では、半導体基板1の厚さが50μmになるまで研磨した。この時、第1の導電体23のうち、底部23d(図3N)が除去されて、中心導電体になる部分22Aと、シールドになる部分23B,23Cとは電気的に分離される。
次に、図3Pに示すように、後退した裏面(1cで示す)全面に、第4の導電体32を付着させる。この第4の導電体32は、中心導電体の裏面側の一部、およびシールドの裏面側の一部となる。この第4の導電体32としては、CVDやスパッタなどで薄い膜を形成しさらに電解めっきなどで厚さを厚くしてもよい。
第4の導電体32として半導体基板中に拡散しやすい銅などの材料を用いる場合、先に薄くTiNなどの拡散を防止する膜を形成して、拡散性が高い膜と拡散を防止する膜との2層構造とするのが望ましい。2層構造とする場合には、連続して金属CVDを行う。一方、第4の導電体32がタングステンなど半導体基板に拡散しにくい材料からなる場合には、単層構造でもよい。
この例では、第4の導電体32として銅を用いることとしたため、半導体基板1への拡散防止膜としてTiNを100nm程度付着させてから、銅を2μm付着させた。金属CVD法を用い、連続処理した。
次に、図3Qに示すように、ホトリソグラフィを行って、形成した第4の導電体32の表面(露出面)にレジスト33を設ける。このレジスト33は、第4の導電体32のうちの中心導電体となる部分とシールドとなる部分とを分離するためのマスクであり、第1の誘電体24に対応する領域に環状の開口33oを有する。
次に、図3Rに示すように、レジスト33をマスクにして、第4の導電体32をパターン加工する。この第4の導電体32のパターン加工には、図3Iの工程と同じプロセスが利用できる。これにより、第4の導電体32のうち、中心導電体となる部分32Aと、シールドとなる部分32B,32Cとが電気的に分離される。
次に、図3Sに示すように、パターン加工した第4の導電体32A,32B,32Cを覆うように、第4の誘電体34を形成する。この第4の誘電体34の形成には、第2の誘電体29を形成した工程(図3J)と同じプロセスが利用できる。
次に、図3Tに示すように、ホトリソグラフィを行って、形成した第4の誘電体34の表面(露出面)にレジスト35を設ける。このレジスト35は第1の誘電体24に対応する領域に環状に設けられ、第4の導電体32A,32B,32Cに対応する領域に開口を有する。この開口は、後述する工程で第4の導電体32A,32B,32Cに配線を接続するための開口である。
次に、図3Uに示すように、レジスト35をマスクにして第4の誘電体34をパターン加工する。この後、レジスト35を除去する。ここでは、図3E〜図3Fの工程と同じプロセスが利用できる。
なお、図3S〜図3Uの工程は、特に中心導電体2とシールド3(図1参照)との間の絶縁を確保したい場合に利用するプロセスであり、中心導電体2とシールド3との間の絶縁が実装状態により十分確保できるようであれば、省略してもよい。
このようにして、半導体基板1に、この半導体基板1の表裏を貫通する中心導電体2と、この中心導電体2の外周を環状に取り囲む誘電体4と、さらにこの誘電体4の外周を取り囲むシールド3との三要素を有する伝送線路が形成される。
このプロセスでは、特に、図3Bの工程で、金属CVD法を用いて第1の導電体23をほぼ均一な厚さで膜状に付着させるだけであるから、溝内に導電体を完全充填する場合に比して、短時間で完了する。また、図3Cの工程で、流動性をもつ樹脂を用いているので、溝21内の残りの空間を短時間で充填できる。または、有機珪素化合物を用いたCVD法を用いているので、絶縁耐圧の高い誘電体の形成ができる。しかも、このプロセスでは、中心導電体2とシールド3とが同時に形成されるので、工程数を少なくできる。したがって、プロセス時間が短く、簡便で量産性に優れる。
実施形態
この発明の一実施形態の、1つのシールドの中に互いに平行な複数の中心導電体を備えた伝送線路について説明する。
図4Aは伝送線路が作製される半導体基板1の平面レイアウトを示している。図4B〜図4Gはプロセスを説明するための、図4AにおけるB−B′線断面に相当する図である。
図4Aおよび図4Bから分かるように、まず、半導体基板1にこの基板1の表面1a側から基板1内に止まる所定の深さをもつ日の字状の溝41を形成して、溝41で囲まれた基板1の材料(この例ではシリコン)を表面1aに対して垂直に互いに平行に延びる2つの角柱状の芯40A,40Bとして残す。
日の字状の溝41のパターンは、互いに平行な2つの芯40A,40Bを残すように、2つの閉ループが接したパターンに相当する。
この日の字状の溝41の形成は、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)などの異方性の高いエッチング法で行う。さらに形状の制御性をよくするためには、下方向へのエッチングと側壁の保護とを繰り返すタイムモジュレーション法などを用いるとよい。
この例では、日の字状の溝41のパターン寸法は、外側の周面は22μm□であり、それぞれ3μm×6μmの2つの芯40A,40Bが残るものとした。
次に、図4Cに示すように、芯40A,40Bの周り、溝41内の外側の周面41a、溝41の底面41bおよび基板表面1aに第1の導電体42を膜状に付着させる。この第1の導電体42のうち芯40A,40Bの周りを覆う部分は、最終的には中心導電体の一部となる。また、第1の導電体42のうち溝41内の外側の周面41aを覆う部分は、最終的にはシールドとなる。この例では、第1の導電体42の厚さは2μmとした。この工程では、図3Bの工程と同じプロセスを利用する。
次に、図4Dに示すように、溝41内の互いに対向する導電体42の間の空間に第1の誘電体43を充填する。基板表面1aも第1の誘電体43で覆う。この工程では、図3Cの工程と同じプロセスを利用する。
次に、先の参考例における図3Dから図3Nの工程と同様に、図4Eに示すように、第1の誘電体43をパターン加工して第1の導電体42を露出させ第2の導電体(図示の44A,44Bを含む。)を形成し、さらにその第2の導電体をパターン加工して芯40A,40Bにつながる配線44A,44Bを形成する。その後、第2の誘電体46を形成し、さらにその第2の誘電体46を配線44A,44Bを覆うようにパターン加工し、さらにその第2の誘電体46を覆うように第3の導電体47を形成する。
次に、図4Fに示すように、半導体基板1の裏面1b側から第1の誘電体43が露出するレベル1cまで研磨を行う。この時、第1の導電体42のうち、底部が除去されて、中心導電体になる部分43A,43Bと、シールドになる部分44C,44Dとは電気的に分離される。この工程では、図3Oの工程と同じプロセスを利用する。
次に、先の参考例における図3Pから図3Rの工程と同様に、図4Gに示すように、後退した裏面(1cで示す)全面に第4の導電体(図示の48A,48B,48C,48Dを含む。)を付着させ、その第4の導電体をパターン加工して電極として必要な部分48A,48B,48C,48Dを残す。第4の導電体のうち、1つの芯40Aにつながる部分48Aと、別の芯40Bにつながる部分48Bと、シールドにつながる部分48C,48Dとは、電気的に分離された状態となる。
必要であれば、先の参考例における図3Sから図3Uの工程に対応する工程を加えて、電極48A,48B,48C,48D間に誘電体を設けても良い。
このようにして、図4Bの工程で2つの芯40A,40Bを残すことによって、1つのシールドの中に互いに平行な2つの中心導電体を備えた伝送線路を作製することができる。
この結果、形成される伝送線路は、図4Gに示すように、半導体基板1に、この半導体基板1の表裏を貫通する互いに平行な2つの中心導電体40A,44A;40B,44Bと、各中心導電体の外周をそれぞれ環状に取り囲むとともに一体になった誘電体43と、さらにこの誘電体43の外周を取り囲むシールド42C,42Dとの三要素を有するものとなる。伝送線路の中心導電体が互いに平行に2つ設けられているので、伝送可能な信号の種類が増える。
この実施形態では、2芯の伝送線路の例について説明したが、当然ながら、さらに多芯であっても良い。その場合、図4Bの工程で互いに平行な多数の芯を残すようにする。
応用例
図5A,図5Bを用いて、図1に示した同軸タイプの伝送線路を縦方向に積層接続する応用例について説明する。この応用例は、半導体基板の表面側に積層接続のための突起電極を形成する点に特徴がある。
なお、同軸タイプの伝送線路の場合を例に挙げるが、多芯タイプの伝送線路でも同等のプロセスで実現可能である。
簡単のため、図3Uの状態からスタートするものとして説明する。まず、図5Aに示すように、第3の導電体31のうち中心導電体22,23Aの直上に相当する部分をエッチングなどで除去し、第5の誘電体51を形成する。このエッチングは、図3Hの工程と同じプロセスが利用できる。第5の誘電体51の形成は、図3Jの工程と同じプロセスが利用できる。続いて、第5の誘電体51の表面にレジストマスク(図示せず)を形成し、第2の導電体29を露出させるように開口52Aを形成すると同時に、第3の導電体31を露出するように開口52B,52Cを形成する。これらの開口52A,52B,52Cの位置は、上方向に積層される同軸タイプの別の伝送線路の裏面側の電極32A,32B,32Cの位置と一致させる。なお、図5Aでは、開口52A,52B,52Cの位置がこの伝送線路自身の電極32A,32B,32Cの位置と一致するように示しているが、接続される相手の伝送線路の電極位置との一致のみが重要で、この伝送線路自身の電極位置と一致している必要性はない。この工程では、図3Dの工程と同じプロセスが利用できる。
続いて、図5Bに示すように、この上に第5の導電体(図示の54A,54B,54Cを含む。)を形成し、ホトリソグラフィおよびエッチングを行って、この第5の導電体を第2の導電体29につながる部分54Aと第3の導電体31につながる部分54B,54Cとに分離する。第5の導電体の形成には図3Gの工程と同じプロセスが、ホトリソグラフィおよびエッチングには図3Hの工程と同じプロセスが利用できる。
最後に、導電体部分54A,54B,54C上にそれぞれ突起電極56A,56B,56Cを形成する。この工程には、公知の突起電極形成法が利用できる。このようにして、伝送経路の中心導電体22,23上に突起電極56A、シールド23B,23C上に突起電極56B,56Cを形成する。
図6は、図5Bの状態のもの、すなわち半導体基板の表面側に伝送経路の中心導電体22,23につながる突起電極56A、シールド23B,23C上につながる突起電極56B,56Cを設けたものを4組(それぞれ符号71,72,73,74で示す。)だけ縦方向に積層接続した状態を示している。図5Bの工程まではウエハ状態でのプロセスであるが、図6の工程以降は、ウエハ状態で積層をしてもよいし、ダイシングしてチップ状態になったものを積層してもよい。この例では、半導体チップ71,72,73,74を4つ縦方向に積層接続したものとして説明する。積層した半導体チップ71,72,73,74の間には、機械的強度の補強を目的とした封止材61がそれぞれ充填されている。この例では、封止材61として液状のエポキシ樹脂を用いた。
図7は、上記4つの半導体チップ71,72,73,74をモジュール基板70上に積層してなる半導体集積回路ユニットを斜めから見たところを示している。この図7の例では、半導体チップ71,72,73,74は同一サイズのように描かれているが、電極位置が上下隣り合うチップ間で一致していれば、チップの外形には拘束されない。
また、モジュール基板である70は、配線のみを形成したインターポーザ的なものであってもよく、他の半導体チップであってもよく、通常のプリント配線基板などであってもよい。
このようにして、半導体チップの表裏を貫通して伝送線路を設け、突起電極を介してそれらの伝送線路を縦方向に積層接続する。これにより、この半導体集積回路ユニットでは、半導体基板1中の遅いキャリアの影響を抑え、半導体チップ71,72,73,74間で高速信号を安定に伝えるとともに、配線長さを効率的に短くし高機能化することができる。
この発明の基礎となる参考例の伝送線路の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示した同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する斜視図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 この発明の一実施形態の2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する平面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記2芯タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 図1に示した同軸タイプの伝送線路を縦方向に積層接続するために、半導体基板の表面側に積層接続のための突起電極を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 図1に示した同軸タイプの伝送線路を縦方向に積層接続するために、半導体基板の表面側に積層接続のための突起電極を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 図1に示した同軸タイプの伝送線路が縦方向に積層接続された状態を示す断面図である。 図1に示した同軸タイプの伝送線路を備えた4つの半導体チップをモジュール基板上に積層してなる半導体集積回路ユニットを示す斜視図である。 従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。 上記従来の同軸タイプの伝送線路を形成するプロセスを説明する工程断面図である。
1 半導体基板
2 中心導電体
3 シールド
4 誘電体
21 リング状の溝
22,40B,40C 芯
41 日の字状の溝
56A,56B,56C 突起電極
71,72,73,74 半導体チップ

Claims (6)

  1. 半導体基板にこの基板の表面側から基板内に止まる所定の深さをもつ環状の溝を形成して、上記溝で囲まれた基板の材料を上記表面に対して垂直に延びる芯として残す第1の工程と、
    上記溝内の内側の周面、外側の周面にそれぞれ導電体を膜状に付着させる第2の工程と、
    上記溝内の互いに対向する上記導電体の間の空間に誘電体を充填する第3の工程と、
    上記半導体基板の裏面側から上記誘電体が露出するまで研磨を行う第4の工程と、を含み、
    上記第1の工程で、互いに平行な複数の芯を残すように、複数の閉ループが接したパターンで上記溝を形成することを特徴とする伝送線路形成方法。
  2. 請求項1に記載の伝送線路形成方法において、
    上記第2の工程を金属CVD法によって行うことを特徴とする伝送線路形成方法。
  3. 請求項1に記載の伝送線路形成方法において、
    上記第3の工程を、上記溝内の互いに対向する上記導電体の間の空間に流動性をもつ樹脂を充填した後、その充填された樹脂を硬化させることによって行うことを特徴とする伝送線路形成方法。
  4. 半導体基板に設けられた、この半導体基板の表裏を貫通する中心導電体と、この中心導電体の外周を環状に取り囲む誘電体と、さらにこの誘電体の外周を取り囲む環状導電体との三要素を有し、
    上記中心導電体が、上記基板と同一材料からなり、互いに平行に複数設けられた芯と、上記各芯の周りをそれぞれ取り囲む導電体とからなり、
    上記誘電体は、上記各中心導電体の外周をそれぞれ環状に取り囲むとともに一体になっていることを特徴とする伝送線路。
  5. 請求項に記載の伝送線路を備え、
    上記中心導電体と環状導電体の端面にそれぞれ突起電極が設けられていることを特徴とする半導体チップ。
  6. 請求項に記載の半導体チップが積層され、積層方向に隣り合う半導体チップの伝送線路同士が上記突起電極を介して接続されていることを特徴とする半導体集積回路ユニット。
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