JP4383773B2 - 送液ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水や各種の水溶液等、液体を貯留する貯留タンク内の液体を使用場所へ送液するための送液ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
送液ユニットの一形式として、水や各種の水溶液等、液体を貯留する貯留タンクに接続された送液管路と、送液管路における先端部に配設された開閉弁と、送液管路における開閉弁より上流側に配設された送液ポンプと、送液管路における送液ポンプと開閉弁との間に配設されて送液ポンプ側への液体の流動を規制する逆止弁を備える形式の送液ユニットがある(特許文献1参照)。
【0003】
当該形式の送液ユニットにおいては、その送液運転では、開閉弁の開放操作に応じて送液ポンプを駆動して、貯留タンク内の液体を開閉弁を通して流出すべく機能するものであって、送液運転中には、送液ポンプの空運転を規制して、送液ポンプの空運転に起因する故障の発生を防止することが重要である。このため、当該形式の送液ユニットにおいては、貯留タンク内の液体の貯留量を所定の範囲に保持し、貯留量が所定の範囲を下回る場合に発生し易い送液ポンプ内への空気の吸い込みを規制して、送液ポンプの空運転の発生を防止する手段(空運転規制手段)が採られる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−303962号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該形式の送液ユニットにおいては、上記した送液ポンプの空運転規制手段を採用している場合でも、送液ポンプ内には種々の原因で空気が吸い込まれて送液ポンプ内に空気が滞留する、所謂エヤカミ現象が発生するおそれがある。当該形式の送液ユニットで採用している送液ポンプの上記した空運転規制手段は、送液ポンプ内への空気の吸い込みを引き起こす原因を解消すべく意図するものではあるが、当該空運転規制手段は、送液ポンプ内への空気の吸い込みを引き起こす一因を解消し得るにすぎず、当該空運転規制手段のみでは、送液ポンプのエヤカミ現象の発生を防止するには十分でなく、送液ポンプの空運転を防止するには十分とはいえない。
【0006】
当該形式の送液ユニットにおいて、送液運転中の送液ポンプにエアカミに起因する空運転状態が発生して円滑な送液が不可能になった場合には、送液ポンプの運転を一旦停止し、エヤカミ現象が解消されるの待って再運転する手段が採られる。この場合、当該送液ユニットの液体揚程が高い場合には、エヤカミ現象の解消を図るためには、送液ポンプの下流側揚程部の立ち上がり部位の管路内の液体を一旦排出しなければならず、非常に面倒である。
【0007】
従って、本発明の目的は、当該形式の送液ユニットにおいて、送液ポンプのエヤカミ現象の発生を防止し、または、エヤカミ現象が発生した場合には、これを軽度な段階で速やかに解消して、送液ポンプを速やかに正常の運転状態に復帰させて、送液ポンプの空運転の発生を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、送液ユニットに関するものである。本発明が適用対象とする送液ユニットは、液体を貯留する貯留タンクに接続された送液管路と、同送液管路における先端部に配設された開閉弁と、前記送液管路における前記開閉弁より上流側に配設された送液ポンプと、前記送液管路における前記送液ポンプと前記開閉弁との間に配設されて前記送液ポンプ側への液体の流動を規制する逆止弁を備え、前記開閉弁の開放操作に応じて前記送液ポンプを駆動して、前記貯留タンク内の液体を前記開閉弁を通して流出させる形式の送液ユニットである。
【0009】
しかして、本発明に係る送液ユニットは、上記した形式の送液ユニットにおいて、前記送液管路における前記送液ポンプと前記逆止弁の配設部位間に、同送液管路内を流動する液体の一部を前記貯留タンク内に還流させる還流管路を備えているものであり、下記に示すように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
すなわち、本発明に係る送液ユニットは、前記送液管路における前記還流管路の接続部位と前記送液ポンプとの間に配設されて前記送液管路内の液体が設定量流動したとき動作する流量スイッチと、前記還流管路に配設されて同還流管路内の液体の流動を制御する電磁制御弁と、前記流量スイッチの非動作に基づいて前記送液ポンプの駆動を停止しかつ前記電磁制御弁を閉成すべく制御する制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る送液ユニットにおいては、前記送液管路における前記逆止弁と前記開閉弁との間に配設されて前記送液管路内の液圧が設定圧以下のとき動作する圧力スイッチを備える構成として、前記制御手段は前記圧力スイッチの動作に基づいて前記送液ポンプを駆動しかつ前記電磁制御弁を開成すべく制御するようにすることができる。
【0012】
また、本発明に係る送液ユニットにおいては、前記還流管路を、前記送液管路における前記流量スイッチより下流側の部位から、または、上流側の部位から分岐させる構成とすることができる。
【0014】
【発明の作用・効果】
本発明に係る送液ユニットにおいては、送液運転中、貯留タンク内の液体は、送液ポンプの駆動により、送液管路を経て開閉弁を通って所定の場所へ送液されるが、この送液の間、送液管路を流動する液体の一部が、送液ポンプの下流側に位置する還流管路を通って貯留タンク内に還流する。
【0015】
送液中の液体の一部の貯留タンク内への還流は、送液ポンプの駆動中継続して行われるもので、送液ポンプ内に吸い込まれた空気は、送液ポンプから吐出する液体に混入した状態で漸次または速やかに流出して、還流する液体と一体に還流管路を通って貯留タンク内に排出される。
【0016】
すなわち、本発明に係る送液ユニットにおいては、送液運転中に送液ポンプ内に吸い込まれる空気は、吐出する液体の一部(還流する液体)に伴って貯留タンク内へ排出される。このため、送液ポンプにおいては、その駆動中にたとえ空気が吸い込まれても、吸い込まれた空気は送液ポンプ内に留まることがなくて、エヤカミ現象を発生させることがない。
【0017】
また、本発明に係る送液ユニットにおいて、仮に、送液ポンプ内に大量の空気が吸い込まれ、空気が一時的に送液ポンプ内に留まって軽い程度のエヤカミ現象が発生しても、このエヤカミ現象は還流する液体によって速やかに解消される。この結果、送液ポンプの空運転が発生することは皆無または速やかに解消され、送液ポンプの継続する空運転に起因する、送液ポンプにおける故障の発生を防止することができる。
【0018】
このように有効な機能を有する送液ユニットにおいては、送液管路における逆止弁と開閉弁との間に、送水管路内の液圧が設定圧以下のとき動作する圧力スイッチを設けるとともに、還流管路に、還流管路内の液体の流動を制御する電磁制御弁を設け、かつ、圧力スイッチの動作に基づいて送液ポンプを駆動しかつ電磁制御弁を開成すべく制御する制御手段を設けることによって、その効果を一層奏し得る構成とすることができる。この場合、送液管路における逆止弁と送液ポンプとの間に、送液管路内の液体が所定量流動したとき動作する流量スイッチを設ける構成とすることができる。
【0019】
また、このように有効な機能を有する送液ユニットにおいては、送液管路における逆止弁と送液ポンプとの間に、送液管路内の液体が所定量流動したとき動作する流量スイッチを設けるとともに、還流管路に、還流管路内の液体の流動を制御する電磁制御弁を設け、かつ、流量スイッチの非動作に基づいて送液ポンプの駆動を停止しかつ電磁制御弁を閉成すべく制御する制御手段を設けることによって、その効果を一層奏し得る構成とすることができる。
【0020】
これらの各送液ユニットにおいては、万一、当該送液ユニットの送液ポンプが空運転状態に陥った場合には、送液ユニットの送液運転を中断することができる。また、当該送液ユニットを構成する還流管路は、圧力スイッチや流量スイッチの故障によって送液ポンプが不必要に連続駆動する場合が発生しても、送液ポンプの駆動による無理に送液される液体を逃がすべく機能する。これにより、この場合における送液ポンプの故障の発生を、短期間の間、補償することができる。
【0021】
本発明に係る各送液ユニットにおいては、送液管路の途中から分岐する還流管路を設けて、送液途中の液体の一部を貯留タンクに還流させることによって、送液ポンプの空運転の発生を防止することを主たる目的とするものである。このようない手段を採る場合には、送液途中の液体の還流量を多くするほど、送液ポンプ内に吸い込まれた空気を効率よく排出させることができる。このため、送液ユニットでは、送液ポンプの空運転の状況によっては、送液途中の液体の貯留タンクへの還流量を、予め設定された還流量より増加させたい場合がある。この場合、送液ユニットが流量スイッチを備える形式のものであると、流量スイッチの動作流量設定値が問題になり得る。
【0022】
このような問題に対処するには、流量スイッチを備える形式の本発明に係る送液ユニットにおいては、還流管路を、送液管路における流量スイッチより上流側から分岐させるようにする。これにより、液体の貯留タンクへの還流量と、流量スイッチの動作流量設定値との関係を無くすることができて、液体の還流量の変更に伴って流量スイッチの動作流量設定値を変更することが不要となる。すなわち、流量スイッチの動作流量設定値を変更するという煩わしい作業を、不要にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、送液ユニットに関するものであり、以下、本発明に係る送液ユニットを図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る送液ユニットの一実施形態である送水ユニットを採用した電解水生成装置10を示している。当該電解水生成装置10は、送液ユニット20a,20bを除き、冒頭に示した公開公報に開示してある電解水生成装置と同一に構成されている。
【0024】
当該電解水生成装置10は、希薄食塩水を電気分解してアルカリ性水と酸性水を生成するもので、アルカリ性水を送水するための送水ユニット20aと、酸性水を送水するための送水ユニット20bを装備している。電解水生成装置10の装置本体10aは、ベース10b上に組付けたケース10c内に組付けられて収容されているもので、装置本体10aは電解槽11および濃塩水タンク12を備えている。
【0025】
電解槽11は、隔膜11aで区画された一対の電解室11b,11cを備え、各電解室11b,11cには各電極11d,11eが配設されている。各電極11d,11eには直流電圧が印加されるが、各電極11d,11eへの直流電圧の印加および停止、各電極11d,11eの正負の極性切換えは制御装置16により制御される。電解槽11の各電解室11b,11cは、給水管13aを介して濃塩水タンク12と軟水器14に接続されているとともに、各流出管13b,13cを介してアルカリ性水の貯水タンク15aおよび酸性水の貯水タンク15bにそれぞれ接続されている。各流出管13b,13cは、貯水タンク15a,15bの流入孔15cに接続されているとともに、各流出管13b,13cの各電解室11b,11cに対する接続は、流路切換弁13dを介して各電解室11b,11cに選択的に切換えられるもので、制御装置16により、各電極11d,11eの正負の極性切換えに対応して切換制御される。
【0026】
濃塩水タンク12は、水道水の供給管12aに接続されているとともに、供給ポンプ12bを介して給水管13aに接続されているもので、濃塩水タンク12内では、その内部に投入される食塩と供給管12aを通して供給される水道水とにより飽和食塩水が生成される。生成された飽和食塩水は、供給ポンプ12bを通して給水管13aに供給される。給水管13aには、軟水器14から軟水が供給されていて、供給された軟水は給水管13a内で飽和食塩水と均一に混合して、飽和食塩水を1%未満の設定された濃度の希薄食塩水に調製する。希薄食塩水は、被電解水として、電解槽11の各電解室11b,11cに供給される。
【0027】
当該電解水生成装置10における装置本体10aの運転状態は、全て制御装置16により制御されるが、装置本体10aの作動および装置本体10aによる電解生成水の生成方法は公知であり、各電解室11b,11cで生成された電解生成水のうち、アルカリ性水はアルカリ性水専用の貯水タンク15aへ選択的に供給され、かつ、酸性水は酸性水専用の貯水タンク15bに選択的に供給される。
【0028】
しかして、送水ユニット20aと送水ユニット20bは、送水すべき対象がアルカリ性水か酸性水かの相違はあるものの、それらの構成は同一のものであって、左右対称に配設されている。従って、これら両送水ユニット20a,20bについての説明では、送水すべき対象を区別する必要がないかぎり、両送水ユニット20a,20bの符号を便宜上20番とするとともに、それらの構成部品、構成部材、構成部位等については、同一のものは同一の符号を付して説明する。
【0029】
送水ユニット20は、送水管路21、還流管路22、開閉弁23、送水ポンプ24、逆止弁25、圧力スイッチ26a、流量スイッチ26b、エアチャンバ26c、および、分岐管路27を備えているとともに、制御手段28を備えている。なお、制御手段28は、電解水生成装置10を構成する制御装置16内に一体的に構成されている。
【0030】
送水管路21は、供給管21aと注出管21bをコネクタ21cを介して接続してなるもので、給水管21aの基端部は貯水タンクの流出孔15dに接続されて起立し、注出管21bは所定高さまで延びている。この送水管路21には、供給管21aの途中の部位にその基端部側から、送水ポンプ24、流量スイッチ26b、逆止弁25、圧力スイッチ26a、エアチャンバ26cがこの順序で配設されており、また、注出管21bの先端の部位には開閉弁23が配設されている。
【0031】
還流管路22は、本発明の主要部を構成するもので、送水管路21の供給管21aにおける流量スイッチ26bと逆止弁25間の部位に接続されていて、その先端部が貯水タンク15a,15b内に臨んで開口している。還流管路22には、その途中に電磁制御弁22aが介装されている。
【0032】
送水ユニット20aを構成する送水ポンプ24は、貯水タンク15a内のアルカリ性水を、アルカリ性水の専用の送水管路21を通して送水すべく機能し、かつ、送水ユニット20bを構成する送水ポンプ24は、貯水タンク15b内の酸性水を、酸性水の専用の送水管路21を通して送水すべく機能する。逆止弁25は、送水管路21内での流量スイッチ26bより上流側への水の流動を規制するもので、送水を停止すべく開閉弁23を閉鎖された場合、送水管路21における開閉弁23と逆止弁25間の水圧を保持すべく機能する。流量スイッチ26bは、供給管21a内を流れる水の流量が設定値以上では閉(オン)動作し、かつ、同流量が設定値を下回ると開(オフ)動作するもので、供給管21a内を流れる水の流量を検知するべく機能する。
【0033】
圧力スイッチ26aは、供給管21a内の水圧が設定圧以上では開(オフ)動作し、かつ、同水圧が設定値を下回ると閉(オン)動作するもので、供給管21a内の水圧を検知すべく機能する。エアチャンバ26cは、開閉弁23を閉鎖して送水ポンプ24の駆動が停止された際に一時的に生じる過剰な圧力を逃がすもので、一般のアキュムレータと同様に機能する。還流管路22は、送水ポンプ24の駆動中に送水管路21内を流動するアルカリ性水または酸性水(電解生成水)の一部を、電磁制御弁22aを通して各貯水タンク15a,15b内に還流すべく機能する。電磁制御弁22aは、開閉弁23の開閉操作に応じて開閉制御される。
【0034】
制御手段28は、マイクロコンピュータにて構成されているもので、図2の(a)に示すようにCPUと駆動回路を備えている。制御手段28においては、送水ユニット20の運転中において、圧力スイッチ26a、流量スイッチ26b等の開閉動作に応じて、図3のフローチャートに示すように、送水ポンプ24の駆動および電磁制御弁22aの開閉を制御する。なお、図2の駆動回路において、符号PLSは圧力スイッチ26a、FLSは流量スイッチ26b、TMはタイマー、PMは送水ポンプ24、Vは電磁制御弁22a、X1,X2はリレーを示している。
【0035】
なお、分岐管路27は、供給管21aから分岐する取水管27aと取水弁27bとからなるもので、取水管27aは濃塩水タンク12上に臨んでいる。分岐管路27は、貯水タンク15a,15bから送水される水のpH値を測定するために取水を可能にするもので、取水弁27bを開放して取水される。取水する際にこぼれる水や、取水弁27bから漏洩する水は濃塩水タンク12内に受承され、電解水生成装置10の各構成部品や構成部材への電解生成水の接触を阻止して、これらの錆び付きや腐食を防止する。
【0036】
当該送水ユニット20において、送水管路21を構成する注出管21bは、供給管21aの上端部にコネクタ21cを介して接続されていて、供給管21aよりさらに上方へ延びて電解生成水の使用場所に開口している。当該送水ユニット20において、開閉弁23は注出管21bの上端部、換言すれば、送水管路21の最高水位の部位(送水ポンプ24の揚程、すなわち送水ポンプ24との高低差が約6m)に配設されている。また、圧力スイッチ26aは供給管21aの上端部、換言すれば、供給管21aの最高水位の部位(送水ポンプ24との高低差が約1.5m)に配設されている。
【0037】
当該送水ユニット20においては、電源を投入すれば、送水運転が可能な状態となる。電源を投入した状態で開閉弁23を開放操作すると、圧力スイッチ26aがオン動作して供給管21a内の圧力低下を検出し、制御手段28は、圧力スイッチ26aのオン動作に基づいて、送水ポンプ24を駆動するとともに電磁制御弁22aを開成して、貯水タンク15a,15b内のアルカリ性水、酸性水(電解生成水)を各開閉弁23を通して送水する。この間、送水途中の供給管21a内を流動する電解生成水の一部が電磁制御弁22aを通して、還流管路22から各貯水タンク15a,15b内に還流する。電磁制御弁22aを通して還流させる電解生成水の還流量は、通常の送水運転時に開閉弁23を通しての送水量に支障をきたすことがない流量で、かつ、流量スイッチ26bが動作し得る流量に設定されている。
【0038】
また、送水を中断すべく開閉弁23を閉鎖操作すると、流量スイッチ26bがオフ動作して供給管21a内の電解生成水の流量低下を検出し、制御手段28は、流量スイッチ26bのオフ動作に基づいて、送水ポンプ24の駆動を停止させるとともに電磁制御弁22aを閉成して、送水運転を終了させる。この間、制御手段28は、送水ポンプ24の駆動および電磁制御弁22aの開閉の制御プログラムを、図3にフローチャートに基づいて実行する。
【0039】
当該制御方法では、送水運転中に送水ポンプ24に空運転が発生した場合、空運転であることを検出して送水ポンプ24の駆動を停止させるもので、制御手段28であるマイクロコンピュータは、開閉弁23を開放操作することにより作動を開始し、ステップ31にて、圧力スイッチ26aのオン動作に基づいて、送水ポンプ24を駆動するとともに電磁制御弁22aを開成する。
【0040】
マイクロコンピュータは、次いで、ステップ32にて流量スイッチ26bの動作状態を判別し、流量スイッチ26bがオン動作状態であると判定した場合には、送水ポンプ24は正常駆動状態にあるものとしてプログラムをステップ33に進め、ステップ33にて、圧力スイッチ26aの動作状態を判別する。マイクロコンピュータは、ステップ33にて、圧力スイッチ26aがオン動作状態にあると判定した場合には、開閉弁23が開放状態に維持されているものとして、送水ポンプ24の駆動および電磁制御弁22aの開成状態を維持し、プログラムをステップ32に戻して、このプログラムを循環して実行する。マイクロコンピュータは、ステップ33にて、圧力スイッチ26aがオフ動作状態にあると判定した場合には、開閉弁23が閉鎖状態に操作されたものとして、ステップ34にて、送水ポンプ24の駆動を停止しかつ電磁制御弁22aを閉成して送水運転を終了させる。
【0041】
一方、マイクロコンピュータは、ステップ32にて、流量スイッチ26bがオフ動作状態であると判定した場合には、送水ポンプ24が異常駆動状態にあるものとしてプログラムをステップ35に進め、ステップ35にてタイマーを駆動して、タイマーで設定されている所定時間(1min)経過後に、ステップ36にて流量スイッチ26bの動作状態を判別する。マイクロコンピュータは、ステップ36にて、流量スイッチ26bがオン動作状態にあると判定した場合には、送水ポンプ24の駆動状態が正常に復帰したものとしてプログラムをステップ33に戻し、送水運転を継続する。
【0042】
また、マイクロコンピュータは、ステップ36にて、流量スイッチ26bがオフ動作状態にあると判定した場合には、送水ポンプ24の駆動状態が正常に復帰していなくて空運転状態にあるものとして、プログラムをステップ34に戻して、ステップ34にて、送水ポンプ24の駆動を停止しかつ電磁制御弁22aを閉成して送水運転を中断させる。
【0043】
このように、当該送水ユニット20においては、送水ポンプ24が空運転状態に陥った場合には、送水ポンプ24の駆動を停止して送水運転を中断するもので、これにより、送水ポンプ24の空運転状態を極短時間にして、送水ポンプ24の保護を図るものであるが、さらに、送水ポンプ24の空運転を発生させる大きな要因である送水ポンプ24内での空気の滞留を防止手段を採っている。
【0044】
すなわち、当該送水ユニット20においては、送水管路21を構成する供給管21aに還流管路22を設けて、送水途中の供給管21a内を流動する電解生成水の一部を、電磁制御弁22aを通して各貯水タンク15a,15b内に還流させる手段を採っている。還流管路22では、送水ポンプ24内に吸い込まれた空気を、送水ポンプ24から吐出される電解生成水に混入した状態で漸次または速やかに流出させて、電解生成水と一体に還流管路22を通して各貯留タンク15a,15b内に放出させる。このため、送水ポンプ24においては、その駆動中に空気が吸い込まれても、吸い込まれた空気が送水ポンプ24内に留まることがなくて、エヤカミ現象の発生が防止される。
【0045】
図4には、本発明に係る送液ユニットの他の一実施形態である送水ユニットを採用した電解水生成装置10Aを示している。当該電解水生成装置10Aは、希薄食塩水を電気分解してアルカリ性水と酸性水を生成するもので、アルカリ性水を送水するための送水ユニット20cと、酸性水を送水するための送水ユニット20dを装備している。電解水生成装置10Aは、図1に示す電解水生成装置10と同一構成のものであり、各送水ユニット20c,20dは互いに同一構成のものである。
【0046】
各送水ユニット20c,20dは、図1に示す各送水ユニット20a,20bとは構成を異にするが、同一の構成部材で構成されている。このため、各送水ユニット20c,20dの以下の説明では、各構成部材については、各送水ユニット20a,20bの構成部材と同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、各送水ユニット20a,20bとは異なる構成部について主として説明する。また、各送水ユニット20c,20dは、これらを区別して説明をする必要がない場合には、送水ユニット20Aと表示する。
【0047】
当該送水ユニット20Aは、送水ユニット20と同様に、送水管路21、還流管路22、開閉弁23、送水ポンプ24、逆止弁25、圧力スイッチ26a、流量スイッチ26b、エアチャンバ26c、および、分岐管路27を備えているとともに、制御手段28を備えている。しかして、当該送水ユニット20Aにおいては、還流管路22は、送水管路21における送水ポンプ24と流量スイッチ26b間の部位から分岐していて、貯水タンク15a,15b内の上方の部位に臨んでいる。
【0048】
当該送水ユニット20Aのその他の構成は、送水ユニット20の構成と同一であり、従って、当該送水ユニット20Aは、送水ユニット20と同様に作動するとともに、還流管路22の分岐する部位に起因する作用効果の点を除き、送水ユニット20と同様の作用効果を奏する。
【0049】
本発明に係る各送水ユニット20,20Aにおいては、送液管路21の途中の部位から分岐する還流管路22を設けて、送液途中の液体の一部を貯留タンク15a,15bに還流させることによって、送液ポンプ24の空運転の発生を防止または大きく抑制するものである。この場合、送液途中の液体の還流量を多くするほど、送液ポンプ24内に吸い込まれている空気をより効率よく排出させることができる。
【0050】
このため、当該送液ユニット20,20Aでは、送液ポンプ24における空運転の発生状況から判断して、送液途中の液体の貯留タンク15a,15bへの還流量を、予め設定された還流量より増加させたい場合が生じることがある。この場合、当該送液ユニット20,20Aは流量スイッチ26bを備えることから、流量スイッチ26bの動作流量設定値が問題になり得る。
【0051】
例えば、還流管路22が、送水ユニット20のごとく、送液管路21における流量スイッチ26bより下流側の部位から分岐している場合には、流量スイッチ26bの動作流量設定値を還流量に対応して増加する設定値変更を行わなければならず、還流量の変更には、流量スイッチ26bの動作流量設定値を変更するという煩わしい作業が必要となる。
【0052】
しかしながら、当該送水ユニット20Aにおいては、還流管路22を、送液管路21における流量スイッチ26bより上流側の部位から分岐させているため、液体の還流量と、流量スイッチ26bの動作流量設定値との関わりが無くなる。このため、当該送水ユニット20Aにおいては、液体の還流量の変更に伴って流量スイッチ26bの動作流量設定値を変更するという煩わしい作業を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送液ユニットの一例である送水ユニットを装備した電解水生成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】同送水ユニットが有する制御手段のブロック図(a)、および同制御手段が有する駆動回路(b)である。
【図3】同制御手段による送水ユニットの送水運転を制御するプログラムを実行するためのフローチャートである。
【図4】本発明に係る送液ユニットの他の一例である送水ユニットを装備した電解水生成装置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10,10A…電解水生成装置、10a…装置本体、10b…ベース、10c…ケース、11…電解槽、11a…隔膜、11b,11c…電解室、11d,11e…電極、12…濃塩水タンク、12a…水道水の供給管、12b…供給ポンプ、13a…給水管、13b,13c…流出管、13d…流路切換弁、14…軟水器、15a,15b…貯水タンク、15c…流入孔、15d…流出孔、16…制御装置、20a,20b(20),20c,20d(20A)…送水ユニット、21…送水管路、21a…供給管、21b…注出管、21c…コネクタ、22…還流管路、22a…電磁制御弁、23…開閉弁、24…送水ポンプ、25…逆止弁、26a…圧力スイッチ、26b…流量スイッチ、26c…エアチャンバ、27…分岐管路、27a…取水管、27b…取水弁、28…制御手段。

Claims (3)

  1. 液体を貯留する貯留タンクに接続された送液管路と、前記送液管路における先端部に配設された開閉弁と、前記送液管路における前記開閉弁より上流側に配設された送液ポンプと、前記送液管路における前記送液ポンプと前記開閉弁との間に配設されて送液ポンプ側への液体の流動を規制する逆止弁を備え、前記開閉弁の開放操作に応じて前記送液ポンプを駆動して前記貯留タンク内の液体を前記開閉弁を通して流出させる送液ユニットであり、前記送液管路は前記送液ポンプと前記逆止弁の配設部位間に同送液管路内を流動する液体の一部を前記貯留タンク内に還流させる還流管路を備えるとともに、前記送液管路における前記還流管路の接続部位と前記送液ポンプとの間に配設されて前記送液管路内の液体が設定量流動したとき動作する流量スイッチと、前記還流管路に配設されて同還流管路内の液体の流動を制御する電磁制御弁と、前記流量スイッチの非動作に基づいて前記送液ポンプの駆動を停止しかつ前記電磁制御弁を閉成すべく制御する制御手段を備えていることを特徴とする送液ユニット。
  2. 請求項1に記載の送液ユニットであり、当該送液ユニットは、前記送液管路における前記逆止弁と前記開閉弁との間に配設されて前記送液管路内の液圧が設定圧以下のとき動作する圧力スイッチを備え、前記制御手段は前記圧力スイッチの動作に基づいて前記送液ポンプを駆動しかつ前記電磁制御弁を開成すべく制御することを特徴とする送液ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の送液ユニットであり、当該ユニットを構成する還流管路は、前記送液管路における前記流量スイッチより上流側の部位から分岐していることを特徴とする送液ユニット。
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