JP2019095150A - 液体供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ機構の発停回数を低減する。【解決手段】液体供給システム100は、ドレンを貯留するドレンタンク1と、ドレンタンク1よりも低い位置に配置され、ドレンタンク1のドレンを圧送するポンプ機構2と、ポンプ機構2から圧送されるドレンをポンプ機構2の上流側に還流させる還流機構5と、還流機構5を制御する制御部7とを備えている。制御部7は、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンの流入水頭が所定の水頭閾値以下である場合に、ポンプ機構2から圧送されるドレンを還流機構5によって還流させる。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、液体供給システムに関する。
従来より、貯留部に貯留された液体をポンプ機構によって、ポンプ機構の下流側の供給先へ供給するシステムが知られている。例えば、特許文献1に開示されたシステムは、復水回収ポンプによって復水を回収先へ供給している。このシステムにおいては、復水回収ポンプからの復水の流量が少なくなって復水回収ポンプが停止する直前に、復水回収ポンプから圧送される復水を復水回収ポンプの上流側へ還流させている。これにより、復水回収ポンプの停止と作動との切替回数、所謂、発停回数を低減している。
特開2007−247972号公報
しかしながら、前述のように、復水回収ポンプからの復水の流量が少なくなったときには、復水回収ポンプの上流側の復水量が非常に少なくなっている可能性がある。復水回収ポンプの上流側の復水量が少なくなると、復水回収ポンプでキャビテーションが発生する虞がある。復水回収ポンプでキャビテーションが発生してしまうと、結局、復水回収ポンプを停止させる必要がある。
ここに開示された技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポンプ機構でのキャビテーションの発生を抑制して、ポンプ機構の発停回数を低減することにある。
ここに開示された液体供給システムは、液体を貯留する貯留部と、前記貯留部よりも低い位置に配置され、前記貯留部の液体を圧送するポンプ機構と、前記ポンプ機構から圧送される液体を前記ポンプ機構の上流側に還流させる還流機構と、前記還流機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記貯留部から前記ポンプ機構へ流入する液体の流入水頭が所定の水頭閾値以下である場合に、前記ポンプ機構から圧送される液体を前記還流機構によって還流させる。
前記液体供給システムによれば、ポンプ機構でのキャビテーションの発生を抑制して、ポンプ機構の発停回数を低減することができる。
図1は、液体供給システムの全体構成を示す配管図である。 図2は、ドレン供給制御のフローチャートである。 図3は、ドレン供給制御のタイミングチャートである。
以下、例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、液体供給システム100の全体構成を示す配管図である。
液体供給システム100は、液体としてのドレンを供給先としてのボイラ9に供給するシステムである。液体供給システム100は、ドレンを貯留するドレンタンク1と、ドレンタンク1よりも低い位置に配置され、ドレンタンク1のドレンを圧送するポンプ機構2と、ポンプ機構2から圧送されるドレンをポンプ機構2の上流側に還流させる還流機構5と、ドレンタンク1に貯留されたドレンの水位を検出する水位センサ6(検出部)と、制御部7とを備えている。液体供給システム100においては、ポンプ機構2がドレンタンク1のドレンをボイラ9に供給する。
ボイラ9は、ポンプ機構2からのドレン供給に加えて、給水タンク91からも給水される。ボイラ9と給水タンク91とは、吸水管92によって接続されている。吸水管92には給水ポンプ93が設けられている。また、ボイラ9には、蒸気管94が接続されている。ボイラ9によって生成された蒸気は、蒸気管94を介して流出し、蒸気ヘッダ(図示省略)等へ送られる。
ドレンタンク1には、ドレンが流入する供給管11が接続されている。例えば、供給管11の上流端には、図示省略のドレントラップが接続されている。ドレンタンク1には、ドレントラップが排出するドレンが供給管11を介して流入する。また、ドレンタンク1には、ドレンタンク1のドレンをエゼクタ3に流入させる第1流入管12が接続されている。ドレンタンク1は、貯留部の一例であり、第1流入管12は、貯留部からポンプ機構へ流入する液体が流通する流入管の一例である。
また、ドレンタンク1は、排出管16を介して給水タンク91と接続されている。排出管16には、リリーフ弁16aが設けられている。リリーフ弁16aは、ドレンタンク1側の圧力が所定の設定圧力未満の場合には閉弁しており、ドレンタンク1側の圧力が設定圧力を超えると開弁する。つまり、何らかの理由でドレンタンク1の圧力が上昇し過ぎた場合には、リリーフ弁16aが開いて、ドレンタンク1のドレンが排出管16を介して給水タンク91へ流出する。
ポンプ機構2は、ドレンタンク1のドレンを吸引して加圧するエゼクタ3と、エゼクタ3から流出するドレンを圧送する電動ポンプ4とを有している。エゼクタ3は、ドレンタンク1のドレンを吸引して加圧し、加圧されたドレンを電動ポンプ4に送り込む。これにより、電動ポンプ4の必要流入水頭が確保され、キャビテーションの発生が防止される。
電動ポンプ4は、インバータ制御によって流量の調節が可能なポンプである。例えば、電動ポンプ4は、電動駆動されるモータを有している。モータの回転速度がインバータ制御によって調節されることによって、電動ポンプ4から流出するドレンの流量が調節される。電動ポンプ4の流入口には、第2流入管13が接続されている。電動ポンプ4の流出口には第1流出管14が接続されている。第2流入管13は、電動ポンプ4の吸込口とエゼクタ3とを接続している。
エゼクタ3は、駆動流体を噴出するノズル31と、少なくともノズル31の先端を収容し、ノズル31からの駆動流体の噴出により生じる負圧によって吸引流体を吸引する吸引室32と、吸引室32から駆動流体及び吸引流体を混合して排出するディフューザ33とを有している。
ノズル31には、第1流出管14が接続されており、電動ポンプ4から圧送されるドレンが駆動流体として供給される。
吸引室32には、ノズル31の少なくとも噴出口が収容されている。吸引室32には、第1流入管12が接続されている。吸引室32では、水を噴出するノズル31のジェットポンプ効果によって生じる負圧により、ドレンタンク1からのドレンを吸引するための吸引力が発生する。吸引室32は、ドレンタンク1のドレンを吸引流体として吸引する。
ディフューザ33の上流端は、吸引室32に接続されている。ディフューザ33を通過する流体は、最終的に減速すると共に昇圧する。ディフューザ33の下流端は、第2流入管13を介して電動ポンプ4に接続されている。つまり、ディフューザ33は、吸引室32で混合されたドレンを加圧して電動ポンプ4へ流入させる。
エゼクタ3(詳しくは、吸引室32のうち第1流入管12の接続口)は、ドレンタンク1よりも下方に配置されている。第1流入管12は、ドレンタンク1から下方に延びて、吸引室32に接続されている。つまり、エゼクタ3には、ドレンタンク1のドレンの水頭圧が作用するように構成されている。
第1流出管14からは、第2流出管15が分岐している。第2流出管15は、ボイラ9に接続されている。第2流出管15には、リリーフ弁15aと、ポンプ機構2からボイラ9へ向かうドレンの流れを許容し、その逆のドレンの流れを防止する逆止弁15bが設けられている。リリーフ弁15aは、第1流出管14側の圧力が所定の設定圧力未満の場合には閉弁しており、第1流出管14側の圧力が設定圧力を超えると開弁する。また、何らかの理由でドレンタンク1の圧力が上昇し過ぎた場合には、リリーフ弁16aが開いて、ドレンタンク1のドレンが排出管16を介して給水タンク91へ流出する。
つまり、ポンプ機構2では、エゼクタ3、第2流入管13、電動ポンプ4及び第1流出管14によって循環流路が形成されている。第1流出管14の圧力が上昇し過ぎると、リリーフ弁15aが開いて、電動ポンプ4から圧送されるドレンの一部が第1流出管14から第2流出管15に流出する。第2流出管15に流出したドレンは、ボイラ9に供給される。このリリーフ弁15aによって、第1流出管14を流通するドレンの圧力の上限値、即ち、エゼクタ3の駆動流体としてのドレンの圧力の最大値が制限される。これにより、ドレンタンク1からエゼクタ3が吸い込むドレンの最大量が制限される。また、リリーフ弁15aによって、ポンプ機構2からボイラ9へ供給されるドレン量も制限されるため、ドレンタンク1のドレンの水頭の急激な低下が抑制される。第2流出管15は、ポンプ機構から圧送される液体が流通する流出管の一例である。
還流機構5は、第1流入管12と第2流出管15とを接続する還流管51と、還流管51に設けられた開閉弁51a、ニードル弁51b及び逆止弁51cとを有している。還流管51の上流端は、第2流出管15のうちリリーフ弁15aと逆止弁15bとの間の部分に接続されている。
開閉弁51aは、還流管51の開通及び遮断を切り替える。ニードル弁51bは、還流管51を流通するドレンの流量を調節する。逆止弁51cは、第2流出管15から第1流入管12へ向かうドレンの流れを許容し、その逆のドレンの流れを防止する。
水位センサ6は、第1流入管12に設けられている。水位センサ6は、ドレンタンク1のドレンの水位(以下、「ドレン水位」という)を検出する。ドレン水位は、ポンプ機構2へ流入するドレンの水頭と相関がある。つまり、水位センサ6は、貯留部からポンプ機構へ流入する液体の流入水頭を検出する検出部の一例である。
制御部7は、ポンプ機構2及び還流機構5を制御する。制御部7は、プロセッサで形成されている。また、制御部7は、タイマを有している。制御部7には、水位センサ6の検出結果が入力されている。制御部7は、水位センサ6の検出結果に基づいて、ポンプ機構2の電動ポンプ4及び還流機構5の開閉弁51aを制御する。詳しくは、制御部7は、水位センサ6によって検出されたドレン水位が所定の水位閾値以下の場合に、ポンプ機構2から圧送されるドレンを還流機構5によって還流させると共にドレン水位が水位閾値より大きい場合に比べて電動ポンプ4を低速で運転させる。所定の水位閾値は、エゼクタ3が適切に機能するのに必要な水頭(水頭圧)に相当する水位(以下、「必要水位」という)よりも所定量だけ高い水位に設定されている。ドレン水位が必要水位よりも高い場合には、エゼクタ3が適切に機能し、その結果、適切に加圧されたドレンを電動ポンプ4に送り込むことができ、キャビテーションの発生を防止することができる。この例では、水位閾値は、必要水位よりも所定量だけ余裕を持った水位に設定されている。このように、ドレン水位が水位閾値以下か否かを判定することは、実質的に、ポンプ機構2へのドレンの流入水頭が所定の水頭閾値以下か否かを判定することに等しい。
以下、図2,3を参照しながら、制御部7によるドレン供給制御をさらに詳しく説明する。図2は、ドレン供給制御のフローチャートであり、図3は、ドレン供給制御のタイミングチャートである。図3では、上から順に、ドレンタンク1の水位、開閉弁51aの動作、タイマの動作、電動ポンプ4の回転速度、ポンプ機構2から圧送されるドレンのうちボイラ9に供給されるドレンの比率を表している。
制御部7は、ステップS1において、水位センサ6の検出結果を取得し、ドレン水位が水位閾値以下か否かを判定する。
ドレン水位が水位閾値よりも大きい場合には、制御部7は、ステップS2において、開閉弁51aを全閉とすると共に電動ポンプ4のモータの回転速度を所定の第1回転速度に調節する。第1回転速度は、比較的高い回転速度である。その後、制御部7は、ステップS1に戻り、ステップS1,2の処理を繰り返す。
つまり、制御部7は、ドレン水位が水位閾値以下となるか否かを監視している。制御部7は、ドレン水位が水位閾値よりも大きい間は、還流管51を遮断し且つ電動ポンプ4を高速運転させる。例えば、図3における時間t0から時間t1までの間が、ドレン水位が水位閾値よりも大きい状態である。これにより、電動ポンプ4から流出するドレンの流量が比較的大きくなり、ひいては、ポンプ機構2から第2流出管15に圧送されるドレンの流量が大きくなる。還流管51は開閉弁51aによって遮断されているので、第2流出管15を流通するドレンの全量がボイラ9に供給される。
このように、ドレン水位が水位閾値よりも大きい場合にはドレンタンク1のドレン量が十分にあるので、ポンプ機構2は、ドレンタンク1から吸引するドレン量を比較的大きくし、その全量をボイラ9に供給する。供給管11を介してドレンタンク1に流入するドレン量よりもポンプ機構2によってドレンタンク1から吸引されるドレン量の方が多い場合には、ドレンタンク1のドレン水位はしだいに低下していく。
ドレン水位が水位閾値以下の場合には、制御部7は、ステップS1からステップS3へ進む。制御部7は、ステップS3において、開閉弁51aを全開とすると共に電動ポンプ4のモータの回転速度を所定の第2回転速度に調節する。第2回転速度は、第1回転速度よりも低い回転速度であって、ポンプ機構2の運転を維持できる範囲で低い値である。この例では、ポンプ機構2がエゼクタ3を含んでおり、エゼクタ3が適切に機能するドレン流量の範囲がエゼクタ3の設計に基づいて決まっている。第2回転速度は、エゼクタ3が適切に機能する範囲で比較的少ないドレン流量に対応する回転速度である。
例えば、図3では、時間t1においてドレン水位が水位閾値以下となる。制御部7は、水位センサ6の検出結果を受けて、開閉弁51aを全開にすると共に電動ポンプ4の回転速度を第2回転速度に低減する。これにより、還流機構5によるドレンの還流が開始される。つまり、ポンプ機構2から圧送されるドレンの少なくとも一部がポンプ機構2の上流側、具体的には、第1流入管12に還流する。これにより、ポンプ機構2が運転を継続しても、ドレン水位の低下が抑制される。ドレン水位が維持されることによって、エゼクタ3に吸引されるドレンの水頭圧が確保され、エゼクタ3が適切に機能する。電動ポンプ4には、適切に加圧されたドレンが送り込まれ、キャビテーションの発生が防止される。その結果、ポンプ機構2の運転を継続することができ、ひいては、電動ポンプ4の発停回数を低減することができる。
尚、このときに第2流出管15を流通するドレンのうち還流管51へ流入するドレンの比率は、ニードル弁51bによって調節される。ニードル弁51bの開度が大きくなると、第2流出管15から還流管51へ流入するドレンが増加し、ボイラ9へ供給されるドレンが減少する。一方、ニードル弁51bの開度が小さくなると、第2流出管15から還流管51へ流入するドレンが減少し、ボイラ9へ供給されるドレンが増加する。図3の例では、ニードル弁51bの開度は、第2流出管15を流通するドレンの全量が還流管51へ流入するように調整されている。つまり、ポンプ機構2からボイラ9へ供給されるドレンは零になる。
それに加えて、電動ポンプ4が低速運転に切り替えられるので、電動ポンプ4の消費電力が低減される。つまり、ドレン水位が水位閾値以下の場合には、ボイラ9へのドレン供給よりも、電動ポンプ4の運転維持が優先される。この場合、電動ポンプ4の運転、ひいては、ポンプ機構2の運転を維持できればよいので、電動ポンプ4の回転速度がポンプ機構2の運転を維持できる範囲で低い値に低減される。
制御部7は、開閉弁51を全開にして且つ電動ポンプ4の回転速度を第2回転速度に調整した後は、ドレン水位の回復を監視する。具体的には、制御部7は、ステップS4において、水位センサ6の検出結果を取得し、ドレン水位が水位閾値より大きいか否かを判定する。ドレン水位が水位閾値より大きくなるまで、制御部7は、ステップS4を繰り返す。ドレン水位が水位閾値よりも大きくなると、制御部7は、ステップS5において、所定の待機時間だけ待機する。
図3の例では、時間t2においてドレン水位が水位閾値よりも大きくなる。制御部7は、水位センサ6の検出結果を受けて、タイマに待機時間の計時を開始させる。制御部7は、開閉弁51aの全開状態及び電動ポンプ4の低速運転を、ドレン水位が水位閾値よりも大きくなってから待機時間が経過するまで継続させる。これにより、ドレン水位は、水位閾値を大きく超えて回復する。
待機時間が経過すると、制御部7は、ステップS5からステップS2へ進み、開閉弁51aを全閉とすると共に電動ポンプ4のモータの回転速度を第1回転速度に上昇させる。つまり、制御部7は、ドレンの還流を停止すると共に電動ポンプ4の運転を高速運転に切り替える。
図3の例では、時間t3において待機時間が経過すると、開閉弁51aが全閉となると共に、電動ポンプ4の回転速度が第1回転速度に上昇する。これにより、ポンプ機構2から圧送されるドレンの全量がボイラ9へ供給されるようになる。
このように、制御部7は、ドレン水位に応じて、ドレンの還流の実行及び停止を切り替えることによって、エゼクタ3へのドレンの流入水頭が不足することを防止し、ポンプ機構2(より詳しくは、電動ポンプ4)の発停回数を低減することができる。
以上のように、液体供給システム100は、ドレン(液体)を貯留するドレンタンク1(貯留部)と、ドレンタンク1よりも低い位置に配置され、ドレンタンク1のドレンを圧送するポンプ機構2と、ポンプ機構2から圧送されるドレンをポンプ機構2の上流側に還流させる還流機構5と、還流機構5を制御する制御部7とを備え、制御部7は、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンの流入水頭が所定の水頭閾値以下である場合に、ポンプ機構2から圧送されるドレンを還流機構5によって還流させる。
この構成によれば、ドレンタンク1のドレンが減少して、ポンプ機構2へのドレンの流入水頭が低下した場合に、ポンプ機構2から圧送されるドレンがポンプ機構2の上流側に戻される。これにより、ドレンの水頭の減少が抑制される。その結果、ポンプ機構2でのキャビテーションの発生を抑制することができ、ひいては、ポンプ機構2の停止を回避することができ、ポンプ機構2の運転を継続することができる。ポンプ機構2の発停回数が低減されるので、ポンプ機構2の寿命を延ばすことができる。
また、液体供給システム100は、ドレンタンク1のドレン水位を検出する水位センサ6をさらに備える。ドレン水位は、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンの流入水頭と相関があるので、水位センサ6は、実質的には、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンの流入水頭を検出する検出部に相当する。
この構成によれば、制御部7は、水位センサ6の検出結果に基づいて、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンの流入水頭が前記水頭閾値以下であるか否かを判定することができる。
また、ポンプ機構2は、電動ポンプ4を有しており、制御部7は、水位センサ6によって検出された水位が水位閾値以下である場合に、水位が水位閾値より大きい場合に比べて、電動ポンプ4を低速で運転させる。
この構成によれば、ポンプ機構2からのドレンを還流させる場合には、電動ポンプ4が低速で運転される。これにより、電動ポンプ4の消費電力を低減することができる。
さらに、ポンプ機構2は、ドレンタンク1のドレンを加圧して、電動ポンプ4に送り込むエゼクタ3をさらに有している。
この構成によれば、エゼクタ3によって加圧されたドレンが電動ポンプ4に押し込まれる。そのため、ポンプ機構2へのドレンの流入水頭が低くても、キャビテーションを発生させずに電動ポンプ4を運転することができる。つまり、例えば電動ポンプだけでドレンタンク1のドレンを圧送する場合と比較して、ドレンの還流を実行する判定基準となる水位閾値を低く設定することができる。
具体的には、還流機構5は、ドレンタンク1からポンプ機構2へ流入するドレンが流通する第1流入管12(流入管)とポンプ機構2から圧送されるドレンが流通する第2流出管15(流出管)とを接続する還流管51と、還流管51に設けられた開閉弁51aとを有し、制御部7は、ポンプ機構2から圧送されるドレンをポンプ機構2の上流側に還流させるか否かを、開閉弁51bの開閉によって制御する。
この構成によれば、開閉弁51bが開弁されることによって、ポンプ機構2から圧送されるドレンが第2流出管15から第1流入管12へ還流させられる。第1流入管12へ還流させられたドレンは、再びポンプ機構2に吸引されて圧送される。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、液体供給システム100が供給する液体は、ドレンに限られない。また、液体供給システム100は、ドレンをボイラ9に供給しているが、ドレンの供給先は、ボイラ9に限定されない。
ポンプ機構2は、エゼクタ3と電動ポンプ4とを有しているが、これに限定されない。ポンプ機構2は、流入水頭が低下すると、作動を停止しなければならないものであればよい。例えば、ポンプ機構2は、エゼクタ3を有さず、単に電動ポンプ4を有する構成であってもよい。電動ポンプは、通常、必要流入水頭が設定されているので、ドレンタンク1の水頭に応じて、電動ポンプから圧送されるドレンの還流を制御することによって、電動ポンプの発停回数を低減することができる。
液体供給システム100は、貯留部からポンプ機構へ流入する液体の流入水頭を検出する検出部として水位センサ6を採用しているが、これに限られるものではない。ポンプ機構への流入水頭を検出できる限り、任意の検出部を採用することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、液体供給システムについて有用である。
100 液体供給システム
1 ドレンタンク(貯留部)
12 第1流入管(流入管)
15 第2流出管(流出管)
2 ポンプ機構
3 エゼクタ
4 電動ポンプ
5 還流機構
51 還流管
51a 開閉弁
6 水位センサ(検出部)
7 制御部

Claims (5)

  1. 液体を貯留する貯留部と、
    前記貯留部よりも低い位置に配置され、前記貯留部の液体を圧送するポンプ機構と、
    前記ポンプ機構から圧送される液体を前記ポンプ機構の上流側に還流させる還流機構と、
    前記還流機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記貯留部から前記ポンプ機構へ流入する液体の流入水頭が所定の水頭閾値以下である場合に、前記ポンプ機構から圧送される液体を前記還流機構によって還流させる液体供給システム。
  2. 請求項1に記載の液体供給システムにおいて、
    前記貯留部から前記ポンプ機構へ流入する液体の流入水頭を検出する検出部をさらに備える液体供給システム。
  3. 請求項1又は2に記載の液体供給システムにおいて、
    前記ポンプ機構は、電動ポンプを有しており、
    前記制御部は、前記流入水頭が前記水頭閾値以下である場合に、前記流入水頭が前記水頭閾値より大きい場合に比べて、前記電動ポンプを低速で運転させる液体供給システム。
  4. 請求項3に記載の液体供給システムにおいて、
    前記ポンプ機構は、前記貯留部の液体を加圧して、前記電動ポンプに送り込むエゼクタをさらに有している液体供給システム。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の液体供給システムにおいて、
    前記還流機構は、前記貯留部から前記ポンプ機構へ流入する液体が流通する流入管と前記ポンプ機構から圧送される液体が流通する流出管とを接続する還流管と、前記還流管に設けられた開閉弁とを有し、
    前記制御部は、前記ポンプ機構から圧送される液体を前記ポンプ機構の上流側に還流させるか否かを、前記開閉弁の開閉によって制御する液体供給システム。
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