JP4382511B2 - 導通装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の部材および第2の部材の導通を取る導通装置に関する。
従来、電子回路基板や電子回路などを有する電子機器などを収納するシールドケースが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1のシールドケースは、金属製の材料により上面に開口部が開口形成された略箱状に形成されている。このシールドケースの側板部には、このシールドケースの内部側に切り起こされ、電子回路基板の四隅周縁部がそれぞれ載置される略矩形状の切起し部が形成されている。切起し部の中央部には、止めねじが螺合されるねじ孔が穿設されている。ねじ孔の周縁近傍部分には、切起し部の上面から突出するようにかつ放射状に複数の突起部が形成されている。一方で、電子回路基板の四隅周縁部には、止めねじが挿通される挿通孔が穿設されている。この電子回路基板の下面における挿通孔の周縁近傍部分には、電子回路のアースに接続されシールドケースの突起部と対応する放射状のアースパターンが形成されている。
そして、シールドケースに電子回路基板を取り付ける際には、電子回路基板のアースパターンに半田を被着させて半田の盛上げ部を形成した後に、電子回路基板をシールドケースの切起し部に載置する。この後、止めねじを電子回路基板の挿通孔を介してシールドケースのねじ孔に螺合させることにより、電子回路基板の半田の盛上げ部をシールドケースの切起し部の突起部に食い込ませて電子回路とシールドケースとを導通させるとともに、電子回路基板をシールドケースに組み付ける。
特許文献2のシールドケースは、金属製の材料により略箱形状に形成されており、一方の面に開口部が開口形成された略箱形状の第1のケースと、他方の面に開口部が開口形成された略矩形状の第2のケースと、を備えている。第1のケースの側板部には、止めねじが挿通される挿通孔が穿設されている。この挿通孔の周縁近傍部分には、第1のケースの内部側に突出するように切り起こされた先鋭爪が形成されている。第2のケースの側板部には、止めねじが螺合されるねじ孔が穿設されている。
そして、シールドケースに電子回路基板を収納する際には、例えば第2のケースの内部空間に電子回路基板を配設した後に、第1のケースの側板部の内面と、第2のケースの側板部の外面と、が重なるように両者を係合させる。この後、止めねじを第1のケースの挿通孔を介して第2のケースのねじ孔に螺合させることにより、第1のケースの先鋭爪を第2のケースを構成する金属面に食い込ませて第1のケースと第2のケースとを導通させるとともに、第1のケースを第2のケースに固定する。
特開平6−283871号公報(第3頁) 特開平10−200283号公報(第3頁)
しかしながら、特許文献1の構成において、電子回路基板のアースパターンに形成された盛上げ部を止めねじにてシールドケースの突起部に食い込ませる構成なので、止めねじを螺合させる際のトルクの大きさや突起部の表面硬度のばらつきにより突起部への食い込み量が変化するおそれがある。このため、盛上げ部および突起部間の接触抵抗値がばらつくおそれがあるという問題が一例として挙げられる。
また、特許文献2の構成においても、特許文献1の構成と同様に第1のケースの先鋭爪を止めねじにて第2のケースの金属面に食い込ませる構成なので、特許文献1の構成と同様の作用により、第1のケースおよび第2のケース間の接触抵抗値がばらつくおそれがあるという問題が一例として挙げられる。
本発明は、これらのような点に鑑みて、第1の部材および第2の部材の導通を容易にかつ確実に取ることが可能な導通装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1の部材および第2の部材の導通を取る導通装置であって、前記第1の部材および前記第2の部材を一体的に連結固定する固定部材と、前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか一方に設けられ、前記固定部材による一体的な連結により、前記第1の部材および前記第2の部材間の抵抗値が所定値以下となる状態に前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか他方に圧着される圧着部材と、を具備し、前記圧着部材は、前記いずれか一方に形成された一対のスリット間に厚さ方向で弾性変形可能に略板状に形成された弾性変形部と、前記スリットの長手方向の両端部に対応する前記弾性変形部の両端部近傍に厚さ方向に膨出形成され先端部が前記いずれか他方に圧着する一対のリブと、を備え、前記固定部材は、前記スリットの長手方向の中間部に対応する前記弾性変形部の中間部において前記第1の部材および前記第2の部材を連結固定することで、前記弾性変形部を弾性変形させ、この弾性変形させたときの復元力により前記リブを所定の圧着力で圧着させることを特徴とした導通装置である。
請求項に記載の発明は、第1の部材および第2の部材の導通を取る導通装置であって、前記第1の部材および前記第2の部材を一体的に連結固定する固定部材と、前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか一方に設けられ、前記固定部材による一体的な連結により、前記第1の部材および前記第2の部材間の抵抗値が所定値以下となる状態に前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか他方に圧着される圧着部材と、を具備し、前記圧着部材は、前記いずれか一方に形成された一対のスリット間に厚さ方向で弾性変形可能に略板状に形成された弾性変形部と、前記スリットの長手方向の中間に対応する前記弾性変形部の中間部に厚さ方向に膨出形成され先端部が前記いずれか他方に圧着するリブと、を備え、前記固定部材は、一対設けられ、前記スリットの長手方向の両端部に対応する前記弾性変形部の両端部近傍の位置において前記第1の部材および前記第2の部材を連結固定することで、前記弾性変形部を弾性変形させ、この弾性変形させたときの復元力により前記リブを所定の圧着力で圧着させることを特徴とした導通装置である。
[第1の実施の形態]
以下に、本発明に係る第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、電子回路を有する電子機器を収納し本発明の導通装置を適用したシールドケースを例示して説明するがこれに限られない。図1は、シールドケースの概略構成を示す断面図である。図2は、シールドケースの要部の概略構成を示す模式図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)のI−I線に沿った断面図である。
〔シールドケースの構成〕
図1において、100はシールドケースである。このシールドケース100は、図示しない電子回路を有する電子機器Uを収納するとともに、このシールドケース100は、ここでは図示されないが略薄型箱形状に形成されている。そして、シールドケース100は、上面が開口された略薄型箱形状の第1の部材としての第1のケースである下ケース110と、下面が開口された略薄型箱形状を有し下ケース110の上面を閉塞する第2の部材としての第2のケースである上ケース120と、を備えている。
上ケース120は、導電性を有する例えば金属製などのプレス成型可能な材料により形成されている。また、この上ケース120の表面には、放熱や防振あるいは防錆などのためにメッキや塗装による図示しない絶縁層が形成されている。そして、上ケース120は、略長方形平板状の天板部121と、天板部121の長手方向の両側縁に略垂直に折曲形成された上側板部122と、天板部121の長手方向の両端縁に上側板部122と同方向に略垂直に折曲形成された上端板部123とにて、下面を開口して形成されている。なお、本実施の形態および以下に示す各実施の形態において、上側板部122における上下方向と略直交する方向を、左右方向と適宜称して説明する。
上側板部122の下端側には、図2(A),(B)に示すように、外面122Aと内面122Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔122Cが穿設されている。また、上側板部122には、端縁である下端縁122Dから下方に舌片状に突出するように延出された圧着部材を構成する弾性変形部124が一体的に設けられている。この弾性変形部124は、長手方向が上下方向と略一致するような略矩形板状に形成されている。また、弾性変形部124は、内面124Aと略直交する方向に弾性変形可能に設けられている。そして、弾性変形部124の下端側には、内面124Aから膨出するようにプレス成型により形成された圧着部材を構成するリブ125が設けられている。なお、ここでは、リブ125をプレス成型により弾性変形部124に設ける構成について例示するが、これに限らず例えば別体で構成されたリブ125を例えば接着剤などにより弾性変形部124に取り付ける構成などとしてもよい。また、リブ125を1つ設ける構成について例示するが、これに限らず複数のリブ125を設ける構成などとしてもよい。このリブ125は、長手方向が左右方向と略一致するような正面略矩形状に、かつ、長手方向と略直交する断面が略半円状となるように形成されている。なお、ここでは、リブ125を上述したような形状に形成した構成について例示するが、これに限られず適宜他の形状などとしてもよい。
なお、弾性変形部124、リブ125、および、止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。
そして、弾性変形部124およびリブ125は、以下に示す数1および数2に基づいて設計されている。
(数1)
I10=((A10)×(t10))/12
I10:弾性変形部124の断面2次モーメント
A10:弾性変形部124の左右方向の長さ寸法
t10:弾性変形部124の厚さ寸法
(数2)
W10=(3×(E10)×(I10)×(H10))/(L10)
W10:リブ125の下側板部112に近接する方向への押圧力
E10:弾性変形部124を構成する材料の縦弾性係数
H10:リブ125部の変形量
L10:弾性変形部124の基端からリブ125までの長さ寸法
すなわち、弾性変形部124は、厚さ寸法がt10、左右方向の長さ寸法すなわち短辺の長さ寸法がA10、縦弾性係数がE10となるように形成されている。また、リブ125は、その変形量がH10、弾性変形部124の基端すなわち上側板部122の下端縁122Dまでの長さ寸法がL10となるように形成されている。
一方で、下ケース110は、導電性を有する例えば金属製の材料により形成されている。この下ケース110の表面には、上ケース120と同様に、放熱や防振あるいは防錆などのためにメッキや塗装による絶縁層が形成されている。また、下ケース110は、接地された図示しない接地部を有している。そして、下ケース110は、天板部121と略同形状の略長方形平板状の底板部111と、底板部111の長手方向の両側縁に略垂直に折曲形成された下側板部112と、底板部111の長手方向の一端縁に下側板部112と同方向に略垂直に折曲形成された下端板部113とにて、上面を開口して形成されている。
下側板部112の上端側には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部114が一体的に設けられている。この突出部114は、上ケース120が下ケース110に取り付けられた際に、弾性変形部124の挿通孔122Cに略対応する位置に設けられている。そして、この突出部114の径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔122Cに対応する位置には、この突出部114の内面114Aと下側板部112の外面112Bとを連通し止めねじ130が螺合されるねじ孔115が穿設されている。
〔上ケースの下ケースへの取付動作〕
次に、上ケース120の下ケース110への取付動作について、図面に基づいて説明する。
まず、上ケース120を挿通孔122Cと下ケース110のねじ孔115とが対応する位置になるまで移動させる。そして、止めねじ130を挿通孔122Cを介してねじ孔115に螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付け、電子機器収納空間Sを区画形成する。ここで、止めねじ130が螺合されると、弾性変形部124の基端側は、下側板部112に近接する方向に付勢されて移動する。一方で、弾性変形部124の先端側は、リブ125により下側板部112に近接する方向への移動が妨げられる。このため、弾性変形部124は、先端側がリブ125部の変形量H10と略同一の距離だけ離れた状態となるように弾性変形する。そして、リブ125は、弾性変形部124が弾性変形した際の復元力により、頂点近傍が上述した数1に示される押圧力W10で下側板部112に圧着される。
ここで、下側板部112において、押圧力と表面抵抗値との関係は、例えば図3のグラフに示される。このように、リブ125が所定の押圧力W10で圧着されることにより、上ケース120と下ケース110とが所定の表面抵抗値である例えばR10以下となる。このことから、リブ125が押圧力W10で圧着されるように弾性変形部124およびリブ125を設計することで導通が確実に取れる。
〔第1の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第1の実施の形態では、シールドケース100の上ケース120の上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔122Cと、リブ125を有する弾性変形部124と、を設けている。このため、止めねじ130を挿通孔122Cを介して下ケース110に設けられたねじ孔115に螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付けると、弾性変形部124が弾性変形した際の復元力により、リブ125は、押圧力W10で下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ125を下ケース110の下側板部112に押圧力W10で圧着させ、下側板部112におけるリブ125との接触部分の表面抵抗値をR10以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。また、弾性変形部124が弾性変形した際の復元力を利用してリブ125を押圧力W10で下ケース110に圧着させているので、止めねじ130のトルクによらず押圧力W10を一定にすることができる。したがって、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
また、上側板部122に、従来ある構成に加え、弾性変形部124およびリブ125を設けるだけでよいので、シールドケース100のコストの増加を最小限に抑えることができる。
さらに、例えば図2に示すように、挿通孔122Cの内面122B側に形成されたバリBの介在により、止めねじ130を螺合させた際に上側板部122の挿通孔122C近傍が下側板部112に接触しなかったとしても、リブ125を下側板部112に圧着させることにより上ケース120と下ケース110との導通を取ることができる。このため、上ケース120の製造の際にバリBを形成しないような対策を取る必要がないので、上ケース120の製造工程を簡略化できる。
また、例えば環境の変化による上側板部122の変形により挿通孔122C近傍が下側板部112から離間する方向に反ったとしても、リブ125を下側板部112に圧着させることにより上ケース120と下ケース110との導通を取ることができる。このため、例えば使用環境の制限を設ける必要がなく、シールドケース100の汎用性を向上させることができる。
そして、リブ125を、弾性変形部124の内面124Aから断面略半円状に膨出するように形成している。このため、リブ125の頂点近傍が下側板部112に圧着されるので、リブ125と下側板部112との接触面積を最小限に抑えることができる。したがって、下側板部112における単位面積あたりに加わる押圧力W10を大きくでき、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
リブ125を有する弾性変形部124を内面124Aと略直交する方向に弾性変形可能に設け、この弾性変形部124の弾性変形の復元力にて、リブ125を下側板部112に圧着させる構成としている。このため、リブ125を下側板部112に圧着させるための専用の部材を設ける必要がないので、部品数を減らすことができる。したがって、シールドケース100のコストの削減や製造性の向上を図ることができる。
下側板部112に押し付けられる際の押圧力W10を上述した数1および数2を用いた演算により求められるように、弾性変形部124およびリブ125を設けている。このため、数1および数2の各パラメータを適宜変更することにより、所望の押圧力W10でリブ125を下側板部112に圧着させることができ、下ケース110の表面に様々な絶縁層が形成されたとしても、上ケースと下ケースとの導通を容易にかつ確実に取ることができる。
また、弾性変形部124、リブ125、止めねじ130にて構成される導通装置を、電子機器Uを収納する上ケース120および下ケース110に適用している。このため、上述したように、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができ、簡単な構成で導通が取れるシールドケース100を提供できる。
さらに、下ケース110に接地された接地部を設けているので、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120の接地を取ることができる。このため、上ケース120の接地を容易に取ることができるシールドケース100を提供できる。
リブ125を、プレス成型にて弾性変形部124の下端側に形成している。このため、リブ125を形成する工程を簡略化できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様のシールドケースを例示して説明するがこれに限られない。なお、本実施の形態および以下に示す各実施の形態のシールドケースは、第1の実施の形態のシールドケースにおける上ケースの側板部および下ケースの側板部を他の構成としたものであり、他の部分の構成は第1の実施の形態のシールドケースと同様の構成なので、上ケースの側板部および下ケースの側板部について詳細に説明する。図4は、シールドケースの要部の概略構成を示す模式図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)のII−II線に沿った断面図であり、(C)は(A)のIII−III線に沿った断面図である。
〔シールドケースの構成〕
図4(A),(B),(C)において、112および122は図1に示すようなシールドケース100を構成する下ケース110の下側板部および上ケース120の上側板部である。ここで、図4(A)における上下方向は、上ケース120の上下方向と略一致している。
上側板部122には、長手方向が左右方向と略一致するような略細長矩形状のスリット221A,221Bが上下方向に並設するように形成されている。そして、これらスリット221A,221Bの間に形成された長手方向が左右方向と略一致する略矩形板状の部分は、下側板部112に接離する方向に弾性変形可能な圧着部材を構成する弾性変形部230とされている。この弾性変形部230における左端側には、弾性変形部230の外面230Aと内面230Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔230Cが穿設され、右端側には、挿通孔230Cと略同一形状の挿通孔230Dが穿設されている。また、弾性変形部230の内面230Bにおける左右方向略中央には、内面230Bから膨出するようにプレス成型により形成された圧着部材を構成するリブ231が設けられている。このリブ231は、長手方向が上下方向と略一致するような正面略細長矩形状に、かつ、長手方向と略直交する断面が略半円状となるように形成されている。なお、弾性変形部230、リブ231、および、止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。
そして、弾性変形部230およびリブ231は、以下に示す数3および数4に基づいて設計されている。
(数3)
I20=((A20)×(t20))/12
I20:弾性変形部230の断面2次モーメント
A20:弾性変形部230の上下方向の長さ寸法
t20:弾性変形部230の厚さ寸法
(数4)
W20=(3×(E20)×(I20)×(H20)×(L21+L22))/((L21)×(L22)
W20:リブ231の下側板部112に近接する方向への押圧力
E20:弾性変形部230を構成する材料の縦弾性係数
H20:リブ231部の変形量
L21:挿通孔230Cからリブ231までの長さ寸法
L22:挿通孔230Dからリブ231までの長さ寸法
すなわち、弾性変形部230は、厚さ寸法がt20、上下方向の長さ寸法すなわち短辺の長さ寸法がA20、縦弾性係数がE20となるように形成されている。また、リブ231は、その変形量がH20、弾性変形部230の挿通孔230C,230Dまでの長さ寸法がそれぞれL21,L22となるように形成されている。
一方で、下側板部112には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部210A,210Bが一体的に設けられている。これら突出部210A,210Bは、下ケース110に上ケース120が取り付けられた際に、上ケース120の挿通孔230C,230Dにそれぞれ略対応する位置に設けられている。そして、これら突出部210A,210Bの径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔230C,230Dに対応する位置には、突出部210A,210Bの内面210A1,210B1と下側板部112の外面112Bとを連通し止めねじ130が螺合されるねじ孔211A,211Bがそれぞれ穿設されている。
〔上ケースの下ケースへの取付動作〕
次に、上ケース120の下ケース110への取付動作について、図面に基づいて説明する。
まず、上ケース120を、挿通孔230C,230Dと下ケース110のねじ孔211A,211Bとが対応する位置になるまで移動させる。そして、止めねじ130を、挿通孔230C,230Dを介してねじ孔211A,211Bに螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付ける。ここで、止めねじ130が螺合されると、弾性変形部230の左右方向両端側は、下側板部112に近接する方向に付勢されて移動する。一方で、弾性変形部230の左右方向略中央は、リブ231により下側板部112に近接する方向への移動が妨げられる。このため、弾性変形部230は、左右方向両端側が下側板部112に接近し、左右方向略中央がリブ231部の変形量H20と略同一の距離だけ離れた状態となるように弾性変形する。そして、リブ231は、弾性変形部230が弾性変形した際の復元力により、頂点近傍が上述した数4に示される押圧力W20で下側板部112に圧着される。また、リブ231と下側板部112との接触部分との表面抵抗値は、第1の実施の形態と同様に、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができる所定値以下となる。
〔第2の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第2の実施の形態では、上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔230C,230Dと、リブ231を有する弾性変形部230と、を設けている。このため、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けると、弾性変形部230が弾性変形した際の復元力により、リブ231は、押圧力W20で下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ231を下ケース110の下側板部112に押圧力W20で圧着させ、下側板部112におけるリブ231との接触部分の表面抵抗値を所定値以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。また、弾性変形部230が弾性変形した際の復元力を利用してリブ231を押圧力W20で下ケース110に圧着させているので、止めねじ130のトルクによらず押圧力W20を一定にすることができ、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
また、弾性変形部230を、上側板部122に形成されたスリット221A,221Bの間に設けている。このため、上側板部122における弾性変形部230以外の部分を下側板部112に適宜密着させる構成とできる。したがって、上ケース120と下ケース110との導通性をさらによくすることができる。また、スリット221A,221Bを設けない構成と比べて、弾性変形させる領域を必要最小限に抑えることができる。このため、少ない仕事量で弾性変形部230を弾性変形させ、リブ231を下側板部112に圧着させることができるので、上ケース120と下ケース110との導通をより容易に取ることができる。
さらに、上側板部122に、従来ある構成に加え、スリット221A,221B、リブ231を設けるだけでよいので、シールドケース100のコストの増加を最小限に抑えることができる。
下側板部112に押し付けられる際の押圧力W20を上述した数3および数4を用いた演算により求められるように、弾性変形部230およびリブ231を設けている。このため、例えば下側板部112の形状の関係で、挿通孔230Cと挿通孔230Dとの中間位置にリブ231を設けることができなかったとしても、所望の押圧力W20でリブ231を下側板部112に圧着させることができる。したがって、例えば下側板部112の形状の制限を設ける必要がなく、シールドケース100の汎用性を向上させることができる。
また、リブ231を、弾性変形部230の内面230Bから断面略半円状に膨出するように形成している。そして、弾性変形部230を内面230Bと略直交する方向に弾性変形可能に設け、この弾性変形部230の弾性変形の復元力にて、リブ231を下側板部112に圧着させる構成としている。さらに、弾性変形部230、リブ231、止めねじ130にて構成される導通装置を、電子機器Uを収納する上ケース120および下ケース110に適用している。また、下ケース110に接地部を設けている。そして、リブ231を、プレス成型にて弾性変形部230に形成している。このため、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る第3の実施の形態を図面に基づいて説明する。図5は、シールドケースの要部の概略構成を示す模式図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)のIV−IV線に沿った断面図であり、(C)は(A)のV−V線に沿った断面図である。
〔シールドケースの構成〕
図5(A),(B),(C)において、122および112は図1に示すようなシールドケース100を構成する上ケース120の上側板部および下ケース110の下側板部である。ここで、図5(A)における上下方向は、上ケース120の上下方向と略一致している。
上側板部122には、第2の実施の形態のスリット221A,221Bと同様にスリット321A,321Bが形成されている。そして、これらスリット321A,321Bの間に形成された略矩形板状の部分は、下側板部112に対して接離する方向に弾性変形可能な圧着部材を構成する弾性変形部330とされている。この弾性変形部330における左右方向略中央には、弾性変形部330の外面330Aと内面330Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔330Cが穿設されている。また、弾性変形部330の内面330Bにおける左右方向両端側には、内面330Bから膨出するようにプレス成型により形成された圧着部材を構成するリブ331A,331Bが設けられている。これらリブ331A,331Bは、長手方向が上下方向と略一致するような正面略細長矩形状に、かつ、長手方向と略直交する断面が略半円状となるように形成されている。なお、弾性変形部330、リブ331A,331B、および、止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。
そして、弾性変形部330およびリブ331A,331Bは、以下に示す数5ないし数7に基づいて設計されている。
(数5)
I30=((A30)×(t30))/12
I30:弾性変形部330の断面2次モーメント
A30:弾性変形部330の上下方向の長さ寸法
t30:弾性変形部330の厚さ寸法
(数6)
W30a=(3×(E30)×(I30)×(H30)×(3×(L31)+(L32)))/((L31)×(L32))
W30a:リブ331Aの下側板部112に近接する方向への押圧力
E30:弾性変形部330を構成する材料の縦弾性係数
H30:リブ331A,331B部の変形量
L31:挿通孔330Cからリブ331Aまでの長さ寸法
L32:挿通孔330Cからリブ331Bまでの長さ寸法
(数7)
W30b=(3×(E30)×(I30)×(H30)×((L31)+3×(L32)))/((L31)×(L32)
W30b:リブ331Bの下側板部112に近接する方向への押圧力
すなわち、弾性変形部330は、厚さ寸法がt30、上下方向の長さ寸法すなわち短辺の長さ寸法がA30、縦弾性係数がE30となるように形成されている。また、リブ331A,331Bは、その変形量がH30、弾性変形部330の挿通孔330Cまでの長さ寸法がそれぞれL31,L32となるように形成されている。
ここで、リブ331Aの押圧力W30aおよびリブ331Bの押圧力W30bの和をW30として求めると、以下の数8で示す式となり、第2の実施の形態の数4で示されるW20と同様の式となる。
(数8)
W30=(W30a)+(W30b)=(3×(E30)×(I30)×(H30)×(L31+L32))/((L31)×(L32)
一方で、下側板部112には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部310が一体的に設けられている。この突出部310は、下ケース110に上ケース120が取り付けられた際に、上ケース120の挿通孔330Cに略対応する位置に設けられている。そして、この突出部310の径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔330Cに対応する位置には、この突出部310の内面310Aと下側板部112の外面112Bとを連通し止めねじ130が螺合されるねじ孔311が穿設されている。
〔上ケースの下ケースへの取付動作〕
次に、上ケース120の下ケース110への取付動作について、図面に基づいて説明する。
まず、上ケース120を、挿通孔330Cと下ケース110のねじ孔311とが対応する位置になるまで移動させる。そして、止めねじ130を、挿通孔330Cを介してねじ孔311に螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付ける。ここで、止めねじ130が螺合されると、弾性変形部330の左右方向略中央は、下側板部112に近接する方向に付勢されて移動する。一方で、弾性変形部330の左右方向両端側は、リブ331A,331Bにより下側板部112に近接する方向への移動が妨げられる。このため、弾性変形部330は、左右方向略中央が下側板部112に接近し、左右方向両端側がリブ331A,331B部の変形量H30と略同一の距離だけ離れた状態となるように弾性変形する。そして、リブ331A,331Bは、弾性変形部330が弾性変形した際の復元力により、頂点近傍が上述した数6,7に示される押圧力W30a,W30bで下側板部112に圧着される。また、リブ331A,331Bと下側板部112との接触部分との表面抵抗値は、第1の実施の形態と同様に、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができる所定値以下となる。
〔第3の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第3の実施の形態では、上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔330Cと、リブ331A,331Bを有する弾性変形部330と、を設けている。このため、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けると、弾性変形部330が弾性変形した際の復元力により、リブ331A,331Bは、押圧力W30a,W30bで下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ331A,331Bを下ケース110の下側板部112に押圧力W30a,W30bで圧着させ、下側板部112におけるリブ331A,331Bとの接触部分の表面抵抗値を所定値以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。また、弾性変形部330が弾性変形した際の復元力を利用してリブ331A,331Bを押圧力W30a,W30bで下ケース110に圧着させているので、止めねじ130のトルクによらず押圧力W30a,W30bを一定にすることができ、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
また、リブ331Aとリブ331Bとの間に止めねじ130が挿通される1つの挿通孔330Cを設けている。このため、第2の実施の形態の構成と比べて、止めねじ130を螺合させる工程を減らすことができる。したがって、上ケース120と下ケース110との導通をより容易に取ることができる。
さらに、上側板部122に、従来ある構成に加え、スリット321A,321B、リブ331A,331Bを設けるだけでよいので、シールドケース100のコストの増加を最小限に抑えることができる。
下側板部112に押し付けられる際の押圧力W30a,W30bを上述した数6および数7を用いた演算により求められるように、弾性変形部330およびリブ331A,331Bを設けている。このため、リブ331A,331Bから止めねじ130までの長さ寸法L31,L32の設定により、リブ331A,331Bを下側板部112に圧着させる際の押圧力W30a,W30bを異なる値とすることができる。したがって、1つの弾性変形部330を設けるだけで、異なる押圧力W30a,W30Bで下側板部112を押圧することができ、汎用性を向上させることができる。
また、リブ331A,331Bを、弾性変形部330の内面330Bから断面略半円状に膨出するように形成している。そして、弾性変形部330を内面330Bと略直交する方向に弾性変形可能に設け、この弾性変形部330の弾性変形の復元力にて、リブ331A,331Bを下側板部112に圧着させる構成としている。さらに、弾性変形部330、リブ331A,331B、止めねじ130にて構成される導通装置を、電子機器Uを収納する上ケース120および下ケース110に適用している。また、下ケース110に接地部を設けている。そして、リブ331A,331Bを、プレス成型にて弾性変形部330に形成している。このため、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明に係る第4の実施の形態を図面に基づいて説明する。図6は、シールドケースの要部の概略構成を示す模式図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)のVI−VI線に沿った断面図である。
〔シールドケースの構成〕
図6(A),(B)において、122および112は図1に示すようなシールドケース100を構成する上ケース120の上側板部および下ケース110の下側板部である。ここで、図6(A)における上下方向は、上ケース120の上下方向と略一致している。
上側板部122の上下方向略中央には、外面122Aと内面122Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔430Aが穿設されている。また、上側板部122の内面122Bには、挿通孔430Aを囲むように、かつ、内面122Bから膨出するようにプレス成型により形成された圧着部材を構成する4つのリブ431がそれぞれ設けられている。これらリブ431は、略短尺円柱状に形成され、挿通孔430Aを略中心とした同心円C11,C12の間に、かつ、挿通孔430Aの上下方向および左右方向に1つずつ設けられている。なお、本実施の形態においては、上側板部122における同心円C12で囲まれる領域およびこの領域の近傍部分が、下側板部112に対して接離する方向に弾性変形可能な圧着部材を構成する弾性変形部430とされている。また、弾性変形部430、リブ431、および、止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。
そして、弾性変形部430およびリブ431は、以下に示す数9に基づいて設計されている。
(数9)
W40a=((16×π×(ω40)×(E40)×(t40))/(4×12×((D41)/2)×(1−ν)))
W40a:各リブ431の下側板部112に近接する方向への押圧力
π:円周率
ω40:上ケース120が下ケース110に取り付けられた際の挿通孔430A近傍の撓み量(0<(ω40)≦リブ431の高さ寸法H40)
E40:弾性変形部430を構成する材料の縦弾性係数
t40:弾性変形部430の厚さ寸法
D41:同心円C11の直径
ν:ポアソン比
すなわち、弾性変形部430は、上ケース120が下ケース110に取り付けられた際の挿通孔430A近傍の撓み量がω40、厚さ寸法がt40、縦弾性係数がE40となるように形成されている。また、各リブ431は、高さ寸法がH40に、かつ、直径がそれぞれD41,D42の同心円C11,C12の間に設けられるように形成されている。
ここで、4つのリブ431の押圧力W40aの和をW40として求めると、以下の数10で示す式となる。
(数10)
W40=W40a×4=((16×π×(ω40)×(E40)×(t40))/(12×((D41)/2)×(1−ν)))
一方で、下側板部112には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部410が一体的に設けられている。この突出部410は、下ケース110に上ケース120が取り付けられた際に、上ケース120の挿通孔430Aに略対応する位置に設けられている。そして、突出部410の径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔430Aに対応する位置には、この突出部410の内面410Aと下側板部112の外面112Bとを連通し止めねじ130が螺合されるねじ孔411が穿設されている。
〔上ケースの下ケースへの取付動作〕
次に、上ケース120の下ケース110への取付動作について、図面に基づいて説明する。
まず、上ケース120を、挿通孔430Aと下ケース110のねじ孔411とが対応する位置になるまで移動させる。そして、止めねじ130を、挿通孔430Aを介してねじ孔411に螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付ける。ここで、止めねじ130が螺合されると、弾性変形部430の略中央近傍は下側板部112に近接する方向に付勢されて移動する。一方で、弾性変形部430の周縁近傍はリブ431により下側板部112に近接する方向への移動が妨げられる。このため、弾性変形部430は、略中央近傍が周縁近傍に対して下側板部112に近接する方向に撓む。そして、各リブ431は、弾性変形部430が撓んだ際の復元力により、上述した数9に示される押圧力W40aで下側板部112にそれぞれ圧着される。また、各リブ431と下側板部112との接触部分との表面抵抗値は、第1の実施の形態と同様に、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができる所定値以下となる。
〔第4の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第4の実施の形態では、上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔430Aと、リブ431を有する弾性変形部430と、を設けている。このため、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けると、弾性変形部430が撓んだ際の復元力により、各リブ431は、押圧力W40aで下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ431を下ケース110の下側板部112に押圧力W40aで圧着させ、下側板部112におけるリブ431との接触部分の表面抵抗値を所定値以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。また、弾性変形部430が撓んだ際の復元力を利用してリブ431を押圧力W40aで下ケース110に圧着させているので、止めねじ130のトルクによらず押圧力W40aを一定にすることができ、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
また、上側板部122に、従来ある構成に加え、リブ431を設けるだけでよいので、シールドケース100のコストの増加を最小限に抑えることができる。
さらに、下側板部112に押し付けられる際の押圧力W40aを上述した数9を用いた演算により求められるように、弾性変形部430およびリブ431を設けている。また、弾性変形部430を弾性変形可能に設け、この弾性変形部430が撓んだ際の復元力にて、リブ431を下側板部112に圧着させる構成としている。さらに、弾性変形部430、リブ431、止めねじ130にて構成される導通装置を、電子機器Uを収納する上ケース120および下ケース110に適用している。また、下ケース110に接地部を設けている。さらに、リブ431を、プレス成型にて弾性変形部430に形成している。このため、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明に係る第5の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7は、シールドケースの要部の概略構成を示す模式図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)のVII−VII線に沿った断面図である。
〔シールドケースの構成〕
図7(A),(B)において、122および112は図1に示すようなシールドケース100を構成する上ケース120の上側板部および下ケース110の下側板部である。ここで、図7(A)における上下方向は、上ケース120の上下方向と略一致している。
上側板部122の高さ方向略中央には、上側板部122の外面122Aと内面122Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔530Aが穿設されている。また、上側板部122の内面122Bには、挿通孔530Aを囲むようにかつ内面122Bから断面略矩形状に膨出するように、すなわち、略円筒状に膨出するようにプレス成型により形成された圧着部材を構成するリブ531が設けられている。このリブ531は、挿通孔530Aを中心とした同心円C21,C22の間に設けられている。なお、本実施の形態においては、上側板部122における同心円C22で囲まれる領域およびこの領域の近傍部分が、下側板部112に対して接離する方向に弾性変形可能な圧着部材を構成する弾性変形部530とされている。また、弾性変形部530、リブ531、および、止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。
そして、弾性変形部530およびリブ531は、以下に示す数11に基づいて設計されている。
(数11)
W50=((16×π×(ω50)×(E50)×(t50))/(12×((D51)/2)×(1−ν)))
W50:リブ531の下側板部112に近接する方向への押圧力
π:円周率
ω50:上ケース120が下ケース110に取り付けられた際の挿通孔530A近傍の撓み量(0<(ω50)≦リブ531の高さ寸法H50)
E50:弾性変形部530を構成する材料の縦弾性係数
t50:弾性変形部530の厚さ寸法
D51:同心円C21の直径
ν:ポアソン比
すなわち、弾性変形部530は、上ケース120が下ケース110に取り付けられた際の挿通孔530A近傍の撓み量がω50、厚さ寸法がt50、縦弾性係数がE50となるように形成されている。また、リブ531は、高さ寸法がH50に、かつ、直径がそれぞれD51,D52の同心円C21,C22の間に設けられるように形成されている。なお、リブ531の押圧力W50は、第4の実施の形態の数10で示されるW40と同様の式となる。
一方で、下側板部112には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部510が一体的に設けられている。この突出部510は、下ケース110に上ケース120が取り付けられた際に、上ケース120の挿通孔530Aに略対応する位置に設けられている。そして、突出部510の径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔530Aに対応する位置には、この突出部510の内面510Aと下側板部112の外面112Bとを連通し止めねじ130が螺合されるねじ孔511が穿設されている。
〔上ケースの下ケースへの取付動作〕
次に、上ケース120の下ケース110への取付動作について、図面に基づいて説明する。
まず、上ケース120を、挿通孔530Aと下ケース110のねじ孔511とが対応する位置になるまで移動させる。そして、止めねじ130を、挿通孔530Aを介してねじ孔511に螺合させることにより、上ケース120を下ケース110に取り付ける。ここで、止めねじ130が螺合されると、弾性変形部530の略中央近傍は下側板部112に近接する方向に付勢されて移動する。一方で、弾性変形部530の周縁近傍はリブ531により下側板部112に近接する方向への移動が妨げられる。このため、弾性変形部530は、略中央近傍が周縁近傍に対して下側板部112に近接する方向に撓む。そして、リブ531は、弾性変形部530が撓んだ際の復元力により、上述した数11に示される押圧力W50で下側板部112にそれぞれ圧着される。また、リブ531と下側板部112との接触部分との表面抵抗値は、第1の実施の形態と同様に、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができる所定値以下となる。
〔第5の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第5の実施の形態では、上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔530Aと、リブ531を有する弾性変形部530と、を設けている。このため、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けると、弾性変形部530が撓んだ際の復元力により、リブ531は、押圧力W50で下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ531を下ケース110の下側板部112に押圧力W50で圧着させ、下側板部112におけるリブ531との接触部分の表面抵抗値を所定値以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。また、弾性変形部530が撓んだ際の復元力を利用してリブ531を押圧力W50で下ケース110に圧着させているので、止めねじ130のトルクによらず押圧力W50を一定にすることができ、上ケース120と下ケース110との導通をより確実に取ることができる。
また、上側板部122に、従来ある構成に加え、リブ531を設けるだけでよいので、シールドケース100のコストの増加を最小限に抑えることができる。
さらに、リブ531を挿通孔530Aを囲むように設けている。このため、リブ531により囲まれる領域への例えば埃などの侵入を防ぐことができ、例えば止めねじ130の脱着作業をより容易にできる。
そして、下側板部112に押し付けられる際の押圧力W50を上述した数11を用いた演算により求められるように、弾性変形部530およびリブ531を設けている。また、弾性変形部530を弾性変形可能に設け、この弾性変形部530が撓んだ際の復元力にて、リブ531を下側板部112に圧着させる構成としている。さらに、弾性変形部530、リブ531、止めねじ130にて構成される導通装置を、電子機器Uを収納する上ケース120および下ケース110に適用している。また、下ケース110に接地部を設けている。さらに、リブ531を、プレス成型にて弾性変形部530に形成している。このため、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
[実施の形態の変形]
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、例えば図8(A),(B)に示すような構成などとしてもよい。ここで、図8(A)における上下方向は、上ケース120の上下方向と略一致している。この図8(A),(B)に示す構成において、上側板部122には、長手方向が上下方向と略一致するような略細長矩形状のスリット621A,621Bが左右方向に並設するように形成されている。そして、これらスリット621A,621Bの間に形成された長手方向が上下方向と略一致する略矩形板状の部分は、下側板部112に接離する方向に弾性変形可能な圧着部材を構成する弾性変形部630とされている。この弾性変形部630は、上側板部122の外面122Aから外方に膨出する状態に形成されている。また、弾性変形部630は、左右方向の長さ寸法すなわち短の長さ寸法がA60となるように形成されている。この弾性変形部630は、上下方向略中央に外面631Aが上側板部122の外面122Aと略平行となる状態に設けられた略矩形板状の平行部631を有している。この平行部631の略中央には、外面631Aと内面631Bとを連通し止めねじ130が挿通される挿通孔631Cが穿設されている。また、弾性変形部630は、上下方向両端側に上側板部122の外面122Aに対して傾斜する状態に設けられ上側板部122と平行部631とを連結する連結部632を有している。そして、弾性変形部630および止めねじ130にて、本発明の導通装置が構成される。なお、平行部631と連結部632との結合部をそれぞれ屈曲部K11と、連結部632と上側板部122との結合部をそれぞれ屈曲部K12と、適宜称して説明する。一方で、下側板部112には、内面112Aから下ケース110の内部方向に略短尺円柱状に突出された突出部610が一体的に設けられている。そして、この突出部610の径方向略中央でありかつ上ケース120の挿通孔63Cに対応する位置には、ねじ孔611が穿設されている。
このような構成により、止めねじ130が上ケース120の挿通孔631Cを介して下ケース110のねじ孔611に螺合されると、平行部631、および、連結部632の屈曲部K11近傍は、下側板部112に近接する方向に付勢され移動する。一方で、連結部632の屈曲部K12近傍は、すでに下側板部112に接触しているので、下側板部112に近接する方向への移動が妨げられ、押圧力W60で下側板部112に圧着される。また、屈曲部K12と下側板部112との接触部分との表面抵抗値は、上記各実施の形態と同様に、上ケース120と下ケース110との導通を確実に取ることができる所定値以下となる。そして、この押圧力W60は、屈曲部K12間の長さ寸法N61、屈曲部K11間の長さ寸法N62を変更することにより適宜変更できる。このため、上側板部122に、外面122Aから外方に膨出する状態に、止めねじ130が挿通される挿通孔63Cを有する弾性変形部630を設けるだけの簡単な構成で、屈曲部K12を下側板部112に押圧力W60で圧着させ、下側板部112における屈曲部K12との接触部分の表面抵抗値を所定値以下にすることができる。したがって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。
また、例えば図9(A),(B)に示すように、上側板部122の厚さ寸法t70やリブ731部の変形量H70が比較的小さく上側板部122を変形させる量が小さい場合、第2の実施の形態の構成にスリット221A,221Bを設けない構成などとしてもよい。このような構成にしても、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けた際に、上側板部122における挿通孔730A,730Bに挟まれる導通装置および圧着部材を構成する弾性変形部730が弾性変形した際の復元力により、導通装置および圧着部材を構成するリブ731を、押圧力W70で下ケース110の下側板部112に圧着させることができる。このため、スリット221A,221Bを設けることなく、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができ、第2の実施の形態の構成と比べて上ケース120の製造コストを削減できる。
さらに、第2の実施の形態や図9(A),(B)の構成において、弾性変形部230,730における2つの止めねじ130の取付部分間に設けられた領域にリブ231,731を設けた構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、弾性変形部230,730における2つの止めねじ130の例えば下方に他の止めねじ130をそれぞれ取付可能な構成とし、これら4つの止めねじ130の取付部分に囲まれた領域の略中央にリブ231,731を設ける構成などとしてもよい。このような構成にしても、上述したような第2の実施の形態や図9(A),(B)に示す構成と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、第4の実施の形態において、リブ431を同心円C11,C12の間に設けた構成について例示したが、例えば図10(A),(B)に示すような構成などとしてもよい。この図10(A),(B)に示す構成において、導通装置および圧着部材を構成するリブ831,832,833,834は、止めねじ130が挿通される挿通孔830Aの上下方向および左右方向に1つずつ設けられている。また、これらリブ831,832,833,834は、直径が例えばそれぞれ異なる値であるD81,D82,D83,D84であり、かつ、高さ寸法が例えばそれぞれ異なる値であるH81,H82,H83,H84の略短尺円柱状に形成されている。さらに、リブ831,832,833,834は、挿通孔830Aの略中央からの長さ寸法が例えばそれぞれ異なる値であるL81,L82,L83,L84となる状態に設けられている。このような構成にしても、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けた際に、上側板部122におけるリブ831,832,833,834に囲まれる導通装置および圧着部材を構成する弾性変形部830が撓んだ際の復元力により、リブ831,832,833,834を、押圧力W80で下ケース110の下側板部112に圧着させることができる。
そして、例えば図11(A),(B)に示すような構成などとしてもよい。この図11(A),(B)に示す構成において、導通装置および圧着部材を構成する6つのリブ931は、厚さ寸法がH90の略細長矩形板状に形成され、挿通孔930Aを略中心とした直径D91,D92の同心円C31,C32の間に、かつ、同心円C31の周方向に略等間隔に設けられている。このような構成にしても、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けた際に、上側板部122におけるリブ931に囲まれる導通装置および圧着部材を構成する弾性変形部930が撓んだ際の復元力により、リブ931を、押圧力W90で下ケース110の下側板部112に圧着させることができる。
また、例えば図12(A),(B)に示すような構成などとしてもよい。この図12(A),(B)に示す構成において、導通装置および圧着部材を構成する4つのリブ1031は、厚さ寸法がH100の略矩形板状に形成され、挿通孔1030Aを略中心とした直径D101,D102の同心円C41,C42の間に、かつ、挿通孔1030Aの上下方向および左右方向に1つずつ設けられている。このような構成にしても、止めねじ130にて、上ケース120を下ケース110に取り付けた際に、上側板部122におけるリブ1031に囲まれる導通装置および圧着部材を構成する弾性変形部1030が撓んだ際の復元力により、リブ1031を、押圧力W100で下ケース110の下側板部112に圧着させることができる。
第1の実施の形態において、弾性変形部124を略矩形板状に設けた構成について例示したが、これに限らず例えば上端側の左右方向の長さ寸法よりも下端側の左右方向の長さ寸法の方が短い略三角形板状や略台形板状などとしてもよい。このような構成にすれば、上下方向において最大曲げ応力を一定とすることができるので、弾性変形部124のばね性を向上させることができる。
各実施の形態において、固定部材として止めねじ130を用いた構成について例示したが、これに限らず上側板部122の一部を折曲することにより下側板部112に固定する構成や、上側板部122に設けられた爪部を下側板部112に設けられた係合部に係合させて固定する構成など適宜他の構成などとしてもよい。例えば第2の実施の形態の構成に適用した2つの止めねじ130のうちの1つに上述した固定部材を適用すれば、止めねじ130の数を減らすことができ、止めねじ130を螺合させる際の仕事量を減らすことができる。
また、例えば第1の実施の形態において、弾性変形部124およびリブ125を下側板部112に設けた構成について例示したが、例えばこれらを上側板部122に設けてもよいし、一方を下側板部112に他方を上側板部122に設けてもよい。
さらに、例えば第1の実施の形態において、弾性変形部124にリブ125を設けた構成について例示したが、このリブ125を設けずに例えば弾性変形部124の下端側を下側板部112の方向に屈曲させ、この屈曲させた部分を下側板部112に圧着させる構成など適宜他の構成などとしてもよい。
本発明の導通装置を、電子機器が導通される構成を有する第1のケース、および、接地される構成を有する第2のケースに設け、第1のケースおよび第2のケース間の抵抗値が所定値以下となるように両者を連結固定する構成に適用してもよい。このような構成にすれば、第1のケースを第2のケースに取り付けるだけで電子機器の接地を取ることができ、電子機器の接地を容易に取ることができる。
また、本発明の導通装置は、第1の部材と第2の部材との導通を取るいかなる構成にも適用できる。
さらに、導通装置の固定部材および圧着部材は、上述した各構成に限らず、第1の部材および第2の部材間の抵抗値が所定値以下となる圧着力で両者を一体的に連結固定する構成であれば適宜他の構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
[実施形態の作用効果]
上述したように、上記実施の形態では、下ケース110の下側板部112における上ケース120のリブ125との接触部分の表面抵抗値をR10以下にするように、上ケース120を下ケース110に連結固定している。このため、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。
また、シールドケース100の上ケース120の上側板部122に、止めねじ130が挿通される挿通孔122Cと、リブ125を有する弾性変形部124と、を設けている。このため、止めねじ130により、上ケース120を下ケース110に取り付けると、リブ125は、弾性変形部124により、押圧力W10で下ケース110の下側板部112に圧着される。したがって、上ケース120を止めねじ130にて下ケース110に取り付けるだけで、上ケース120のリブ125を下ケース110の下側板部112に押圧力W10で圧着させ、下側板部112におけるリブ125との接触部分の表面抵抗値をR10以下にすることができる。よって、上ケース120と下ケース110との導通を容易にかつ確実に取ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシールドケースの概略構成を示す断面図である。 前記第1の実施の形態におけるシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のI−I線に沿った断面図である。 前記第1の実施の形態における下側板部の表面上の押圧力と表面抵抗値との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のII−II線に沿った断面図であり、(C)は(A)のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のIV−IV線に沿った断面図であり、(C)は(A)のV−V線に沿った断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のVIII−VIII線に沿った断面図であり、(C)は(A)のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のX−X線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のXI−XI線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のXII−XII線に沿った断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシールドケースの要部の概略構成を示す模式図である。(A)は正面図であり、(B)は(A)のXIII−XIII線に沿った断面図である。
符号の説明
110 第1の部材としての第1のケースである下ケース
120 第2の部材としての第2のケースである上ケース
122D 端縁である下端縁
124,230,330,430,530,630,730,830,930,1030 導通装置および圧着部材を構成する弾性変形部
125,231,331A,331B,431,531,731,831,832,833,834,931,1031 導通装置および圧着部材を構成するリブ
130 導通装置および固定部材としての止めねじ
221A,221B,321A,321B,621A,621B スリット
S 電子機器収納空間
U 電子機器
W10,W20,W30,W40,W50,W60,W70,W80,W90,W100 押圧力

Claims (6)

  1. 第1の部材および第2の部材の導通を取る導通装置であって、
    前記第1の部材および前記第2の部材を一体的に連結固定する固定部材と、
    前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか一方に設けられ、前記固定部材による一体的な連結により、前記第1の部材および前記第2の部材間の抵抗値が所定値以下となる状態に前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか他方に圧着される圧着部材と、を具備し、
    前記圧着部材は、前記いずれか一方に形成された一対のスリット間に厚さ方向で弾性変形可能に略板状に形成された弾性変形部と、前記スリットの長手方向の両端部に対応する前記弾性変形部の両端部近傍に厚さ方向に膨出形成され先端部が前記いずれか他方に圧着する一対のリブと、を備え、
    前記固定部材は、前記スリットの長手方向の中間部に対応する前記弾性変形部の中間部において前記第1の部材および前記第2の部材を連結固定することで、前記弾性変形部を弾性変形させ、この弾性変形させたときの復元力により前記リブ所定の圧着力で圧着させる
    ことを特徴とした導通装置。
  2. 第1の部材および第2の部材の導通を取る導通装置であって、
    前記第1の部材および前記第2の部材を一体的に連結固定する固定部材と、
    前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか一方に設けられ、前記固定部材による一体的な連結により、前記第1の部材および前記第2の部材間の抵抗値が所定値以下となる状態に前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか他方に圧着される圧着部材と、を具備し、
    前記圧着部材は、前記いずれか方に形成された一対のスリット間に厚さ方向で弾性変形可能に略板状に形成された弾性変形部と、前記スリットの長手方向の中間に対応する前記弾性変形部の中間部に厚さ方向に膨出形成され先端部が前記いずれか他方に圧着するリブと、を備え、
    前記固定部材は、一対設けられ、前記スリットの長手方向の両端部に対応する前記弾性変形部の両端部近傍の位置において前記第1の部材および前記第2の部材を連結固定することで、前記弾性変形部を弾性変形させ、この弾性変形させたときの復元力により前記リブ所定の圧着力で圧着させる
    ことを特徴とした導通装置。
  3. 請求項または請求項に記載の導通装置であって、
    前記リブは、
    前記弾性変形部における前記スリットが延びる方向と略直交する方向に延びる辺の長さ寸法をA、
    前記弾性変形部の厚さ寸法をt、
    前記弾性変形部における前記固定部材にて固定された位置から前記リブまでの長さ寸法をL1およびL2、
    前記弾性変形部の前記リブが設けられた位置における弾性変形量をH、
    前記弾性変形部の縦弾性係数をE、
    として、
    前記弾性変形部の弾性変形による復元力が以下の式()で求められる押圧力Wとなる状態に設けられた
    W=(3×(L1+L2)×E×A×t×H)/(12×L1×L2)…(
    ことを特徴とした導通装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の導通装置であって、
    前記第1の部材は、少なくとも一面が開口され導電性を有する第1のケースであり、
    前記第2の部材は、前記第1のケースに開口された少なくとも前記一面を閉塞し導電性を有する第2のケースであり、
    前記第1の部材および前記第2の部材は、少なくとも前記一面を閉塞する状態に前記固定部材にて取り付けられた際に、電子機器を収納する電子機器収納空間を略区画形成する
    ことを特徴とした導通装置。
  5. 請求項に記載の導通装置であって、
    前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか一方は、前記電子機器収納空間に収納される前記電子機器が導通可能に構成され、
    前記第1の部材および前記第2の部材のうちのいずれか他方は、接地可能に構成された
    ことを特徴とした導通装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の導通装置であって、
    前記第1の部材および前記第2の部材は、表面に絶縁層が被覆形成された
    ことを特徴とした導通装置。
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